カービィ「ファイナルファイト」 (24)
・カービィ×ファイナルファイトのクロスSS
・カービィの口調は、8割アニメ版、2割ゲーム版
(話を円滑に進ませる都合上、時々、普通に言葉を発する)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527183754
超犯罪都市メトロシティ
ここには平和も秩序もない
あるのは暴力と死だけだ
市長マイク・ハガーは、メトロシティを正義ある町にするため、巨大な暴力集団マッドギアに徹底的な攻撃を加えた。
だが、彼を待っていたのは、もっとも卑劣な報復だった…
(事件が起きる数週間前)
コーディー「今日はドコへ行こうか?」
ジェシカ「フフ。そうね、ゲームセンターでクレーンゲームをやりたいわ!」
コーディー(ゲーセンか…デート中にマッドギアの連中と遭遇しなければ良いが)
コーディー(ま、いざとなればクズ共を潰すだけさ)
ジェシカ「フフフ。コーディーもゲームセンター行くの楽しみ?」
コーディー「君とのデートはいつだって楽しいさ」ニコッ
ジェシカ「ん?ねぇ見て見て。あれ可愛い!」
カービィ「……zzz」
コーディー「ん?なんだあのピンクのボールが欲しいのか」
コーディー「でもあれは落ちてたものだぜ?汚いゴミだ」
ジェシカ「関係ないわ!」ダキッ
コーディー「おいおいよせって。捨ててあった物を拾うなんて」
ジェシカ「でも凄くキレイよ!それに肌もプニプニ!超キュート!」
カービィ「……ぽよ?」
ジェシカ「あ、起きた」
コーディー「なんだそいつ、生き物なのか」
カービィ「……ハァイ!」
ジェシカ「ねぇ、あなたドコからきたの?」
カービィ「プププランド」
コーディー「……聞いた事のないテーマパークだな」
カービィー「ぽよ、ぽーよ」
コーディー「いや、普通には話してくれよ」
ジェシカ「決めた!コーディー、私この子飼うわ!」
コーディー「は?何いってんだ」
ジェシカ「こんな可愛い子、ドコ探したっていないわ!」
コーディー「そりゃいる訳ないが…そもそもハガーが許すはず…」
ジェシカ「意地でも説得させるわ!」
(マイク・ハガーの家にて)
ハガー「我が娘の頼みなら仕方あるまいな」
コーディー「おいおいマジかよ…あんた市長だろ。もっとしっかりしろよ」
ハガー「しかしだな。ジェシカがどうしてもと」
コーディー「だいたい、こんな奇妙な生物。安心して飼えるか」
コーディー「もしもマッドギアの秘密兵器だったらどうするんだ」
ハガー「むむむ、その発想はなかった。マッドギアも何をしでかすかわからぬ集団だからな」
ハガー「すまないジェシカ。やっぱりその得体の知れない生物は家におけない」
ジェシカ「こんな可愛い子があの犯罪集団と一緒にするの!?」
ジェシカ「もうパパなんて大っ嫌い!!」
ハガー「」
ジェシカ「コーディーも許さないんだから!」
コーディー「おいおい、ガキみたいに駄々こねるな」
カービィ「僕、元々旅行でこの星、来ただけ…」
ジェシカ「カービィ大丈夫よ!私があなたを守るから!」ギュゥゥ
カービィ「ぽ、ぽよ」
コーディー「はぁ…もうダメだ、わかった。好きにしろ」
ジェシカ「さすがコーディー!愛してるわ!」
コーディー「こんなにも心に響かない愛の言葉は初めてだぜ」
ハガー「」
コーディー「おい市長、いつまでショック受けてんだよ」
ハガー「……ハッ」
ハガー「し、仕方ない…そのふしぎ生物を飼う事を許可する」
ジェシカ「え、本当!?愛してるわパパ!」
ハガー「ホッ…」
ハガー「おいコーディー」ヒソッ
コーディー「なんだ、そんな小声で」
ハガー「あの生物の事はよく見張っておけ。本当にマッドギアの秘密兵器だったら、やっかいな事、この上ない」
コーディー「ああ、まかせとけ。その時はあの愛くるしい顔面つぶしてやるからよ」
(数週間後)
ハガー「どうだ?その後、何か異変はあったか」
コーディー「全くない」
コーディー「オレも初めは疑ってみてたが、一緒にいるうちに、人畜無害な事がわかった」
ハガー「ムムム、そうか…」
コーディー「ただ」
ハガー「ん?」
コーディー「その、デートのとき、あいつも一緒に来るもんだから、その」
コーディー「食費が、だな」
ハガー「ああ…やっぱりか」
コーディー「家でもそうなのか?」
ハガー「ああ、冷蔵庫の物があっと言う間に…」
ガイ「なにやら奇妙な生物を飼ったらしいじゃないか」
ハガー「ガイ、まだアメリカにいたのか。そろそろ世界中を飛び回って修行するとかいってなかったか?」
ガイ「うむ、マッドギアの動きが気になっていて夜も眠れぬでござる」
ガイ「それよりも…ジェシカ殿が連れまわしている、例のピンクの球体は?」
ジェシカ「私を呼んだかしら?ガイ」
カービィ「ぽよ」
ガイ「ほう、それが…例の球体」
ガイ「……」
ガイ「ジェシカ殿、その球体を少し、拙者にあずけてくれぬか」
ジェシカ「えーイヤよ!」ギュゥゥ
カービィ「ぽよ」
ジェシカ「え、自分は構わないって?だめよ、カービィは私といるの!」
カービィ「ぽよ」
ジェシカー「むぅぅ、カービィがそこまで言うなら…」
コーディー・ハガー(なぜ言っている事が理解できるんだ)
カービィ「ハァイ、ぼくカービィ」
コーディー「話せるんならはじめから普通に話せ!」
ガイ「……拙者はガイ。カービィ殿、ちょっと表に出てくれるか」
ガイ「拙者にはわかるぞ。おぬしは強者だな?」
カービィ「ぽよ?」
ガイ「カービィ殿、手合わせ願いたい」
カービィ「……」
コーディー「本気で言っているのかガイ、このチビが闘えるって言うのか?」
ガイ「初めて見た時から、直感でわかったでござる。こやつは強者だと」
ハガー「それはジョークで言っているのか?信じられん」
ガイ「いずれにしても、闘ってみないとわからぬでござる」
ガイ「さあ、こい!」
カービィ「……ぽ、ぽよ」オドオド
ガイ「いかぬならこちらから行くぞ」
コーディー「やめろガイ!ジェシカに怒られるぞ!」
ハガー「そうだ!そして私たちまで怒られる!やめてくれガイ!」
ガイ「覚悟!」
カービィ「ぽ、ぽよ…」
カービィ「スゥゥゥゥ!」
ガイ「!?」
カービィ「んっ」バクッ
カービィ「ゴクン」
ハガー「」
コーディー「」
カービィ「ぽよ、ぽーよ」
カーディはガイを飲み込んだと同時に、ガイと同じ服装に変身する
ハガー「な、なんだ…なぜガイと同じ服装に変身を…」
コーディー「それどころじゃないだろ!」
コーディー「お前!ガイを…よくもガイを!」
カービィ「ぽよ?」
ハガー「娘には悪いが、このピンクの悪魔を始末するしかあるまい」
コーディー「覚悟しやがれ!」
カービィ「ぺっ」
ガイ「うわぁぁあ…!」
カービィの口内から、ガイが射出される
放り出されたガイと激突する、ハガーとコーディー
ボゴォン!!
コーディー「ぉぉぉ…!」
ハガー「ぅぇぇ…!!」
カービィ「ぽよぽよ!」
コーディ「……ああ、食人趣味はないって事は通じたよ」
ハガー「ガイ、生きててよかった…」
ガイ「むむむ。やはり拙者の勘に狂いはない…やはり強者だった」
(1時間後)
ガイは「でや!せいや!」
カービィ「ぽよ、ぽよー!」
ガス、ドガ、バキッ
コーディー「ほう…こうやってみると、基礎的な格闘技術も、なかなか…」
カービィ「スゥゥゥ…んっ」
カービィ「ぺっ」
ボゴォォン!
ガイ「ぬぁああ!!」ガクッ
コーディー「あの口から吐き出される、衝撃波はかなり強いな」
コーディー「……」ゾクゾク
ハガー「ん?おいコーディー、お前まさか…」
コーディー「闘いたい……おれも、カービィと!!」
ハガー「お前まで…止めてくれ!そこまでしたら、娘に口を聞いてもらえなくなる!」
コーディー「その時は3人で謝ろう!」
コーディー「カービィ!おれとも勝負だ!!」
カービィ「ぽよ?」
コーディー「デヤァァッ!」
カービィ「ぽよ!ぽよ!」
ドス、ドガ、バキ
ハガー「ああ…なんて事だ…」
ハガー(もうこうなったら、娘に直々に怒ってもらうしかあるまい)
コーディー「ぜぇぜぇ、おいハガー。どこに行くんだ」
ハガー「仕事に戻る」
コーディー「……とか言って、どうせジェシカをよんでくるんだろ?」
ハガー「ああそうだ」
コーディー「しょうがないな。おいガイ!いつまで伸びてんだ」
コーディー「ジェシカが来るまでの間、思う存分、カービィと闘うぞ!」
ガイ「むむ、できればサシで勝負したかったでござる」
コーディー「悪いな、おれもファイターとしての血が騒いでしょうがないんだ」
ハガー(全く面倒な奴らだ。早くジェシカに報告せねば)
ハガー「ん?」
ppppp、pppppp
ハガー「電話か…まったく、こんな時に」
ガチャッ
ハガー「ん、私だ。マイク・ハガーだ」
『へっへっへっ、市長さんよ、はじめてお目にかかるなあ』
『おっと、きっと後悔するぜ。なにせ娘の命がかかっているからなあ』
ハガー「なに! ジェシカに何をした!きさまはだれだ!」
ハガー「ん?」
ppppp、pppppp
ハガー「電話か…まったく、こんな時に」
ガチャッ
ハガー「ん、私だ。マイク・ハガーだ」
『へっへっへっ、市長さんよ、はじめてお目にかかるなあ』
『おっと、きっと後悔するぜ。なにせ娘の命がかかっているからなあ』
ハガー「なに! ジェシカに何をした!きさまはだれだ!」
しばらくして
コーディー「なに、ジェシカがさらわれただと!?」
コーディ「なんと卑怯な!マッドギアめ、おれがぶっつぶしてやるぜ!」
コーディー「ごほごほ…げぼっ」ビチャッ
決意とは裏腹に、ボロボロの体で吐血するコーディー
ガイ「なんて卑怯極まりない!拙者も助太刀いたす!」
ガイ「がふっ!ぅぅ…」ガクッ
ガイもまた決意とは裏腹に、吐血し膝を崩す
ハガー「……」
カービィ「ぽ、ぽよ…」オロオロ
ハガー「……」
コーディー「お前は悪くないぜ、カービィ…何も気にするな…がふっ」ガクッ
ガイ「男がこの程度の…ガフ、キズで…ごほぉ…泣き言など…言ってられぬ…」
カービィ「ぽよよ~」シューン
ハガー「……」
ハガー「お前たち二人は来なくていい」
ガイ「っ!そんな!男として、義理も正義も果たせぬのは…!……ゴハァッ」
コーディー「ジェシカはおれの幼馴染であり、恋人だぞ!!……がふっ!」
ぼたぼたと、口内から血を流す
ハガー「そのボロボロの体で何ができる」
ハガー「どうしても来たければ、治療を終えてからにしろ」
ハガー「……屍を越えて、私の背中を追いかけるのだ」
コーディー「……」
ガイ「くっ…」
ハガー「では留守番は頼んだぞ、カービィ」
カービィ「ぽよ!」
ハガー「ん?」
カービィ「ぽよぽよ!」
ハガー「一緒に、闘いたいのか?」
カービィ「……」コクコクッ
ハガー「……」
ハガー(あの超人二人をボロボロに追いやる戦闘力…)
ハガー「わかった。カービィ、二人でジェシカを救いに行こう」
カービィ「ぽよ!」
ガイ「すまない、ハガー殿。カービィ殿!」
コーディー「俺達も後から必ず向かう!」
(第一ステージ・スラム町)
ハガー「ところで、カービィよ。なぜ君だけ無傷なんだ」
ハガー「あの二人とて超人だ。無傷じゃすまないぞ」
カービィ「ぽよ」スッ
ハガー「む?なんだそのトマト。Mとかかれている…」
カービィ「食べると元気になる!」
ハガー「ふむ?そうか」
ハガー「さあ行こう。マッドギアを潰しに、娘を救いに」
ハガー「二人で力をあわせるんだ!」
カービィ「……」コクコク
カービィはしっかりとうなづく
ハガー「よし!それじゃ…」
カービィ「……」
カービィ「スゥゥゥゥ~」
ハガー「ッ!?なにを…」
カービィ「スゥゥゥゥゥ」
ハガー「やめるのだ!なぜ私を吸い込む!」
カービィ「ゴクンッ」
パァァァ…
眩い光とともに、カービィは光に包まれる
シモンズ「お?なんだありゃ」
ダグ「小っこいのがこっちにくるぞ」
シモンズ「しかも、ハガーみたいな服装して…」
ダグ「だが見てくれは可愛いしな…女にプレゼントすれば、喜ぶかな?」
カービィ「……」ピョンッ
カービィ「……」ガシッ
軽くジャンプして、ダグの体を掴む
ダグ「え」
空中に飛び跳ね、パイルドライバーを決める
カービィ「デュオオォォ!」
ボゴォォン!!
ダグ「ウワァァー!!」
シモンズ「え」
カービィ「……」ガシッ
呆気にとられたシモンズの体をガシっと掴むカービィ
シモンズ「え、おい、ちょ、待っ…」
カービィ「デュオオォォ!」
ドゴォォ!!
シモンズ「ウワァァー!!」
今日はここまで
スープレックスか
カービィは人間じゃないからともかく、冷静に考えれば生身の人間
3人が地力だけで大都市全域昼夜関係無く暴れ回って全て叩き潰すという
無双ゲーに負けず劣らずな行為したんよな。
偶に普通に喋れるあたり、アニカビではないのかな?
ごめん、ちゃんと>>1見てなかった
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