期待

凛「何々…女の子にアンケート？」

未央「そ、街行く女子高生に最近の恋愛事情について聞いたんだって」

未央「その結果なんと！高校入学するまでにキスを経験した子が大多数なんだよ！」

凛「結構進んでるんだね…最近の子」

未央「私たちもその最近の子じゃん。しかも中学1年生が一番多くて、小学生で経験済みなんて子もいるってさ」

凛「色々と…すごいね」

未央「それに比べたらさ、私たちって小学生の恋愛ごっこみたいなキスも経験ないんだよ？やばくない？」

凛「そこまで焦る必要ないんじゃないかな」

未央「いやいや！このアンケート知ったらウチら行き遅れだよ！精神的に独身アラサーだよ！」

凛「成人するまでに済ませればマシじゃない」

未央「でもなー、キスの感触ってすっごい気になるし」

未央「きっとこう、フローラルな香りがはじけるんだよ」

凛「洗剤みたいなイメージしか出来ないんだけど」

未央「こう妄想してると、結構空しいね」

凛「夢見る乙女って感じかな」

未央「あーもう！どこかにお買い得なキス売ってないかなー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

凛「ショーケースに並んでるキス…ふふっｗｗｗｗ」

未央「あ、笑った、ひどい」

凛「というかキスを売るってことはキスするために待機してるってこと…」

未央「すっごいシュール…ぶふっｗｗｗｗ」

凛「自分も笑ってる」

未央「いやー面白かったから」

ホテルムーンサイドでキスの奥義見せてもらえばええねん

未央「いやキスしたいのはホントだよ」

凛「相手がいないんじゃしょうがないし」

未央「そうだね…あーあ」

未央「…」

凛「…」

未央「…あ」ｶﾞﾊﾞ

凛「今度は何？」

未央「しぶりん、キスしよ」

凛「もうしょうがないｎ…」

未央「…」

凛「…」

未央「しぶりん？」

凛「…は、はぁ！？」ｶﾞﾀ

未央「反応遅っ」

凛「いや、え…ま、待って」

よし、続けて

凛「…なんて言ったの？」

未央「キスしよって」

凛「ちょっと言わせて貰っていい？…バカ？」

未央「自覚あるけどそこまでバカじゃないよ！」

凛「いやそんな分かりにくい返事しなくていいから」

未央「いいじゃーんキスしよーよー」

凛「勿論冗談…」

未央「なわけないじゃん」

凛「…何で私と？」

未央「ちょっと考えたんだよ、これから私達アイドルの仕事に没頭して」

未央「いつの間にかキスの経験すらない売れ残りになって憐れ過ぎて同情すらされなくなるんだよ？」

凛「いくらなんでもそこまで悲惨なことには」

未央「ならないって自信ある？」

凛「それは…」

未央「ほらしぶりんも危機感あるんでしょ」

凛「…ちょっと経験遅いかなって気にしてる」

未央「私としぶりんはキス未経験、お互いその予定もない、今部屋に２人っきり」

未央「これ以上ないチャンス！さあキスしｙ」ｸﾞｲ

凛「発想がおかしすぎ！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

未央「この際妥協するしかないんだよ私達は！」

凛「ひど…妥協って」

未央「本気ならいいの？」

凛「うえ？」

未央「しぶりん可愛いし…しぶりん相手なら後悔しないよ？」

凛（いきなり真面目な顔されたら…ドキっとする）

未央「やっぱり嫌だよね、ごめんね無理やりで」

凛「…いいよ」

未央「へ！？」

凛「私も学校でさ、彼女とか彼氏がどうのとか会話が嫌でも耳に入ってきて」

凛「友達も遠慮せず話してくるもんだからそういう時だけ浮いてる自分がなんだか情けなくて」

凛「１人だけ置いてかれてるのが…寂しいし」

未央「…」

凛「でもこれで胸を張っていける気がする」

未央「そ、そう？いんだよね？」

凛「自分から話振っておいて怖気づかないでよ」

未央「ふ、ふっふーん！ファーストキスの相手がこの未央ちゃんってみんなに自慢できるね！」

凛「随分自信があるんだ」

未央「そりゃもう！世界の美食家が絶賛する逸品だからね」ﾌﾝｽ

凛「食べ物じゃないんだから」

未央「で、あー…こほん」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

凛「ソワソワしてる」

未央「あ、当たり前じゃん…そういうしぶりんは？」

凛「今緊張してるよ」

未央「すごく表情が分かりづらい」

凛「ホントだし」

未央「ちょっと正座する」ﾖｲｼｮ

凛「…」

未央「まあ、キスをするんだけど…どっちからする？」

凛「未央からでいいよ」

未央「いっせーのーで、なのかそれともいっせーのーでから一呼吸置いてするのか」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

凛「そこまで拘らなくてもいい」

未央「キスって結構タイミング難しいね」

凛「確かに、そうかな」

未央「ま、まあ！勢いでなんとかなるよ！」

未央「じゃあ、しぶりん！」ｶﾞｼ

凛「う、うん」

未央「キ、キキキ、キス、するね？」ｸﾞｯ

凛「未央、手汗すごい」

未央「あ、服越しでも分かる…？」

凛「なんとなく」

未央「そ、それじゃ…行くよ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

凛（これから、ホントにキスしちゃうんだ…）ﾄﾞｷ

未央（めっちゃ手震えてるじゃん私！多分今口突き出してすっごいブサイクな顔してる）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

未央（童貞の男子みたいじゃん！）

凛（息がかかる…もう目の前に）

未央（しぶりん、綺麗な顔…）

はやく



はやく！

チュ…

未央（ああ…とうとう、キスしちゃった…）

凛（未央の唇…柔らかい）

未央（しぶりんのまつ毛…綺麗だな）ﾎﾞｰ

凛（未央…うっとりした目してる…頬染めて可愛い）

未央（ちょっと角度変えてみよう）ﾁｭｩ

凛「はぁ…」

未央（うわー、しぶりんこんな色っぽい声出すんだ）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

凛（まだもう少し…）ﾊﾑ

未央「んっ…」

凛（ああ、なんだか…）ﾄﾞｷﾝﾄﾞｷﾝ

未央（こっちに目覚めそう…）ﾄﾞｷﾝﾄﾞｷﾝ

いいぞ

未央「…はあ」

凛「ん…」

未央「///」ｼﾞｰ

凛「…///」ｼﾞｰ

未央「あ、はは、いやー！キスって単純なのにすごいね！」

凛「そ、そうだね、心臓の音うるさかった」

未央「しぶりんって意外と積極的なんだねー」ﾌﾌ

凛「未央だってノリノリだったよ」

未央「そう？まあ気持ちよかったし」

凛「う、うん///」

未央「あ…///」

２人「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

未央「凛さん…どう？」

凛「何改まって」

未央「その、物足りないかなーって…思ったりする？」

凛「！」ﾄﾞｷ

未央「や、その、変なこと聞いてゴメン」

凛「…物足り、ないよ」

未央「え…」

凛「すごいキス、やっちゃおうよ」

未央「す、すごいというと…」

凛「こうして、さ」舌出し

未央「！」ｺﾞｸ

未央「や…やっちゃう？」ﾄﾞｷﾝﾄﾞｷﾝ

凛「ここまで来たらむしろ…中途半端じゃない？」

未央「…そだね///」

凛「次は…私から」ｽｯ

未央「あ…」ﾋﾟｸ

凛「口…開けて」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ウッヒョー！

未央「///」ｱｰﾝ

凛「ん…！」ﾁｭｯ

未央「ん！？（そんな積極的に…！？）」ﾄﾞｷ

凛（気持ちいい、気持ちいい…）ﾚﾛ

未央（ああもうなにこれ…ヤバイ///）ﾁｭﾙ

凛（溶けそうな感覚ってこういうのなのかな…///）ﾁｭｳ

未央（考える気がなくなる…もうどうなってもいいや）ｼﾞｭﾙ

凛（今はただこのキスを味わってたい…）ﾝ…

ﾋﾟﾁｬ…ﾋﾟﾁｬ…

未央（どれぐらいキスしてるだろ…）

凛（他の子が来てもおかしくない…でも）

未央（やめるのが勿体無い、みたいな）

未央「ん…、しぶりん」ﾌﾟﾊ

凛「あ…」

未央「がっつきすぎ…」ﾊｱ

凛「ご、ごめん…」

未央「そんなしょげないでよ…良かったよ、しぶりんの熱いキス」

凛「ま、またそんな恥ずかしいこと///」

未央「…」

凛「…」

未央「…ね、ここまでしたからさ…」

凛「なに？」

未央「…私達、付き合っちゃう？」

凛「ちょっと話が早すぎない？」

未央「こんなにキスしたのに！？」

凛「…今はこうしてキスしたい」ﾝｯ

未央「…そうだね」ﾁｭｳ

後日

卯月「あ、凛ちゃん未央ちゃん、遅かったね」

凛「その、欲しいジュースが自販機で切らしててさ、仕方なくコンビニまで行ってたんだよ///」

未央「そ、そうそう、いやータイミング悪くてさー///」ｷﾞｭ

卯月（なんていって…時間を見つけては二人でこっそりキスしてるの知ってるよ）

みく（思いっきり恋人つなぎしてるし…バレてないと思ってるのがひどいにゃ）

みく（というか不純同性交遊にゃ！アイドルの自覚がないにゃ！）

みく（でも何故か羨ましい！）ﾌｼｬｰ


おわり

乙
うらやまけしからんカメラ持って待機しないと

乙
卯月とみくも彼女相手にあくしよう

参考にします

乙ー

良かった
なにかに目覚めそう

これは良いりんみお