神樹空間内 讃州中学校 勇者部部室
風「よーし、みんな集まったわね」
雪花「新しい神託があったって聞いたら、そりゃ集まらないわけにはいかないからね」
球子「ひなた、今回はどこを解放するんだ?タマはもう今すぐ突撃してもいいくらいだぞ!」
杏「タマっち先輩、落ち着いて……」
ひなた「……それが、少々妙でして。神託自体はあったのですが、イメージが非常にいびつなんです」
銀「……いびつ、ってなんだ?教えてくれ須美!」
須美「本当の形とは違う、変な形、ってことよ。でも、神託がいびつって……?」
※安価でシリーズのキャラがシャッフルされます。展開にも安価を取り入れる予定(重要な選択肢ももしかしたら入れるかも)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514642385
若葉「具体的に、どこがどう変なんだ?」
水都「……色んな場所の風景。私たちのいた諏訪の風景から、見たこともない建物の中まで。イメージ自体の明確さで言うなら、これまでで一番って感じだった」
ひなた「私にも、見覚えのあるような景色が幾つか見受けられました。そして、それらがどんどんと混ざっていくんです」
東郷「初めての具体的な映像、そしてその融合……。神託にしては確かに変ね」
小園子「風景……ミックス……うーん、わかんないなぁ……」
棗「沖縄は?海が周りに多く見えるような場所は無かったか?」
ひなた「それらしきところは……見かけませんでしたね。見たことのない場所自体は多かったので、私たち自身が知らない場所については、なんとも」
雪花「だろうにゃあ。私の北海道があったかどうかも分からなさそうだし、面倒臭いモンだねこりゃ」
結城「……よくわからないけど、とりあえず何が来ても大丈夫だよ!だってこれだけ勇者がいるんだもん!」
高嶋「そうだよ!みんながいれば大丈夫!」
千景「……高嶋さんがそう言うなら、大丈夫。そう思うわ」
夏凜「全く、相変わらずね。ま、当然何が起こっても、この完成型勇者は、私たちは決して負けない。大丈夫よ」
風「……よーし、みんな、こうなったらうどんよ!うどんを食べて英気を──」
ピロリロリロビーッ ピロリロリロビーッ
風「ちょっとお!?またこのパターン……って、え?」
樹「……これ、緊急警報……!?あの時のと同じ!?」
杏「こんな警報……聞いたことがありません!いったい何が……!?」
歌野「…ッッみーちゃん、ひなたさん!誰でもいいから勇者の近くにいて!」
若葉「みんな、離れるな!!各自変身して、近くの人間とお互いの安全を確認しろ!」
雪花「ヤバい……ノギー、これ言ってる場合じゃないわ。マジでヤバいやつだよ……っなんか出た!部室の中心!」
千景「何、これ……ブラックホール……!?吸い寄せ、られっ……」
高嶋「ぐんちゃん!?ぐんちゃーーん!!」
風「高嶋!勝手に飛び込ま……っく!」
棗「勝手も何も……これは、無理だぞ……!」
東郷「勇者の力でも、抵抗できないなんて……!?」
中園子「……逆!みんな、飛び込んで!」
若葉「園子!?何を言って──」
中園子「多分これ、造反神じゃない──どっちかというと、神樹様の力に近い!この力、感じたことがある!」
ひなた「……ッ!!そうです、この感覚……神樹様の御前で跪いた、あの時と、確かに、近い……!?」
結城「……よぉーし!みんな、行くよ!」
銀「……こうなったらそれしかない!勇者は根性!行くぞおおおおお!!!」
神世紀301年 某日 ゴールドタワー
芽吹「……弥勒さん、雀」
夕海子・雀「「はい」」
芽吹「二人が勝手にいがみ合って、それが発展するのは、二人の勝手です。ええ、それはもう好きなようにやってください」
夕海子・雀「「はい」」
芽吹「ですが……」
芽吹のプラモ(半壊)
芽吹「……他人の物に飛び火させるとは、良い度胸をしていますね?」
雀「ごめんなさいごめんなさい弥勒さん相手で調子こいてました本当にごめんなさい見捨てないでメブゥーーーーッッッッ!!!!」
夕海子(土下座に移るまでのフォームが完璧すぎますわ……)
芽吹「……弥勒さんは?」
夕海子「重々反省しております」
芽吹「……よろしい」
夕海子・雀「「!それじゃ(では)……!!」」
芽吹「では二人とも、壊した罰としてこのプラモを買ってきてください。大丈夫です、ここからプラモ屋まで走れば往復1時間。門限には十分間に合います」
雀「めちゃめちゃ怒ってるよメブゥーー!!」
夕海子「しかもこれ中々にお値段が張りますわよね!?無論弥勒家の財産を以てすれば買えないものなどないですが!私の小遣いは話が別で──」
芽吹「何か?」
夕海子・雀「「なんでもございません」」
芽吹「よろしい」
亜弥「……それで、あの二人は今出て行ったんですね」
芽吹「自業自得よ」
しずく「二人には残念だけど、アレは擁護できない」
亜弥「というと?」
芽吹「じゃれ合いの時、偶然弥勒さんの足に躓いた雀が、それはもう美しい回転をしながら戸棚にぶつかったらしいわ」
しずく「……あれは凄かった。シズクも感動してた」
芽吹「まあ、これに懲りてあの二人の諍いが収まってくれれば……」
雀「助けてメブゥーーー!!!」
夕海子「楠さん、緊急ですわ!!」
芽吹「……帰ってくるのが早過ぎないかしら?」
雀「いやマジでヤバいんだよメブ!み、みみみみみ見たこともないブラックホールみたいなのがタワーの外に!」
芽吹「……はあ?」
夕海子「嘘だ、と思われるかも知れませんが、大マジですわ。エマージェンシーです」
しずく「……嘘じゃ、なさそう」
芽吹「……そうね。雀はまだしも、弥勒さんが真面目になっているのは見過ごせないわ」
雀「今の所害はないけど絶対ヤバいものには間違いないよアレ!!!」
夕海子「見た感じでは、それこそファンタジー世界における異世界へのゲートのような……触れたが最後、何が起こってもおかしくないようなシロモノだと思いますわ。少なくとも変身せずに触れるのは蛮勇でしょう」
芽吹「……亜弥ちゃん。神官に連絡を。三人は防人全員にこの事態を報告。全員戦闘態勢で入口前に集合するように伝えて」
undefined
プロローグ終わり では安価とっていきます
まず、ストーリーがまだ明かされてない雪花/棗の二人分の枠を解説役みたいな形で入れていきたいと思います
というわけで二人分安価
>>9
>>10
候補
結城 東郷 風 樹 夏凜 園子(中)
須美 銀 園子(小)
若葉 球子 杏 千景 高嶋
歌野 雪花 棗
芽吹 雀 夕海子 しずく
高嶋
結城
結城「……はっ!東郷さん、みんな!」
高嶋「結城ちゃん!?良かった、目が覚めた!」
結城「高嶋ちゃん!みんなは、みんなはどこ!?」
高嶋「それが、どこにも見当たらないの……!ただ……」
結城「ただ?」
高嶋「アレを見て、結城ちゃん。あの丸いの」
結城「んー……ん?あれ、あの丸い水玉みたいなの、丸亀城が映ってる!」
高嶋「そうなの。それに、同じようなものが学校や部室を映してたりするの。それがいっぱい浮いてて……それで、さっきそこにみんなの姿がいたの」
結城「本当!?」
高嶋「うん。でも、おかしいの」
結城「おかしい?」
高嶋「うん。丸亀城にいる子や、部室にいる子が、本当ならいるはずのメンバーじゃないの」
結城「えっ……?」
高嶋「よくわからないけど……勇者が、時代ごとシャッフルされちゃったみたいなの!」
結城「えーっ!?ゆ、勇者シャッフル!?」
高嶋「うん、勇者シャッフル……」
結城「それじゃあ、私たちは?」
高嶋「……みんながいる所に行くことは、出来ないみたい。でも、もしかしたら出来ることはあるかもしれない!」
結城「そうだね!まずは、誰がどこに行ったか見てみよう!」
高嶋「うん。えーっと、丸亀城にいるのは……」
忘れていたのでルール説明します
・勇者であるシリーズのキャラが、それぞれ混ざり合ってそれぞれの時代に飛んでいます
・元の世界の記憶はなく、自分は元からその世界にいた、と認識しています。展開によっては記憶を取り戻すイベントもあるかもしれません
・勇者は、「同じ作品からは三人まで」「本来と同じ作品の勇者は1人まで」とします。巫女やサポート役は元作品とは必ず別のキャラでいきます
・展開の進め方は手探りですが、程よく安価も入れていきたいと思っています
質問があれば受け付けます。では、実際にのわゆ組を安価で決めていきたいと思います。
「1レスにつき2人」受け付けます。>>17に関しては先に書かれた方を採用とします
上のルールに引っかかった場合は>>17の2人目を採用するか、必要なだけ再安価とります
のわゆ組勇者
>>15
>>16
>>17
巫女
>>20
勇者候補
>>8参照(結城、高嶋除く)
巫女候補
水都、安芸先生、亜弥、???
↓
千景 東郷
風 園子(中)
しずく 園子(小)
い、いきなり園っちが揃った...
千景 東郷 風 園子(中) しずく
ク、クセが強い……!統率はとれるのか
そんなわけで↓で巫女をお願いします
亜弥
結城「…!東郷さん!東郷さんがいる!」
高嶋「うん……それに、ほら」
結城「あ、園ちゃんと風先輩!あと……」
高嶋「ぐんちゃん。その四人は、私たちが知ってる四人なの。でも……」
結城「でも?……あ、あれ?まだ二人いる?」
高嶋「そうなの。結城ちゃんは、あの二人知ってる?」
結城「うーん…………分かんないなあ。見たことない気がする」
高嶋「そっかあ……神世紀の人かと思ったんだけどなあ」
結城「私が知らないだけかも……」
高嶋「映ってるのは他にもあるけど、どうする?他のも確認してみようか?」
結城「うーん……でも、東郷さん達がいるここも気になるし、どうしようか……」
1 とりあえずこの球体を確認(のわゆシナリオ開幕)
2 別の映像を確認(他時間軸のキャラ決定安価)
>>22
※年末年始で時間空いてしまってごめんなさい
※実を言うとしばらく勇者の章最終話が見れないので、明日またちょっと更新した上で放映後は見れるようになるまで更新できません。一応遅くとも1月中旬くらいには見れるとは思います
2
結城「……とりあえず、他のみんなも確認しよう。誰がどの時代にいるのか確認しないと」
高嶋「うん、わかった。それじゃ、今見れる場所を確認しようか」
結城「まず、この丸亀城と……どこか知らない学校、それにこれは……山に囲まれた場所?」
高嶋「これは勇者部の部室、だよね。それとここは……なんだろう。何かの施設だと思うんだけど……」
結城「それぞれの中の見たい場所は、私たちが念じれば見えるみたいだね。高嶋ちゃん、何処から確認する?」
高嶋「うーん……」
安価分岐
>>24で場所決定、その後勇者と巫女安価
キャラの指定ルールはのわゆの安価と同じ、1レスに2人→上限が奇数ならルールに抵触してない限り先に書かれていた方を選びます
場所候補
諏訪
勇者・1人 >>25 巫女 >>26
神樹館
勇者・3人 >>25、>>26 巫女 >>27
勇者部
勇者・5人 >>25、>>26、>>27
ゴールドタワー
防人・4人 >>25 >>26 巫女 >>27
神樹館
園子(小) 若葉
夏凜
ひなた
結城「しょ、小学生の夏凜ちゃん!?」
高嶋「小学生の若葉ちゃんにヒナちゃん!?」
結城「しかも小学生の園ちゃんまで!?」
高嶋「……それは普段からそうじゃない?」
結城「……そういえばそうだった」
高嶋「それにしても、年齢まで違うの……?本当にどうなってるんだろう」
結城「あと三つ……とりあえず、全部確認してみよう!……って、あれ?」
高嶋「結城ちゃん?どうしたの?……って、誰か倒れてるー!?」
※中園子の分1人多くカウントしてたことに今更気づいたので、もう1人だけ傍観者側の勇者を増やします
>>29
芽吹
芽吹「……ッ……!雀!夕海子さん!シズク!」
高嶋「目が覚めた!よかったぁ……」
結城「大丈夫ですか!?」
芽吹「………………………えっ?」
高嶋「あれ、もしかして意識はっきりしてない!?ど、どどどどうしよう結城ちゃん!」
結城「私!?あー、えーっと、い、意識ははっきりしてますか!?お名前わかりますか!?」
芽吹「……楠、芽吹。意識ははっきりしてる、けど……」
結城&高嶋「「けど?」」
芽吹「……同じ声で同じ顔の人間が2人いるように見えるのは、夢ではないの?」
結城「あ、うん、そうだよ!私が結城友奈で……」
高嶋「こっちが高嶋友奈!よろしくね!」
芽吹「……よろしく、お願い、するわ………って、結城友奈!?」
結城「えっ!?私!?私がどうかしたの!?」
芽吹(……雀が言っていた、勇者の名前。流石に同姓同名でもないでしょうし……)
芽吹「あなた……いえ、あなたたちは。もしかして、勇者なの?」
結城「えっ!?なんで分かったの!?」
芽吹「えっと、私は防人と言って……いいえ、最初から順序立てて話したほうが良さそうね。私もこの空間について知りたい。よろしければ、お話させてもらっても良いかしら?」
~~情報共有後~~
芽吹「……まとめると」
芽吹「歴代の勇者が集まった空間で、神樹から離反した造反神と勇者の戦いがあって」
芽吹「そんな生活をしているある時、ブラックホール……私も吸い込まれたアレに全員が巻き込まれて」
芽吹「他の人が別の世界……西暦や2年前に、ランダムに飛ばされている中で、私たちだけが気付いたらここにいた。これで大丈夫かしら?」
高嶋「うん、大丈夫!」
結城「防人……そんな人たちがいたんだ。それに、夏凜ちゃんと知り合いだったなんて……」
芽吹「そのあたりは、またゆっくり話しましょう。今はまずこの映像の確認からね」
高嶋「芽吹ちゃんのおかげで、丸亀城にいた、私たちが知らない2人はわかったけど……」
芽吹「まだ、雀と弥勒さんは見つかってないわね。残る3つも覗いてみれば、いない、ということはないでしょうけど」
高嶋(……凄い。若葉ちゃんみたいにビシッと方針を固めてる)
結城(夏凜ちゃんと完成型勇者の座を争った、って聞いたけど……確かに似てるかも。性格も、たぶん)
芽吹「どうしたの?覗いてみましょう」
結城&高嶋「「あ、はい!」」
芽吹(……どっちがどっちだか、見分けがつかない…….!)
場所・勇者と巫女安価
場所 >>33
・諏訪
勇者・1人 >>34 巫女 >>35
・勇者部部室
勇者・5人 >>34、>>35、>>36 巫女 >>37
・ゴールドタワー
防人・4人 >>34、>>35 巫女 >>36
勇者部
↑
雀 須美
樹 杏
歌野
水都
美山
よく考えたら勇者部(一期)に巫女ポジいませんでしたね……というわけで今回以降くめゆ安価に神官ポジ安価もつけます、今回のみーちゃんは無しで
あと一旦ここまでです、今日はもっかい夜に更新します
結城「勇者部は、歌野ちゃんがリーダーしてるみたいなのかな……あっ、樹ちゃんもいる」
高嶋「アンちゃんと……須美ちゃんもいるね。それと……」
芽吹「……雀。加賀城雀。防人よ」
芽吹(しずくといい、あなたといい……思わぬところで、『勇者』になれたのね)
芽吹(以前なら嫉妬してたかもしれないけど、今は素直に嬉しい、かしら)
結城「これで、残ってるのはあと二つだね」
芽吹「ええ。ゴールドタワーと……貴方たちの話を聞く限りでは、恐らくは諏訪という場所よね」
高嶋「よし……じゃあ、こっちからで!」
場所・勇者・巫女安価
今回でキャラ決定安価は終わりです。余った方に余ったキャラが入ります
後、さっきはああ言いましたが、くめゆの神官枠は原作通りわすゆ組の巫女ポジ(今回はひなた)でいきます
その為巫女安価は安芸先生、水都、???さんもとい安芸間鈴の3人から選ぶ形になります
選ばれなかった巫女もどっかで出します(みーちゃんは諏訪でかぶってもオッケーとします)
場所
>>41
・諏訪
勇者 >>42 巫女 >>43
・ゴールドタワー
防人 >>42 >>43 巫女 >>44
諏訪
銀
安芸間鈴じゃなくて安芸真鈴じゃない?
安価下
安芸先生
※ごめんなさい真鈴さん
結城「あ、銀ちゃん!と……大人の人?」
高嶋「前に言ってた先生じゃないの?安芸……そう、安芸先生」
結城「そうそう!よく覚えてたね高嶋ちゃん」
高嶋「私たちの時代にも、安芸、って人はいたからね。私はあんまり会ったことないんだけど……って、どうしたの芽吹ちゃん?」
芽吹「…………いえ、何でもないわ。ちょっと思うところがあっただけ」
芽吹「………そんな表情も出来るのに、貴女はどうしてああなってしまったんですか」
結城・高嶋「「?」」
芽吹「気にしなくても大丈夫よ、独り言だから。それじゃ、最後の一つ……」
結城「芽吹ちゃんたちがいたって言う、ゴールドタワーだね!」
結城「うん、せっちゃんと棗さん、それにタマちゃんがいるね」
高嶋「一緒にいるのは……水都ちゃんだね。それと……」
芽吹「………弥勒さん………」
芽吹(分かってはいたけれど……どうして)
芽吹(弥勒家の名を残したい彼女にとっては、勇者の御役目こそ本懐だったはずなのに)
芽吹(どうしてよりによって、彼女にはまた防人の御役目しか……!)
結城「………やっぱり、芽吹ちゃんは優しいね」
芽吹「えっ?」
高嶋「だって今の、弥勒さんを見て辛そうな顔をしてたもん。弥勒さんの為に怒ってたんでしょ?」
結城「それならやっぱり、芽吹ちゃんは優しい子だよ!」
芽吹「それは、……初めて言われたわね」
結城「うん!やっぱり夏凜ちゃんと似てるよ!」
芽吹「…………そうかもしれないわね。あの子は前々からずっと、甘かったから」
結城「さて、これで一通り確認出来たみたいだね」
芽吹「ええ。……とはいっても、状況を進展させる材料は見つからないけど」
高嶋「うわ、うわわっ!?」
結城「高嶋ちゃん!?」
芽吹「!どうしたの!?」
高嶋「こ、これ!中に入れるみたいだよ!?」
結城「えっ!?」
芽吹「中に入れる……もしかして、干渉できる?そうでなくても、同じ目線から彼女達を観察できれば、何かわかるかもしれないわね」
結城「……よーし、それならやることは一つ!勇者部五箇条、なせば大抵なんとかなる!」
高嶋「中に、入ってみよう!」
芽吹「そうね。行ってみましょう」
3人が最初に向かう先 >>48
のわゆ
のわゆ、了解しました。今日はここまでです
昨日も言った通りまだ勇者の章最終回を見れていない為、次の更新は間が空く可能性が高いです
一応見るまでの間にのわゆのシナリオはある程度考えておきますが、現状シナリオにも選択肢などでそれなりに安価を使うことも考えています。
とりあえずどっかのタイミングで、のわゆ原作1話にあたるプロローグだけは投下するつもりですので、よろしくお願いします
西暦2018年 丸亀城 石垣上
東郷「……………」
東郷(私たちの国土がバーテックスに強襲され、生き残った多くの人間がこの四国の中で暮らさざるを得なくなってから、2年)
東郷(あの日のことを、私は忘れたことなどない)
東郷(余りにも凄惨な人間への蹂躙、平和を喪ったという絶望感)
東郷(きっと、今こうして生きている人々も、誰もあの夜のことを忘れたことはないだろう)
東郷(──あの日は、そう。旅行で、本土に出ていた時の事だった──)
3年前 島根
園子「ねえわっしー、こっち向いて~」
東郷「もう。だからもうわっしーじゃないわよ、私は」
園子「え~?でも、わっしーはわっしーだよ。親が再婚したからってとぅぐるふとかに変えるわけにはいかないよ~」
東郷「何よ、そのなんだかおぞましい呼び名……」
園子「ね、変でしょ?だからわっしーはわっしー」
東郷「……まあ良いわ。にしても、いつになったら終わるのかしら、この厳戒態勢」
園子「こっそり抜け出して縁日のほう行っちゃう~?」
東郷「駄目よ。いつまた地震が起こってもおかしくないのだから」
東郷(今日はここだけではなく、規模を問わずに日本各地で同様の自然災害が発生していた)
東郷(子供同士で仲の良い三人組が、家族ぐるみで一緒に旅行を楽しむ──そのはずだったのに、不運だったな、と感じていた)
東郷(私とそのっちがこうして島根に。もう1人の友達──銀も連れてくる予定だったのだけれど、突如親族との何やらで諏訪に発つことに)
東郷(流石に旅行を取り消す訳にもいかず、結局は「お互いのお土産を楽しみにする」なんて言葉で押し切られてしまったけれど──)
東郷「あっちも、大丈夫かしら……」
園子「ミノさんなら大丈夫だよ~。ところでわっしー、お父さんとお母さんは?」
東郷「さっきこっちに向かってるって聞いたわ。もうここに避難してると思う」
園子「そっか~。それなら一安心だね~……!」
東郷「……!また来たわよそのっち!伏せて!」
園子「な、なんだか今回のは特に大きい~!」
東郷「そうね、もしかしたら本震かも──」
東郷(──しれないわ、と言おうとした、その時だった)
東郷(頭を殴られるような感覚。それは私の意識を半ば吹き飛ばし、そして同時にそれを送り込んできた)
東郷(抽象的で、理解の及ばないような映像。まるで戦争が起こっているかのような流動する息遣い)
東郷(具体的に分かったことは少ないけれど──とにかく、怖い、ということだけは、なんとなく理解できて)
園子「………っしー!わっしー!どうしたのわっしー!!」
東郷「なに、これ………」
園子「起きてる……!?大丈夫わっしー!?急に目が虚ろになって、って、え?」
東郷「──そのっち、お願いがあるの。着いてきて」
東郷(そして、もう一つ)
東郷(私と、私の友達が、それに対する唯一の対抗手段を持っている、ということも、また分かった)
園子「……うん、分かった。行こう、わっしー」
東郷「ええ──目的地は神社の神楽殿よ。時間がないわ、早く行きましょう!」
神社 階段
東郷「はっ、はっ、はっ………!!」
園子「………!!見て、わっしー、あれ!」
東郷「え?…………ッ!?」
東郷(その時、私は直感した)
東郷(ついさっき、私の頭の中に流れ込んできたイメージの正体が、コレだということ)
東郷(或いは流星群のようにも見える、数えきれないほどの白い楕円状のモノ)
東郷(それが、地上を目掛けて真っ逆さまに落ちていく)
東郷(もし、それが落ちたら──)
東郷「──そのっち、急ぐわよ!ここの階段を上り終えれば、もうすぐの筈!」
園子「わかった!行こう、わっしー!」
東郷「はあ、はあ……着い、た!」
園子「それで、わっしー……!何処に……」
東郷「そこの、神楽殿の中に……」
東郷「──え」
園子「──あ」
東郷(その時、本当の意味で、私たちは地獄を見た)
東郷(神楽殿の近くにいる人々──いや、人々だったものの、無惨な有様)
東郷(逃げ惑い、隠れる人々を執拗に追い回し、歯のような器官で殺し回っていく、白い化け物)
東郷(今にも喰われるのではないかと、恐怖に怯える人々の目)
東郷(それを見た瞬間、私の心も恐怖で凍りつきそうになって──)
園子「───わっしー!」
東郷「──!」
園子「しっかりして、わっしー!どうすればいいの!?」
東郷「……ええ!そこの、神楽殿の中!」
東郷(今この場所で、この状況を打開できるのは、私だけ)
東郷(そのっちの激励で、再びそれを思い出すことができた)
東郷(今は、ただ、これ以上の犠牲を出さないように──!)
東郷「──あった!そのっち、そこの御神体の右下の箱!」
園子「これ!?」
東郷「そう!そして、私は──!」
東郷(その正反対の場所から、私はあるものを取り出した)
東郷(そこに何があるのか、私にはもうわかっていた)
東郷(古ぼけた弓と矢。けれど、私が持つことで、その弓矢にある力が宿る)
東郷(かつて、旧き神々の戦いの中で、かの神が使ったとされる弓)
東郷(共に使われた太刀と並ぶ剛力を誇る、その武器の名は──)
東郷「─────生弓矢!!!」
東郷(叫ぶと同時に放った私の一矢は、今にも人間を噛み切ろうとしていた化け物を数体同時に撃ち抜いた)
東郷(迷わず振り返ると、仲間を倒されたことに気付いた化け物が一斉に此方へと向かってくる)
東郷(一箇所に固まってくれたおかげで、撃てば当たる──が)
東郷「数が、多すぎる……!こっちに向かってくるまで、倒しきれな……!」
園子「任せて、わっしー!」
東郷(仲間を複数殺されて尚突っ込んでくる化け物に対し、そのっちがその前に立って手の中の武器を振るう)
園子「まとめて、やっちゃえーーーーっっ!!」
東郷(槍のような形の武器の穂先が、スリットのような間隔を空けて並ぶ)
東郷(放射状に展開された刃は、数にものを言わせて突っ込んできた敵にとっては致命的な攻撃)
東郷(辛うじて避けた化け物も、その時には既に私が番えていた矢が全て貫いた)
園子「大丈夫、わっしー!?」
東郷「ええ、大丈夫よ──ッ!」
東郷(その時再び、地震の時と同じ感覚が私を襲った)
東郷(それが何なのか、その時には何となく理解出来ていた)
東郷(先程とは違い瞬時に意識を取り戻した私は、大声で呼びかけた)
東郷「──皆さん!この神楽殿から、そちらの高台へ!そこから通じる山道は安全です、そちらに避難してください!」
東郷(放心していた人達にそう呼びかけると、のろのろとだが全員が動いてくれた)
東郷「後は、下に残ってる人……!」
東郷(私たちの親を含む、多くの人が、まだ下に残っていた)
東郷(その人たちも、できる限り避難させなくては。しかし、私以外に今ここにいる人達を誘導できる人間は──!)
園子「──私が下にいる人を連れてくる!わっしーはそっちの人達を!」
東郷「……!!ええ、お願い、そのっち!」
東郷(──この日、人類は未曾有の脅威に晒された)
東郷(それと同時に、私達は数少ない対抗できる力を手に入れ、他の人々と共に唯一の安全圏──四国に向かうこととなる)
東郷(それは勿論、他の地方でも──)
「はっ、はっ……………!!」
「早く、早く……!あの人のところに、行かなくちゃ………!」
「間に合わなく、なる───!」
ガチャリ
「風さ─────」
「──────あ」
「…………う、そ」
「あや、ちゃん」
「風、さん」
「とうさんと、かあさんと」
「いつきが」
(怖い)
(怖い)
(化け物。人が喰われた。違う、食べてすらいない。ただ噛み付いて[ピーーー]だけ)
(みんな逃げてる、けど、多分いつか追いつかれる)
(そしたら、そのまま、あいつらに、またああして)
(──私も?)
(私も、同じように、死ぬ?)
(あの二人と、同じように?)
(嫌だ)
(嫌だ、怖い)
(嫌だ、嫌だ、死にたく、)
(死にたく、ない─────)
「───安心しな、しずく」
「お前は、俺が守ってやる」
「三ノ輪、さん」
「……分かってます、先生」
「私とあなたが今ここにいるのも、きっと運命……いえ、神様の導き、なんでしょうね。……本当に、どうして、こんな」
「……まあ、それなら仕方ないデショ、先生。それで」
「ええ。避難先はある程度確保できてる。後は──」
「アタシがコイツラを蹴散らせばいい。でしょ?」
「……やっぱり、逃げないの?」
「……そりゃ、逃げたいです。でも、ここで逃げたら、鉄男も金太郎もお父さんもお母さんも、先生も、みんな死んじゃうかもしれない」
「だったら──ここは、怖くても頑張りどころでしょう!」
「……本当に、ごめんなさい。よろしくお願いするわ、三ノ輪さん」
「まっかせといて、先生!」
東郷(……四国に帰り、特別な力に目覚めた私達のような少女は集められた)
東郷(あの神の声──御告げを聴くことが出来る人々は巫女と。そして武器を持ち戦う力を得た人々は、勇者と呼ばれるようになった)
東郷(中でも、その両方の力を持つ私は、救世主と呼ばれている)
園子「わっし~!」
東郷「……!そのっち」
園子「フーミン先輩とあややが呼んでるよ~、うどんだってさ~」
東郷「……ええ、今行くわ、そのっち」
東郷(城の中へ向かう前に振り返り、もう一度四国の向こうを見る)
東郷(奪われた国土。失われた平和。もう二度と帰ってこない多くの命)
東郷(──それでも、きっと。私たちの戦いで、全てを取り戻してみせる)
というわけでのわゆ編プロローグでした。ぐんちゃんプロローグは本編と同じなので割愛しました、ごめんなさい
次回からですが、安価は選択肢メインで割とがっつり展開に絡めていこうかなと考えています 色々パターンを考えたので、選択肢次第では最終的な展開や生存キャラ数にも影響させていこうかなと
こういうタイプの試みは初めてなので至らぬところも多いかもしれず、また更新ペースも遅めになってしまうとは思いますが、よろしくお願いします
ちなみに、台本形式で書くのは初心者なのですが、細かく描写を書く(今回で言えば戦闘シーン)時は地の文使うのと今回みたいにキャラの心理描写&説明台詞の方だとどっちが読みやすいですかね?
心理描写
心理
説明
心理
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません