社長「もう、765プロはお終いだ……」美咲「なんとぉ!?」 (15)


デーデーデッデッデー

パーパラッパパパパパパー

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昴「……ぐっ」

昴「タイムだ! ロコ! こっち来て!」

ロコ「……?」ダッダッダッ

昴「……ロコ、そのサインはどういうつもりだよ」

ロコ「どういうって……」

昴「点差は一点、バッターは海美だ。そんな弱気な配球で行ったら勢いで負けちゃうだろ」

ロコ「……」

昴「見せ玉は要らない。ソッコーで勝負かけるぞ!」

ロコ「……スバルは」

昴「は?」

ロコ「だったらスバルは、バッターを圧倒できるようなパーフェクトなボールを持っているんですか!?」

昴!?



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ロコ「スバルの球がもっとコースを狙えるアキュラシーがあるなら!」

ロコ「がんばって、がんばって、必死でリードを考えているのにっ……!」

ロコ「スバルはっ……スバルはッ……!!!」

昴「……ロコ」

歩「……おいおい、ケンカか?」

恵美「ちょっと~。言い争ってる場合じゃないっしょ?」

静香「……相手バッターはまつりさん。一発があります。こんな不安定な状態で投げたら」

昴「……っ!!!」

昴「オレに……力が無いばかりに……」


~~~~~~~~~~~~

小鳥「さああああああ! 765プロライブシアター定期戦【Princess Stars】VS【Fairy Stars】の一戦もそろそろ大詰め!」

小鳥「試合が大きく動いた七回裏! これまで好投を続けていた昴ちゃんがいよいよ打線に捕まってしまいます!」

小鳥「ワンナウトながらランナーは一二塁! 対するバッターは……怖い怖いまつりちゃん」

小鳥「今大会、不動の四番に座りながら、打点を量産しております! その数は三つの属性の内……トップ!」

小鳥「【Fairy Stars】、若干バッテリー内でいざこざがあったか……長らくマウンドで集まっています」

小鳥「この先勝負はどうなるのか……」

まつり「姫は怖くないのです♪」

小鳥「え?」

まつり「姫はか弱い女の子なのです、だから、怖くなんて……」

小鳥「!?」

ブツン!

……


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社長「……おっと、放送が切れてしまったか」

P「そのようですね」

社長「まったく、しっかりしてくれたまえ、音無くん。せっかくの中継係なんだから」

P「……確かに、試合の流れは気になりますが」

P「そんな話をする場合じゃないでしょう?」

P「……」

社長「……そうだったね」

社長「そんなくだらない話をするために……」

社長「……君を」

社長「君を」



社長「拘束したわけではないよ」

美咲「社長さん、やめてください! プロデューサーさんが可愛そうです!!!」

社長「青羽君、少しだけ静かにしていてくれたまえ」

美咲「ううぅぅ……」

P「社長、オレからもお願いします」

P「オレに、もう一度チャンスをください!」

社長「……何の、チャンスをだね?」

P「全部です!」

社長「……」

P「オレは貴方に拾ってもらいました。アイドルのプロデューサーになるために!」

P「その関係は今も変わっていないはずです! オレ自身の意思も変わっていません!」

P「だから、どうにかして! アイドルのみんなを説得して!」

P「もう一度……アイドル活動を……」

社長「……そう、説得しようとして」

社長「……何度、失敗したかね?」

P「……ッ!?」

社長「そう……私は、アイドル事務所の社長だったハズだ」

社長「私が立ち上げたのは、間違いなくアイドル事務所だったハズだ」

社長「みんな、良い子たちだった……当たり前だ。みんな、私が『ティン』ときたアイドルの原石たちだった」

社長「皆、君によくなついていたよ。そして、順調に、アイドル街道を進んでいた……」

P「……」

美咲「な、何を……」

社長「……そう、私はアイドル事務所の社長だったハズだ!」

社長「……決して」






社長「……決して、野球の球団の親会社の社長でも監督でも無かったハズなんだっ!!!」

P「社長! 気をしっかり!」

社長「……くそっ!」

社長「『事務所で野球をしてはいけない』……か」

社長「なんとも、懐かしい言葉だ……」

社長「最初は、野球好きの昴くんが、事務所でキャッチボールすることを注意するためのものだった」

社長「今は……そんな面影も無いがね」

P「……っ」

社長「……そう」

社長「……あの子がいれば」

P「社長! それ以上は!」

社長「琴葉くんが765プロにいれば!」

社長「765プロは! 野球チームになんて! ならなかったはずだ!!!!!」

P「……ッ!!!!!」

P「あの子は……優しい子なんです」

P「先生の手伝いをするから……そう言って出ていってもう長い……」

P「きっと、自分の役目をしっかりと遂行していることでしょう」

社長「だろうな、琴葉くんのことだ」

社長「そして、その役割は……765プロでこそ果たされるべきだった」

社長「765プロの秩序を守り、事務所を野球場にさせない、そんな役割を……」

P「無駄です社長! いない子の事を考えるより、今は他の案を!」

社長「……そこなんだよ」

P「え?」

社長「……今回キミを、拘束した理由は」

P「……ゑ?」

美咲「ダメです、社長!」

美咲「それだけは、それだけはゼッタイ」

美咲「やってはダメですっ!!!!!!!!」

社長「青羽くん、少し黙っていなさい!!!!」

美咲「社長!!!!!!!」

P「社長、何を……」

社長「キミィ……本当に済まない」

社長「できることならキミを、一流のプロデューサーに育ててあげたかった」

社長「アイドルたちがトップアイドルを目指すように、キミのプロデュースの才能を、花開かせてあげたかった」

P「……何をするんですかっ!?」

社長「……簡単なことだ」ガシッ

社長「琴葉くんがいないのなら……」








社長「作ってしまえばいい」

社長「もう、琴葉くん無しに、765プロ再建はありえない……だからこその策だ」

P「……気は確かですか?」

社長「……こういう仕事柄、顔は広くてね。面白い薬を譲ってもらったのだよ」

社長「『とある特定の人物そっくりに変身できる薬』を……」

P「……まさか!」

社長「……そう、キミは琴葉くんの担当プロデューサーだった」

社長「誰よりも、琴葉くんのことを理解している」

P「そんな! まさか!!!!」

美咲「ダメでしゅ社長!!!!」

社長「今更遅い! この手しか無いんだ!!!」

社長「さあキミィ!!! その姿を変え、765プロを元ある事務所に再編するんだっ!!!!」

P「社長ゥ! まだ間に合います! 今からでもアイドルたちと向き合って説得を!!!!!」

社長「そんな戯言は聞き飽きた!!!!」

P「アイドルを信じることのドコが戯言ですか!!!!!」

社長「さあいでよ! 囚われたこの男の身体を生贄に、降臨するのだ!」

P「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお」

美咲「プロデューサーさあああああああああああああん!!!」

今日はここまで
テンションとノリがおかしくてすみません
琴葉がシアター合流前という設定でやっていきます
お暇な方はお付き合いをよろよろ

ちょっと笑った

バッターはうみみなのかまつりなのか

このノリすき

続くのか(困惑)

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