ガヴリール「胸が……」 (58)
夜中 ガヴリール宅――
ガヴリール「……」カチカチ
ガヴリール「あー……もうおせえよ」ブツブツ
ガヴリール「……」カチカチ
ガヴリール「あっ、あ~あ、やられた……やめたやめた」チラッ
ガヴリール「……まだ1時じゃん……」
ガヴリール「早いけど寝るか」
モゾモゾ
ゴソゴソ
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朝――
ガヴリール「……」スウスウ
ガヴリール「……んっ」モゾモゾ
ガヴリール(何か胸のあたりがやたら重い……)
ガヴリール(朝っぱらから何なんだよ、寝にくいったら……)ムクリ
ガヴパイポヨン
ガヴリール「……」
ガヴリール(あー、これは夢だ……)
ガヴリール(寝よう)
ガヴリール「……」モゾモゾ
ガヴリール「……」スウスウ
ガバッ
ガヴリール「……」ムナモトジー
ムネモミモミ
ガヴリール「……ゆ、夢じゃない」
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ヴィーネ「ガヴリールー! 起きないと遅刻するわよ!」ドンドン
ヴィーネ「……もう、しょうがないわね」カギトリダシ
ガチャ
ガチャン
ヴィーネ「うわ、部屋真っ暗ね」
ガヴリール「うぅ……」フトンモグリコミ
ヴィーネ「ガヴ……布団に潜り込んで隠れたつもり?」カーテンゼンカイ
ガヴリール「眩し……違うよ」
ヴィーネ「なら、早く起きて学校に行くわよ」フトンガバッ
ガヴリール「ちょ、ちょっと!」
ガヴパイポヨン
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ぁ」
ヴィーネ「……あっ、すみませんガヴリールさんのご家族の者でしょうか?」
ガヴリール「ヴィーネ!?」
ヴィーネ「冗談よ」
ヴィーネ「……で、ガヴ、一つ聞いていいかしら?」
ガヴリール「……なに?」
ヴィーネ「その豊満なそれ何?」
ガヴリール「私が聞きたいよ! 何なんだよコレ!」プルン
ヴィーネ「手術?」
ガヴリール「いやいや、してないよ!」
ヴィーネ「どうやったのか気になるわ」
ガヴリール「いや、どうやるも何も朝気づいたらこの状態で……全く、なんなんだよ」
ヴィーネ「じゃあまた変な物でも食べたの?」
ガヴリール「何も食べてないよ、というか『また』ってまだ一度も変な物食べたことないって!」
ヴィーネ「じゃあ日ごろの行……いや、無いね」
ガヴリール「うん、まあ無いけどさ……なんというか面と向かって言われると傷つくわ」
ガヴリール「というか、さっきからヴィーネひどくない?」
ヴィーネ「うーん……まっ、とりあえず学校くわよ」
ガヴリール「こんなの絶対注目されるし恥ずかしい、行きたくない!」
ヴィーネ「確かにその気持ちは分かるけど……ただでさえテストの点数が悪いのだからせめて出席だけはしないといけないわよ」
ガヴリール「うぅー……」
ヴィーネ「……」ウズウズ
ヴィーネ「ねえ、ガヴ」
ガヴリール「……何?」
ヴィーネ「その胸本物?」
ガヴリール「いくら何でもひどくない?」
ヴィーネ「ふーん……ちょっと失礼」ムネモミ
ガヴリール「ちょっちょっと、いきなり何するの!?」カアア
ヴィーネ「……」モニュモニュ
ヴィーネ「ふぅ、どうやら本物ね」
ガヴリール「もう! ヴィーネの馬鹿!変態!」
ガヴリール「そういえば、私このサイズのブラ持ってないよ」
ヴィーネ「確かに……いきなりそうなったから持っている方がおかしいわよね」
ガヴリール「という事で今日は欠席という事で」
ヴィーネ「サラシとか巻いてたらどうかしら?」
ガヴリール「あーはいはい、欠席という選択肢は無いのですね」アキラメ
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ゔぃねっとちゃん
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学校 教室――
ザワザワアノムネドシタンダロ
ガヴリール「うぅー」ウツムキ
ヴィーネ「ガヴ、大丈夫?」
ガヴリール「大丈夫に見える? はぁ、穴があったら入りたい……だから嫌だったんだよ……」
サターニャ「ガヴリールぅー! どうしたのよ、朝から元気ないわね!」
ガヴリール「うわ、うるさいのが来たわ……」
サターニャ「うるさいのって何よ!」
ヴィーネ「ねえサターニャ、ガヴリールの胸について何か知ってる?」
サターニャ「胸がどうしたのよ?」
ヴィーネ「今朝起きたら胸が大きくなっていたのよ」
サターニャ「ふーん、私は知らないわ」
ガヴリール「お前正直に言え」
サターニャ「本当に知らないんだって!」
サターニャ「蚊にやられたんじゃないの?」
ガヴリール「お前馬鹿か、こんなに腫れるような蚊居ないよ」
サターニャ「ば、馬鹿とは何よ! ……どうせガヴリールの事だから何か変な物食べたんじゃいの?」
ガヴリール「だから食べてないって、サターニャでもあるまいし」
サターニャ「なにをー!」
ヴィーネ「こら、二人共喧嘩しないの!」
ガララ
ラフィエル「はぁ、皆さんおはようございます……」
ヴィーネ「ラフィおはよう……どうしたの? 元気なさそうだけど」
ラフィエル「いえ何でもないです……とは言えませんね」
ラフィエル「実は今朝起きたら私の胸にあるものが無くなっていまして……」
サターニャ「胸ぇ?」
ペッタンラフィパイ
3人「……」
ヴィーネ「なるほどね……」
良い!
ヴィーネ「もしかしたらここに『ラフィエルの胸』はあるかも知れないわ」
ラフィエル「はぁ……ヴィーネさん、何をそのような冗談を……」
ヴィーネ「ほら、ガヴリール!」
ガヴリール「……」ガヴパイポヨン
ラフィエル「……」
ラフィエル「ガヴちゃん、それは……」
ガヴリール「今朝起きたらこうなっていた」
ラフィエル「……」
ラフィエル「返してください」
ガヴリール「はい?」
ラフィエル「私のおっぱい返して下さい!」ガヴパイワシヅカミ
ヴィネサタ「!?」
ガヴリール「ちょっとラフィ! もまないで!」
クラス男子「おぉ!」ザワッ
ラフィエル「どうやったかは分かりませんが……流石に酷いです!」モミモミッ
ガヴリール「いたい! ちょっと、いぃっや、やめてぇ」
クラス男子「おお!」ザワザワ
ヴィーネ「ちょっと、二人共こんなところで言い合わないでよ!」
ラフィエル「むむむ……はぁ」パッ
クラス男子「あぁ……」
ラフィエル「で、そのおっぱい、どうしたのですか?」
ガヴリール「だから朝起きたらいきなりこうなっていたんだよ」ポヨン
ラフィエル「……本当に何もしていないのですか?」
ガヴリール「そうだ」
ラフィエル「その証拠は?」
ガヴリール「証拠は……」
サターニャ「悪魔の証明ね」
ヴィーネ「そうね、それとサターニャもよくその言葉を知っていたわね」
サターニャ「ヴィネット、それ酷くない?」
ヴィーネ「ガヴもラフィも、一旦落ち着いてよ」
ラフィエル「ヴィーネさん、今まであったものが無くなった私の気持ちが分かりますか?」
ヴィーネ「そ、それは……」
ラフィエル「分からないですよね、私たち女性としての一番の象徴のおっぱ」
サターニャ「ラフィエル、いい加減にしなさい!」
ラフィエル「!」
サターニャ「ラフィエルの気持ちは私には分からないけど……だからと言って親友に当たることはS級悪魔的行為よ! 魔界追放レベルよ!」
ラフィエル「……」
ラフィエル「ヴィーネさんすみません、ちょっと気が立っていて……」シュン
ヴィーネ「ま、まあ私は気にしていないわ」
ガヴリール「サターニャがまともな事を言った……」キョウガク
サターニャ「何か今日あたり強くない?」
面白い
ガヴリール「でだ、なんでこうなったのか」ガヴパイポヨン
ラフィエル「犯人……許せませんね……とことん導いちゃいますからね」ペッタンラフィパイ
ヴィーネ「……こうやって見ると非常に違和感があるわね」
ガヴリール「で、サターニャ、本当に何もやってないんだな」
サターニャ「何度も言わせないでよ、やってないわよ」
ガヴリール「では誰がやったのか……犯人は絶対みつけてやる」
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放課後――
ガヴリール「という事で何も進展なく放課後だ」
ラフィエル「『という事で』ではありません! ガヴちゃんまじめにやって下さい!」
ガヴリール「だって手掛かりが無さすぎるよ」
ヴィーネ「一体だれがやったのかしらね……」
ガヴリール「今なら正直に言っても多分何もしないぞ、サターニャ」
サターニャ「いつまで私を疑っているのよ、やってないわよ!」
サターニャ「しかも『多分』って何よ」
ラフィエル「ですが、本当に犯人さんには確りと躾ないと……いえ、調教しないといけませんね♪」ニコニコ
ガヴリール「ラフィ、なんか怖いよ」
ラフィエル「うふふ~♪」ニコニコ
ヴィーネ「何の為にこんな事をしたのかしらね」
ガヴリール「ほんとだよ、おかげで体育の時は相当やりにくかったよ、走ったら揺れてバランス崩れて危うくこけそうになったわ」ガヴパイプルン
サターニャ「その程度でバランスを崩すなんて、まだまだねガヴリール」フフン
ガヴリール「体育以外でも変な視線で男どもから見られるし」
ガヴリール「……ちがう、あれはオスの目線だ、私が一人になった時に一斉に……」
ヴィーネ「ガヴそれは言い過ぎよ、現に普通に一人でトイレ行ってたじゃない」
ラフィエル「そういえばサラシを巻いていましたね」
ガヴリール「当たり前だろ、この胸のサイズのなんて私が持っているわけないだろ?」
ヴィーネ「私がサラシを言わなかったら学校に行かなかったけどね」
ガヴリール「にしても本当に戻してほしいよ、動きにくいよこれ」
ラフィエル「今の胸を見るととてもさみしいので私も早く元のおっぱいに戻してほしいですね」
ヴィーネ「……ラフィ?」
ラフィエル「はい、何でしょう?」
ヴィーネ「ラフィって胸と……その……お、おっぱぃっ……て、使い分けてない?」
ラフィエル「使い分けですか? 当たり前なのではないのでしょうか?」
ラフィエル「胸は男性でも『胸』といいますよね?」
ヴィーネ「ええ……」
ラフィエル「だけど『おっぱい』は違います、基本女性にしか使わないでしょう?」
ラフィエル「『おっぱい』もイメージすると今の私のような小さなモノではなく今のガヴちゃんみたいな大きなモノのイメージがありますよね?」
ラフィエル「そして一番の大きな違いは柔らかいという事です!」
サターニャ「めんどくさいから全部『胸』でいいんじゃないの」
ラフィエル「サターニャさん、それは節操なさ過ぎです!」
ガヴリール「私からしたら、おっぱいおっぱいと堂々と言えるラフィがある意味節操ないように見えるよ」
ラフィエル「ほら、『おっぱい』というとガヴちゃんの今の胸みたいに」ガヴパイワシヅカミ
ガヴリール「ひやぁンッ!」
ヴィーネ「ちょっ、ラフィ!?」
ラフィエル「柔らかさを兼ね備えているのです!」モミモミ
ラフィエル「これが『おっぱい』です!」モミモミモミ
ガヴリール「ら、らふぃい、やめてぇ」カアア
サターニャ「ラフィエル、ちょっと暴走し過ぎよ!」
ラフィエル「ほらガヴちゃん、これがおっぱいです、おっぱいですよ!」モミモミモミモミ
ガヴリール「わ、わかったからぁ! はなしてよぉ!」カアア
ラフィエル「ふぅ」パッ
ラフィエル「よろしいです♪」ニコニコ
ガヴリール「……ラフィの変態」ボソッ
ヴィーネ「ま……まぁ、ラフィの言いたいことは分かったわ」
ヴィーネ「で、どうするの?」
ラフィエル「犯人の手掛かりなし、痕跡無し、お手上げ状態ですね」
サターニャ「じゃあ今日はこのままって言う事?」
ラフィエル「う~ん……仕方が無いですが、そうですね」
ガヴリール「わたしも……でも早く元に戻したいよ、事あるごとに隣の変態天使が揉んでくるしな」
ラフィエル「が、がヴちゃん?」
ヴィーネ「じゃあ、帰えるわよ」
ガララ
タプリス「あっいました! 天真先輩!」
ヴィーネ「あら、タプちゃん」
ガヴリール「タプリス、どうした?」
タプリス「一緒に帰りませんか?」
ガヴリール「ん~……面倒だけど帰るか」
タプリス「やった♪」ピョンピョン
タプリス「ふふ~♪ ……あれ? 天真先輩……」
ガヴリール「ん?」
タプリス「あの、その胸は……」
ガヴリール「ん? 今朝起きたらこうなっていた」ガヴパイポヨン
ラフィエル「私も朝起きたらこの通りで」ペッタンラフィパイ
タプリス「へー」
タプリス「ようやく効果で始めましたね♪」テヘッ
ガヴリール「は?」
ラフィエル「へぇ……」
タプリス「しかしここまで白羽先輩のを入れ替えただけですごいですね……」
ガヴリール「ちょっと、お前何言って!?」
ヴィーネ「これをやったのはタプリスなの?」
タプリス「はい!」ニコッ
サターニャ「本人に気付かれない様にやるなんてなかなかやるわね……」
ラフィエル「……」
ガヴリール「またなんで」
タプリス「なんでとは……天真先輩、以前言っていましたよね?」
ガヴリール「……私が何を?」
タプリス「確か……1ヶ月位前ですね……」
ゔぃねっとちゃん
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1ヶ月前 ガヴリール宅――
タプリス「こ、こうですか?」カチカチ
ガヴリール「そうそう、そこで……そうだ」
タプリス「……ふぅ、ネトゲって疲れるものなのですね……1回休憩にしませんか?」
ガヴリール「まだまだいけるだろ?」
タプリス「ちょっと目が疲れまして」
ガヴリール「……しょうがない、休憩にするか」
ガヴリール「じゃあ、お茶お願いするね」
タプリス「わ、私が? ……全く、kしょうがないですね」
ガヴリール「サンキューサンキュー」カチカチ
ガヴリール「……」カチカチ
ガヴリール「ちっ、また変な広告か……しかも『胸が大きくなります』って嫌がらせか」
タプリス「どうかしましたのでしょうか?」
ガヴリール「いや、何でもない……」カチカチ
ガヴリール「……」カチカチ
タプリス「はい、天真先輩お茶です」
ガヴリール「気が利くねーサンキュー」
タプリス「いやいや、気が利くではなく天真先輩が言いましたよね……」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「ねえ、タプリス」
タプリス「何でしょうか?」
ガヴリール「私の胸が大きくなったら……例えばラフィみたいに大きくなったらどう思う?」
タプリス「何か悩みでしょうか?」
ガヴリール「……いや、何でもない、気にしないで」
タプリス「は、はい……」
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タプリス「という事があったのです」
ガヴリール「あったか?」
タプリス「ありました!」
タプリス「で、私は思ったのです……」
タプリス「先輩は胸で悩んでいる! 大きくなりたいと! そこで私は先輩に常にいい気持でいられるように尽くしました!」
ヴィーネ「で、ガヴリールがこうなったと」
ラフィエル「……」
ラフィエル「タ~プちゃん♪ でも私は関係ないですよね?」ニコニコ
ラフィエル「どうしてでしょうかね?」ニコニコ
タプリス「ああしし白羽先輩、お、落ち着いてください!」
ラフィエル「ふふふっ、何言っているのでしょうかね、おっちょこちょい天使は、私は落ち着いていますよー♪」ゴゴゴゴ
タプリス「ひぃっ……た、確か白羽先輩も1か月前にこんな事言っていました!」
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1ヶ月前 放課後 2年教室――
ガララ
タプリス「天真先輩! 一緒に帰りませんか!」
ラフィエル「あら、タプちゃん」
タプリス「あれ? 天真先輩は……」
ラフィエル「ガヴちゃんですか? 今日はバイトが入っているみたいでチャイムが鳴ってすぐに出ましたね」
タプリス「そうですか……」
ラフィエル「ふぅ……」
ラフィエル「しかし、肩が凝りますね……」
タプリス「どうかしたのでしょうか?」
ラフィエル「いえ、どうしてもブラをつけていると……なんというのでしょうか……おっぱいの重さで肩紐が引っ張られてどうしても肩が凝っちゃって……」
タプリス「分かります! 肩凝ります! でもどうしようも無いですが」
ラフィエル「こういう時はガヴちゃんがちょっと羨ましいですね」
タプリス「天真先輩がうらやましい?」
ラフィエル「……あまりガヴちゃんに言わないでくださいよ、ガヴちゃん、胸小さいじゃないですか」
タプリス「……確かにそうですね」
ラフィエル「あら♪ タプちゃんはガヴちゃんの胸が小さいと思っていましたのですね♪ これはガヴちゃんに報告しないと♪」
タプリス「ちょっと白羽先輩!?」
ラフィエル「ふふっ、冗談ですよ♪」ニコニコ
ラフィエル「で、ガヴちゃんの胸が小さいからたとえブラをつけていたとしても重みで肩が凝ることが無いのがうらやましいと思っただけです♪」
タプリス「なるほど……」
タプリス(そのような悩みが……)
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タプリス「と、という事がありまして」
ガヴリール「ラフィ……ひどいよ」
ラフィエル「……」
ラフィエル「はぁ……何か怒る気が無くなりました……」
ヴィーネ「ねえタプちゃん、これってどうやったの?」
タプリス「それはですね、この薬、胸部入替薬をお二人に一粒ずつ飲み物にこっそり混ぜてですね」
ガヴリール「タプリスが怖い」
ヴィーネ「それの薬で二人の胸を入れ替えたという事ね」
タプリス「飲むだけで胸が文字通り入れ替わるのです!」
ラフィエル「ええと……その胸部入替薬はどのような手段で入手したのでしょうか」
タプリス「安心してください! 天界通販の物です!」
ガヴリール「おいおい……」
ラフィエル「……」
サターニャ「何か聞いたことがある名前ね!」
ヴィーネ「ガヴ、ラフィ……天界通販と聞いて嫌な予感しかしないのだけど……もしかして……」
ガヴリール「天界通販……天界と名の付くが中身はサターニャが夢中になっている魔界通販と同等で使えるものから使えないものまで幅広い商品を取り扱っている通販だ」
ガヴリール「通販側に悪意が無いのが質が悪いよ天界内でも言われているよ」
ヴィーネ「……大丈夫なの?」
ガヴリール「さあ、分からん」
ラフィエル「タプちゃん……中和薬のような物は……」
タプリス「勿論あります!」
ラフィエル「ほっ」
ガヴリール「ラフィエルが無い胸を撫で下ろした」ボソッ
ラフィエル「ガヴちゃ~ん、聞こえていますよ~」
ガヴリール「な、何の事だろうなー」シランプリ
ラフィエル「その中和薬はどこにあるのでしょうか?」
タプリス「ええと、私のカバンの中に……ありました! どうぞ」トリダシ
タプリス「でも……天真先輩、白羽先輩、でもいいのですか?」
ガヴラフィ「何が(でしょうか)?」
タプリス「天真先輩は胸が大きくなること、白羽先輩は胸が小さくなることが望みですよね?」
ガヴリール「まあ……確かに否定はできないな」
ガヴリール「でもね……なんというか……自力でしたいじゃん」
ヴィーネ「宿題は自力でしないのにね」
ガヴリール「うっ、それはそれだよ!」
サターニャ「私は宿題などしようとも思わないけどね!」
ヴィーネ「サターニャは真面目にしなさい!」
ラフィエル「私は冗談のつもりで言っただけですので♪」
ガヴリール「ラフィ、冗談でもひどいよ」
タプリス「分かりました、先輩たちがそういうのであれば」クスリワタシ
ガヴリール「この錠剤、何錠飲めばいいの?」
タプリス「一錠です」
ガヴリール「じゃあ……」 ラフィエル「では……」
ゴックン
シュルシュルシュル ボイン
ガヴリール「……」ペッタン
ラフィエル「……」ポヨン
ヴィーネ「元に戻った様ね」
ガヴリール「だな」
ラフィエル「そのようですね」
ガヴリール「あー疲れた、さっさと帰ろうよ」
タプリス「は、はい!」
ヴィーネ「そうね」
ラフィエル「そうですね」
サターニャ「ちょっと、置いてかないでよ!」
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ガヴリール「翌日、ラフィは薬の副作用で胸が倍近く大きくなった」
ガヴリール「私は……胸が文字通り陥没した……」
ガヴリール「胸が大きくなっても小さくなっても胸が踊るようなことなんてないよ……」
おわり
久しぶりのSSで、口調がおかしな部分もあると思いますがここまで読んで下さりありがとうございます
乙、口調以前に胸陥没とかおかしすぎやろ
胸骨どうなってんだ
乙乙
タプリスのをガヴリールに分ければいいじゃないか
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