姫騎士「ザリガニの死骸を舐めろですって!?」(38)

姫騎士「できましてよ!」

~城~

王「姫よ、本気か?」

姫騎士「はい、お父様。わたくしは本気ですわ」

王「では、この死にたてホヤホヤのザリガニを舐めてもらおうか!」

姫騎士「えっ、ザリガニの死骸を!?」

王「できないのか?」

姫騎士「できましてよ!」

王「ほぅ…」

姫騎士「できると言ったのですわ!」

王「ならば早速舐めてもらおうか…この死にたてのザリガニを!」

姫騎士「えっ、ザリガニの死骸を!?しかも死にたてのザリガニを!?」

王「なんだ、できぬのか。お主の覚悟はそんなものか」

姫騎士「できましてよ!」

王「ほぅ…」

姫騎士「できると言ったのですわ!」

王「ならば舐めてみせろ。だんだん死臭がきつくなってきた、このザリガニを!」

姫騎士「えっ、さっきより明らかに臭くなっている、そのザリガニの死骸を!?」

王「なんだ、できぬと申すか。所詮口だけ…そっくりじゃ、あの女と…ワシに逆らい、野垂れ死んだお主の母親とそっくりじゃ!」

姫騎士「!」

王「ワシがどれだけ愛でてやっても、あやつはそれを拒んだ…あげくにワシを暗殺しようとしおった!」

王「じゃからワシはあやつを国外追放という罰を与えてやった…死刑より残酷な罰を!」

姫騎士「そんな…お母様は病死だと!」

王「ふん、側近どもが口裏を合わせておっただけじゃ。生まれて間も無いお主は覚えておらんかったじゃろうからな」

王「身分も衣服も…その誇りすら剥がれ…ならず者にその身を犯され死んだに違い無い…くききっ…想像しただけで百回は射精できるわい!」

姫騎士「お父様…貴方という人は!」

王「さぁ昔話はここまでじゃ。早く舐めろ…このくっさいくっさいザリガニの死骸を!」

姫騎士「わ、私は…」

王「やらぬならお主も…国外追放じゃぞ…くふふっ、母と同じ道を辿るのというなら、それはそれで面白いのぅ…なぁ、姫よ」

姫騎士「お父様…」

王「さぁ、やるのじゃ!」

姫騎士「ざり…がに…」

またお前なのか

王「さぁ…さぁさぁさぁ!いざ!」

ズイッ プゥン

姫騎士「ウップス!」

王「どうした?臭いがキツいからといって、よもや舐められぬ、とでも?」

姫騎士「くっ…!」

王「そう、その目だ…その目がワシを苛つかせる…あの女も、お主も!」

ギリリ

王「やはり汚らわしい天界の血は…ここで根絶やしにせねばな…」

姫騎士「!?」

姫騎士「天界の…血…?」

王「っ!」

王(しまった…少々喋りすぎたか)

王「とにかくだ!早くこのザリガニの死骸を舐めるのだ!急がねば、加速度的に臭くなる、このザリガニを!どうした…今この瞬間にもザリガニは臭くなるぞ…ほぉら、それそれそれ」

ハサミ クイックイ

王「はやくぼくをなめてよ~(裏声)」

姫騎士「くっ、死体とはいえザリガニを弄ぶとは!お父様はもはや人の心を失われた!」

王「はやくぅ~ぼくを舐めてよ~(裏声)」

姫騎士「止めなさい…今すぐザリガニの死体で遊ぶのを!止めるのです!」

王「いいや、止めぬ!このザリガニで遊ぶという行為が、思いのほか楽しい!」

ハサミ クイックイ

王「舐めて舐めて~(裏声)」

姫騎士「も、もはや我慢なりません…お父様…貴方を…」


カチッ

姫騎士「ぶっ殺してやる!」

王「ほぅ、その豹変ぶり…姫よ、お主『スイッチ』を…入れたか…!」

『スイッチ』

別人格を想像し作り、意識してその人格に切り替え
思考や戦闘力を飛躍的に上昇させる技術の事である。
特別な技能がいる訳ではなく
言ってしまえば気の持ちような訳だが
使いこなせたときの効果は計り知れない。

姫騎士「ころす…ころころころころころころころころろろろろろろろろ」

ヨダレ ダラァ

王「スイッチの効果は絶大だな…あの優しく上品な姫の面影が欠片も無いのぅ」

姫騎士「だまれれれれれ、今から、私が、お前を、殺、すのよよよよよ代々木!」

王「ほぅ、ワシを殺すか…王たるワシを…娘であるお主が…」

キッ

王「父であるワシを!ふはは、やれるか…やってみるか…やってみるがいい…!」

ヌギィッ

王「この!ザリガニの死骸をパイルダーオンさせたワシを!倒せる自信があるならばなぁぁぁ!」

ザリガニ チンコニ ノセッ

王「ザリガニの死骸を、パイルダーぁオンんんん!」

狂気だな

ギチギチ…

王「っぐぁっ…」

王「ザリガニの…死後硬直がはじまっ…」

ギチギチ…

王「か、完全に固定されたっ…肉体の一部にっ…なったのかっ…!」

姫騎士「お、お父様…なんという姿に…ちんこにザリガニなど…まるで変態ですわ!」

王「否…否否否否…断じて否ぁぁぁ!」

王「ワシは王!変態などでは無い…王なのだ!国を…世界を統べる頂点に立つ者!ちんこにザリガニがあろうがなかろうが…ワシは!ワシはぁぁぁ!」

ビンッビン…

姫騎士「さらに硬度を…!」

王「さぁこの姿を崇めよ…そして舐めるという行為を受け入れよ…」

王「ワシは…私は…王…ザリガニの…王…」

ガクガク

姫騎士「!?」

姫騎士「様子がおかしい…ま、まさかお父様!」

王「…」

ガクン

王「…」

パチッ

王「…ふむ」

王「脆弱な肉体だが…野心がある。この者、私好みではあるな」

姫騎士「!?」

むしろマトモになった感

王「…」

ギロッ

王「『頭が高いぞ』」

王「『平伏せ』」

ズンッ

姫騎士「!?」

姫騎士「この重力場っ…!?」

!?

王「…」

王「私は、王。ザリガニの王だ」

姫騎士「な、何を…」

王「私はザリガニの死骸と人間の肉体が交わる事で生まれた、新生命体…いわばザリガニ人間【シザーマン】だ」

姫騎士「し、シザーマンですって…?」

バロゥズ…

姫騎士「馬鹿な事を言うのはおよしになって、お父様!」

王「違う…私はもはやお前の父などでは無い…シザーマンだ!」

バリバリバリ

姫騎士「か、体が…か、殻…!?」

シザーマン「そう、この皮膚…殻こそがザリガニの証!しかも二足歩行できる!」

シザーマン「どうだ、これでもまだ私を新生命体…シザーマンと認めないのかね?」

姫騎士「み、認めるなどと…」
ズンッ

姫騎士「くっ…体が重い…」

シザーマン「この重力場に逆らう事はできぬよ」

姫騎士「くっ…」

シザーマン「この能力も私が新生命体であればこそのもの…そう、私は重力を操る事が出来るのだよ!」

姫騎士「重力を…ですって!?」

シザーマン「そうだ…こんな風に、押しつぶす事だってできる!」

ズンッ ズンッ ズズンッ

姫騎士「ぐぁぁぁぁぁっ!」

王「潰れてしまうぞ、このままでは…!」

姫騎士「ぐ、ぁぁぁ…」

王「どうだ、まだ認めぬか…私を…シザーマンという存在を!」

ズンッ

姫騎士「み、認める訳にはいきませんわ…人ならざる者を…悪しき、その意志を…認める訳には…」

ググンッ

王「ば、馬鹿な…私の重力に逆らうなど…」

姫騎士「こんなもの…気合いで…ぐぐっ…ねじ伏せてっ…みせますわ…!」

※王=シザーマン

プルプル

姫騎士「ぐ、ぬぬぬぁ…」

シザーマン「どうした、膝がプルプル震えているじゃあないか」

姫騎士「ぐぎぎぎぎ」

プルプル

シザーマン「…」

シザーマン「…」

シザーマン「っ!!」

シザーマン「あんなに力んだら…まさか、いや…そんな筈は…」

姫騎士「んぎぎぎぎ」

プルプル

シザーマン「いやだがしかし…待てよ…」

シザーマン「よもや…あるいは…逆に…つまりは…」

シザーマン「このままでは…とはいえ…でも…だとしても…」

プルプル

姫騎士「んぎぎぎぎ」

シザーマン「ふんばりすぎた人間の末路…それは…」



『失禁あるいは脱糞』

シザーマン「だっ…!」

プルプル

姫騎士「んぎぎぎ…あっ…」

プスップスッ

シザーマン「!!」

シザーマン(屁…あの屁はっ…あの断続的に小出しする屁はっ…!)

シザーマン(脱糞【ビッグバン】の予兆【きざし】…)

今日のスレタイ迷子スレはここですかね

なんてこった(恒例

プスゥ…

姫騎士「…」

姫騎士「空が…青い…」

姫騎士「例えば空を知らない人に」

姫騎士「空の青さをどうやって伝えればいいのでしょうか?」

シザーマン「しらねーよ!てか絶対やっちまっただろオメー!」

姫騎士「…?」

キョトン

シザーマン「しらをきるな!もらしたんだろ!?」

姫騎士「…」

ウッスラ ニッコリ

シザーマン「優しい笑顔すな!」

プゥン…

シザーマン「くっさ!」

姫騎士「失礼ですわね!」

ズン

シザーマン「こ、こっちへ近づいてくるな!うわぁぁぁぁぁ!来るな…来るなぁぁぁぁぁっ!」

姫騎士「いいや、近づきますわ!」

ダダッ

姫騎士「そのままハグ!」

ダキッ

シザーマン「ぎいやあああ」

姫騎士「…」

姫騎士「このまま臭い者同士…消えるとしましょう」

シザーマン「なっ…貴様、それが目的で…」

姫騎士「ザリガニの死骸に乗っ取られたとはいえ、貴方はお父様…」

姫騎士「共に消えましょう」

姫騎士「ひとりぼっちは、寂しいですものね」

ニッコリ

シザーマン「ひ、姫騎士…」

シザーマン「…」

シザーマン「そうか…お前は…」

シザーマン「優しいんだな」

姫騎士「はい」

シザーマン「なら…」

姫騎士「行きましょう」

グッ

姫騎士「下腹部に意識を集中…」

グルルルル

姫騎士「腸内に溜まった全てを…この一撃に…!」

グルルルル

姫騎士「ファイナル…フラーーーッシュ!」

汚ねぇ花火だな、いやマジで

ギャリッ!

姫騎士「くっ!」

シザーマン「ほぅ…」

いい話だったかなー

ブババババ!
ニュムリニュムリニュムリ!

シザーマン「メタンガス…それと石炭便!なるほどその混合物なら…着火すれば…」

姫騎士「そう…そして、わたくしの下着…おパンティーは発火布で出来ている!つまりは!」

シュボッ

ブバァァァァァァァァァ!
ボボボボホ!

シザーマン「…この爆発…楽に死ねそうだな」

姫騎士「はい、共にいK…

ブバァァァァァァァァァ!

【完】

爆発オチかよ

ザリガニって意外と美味しいよね
体はエビでハサミがカニなお得感もある

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