【モバマスSS】「過去と欲望とすべての解放」
前作の設定を引き継いでます。
過去作一覧
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」
【モバマスSS】泰葉「自覚と一転攻勢」
【モバマスSS】泰葉「デート大作戦」
【モバマスSS】泰葉「周子さん。お話があるんですけど」
【モバマスSS】P「幸せは誠実な花言葉とともに」
アイマスSSまとめサイトさんにまとめていただいておりますのでよろしければどうぞ
http://456p.doorblog.jp/
注意事項
※前回の続きです 前後編って銘打ったほうがよかったかと思います
【モバマスSS】P「流されやすい後輩」
番外編になります。独自設定放り込みまくりの上
好き勝手にやってますなのでそういうのが嫌いだなって方はブラウザバックしてください。
P視点の地の文あり 泰葉のキャラがちょっと変です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517545859
※前回の続きから
P「・・・ほんとうにお前が?」
志希「うん。アタシは君の妹だよっ!よろしく~お兄ちゃん♪」
P「ハハ・・・悪い冗談だ。本当に」
志希「怖い顔だねー。社長さんから君のこと聞いちゃったからね!」
P「・・・あの野郎」
志希「違うよ~。確証なんてあるわけないよ。アタシが確かめたかっただけだからね!」
P「・・・じゃあ人違いじゃないのか?」
志希「ん~ん。多分絶対それはないかな~?」
P「なんで」
志希「君からマッマの匂いがするから~?」
P「・・・は?そんなんあるわけないだろ」
志希「ホントだよ~ほら、ハスハス~♪」
P「離れろ」
志希「わっ。女の子に乱暴しちゃいっけないんだ~」
P「・・・出来る限り関わるな。・・・頼むからさ」
志希「それもちょっと無理かな~?アタシが君の担当になるんだってさ!」
志希「正直飽きたら帰ろうと思ったけどお兄ちゃんの姿見たらさ。やる気出ちゃった!」
志希「だから、さ。これからよろしくね?お兄ちゃん」
P「そのことは他の奴らに黙っとけ・・・悪夢だ」
【事務所~泰葉部屋】
P「・・・一ノ瀬志希だ。今日から仲間に入る。みんなよろしく頼む」
志希「よ~ろしく~あのさキミキミ。あっちにあった空き部屋つかっていい?」
P「・・・宮本Pさんの部屋か。何に使うんだ?許可とりにいくならいくけど」
志希「ラボ!あたしお薬の研究してるからさ~!社長も別にいいって!」
P「なら問題ないな・・・じゃあ各自動こう」
志希「しっかし良い部屋だねここは。発情した女の匂いがいっぱいだ~」
泰葉・周子・美優「!?」
ほたる「あ。あの一ノ瀬さん。そういうのは余り言うものでは」
志希「キミもそうなのに?」
ほたる「え?」
志希「いい感じに発情してるね。何回も自分慰めたりした?今発情してないのはそこの二人だけ~」
乃々・悠貴「えっ」
ほたる「えっ。あっあのっ違っ///」
P「大丈夫だ。信じてないから」
フレ「ね~アタシは~?」
志希「いい匂い!」
フレ「ありがと~」
P「・・・初日から爆弾を放り込むんじゃねえよお前は」
【3日後~事務所~志希ラボ】
志希「どうよこれすごいでしょ~?」
P「・・・いや、駄目だろこれは。つーかなんでベッドがあるんだよ。泊まり込みでもすんのかお魔」
フレ「あ、これは前からずっとあったよ~?」
P「まじかよ。すげえなあの爺」
周子「いや~すごいねこりゃ。学校の理科室だわこりゃ」
宮本「マッドサイエンティストって感じ~」
P「・・・お前ら以外は立入禁止にするか。薬品くさすぎるわ。」
周子「アタシらはいいのん?」
P「ユニット組むから一応な。来たくなかったら来なくてもいいんじゃね?」
志希「あ~ひど~い。キミってつめた~い」
P「そう思うなら暖かく思わせるように行動しろよ」
志希「無理!」
P「・・・フレデリカ、周子。こいつのこと頼むわな。ユニット組むんだから頑張ってね」
周子「あいよ~」
フレ「飛行船に乗ったつもりでまっかせて~」
P「・・・じゃあ俺もちょっと体動かしてくるわ。お前らはレッスンちゃんといけよ」
【事務所~トレーニングルーム】
P「・・・」
・・・サンドバッグを延々と叩く。最近色々ありすぎて嫌になるわ。クソが。考えがまとまらねえ
ここはトレーニングルームという名目ではあるが、営業で苛ついた時にためにサンドバッグ君が用意されている。アイドルは基本立入禁止だ。
そういうの見せちゃまずいからね。・・・一定のペースで延々と左ボディからのコンビネーションをうつ。・・・やってた時はこれが一番得意だった。
ちなみに部長はこのサンドバッグ君によくハイキックしてるのを見かける。・・・スーツのままで
???「・・・荒れてますねえ。P君」
・・・誰だ?・・・振り返ると見知ったアイドルがいた
P「あ、菜々さん。お疲れ様です」
菜々「・・・あの、さん付けはやめてもらえると、菜々は17歳なので」
安部菜々さん。俺が入社して最初に話したアイドルだった。初めて会った時からお世話になっていて、今も少し交流がある
P「お疲れ様です。・・・あの、何か?ここにアイドルが来るのはよろしくないのでは」
菜々「いえね。ちょっとお話が耳に入ったもので。まあ愚痴でも聞いてあげようかなあと思いまして」
P「すいません。お気遣いいただいて」
菜々「いえいえ~。可愛い後輩のためですよっ!」
・・・手振りが完全におばちゃんのそれなんだよなあ
菜々「・・・泰葉ちゃんのことは聞いてます。あと美優ちゃんと心ちゃんが飲みに行った時の話をきいてそのあたりも多少」
菜々「・・・でも今の状態は関係ないですね?それだけだったらあまり変わりませんし」
・・・ほんとこの人は聡い。年もそんな変わらないはずなのに、あ、17歳だったわ。
P「・・・大丈夫ですから。叩くのに戻っていいですか?」
とりあえずサンドバッグ叩きに戻ることにする。
菜々「・・・一ノ瀬志希ちゃん」
P「!?」
菜々「・・・当たりですか。菜々のプロデューサーさんがスカウトした子ですけど、今はP君が担当してるそうで」
・・・なるほど。じゃあこの人はわかるだろうな。そして本当のお節介だ。偽物の俺とは違う
菜々「・・・菜々で良ければ、お話聞きますよ?」
P「・・・超プライベートな事なんで勘弁してもらっていいですか?」
菜々「・・・じゃあ菜々からアドバイスです。仕事にプライベートを持ち込みすぎるのはいけませんよ?」
菜々「まあ、おそらく何かあるんでしょうけども、菜々に触れてほしくないレベルの何かが。じゃなかったらP君こんなんになりません」
菜々「・・・いっそのこと、ビジネス相手として割り切った方がいいと思います。そういう偏見を捨てて仕事してください」
・・・やっぱこの人すげーわ。なんか考えがまとまった・・・お嫁にしたいアイドル第2位の実力は伊達じゃない
P「・・・ありがとうございます菜々さん。ちょっと気が晴れました」
菜々「お役に立てて何よりです」
P「・・・ついでなんで仕事の話を。今度悠貴と一緒に仕事してもらっていいですか?スケジュール開いてるのは確認してるんですけど」
菜々「ええ、もちろん!どんとこいです!悠貴ちゃんとはお仕事したことありますしね!」
P「いやあ、助かりましたよ。地区別でその街の坂を全部走り抜けられるかって言う番組企画なんですけど。悠貴の番でして」
菜々「・・・え?」
P「悠貴のペースに合わせてくれそうな人がいなくって困ってたんですよ。その点菜々さんなら安心ですし?」
菜々「あ、いや、その、菜々はですね・・・」
P「ほら!17歳ですからね!」
菜々「・・・そ、そうですよね!菜々は17歳ですからフレッシュに走りますよ!キャハッ☆」
・・・ありがとう菜々さん。そしてごめん。まあ二人同時に走らなくていいし?触れられたくないところに触れたせいってことで、・・・がんばって
【事務所~トレーナールーム】
トレーナー「1.2.3.4.5.6.7.8・・・」
志希・周子・フレデリカ「・・・」
レッスンをしている三人をこっそり見る。偏見なしで見て思う。こいつ・・・一ノ瀬志希は間違いなくやばいレベルで才能がある。
でも明らかにくじけかけてやがる。・・・いきなりこの二人だもんな、よし。じゃあこういう方向でいこう
トレーナー「お、来たかP」
周子「あれ?トレーニング終わったん?」
P「おう」
フレ「フレちゃんに悩殺されちゃいに来たの~?」
・・・フレちゃんに関わると長くなるので今はキャンセルだ
P「志希」
志希「・・・な~に?」
P「全面的にサポートしてやるからちゃっちゃと二人に追いつけ。お前ならできんだろ?」
周子「ちょっとーひどくない?」
フレ「これは甘く見られていますぞ!認識改善を要求する~!」
志希「・・・にゃはは。ハードルが高いなあ」
P「お前ならやる気出せば余裕だろう。さっさとやる気出せ、終わったらなんかおごってやっからさ。」
志希「・・・本気?」
P「本気も本気、歓迎会まだだしな。お前がやらかしたせいで流れちまった。今ちょっと忙しいから全員は無理だけど最悪二人でもいいだろ」
志希「・・・キミは根っこの属性が善なんだね~」
P「そんなん言われたことないわ。なんか好きなものがあるか?」
志希「辛いものがいいな!特にタバスコ!」
P「俺あんま辛いの得意じゃないんだよなあ。インドカレーで激辛じゃ駄目?俺普通の食うから」
志希「それでいいよ~あたしやる気出てきた!あ、それ貸して!」
P「え?バンテージか?いいけど」
さっき使ったバンテージを渡す
志希「ん~いい匂い~トリップするぅ~」
えぇ・・・バンテージ握りしめて恍惚の表情浮かべてるよ。目のハイライトも戻ってたきがするよ。なんだこいつ
トレーナー「よし!話は終わったな!レッスン再開だ!」
フレ「志希ちゃん。練習再開だって~!後アタシも行く~」
周子「やるねPさん。どういう心境の変化?後アタシも行く」
P「別に。サンドバッグ叩いてすっきりしただけだよ」
トレーナー「私語は慎めP!後私も行こうじゃないか!」
・・・あんたも来るのかよ。別にいいけどさ
【2週間後~事務所~泰葉部屋】
P「・・・」
美優「・・・Pさん。休憩入れましょう」
P「いえ、志希のデビューまでもうすぐなんて追い込みたいんです」
美優「・・・そうですか。体には気をつけないといけませんよ?」
P「正直ほたるよりペース早いんで手配を急がないと行けないんですよね」
ほたる「あ、あのすいません。私のせいでPさんが忙しかったなんて・・・」
P「問題ないさ。それよりどんどん仕事増やしていくから覚悟しとけよほたる」
P「今は泰葉と一緒が多いけどソロも増やしていくからな。アイドルとして頑張るんだぞ」
ほたる「は、はい。ありがとうございます!」
志希「なんかあたしに比べて扱いが優しいんじゃないかな~」
P「・・・今やってるのはお前のための仕事だけどな。」
志希「ふ~ん。やっぱりキミは属性が善人だにゃ~ハスハス♪」
泰葉「Pさん。お茶です。がんばってくださいね」
志希「あ~邪魔された~!」
さり気なくブロックする泰葉すごいなあ
P「・・・よっしゃ。気合入れるべ」
【2週間後~753ホール】
P「さて、今日はレッスンの成果を見せるときだ。三人共、準備はいいか?」
周子「もち」
フレデリカ「よゆうよゆう~」
志希「にゃはは、大丈夫大丈夫」
P「志希。お前にとってはデビューライブになる。正直ここまで早いとは思ってなかった。」
P「最初のライブでここまで大きな会場なんてそうないぞ。お前はすごいよ」
志希「うん。ありがと。キミには迷惑かけっぱなしだったのににゃ~」
P「さて、新生ユニット『誘惑イビル』として最初のライブだ。気合い入れていこう」
志希「・・・ちょっといいかな?二人だけで話があるんだけど~?」
P「・・・二人共。ちょっと席外すわ」
周子「・・・いってら」
【753ホール~廊下】
志希「ごめんね~やっぱりキミのにおいかがないとな~って思ってさ」
P「・・・手が震えてんぞ」
志希「にゃはは。・・・うん、正直緊張してる」
P「・・・」
志希「あたしさ、天才ってやつだったからさ。こういう不確定なものがよくわからないんだ」
志希「やればやるほど正解が見えなくなってさ。今までそんなことなかったのに」
P「・・・」
志希の両手を俺の両手で包みこんでやる
志希「・・・お、お兄ちゃん。いきなり手を握られるとびっくりしちゃうんだけど」
P「今は俺の種違いの兄じゃない。一ノ瀬志希っていうアイドルのプロデューサーとしてここにいる」
P「心配すんな。何かあっても守ってやる。兄貴としては無理でもプロデューサーとしてならいくらでもな」
志希「・・・うん。ありがと。いってくるね。あたしのプロデューサー」
~~~~ライブ~~~~~~
MC「えー本日はお集まりありがとうございます!」
MC[テンプテーションアイズに新メンバーが加わって!誘惑イビルとして生まれ変わりました!」
MC「じゃあお願いします!まずはお願い!シンデレラ!から!」
\ワアアアアアアアアアアア/
~~~~~ライブ後~~~~~~~
P「みんなお疲れ様。良いステージだったよ」
志希「すごいよ!アイドル!ドッキドキした!」
周子「いやーお疲れ様。楽しかったわ~」
フレデリカ「おっつかれ~。さ、打ち上げ打ち上げ~」
P「いや。今日は俺帰ったら仕事あるから。お金出すので三人でちゃっちゃと行ってきなさい」
周子「え~」
P「・・・今、忙しいんだよ俺。マジで」
志希「・・・アタシのせい?」
P「なわけないだろ。でも他の子も抱えてるからさ。残務処理もあるしな」
周子「でもさーこのままじゃPさんパンクしてまうよ?」
P「大丈夫だっつってんだろ。じゃあ改めてお疲れ。解散」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【事務所~泰葉部屋】
P「・・・美優さん。もう帰っちゃっていいや、俺ももう少しで終わるから」
美優「・・・お手伝いしますよ?」
P「明日までに仕上げときたいのよこれ。大丈夫。すぐだからさ」
美優「・・・そうですか。お疲れ様です」
P「お疲れー」
~~~1時間後~~~
P「・・・よし。終わった。そろそろ帰るか」
志希「・・・」
P「・・・打ち上げはどうした?終わったのか?」
志希「・・・行ってきたよ?その後でこっち来ただけ~」
P「どうした?もう遅いし・・・」
志希「・・・話があるんだ。大事な大事な話」
P「今じゃないと駄目か?」
志希「うん。あたしのラボに来て」
P「・・・わかった、聞くよ」
【事務所~志希ラボ】
志希「・・・これ飲んで」
ビーカーで入れたコーヒーは初体験だ。ちょっとあれじゃねえの?
P「で、何の話だよ」
志希「・・・マッマ。あたしたちのお母さんのこと。聞いて。お兄ちゃん」
P「・・・」
志希「マッマは本当に結婚したかったっていうあたしのお父さん・・・ダッドのところに行ったのは知ってるんだよね?」
P「・・・ああ。そこまでだな。そんでまあ、出ていった年考えると結構すぐお前が生まれたんだろう?」
志希「・・・あたしギフテッドってやつなんだ。超天才ってやつなの」
P「へー」
志希「あ、興味ない感じだね?・・・アタシが小さい頃はちゃんと家族団らんしてたんだ。すごい幸せだった」
志希「でも、だんだん上手く行かなくなってさ。・・・ダッドって超天才の化学者なんだけどさ。かなりぶっ飛んでるんだ」
P「・・・お前のそれは父親の影響か」
志希「そうかもしんないしそうじゃないかもしんない」
志希「・・・最初は良かったんだ。私が真似して、できるようになって、すごいなってなってさ」
志希「でもさ、お兄ちゃん。あたしたちのママって天才とやっていける人だと思う?」
P「・・・多分無理だな。あまり記憶もないけど、サポート的なことは一切できない人だった」
志希「うん。そうなんだ。普通の人達なら大丈夫だったんだろうけど、そんでダッドとの生活にマッマが疲れてきちゃったんだ」
志希「ダッドが海外に行くことになったのもその影響があったと思う。で、アタシとマッマは二人暮らしを始めた」
P「・・・でもお前も天才だった」
志希「うん、そう。マッマがさ。壊れかけたんだ、だからあたしもパパのところへ行った」
P「・・・そうか」
志希「あっちでの研究も最初は楽しかった。でもあたしよりぶっ飛んでるダッドとの生活がうまく行かなくなっちゃって」
P「・・・それで両親と離れたのか」
志希「一回マッマに会ったんだけどさ。お兄ちゃんのこと謝ってた。ごめんなさいごめんなさいって」
P「別に許さないけどな?・・・娘がほしかった。息子いらねえって言ってたのにお前まで捨てたのかよ何してんだよあの人って思ってるぞ今の俺」
志希「うん、お兄ちゃんはそれでいいと思うよ。で、これは一緒に暮らしたら駄目だってことで、今はマッマのお母さんと暮らしてる」
P「・・・俺の見解ではさ。今になって思うことは。あの人は・・・俺の母は恋する乙女なんだよ」
志希「・・・」
P「恋に恋して、結婚しても母じゃなくて娘のままだった。理想が高くてギャップを埋めるためにしょっちゅう失踪してた。俺を置いてな」
志希「あたしらの失踪癖は間違いなくマッマ譲りだよね~」
P「そうだろうな。俺もそう思うわ。・・・親父もいい顔してなかったのは子供心にわかってた。俺も父方の叔父の家には結構行ってたよ」
志希「乃々ちゃんの家?」
P「そう。親父も生活能力があまりなかったんだよ、叔母さん・・・乃々の母親には本当に世話になった」
志希「・・・ねえお兄ちゃん。あたしたちさ、家族になれないかな?」
志希「最低な人だったり拒絶されたらどうしようって思ってた。でもお兄ちゃん優しいんだもん。」
P「・・・本心では何思ってるかわからないぞ」
志希「それでもいい。あたし、お兄ちゃんと家族になりたいよ。そのためならどんなことをしてもいい」
P「・・・悪いが、それはできない」
志希「どうして?兄妹だよ?一緒に暮らしてもおかしくないよ?」
P「俺は一人で生きていきたいからだ。家族はいらない」
志希「・・・そっか、残念だよ。それ飲み終わった?・・・そろそろ薬効いてこないかな?」
P「・・・は?・・・うっ・・・ガッ・・・!」
・・・体があつい。焼けるようだ・・・あ、ビーカー落としちゃった。
P「・・・クッソが・・・お前・・・なにしやがった・・・?」
志希「にゃはは~欲望に正直になるお薬~」
P「てっめえ・・・」
志希「お兄ちゃんが悪いんだよ?素直に言う事聞いてくれないからさ。ま、そうなると思ってたけど」
あたし天才ですから!とかぬかしている、・・・何だよこの薬
志希「んーなんていうか、強制的に酔っ払う?みたいな?理性を極限まで弱めるんだ。お兄ちゃんにはきくでしょ?こーゆーの」
・・・やばい。ほんとにやばい。今この状態であいつらに会おうもんなら・・・
志希「お、他の女のこと考えてるね~?最初に思い浮かんだのは誰かにゃ?」
志希「んじゃ!あたしの家に移動しようか!大丈夫大丈夫!すぐ素直になるよ!あたしで満足するくらいに!」
美優「・・・駄目ですよ志希ちゃん」
・・・美優?なぜここに
周子「あたしもいるよ」
泰葉「志希さん。すいません。話をお聞きしてしまって」
ほたる「す、すいません」
志希「・・・ありゃま。どうしたのみんな?」
周子「志希ちゃんがどっか行っちゃったから帰りついでにあたしだけ事務所来てみたんだけど・・・」
美優「・・・私は先輩がそろそろ終わると思ったので差し入れを」
泰葉「最近Pさんにかまってもらってないので」
ほたる「ご、誤解を解きに・・・」
志希「うーん、ま、いいや。どうする?お兄ちゃん?」
泰葉「Pさん!」
・・・やめろ泰葉、今俺に近づくな。
泰葉「Pさん!大丈夫ですか!」
やめろ。抱き起こそうとするな。・・・この華奢な体を抱きしめたい。唇を思うがまま蹂躙したい。自分の欲望を注ぎ込みたい
・・・だめだ。おれはそんなことしちゃいけない。。・・・さっきおとしたびいかあだ、われてとがってる。これだ・・・
志希「!?」
周子「Pさん!何してんの!」
美優「先輩!、す、すぐに手当を」
ほたる「わ、私救急箱取ってきます!」
泰葉「Pさん!なにしてるんですか!Pさん!」
・・・自分の足を刺して正気を戻すって漫画で見たことあるけど実際やるとくっそいてえなあおい
薬のお陰でためらいなくできた・・・アドレナリンがでまくってるせいで血がどくどく出てるし。早く止血しないとこれ死ぬんじゃね?
志希「お兄ちゃん!何してんのさ!」
P「・・・あのな。志希、お前俺のこと甘くみすぎだよ」
ほたる「持ってきました!」
周子「泰葉!ズボン脱がすよ!!!早く!」
美優「Pさん!動かないでくださいね!すぐ終わりますから」
泰葉「・・・何か申し開きはありますか?」
・・・4人の美女に見下されるって精神的に来るな。怒りのオーラが見える気がするぜ。すっげえ怖いんだけど。
志希「いやね?あのさ?」
周子「志希ちゃん。まだ立たないで」
志希「アッハイ」
えー治療が終わった後すっげえ怒られまして。現在俺と志希は正座で座らされています。けが人なのにみんな容赦がないな!後ズボン返して
ほたる「わ、私の不幸のせいで」
P「いや、それは関係ないと思う」
美優「・・・先輩、なんでこんなことをしたんですか?」
P「えーっと理性がぶっ飛ぶ薬飲まされて、・・・正気に戻るために?」
泰葉「なんで疑問形なんですか・・・」
P「いや。うまくいくとは思わなかったし?」
周子「じゃあこんなことしちゃ駄目でしょ」
P「てか正直オレ早く帰りたいんだけど。なんか疲れた」
泰葉「・・・えー、みなさん。提案があります」
・・・泰葉が何か言い出している。正直痛みでごまかしてるだけでまだ薬残ってるんでさっさと別れたいんだけど。傷は思ったより浅かったし。
周子「・・・あたしもある」
美優「私もあります」
ほたる「え、え?・・・あ、私もあります」
・・・嫌な予感がする
泰葉「Pさん」
P「は、はい」
周子「アタシ達これからPさんの家で看病するから、全員でPさんの家に行こうと思いまーす」
志希「あたしもあたしも~。・・・ほたるちゃん?これ何、なんでアタシぐるぐる巻きにされてるの」
ほたる「・・・そこにあった荷造り用の紐です。・・・志希さんは朝までここでお留守番しててくださいね?ベッドもありますから平気ですよね?」
志希「・・・うそぉ」
・・・は?
タイトルからてっきりオーズのクロスオーバーかと
【Pの家】
P「・・・」
泰葉「ほらPさん。服脱いでください」
美優「・・・食事は皆さん取ってますか?なにか簡単なものでも作りましょうか」
ほたる「ここがPさんのお部屋・・・」
周子「布団足りるかな?ま、別にいいか、なんとかなるでしょ」
・・・どうしてこうなった
P「・・・みんな好きにしてていいよ。俺もう寝るからさ、流石になんか具合わるいし」
泰葉「そうですね。とりあえずベッドに行きましょう。着替えは一人で大丈夫ですか?」
P「派手に血が出てたけど薬のせいでアドレナリンがでてただけだ。一回止まったら問題ない」
多分だけどね。・・・着替えて寝よう。そうしよう。明日になったら元通りだよきっと
【Pの部屋】
汗だくの服を着替えてベッドに横になる。二人はちょくちょく来ているから、まあ大丈夫だろう
・・・どっと疲れた。つーかライブ後によくこんなんできるな周子。・・・若さか
痛みが消えてきた。よかった、いや良くない。またムラムラしてきた。・・・店行ったら即バレするせいで久しく抜いてないもんなあ
・・・余計なこと考えるな。寝るんだ。俺
泰葉「Pさん。失礼します。まだ起きてますか」
P「どうした?」
泰葉「今みんなでお風呂入ってたんですけど、Pさんは傷があるので入れないでしょう?」
P「・・・まあな」
泰葉「だから体を拭きに来ました。上脱いでください」
P「・・・いや、あの。大丈夫だから」
泰葉「駄目です、・・・無理やり脱がせますね」
・・・やめろ泰葉、駄目なんだ今は、シャツのボタンに手をかけるな。あ、もう無理。理性の糸が切れる、あ、なんかもういいや、どうでも
P「ごめんやすは。もうがまんできない」
泰葉「え?んむっ!?~~~~~~~~~!?」
やすはくちびるやわらかい よだれおいしい やすはがてぱたぱたしてるかわいい
周子「どうしたん?P・・・さん!?」
ほたる「あ、お風呂上がりました。泰葉さん!?」
美優「・・・泰葉ちゃん、あれファーストキスだと思うんですけど・・・凄いはげしいですね」
周子「し、舌が、入って・・・だ、大丈夫なん?」
泰葉「~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
ほたる「うわあ、・・・うわあ」
・・・とりあえずまんぞくしたのでくちはなさなきゃ
P「・・・ぷはっ、・・・おまえらかくごしろよ。・・・おれはもうキレたぞ・・・」
周子「・・・あれ?これやばくない?全然いいけどさ」
美優「・・・はい、存分にどうぞ」
ほたる「・・・優しくお願いします」
※この夜の出来事の描写はメダジャリバーでぶった切られました、行間をみたい人はすべてのコアメダルを集めてください
【翌日~事務所~泰葉部屋】
P「みんなおはよう」
フレデリカ「おっはよ~・・・昨夜はお楽しみでしたね?」
P「・・・質の悪い冗談やめて」
悠貴「おはようございますっ!」
乃々「おはようございます」
周子「おはよ~」
泰葉「おはようございます。今日も頑張りましょう」
ほたる「おはようございます」
美優「おはようございます」
志希「みんなおっはよ~!あ!」
フレデリカ「どうかなさいまして?しきちゃん?」
志希「5人のにおいが混ざってる!ほんとにあの後楽しんでるよこれ!ずるいよ~!」
フレデリカ「ワオ!ほんとにお楽しみだった!」
5人「!?」
乃々「きちくなんですけど・・・森久保リスは野獣に食べられる運命・・・あぅ」
P「なんでちょっとノリ気なんだよお前。んなことしたら叔父さんに俺が殺されるわ」
悠貴「えっ?ほたるちゃんも?私と同い年で・・・あ、あぁ///」
P「悠貴落ち着いて。別に大丈夫だから」
フレデリカ「Pさんパワフル!これはフレちゃんも危ないかな~」
P「だ、だから誤解だって」
泰葉「・・・Pさん。もう忘れちゃったんですか?ひどいですね。私はまだ異物感があるのに、ほら首もこんなに腫れが」
P「黙って!?」
周子「アタシ知ってる。やり捨てってやつだよこれ」
美優「・・・ひどい人ですね」
ほたる「・・・そうですよね。私疫病神ですもんね。あの、辞表はどうだせば・・・」
志希「なんであたしも混ぜてくれないのお兄ちゃん!」
P「いい加減黙ってろ!特にお前だ志希!」
志希「うわ!ぐーでぶたれた!兄から妹へのDVってやつだよこれ~」
乃々「え?志希さんPさんの妹だったんですか?」
P「収集つかなくなるからこの話終わり!全くもうしょうがねえなあお前らは!」
・・・まったくほんとにしょうもない
泰葉「Pさん」
P「なんだよ」
泰葉「・・・いい笑顔ですよ」
P「・・・そうかもな。いやそうだわ」
・・・煩い事が一つ消えたようなきがする。心が軽いわ
さて今日みんなでそれなりに楽しくはしゃぎながら仕事しよう。俺らならきっと大丈夫だろう
P「まあ取り敢えず置いといて。今日も仕事だ!みんながんばるぞ!はい!返事!」
全員「はいっ!」
おーわーり!
以上です これにて完結となります。プロット投げ捨てた結果、ここまで長くなるとは思っておらず申し訳ありませんでした
拙い作品にお付き合い頂いてありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
色々なところでまとめてくださったりもしていただいているようでとってもうれしいです
次は頭あまり使わない作品を書きたいですね。それかR-18(小声) また何かでお会い出来たらうれしいです ではまた
言い忘れた
見返してみると素直に1スレでやればよかったですね 特に最後二個 まあ次に活かせば問題ないね
乙、面白かった
泰葉たちの生活はどうなっていくのかとか志希にゃんはこのあと許されるのかとか後日談も読みたいなーって
スレ分かれているほうが一つ一つ短くて気軽に読めて俺は好きだけど
その辺は好みの問題だし>>1が書きやすいようにやればいいんじゃないでしょうか
>>17
レアメダルとスターメダルでなんとかならん?
乙乙。面白かった
さてR板で続きを見る為にメダルとやらを集めに行くか…
ブツ切りにしたからこその面白さも確かにあったやで
次回予告やオマケ面白かったしね
オーソドックスからの右をチラつかせて軸ずらしてin→
左リバーブロー→左ショートジャブ→右打ち下ろしストレート→右ヒザ
とか左リバーブロー→右肘→右ヒザ
とか使ってた バッグ叩くのキモチーよね
あ 志希にゃんr18パートもよろしくお願いしまむら!
乙
おかしいな、ウヴァ…貯金箱にコアメダル投入しまくってるのに見れないぞ
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