キタロー「君が番長か」
番長「初めましてキタローさん、番長です」
番長「今日の収録お願いします」
キタロー「うん、よろしく」
キタロー「噂は聞いているよ」
キタロー「元文部省のエリート大人気講師…だそうたね」
番長「単なる下っ端だっただけですよ」
キタロー「そう?君は若手ながらバリバリ仕事したって、当時の先輩が言っていたけど…」
番長「そんな事ないです」
キタロー「今は東大合格率80%のカリスマ塾講師なんでしょ」
キタロー「君の参考書ベストセラーなんだってね。『クマでも分かる東大必勝法』」
番長「みんなが頑張ってくれただけですよ」
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キタロー「僕の写真集の売上一位を取られて、印象に残っていたんだよ」
番長「キタローさんは、あんな特技もあるんですね」
キタロー「まあ、高校時代部活やっていたからね」
番長「でも、キタローさんこそ、数年前に芸能界に現れて以降絶好調の活躍じゃないですか」
番長「最初は歌手…それからファッション業界…それで絵画展…写真集みんな成功治めていますよね」
キタロー「うん、桐条グループと田中社長が出資とプロモーションしてくれたからね。まぁ、上手くいったよ」
番長「そこからコメンテーターとして情報番組に出て、旅番組やバラエティ番組に出演して…今は司会業でタレント活動ですよね?」
番長「『キタローの部屋』とか『キタローのどうでもいい話』とか大人気じゃないですか」
キタロー「最近はゆるい番組がウケてるんだろうね」
番長「後…この前のクイズ王決定戦とか大食い選手権とかも優勝していましたよね」
キタロー「まあ、美味しいもの食べられるからね」
番長「多才ですね…」
番長「ところでキタローさん、最近歌の方はどうですか?」
キタロー「最近はしていないけど…どうしたの?」
番長「……今度コラボしませんか?」
キタロー「君…歌も出すの?」
番長「ええ…睡眠学習について効果がある曲を作ろうと…」
番長「是非、協力して頂けませんか?」
番長「キタローさんのデビュー曲『devil』聞きました」
番長「演歌とラップとビジュアル系の音楽性を持っているアーティストは、キタローさんだけなんです」
キタロー「面白そうだね」
キタロー「いいよ、協力する」
~半年後~
キタロー「売れたね…どうでもいいけど」
キタロー「君は作曲できるんだね」
番長「まあ、独学ですけど…吹奏楽やっていまして」
番長「でも、売れましたね…ダブルミリオンも行くとか…」
キタロー「美鶴のセールスが良かったからね…」
番長「美鶴…?」
キタロー「スポンサーの一人だよ。僕のフィアンセ」
番長「あれ?キタローさんは女優の岳羽ゆかりさんと交際しているって雑誌が書いてあったけど…」
番長「やっぱゴシップはゴシップなのか」
キタロー「ゆかりもフィアンセだけど?」
番長「??」
キタロー「僕は独身だけど三人にプロポーズしているんだ」
番長「」
キタロー「僕は三人を愛していてね…」
キタロー「彼女達を大切にしている証拠に、女遊びを止めて愛人の数を50人から10人まで減らすほど、愛しているんだ」
番長「」
番長「き、キタローさんは夜の帝王というのは本当になんですね」
キタロー「生き返った衝動かな?子孫を残せと身体が感じてね。マネージャー、スタッフ、スポンサー、女優、女芸人、歌手…手当たり次第手を付けたよ」
番長「」
キタロー「…でも誰も遊びじゃない。真剣なんだ、性的な意味で」
番長「そ、そうですか」
キタロー「驚いているけど君だってそうなんだろ」
番長「えっ…」
キタロー「久慈川りせに…白鐘直斗…二人共君の恋人なんでしょ」
キタロー「芸能界には知り合いが多くてね、君の交友関係は耳に入っている」
キタロー「後、他にも噂はちらほら聞いているよ」
番長「…えっと…」
キタロー「隠すことは無いさ…人間誰でも、皆好色…」
番長「…」
番長「正直迷っているんです。こうだらだらと何股している自分が居て、でも資金があるからどれだけ手を出しても、養えるから止められないです」
キタロー「いいじゃないかそれで」
番長「えっ?」
キタロー 「僕は一度死んでね。でも、仲間が居たから戻って来られた。だからこそ、僕はみんなの絆を大切にしている」
キタロー「絆が世界を救うと信じている」
キタロー「ただ、それだけなんだ」
番長「…」
番長「俺は何かを忘れていました」
番長「そのとおりです。力と発想があるなら、それを行動すべきです」
キタロー「いい顔じゃないか」
キタロー「協力するよ」
~半年後~
キタロー「当選おめでとう」
番長「はい、おかげさまで」
キタロー「野党のベテラン大物議員を破るとかすごいじゃないか」
番長「まあ、色々とコネを使いましてね」
番長「ちょっと来いよ」
屋根裏「はい」
屋根裏「初めまして」
キタロー「ん?彼は?」
番長「泥棒ですよ、話題の怪盗」
キタロー「泥棒?そんな人と知り合いなの?」
屋根裏「大丈夫ですよ。俺は金持ち専用ですから」
キタロー「余計危ないよ」
番長「彼がライバルの汚職疑惑を暴露して、落選させたんです」
屋根裏「まあ、利害が一致しましてね、あの政治家は俺が狙っていました」
屋根裏「散々、裏であくどいことしていて、おまけに知り合いの家を地上げされて、困っていたんですよ」
屋根裏「そうしたら、番長先輩が色々とネタ提供してくれて、やっつけることに成功しました」
番長「こいつも色々と女難でして、俺に協力してくれるそうです」
キタロー「最低だな」
番長「あんたが言うんですか?」
屋根裏「持ちつ持たれつの関係なだけですよ」
キタロー「まあ、今回は助かったから今度は君が困ったら聞くよ」
~一年後~
番長「やあ」
屋根裏「番長さん…こんにちは」
番長「こんな喫茶店がお前のアジトとはな」
屋根裏「普段はここで雇われマスターです」
屋根裏「お仕事…順調そうですね」
番長「まあな」
屋根裏「若手のホープとして活躍している…最年少文部科学大臣…」
番長「……たまたま前任者が失脚しただけだ」
屋根裏「ところで…」
番長「ああ…」
番長「…」スッ
番長「こいつが例の不起訴処分の人間」
番長「感謝しろよ、警察の知り合いから苦労したんだから」
屋根裏「ありがとうございます」
番長「そいつクロなのか?」
屋根裏「まあ、依頼人の目の前でやっていますからね」
屋根裏「無実はないでしょ」
番長「…」
番長「こういう仕事はいつから?」
屋根裏「結構前から」
屋根裏「非合法な仕事やっていると、結構依頼来るんですよ」
番長「…」
屋根裏「心配しなくても殺しはしませんよ」
番長「まあ、見なかったことにしてやる」
~一ヶ月後~
屋根裏「キタロー先輩はヤクザとか詳しいんですか?」
キタロー「何だよ、藪から棒に」
屋根裏「いえ…今犯罪組織調べていて…詳しい人いないかと」
キタロー「それは女の為?」
屋根裏「知り合いの女刑事の頼みでして…どうにかなりませんか?」
キタロー「昔は芸人がその筋の人の会食に呼ばれた、うんぬんあったけど今は無いでしょ」
屋根裏「そうですか…」
キタロー「まあ…でもネタもない訳では無いよ」
屋根裏「本当ですか?」
キタロー「芸能界と関わりのある連中を教えればいいんでしょ」
キタロー「麻薬関係になるけどそれでいい?」
屋根裏「はい、お願いします」
~一ヶ月後~
キタロー「どう?随分やらかしたみたいじゃない?」
屋根裏「まあ、暴れましたね…」
キタロー「麻薬密輸組織…そこから暴力団」
屋根裏「そいつらが振り込め詐欺グループで、そこも潰して…闇金の資金も盗みました」
キタロー「いくつかの暴力団を潰していたら企業との不正見つけたんだろ」
キタロー「そこで、次はその不正をやらかした企業に産業スパイとして潜入」
屋根裏「不正を暴露してやりましたよ」
屋根裏「ついでにマネーロンダリング資金も盗みました」
キタロー「やりすぎだなぁ…」
キタロー「それで、政府の秘密を暴露して、報復に指名手配か…」
屋根裏「まあ、そんな所です」
キタロー「ふーん、しばらくは身を隠すんだね」
キタロー「知り合いに匿ってくれる人いるから」
屋根裏「お願いします」
~一ヶ月後~
番長「うーん困った」
キタロー「そうだね」
番長「まさか、テロリストが潜伏しているなんて」
キタロー「大変だね…」
番長「キタローさん、何か知恵とかあります?」
キタロー「もう先制攻撃しちゃえば?」
番長「え?そんなことは…?」
キタロー「1人暇な奴がいるでしょ」
番長「あっ…!」
キタロー「まあ、色々情報渡してみなよ」
~一ヶ月後~
屋根裏「先輩達酷いですよ、散々利用して捨てるんだから」
番長「後で助けてやったろ」
キタロー「僕も知り合いの政財界に訴えたんだよ?」
屋根裏「本当ですか?」
番長「それにお前なら何度も捕まっているし」
キタロー「タフだし」
屋根裏「結構疲れるんですってば…」
屋根裏「つーか、懲役300年ってどういうことですか?」
番長「恩赦にしてやっただろ」
屋根裏「社会奉仕付きでね!」
番長「お前の為でもあるから許せよ」
キタロー「それで?そろそろ新党作るんでしょ?」
番長「ええ、準備は出来ています」
キタロー「資金ならやるから頼むぞ」
番長「お前にも頼むぞ」
屋根裏「分かっていますよ、政敵の秘密暴けばいいでしょ?」
屋根裏「でもお願いしますよ、見返りに」
番長「ああ…任せろ。一夫多妻法、成立させてにしてやるよ」
屋根裏「お願いしますよ、そろそろ愛人達がうるさいので」
キタロー「枯れないなお前も」
屋根裏「先輩に言われたくありませんよ、絶倫の癖に」
屋根裏「そもそも先輩らの性欲で行動しているでしょう」
キタロー「悪いか?」
番長「そうだ」
屋根裏「枯れないな、この人達」
おわり
キタロー
突如芸能界に現れた謎のクールフェイスシンガーソングライター。ラップ調で青春を歌った「devil」は200万枚の大ヒット。
さらに、その金でファッション業界に参入。出資企業は桐条グループと時価ネットたなかという事も注目された。ファッションデザイナーとしても成功を収める。
そして、趣味の絵画展や写真集を出版してベストセラーに。
著名になりコメンテーターとして情報番組に出演して、旅番組やバラエティ番組に出演する。人気タレントとなる。
博識を活かして、クイズチャンピオンや大食いの特技を活かして大食いチャンピオンとしても活躍。
既に番組「キタローの部屋」「キタローのどうでもいい話」などの司会も担当して、視聴率100%男の異名を持つ。
カリスマで芸能界の頂点に取ったと称される。
配偶者は女優の岳羽ゆかり、桐条グループ総帥桐条美鶴、将来のノーベル賞候補の科学者山岸風花
愛人はモデル、女優、スタッフ、一般OL、スポーツトレーナなど10人いるとの噂である。
一夫多妻制が認められた世界っての書いた人でしょ
なんか懐かしい感じ
番長
大学卒業後文部省のエリートとして活躍。様々な教育改革に乗り出す。その後退職。塾講師として再就職。東大合格率80%のカリスマ講師として話題に
その後著書「クマでも分かる東大必勝法」がベストセラーになる。
また、キタローとコラボして睡眠学習に効果があるとして出した作詞作曲「community」はダブルミリオンの大ヒット。
その後国会の出馬。野党ベテラン議員を破り、一位当選。
得意分野の教育やその他部分でも博識ぶりで活躍して、若手のエースと呼ばれる。
その後最年少文部科学大臣に選出される。その後新党結成し最年少党首に襲名する。
配偶者は女優・歌手の久慈川りせ、探偵王子白鐘直斗、番長の従姉妹。
その他、地方に現地妻が複数おり、隠し子も複数存在するという噂である。
屋根裏のゴミ
前科120犯。懲役推定300年。
大学卒業後、コーヒー店のマスター兼情報屋として様々な企業、官僚、政治家の不正を告発。暴力団や裏社会の人間から脱税した資金を窃盗。
闇金の違法資金を強盗。
企業に忍び込みマネーロンダリング資金を横領。
他にも犯罪者、テロリスト、指名手配犯などに対する障害、暴行、器物破損、殺人未遂などの容疑も起訴されている。
ちなみに配偶者は確認されていないが、協力した女性は20人以上で全員恋人関係あるとされており、子供も複数確認されているとのことである。
懲役推定300年と判決が出たが、現在は恩赦で、社会奉仕活動をすることで出所している。
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アイギスは?