【モバマスSS】 お題は星の数だけ 15夜目 (133)

こんばんは
お題で書きたいと思います
エロ、グロは勘弁してくださいね
それでは>>3のお題を頂戴します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520691424

踏み台

今日は小梅の日

「今日は小梅の日」でひとつ
短いかもしれませんがご了承を
口調などは目をつぶっていただければ……

今日は……みんな元気

なんでかはわからないけど……

でも、ほかの子たちに影響がないなら大丈夫、かな……

いつも通りの日に感じるけど、なんか違うような気もする

これはいったいなんなのかな? 私の考えすぎかな、それなら良いんだけど

やること……なくなっちゃった

お仕事が終わって、プロデューサーさんを待ってるんだけど、手持無沙汰

雑誌も読みたいのないし、ちひろさんは忙しそうでお話できないし

誰か来ないかな……

ソファで足をぶらぶらさせて遊んでると、事務所のドアがゆっくりと開いた

「戻りました」

「プロデューサーさん、お疲れ様……です」

あ、やっと来てくれた……退屈で寝ちゃいそうだったよ?

「待たせちゃってごめんな。腹減ってないか?」

「うん……平気、かな。それより……借りてきた映画があるんだけど」

最近気になってたやつだから、早く見てみたい

「グロイのか……?」

「それは……見てのお楽しみ、かな」

私の感性とプロデューサーさんの感性は違うから、説明が難しい……

「……あんまりヤバそうだったら、布団被るからな」

「うん……私も側にいてあげるから、大丈夫」

プロデューサーさんはこういう映画が得意じゃないみたい

でも……私が誘うとしぶしぶだけど、一緒に見てくれる。一回も断ったことないかも……?

「よし、じゃあコンビニで食料調達するか」

「うん……あったかいものがほしい」

私はプロデューサーさんの横にぴたりとくっついて、事務所の扉を静かに閉めた

外が……ううん、空かな? 騒がしい気がする

嫌な感じはしないけど、でも楽しそうな感じもしない

ぶらりぶらりと彷徨って……どこに行こうか悩んでる、そんな感じ

「小梅? そろそろ行くぞ」

「うん……わかった」

両手に袋を持ったプロデューサーさん、半分はお酒みたいだけど、また酔っぱらって寝ちゃうのかな

また、ほっぺたつんつんして遊ぼうかな……

お部屋についたから、映画を見るための準備

私はあったかいココアを淹れて、プロデューサーさんはたくさんのお酒

素面じゃ無理、見られないからって真剣な顔で言ってた

あと、すぐに被れるように布団にくるまってる

「プロデューサーさん……もこもこしてる」

「良いだろ? 暖かいし、俺の視界もシャットしてくれる優れものだ」

むぅ……後でお邪魔してみよう

「ねぇ……お酒って美味しいの?」

映画が始まってから、すごい勢いで空き缶が増えてる

「美味いぞ。小梅も大人になったら一緒に飲もうな」

がっはっはって笑いながら、また新しい缶を開けてる

息がちょっとお酒くさいけど……嫌いじゃない匂い

「うん……考えておくね」

楓さんや早苗さんみたいに……プロデューサーさんとお酒を飲めるのは、ちょっと楽しそう

あ……そろそろプロデューサーさんにはキツイかな

ちらっと横目で見てみると、さっきまで陽気だったのに、今は青ざめてる

「大丈夫……?」

「ああ、もちろんだ。うん……平気」

いつもならこういう時はすぐに布団被っちゃうのに、今日は粘るね

でも、無理はよくない……だから

「……えいっ」

「うおっ!? あぶね……酒こぼすとこだった」

布団に潜り込んで、無理やり布団を被せちゃった……あ、これ暖かい

「えへへ……暖かいね」

今日は私もこもこ……今度からは私もこうしようっと

「あー、うん……そうだな」

プロデューサーさんの顔がちょっと赤い……なんでだろ

「よし、もう一本飲むかな!」

「あれ? まだ開けたばっかり……だよ」

「あはは、そうだったか。いやーもう酔っちまったかな」

いつもより近くに感じるプロデューサーさんの顔が、困ったような笑顔を浮かべた

「な、なぁ……俺、マジで酔っぱらってるかもしれない」

「どうしたの……?」

プロデューサーさんが窓の外を指さしているのに気づく

……そっか、そういうことだったんだね

それは大きな雪のように……淡く光って漂ってる

「大丈夫……安心して」

「小梅が言うなら……」

それはたくさん漂っていて、暗い夜を静かに照らす

ゆっくりできるまで……落ち着ける場所に行けるまで……どうか気を付けて……






おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました

次のお題は>>19を頂戴します

日菜子と馬

早耶「人気投票」

妹に飲ませるドリンクに毒を入れ続けてるネネさんと、知った上で飲み続けてる妹

Pのお迎えを待つ幸子

「妹に飲ませるドリンクに毒を入れ続けてるネネさんと、知った上で飲み続けてる妹」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶっていただければ……



いつも変わり映えしない風景

それをずっと見てきた、ちっちゃい頃から今までずっと

変わるものと言ったら、テレビの画面だけ

チャンネルを変えればいろいろな番組が見れるし、退屈しない

そこで私は綺麗な衣装でステージに立っている姉を見つけた

きらきらしてて、すごく綺麗。私があこがれてたものに姉がなってくれた

いつも私を気にしてくれている姉が、どうにか私を元気づけようと頑張ったらしいけど

テレビに出られるまでに、きっとたくさん苦労したんだろうなって思う

大きなプロダクションに入ったって言ってたけど、これはその力だけじゃないはず

テレビの中の姉は頑張り屋さんだもん

「私も……」

やめよ、ちっぽけな希望にすがっちゃうと後が怖い

呼称はしーちゃん。病弱。ネネさんがアイドルやっていく中で妹も回復してきた(情報)

「しーちゃん」

テレビに気を取られていた私は、自分を呼ぶ声に気づく

「お姉ちゃん? 今日も来てくれたんだ、ありがとう」

「良いの。お姉ちゃんが勝手にやってるだけだから」

持っているバッグをごそごそとしながら、いつものドリンクを取り出した

「はい、今日も持ってきたよ」

姉が作るドリンクはちょっとまずいけど、栄養がたっぷり……らしい

「今度はもっと美味しく作って」

「美味しくなかった? うう、ごめんね」

姉はこれを美味しいと思っているみたい。大丈夫……?

「じゃあ、いただきます」

少しどろりとしているドリンクを口に含む

ちょっと酸っぱくて、甘くて、この味はこのドリンクでしか表現できない

私がこれを飲むのを、姉はじっと見つめてる

「うぇ……ごちそうさま」

とっても飲みにくいドリンクを飲み終わって、プラスチックの容器を返す

「しーちゃん、えらいえらい。また作ってくるからね」

私の頭を撫でながら、満足そうな顔してる

こうやって子供扱いされるのはちょっと嫌だけど、嬉しいとも思っちゃう

「しーちゃんこうされるの好きでしょ?」

返事をするのは悔しいから、姉の好きなようにさせてあげよ

アイドルやっていく中で(仕事でしーちゃんに会う機会=ドリンクをあげる機会が減って)回復してきた、かな?(鬱)

「もうこんな時間。しーちゃんまた来るね」

ちょっとお話してたと思ったら、結構な時間が経ってた

「うん、またね」

「お母さんの言うことをちゃんと聞くんだよ?」

「もう、わかったってば」

くすくすと笑う姉を、手を振って見送る

……また綺麗になってたな、大人っぽくなってたし、良いなぁ

一人になると、急に寂しくなって、布団の中に潜って気分を紛らわす

……それに、きっとそろそろやってくるはず

姉のドリンクを飲んだ後にやってくる、変な感覚が……

初めは自分の体のせいだと思ってたけど、いい加減に気づく

毎回ドリンクを飲んだ後だけにこれはやってくる

「んっ……」

頭がぼーっとして、胸が苦しい、目の前がブレる

これだけは毎回慣れない感覚

ブレ始めた景色がぐるぐると回り始める

あー……なんか今日のはいつもよりすごい

目をぎゅっとつぶって、耐える

瞼の裏に姉の笑顔がぼんやりと映って、やがてそれもぐるぐる回って、崩れた

ほんとなんなんだろう、なんで私はこれをいつも飲んじゃうんだろう……

「は、ぁ……」

ようやく収まってくれた

深呼吸を何度かしてみる、うん、ちゃんと呼吸できるみたい

体も……とりあえず動くから平気かな

「ふぅ……」

あー死んじゃうかと思った

でも、人間の体ってすごいね、今日も平気だったし

これって結局なんなのかな? 体に悪いものってのはわかるけど

……うーん、誰かに相談するのも嫌だなぁ

姉に迷惑かかっちゃうし……あれ? おかしいな、なんで迷惑かかっちゃうのがダメなんだろ

姉のドリンクが原因なのに、姉に迷惑がかかるのも嫌

それじゃどうしようもないのにね。どうしたいの私は

……まぁいいや、今日はもう寝ちゃおう、きっと明日は来るはずだし

うすぼんやりとした場所で私と姉が歩いている

何かにつまずいて私が転んじゃって、姉が私に手を差し伸べる

「ありがとう、お姉ちゃん」

「しーちゃん、気をつけてね」

笑顔の姉の手をとって……あれ、足が動かない

「お姉ちゃん、足が……足が動かない」

「そっか……もう大丈夫そうだね」

聞き間違いじゃなければ、確かに「大丈夫」って言った

それも、とびっきりの笑顔で

雨音で目が覚めた、外は大振りみたい

やっぱりさっきのは夢だった

そうだよね、姉はあんなこと言わないもん

私、嫌われるようなことしてないし

もしもあんなこと言われちゃうと考えると……

それにしても、ほんとに雨すごいな

部屋に入ってくるはずないのに、私のほっぺたが濡れてるもん

姉が最後に来たのはいつだったかな、一か月前? それとも三か月?

ドリンクがどんな味だったかも忘れちゃった

あの変なのがやってこないのも不思議と寂しいとか思ってるのはなんでだろ?

きっと、姉が来ない寂しさのせいだと決めつけておこう

そうそう、なんか私の体がちょっとずつ治ってるみたい

病院の先生がそう言ってたし、お父さんもお母さんも喜んでた

もちろん姉も。「もう大丈夫なんだね」って嬉しそうな声で

前にどこかで聞いたことがある気がしたけど、忘れちゃった

今度姉のステージを見に行けることになったし、楽しみだな

最後まで内緒にしておいて、びっくりさせてみようか

それまでに少しでも動けるようにしておかないと


……でも、それで本当にお姉ちゃんは喜んでくれるのかな?

お姉ちゃんはこのままの私のほうが良かったんじゃないかな?

お姉ちゃんに嫌われるのは嫌だし、テレビでお姉ちゃんも見れるもんね

最近買ってもらったばかりのスマホで、お姉ちゃんの番号をタップした

「お姉ちゃん、私ね……」



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました

再開は夜からです

おっつおっつ。ありがとうございます。

乙した

それでは再開します
お次は>>45のお題を頂戴します

ksk

乗馬日菜子

幸子「ペロとのあさんとボク」

木場さんにメロメロ

>>18

幸子「ペロとのあさんとボク」 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂けると……

おや? 今日はペロだけなんですか

事務所に戻ると、ソファの上で丸くなっているペロを見つけました

雪美さんはどうやらいないようですね、お仕事中でしょうか

恐らく眠っているであろうペロを起こさないように、ゆっくりとペロの横に腰を下ろします

失礼します、と心の中で思いながら、ゆっくりとペロの体へと手を伸ばす

……しっとりしてて、手触りがとても良いですね

このさわり心地が癖になってしまいそうな……

にゃお

「あ、すみません。起こしてしまいましたか」

目を開けたペロがぐうっと背伸びをしたかと思うと、ボクの膝の上にひょいっと乗りました

「どうですか、ボクの膝の上は?」

撫でながら聞いてみると、にゃお、とペロが返事をしました

「フフーン、気に入ったのなら存分に堪能しても良いですよ。ボクは心が広いので」

動物についつい話かけちゃうのってボクだけじゃないと思うんですけど、どうでしょう?

犬であれ、猫であれ、たまにイグアナもいますけど、それぞれの鳴き声なんて発せませんし

人間なら言葉でコミュニケーションをとるしかありませんよね? ね?

あ、そういえば雪美さんが持ってきている猫用のお水があったはず

「お水、飲みますか?」

寝起きは体が水を欲しているらしいですし、ボクは気が利きますね!

「ちょっと失礼しますよ」

ペロを抱えてボクの膝の上から……おお、体がぐいーっと、すごい伸びますね

ちょっと面白いですね、これ。ぶらーんってしてみたり

にゃあ

「あ、すみません。止めておきます」

遊んでないで早く用意してあげましょうか

確か給湯室の戸棚に……ありましたね

お皿はこの辺りでしたっけ? ペロと可愛らしい文字で名前が書かれたお皿を見つけました

後は適量を注いでっと

「お待たせしました、お水です」

にゃお

「にゃお」

鳴き声が二つ、後の鳴き声は聞いたことがあるような気がしますけど

「幸子……貴女だったのね」

鳴き声の一つは、少し、いえ、だいぶミステリアスなのあさんの声でした

あ、いつの間にかペロを膝に乗せてます

「ええと、ペロのお水を持ってきたんですが」

「……ペロ」

にゃお

のあさんの声に反応したかのように、お皿のお水をペロが舐め始めました

「たくさん飲んでくださいね、おかわりもありますから」

お水を飲むペロもカワイイですね、ボクと同じくらいに

「貴女……猫が好きなの?」

しゃがんでペロを見ているボクに、のあさんがそう言いました

「動物は全般的に好きです。あ、ライオンとか危険なのはちょっと怖いですけど……」

「そう……」

こうして話してみると、のあさんと雪美さんって雰囲気が似ている気がします

雪美さんも大きくなったらのあさんみたいに……はっ、いつの間にか身長も追い越されてしまうのでは!?

「そういうのあさんも、猫好きなんですか?」

「……そうね、みくに、アーニャ、猫は好きよ」

これはのあさんなりのジョークなんでしょうか、きっとそうですよね

「私たちが飼っていると思い込んでいるだけで、実は飼わされているのかもしれないわね」

は、はぁ……

「愛らしい姿に騙されて……人はペットを溺愛し、まるで人間のように対応している」

何やら話がややこしくなってきたような……

「昔から動物は人と共に歩んできたけど……人間の手綱の取り方を学習してもおかしくないわ」

ちょっと何をおっしゃっているのかボクには理解できないです

「それとも……いいえ、これは戯言ね。やめておくわ」

「ボクたちもお茶にしませんか? ちょっと待っててくださいね

返事を待たずに、ボクは再び給湯室へと向かいました

ふぅ……のあさんは言動がクールすぎますね

とは言え、あれだけ話していたら喉も乾くでしょう

気が利くボクは飲み物を用意してあげるんです!

なんかデジャヴを感じますが、まぁいいでしょう

さて、冷蔵庫を開けましてっと……あ、お茶がありますね

これとお菓子を適当に持っていきましょうか

「お待たせしました……って、何やってるんですか?」

ボクがお茶とお菓子を乗せたお盆を持っていくと、のあさんがペロの体をぶらーんとさせてました

「健康状態をチェックしているの」

「それでわかるんですか?」

「……そうよ、雪美はちゃんと健康管理をしているみたいね」

なんて言っているけど、本当はこの人、ペロを可愛がっているだけなのでは?

「のあさんも猫好きなんですよね? それなら普通に可愛がってあげてはどうですか?」

「……人は欺けても動物は欺けないものね」

きっとのあさんは照れ隠しでこういうことを言ってる気がしてきました

「ほらほら、ペロは撫でられるのが好きみたいですよ」

ペロを撫でてみせて、のあさんにも催促してみる

「……」

すると、のあさんの手がゆっくりとペロの体へと触れました


優しく撫でるその手つきは、とても手馴れているようで

にゃお

撫でられているペロが気持ちよさそうに声を上げました

「……ふふ」

のあさんも心なしか顔を綻ばせているような気がしました

これは良い流れですよ、このままほんわかムードで行きましょう

「……幸子、ちょっと頭を揺らしてごらんなさい」

「えっ? わ、わかりました」

言われたとおりに頭を左右にゆっくり傾けました

ボクが頭を傾け始めると、ペロが何かに興味を示したみたいです

右に傾けると、ペロの顔も右に、左に傾けると、ペロの顔も左に

「……あなたの髪に興味があるみたいね」

「ボクの? ……フフーン、ペロもわかってるじゃないですか」

カワイイボクの髪に興味を持つのは当然のことですよね、仕方ないです

猫までもボクの魅力にきづかせてしまうなんて……流石ボクですね

なんて思っていると、ペロが体を低くして、これは猫が狩りをするときの体制じゃないですか?

「……ペロが貴女をほしいみたいよ、モテモテね」

のあさんの言葉をスタートにして、ペロがボクの顔に飛びかかったのです

それはスローモーションに感じられて、その時に見たのあさんは、うっすらと笑みを浮かべているように見えました


おしまい

読んでくれた方に感謝を
それと、お題ありがとうございました
今日はここでおしまいです

再開は明日の夜から

それでは再開します
お次は>>66を頂戴します

早耶に人気が集まるわけを
ひたすら研究する仲間たち

乗馬日菜子

>>18

合計体重が142kgになってしまった142‘s

奈緒「ホワイトデー被害者の会」

い つ も の

土曜日に人気投票スレを荒らしてエタらせておいてこれである
どういう神経してるんだろ

早耶「人気投票」 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

もう事前に荒らしNGかコンマスレしか信用できぬえ

この一年、前年度より知名度も上がって、活動の場も広がった

ファンの方たちに笑顔を振りまいて、お偉いさん方には頭を深々と下げてきた

今年こそ、今年こそはと前向きな気持ちで挑んだ人気投票の当日

でかいホールに集められた、各アイドルとプロデューサーたち

私と早耶は投票の結果を今か今かと待っている

「早耶、大丈夫?」

「もちろん、早耶は大丈夫ですよぉ」

私に笑顔を見せてくれるけれど、早耶の手が震えているのがすぐにわかった

結果を先に言うならば、今年も早耶はその名前を呼ばれることはなかった

名前を呼ばれるのは、この業界でも化け物じみた活躍をするアイドルばかり

長く下積みをしたアイドルもいるし、つい最近出てきたのに上位に入るアイドルもいる

そりゃ上位のアイドルたちはもちろん個性的で魅力的なのは認める

けれど、何故うちの早耶は名前を呼ばれないのだろうか

これは名前を呼ばれなかった担当プロデューサーたちにも言えることだろうが

私はただ単に、悔しかった

会場から出た私たちは、二人だけで簡単な打ち上げをすることにした

こじんまりとしたイタリアンの店。混んではいないが味は中々のもので、私も気に入っている

「今日はお疲れ様、乾杯」

「はぁい、乾杯♪」

私は白のワインで、早耶はノンアルコールのカクテル

しかし、シンデレラなんてネーミングのものを頼むのは一体どういうつもりなのだろう

「……今年こそはと思ったんですけどねぇ」

ショートグラスを傾けて、早耶がそう言う。その声色からは感情が読み取れない

「そうだね、私も同じ気持ちだよ」

早耶も私も精いっぱいやったつもりだ

しかし、それは他者がきめることであり、ただの自己満足と言われてしまうと、私は言い返すことができないかもしれない

何が早耶に足りないのだろうか? ビジュアル? それともヴォーカルか?

身内贔屓になるが、早耶はスタイルが良い

顔だって整っているし、何より私がスカウトして一から育てたアイドルなのだ

……けれど、人気という面においては今日の結果が全てということになる

「早耶を好きでいてくれる人を幸せにできるのがアイドルだって思ってたんです」

私は黙って頷く

「でも……でもぉ……早耶が幸せじゃないと、誰かを幸せにはできないんですかねぇ……」

私は驚いてしまった。弱音を吐くときはあるが、早耶が涙を流すのは初めて見たからだ

「早耶……」

「早耶は……どうしたら良いんでしょうかねぇ……」

私の言葉を遮るようにした早耶の問いに、私は答えることができなかった

投票日の翌日、いつも通り出社すると早耶に元気な挨拶をされた

「おはようございまぁす」

「ああ、おはよう」

少し目の周りが赤いような気がするが、メイクで誤魔化せるだろう

しかし、どうしたことだろうか

昨日の今日でダメージを受けていると思ったが、早耶にはそれを感じない

今日は早耶がレギュラーのバラエティ番組の収録がある

「早耶、気持ちを切り替えていこう」

とりあえず発破をかけてみるが

「早耶はいつも通りですよ、お仕事頑張りまぁす」

いつも通りと言えばいつも通りだが、早耶が平常すぎて何か違和感を感じた

しかし、こういうこともあるだろうと気にも留めなかったのだが

現場入りして、収録の最中に私の不安は的中することになってしまった

そこそこ有名な芸人さんが司会を務めるこの番組

早耶を上手に弄ってくれるので、いつもなら安心して見ていられるはずだった

今回も良いところでフリが来たのだが、早耶の反応はそれはもう酷くて、まるで素人のようだった

私はどうなることかと息を飲んだが、芸人さんが上手いことその場を乗り切ってくれた



「先ほどは申し訳ありませんでした」

芸人さんの楽屋で、私は頭を下げる

「早耶ちゃん、なんかあったんじゃないの? 雰囲気がおかしいよ」

やはり、こういうことには敏感なのだろう、私はまた頭を下げて楽屋を後にした

早耶がいる楽屋に向かいながら、考える

私は早耶にどう接したら良いのか?

怒る、それとも諭すか……

結局、早耶の楽屋に着くまで考えはまとまらなかった

……深い深呼吸をして、ノックを三回

「どうぞ」

すぐに早耶の声が聞こえて、私は出たとこ勝負に出ることにした

「早耶、お疲れ様」

私の声に、一瞬びくりと体を震わせるが、平静な態度のままで

「お疲れ様です。早耶、疲れちゃったので早く帰りましょお?」

後ろめたい気持ちがあるのか、私とは目を合わせずに早耶が続ける

「んー、しばらくお休みとか……リフレッシュも良いですよねぇ」

黙って聞いている私に、早耶はきっと本心なのだろう、冷たい声色で

「ちょっと疲れました。早耶、お休みしたいです」

臆病な私は早耶の言葉をそのまま受け止めた

「わかった、じゃあ少し休養をとろう」

私がそう言うのは予想外というように、早耶はぽかんと口を開けていた

「止めないんですかぁ?」

「ああ、早耶が疲れてるのは私にもわかるしね」

「でもですよ、ここは頑張れって言ったりするとこじゃ……」

「私はあまり頑張れって言葉が好きじゃないんだ、だからその言葉は使わない」

あっ、と早耶が口ごもって、楽屋がしんと静かになった

「そう……ですか、貴方にも早耶は必要ないんですねぇ」

私にも、とはどういうことだ

「早耶、それだけじゃわからない。説明してくれないか?」

私の言葉に、早耶が力なく笑いながら言う

「早耶は誰も幸せにできません、本当の早耶を見てくれる貴方も……」

それは早とちりってやつだと思うけれど

「だから、早耶はもういらない子ってことですよねぇ……」

どうしようか、怒ってやろうと思ったけれど、ちょっと面白くなってきた

「アイドルを辞めたいのか?」

「いいえ。楽しいですし、可愛い衣装着るのはとっても嬉しいですよぉ」

「ファンの方たちは好きか?」

「もちろん。早耶に付いてきて、ずーっと早耶を見てくれてますからね」

──プロデューサーさんの次に、と聞こえたような気がしたけど、まぁいいや

「私が担当じゃ不満だろうか」

「そんな事言うと、嫌いになっちゃいますからね?」

こいつは実に面倒で、手のかかるやつだ。だけど……

「やっぱり休養はなし。ばりばり働いてもらう」

「あ、結局止めるんですね。仕方のないプロデューサーさんですねぇ」

「まぁね、早耶が止めてほしいって顔してたから、考えを改めたんだ」

本心だろうが、本心じゃなかろうが、早耶の気持ちは初めから一切ブレていない

自分のために、そしてファンのために、アイドルとして幸せを振りまくのだ

「……プロデューサーさんは、早耶の担当で不満ですかぁ?」

「さぁ、もう帰ろうか」

「早耶も答えたんだから、答えてくださいよぉ!」

片手にまとわりついてくる早耶を優しく制して、耳元で囁く

「あ、あの……それって」

顔を真っ赤にした早耶に背を向けて歩き出す、私の赤くなっている顔がばれないように



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
今日はおしまいです

続きは明日の夜から

再開します
お次は>>91のお題を頂戴します

酔ってる友紀「比奈ちゃん、若葉ちゃんみんながP君のこと女の敵やたらしって言うんだよ」
比奈、若葉「それ秘密のやつ!!」

>>67

正月太りした茄子、三段腹で鏡餅の隠し芸をする

恐竜の時代にタイムスリップ

高垣楓、芋なますを食す

「月太りした茄子、三段腹で鏡餅の隠し芸をする」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

>>93鬼平ですかね?

お祝い事には酒、御馳走がつきものだ

特に年末から年始にかけては行事が目白押しとなっていて、宴会の頻度があがる

うちの事務所には酒飲みが多いこともあり、そりゃもう暇があれば飲み会やら、女子会のオンパレードだ

俺の担当の鷹富士茄子も、その席にお呼ばれすると、断ることなく参加していた

それは人柄の良さもあるのだろうが、やはりお目出たいからというのも多少は含まれていたのだろう

幸福のアイドルなんてよく言われているが、そこらへんにいる普通の女性だ

おっと、話しがそれてしまった。今回はその鷹富士茄子が食べ過ぎてしまった話だ

「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします♪」

綺麗な和服姿の茄子に、思わず手を合わせた

「お賽銭、いる?」

「私は神社じゃないですよ~」

……鷹富士神社、良いんじゃないかな? ご利益ありそうな感じするぞ

「それはともあれ、せっかくのお正月ですし、お正月らしいことをしましょう」

「いいな。まさか正月に休みをもらえるなんて思ってもみなかったし、これも茄子のおかげかな」

再び手を合わせる俺に、茄子が柔らかい笑みを浮かべた

「お店を予約してあるので、行きましょう♪」

俺の手を取り、ご機嫌な様子で茄子が歩き出す

俺は茄子に引っ張られる形で後を追うのだが、手に感じる暖かさと、しっとりとした滑らかな感触に少しどきまぎした

成人しているが、こういうことをさらりとやってしまうのもこいつの魅力なのかもしれない

普通ならアイドルとプロデューサーが仲良く手を繋いで歩く、なんていう状況はスクープ以外のないものでもないのだけれど

茄子のおかげか、一度もそれがないのだから、凄いというか何というか……


「さぁ、着きましたよ~」

そして到着したのは、やたらと高そうな料亭だった

雰囲気からして高そうだ、これは俺の財布の中身が心配になる

「お代のことなら心配ないです、くじ引きで食事券が当たったんですよ」

立派な胸を張って、得意そうな顔をする茄子

「ほらほら、外は寒いですから早く中に入りましょう」

なんだか今日の茄子は積極的だ、ぐいぐいと物理的に俺の背中を押してくる

たくさんの仲居さんに案内されたのは、これまた立派な拵えの和室だった

すげえな、美食倶楽部みてえだ……なんて思わず言葉が出たほどだ

「和室は落ち着きますよね、畳に襖に、それに障子、そして私」

「な、なs……」

「茄子ですよ~」

きっと、俺がこう出ることを知っていたのだろう、茄子が笑って返した

こういう店は料理が順番に出てくるものとばかり思っていたが

正月ということもあり、おせちという形で提供してくれるらしい

俺としても、マナーがあまりわからないので、出されたものをただ食べるだけのほうがありがたい

片手では数えられない段の重箱が三つ、そして酒

重箱を広げると、テーブルの上が料理で満たされた

やはり、本職が作ったということもあってか、見た目からでも美味そうなのが伝わってくる

「さぁ、どうぞ~」

お銚子をもった茄子に催促されて、酌をしてもらう

「ほら、お返しだ」

「ありがとうございます♪」

二人の酒がそろったところで、新年最初の乾杯となった

「今年もよろしくな、乾杯」

「こちらこそよろしくお願いします、乾杯」

行儀よく両手でお猪口を包む茄子と共に、猪口を傾けた

「はぁ、おいしい」

ふぅ、と色っぽい吐息を吐く茄子

それを見ないふりをして、自分の杯を空けた

……それにしても、料理が多すぎてどれから手をつけようか悩むな

基本のおせちの料理から、見たことのない料理まであって、さて、どれから食べようか

「どれを食べようか悩んでいるんですか? それなら……これですっ」

いつもより強い口調で、茄子が料理を箸で摘まんだ

「さぁ、どうぞ♪」

ぐいっと俺の前に出されたのは伊達巻だった

「あーん、です」

やっぱり、今日の茄子はとても積極的だ

俺が口を開けると、満面の笑みで伊達巻を口に入れてきた

「美味しいですか?」

俺が咀嚼するのを、じいっとみつめる茄子

とても食べずらい状況だが、こいつは気づいてはいないだろう

「美味いな、うん」

「それじゃあ私にも、あーん♪」

ええ……可愛……じゃなくて自由すぎかよ

「あーん♪」

「あ、あーん」

仕方なく伊達巻を茄子の口の前にもっていくと、まるで鳥の雛のように一口でそれを食べた

「……美味しいですね~、甘くて卵の味もきちんとして」

嬉しそうな顔を浮かべる茄子に、もっと色々なものを食べさせてみたくなった

「茄子、ほら」

「あーん♪ うん、美味しいですね~」

「ほらほら、これもお食べ」

「お酒がすすんじゃいます」

これは親鳥の心境なのだろうか、食事を与えるのが楽しくなってきた

「プロデューサーも食べてくださいね?」

あ、はい……いただきます

空のお銚子が何本も増え、料理もだいぶ減ってきたころ

「私、隠し芸しますっ」

と、意気揚々に茄子が言って、どんな隠し芸かと聞く前に和服の帯を緩め始めた

「ちょっと待っててくださいね~」

これはやばいと視線をずらすが、衣擦れの音が気になってしまい、どうしようもなくなった

「準備できましたよ~、ほらほら、プロデューサー♪」

この時だけは、楽しそうな茄子の言葉に少しイラっとした

「あら、どうしたんですかプロデューサー? これからがいいといころですよ」

「あー……ちょっと首の具合がね、悪くてね」

だいぶ苦しい言い訳だが、素直に茄子を見るわけにはいかない

「そうですか~……きゃあっ! お雑煮が腕にっ」

茄子の悲鳴に体が勝手に反応してしまった

雑煮がないことに気づいたのはもう後の祭り

「捕まえましたよ~」

俺はまんまと茄子の策にはまってしまった

まぁ捕まえたとか言われているが、実際には茄子から目が離せない状況になったというだけだ

帯を外し、和服をはだけさせた茄子から……

「うふふ♪ それじゃあいきますよ~」

和服の前をがばりと開けたかと思うと、少し前かがみになり

「鏡餅です♪」

なんだろうこの気持ち、裏切られたような安心したような、そんな気持ち

けれど、アイドルがお腹を見せて鏡餅ってのはどうかと思うよ?

「年末年始と食べ過ぎちゃったみたいで、やってみようと思いました♪」

そしてそれを笑顔で言ってしまう茄子は、大物なのだろう

「ああ、ぎりぎり三段の鏡餅ってとこか」

「はい~♪」

だから、何故そんなにうれしそうなのか

「触ってみますか?」

まさかこんなところで爆弾発言がくるとは思わなかった

「他の子には、もちもちで気持ち良いって言われましたよ」

もちもち……気持ち良い……はっ! いかん、惑わされるな

「お酒飲んじゃってますし、私は気にしないです」

綺麗な瞳が俺をのぞき込んで、俺は……

「明日からダイエットだな」

「ええ~、この手ならいけるって言われたのに……残念です」

今何か聞こえたような気がしたけど、きっと気のせいだろう

翌日から茄子が必死のダイエットをするのだが、それはまた別のお話



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
今日はこれでおしまいです

続きは明日の夜から

乙です


アイドル的には駄目なんだろうけど、少々肉がある位が健康的かつ扇情的だと個人的には思う

再開します
お次は>>117を頂戴します

響子のために特別な
ホワイトデーのお返しを
するプロデューサー

茄子田楽と柚味噌

「俺達親友だろ?」って言ったら何でもしてくれる輝子

乗馬日菜子

何かデジャヴを……「俺達親友だろ?」って言ったら何でもしてくれる輝子 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

P「輝子、これバレンタインのお返し」

輝子「これはキヌガサタケ……! 良いのか、こんなもの貰っちゃって……」

P「ああ、もちろんさ! ただ、輝子にちょっとしてもらいたいことがあるんだよなぁあ……俺たち親友だろ?」

輝子「ああ、もちろんだ……ところで、何をすれば良いんだ?」

P「そうだなぁ……手始めにお兄ちゃん呼びなんてどうだ」

輝子「そのくらい、お安い御用だ」

P「やったぜ」

P「輝子、今日の仕事はどうだった?」

輝子「今日は平和にお仕事が終わったぞ……プロ、お兄ちゃん」

P「そ、そうか(上目使いとか反則だろ……)」

輝子「お兄ちゃんはどうだったんだ?」

P「俺か? 俺は輝子の可愛いとこを見れてやる気出た」

幸子「今カワイイ話題してましたか?」(ニュッ)

P「いや? 幸子は仕事行きましょうね~」

幸子「な、なんでボクだけそんな扱いなんですか!?」

P「だって、お前ちょっと前に書いたもん」

幸子「ええ……? ちょっとそれは理不尽じゃないですかね」

P「うるせぇ、カワイイ自分を見てほしかったら安価とれ」

幸子「フフーン……そんな事言うと、もうお題出しませんよ?(威圧)」

P「……すいません、調子乗りました(そんなの別に構わんぞ)」

幸子「はいはい、仕方のないプロデューサーさんですねぇ」

輝子「よ、良かったのか……お兄ちゃん?」

P「良いんだ、幸子は後できっと出てくるから……」

輝子「そうか……あ、あの……皆に、や、優しくな?」

P「ああ、わかってる。だからそんなに悲しそうな顔をしないでくれ」

輝子「お兄ちゃんがわかってくれれば、それでいいんだ」

P「天使か(天使か)」

P「あー、なんだか頭が重くなってきた……仕事のし過ぎかな」

輝子「だ、大丈夫か? 横になったほうがいいんじゃ……」

P「そうだな……ついでに輝子に膝枕してもらおうかな」

輝子「私の膝で良ければいくらでも貸すぞ……」

P「俺たち親友って……マジで?」

輝子「マジで……」

輝子「ど、どうぞ……」(ポンポン)

P「お邪魔します」(ポスッ)

輝子「ど、どうだ……私の膝枕の感じは?」

P「んー……死んでもいいかな」

輝子「それは本気……か?」

P「おう、お望みなら今すぐにでも」

輝子「わかった……それはやめよう」

P「それにしても柔らかい感触と、いい匂いが……」

輝子「ああ、まゆさんに教えてもらったボディシャンプーかな」

まゆ「今まゆの話してましたかぁ?」(ニュッ)

P「んー……セウト?」

輝子「セウトならダメみたいだ、まゆさん、ごめんな……」

まゆ「うふふ、まゆはすぐにもどってきますからねぇ」

P「はいはい、とりあえずアイルビーバックかな」

まゆ「雑なプロデューサーさんも素敵ですよぉ」

輝子「ふふ……お兄ちゃんが私のそばに……」(ナデナデ)

P「あ~^ 馬鹿になるぅ~」

輝子「むぅ、私がいるんだから……ちゃんと反応するんだぞ?」

P「イエス、ユアハイネス!」

輝子「お兄ちゃんは返事は元気だからな……」(ナデリナデリ)

P「このまま消えてなくなりたい!」

輝子「ダメだ……お兄ちゃんがいなくなるのは……」(ギュッ)

P「輝子……」

輝子「そうだ、一緒にキノコを栽培して、薄暗いとこですごそう」

P「うーん……」

輝子「ふ……不満か?」

P「いや、そんなことはないんだけど……輝子の魅力を引き出せるかなって」

輝子「私の……魅力」

P「そうだ、輝子の魅力をもっと知ってほしいんだ」

輝子「その……私の魅力っていうのは、どんなのだ?」

P「そうだなぁ……俺的には小動物みたいな可愛さと、ギャップかな」

輝子「……ギャップ」

P「ああ、気弱な輝子と強気な輝子。どっちも可愛らしくてギャップがある」

輝子「親友にそこまで言われると、照れるな……」

P「お前がいくら照れようが、こちらは決めてしまったことだからな」

輝子「その……私を見てくれていて、ありがとう」

P「何言ってるんだ、これからもだからそんなこと言うな」

輝子「だからこそ……だぞ、これからもずーっとお世話になるから」

P「そんなもじもじしながら言うな、抱きしめちゃうぞ」

輝子「プロデューサーがそうしたいなら、いいぞ……」

P「お、おう……」

P「な、なぁ、俺たち、親友だよな?」

輝子「ああ……だけど」

P「だけど?」

輝子「親友以上の関係でもいいんじゃないか」(真っ赤)

P「おい、そんな表情で言うなよお前……」

輝子「まぁ、良いじゃないか……私と親友がばれないなら……」

P「輝子がそう言うなら俺は構わないけれど……」

輝子「それなら……ばれるまで、くっついていよう……」

P「輝子が望むなら、それに従がおう」

控えめに笑みを浮かべる輝子に、こちらを笑みを浮かべながら、相槌を打つのだった




おしまい

まだ書きたいところですが、これでお開きとさせて頂きます
読んでくれた方に改めて感謝を
そして、お題ありがとうございました

次にスレを立てるときにはもっといいものを書きたいと思います



お題を拾っていただきありがとうございました

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