雪美「あのとき……メラメラ、のあから……私、できない……どうすれば………」

のあ「そうね。一先ず雪美…貴方の演技を見させてもらうわ」

のあ「そろそろ準備もできたでしょう？」

P「のあさんエスパーか何かですか、扉前でそんなこと言われたらビビりますって」

P「じゃ、流しますね」

雪美「のあ……私を、見て……」

-上映-

雪美「のあ……どうだった……？」

のあ「そうね……おそらく、貴方の言っているメラメラ……これは、もう貴方も持っているわ」

雪美「……私……メラメラ…持ってる……？でも……どこ…？」

のあ「…これは推測になるわ。私は……私は、貴方の言うメラメラ……これを、強い感情の発露だ……と、解釈したわ」

雪美「はつろ……？」

のあ「発露は元々は仏教の用語ね。意味は少し変質して、隠されていたもの、見えていなかったものが表面に出てくることを指すわ」

雪美「私の……見えなかったもの……？」

のあ「そう。あなたのメラメラは、充分に発揮されているわ」

雪美「私……メラメラ、できてる……？……嬉しい……」

のあ「……P、貴方はなんで泣いてるのかしら」

P「だってこんなんエモエモのエモですよ……事務所に来たときにはあんなに固かった雪美が……ﾕﾞｯ……改めて説明受けるとやっぱり……ﾕﾞｯ……」

「あっそうだのあさん、ﾕ゛ｯ……流れ切るようで悪いんですけど新衣装がありますよ」

のあ「新しい衣装……どんなものかしら？」

P「それは見てからのお楽しみです」

のあ「貴方のその表情……いいわね。楽しみにしておくわ」

雪美「P、笑ってる……これもメラメラ……？」

のあ「そうね。感情の発露、という定義に則ればこれも。極端に強いもの、というわけではないけれど」

雪美「私も……こういうの、できてる……？」

のあ「ええ。貴方の発する感情は、きちんと受け取れているわ」

雪美「ありがとう……えへ……」

P「ｵｯﾋｮﾎｩ!?」

のあ「P、突然そんな奇声を上げてどうしたのかしら」

P「いえ、なんでもないです……まさか10連でとは」

P「それはそうと、こっちが新衣装です」

https://ux.getuploader.com/sssokuhouvip/download/162
のあ「……これは、サイバネティック…と呼ばれるものかしらね。いいわね、気に入ったわ」

雪美「のあ、これ着る……？かっこいい……」

P「残念ながら衣装合わせはこの後のお仕事のあとになります。雪美はこの後は歌詞レッスンの予定だけど、のあさん見る？」

雪美「うん……見たい……」

P「じゃ、決定ですね」

P「雪美を送っていくんで、のあさんは一人で行ってもらえますかね？」

のあ「わかったわ。楽しみで過熱してしまうかも…知れないわね」

-数時間後-

のあ「……ここで、任意の実数εに対してある実数δが存在して、どんなに大きいεを考えてもそれより大きいδが存在するから、」

雪美「P……ただいま……」ガチャ

P「おっ、おかえり雪美。じゃあのあさん、衣装合わせしますか」

雪美「P……のあ……私待ってた……？」

のあ「大丈夫よ、気にしないで頂戴。空いた時間ではPに講義をしていたわ」

P「のあさんは着替えてきてください。雪美はどうする？」

雪美「私……ここで待ってる……」

P「そうか、じゃあ待ってようなー」

のあ「待たせたわ」

P「…………」

雪美「…………」

のあ「…………」

P「…………」

雪美「…………」

のあ「…………」

P「………ブラボー！！！ブラボー！！！」

雪美「……ひゅーっ……！」

のあ「称賛に感謝するわ」

のあ「感情が共鳴するほど、この衣装は輝きを増していく……生きていくための証……」

P「あーもうほんとエッモいもうむりしんどい男の子の欲望達成マシーンと化したのあさんマジ大いなる越境者」

のあ「……感情がだだ漏れね。それでこそ、よ」

雪美「のあ……かっこいい……メラメラ、してる……私も……！」

P「えっちょっ待っ雪美もそうとかﾋｭｯﾊﾋｭｯ」

雪美「……神の悪戯に落ちてくほどに……螺旋を描き絡み合う……」

P「ちょ雪美ストップ、その曲は二重にマズい」

雪美「二人で……抜け出す……？それとも……」

のあ「四肢と声で表現する…私が求める、星々の煌めきを…」

P「ﾕﾞｯﾞ!ﾞ!ﾞ!ﾞ!ﾞ!ﾞ」

プロデューサーは急性中二中毒により病院に緊急搬送されたとかなんとか。


ちひろ「結局私に大量に事務仕事が回ってくるオチじゃないですかー！」

飛鳥「終わりだが……中二病の話でもあるのにボクがでてこないなんてどういうつもりだい？」

・今は22日の25時
・#毎月22日は佐城雪美の日
・のあさんSSRおめでとう