※ 肉比率95%
~渋谷~
大天使千川ビル(アルティメットエンジェルセンカワビル)
凛「これが地図のビル…… なんか凄く立派………」
凛「えっと、階数は……7階か」
7階 Iプロダクション
凛「あいプロダクション? それともいちプロダクション? なんだろ?」
チ-ン!
凛「着いた」
ちひろ「あら、凛ちゃん! 早速来てくれたんですね!」
凛「あ、ちひろさん。どうも」
ちひろ「今お茶を淹れます。どうぞそこに座ってて下さい! フンフンフフーンモバコインー♪」
凛「ありがとうございます」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516782445
ちひろ「はいお茶です! さて、早速凛ちゃんに色々とお話しさせて下さい!」
凛「あれ、アイツは?」
ちひろ「もうすぐ来ると思います。この時間は日課のトレーニングをしているので」
凛「ふーん」
ちひろ「さてさて、まずは凛ちゃんのプロフィールから埋めていきましょう!」ムニョアムニョア!
凛「え……!?」ビクッ
ちひろ「ふむふむ、なるほどなるほど。こんな感じですかね」
凛「な、なんかいまゾワってしたんだけど!? それになんか変な効果音みたいなのが!」
ちひろ「わたしにはアイドルの情報を知る能力があるんですよ。それでこれが凛ちゃんの現在の能力ですね、見ます?」
凛「う、うん」
ちひろ「わからないところがあったら聞いて下さい。お答えしますよ」
凛「は、はい」
凛(身長と体重、スリーサイズに趣味。よくここまで分かるなぁ。とは言っても自分のことだし、これくらいなら特に質問は………)
【渋谷 凛】
所属 : Iプロ (アイプロダクション)
P : ガンマン
リングネーム : なし
偶像強度 : 45万パワー
【必殺奥義】
なし
【得意技】
なし
凛「うん全くわからない!」
ちひろ「そうですか?」
凛「リングネームってなに! まるっきりレスラーじゃん! 偶像強度とか必殺奥義とかそんなのは中二で卒業したよ!! 45万パワーってなに!? 強いの弱いのどっち!?」
ちひろ「わ、分かりましたから! お答えしますのでとりあえず落ち着いて下さい!」
凛「ハァハァ……ごめんなさい、ちょっと興奮しすぎた………」
ちひろ「いえ、まずは所属ですが凛ちゃんは完璧偶像協会(パ-フェクトアイドルキョウカイ)のIプロダクションの所属となります」
凛「これ、アイプロダクションって読むんだ」
ちひろ「ガンマンさんの眼(eye)とアルファベットのI、そして一つ目という事でローマ数字のI (1)から取ったダブルミーニングだそうです」
凛「ふーん」
ちひろ「あと自分のプロダクションを一番にするという意味も込めてあります」
凛「意外と考えてあるんだ。悪くないね」
ちひろ「そして次にPですが、これは言わずもがなプロデュースをしてくれる人物の名前です」
凛「あの一つ目の超人か……大丈夫なのかな………………」
ちひろ(凛ちゃん、ごめんなさい大ハズレです………………)
ちひろ「そしてリングネームですけど、これは所謂あだ名のようなものです。ほら、この前みくちゃんと戦ったとき、実況者は“みくにゃん”って呼んでたじゃないですか」
凛「ああ、そう言えばそうだったね」
ちひろ「アイドルですからみんなから親しみを込めた愛称で呼んでもらわなくてはなりません。凛ちゃんも次回のバトルまでには何かつけましょう」
ちひろ「次の偶像強度ですが、これはそのアイドルの実力を示す指標です。レッスンや相手との戦いを通してドンドン高くなっていくのが特徴です」
凛「45万パワーってどうなの?」
ちひろ「初期値としてはかなり高い方だと思いますよ。初期平均は大体25~30万位のはずですから」
凛「そうなんだ、ふーん……ふーん………………」ニヤニヤ
ちひろ(あら可愛い。最大が1億だってことは今は言わない方がいいかしらね)
ちひろ「そして得意技と必殺奥義! これが今の凛ちゃんに欠けている最大の要素です」
凛「得意技はともかく必殺奥義て……」
ちひろ「ここぞという時の最大にして最高の技です! 凛ちゃんもレッスンやバトルをしていくうちに習得することになるでしょう」
凛「頑張らないとダメだね!」
ちひろ「あ、それとこの前戦ったみくちゃんの資料を参考としてお渡しします」
凛「ありがとう。……うわ、みくって偶像強度97万パワーもあったの!?」
ちひろ「ええ、これが経験の差というものですね。でも凛ちゃんもすぐに追いつけますよ」
凛「たった一人でここまで強くなったなんて。私も1日でも早く追いつけるよう頑張らなくちゃ!」
ちひろ「ちなみに*マークのところは凛ちゃんがまだ技を実際に見ていない為伏せてある所です。全宇宙超人P協会でそう規定されてしまっているんです。ごめんなさい凛ちゃん」
凛「ううん、大丈夫。相手の技を実際に見ないで知るなんて卑怯なことはしたくない!」
ちひろ「ふふ、そうですね。凛ちゃんならそう言ってくれると思ってました。さて、それでは早速リングネームを………」
ガンマン「シャバババーーーッ!!」ドンッ!
凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」
ちひろ「お疲れ様ですガンマンさん」
ガンマン「シャバシャバ! 早速ここに来るとはいい心がけのようだな」
凛「…………………………………………」
ガンマン「む?」
ちひろ「どうしました凛ちゃん?」
凛「えと……誰?」
ガンマン「なにぃ?」
ちひろ「え、凛ちゃん! 昨日会ったじゃないですか、ガンマンさんですよ!」
凛「いやいや、私こんな人知らないよ! 昨日会った人はこんなゴツゴツしてなかったってば!」
ちひろ「いやいや! 昨日の人と同一人物ですってば! ガンマンさんは最初から最後までこの風貌ですよ」
凛「ち、違うってば! 昨日の人はもっと、こう、なんていうか……ツルンとしてて! それで黄ばんでて……そう! 腐ったゆでたまごみたいなモガッ!?」
ちひろ「ダメです凛ちゃん! ゆでたまごの事を馬鹿にしては!! 最悪我々全員死にます!!」
凛「モガッウググググ!!」
ちひろ「いいですか凛ちゃん、この世界でゆでたまごを馬鹿にすることは髪を馬鹿にすることと等しいのです! もう金輪際絶対に口にしてはいけません!! 分かりましたね!?」
凛「ウゴモモモゴ!!」コクコク!
ちひろ「ならばよし!」パッ
凛「ゼーハーゼーハー………」
ちひろ「ツルンとしてるのなら今度からは腐って黄ばんだ杏仁豆腐のようモガッ!?」
凛「ちひろさんダメッ!! 杏仁豆腐のことをそんな風に言っちゃ!! 最悪私たち全員死ぬ事になるから!!」
ちひろ「チョモモモモグッ!?」
凛「この世界では絶対に金輪際杏仁豆腐の事を馬鹿にしちゃダメ! わかったちひろさん!?」
ちひろ「もごごごのょっ!!」コクコク!
凛「ならばよし!」パッ
ちひろ「ゼーハーゼーハー!!」
凛「と、とにかく私はこんな人なんて身に覚えがないんだってば」
ガンマン「貴様ァ! 言うに事欠いてこんな人は知らないだとォ!? 昨日会ったばかりの人物を忘れるとは、恥を知れ!!!」
凛「だ、だって本当に知らないんだってば!」
ガンマン「ふむ、嘘は言ってはいないようだ!」カアァァ!!
凛「うわっ!? 無駄に眩しい!!」
ちひろ「あっガンマンさん! 分かってるとは思いますけど相手の化粧や装飾品を剥ぐ効果は禁止ですからね!! キチンとオンオフを心がけてください!」
ガンマン「分かっておるわ! そんな事は貴様に幾度となく言われて身に染みている!」
ちひろ「幾度となく言わなくちゃ分からなかったんだからしょうがないでしょう! このバカッ!!」
ガンマン「シュ、シュガァ~~」
ちひろ「と、とにかくこの方が今日からあなたのプロデュースをするガンマンさんですよ凛ちゃん!」
凛「え、うん……まぁもういいや、不毛だし」
ガンマン「シャバババ! 私に任せればトップアイドル程度すぐになれる! そして頑張った私のことをザ・マンに褒めてもらうのだーーーッ!!」
凛(眼が血走ってて物凄く恐いんだけど………)
ちひろ「それで、プロデュースの心得をまとめた本は読んでいただけましたか?」
ガンマン「ああ、昨日のうちに読んできた」
ちひろ「いいですねガンマンさん。アイドルにとって化粧などは戦うためのコスチュームであり嘘ではありません!」
ガンマン「分かっている。我々とて試合のためのこのコスチュームは欠かさんからな」
ちひろ「あなたの場合コスチュームというかただの服ですが。相手のアイドルに真眼して化粧とかとったらダメですからね! 反則負けです!」
ガンマン「分かっておるわ!」
凛(この人じゃ、分かっててなおやりかねない……)
ちひろ「まぁいいでしょう。それでは私はこれで」
凛「えっ!? ちひろさんどこか行っちゃうの?」
ちひろ「はい、私には私の役目がありますから」
凛「役目?」
ちひろ「廃人墓場の墓守長です」
凛「廃人墓場」
ちひろ「それでは」ヒュン!
凛「はい」
凛(なんか絶対にツッコミを入れちゃいけない気がする……)
ガンマン「シャバババ!! では早速貴様を鍛えてやろう、私の指導は厳しい。ついて来れん場合は置いて行くぞ!」
凛「は、はい!」
ガンマン「よぅし! ではまずはランニングだ!!」
凛「わ、分かったよ。でもどこを走るの?」
ガンマン「それはなぁ~~!!」ムンズ!
凛「うわっ!?」
ガンマン「目指すは中国! 万里の長城はパス・イコライザだぁーーーーッ!!」
凛「は、はぁ!?」
ガンマン「シャババババーーーッ!!」ダンッ!
凛「ちょっ! 待ってぇええ!! 万里の長城って何千キロあるとイヤァアアアアッ!!!」
墓守鬼A「オラーーッ! もっと働け!! サボってる奴は即刻殺してやるぞーーーッ!!」
墓守鬼B「おう、お疲れ」
墓守鬼A「おお、交代の時間か?」
墓守鬼B「そうだ。どんな様子だ?」
墓守鬼A「いや、それがな……ここに堕ちて来る奴らはみんな何も言わずともあの石臼を回すからな。特に何もする必要がないというか。ただ黙ってるのもなんだし……」
墓守鬼B「ああ、やはりか。流石はセンカワ様だ」
墓守鬼A「なぁ、あの石臼はなんなんだ?」
墓守鬼B「俺も詳しいことは知らないが、なんでもあれはセンカワ様の特注したものらしい。アビスマン様すらも詳しくは知らないようだった」
墓守鬼A「アビスマン様か。今頃地上で何をされているのだろうか」
墓守鬼B「さあな。あの鬼のように強いアビスマン様がいないと万一こいつが反抗してきた時止められる人がいないのが心配だ」
墓守鬼A「いや、大丈夫だろう。こいつら反抗する気0だし」
墓守鬼B「それもそうだな」
墓守鬼A「そういえばセンカワ様の姿が最近見えないが、お前何か知っているか?」
墓守鬼B「この前、閻魔様を除く全ての完璧超人始祖と共に現世へ旅立って行ったぞ」
墓守鬼A「そうだったのか。なるほどだからここ最近は平和だったんだな」
墓守鬼B「違いない」
墓守鬼A「はっはっはっ! あの蛍光緑の鬼がいないと楽しくて仕方がない!」
墓守鬼B「はっはっはっは!!」
ちひろ「………………」
墓守鬼B「はっはっはっ……は?」
墓守鬼A「おい、どうし、た………」
ちひろ「戻りましたよ2人共」ニコッ
墓守鬼×2「ゲェ~~~ッ!! 緑の悪魔センカワ!!!」
ちひろ「2人が私のことをどう思ってるのかしっかりと理解しました」ニコリ
墓守鬼×2「あ、アワワ~~ッ!!」
ピカ~~ッ!!
ちひろ「ん? あら、誰かスタージュエルを2500個貯めた人がいるみたいですね」
墓守鬼A「おおお! 封筒が出てきた!」
墓守鬼B「おお、これをあいつに渡せばいいのか」
ちひろ「はいストップ。あの人にはこっちの方の封筒を渡して下さいね」サッ
墓守鬼B「え? でもせっかく出てきたこの刺繍入りの封筒は………」
ちひろ「それはどうでもいいのです」
廃人「ガシャガシャ……こ、今度こそSSレアを………」
ちひろ「はい、どうぞ」つ白封筒
廃人「あ、あああぁ~~~~ッ!!!」ガクッ
ちひろ「さあ、頑張ってもう一度回しましょう。石臼を」
廃人「が、ガシャガシャ………ま、まだ諦めない………………」フラフラ
墓守鬼A「お、おい! お前そろそろ休んだ方が!」
廃人「休んでる暇はない…………アレは今だけの期間限定だからな………………ガシャガシャ」フラフラ
ちひろ「頑張って下さいね~」ニコニコ
ちひろ「さて、それでは私は今からこの刺繍入り封筒を換金してきますね。フンフンフフーンモバコイン~♪」
墓守鬼A「………………鬼だ」
ちひろ「あの石臼を1週間回し続けるだけで無料で一回ガシャが引ける! 金弾の石臼(インフィニ-ト・エクスプロジオ-ネ)、皆さんも回してみませんか!」ニコニコ
「ニャガニャガ、とうとうガンマンさんもアイドルのスカウトに成功したそうで。ちょっと冷やかしに来てみましたが………」
「師匠、誰もいませんね。留守でしょうか?」
「今日はここにいるとセンカワさんに聞いてきたのですがね。まぁガンマンさんですし、また馬鹿なことを………………」フミッ
「………………フミ?」
凛「」
「ニャガ~~!?」
「し、師匠踏んでます!! 女の子を踏んでますよ!!」
「な、なんですかこの女は!? こんな地べたに寝転がるなんて~~ッ!?」
凛「ぅぅ………………」
「ま、まだ生きてます! むむむ~ん! さいきっく心配蘇生!!」
凛「かはっ!? ここはどこ!?」ガバッ!
「やった、成功です!」
「ニャガニャガ、流石です」
凛「あ、あなた達は誰!?」
「ニャガニャガ、私の名前はサイコマン。完璧超人始祖の完璧・拾式(テンス)の名を冠するものです」
「そしてそのさいきっく弟子! さいきっくに笑いさいきっくに泣き、さいきっくのみを追い求めて苦節16年、この師匠にさいきっく運命でさいきっく出会ったさいきっくアイドル! 私のさいきっくですべての人々にさいきっく笑顔をーーー」
サイコマン「堀裕子です」
裕子「エスパーユッコです!」ババ-ン!
凛「……………はぁ」
凛(完璧超人始祖って事はアイツの同僚って事かな。また物凄く濃いのが出てきたね。まぁ、アレと比べたらまともそうだけど………)
サイコマン「しかしあなた、なぜこのような汚い床で寝ていたのですか。汚らわしい」
凛「いや、寝てたと言うか気絶していたと言うか……」
裕子「気絶ですか? はっ!? まさか私たちの思いもよらない物凄いさいきっくレッスンを……!」
凛「さっきやっと中国の万里の長城から帰ってきたところだから……………」
サイコマン「万里の長城! ま、まさかとは思いますが、パス・イコライザに行ってきたんじゃ………………」
凛「そのまさかだよ……」
サイコマン「あなたアイドルになってどれほど?」
凛「5日目」
サイコマン「ニャガァ………」
凛「さっきやっと帰ってきたところなの……悪いけど今日はお客さんに構ってられない………………」
サイコマン「そ、そうですか。それではお大事にーーー」
ガンマン「シャババババ! おい貴様、アレくらいのトレーニングで根をあげるとは……貴様拾式!! このくされ外道が!!」
サイコマン「ガンマンさん、あなた馬鹿なんですか!? なんで昨日今日アイドルになったばかりの子を完璧超人の試験場へ連れて行くのです!!」
ガンマン「あの程度軽いランニングみたいなものだろう!」
サイコマン「人間にとって1万キロメートルのランニングは軽いとは言わないのです!」
裕子「1万キロですか! さいきっく大変そうです!」
ガンマン「ほう、そいつが貴様のアイドルか」
裕子「はじめまして! え~っと、アホのガンマンさんですよね? 堀裕子です!」
ガンマン「あ、アホだと!!」
裕子「あれ、違いましたか? 師匠が話題が挙がるたびアホだと言っていたんですが!」
サイコマン「ニャガニャガニャガニャガ!」
ガンマン「貴様ーーーッ!!」
サイコマン「いやぁ、裕子素晴らしいじゃないですか! 流石は私の弟子なだけはあります!」パンパンッ!
裕子「えへへ♪」
凛(間違ってはないよね)
サイコマン「さて、それでは我々はこれで」
裕子「さいきっくテレポーテーションです!!」
ガンマン「待てッ! 貴様ら我々とライブバトルをしろ!!」
凛「はっ!?」
サイコマン「ニャガ?」
裕子「ライブバトルですか?」
ガンマン「この私のことを愚弄した罪、貴様らにはしっかりと償ってもらう!!」
裕子「むむむ~ん! さいきっく謝罪です!! ごめんなさい!!」
サイコマン「ライブバトルを挑むのならもう少しレッスンをしてからにして下さい。裕子には我々と違って弱者をいたぶるような事はして欲しくありませんので」
ガンマン「………………貴様本当に拾式か? とても本人とは思えんセリフが飛び出したが」
サイコマン「ザ・マンが望んでいるのはアイドルです。アイドルとは人々に夢と希望を与えるもの、そんな人物に弱いものイジメはふさわしくありません」
裕子「師匠、流石です!」
サイコマン「それにここにきた時潰れたカエルのようになっていたその娘に、バトルをする体力があるようにも思えませんし」
ガンマン「な、なんだと貴様~~ッ!! あれしきのトレーニングで根をあげるとは何事かッ!!!」
凛「1日100キロ走らされたらああなるよ!! 合計400キロだよ!?」
サイコマン(あの道を1日100キロ走れたんですか。潜在能力も上々、と……)
裕子「ふっふーん、このエスパーユッコなら1日5万キロメートルは軽いです! さいきっくダッシュ!!」
ガンマン「ふんっ! 私なら1日100万キロメートルは容易いわーーーッ!!」
サイコマン「はいそこ張り合わない! とにかくバトルをするのなら最低でも体力回復、レッスン、スパーリング、適度な相手とのライブバトルをしてからにして下さい!!」
凛(見た目からは考えられないくらいまともな人だ)
ガンマン「だいたい弱いものいじめとはどう言う意味だ!」
サイコマン「渋谷さん、アナタ偶像強度は?」
凛「この前ちひろさんに聞いたら45万パワーって言われた」
サイコマン「ニャガニャガ、素人からのスタートにしてはまずまずではありますね」
凛「うん、ちひろさんもそう言ってた」
サイコマン「裕子、アナタ偶像強度は?」
裕子「8000万パワーです!」
凛「」
ガンマン「」
サイコマン「はい、わかりましたね? それでは失礼します。裕子、早く帰って初めてのフェスのための準備をしなくてはいけませんよ」
裕子「さいきっくテレポーテション!!」
ヒュン!
ガンマン「………………」
凛「………………あの人、物凄く有能なんだね」
ガンマン「性格はこれ以上ないくらい歪んでいるがな」
凛「それで、どうするの?」
ガンマン「まぁとにかく。貴様は一応基礎体力をつけるトレーニングは行ったわけだ。これ以降はアイドルとしてのボーカル、ビジュアル、ダンスの能力を高める必要がある」
ガンマン「と、センカワ印のプロデュース教本に書いてあった」
凛「それは誰が教えてくれるの? まさかアンタ?」
ガンマン「シャババババ、私が教えられるのは敵の殺し方くらいだーーーッ!!」
凛「物騒すぎる」
ガンマン「しかしもう手は打ってある。昨日のうちにセンカワにトレーナーを呼ぶように言ってある」
凛「ふーん……」
ガンマン「何も私とて貴様が走っている間1人のんびりとトコロテンを食べていたわけではない!」
凛「なんで中国に行ってまでトコロテン…… しかもなんか大きなテニスラケット置いてあったし………」
コンコン
ガンマン「む、来たようだな。入れッ!!」
はぁと「おっはスウィーティー☆ あなたのはぁとこと、しゅがーはぁとだよぉ☆ 」
凛「…………」
ガンマン「…………」
はぁと「おいおいそんな顔してどうしたんだよ☆ あっ、まさかあまりのはぁとの可愛らしさにウットリ♪ いやぁ~~んっ! はぁとってば罪なオ・ン・ナ☆」
ガンマン「チェンジ」
はぁと「おい」
凛「お願いします帰ってください」
はぁと「おいコラ小娘☆」
ガンマン「なんなのだ貴様は。一体何が目的でここに来た」
はぁと「千川ちひろさんに言われて来たゾ☆ そこの凛ちゃんをスウィーティーなアイドルにしてやってくれってね♪」
凛「じゃあ貴方がトレーナーってこと?」
はぁと「いえーす! みんなに愛と幸せを届ける魅惑の砂糖菓子、しゅがーはぁとですいぇい☆」
ガンマン「………………」カアアアァァァッッッ!!
佐藤心「うおっ眩しッ!!」
凛(いつもより照射時間が長いのが疑いの度合いを雄弁に物語っている………)
ガンマン「まぁ確かにそこそこ出来そうではあるが」
佐藤心「そこそこじゃねぇっつの!」
凛「あの、これからよろしくお願いします」
凛(ハナコ、私もうダメかも…… ここからアイドルになれるビジョンが浮かばないよ…………)
続いてくれて嬉しい
ガンマン「私は変身などしなーい!」
ウサミンを真眼で見てはいけない
佐藤はぁと「おう任せとけ☆ ほんでどうすんの? この子は一体どんな風にプロデュースするつもりなの?」
ガンマン「誰よりも強くどんな敵でも真正面から惨殺できるようなアイドルだーーーッ!!」
はぁと「全てにおいて最高のパフォーマンスができるアイドルと……」カキカキ
ガンマン「そしてあらゆる人間が畏れおののき敬意を払うようなアイドルだーーーッ!!」
はぁと「多くのファンを魅了してみんなから愛されるようなアイドルと……」カキカキ
ガンマン「最終的にはこやつ以外のアイドルの存在価値がなくなるようにしてやる!!」
はぁと「目指すはトップアイドルと……」カキカキ
ガンマン「そしてそんなアイドルを育てザ・マンに褒めてもらうのだ!!」
はぁと「うん、そこは知らん。とりあえず何となく方針は決まったぜ☆ あとはーーー」
凛「………………」ガシィ!
はぁと「うおっ!?」
凛「心さん! 私、これからあなたに付いていくよ!! 第一印象何から何まで最悪だったけど最悪だったのは見た目と言動だけだった!!」
はぁと「いや、ちょっ!! おまっはぁとって呼べよ☆ てかなんで名前知って………!?」
ガンマン「目指すは憎っくき拾式の所のアイドルをボコる事だ」
はぁと「おい離せっての犬かお前は! ったくもお☆ はいはい。んじゃ、これ出てみる?」ガサッ
ガンマン「なにぃ!? 全宇宙超人プロデューサー協会主催のライブフェスだとォッ!!」
はぁと「これのEランク部門に参加な☆」
ガンマン「Eランクだと!? ふざけるなッ! SSSランクに出場させろ!!」
はぁと「いやいやそれ無理。初出場は絶対にEランクじゃなきゃダメなの☆ 何事も順番が大事だぞ☆」
はぁと「ついでにこれがはぁとが考えた出場できる目安の偶像強度ね☆」
~はぁとメモ♡~
Ex 5000万~
SSS 3000万~5000万
SS 1000万~3000万
S 500万~1000万
A 300万~500万
B 150万~300万
C 100万~150万
D 50万~100万
E 初回必須
はぁと「はぁとだって一応現役なんだぞ☆ SSSランクで8位入賞した事だってあんだからな☆」
はぁと(まぁ参加人数8人だったけど……)
凛「それじゃあ私はEの次はDランクに出場しなくちゃいけないって事?」
はぁと「いやいや違う☆ フェスに出場したアイドルは出場できるフェスの最大ランクは特に決められないの。だからいきなりSSSやExに出ちゃっても平気☆」
はぁと「ただ最低ランクは決められちゃうけど☆ じゃないとめっちゃ強い奴が弱い奴ら相手に無双しちゃうものね」
凛「ふーん」
はぁと「あとEランクフェスは新人がお披露目のために参加する意味合いが強いから、他のフェスとは違って総当たり戦になるんだぞ☆ Dランク以上はトーナメント方式な☆」
凛「それじゃあいろんな人が相手になるわけだね」
はぁと「体力が持たなければ途中で棄権もできるぞ☆」
ガンマン「シャババババ!! では私は早速フェスの参加申し込みに行ってくるーーーッ!! いいか貴様らはその間レッスンをしておけ!!」
はぁと「おっけー☆ ってもういねぇんだけど……」
凛「さっきの堀裕子って人、初めてのフェスに参加するって言ってたし戦うことになるのかな」
はぁと「おお、めっちゃスウィーティーな展開! 目指せ初勝利♪」
凛「でも勝てるのかな。正直どう頑張っても勝てる気がしないし。偶像強度がとても高かったし」
はぁと「ははは、高いっつっても精々150万程度だろ☆ そんくらいなら45万パワーでもヨユーヨユー☆」
凛「8000万パワーって言ってたけど大丈夫かな」
はぁと「あ、無理。つかはぁとより全然強いわそれ2倍以上ある」
凛「やっぱり………………」
はぁと「………………」
凛「………………」
はぁと「…………取り敢えずレッスンすんぞ」
凛「…………うん。あっ!」
はぁと「どした?」
凛「私のリングネームはプリンセスブルーがいい!!」
はぁと「…………………………そっか」
はぁと(ちひろの奴、覚えてろよ☆)
ガンマン「む」
サイコマン「ニャガ」
ミラージュマン「ゴバッゴバッ」
ジャスティスマン「……………」
ペインマン「テハハハハ! これは凄い、始祖が5人も揃うとはなぁ!!」
ガンマン「貴様たちもフェスの申し込みか」
サイコマン「ニャガニャガ、皆さん無駄な事を。どうせ私の裕子に皆敵うはずがないのですから」
ガンマン「なにをッ……………」
ジャスティスマン「よせ、ガンマン。我々は皆目的は同じだ。いがみ合っても仕方がない」
ミラージュマン「ゴバッゴバッ、拾式よ自らのスカウトしたアイドルに並々ならぬ自信があるようだな」
ペインマン「テハハハハ! それはお前も同じであろうミラージュマン!」
ジャスティスマン「…………」
ミラージュマン「カラスマンは既にこのランクには出場済みであると連絡が入っている。アビスマンとシングマンは連絡がついていない」
サイコマン「おやおや残念です。アビスマンといいシングマンといい、おちょくるには絶好の相手なのですが」
ガンマン「………………」
ペインマン「テハハハハ!どうしたガンマン? そんなつぶらな瞳をして」
ガンマン「………………シングマン? 何だそいつは?」
サイコマン「!?」
ミラージュマン「!?」
ペインマン「!?」
ジャスティスマン「………………なに?」
おしまい
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