※キャラ崩壊注意/ほぼプロデューサーが喋ってるだけ
P「莉緒。お前にわかるか、この気持ちが!」
莉緒「どうしたのよプロデューサー君、いきなり」
P「どうしたもなにもそのままだ。あの二人にrelationsを歌ってほしいんだよ!」
莉緒「relationsって言うと……美希ちゃんの持ち歌よね?」
P「ああそうだ。千早や律子とのデュオもあるな」
莉緒「……それを二人に歌ってほしいの?」
P「めっちゃ歌ってほしい」
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莉緒「それはどうして?」
P「relationsって、失恋の曲だろ?」
莉緒「そうね」
P「あの二人に失恋曲はめちゃくちゃ映えると思わないか?」
莉緒「……わりと人として最低なこと言ってない?」
P「失恋曲が似合うというだけで失恋が似合うとは言ってないからセーフだ」
莉緒「そうかしら……」
P「まあともかくだよ。ドラマでもあったように風花は報われない恋がハマるだろ」
莉緒「プロデューサー君、いま失恋が似合うと同義のこと口走ったわよ」
P「で、歌織さんはお嬢様の遅い初恋、みたいなのがハマるだろ」
莉緒「まあ、わからなくはないわね……」
P「この認識をもとに1番を妄想するとだ」
P「『アナタ』と幸せな関係に浸っていたはずの風花と歌織さんだったが……」
P「いつしか『アナタ』の心は『アノコ』に移っていく」
P「私とあれだけ一緒にいたのに。『アナタ』にあれだけ尽くしたのに」
P「どうしてあなたの隣に『アノコ』がいるの? てな具合になる」
莉緒「つまり?」
***
風花「ねえ……あの子は誰なの……?」
風花「答えて……。黙っていたら何もわからないよ……?」
風花「ただの友達なんだよね……? ね? そうなんだよね……?」
風花「別に……だなんて、そんな言葉が聞きたいんじゃないよ……」
風花「違うって言って……!」
風花「いや、嫌だよ、言い訳なんて聞きたくない……!」
***
***
歌織「あの……お聞きしたいことがあるんです」
歌織「実はこの前の晩に、その、あなたともう一人、女性を見かけて……」
歌織「それで……その……あなたも、その子も楽しそうでしたけど……」
歌織「あ、もちろん、疑うわけじゃないんです……」
歌織「ただ……」
歌織「……あなたは、私のことが好きなんですよね? 好きでいてくれるんですよね?」
歌織「だったら……お願いします。あの子のことは、どうか忘れて……」
***
P「あの日の夜、『アナタ』と『アノコ』の逢瀬を見かけてしまった二人は『アナタ』を問い詰める」
P「だけど『アナタ』ははぐらかすだけ。終いには言い訳を並び立てる始末」
P「それでも風花も歌織さんも愛想は尽かさない。いや、尽かせられないんだ」
P「それだけ『アナタ』に夢中なんだ、あの二人は。どんなに酷い男でも、愛してしまっている」
P「それにあれはひと時の過ちなんだ、今ならまだ私に戻ってきてくれる……そう信じてしまうんだ」
P「……とまあ、こういうの似合うだろあの二人!」
莉緒「……プロデューサー君、少し気持ち悪いわよ?」
P「ひどいことを言うな」
莉緒「でも、そうね……言わんとすることはわかるわ」
莉緒「風花ちゃんは泣きながら、傷つきながらも問い詰めそうだし」
莉緒「歌織ちゃんは初恋をそう簡単には捨てきれなさそうなところがあるかも」
P「だろ? だろ? そうだろう?」
莉緒「でも早口のプロデューサー君はどうかと思うわ」
P「そこはいいんだよ!」
P「で、2番に入るわけだ」
莉緒「うん」
P「『アナタ』を問い詰めた数日後くらいかな。二人は『アナタ』からのデートに誘われる」
P「やっぱり『アナタ』は私を思っていてくれたんだ! 歓喜に震える二人」
***
風花「あなたからデートに誘ってくれるなんて……」
風花「ふふっ、嬉しいよ。ありがとう」
風花(やっぱり……私にはあなたしかいないよ……信じてるからね……)
***
歌織「誘ってくださって、ありがとうございます!」
歌織「今日は目いっぱい楽しみましょうね? ふふっ」
歌織(ああ、あなたと出会えて、やっぱり歌織は幸せです……)
***
P「『アナタ』に連れて行ってもらった先は海」
P「もう時期も外れているから、泳ぐわけではないけれど」
P「日の光を受けて煌めく水面を見ていると、なんだか気持ちも落ち着いていく」
P「隣にいる『アナタ』と無言で海岸線を見つめる私」
P「言葉はないけれど、私は確かに幸せを感じている……」
P「だけれど、どうしてだろう。何も言わないあなたに、えも言われぬ不安を覚えてしまう」
莉緒「なんでさっきからそんなにすらすらいろいろ出てくるの?」
***
風花「海……奇麗だね」
風花「連れてきてくれてありがとう」
風花「でも、さっきから黙って……どうしたの?」
***
歌織「揺らめく波間を見ていると、なんだか落ち着きますね」
歌織「こうしているだけで、私は幸せです」
歌織「けれど……どうしてさっきから何も言ってくださらないんですか?」
***
P「『アナタ』にはぐらかされてしまう二人」
P「次に『アナタ』に連れて行ってもらったのはお洒落な街角」
P「二人肩を並べてショッピングを楽しむが、『アナタ』はやっぱりどこか変」
P「プレゼントを買ってくれるけど、なんだか言葉少なで、疑念は深まるばかり」
莉緒「まさか……」
P「そう、そのまさかだ。『アナタ』は今日のデートを最後のデートにする気だったんだ!」
莉緒「そんな……!」
P「『アナタ』の心にいるのは私なんだよね……? そう思いながら、デートは最終局面へ」
P「……夜の駐車場。『アナタ』は何も言わない」
P「ラジオから流れるナンバーを耳に、二人は今日を振り返る」
***
風花「あのね……今日は私、とっても楽しかったよ」
風花「あなたと一緒だったら、いつも楽しいんだけど……」
風花「でも、今日はいつもの倍、楽しかったかな」
風花「……だから、次も……ね?」
***
歌織「今日は本当にありがとうございました」
歌織「ドライブも、海も、お買い物も。全部とても楽しくて……」
歌織「あなたと一緒なら、いくらだって楽しい思い出が作れますね」
歌織「だから、また……」
***
P「そう言って隣を見ると、『アナタ』は沈痛な面持ちで何をか言わんとしている」
P「二人の心は、その表情を前にけたたましい程の警鐘を鳴らす!」
P「聞いちゃいけない……聞いたら最後だ。予感めいたものが脳裏をよぎるが」
P「それでも『アナタ』の口は言の葉を紡いで。耳朶はその音を捉えてしまって――」
莉緒「……別れの言葉を切り出されるのね」
P「そうだ。理由は……」
莉緒「アノコ……か」
P「ああ……」
***
風花「えっ……?」
風花「あ、あの……冗談、だよね?」
風花「わ、別れようって……そんな、嘘だよね? ね?」
風花「だ、だって、今日、こんな、デートに連れてってくれたじゃない!」
風花「プレゼントだって……くれて……!」
風花「それに、今までだって……あれだけ、愛して、くれたのに……!」
風花「そんな……い、いやだよ……!」
***
***
歌織「……あ、あの?」
歌織「あまり、質の悪い冗談は……好みではありませんよ……?」
歌織「だって……私には……」
歌織「歌織には……あなたしか……」
歌織「わ、私の初恋も……初めても……あなたが……!」
歌織「いや、いやです……! 今日のデートが最後だなんて……いや!」
歌織「わたし、私は……っ!」
***
莉緒「なんて男なの……。助走をつけて飛び蹴りをかましたいわ……」
P「だが二人の必死の懇願も『アナタ』の心を動かすには足らない」
莉緒「許せないわね……」
P「我が妄想ながら俺も許せない……。だが、そんな『アナタ』を前に、ついに二人はとある心境に達する」
莉緒「そっか……私のモノにならなくていい」
P「ああ、そうだ……!」
***
風花「もう、いいよ……恋人であってほしいとは言わない」
風花「私だけの人であってほしいとも言わないよ……」
風花「でも、お願い。あなたが傍にいてくれるだけでいいの……」
風花「あなたの温もりを感じさせてくれるなら……それだけで……!」
***
歌織「謝らないでください……」
歌織「いつまでもこうして食い下がろうとする私が悪いんです……」
歌織「でも、だけど……もしも私の願いを聞き届けて下さるなら……」
歌織「どうか、どうか、傍にいさせて……お願いします……!」
***
P「恋人じゃなくたって、構わない」
P「『アナタ』にとって、都合の良い女で構わない」
P「ただ、傍にいられるだけでいいの」
P「もう私の心も体も、『アナタ』を忘れることは出来そうにないから」
莉緒「風花ちゃん……歌織ちゃん……」グスッ
P「……そしていよいよ最終局面だ」
***
風花「ねえ、最後に一つだけ……」
歌織「もしも……。あの子にもしも飽きたら……」
風花「すぐに呼び出して……?」
風花/歌織「「そうしたら……」」
風花/歌織「「壊れるくらいに、抱きしめて――」」
風花/歌織「「壊れるくらいに、愛して――」」
***
P「というようなバックグラウンドが容易に妄想できる」
P「だからな、俺はこの二人のrelationsが聞きたいんだよ」
莉緒「……なんとなくわかったわ」
P「ちなみに俺のこの妄想によると『アノコ』は莉緒だ」
莉緒「なんで!?」
風花「ふうん……」
歌織「莉緒ちゃんがアノコなのね……」
莉緒「えっ」
P「えっ」
歌織「二人とも……ずいぶんと楽しそうなお話をしてらっしゃいましたね?」
風花「人の失恋をずいぶん詳細に妄想してくれたみたいですし……」
歌織「ねえ?」
P「えっ、あ、いや、あの……はい……すいません……」
莉緒「ご、ごめんなさい……」
風花「……いいんですよ? アノコに飽きたらすぐに呼び出してくれて」
歌織「壊れるくらいに抱きしめて下さるんですものね?」
莉緒「……んん?」
風花「……え?」
歌織「……あら?」
風花「歌織さん」
歌織「なあに、風花ちゃん?」
風花「人の失恋を嬉々として妄想するプロデューサーさんなんて、歌織さんにはもったいないですよ?」
歌織「あら……その言葉、風花ちゃんにそっくりそのまま返すわよ?」
風花「……うふふ」
歌織「ふふっ……」
P「……?」
莉緒「……『アナタ』が罪深いのは現実でも歌の中でも一緒みたい」
P「え? どういうこと?」
莉緒「……そういうところよ」
P「風花と歌織さんにrelationsを歌ってほしい」 おわり
単に自分の中にある欲望を垂れ流しただけですが
4luxuryでのふうかお真顔芸を見てるとマジで似合うと思うんですよね……
それでは、お付き合いいただきありがとうございました
2人ともコワイコワイ、乙
>>1
百瀬莉緒(23) Da/Fa
http://i.imgur.com/Bs3RzIe.png
http://i.imgur.com/a9NV3by.png
>>4
豊川風花(22) Vi/An
http://i.imgur.com/ImKMsxU.png
http://i.imgur.com/W0SqVFk.png
>>5
桜守歌織(23) An
http://i.imgur.com/uY43y7B.png
http://i.imgur.com/p8Qz8dc.png
乙
あのイベントが一番好きかも
風花の真顔芸と風花を褒めたあとすかさず自分はどうかって聞いてくる歌織好き
おつ、お姉さん組良いよね…
乙
あっちでせくしーであだるてぃなお姉さんがなんで出番ないのよ!って呑んだくれてるから介抱してくる
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