お見合い勇者(28)
王様「緊急に呼び戻してしまってすまなかった。」
勇者「いえ、しかしどうしたのですか?」
王様「勇者よ、旅はどのあたりまで進んだ?」
勇者「現在魔王城の手前の村でいつ攻め込むかと会議を行っていたところです」
王様「そうか。タイミング的にはちょうどよかったな」
勇者「?」
王様「勇者よ、実を言うと魔王から和平の申し入れがあった」
勇者「!そ、それは本当ですか!?」
王様「ああ。しかし・・・和平とするには条件が・・・」
勇者「条件・・・なるほど・・・いえ、しかたがありません。いくら戦争とはいえ一国の王を討伐しようとしたのです。私の首でよければ喜んで・・・」
王様「何を勘違いしている。あっちの出した条件は姫を・・・我が娘を魔王の息子、魔王子の嫁にすると言う事だ」
勇者「な!?姫を・・・魔王子の嫁に・・・」
王様「・・・」
勇者「・・・」
王様「・・・」
勇者「それは、悩む事なのですか?」
王様「そうだよな、悩む必要なんか無いよな」
勇者「いや、一応父親なんですから否定してください」
王様「それより条件はもうひとつあってな・・・」
勇者「もうひとつ.・・・そうですよね、戦争とはいえ数多くの魔族の命を奪ってしまったのですから・・・私の命でよかったいくらでも差し出します!」
王様「だから勘違いするな。もうひとつの条件と言うのが魔王の第3王女を勇者の嫁にすることだそうだ」
勇者「魔王の娘を私の嫁に・・・」
王様「こういう事態だから互いの国から大使を送り出すのは不思議ではない・・・が、なにか裏がありそうで気が進まん」
勇者「ちなみになんですけど、その魔王の第三王女ってどんな方なんですか?」
王様「ん?・・・手紙と一緒に写真が送られておるな。・・・おぅ?」
勇者「どうしたんですか?見せてください。・・・おぅ!?」
勇者「(な、なんてかわいらしいんだ・・・それにこの胸・・・でかすぎるだろ・・・やや幼い顔とのミスマッチがなんとも・・・)」
王様「勇者・・・勇者!」
勇者「は、はいっ!」
王様「大丈夫か?ボーっとして」
勇者「は、はい、だいじょうぶですす」
王様「(すすって・・・)それよりどう思う?何か裏があると思うか?」
勇者「た、確かに何か怪しいにおいがします。(なぜこんな可愛い子を・・・和平のためとは言え敵国に差し出すんだ?)」
大臣「失礼します。魔王の周辺人物の写真が手に入ったので報告に参りました。おや、勇者様も一緒でしたか」
勇者「大臣さん、お久しぶりです」
王様「早く写真を見せてくれ」
大臣「順番に見ていきましょう。最初は魔王です」
勇者「これが魔王・・・」
王様「・・・改めてみるとなかなかの不細工だな」
勇者「そうですね・・・」
大臣「確かに」
王様「ワシもなかなかの不細工だと自負しているが、魔王には負けるな」
勇者「これは不細工と言うより・・・人型の顔ではないと言えませんか?」
大臣「確かに・・・目は離れ鼻は横に曲がり口は縦に裂けています。」
王様「それに緑の吹き出物が顔中を被っている・・・気持ちが悪い・・・」
大臣「次に魔王の正妻、魔王妃です」
勇者「・・・」
王様「・・・えっと・・・これは・・・」
大臣「魔王妃はゴブリンだそうです」
王様「なるほど、それならこの不細工さ加減も理解できる」
勇者「いや、普通ゴブリンはこんな不細工じゃないですよ。それに美形のゴブリンもいましたよ。」
大臣「魔王妃はゴブリン族の不細工コンテスト10年連続王者だそうです」
勇者・王様「納得」
大臣「次は魔王子ですね」
勇者「これが姫様の結婚相手・・・」
王様「・・・魔王に比べればまあ、そこそこの不細工だな」
勇者「一応一般的な人型と同じところに目と鼻と口がありますからね」
大臣「顔の造形は母親譲りといったところでしょうか。しかし緑の吹き出物は父親より受け継がれてますね」
王様「・・・」
勇者「・・・にきび面の不細工だと思えばまだ・・・」
大臣「次は魔王の3人の側室ですね。右から第1、第2、第3側室となっているそうです」
勇者「えっと・・・」
大臣「どうかしましたか?」
勇者「何で右と真ん中は化け物で、左は普通の人なのでしょう・・・」
大臣「左の第3側室が勇者様の嫁候補の母親です」
王様「化け物は表情を読み解く事は出来ないが、嫁母は美人なのに疲れた表情をしているな」
勇者「(嫁母て・・・)」
大臣「えっと・・・第3側室の竜妃は16年ほど前に竜人族から生贄となる形で魔王に嫁いだようです」
勇者「いけにえ?」
大臣「詳しい事は判りませんが、魔王はわれわれのほかに魔族間でも戦争をしていたようですね。停戦のために差し出されたのが竜妃のようです」
王様「なるほど、こんな化け物に囲まれてたらそりゃ疲れるだろう」
大臣「それで魔王の娘たちですが・・・第3王女以外あまりにも化け物のため写真に収められなかったそうです」
王様「どんだけ化け物なんだ・・・」
大臣「これが第3王女の魔王女さんです」
勇者「(はぁ!さっきの写真とは違ってなんて悲しそうな表情なんだ・・・護ってあげたくなってしまう!)」
王様「勇者、悶えている所悪いが現実に戻ってくれないか?」
勇者「はっ!?」
王様「惚れたか?」
勇者「な、そんなことは!?」
王様「(惚れたな)」
大臣「(惚れましたね。しかし勇者様ってこんなキャラだったかな・・・最初にあったときはもっとクールと言うか無口な感じだったのに・・・今はグニャグニャですね)」
大臣「写真は以上になります」
王様「やっぱり何か裏がありそうだな。ん?大臣、まだ写真が1枚あるじゃないか。足元に落ちていたぞ」
王様「・・・何だこの化け物は?さっきの魔王妃ほどではないがぶっさいくだな~」
勇者「王様、それ姫様ですよ」
大臣「いくらなんでも自分の娘を化け物などと・・・」
王様「・・・ま、まあ間違いは誰にでもある」
勇者「でもこれでわかったことがひとつありますね。」
大臣「そうですね。裏があるなんてもんじゃないですね」
王様「な、本当か!?」
勇者「はい、姫様の写真を見て判りました」
大臣「魔王が姫様を嫁によこすように言ったその理由は・・・」
勇者・大臣「魔王の一族はものすごいブス専!!」
王様「・・・ブス専と言うより化け物専じゃないか・・・?」
勇者「そのあたりを踏まえて魔王が考えているのは自分たちは(自分たちにとって)美人を嫁にもらい、(自分たちにとって)不細工を嫁に出す、ということではないかと」
大臣「そういうことかもしれませんね。あちらからしたら(自分たちにとって)美人を迎え入れ、(自分たちにとって)不細工を始末できる。こちらが無碍にすれば再度戦争を起こす事が出来ると考えたのでしょう」
王様「なるほど考えている事は恐ろしいが・・・美的感覚がまったく違った事でうまい具合にこちらの都合のいいようにも動いたと言う事か」
勇者「しかし、これはあくまで推測の域を出ません。もしかしたら魔王はブス専でも魔王子は普通の感覚の持ち主かもしれません」
大臣「それに、このまま話を進めるにしても姫様をどうやって説得すればいいのか・・・」
姫「話は聞かせてもらったわ!!」バタン!
勇者「ぎゃ~~~~~!!」
大臣「ひ、姫様!?」
勇者「(い、いきなり化け物が来たかと思って叫んじゃった・・・相変わらず心臓に悪い顔してるな・・・)」
王様「どうした姫、話を聞いたって・・・」
姫「ようはアタシが魔王子の妻になれば万事解決なんでしょ?それじゃあしょうがない、一肌脱ぐわよ」
王様「い、いいのか姫よ?こんな不細工なんだぞ?」
姫「まあ、確かに不細工だけど何とかなるでしょ」
大臣「な、なんと立派な・・・」
勇者「(今まで誤解していた・・・この国の姫は見た目は不細工だが、心はもっと不細工・・・自分のものは自分のもの、国民のものは全て自分のもの、自分に逆らうものは容赦なく処刑、自分さえよければ全て良しの暴君だと思っていたのに・・・なんて立派な・・・)」
姫「(ここでアタシが行けば愚民どものアタシに対する評価はうなぎのぼり。相手は腐っても魔王の息子、つまりアタシは次期魔王婦人。仮に何か在って出戻りになっても暖かく迎え入れてアタシの命令にほいほい答えるようになる)」
王様「姫よ、我が娘よ・・・よく決意してくれた。この偉業はこの国で後世長らく伝えられるだろう・・・」
大臣「では早速魔王に承諾の通達を・・・」
王様「いや、承諾するにはこちらからも条件をつけることにする」
~魔王城~
魔王子「僕のことを呼んだかい?パァパ」
魔王「来たか息子よ。人間界に送った和平の申し出、呑むようだぞ。まあ条件を提示してきたがな」
魔王子「ホントかい、パァパ。それは喜ばしいね」
魔王「まったくだ。こっちの思惑も理解せずに話しに飛びついたんだろう。馬鹿なやつらだ」
魔王子「ところで人間が提示してきた条件ってなんだい?」
魔王「なに、お互いの顔合わせ・・・ようは見合いの場を設けろってことだ。政略結婚でないという風にしたいのだろう」
魔王子「こういう状況だから何をしても政略結婚だと思われるだろうに。馬鹿なやつらだね」
魔王「クククク、確かにな」
魔王子「それにしても人間界にあんな美女がいるなんて思わなかった」
魔王「羨ましい限りだよ。わしがもう100歳若かったらお前なんかに渡さないのに」
魔王子「パァパの寿命が迫ってるんだからしょうがないじゃない。こうなる事は運命なのさ。僕が立派にパァパの後をついで世界を手中に収めてあげるよ」
魔王「頼もしい限りだな」
魔王子「それにしても本当に美しい姫君だ。それに比べてうちの妹のような不細工を嫁に迎えないといけないなんて勇者には同情するよ」
魔王子「あんなでも女だから性処理用として使ってやろうかと思ったけど、あの顔見てたら吐き気を催したよ」
魔王「ああ、やめて正解だ。竜妃と子作りしたときもチンコが腐るかと思った」
魔王子「側室として迎え入れるのはともかくよく子供作れたね」
魔王「この歳になるとゲテモノを喰らうのも一興と思ってな。まあ、結果的に利用できるようになったからよしとしよう」
魔王「お前はゲテモノなんかに手を出そうとは思うな。魔王となればいい女がおのずと寄ってくるからな」
魔王子「ああ、お見合いが楽しみだ」
~見合い会場・勇者サイド~
勇者「き、緊張するな~」
大臣「掌に人と3回書いて飲み込むと緊張が和らぐそうですよ」
勇者「な、なるほど・・・人・・・人・・・人・・・」
勇者「それより大臣さん、来ていただいてありがとうございます」
大臣「いえいえ、こういう事態ですので気になさらないでください」
大臣「城で待っているよりもこうして近くで見ているほうが安心できますしね」
勇者「あ、安心って・・・」
大臣「来たようですね」
~お見合い会場・魔王サイド~
魔王子「あぁ~、緊張してきたよパァパ」
魔王「緊張したら人と手のひらに書いてのみ込むといいらしいぞ」
魔王子「なるほど、人、人、人・・・そういえば最近人間の丸焼きとか食べてないね」
魔王「そうだな、見合いが終わったら奴隷を二、三人買って帰るか」
魔王子「それがいいよパァパ」
魔王「緊張は和らいだか?」
魔王子「すっかり緊張が解けたよ。パァパの言った通り人を飲んで正解だね」
魔王「どうやら来たようだな」
~お見合い会場・勇者サイド~
竜妃「お待たせして申し訳ございません。わたくし、母親の竜妃ともうします。それでこっちが娘の・・・」
竜姫「竜姫です。よろしくお願いします」
大臣「これはご丁寧に。私は大臣。こちらの勇者様のまあ今日は親代わりと言う事で」
勇者「勇者と申します。本日は晴天に恵まれてお足元の悪いなか来ていただいてありがとうございます」
大臣「勇者様、どこかで聞いたことのあるボケのような挨拶になっていますよ」
勇者「あ、も、申しわけございません!」
竜姫「あはは、緊張なさらないでください。私も緊張していますけど」
勇者「あは、あははは」
竜姫「ふふふ」
大臣「お二方緊張が解けたようですのでお食事といたしましょう」
竜妃「そうですわね。せっかくですから」
~お見合い会場・魔王サイド~
王様「これはこれは、お待たせしてしまいまして」
姫「お待たせしました。姫と申します」
魔王「この魔王様を待たせるとは不届き千万な奴だ。にゅにゃっはっぴゃっ」
魔王子「魔王子と申します。このような美しいお方に会えるなんて夢のようです」
王様「(キモイ笑い方・・・)」
姫「(うわ・・・顔面偏差値低すぎ・・・)」
魔王「まったくせがれがこんなに美しい女性とお見合いできるなんて羨ましい限りだ」
王様「こ、こちらこそ・・・こんなにイケメンな王子がお相手だなんて・・・」
姫「全くですわ」
姫「(いくら作戦とはいえイケメンなんてありえない)」
魔王子「いやいや、よく言われますよ」
魔王「お互い挨拶もすんだことだし、まあ食事でもしながら楽しみましょうや」
王様「ぜ、ぜひとも・・・」
~お見合い会場・勇者サイド~
大臣「この料理は当国の腕利きのコックが腕によりをかけました」
大臣「この山菜のてんぷらは勇者殿の故郷から送っていただいた山菜を使用しています」
竜妃「まぁ・・・このような料理・・・久しぶりです」
竜姫「あ、あの・・・このお料理は・・・どうやって食べれば・・・」
勇者「てんぷらは色々食べ方はありますけど個人的には塩を少量かけて食べるのが好きですね」
竜姫「お塩ですね・・・あ・・・とっても美味しいです」
勇者「それは良かった」
大臣「さあさあ、竜妃様も召し上がってください」
竜妃「はい、いただきます・・・とっても・・・美味しいです・・・」
大臣「では私も」
~お見合い会場・魔王サイド~
魔王「この料理は我が国から持ってきたものだ」
魔王「魔王子はこの山ガエルの肝焼きが大好物でな。ぜひとも姫に食べてもらいたくて作ってもらった」
王様「お・・・おぅ・・・」
王様「(カエルの肝はいいんだけど・・・焼いてあるのに何で動いてるの・・・)」
魔王子「これを行儀が悪いけどかぶりつくのが一番おいしい食べ方さ・・・ん、うまい!」
魔王「相変わらずいい食いっぷりじゃないか息子よ・・・んん~うまい!!」
姫「い、いただきます・・・」
王様「(普段いただきますなんて言わない姫が言った!!)」
姫「・・・ん・・・結構おいしい・・・」
王様「・・・ん・・・(生臭さ・・・吐きそう・・・)」
~お見合い会場・勇者サイド~
竜姫「本当にすいません・・・勇者さんの分までいただいてしまって・・・」
勇者「いえいえ、故郷に帰れば山菜のてんぷらはいつも食べてるので気にしないでください」
竜妃「本当に申し訳ありません。魔王城では食事も奪い合いなので」
竜妃「でも、竜姫にはちゃんとしたマナーを教えていますので」
大臣「なかなか苦労されているのですね」
勇者「あれくらいの分け合いでしたら普通ですよ。気にしないでください」
竜姫「ありがとうございます」
~お見合い会場・魔王サイド~
魔王「魔王子との取り合いで勝ち取る女性がいるとは思わなかった」
魔王子「まったくだよ、この僕が負けるだなんて」
姫「あらごめんあそばせ、女性だからって手加減しないでいただいて構いませんのよ」
王様「(獣の食事かよ・・・帰りたい・・・)」
魔王子「改めてあなたのことが好きになりました」
姫「おほほほほ」
姫「(結構居心地いいんじゃない?顔面偏差値低いの気にしなけりゃ快適そう)」
~お見合い会場・勇者サイド~
大臣「ではそろそろ老兵は引き下がるとしましょう」
竜妃「そうですわね。竜姫、失礼のないようにね」
大臣「勇者様も先走らないように」
勇者「行っちゃいましたね」
竜姫「はい・・・」
勇者「・・・」
竜姫「・・・」
勇者「あの・・・」
竜姫「ごめんなさい!」
勇者「ど、どうしたんですか!?頭を上げてください!」
竜姫「貴方のような優しいお方に私のような醜い女を嫁とさせるようなことになるなんて・・・」
勇者「何言ってるの?貴方は・・・美しいですよ」
竜姫「そんなことありません・・・私のような・・・私のような・・・ぐす・・・」
勇者「大丈夫、落ち着いて・・・あなたは美しいですよ。安心してください」
竜姫「で・・・でも・・・」
勇者「何度だって言いますよ、あなたは美しい」
竜姫「ぐす・・・ごめんなさい・・・」
勇者「もしあなたとこのような形でなく出会ったとしても自分は貴方をお嫁さんにしましたよ」
竜姫「ほ、本当ですか・・・?」
勇者「ウソは言いません。絶対です」
竜姫「ありがとうございます・・・」
~お見合い会場・魔王サイド~
魔王「では、我々は引き揚げましょう」
王様「ええ、あとは若い二人で」
王様「(や、やっと解放される・・・)」
魔王子「ははは、二人っきりだと緊張しちゃうね」
姫「ふふふ、確かに」
姫「(いや~、やっぱりきついわ~。顔面偏差値マイナスはきついわ~)」
姫「(魔王がいたから何とかプラスに見えていたけど、一人だと完全にマイナスだわ~)」
魔王子「姫さん、僕は貴方を一目見た時からあなたに心を奪われました」
魔王子「僕の正妻となってください」
姫「こんな場で告白だなんて・・・正妻?」
魔王子「僕は次期魔王だからね。側室は何人か取らないとね」
姫「私一人を愛してくれないっていうの?その顔で?」
魔王子「魔王の宿命なのさ。血を絶やさないために必要なこと」
魔王子「勿論一番は姫さん、あなただ」
姫「(国の違いから考え方が違うのかしら・・・でもまてよ、よくかんがえればあっちが側室を設けるなら私も愛人の一人や二人作っても問題ないわけね)」
姫「そ、それならしょうがないわね。あなたのプロポーズ、受けてあげるわ」
魔王子「本当かい?ならさっそく式の日取りを決めないと!忙しくなるぞ~!」
姫「(笑うとさらにキモイ・・・)」
~お見合い会場・勇者サイド~
勇者「落ち着きました?」
竜姫「はい・・・ごめんなさい・・・」
勇者「あの・・・こんな時に言うことじゃないかもしれないんですけど・・・」
勇者「俺と・・・結婚してください!」
竜姫「ほ、本当によろしいのですか・・・?」
勇者「はい、初めてあなたを見た時からあなたに心奪われています」
竜姫「本当に・・・本当に・・・?」
勇者「本当に本当です」
竜姫「本当に本当に本当に?」
勇者「本当に本当に本当です!」
竜姫「う、うれしいです・・・ありがとうございます・・・」
勇者「そ、それじゃあ・・・」
竜姫「私でよろしければ・・・お願いします」
勇者「あ、ありがとうございます!」
その後二組のカップルは結婚した
勇者と竜姫は人間国に、魔王子と姫は魔族国で生活することとなった
お互いなれないことも多く、衝突も多かったが末永く幸せに暮らした
あ、いや・・・姫は浮気をした罪で正妻から第五側室まで落とされたらしい
姫「なんで!?魔王子だって側室とってんじゃん!?」
姫「実家にも帰れないし部屋は狭いし子供は不細工だしもうサイテ~~~!!」
いいオチが思いつかなかった・・・
勇者側の続き読みたい
勇者の続きを是非!
むしろ続かないんかい
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