【キン肉マン】×【モバマス】
※ 肉比率95%
ズズズズズ………
ガンマン「シャバババ! やっと着いたようだな! ここが地上、そして日本の東京!」ギロッ!
ガンマン「おい、センカワ! 見ているのだろう出て来いーッ!」
ちひろ「あらあら、遅かったじゃありませんか?」シュンッ!
ガンマン「色々あったからな!」
ちひろ「それでガンマンさん。貴方のするべきことはキチンと自覚されてますね?」
ガンマン「当然だ! これも全てはあやつ……いや、ザ・マンのためだ。そのためならば下衆人間どもの育成程度やってみせるーー!」
ちひろ「やる気が十分なのはいいのですが、アテはあるのですか?」
ガンマン「私のこの真眼(サイクロプス)には未来を見通す力があるのだッ! この力を持ってすれば………“真眼”!」
カアアアアアアッ!!
ガンマン「見つけたぞーーッ! あの女だッ!! シャバアアアアッ!!」
ちひろ「相変わらず行動が短絡的ですね。さて、私も追わなくてはなりませんね」シュンッ!
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ー街角 ペットショップー
凛(ハナコの首輪、これにしようかな。いや、こっちの方が似合うかな)
凛「あの、すみません。この首輪ください」
凛「さて、ハナコの首輪も買ったことだしそろそろ帰ろうかな」
ヒュウゥゥゥゥ………
凛「ん? なにこの音?」
ガンマン「そこをどけぇええ!!」
凛「えっ……うわぁああっ!?」
ズウゥゥゥゥンッ!!
凛「ゲホッゲホッ! な、なんなのいきなり!? 空から何かが降ってきたように見えたけど!?」キョロキョロ
凛「つ、土煙がすごくてなにも見えな………」ケホッ!
ガンマン「シャバババーーッ!!」
凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」
ガンマン「ついに見つけたぞ~~ッ! 」
凛「な、なにっ!? 私何か用があるの!?」
ガンマン「シャバババァ! 喜ぶがいい、女よ! この完璧超人始祖(パ-フェクトオリジン)である私が直々に貴様をスカウトしに来てやったのだ!」
凛「ス、スカウト…!?」
ガンマン「その通り~~ッ! さあ来い!!」ガシッ
凛「えっちょっ!?」
ガンマン「シャバァアアアアア!!」ヒュンッ!
凛「いやぁああああ!!?」
ガンマン「ふんっ!」
凛「痛っ!? 降ろすならもっと優しく降ろしてよ!!」
ガンマン「受け身すら取らんとは、やはり下衆人間はこんなものか」
凛「なっ…!? いきなりこんな所に連れてきてしかも下衆人間!?」カチン
ガンマン「シャバババァアアア!! いいか、貴様は今からアイドルとなるのだ。私が貴様のプロデューサーとなってなぁーーッ!!」
凛「ふざけてるの? そんなこといきなり言われて私が黙って従うと思ってる?」
ガンマン「シャバババ、威勢だけは一人前だな。だが貴様の意思など関係ない、全ては運命なのだ!」
凛「あっそ、それじゃあ私は帰るね。全く、いきなりビルの屋上まで連れてきてなんのつもりなの………」クルッ
ちひろ「まぁまぁそう言わず」ニコッ
凛「うわぁっ!?」
凛(だ、だれこの黄緑色の人!? 一体どこから現れたの!?)
ちひろ「私の名前は千川ちひろといいます。そこにいるガンマンさん及び他の完璧超人始祖のアシスタントをさせていただいています」
凛「パ、パーフェクト、オリジン?」
ちひろ「はい、今地上にはガンマンさんを含めて7名の始祖達が出てきています」
凛(こんなのがあと6人も………)
凛「それで? アンタたちは一体私になにをさせようって言うの?」
ガンマン「知れたこと! 私が貴様をプロデュースし、アイドルとして育て上げるのだ!!」
凛「アイドル……私を?」
ガンマン「その通りだ!」
凛「ふざけたこと言わないで。私はアイドルなんか興味はないの。早くここから帰して」
ちひろ「まぁまぁそう言わずに。とりあえずかけてください」
凛「どっから出したのこのパイプ椅子!?」
ガンマン「さっさと座れこの下衆人間が!!」ドンッ
凛「うわっ!」
ちひろ「ガンマンさん、女の子にあまり暴力的なことをしないでください! 凛ちゃん大丈夫ですか?」
凛「だ、大丈夫だけど……凛ちゃんって……なんで名前知ってるの」
ちひろ「ガンマンさん、まずは対話をしないと。我々に欠けているのはそこなんですから」
ガンマン「シャバハハハッ!」
凛「帰りたい……」
ちひろ「まずは改めて自己紹介を。私は千川ちひろ、アイドルをプロデュースする完璧超人始祖のアシスタントをしています。そしてこちらがガンマンさん。完璧・漆式の称号を冠する方です」
凛「あのさ、まずそのパーフェクトオリジンがなんなのかを教えてくれない?」
ちひろ「色々と難しい話なのでこれをどうぞ」ドンッ!
凛「な、なにこれ?」
ちひろ「漫画キン肉マン38~60巻のセットです。これを読めば完璧超人始祖の全てが丸わかりですよ!」
凛「は、はぁ……うわ、なんかごっついブタの人がいるけど………」
ガンマン「えぇい、いまはそんなものを読んでる時間はなーい!! 時は一刻を争うのだ!!」ガシッ
凛「ひっ!?」
ガンマン「いいか。今から貴様は私の担当アイドルだ! 私が責任を持って貴様をトップアイドルにしてやろう!!」
凛「ま、待って待って!? いきなりすぎて展開に追いつけてないんだけど! てかなんでアンタみたいなのが私のプロデュースをするの!?」
ガンマン「それは話せば長いのだが……」
~回想~
ザ・マン「きゃわいいアイドルが見たい」グロロ-
~回想終わり~
ガンマン「という事だあぁっ!!」
凛「雑すぎないっ!?」
ガンマン「我ら始まりの10人全員が敬愛してやまないザ・マンの望みと言うのならなんでも叶えてくれる!」
凛「それなら初めからアイドルやってる人のところに行けばいいんじゃん。なんで私のところに来るの?」
ガンマン「さっきも言っただろう。私のこの真眼(サイクロプス)には未来を見通す力があるとッ!!」カアァァ!
凛「初耳もいいとこだよ! うわっ無駄に眩しっ!?」
ガンマン「さぁて、早速だが貴様にはライブバトルに出てもらう」
凛「だから展開が雑だってば!! それになんの説明にもなってない!!」
ガンマン「さぁ~て、そろそろ来るぞ貴様の対戦相手がなぁ~ッ!!」
凛「あの、もう帰ってもいい?」
『にゃ~はっはっは!! このみくの相手になるやつかかってこいにゃーーッ!!』
凛「うわっ!? 拡声器で声が響いてきた!?」
ガンマン「シャバババッ! 行くぞ~~ッ!」ムンズ!
凛「ちょっ、頭掴んでどうするつも………」
ガンマン「シャババババーーッ!!」ダンッ!
凛「きゃあああああっ!?」
ちひろ「あぁガンマンさん……だから凛ちゃんは女の子なんですからもっと……って今更言っても遅いですね。私も向かいましょうか」ヒュン
みく「にゃ~っはっはっは!! ここ最近連勝しているみくに戦いを挑んで来る威勢の良い子はいないのかにゃ?」ニャフフフ!
「お、おいあれって前川みくちゃんじゃないか!?」
「本当だ! うわぁあ実物は本当に可愛いなぁ!」
「最近セルフプロデュースで頑張ってる前川みくちゃんだ! 結構色々とバトルで勝ってきてるし今一番勢いに乗っているアイドルの!」
「みくちゃんのライブバトルを生で見れるなんて感激だわっ!」
「でも相手がいないんじゃない? このままじゃみくちゃん帰っちゃうんじゃ………」
ガンマン「シャバババババァアアアッ!! 相手はここにいるぞぉおお!!」
ズゥン!
「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」
凛「あぅぅ………」
ガンマン「おいなにを寝ているのだしっかりせんか貴様!」
凛「し、死ぬかと思った……いきなり私の頭を掴んでビルから飛び降りるなんて………」
ガンマン「そんなことで死にはせん! それよりも見ろ、アレが貴様の相手だ!」
みく「にゃっふふふ、みくの挑戦を受けるだなんて中々の度胸だにゃ。褒めてやるにゃ!」
ガンマン「うるさいぞこの似非猫がっ!! 貴様なんぞ片手で十分だ!!」
凛「ま、待ってってば! 私ど素人なんだよ!? 歌も踊りも全然やったことないし出来るわけないって!」
みく「歌も踊りも素人?」
凛「うん」
みく「……………」プルプル
凛「うん?」
みく「どわっははははは!! そんなど素人がそんな啖呵を切るなんてアホだにゃ! アホの極みだにゃ!! ハーハッハッハ!!」
凛「うん、私もそう思うから。だから私は……」
ガンマン「ごちゃごちゃ煩いわ! とっとと行けぇーーッ!」ポイッ
凛「ぎゃんっ!?」
みく「にゃはははは! みくの前に立ったということは戦う気はあるってことだにゃ! それならこっちだって本気で戦ってやるにゃ!」
凛「いや違うって!? それにここスクランブル交差点のど真ん中だよ!? こんな所じゃ何もできないよ!!」
みく「それはどうかにゃ?」ポチッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………!
凛「う、うわぁ!?」
みく「にゃはっ! 用意してやったにゃ、戦いの舞台を!」
凛「な、なに!? 私、夢でも見てるの!? 地面からプロレスとかのリングが生えてきた!?」キョロキョロ
ガンマン「ほぉ、リングを生み出すとは奴も基礎はできているようだな」
凛「なんでアンタはそんな関心そうな顔してるの!? てかなんでリング!?」
「うぉおおお!! みくちゃんの生ライブバトルが観れるぞ! 早くしないと関が埋まっちまう!」
「みくちゃんもだけど相手の女の子も美人じゃない!? これは凄く面白い勝負になりそうな予感がするぜ!」
「こんなこともあろうかと応援タスキを持ってきた甲斐があったぜ!!」
凛「な、なんで周りの人は受け入れてるの……!? 客席まで一緒に生えてきてるし………」
ちひろ「凛ちゃん!」ヒュン!
凛「ち、ちひろさん……! てかアンタさっきからちょこちょこワープしてない!?」
ちひろ「できるだけ私もバックアップします! 今は相手に集中してください!!」
凛「そ、そんな……」ズ-ン
〈さて、突如スクランブル交差点の前でライブバトルが始まろうとしています! 最近メキメキと力をつけてきたみくにゃんこと前川みく、それに対するは期待の新人、渋谷凛!〉
凛「いつの間にか解説席まであるんだけどッ!?」
ガンマン「シャバババババ! 心配するな、この私が貴様のプロデューサーとして逐一アドバイスをしてやるのだ。貴様に負ける要素は何一つとしてなーーーい!!」
凛「それがこの上ない不安要素なんだよ!! アンタほんと花の肥料にでもしてやろうかっ!!」
ちひろ「り、凛ちゃん抑えて!! そこまで血相変えて怒らんでもええやんか!!」
凛「やかましい!!」
カーーンッ!!
〈さぁ、いまバトル開始のゴングがなった!〉
凛「こ、こうなったら仕方ない。ダンスはともかく歌なら多少の自信はあるし………」
〈おっとみくにゃん、ロープへ跳んだ!〉
凛「少しくらい付き合っても………」
〈そしてその反動を利用して!〉
みく「体当たり攻撃にゃっ!!」
凛「えっ? グヘッ!!」ズ-ン!
〈あーーっと、渋谷凛ダウン! 余所見をしていたか!?〉
凛「な、なんなのいきなり……!?」
ガンマン「ばかもん貴様何をしている!! そんな体当たりくらい見て躱せ!!」
凛「ま、待ってよ!! なんでいきなり私物理攻撃されてるの!? アイドルじゃないでしょこんなの!!」
ちひろ「凛ちゃんよく聞いてください! この世界ではライブバトルはアイドルレスリングで“表現”されるんです!」
凛「は、はぁ!?」
ちひろ「凛ちゃんとみくちゃんはいま確かに歌と踊りを披露しています! ですがそれはこの世界にはアイドルレスリングとして観測されているんです!!」
凛「訳がわからないって!! そんなバカなことがある訳ないでしょ!!」
ガンマン「ええい、うだうだ煩いわーーっ! さっさと立て!! 10カウントで貴様の負けになってしまうぞーーッ!!」
凛「そ、そんなこと言われても………」
みく「にゃふふふふ! いくら素人でもたった一発で終わるはずないにゃ! 早く立つにゃ!」
凛「く、くうぅ……」ヨロヨロ
〈あーーーっと渋谷凛、9カウントで立ち上がった!〉
ちひろ「凛ちゃん! 受け入れてください! 凛ちゃんは今から目の前にいる前川みくちゃんをアイドルレスリングで倒すんです!」
凛「まずそのアイドルレスリングってなんなの!?」
ちひろ「アイドルレスリングはその名の通りアイドル達によるレスリング勝負の総称です! ボーカル、ビジュアル、ダンス、この3つの力の総合力で基礎能力などが決まります!」
凛「つまり戦うって言っても運動神経や腕力はあまり関係ないってこと?」
ちひろ「総合力の上昇に伴いライブバトル時のみ腕力や運動神経、その他諸々も同時に上昇していきます! 体力だけは自前となりますが」
凛「で、でも私ビジュアルに自信ないしダンスなんてやったこともないよ! それに唯一自信がある歌だって素人の域を出るものじゃないし……!」
ちひろ「総合力は各アピール値の乗算で決定します! ですので歌だけに特化していても勝てる可能性はあります! 他が0じゃない限りは!!」
ちひろ「そしてアピール力が0だなんて空前絶後のダメっぷりを発揮しない限りあり得ません! よって凛ちゃんでも勝てる可能性はあります!!」
凛「で、でもっ!!」
みく「えーい、ごちゃごちゃ煩いにゃ!!」バウ-ン
〈おっとみくにゃん、またしてもロープを利用して渋谷凛に体当たりだーー!!〉
凛「えっ!?」
ちひろ「ガンマンさん! 凛ちゃんに指示を!!」
ガンマン「その女を殺せーーーッ!!!」
凛「………………へっ?」
ちひろ「………………はっ?」
みく「ふしゃあああっ!!」
凛「きゃぁああ!!」バタ-ン!
〈あっと渋谷凛、またしてもダウーン!〉
ちひろ「ガ、ガンマンさん! 何を言ってるんですか!!」
ガンマン「おい貴様ァ! なぜ私の指示通りに動かんのだーー!! そんな駄猫は叩いて殺せ!!」バンバン!!
ちひろ「あんなの指示でもなんでもないじゃないですか! あなたちゃんとアイドルプロデューサーの心得読んだんですか!?」
ガンマン「ハァ? そんなものは知らーん!」
ちひろ「私がオリジンの皆さんに配ったやつです!!」
ガンマン「知らんものは知らーーん」
ちひろ(こ、この脳筋馬鹿男……!!)
ちひろ「こ、こうなったり仕方ありません! この一戦だけは私が凛ちゃんをサポートします! あなたはそこでサポートのなんたるかを見て学んでください!!」
ガンマン「何を言うのだ! 私の指示があればそれで十分………」
ちひろ「いま凛ちゃんがリングに這いつくばってるのがあなたの指示の賜物なんです!! いいから引っ込んでなさい!」
ガンマン「グ、グゥム………」
ちひろ「凛ちゃん、立ってください!」
凛「うぐぐぐっ……さ、流石に女の子と言えども高校生の体当たりはそれなりに効くね………」
ちひろ「良かった! よし、凛ちゃん。まずは相手の出方を伺うんです! 相手は格上、こちらから仕掛けるのはリスクが高いです!」
凛「う、うん分かったよ」
みく「にゃはははは! 次でトドメにゃ!!」バウ-ン!
凛「ッ! 来る、体当たりが!」
ちひろ「横に避けて!」
凛「うんっ!」サッ!
みく「にゃっ!?」
〈あっとみくにゃん、渋谷凛にバックを取られた!!〉
ちひろ「そのまま後ろから体当たりです!」
凛「はいっ!」タタタタッ!
みく「にゃっふふふ! そんな攻撃喰らわないにゃあ!!」シュルルルン!
〈あっと!! みくにゃんに猫の尻尾が生えたーー!!〉
凛「なっ!?」
みく「キャットテイル・ウィップ!!」
凛「うぐぅーーッ!!」ズ-ン!
〈渋谷凛、みくにゃんのキャットテイル・ウィップを顔面にモロに喰らってしまった! たまらずダウーーン!!〉
ちひろ「くっ、まさか猫の尻尾が生えてくるなんて!!」
みく「まだ終わらんにゃっ!!」
〈みくにゃん、そのままロープを駆け上がっていく!〉
ちひろ「いけないっ! 凛ちゃん避けて!!」
みく「遅いッ! くらうにゃ、キティフォーン・プレス!!」
凛「ぐはっ!!」
〈なんとみくにゃん、ムーンサルト・プレスの体勢で渋谷凛にトドメの一撃だ!!〉
ちひろ「くっ……これは素人の凛ちゃんが喰らっていい技ではありません!」グヌヌ
〈渋谷凛、これは立てないかーーーッ?〉
凛「うぐぐ……ま、まだやれる…! 私の蒼い風は…まだ………止んではいない…!」
〈なんと渋谷凛、起き上がろうと四つん這いの姿勢になった!〉
ちひろ「り、りんちゃん!!」
みく「む……案外タフだにゃ。技の決まり方は完璧だったのに。それならもう一発にゃ!!」
〈おっとみくにゃん再度ロープを駆け上がる!!〉
ちひろ「凛ちゃん! その技を喰らうと流石に負けてしまいます!」
凛「ど、どうすればいいの」
ちひろ「もう少し相手を引きつけてください!」
みく「そりゃあ! 喰らえキティフォーン・プレス!!」
ちひろ「今です、横に飛び退いて!!」
凛「はいっ!!」サッ!
みく「にゃっ!?」
〈あっと渋谷凛、直前で躱した! これはみくにゃんマットに激突か!?〉
ちひろ「やった!!」
みく「にゃんてね~!」ヒュン!
凛「えっ!?」
ちひろ「なっ!?」
〈あっとどう言うわけだ!! なんとみくにゃんマットに激突寸前、身体が回転し両足で着地した~~ッ!!〉
ちひろ「そ、そんな! あの体勢から両足で着地するなんてあり得ない!」
凛「くっ! こうなったら見よう見まねで!!」
みく「ぐっ……! しまったにゃ!?」
〈あっと渋谷凛、みくにゃんにタックル!〉
凛「りゃぁあああっ!!」
〈そのままみくにゃんを掴み上げロープの反動を利用して空高くジャンプ!!〉
凛「喰らえ!」
〈そのままみくにゃんをマット目掛けて投げた!!〉
ちひろ「ボディスラム!! やったこれで凛ちゃんの逆転勝利です!!」
みく「にゃははは、なかなか良いキレをしてる動きだにゃ。でも……」
みく「みくに投げ技は効かないのにゃ!!」ヒュン!
凛「なっ!?」
〈な、なんとーーッ!? みくにゃん、頭からマットへ激突寸前またしても瞬時に体勢が入れ替わり足から着地した!!〉
みく「フッフッフ、みくは猫チャンだにゃ! 猫はどんな体勢からでも両足で着地することができるのにゃ!!」
ちひろ「そ、そうか~~ッ! バター猫のパラドックスです!!」
ガンマン「ハァ? なんだそのパラパラ踊りとは?」
ちひろ「バター猫のパラドックスとは2つの相反する言い伝えを皮肉った思考実験です! 猫は必ず足から落ち、バターを塗ったトーストは必ずバターの面が下になって落ちます」
ちひろ「それでは猫の背中にバターを塗った面を上に向けたトーストを落とすとどうなると思いますか?」
ガンマン「下に落ちないではないか」
ちひろ「そう。つまりみくちゃんはどんなふうに投げても必ず足から着地ができるんです!!」
ガンマン「なんだとぉ!?」
ちひろ「この事を忘れていたのは迂闊でした……!」
ガンマン「よし、では実際に試してみよう! 私は今からバターを買ってくる! センカワはトーストを買ってこい!」
ちひろ「そういう問題じゃないでしょ!!」ガキッ!
ガンマン「シャボッ!?」
みく「にゃふふふ! これでトドメにゃ!!」ダンッ!
凛「えっ、うわっ!?」
〈あっとみくにゃん! ジャンプして空中で渋谷凛をキャッチしそのまま尻尾を利用して両足を極めた!〉
〈そのまま渋谷凛の背中を両足で踏みつけ落下!!〉
凛「う、動けない!!」
みく「これでトドメにゃ! 前川みく必殺奥義!!」
みく「千客万来・招き猫落とし!!」
凛「ぐはっ!!!」
〈渋谷凛、みくにゃんの必殺奥義をモロに喰らってしまった!! みくにゃんが尻尾を解くとゆっくりと渋谷凛の足が崩れ落ちる!!〉
凛「ぐ、うぅ……」
みく「にゃふふふ、完全に決まったにゃ。もう立つことだって出来ないにゃ!」
ちひろ「凛ちゃん!! しっかりして下さい!」
凛「ち、ちひろさん……く、くそっ………」
〈渋谷凛、必死にロープを掴み立とうとするが身体が動かない!!〉
ナイ-ン テ-ン!!
〈あーッと、いま試合終了のゴングが鳴った!! 勝利したのはやはりみくにゃんだ~~ッ!!〉
みく「やったにゃーー!!」
ちひろ「り、凛ちゃん大丈夫ですか!!」
凛「う、うん……あれだけ攻撃されたけど不思議と痛みは全く無いから。ただすごく疲れてるけど……」
ちひろ「実際は歌とダンスをやってただけですからね。痛みがないのは当然です」
みく「良い勝負だったにゃ。えっと、凛チャンで良いにゃ?」
凛「え、うん。えっとみく? でも私、結局何1つみくに通用しなかったし……」
みく「今日が初のバトルだったんでしょ? それにしては筋が良かったにゃ。レッスンをすればかなり強くなれると思うにゃ」
凛「うん、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよみく」
みく「あっ、でもどんなにレッスンしてもみくには勝てないかんね? そこんとこ勘違いしちゃダメにゃ!」
凛「ふふっ、どうかな。案外すぐに追いついちゃうかもよ?」クスッ
みく「にゃはは。また再戦するにゃ!」ガシッ!
凛「次は負けないからね」ガシッ!
「みくちゃーんおめでとう!!」
「対戦相手の渋谷凛ちゃんもよく頑張ったぞー!!」
「再戦するときはまた応援するからなーー!!」
パチパチパチパチ!
ーーー
ーー
ー
凛「ちひろさん、今日は負けちゃってごめんなさい」
ちひろ「い、いえ! 凛ちゃんが謝ることなんて何もないです! 悪いのは全部私たちなんですし…………」
凛「ちひろさん、私今日何も出来なくて悔しかった。私もっと強くなりたい!」
ちひろ「そ、それじゃあ!」
凛「うん、やるよアイドル。やられっぱなしは性に合わないからね」
ちひろ「や、やったやりましたよガンマンさん! スカウト成功です!!」ピョンピョン♪
ガンマン「だから言ったであろう! 私の目には未来を見通す力があるとな!!」
凛「ねえアンタ。なんで私を選んだのか教えてもらってもいい?」
ガンマン「む、なんだ貴様そんなこともわからんのか!」
凛「分かるわけないじゃない」
ガンマン「いいか! 東京にある渋谷という都市! あそこは大昔“シブヤ”ではなく“シャバ”と呼ばれていたのだ!!」
凛「………………………………ん?」
ガンマン「そう、大昔私はかの渋谷の地で自主特訓をしていたのだ! その時に私の声を聞いた下等生物があの地をシャバと名付けた! その太古の記憶があの地をシブヤと名付けたのだーーーッ!!」
凛「………………??」
ガンマン「その証拠に渋谷の谷という字。何かに見えんか~~?」
凛「??」
ちひろ「あっ! 谷っていう字、ガンマンさんの眼の部分に似てませんか!?」
凛「??」
ガンマン「その通~~ッり!! つまり渋谷という地の名前と文字は私が起源という事だーーーッ!!」
凛「????」
ちひろ「あっ、だから渋谷凛ちゃんをスカウトしたんですね!! 渋谷だから!」
ガンマン「そうだーーっ!! 瞳子とかいう女とも迷ったがこちらの方(若い方)がザ・マンも喜ぶと思ったからなぁ~~ッ!!」
凛「??」
ちひろ「ちょうど良いですねよガンマンさん! 我々の事務所も実は渋谷に構えてあるんです!」
ガンマン「よし良くやったぞセンカワ! シャババババーーーーッ!!」ダンッ!
ちひろ「あっ凛ちゃん! メモをお渡ししますので、明日学校が終わったらこの場所まで来て下さい!! それでは!!」ヒュンッ!
凛「」ポツ-ン
凛「??」
「ニャガニャガ、あのガンマンさんもとうとう地上に出てきましたか」
「しかし無駄ですよ。ザ・マンの為に私がスカウトしたこの娘さえいれば、他には誰もいりません。この私の最強のアイドルが!!」
「さぁて楽しみです! あなたのアイドルを破った時のその表情が! ニャガニャガニャガニャガ!!」
「師匠、なに独り言いってるんですか?」
おしまい
馬場でも猪木でも玲子でもどんとこい
もちろん続くんですよね?
なんちゅー組み合わせだ
グロロー
>ガンマン「そう、大昔私はかの渋谷の地で自主特訓をしていたのだ! その時に私の声を聞いた下等生物があの地をシャバと名付けた! その太古の記憶があの地をシブヤと名付けたのだーーーッ!!」
ほーなんだそのオモシロ起源説は?
みくにゃんとマンモスマンが戦うSS思い出したわ
地上に出てないのは誰なんだろう
シルバー、ミラージュ、アビスあたりかな?
ウサミン星人を直視しそうになったガンマン「いかん!」メソラシー
負けたら斬首じゃね?
>>31
そのネタ、某ひむてん作家の同人誌でやってたぞw
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