志希「風邪を引いた日」 (23)
(志希宅)
志希「くちゅんっ!!」
志希「…」ズビッ
志希「…風邪引いちゃったなー」
志希「頭ボーっとするし…喉痛いし…寒いし…鼻がツンツンするし…」ボ-ッ
志希「...」
志希「(風邪なんていつ以来だろ…この感覚嫌だなー…)」
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志希「…とりあえずプロデューサーに連絡しなきゃ」
トゥルルル...ピッ
P『おはよう、志希。どうしたんだこんな朝から』
志希「おっはよー…ゴホッ…!」
志希「(あー、駄目だ。高い声出ないや)」
P『?』
志希「あたしさー…今日、具合が悪いからレッスン休むね」
P『了解。大丈夫なのか?』
志希「頭痛、鼻づまり、寒気、喉の痛み、発熱、だるみ。典型的な風邪の症状が出ています。熱は38.3℃。食欲はなし。安静にしていれば問題ないでしょう…」
志希「ゴホッゴホッ…!」
P『…』
志希「はぁ…」
P『落ち着いた?』
志希「うん」
P『風邪引いてるんだから無理に話そうとするんじゃないよ。お馬鹿』
志希「馬鹿じゃないもーん」
P『はいはい。とにかく安静にしてろよ。何か食べたのか?』
志希「机の奥に隠れてたカロリーメイトをひと口かじったよ」
P『え、それだけ?』
志希「水分補給はきちんとしてるから大丈夫。それに風邪を引いてる時は食べ物の種類じゃなくて栄養価の高…ゴホッ…ゴホッ…!」
志希「…」オェッ
志希「ちょっとごめん…喉痛くてあんまり話したくない…うぇーってなった…」
P『仕事終わったらそっち行くよ』
志希「いいよ来なくて…移しちゃうし」
P『放っておくと悪化しそうだから行くんだよ』
P『それに志希のアパートって離れたところにしかコンビニがないんだろ。食べ物買ってくから待ってろ』
志希「…」
志希「うん。ありがと」
P『水分補給は忘れるなよ』
志希「うん」
P『ちゃんとあったかくして寝てろよ』
志希「…」
P『あと服もちゃんと着ろよ』
志希「…小うるさい♪」
P『何か言った?』
志希「んふふ…何でもにゃーい…♪」
P『じゃあまた』
ピッ
志希「…」
志希「…はなみず」デロ-ン
スッ...ズビ-!!
志希「…駄目だ…気持ち悪くて動けないや」ボ-
志希「…」
志希「…」ウトウト
(夕方)
志希「(寝苦しい…暑い…頭痛い…)」
志希「…」
志希「…」ハッ
P「起きた?」
志希「…」モソリ
志希「…なんでプロデューサーが部屋にいるわけ?」
P「チャイム鳴らして反応なかったから勝手に上がったんだよ」
志希「なるほど…これは不法侵入だね」
P「見舞いに来てやったのにあんまりじゃないか」
志希「にゃはは…ごめんごめん♪」
P「というか鍵をしろ。危ないぞ」
志希「…はーい」
P「素直でよろしい」
志希「あ、いま褒めてくれた? もっと褒めて、褒めてー♪」
P「寝てろ」ペシ-
志希「ひどっ。もっと病人をいたわる発言を心がけるべ…」
志希「…ゴホッ! ゴホッ…!」
P「…」
志希「…あー、喉痛い」
P「ほら水をお飲み」
志希「…ん」
グビグビ...
志希「…ぷぅ…美味しいねー」
P「おかゆは卵でいい?」
志希「おかゆって卵味とかあるんだ」
P「食べたことないのか?」
志希「ない。おかゆ自体あんまりない。だから…楽しみにしてるよん♪」
P「過度な期待はするなよ」
志希「んふふ〜♪ シェフがシェフだからね。期待せざるを得ない♪」
P「へいへい」
(しばらくして)
ズビビ...
P「どうよ」
志希「普通!」
P「もう2度と食べさせない」
志希「にゃはは…嘘だってば。美味しいよ♪」
ハフハフ...ズズズ...
P「…」
志希「♪」ズズズ...
P「…」
志希「ん…ご馳走さま。美味しいんだけど、もういいや…」
志希「…にゃはは…作ってくれたのに全部食べられなくてごめんね。食欲ないんだー」
P「いいよ」
志希「…本当に美味しかったからね?」
P「わかってるよ。ほらポカリ」
志希「…そのままだと濃くて苦手だから1/3くらい水を入れてくれないかな」
P「いいよ。氷は入れる?」
志希「んーん…いらない♪」
P「了解」
志希「プロデューサー」
P「はい?」
志希「ありがと…」
P「どういたしまして。鼻水出てるぞ」
志希「…」ズビ-
P「その状態でハスハスするなよ」
志希「…する気分でもないんだよね」
P「そっか」
(しばらくして)
ガサゴソ...サッサッ...
P「はい。掃除終わり」
志希「ご苦労様〜…」ズビッ
P「志希の部屋って案外物が少ないんだな」
志希「…アヤシイ薬もあるけど見る?♪」
P「いいや」
志希「そこの引き出しにブラジャーも入ってるよ♪」
P「はいはい。寝てなさいな」
志希「ぶー」
P「おでこ出して」
スッ...ペシ-
志希「んー、冷えピタ気持ちいいねぇ…♪」
P「薬やら飲み物やら軽食は用意しておいたから。もう1人でも大丈夫か?」
志希「…」
志希「あのさ…もうちょっとだけ、いてくれない?」
P「いいよ」
志希「…ありがと♪」
志希「…」
志希「…ゴホッ…ゴホッ…!」
志希「…」グズッ
P「…」
スッ...サスサス
P「大丈夫か?」
志希「…ん…ちょっとだけ寒くて持ち悪いかなー…」カタカタ
P「(震えてるな)」
P「吐くならここにタライがあるからな」
志希「…大丈夫」
志希「プロデューサー…まだ帰らないよね?」
P「しばらくいるよ」
志希「…よかった♪」ホッ
(しばらくして)
TV《本日はフリルドスクエアの皆さんに来てもらってます。1人ひと言お願いします!》
TV《酢昆布ぴにゃこら太頑張ります大作戦!》
TV《ありがとうございました。続きまして…》
〜♪
P「…」
志希「…」
P「…」
志希「…プロデューサー」
P「ん?」
志希「…そろそろ寝る」
P「うん」
ピッ...プツン...
P「じゃあ、俺は帰るよ」
志希「…」
スッ…ガシ-
P「…」
志希「そこに毛布があるから…」ガシ-
P「…泊まれと?」
志希「…ひとりは寂しいんだよね」
P「…」
P「今回だけだぞ」
志希「うん…」
P「安心しておやすみ」
志希「…寝る時、手。繋いでて」スッ
P「…ほい」ギュッ
志希「…♪」ギュ-
(次の日)
志希「というわけで! 志希ちゃん復活でーす! 今日からまたみんなのことをハスハスしちゃうよ〜♪」
P「…おぅ」
志希「おや♪ どーしたのかな、プロデューサー。お薬ならあるよ〜♪」
スッ...シャキ-ン!!
P「…危なさそうだから要らない…ゴホッ」
志希「…咳?」
P「…」ボ-ッ
志希「プロデューサー。鼻水垂れてる」
P「…」ズビッ
P「…フラフラする」
志希「…ありゃ、風邪移しちゃったか」
P「やっちまった…」ゴホッ
志希「ご安心をー! 昨日のお返しにあたしがプロデューサーのことを看病してあげるからさ♪」
P「…え、志希が看病?」
志希「任せてよ」
P「ちょ…たんま。手に持ってるそのエグい色の薬はなんだっ!」
志希「♪」ガシッ
P「」
志希「治るまで…付きっ切りで看病してあげるからね…♪」ギュ-
終わり
おっつ乙
次は風邪で汗をかいた舞をなめ回し、反応し始めたところで一気に夜戦に突入するSSをお願いしまかぜ
乙でした
ハスハス色のない志希にゃんも良いものだと思えて良かった
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