ダイヤ「全自動たまご割り機ですわ!!」 (35)
ダイヤ「どうです!!驚いたでしょう!!」
ルビィ「え・・・ええ・・う、うん・・驚いたよ・・」
黒澤母「どうしたのです?これは?」
ダイヤ「お母様の家事の負担が少しでも減ればと思って購入したのですわ!!」
ルビィ「どうやって使うのこれ?」
ダイヤ「ちょっとお待ちなさいな・・え~と・・まずはここに卵を置きます」コト
ダイヤ「そしてレバーを引く」ガシャン
全自動たまご割り機「ウイーン カコン パカッ」
ダイヤ「成功ですわ!!どうです!?キレイに割れているでしょう!!」
ルビィ「凄い!!本当にきれいに割れたよ!!」
黒澤母(手で割ったほうが早いのでは・・?)
ルビィ「ルビィにもやらせて!!」
ダイヤ「壊してはいけませんよ?」
ルビィ「うゆ・・えーとここに卵を置いて・・レバーを引く!」ウイーン カコン パカッ
すごいすごい!!うまく割れたよ!!」
ルビィ「もう一個割る!」
黒澤母「どこで買ったのですかこれは?」
ダイヤ「実演販売をしている方がいておもしろいから買ったのですわ」
ダイヤさん(´;ω;`)
夕方
ダイヤ「ふう・・今日も疲れましたわ・・
生徒会にapoursの活動を両立させるのは大変ですわね・・」
商人「ちょっとそこのお嬢さん!」
ダイヤ「はい?私のことですの?」
商人「これから面白い見世物をやるんだ!よかったら見てってくんな!!」
ダイヤ「見世物・・なんですの?」
商人「まずはこれを見てくれ!」
ダイヤ「たまご・・ですわね・・?」
商人「そう卵だ!今回の商品の説明にはこのたまごを使う!
お嬢さん卵の殻を割る時ってどうやってる?」
ダイヤ「どうって・・それはもちろん机の角とかでコンコンってやるに決まってますわ!!」
商人「力が入りすぎたりして誤って卵を割っちゃって黄身を床に落としてしまったこととかあるだろ?」
ダイヤ「そ・・それは・・まあ・・」
商人「だろう?これから見せる商品はそんなぶきっちょさんの強い味方!その名も全自動たまご割り機だ!!」
ダイヤ「全自動・・卵・・割り機・・?」
商人「まずはここに卵を置く・・そしてこのレバーを引く・・これだけだ・・簡単だろ?」
全自動たまご割り機「ウイーン カコン パカッ」
ダイヤ「す、すごいですわ!!卵がきれいに真っ二つに割れてしまいましたわ!!」
商人「どうだい?なかなか面白いだろう?一家に一台の時代がそのうち来ると思うよ?」
ダイヤ「で、でも・・普通に卵をコンコンってやったほうが早いんじゃありませんの?」
商人「機械で割った卵は一味違うおいしさがあると思わないかい?」
ダイヤ「うっ・・た・・確かに・・一理あるかも・・ってそんなわけありませんわ!!」
商人「この機械があればお母さんきっと楽になると思うよ?卵を割るのが簡単になったってね」
ダイヤ「そ・・そうでしょうか・・お母様は喜んでくれるでしょうか・・?」
商人「珍しい機械だからね・・友達に見せてあげればバカ受け間違いなし!きっとみんなの人気者になれるさ!」
ダイヤ「そ・・そうでしょうか・・それじゃあお一つ頂こうかしら・・」
商人「まいどあり!!」
ダイヤ「っということがあったんですわ!!」
黒澤母(ああ・・ダイヤ・・あなたの将来がなんだか心配になってきました・・悪い人に騙されてしまうのではないかしら・・・)
ルビィ「すご~い・・きれいに割れるよこれ~」ウイーン カコン パカッ
ダイヤ「ああもうルビィ!割りすぎですわ!」
黒澤母「今夜は出し巻卵にでもしましょうかね・・」
ルビィ「お姉ちゃん!!これ明日学校に持って行っていい!?」
ダイヤ「え?別にかまいませんけど・・どうする気ですの?」
ルビィ「花丸ちゃんと善子ちゃんに見せて自慢するんだ~」
ダイヤ「ふふっ・・花丸さんと善子さんの驚く顔が目に浮かびますわね♪」
次の日 部室
ダイヤ「ルビィ・・ちゃんと持ってきてますわね!!」
ルビィ「うん!!持ってきてるよ!!みんなに見せて自慢しちゃおう!!」
ダイヤ「こんにちは~!!みなさんに今日は見せたいモノが」
花丸「わ~すごい!!未来ずら~!!」
全自動たまご割り機「ウイーン カコン パカッ」
千歌「すごいでしょ♪」エッヘン
梨子「どうしたのこれ?」
千歌「昨日道で実演販売をしていたから買ったんだ♪」
曜「え・・?なんでこんなたまご割り機とかいう意味わかんない物買ったの?」
千歌「え・・?ウチって旅館でしょ?たまご料理とかを作ることが多いからあった方が便利かなって思って」
曜「美渡さん達どんな反応してた?」
千歌「変なモノ買ってくるなって怒られてげんこつされた!!」
曜「はは・・そうなると思ったよ・・」
ダイヤ「千歌さん・・それは・・」
千歌「あっダイヤさんとルビィちゃん!こんにちは・・ってあれ?ダイヤさんが手に持っているものは・・」
ダイヤ「なんだ・・千歌さんも同じ物を買っていたのですね・・」
千歌「っということは・・ダイヤさんも!?」
梨子「ええ!?ダイヤさんこれを買ったんですか!?」
ダイヤ「みなさんに自慢しようと思って持って来たのに・・先を越されましたわ・・」
ルビィ「うゆ・・」
千歌「よかった!!ダイヤさんみんなにこのたまご割り機の素晴らしさを教えてあげてくださいよ!!」
ダイヤ「というと?」
千歌「みんなに自慢しても全然この機械の良さをわかってくれないんだよ!?」
梨子「だ、だって・・!!」
曜「いや、普通に割った方が絶対に早いし・・意味わかんないし・・」
ダイヤ「な・・!!この機械の良さがわからないとは・・ブッブーー!!!ですわ!!」
曜「うわあ!!突然大きな声を出さないでください!!」
ダイヤ「あなたたちも卵料理は食べるでしょう!?それなのに・・この機械の良さがわからないなんて・・」
ダイヤ「片腹痛い・・片腹痛いですわ!!」
梨子「そ・・そんなこと言われても!!」
千歌「もっと言ってやってくださいダイヤさん!!!」
ダイヤ「曜さん!!」
曜「は、はい!!」
ダイヤ「あなた卵を割るときはどうしていますの?」
曜「どうって・・普通に机の角とかにコツンってぶつけて・・ヒビが入ったらパカッて・・」
ダイヤ「たまに失敗して黄身を地面に落としたりしませんの?」
曜「え・・・そんなことありませんけど・・?」
ダイヤ「な!!・・聞く相手が悪かったですわね・・」
ダイヤ「千歌さん!」
千歌「はい!!なんでしょうダイヤさん!」
ダイヤ「あなたは卵を割るのに失敗して黄身を地面に落としたことはありませんか?」
千歌「そんなのしょっちゅうですよ!!よく失敗して志満姉に怒られちゃうんですよ!」
梨子「ええ・・」
千歌「むっ梨子ちゃんは卵の黄身を落としたことはないの?」
梨子「ちょっとないかなあ・・・」
ルビィ「ル・・ルビィも黄身を床に落としたことはないけれど・・うまく割れないときがあるから・・」
ルビィ「こういう機械があるとちょっとうれしいかも・・」
千歌「さっすがルビィちゃん!」
ダイヤ「わが妹ながら・・大した意見ですわ・・!」うんうん
梨子(いや・・どこが大した意見なのか・・)
曜(だた手先が不器用なだけなんじゃないかな・・)
善子「こんにちはー!!みんないるー?」
花丸「あっ善子ちゃん!!」
ダイヤ「ちょうどよかったですわ!!善子さん!これをみ」
善子「ちょっと聞いてよ~!!さっき通りですごい物売ってたのよ!?」
花丸「どうしたの?」
善子「全自動たまご割り機なんて売ってたのよ~!!あははは!!もうおかしくって笑っちゃうわよね~!!」
花丸「あ・・」
曜「oh・・ヨーシコー・・」
梨子「よっちゃん・・そんな・・!!」
善子「普通そんな物を買うバカなんていないわよね~!!あんなもの買う奴なんてよっぽど手先が不器用なおっちょこちょいか
頭が軽いお調子者くらいで・・・え・・・?花丸・・手に持ってるそれ・・なに?」
花丸「全自動たまご割り機ずら」
善子「え・・・え・・え・・?」オロオロ
ダイヤ「悪かったですわね・・・手先が不器用なおっちょこちょいで・・」
善子「ダ・・ダイヤ・・?顔・・怖いわよ?」
千歌「悪かったね善子ちゃん・・頭が軽いお調子者で・・・」
善子「へ・・ち・・千歌・・?ふ、2人とも・・どうしたの?ね、ねえ!そんな怖い顔で私を見ないで!!」
ダイヤ「善子さん・・」
千歌「善子ちゃん・・」
善子「は、はい!!」
ダイヤ「あなたは」
千歌「しばらく」
ダイヤ・千歌「部室出入り禁止だよ(ですわ)!!!!」
善子「そんなーーーーーーー!!!!!!!」
曜「はあ・・やれやれ・・」
花丸「たまご一気飲みするずら♪」ゴクン
梨子「ええ!?大丈夫なの?」
花丸「平気ずら♪」
練習後
千歌「まったく・・善子ちゃんはホントにまったく・・!!」
ダイヤ「プンプンですわ!!」
果南「千歌とダイヤももうその辺でもう許してあげなよ」
鞠莉「私たちがいない間に面白いことになっていたのですネ~」
千歌・ダイヤ「ちっともおもしろくない(ですわ)!!」
果南「まあまあ2人とも・・」
鞠莉「でも面白いわねそれ・・ちょっと貸してもらえる?」
千歌「はいどうぞ」
鞠莉「ふーん・・ここを・・こうして・・このレバーを引くと・・」
全自動たまご割り機「ウイーン カコン パカッ」
鞠莉「oh!ミラクル!!」
千歌「でしょ~!」
果南「もう!また卵こんなに割っちゃって!」
鞠莉「後でちゃんと食べるわよ♪」
千歌「そうだ!!この全自動たまご割り機で玉子料理を作ってみんなで食べようよ!!」
ダイヤ「名案ですわ!!」
果南「私は別にいいけど・・鞠莉は?」
鞠莉「私もOKよ!!」
千歌の旅館
千歌「はい!おまたせ!!当旅館自慢の出し巻卵だよ!!」
善子「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛!!やっぱり機械で割った卵は一味違うわね!!」
千歌「おお~善子ちゃんもようやくわかるようになったね~!!」
ダイヤ「さすがサファイアですわ!!」
花丸(善子ちゃん・・)
曜(機嫌を取るために全力でゴマをすりにいってるね・・)
梨子(というかサファイアってなに?)
果南「もぐもぐ・・ああ・・普通においしいね♪」
鞠莉「デリシャス♡」
美渡「まったく・・訳の分からないもの買ってきて・・このバカ千歌!」
千歌「むっ美渡姉にはこの機械のすばらしさがわからないの!?」
志満「まあまあ・・2人ともケンカしないの!みなさんの前よ?」
美渡・千歌「はーい」
千歌「でも志満姉!この機械がある方が卵割るの楽でしょ!?」
志満「え・・え~と・・」
曜(うわ・・志満さんすごい答えずらそうな顔してるよ・・)
美渡「なに言ってんだ・・こんなの普通に割る方がはるかに簡単じゃん」
志満「どちらかというと・・機械を取り出してセットするほうが手間だと思うわね・・」
千歌「そんなあ~」
梨子「まあまあ・・もういいじゃない?あったかいうちに出し巻卵食べよう?ね?」
曜「そうだね・・いただきまーす!!おいしい~!!」
善子(はー・・やれやれ・・)
帰り道
善子「はあ・・疲れた・・なんであんなバカバカしい機械のために私がこんな目に合わなくちゃなんないのよ・・」
商人「ちょいとお嬢さん!」
善子「あ!あんたは全自動たまご割り機を売っていた人!!あんたのせいで私はえらい目にあったんだからね!!」
商人「ほう・・それはまたどういうことだい?」
善子「あんたが売っていた変な機械を私の先輩が購入したのよ!!そのことを知らないで機械をバカにしたら先輩たちに〆られたのよ!」
商人「そいつはお嬢ちゃんがいけねえや・・あの機械の魅力を理解できないお嬢ちゃんの目が節穴だぜ」
善子「なによ!私が悪いっていうの!?そもそもあんたが道端でこんな変なものを売っているから・・!!」
商人「まあまあ!!おっちゃんが悪かったよ謝るって!」
善子「まあ・・わかればいいのよ・・」
商人「それで・・先輩たちとは仲直りできたのかい?」
善子「全力でゴマをすったらなんとかうやむやに持ち込むことができたわ・・」
商人「お詫びといっちゃなんだがこれからお嬢ちゃんに紹介する商品を先輩たちに買ってってやったら先輩たち大喜びしてくれると思うぜ?」
善子「なによ・・こんな胡散臭い男から物を買うほど堕天使はチョロクないわよ!!」
商人「ままっ!そう言わずにちょっと見てっておくんなしい!!」
善子「なによ・・カツオブシなんか出しちゃって・・あとそれ・・鉛筆削り器かしら?」
商人「これはね・・・」
部室
ダイヤ「なんですの?これは・・」
善子「ふっ・・よくぞ聞いてくれたわね・・これはグルグルダシトールよ!!」
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ダイヤ「はあ・・名前だけ聞いてもなにがなんやら・・」
千歌「なんか鉛筆削り器みたいだね・・どうやって使うの?」
善子「これで鉛筆みたいにカツオブシを削ることができるのよ!」
ダイヤ「でもこれじゃあ・・鉛筆のように細いカツオブシを用意しないとダメなんじゃないですの?」
善子「まずはカツオブシをナイフで削ってえんぴつ状に削る・・」ゾリゾリ
ダイヤ「ふむ・・」
善子「細くなったカツオブシをこの機械にいれてハンドルをまわす」ガリガリ
善子「すると・・!!」
千歌「おお!!」
ダイヤ「こ、これは・・!!」
善子「あっというまにカツオブシ削りのできあがりよ!!」
千歌「み・・未来だよ~!!」
ダイヤ「これは・・すばらしいですわ・・」
曜(普通にナイフで全部削ったほうが早いし・・てかもう鉛筆状にする過程でもうほぼかつおブシ削り終わってるし・・・)
梨子(またくだらないモノ買ってきちゃって・・)
花丸(千歌さんにマルの台詞を取られたずら・・)
ルビィ「今日も平和だね~」
おしまい
乙
ダイヤさんはこういうの似合うなぁ
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