【fag】スティ子とおっさん (175)


スティ子のマスターはどんな人が似合うかと考えたらこんな妄想をしてしまったから書いてみる

---------------


あおと別れたスティレットは自身のマスターを見つけるべく旅をしてました


スティレット「私にもあおみたいなマスター見つかるかな?いや、ゴウライにだって出来たんだ私にだって出来るはず!」


スティレット「ん…あれっ?」


ヒュルルル…ポテ


スティレット「し、しまった、充電が…」


意識が…


遠のいて…


いく…




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512027435





スティレット「はっ!」ガバッ

スティレット「あれっ?ここって部屋の中…」キョロキョロ

スティレット「随分和風な部屋ね、床は畳だしあっちには刀が置いてある…」


おっさん「何と、喋っている!?」


スティレット「へっ?か、カバ?ちょ、誰よあんた!」

おっさん「ぬー、カバではござらん!転がっておったた所を拾ってやったというのに最近のおもちゃときたら」

スティレット「な!おもちゃじゃ無いわよ!フレームアームズよ!」

おっさん「ふれ…なんじゃそれは?まあいい、とにかくお主のような高価そうなおもちゃをいつまでもここには置いておけん、交番に届けにいくぞ」


スティレット「え!ちょっと待ってよ!そんなことされたら開発室に戻されちゃう!」


ピュー


おっさん「こら!降りて来んか!」

スティレット「やだ!私はマスターを探すの!」

おっさん「マスターじゃと?」

スティレット「そうよ、みんなマスターを探しているのに私だけ研究所に戻るなんてカッコ悪いじゃない」

おっさん「拙者には何のことだか…」

スティレット「って言うか、どうやって充電したの?っていうか充電君いるわね」

充電君 ヤア!

スティレット「どうして充電くんがここにいるの?」

おっさん「ああ、それはのう…」


~~~~~~







-おっさん家


ポト

おっさん 「ぬ?いかん交番に持ってくのを忘れておった。明日にするか」


ピンポーン


おっさん「こんな時間にいったい誰だ?」カチャ

充電君 コンバンワ!

おっさん「何と、こんんなに小さい物が動いておる。さっき拾ったのといい最近のおもちゃはすごいのお…これが“はいてく”というやつか

おっさん「って違う!おもちゃがワシに何の用じゃ?」

充電君 ジュウデンニキタヨつスティレット


おっさん「ほうほう」

~~~~~~



おっさん「というわけじゃ」

スティレット「そ、そうだったの…迷惑かけたわね」

おっさん「何、大した事ではござらん」

充電君 つ手紙

おっさん「なんじゃこれは?」



この度はスティレットレットを拾っていただいてありがとうございます

スティレットレットは当社の重要機密が詰まっているため悪役されたら大変なことになってました

そのため協議した結果あなたにマスターになって頂くのが相応しいという事になりました

と言うわけで、スティレットレットの事を宜しくお願いします



スティレット「はあ!ちょっとふざけないでよ、なんで私がこんなカバなんかと」

おっさん「カバではござらん!」


スティレット「とにかく、私はこんなマスター嫌よ!自分のマスターは自分で見つけるわ」


ピュー


おっさん「行ってしまった、忙しいやつじゃのう」





スタッ


スティレット「さてと私のマスターに相応しい人はいるかしら?」

お前ら「スティレットレットちゃんが動いて喋ってる」ブヒー

スティレット「げっ、何あれキモっ!」


ピュー


スティレット「何だったの今のは?」

お前ら2「あれはもしやスティ子?ウヒョー」ブヒー

お前ら3「スティ子のパンティー!」ブヒー

お前ら4~79「チュッチュさせろー」ブヒー

スティレット「何でこんな奴らしかいないのー!」

※お前らがツイッターで目撃情報を拡散してます







スティレット「疲れた」ハアハア


ガシッ!


スティレット「なっ!?」

DQN「へー本当に動いてるぜ?売ったら儲かりそうだな」

スティレット「くっ、離しなさいよ!」

ガン!

スティレット「かはっ!」

DQN「人形の分際で生意気なんだよ!」

お前ら80「ああっ、僕のスティ子に何をするんだ!」

スティレット「いつあんたのものになったのよ?」

DQN「ああん!ごちゃごちゃ五月蝿え!ぶっ殺すぞ!」

お前ら80「ひー!」スタコラサッサ


DQN「へへへ…」

スティレット(怖い…誰か助けて)ガタガタ

DQN「おもちゃの分際で震えてやがる。よく出来てんなー?」サワ

スティレット「ひいっ!」ビクッ

???「スティレットレットから手を離せ!」

スティレット「あ、あんたは…」

DQN「あん、なんだよおっさん?」ギロ





おっさん「………」ギロ!





DQN「」ビク!

DQN「や、やるかテメエ」つナイフ

スティレット「!いけない、おっさん逃げて!」

ガン

スティレット「きゃあ!」

DQN「ゴミは黙ってろっつってんだろ!」



おっさん「…」つ箒



DQN「そんなんで俺様に勝てるかー!」


ズバッ! ドシャァ!


DQN「がっ!」ドサッ

おっさん「貴様など切る価値もない、スティレットレットを置いてとっとと立ち去れ!」カッ!

DQN「ひ~!」タタタ





スティレット「どうしてここが?」

おっさん「充電君にスマホを渡されてな、そこでお主の居場所を調べたんじゃ」

※おっさんはスマホを持ってません

おっさん「しかし、おもちゃとはいえ女性に手を挙げるとは…」


スティレット「」ギュ


おっさん「お、おい?」


スティレット「怖かった…」


おっさん「おぬし…」


スティレット「わああん!怖かったよー!」ポロポロ


おっさん「怖い思いをさせてしまったな」ナデナデ


-おっさん家


おっさん「何じゃと?」

スティレット「だから何度も言わせないでよ、貴方をマスターとして認めるって言ってるの!」

スティレット「か、勘違いしないでよね。あんな変な連中に比べたらあんたの方がマシってだけよ!」

おっさん「なんだかのう……」



こうしてスティレットに新しいマスターが決まりました

これからおっさんとスティレットのきゃっきゃうふふな生活が始まる


一話終わり


これは良SS


おっさん「ところでスティレット、マスターとはいったい何をするのだ?」

スティレット「う~んそうねえ…私達の目的はバトルしてデータを集めるのが目的なの」

おっさん「ほうほう」

スティレット「だからさまざまな条件でバトルをする必要があるのよ」

おっさん「なるほどのう、それならば剣はどうかのう?」

スティレット「剣?」

おっさん「うむ、拙者こう見えても剣の達人なんじゃ!」

スティレット「うっそでしょ~あんたみたいなカバが…」



(ズバアッ!)

(DQN「ぎゃー!」)



スティレット(確かにあの時の剣さばきはすごかったかも、太刀筋が見えなかった…)

スティレット「ん…ま、まあそれでもいいんじゃない?」


おっさん「ちがーう、そうではない!刀は押した後引いて切るのだ。その振り方は押しているだけだ、それでは威力は半減してしまうぞ!」

おっさん「振る時は手は雑巾を絞るように、太刀筋は弧を描くように振るのだ!」

スティレット「ひ~!」ブンブン!

おっさん「刀を振るだけでは駄目じゃ、足捌きもしっかりやらねば意味が無いぞ!」

おっさん「半紙一枚分足を浮かすことで重心をとりつつ素早い動きが可能になる!」

おっさん「送り足、継ぎ足、歩み足、開き足、ちゃんとマスターせねば強くはなれんぞ!」

スティレット「ひえ~!」ダンダンダダン!




グッタリ…

スティレット「つ…疲れた」ゼイゼイ

おっさん「じゃがこれを続けていけば確実に強くなれるぞ」ハハハ

スティレット「ホントかしら?」

おっさん「本来なら手合わせをしてみたいところじゃが…」

スティレット「さすがに大きさが違いすぎるわね」


ピンポーン


おっさん「いったい誰じゃ?」カチャ



   箱



おっさん「何じゃ、箱がおいてある?」

スティレット「研究所からみたいね」

ベリベリ パカ

おっさん「何じゃこれは、被り物っぽいが?」

スティレット「何かの装置らしいけど、説明書があるわ」

おっさん「………」ジー

おっさん「すまぬ、機械はあまり詳しくなくてさっぱりわからん」

スティレット「そういえばスマホも持ってなかったわね」


スティレット「え~と要するに、その装置を使えば私達と戦えるって事みたい」

おっさん「何、早速やってみようじゃないか!」



カチャカチャ


スティレット「出来た!」

おっさん「おお!」

※バトルに必要な物(セッションベース等)一式は研究所からすでに届いています



おっさん「これでいいのか?」

スティレット「うん、たぶん平気だと思う」

スティレット「それじゃいくわよ!」



スティレット!おっさん!フレームアームズ、セッション!



スティレット「見てなさい!」

おっさん「稽古をつけてやろう!」

ブイーン!


おっさん「おお、ここがバトルフィールドか。道場か、ちょうどいいのう」

スティレット「おっさん姿が変わってるわね」

おっさん「あれ、そういえば?」

スティレット「説明書によるとこっちで用意してあるグラフィックデータに置き換わるみたいね」

おっさん「二刀流か、ちょうどいい。早速始めるか?」

スティレット「私の実力見せてあげる!行くわよ!」

おっさん「これは訓練だからな、おぬしも刀のみを使えい。拙者も一刀だけで相手をしよう」

スティレット「ずいぶん余裕ぶっているけど、フレームアームズの力思い知りなさい!」


-おっさんの部屋






スティレット「」ズーン

おっさん「まだまだ修行不足だぞスティレット」ハハハ

スティレット「~~~何で当たらないのよ!私のほうがスピードだって速いのに!」プリプリ!

おっさん「おぬしには無駄な動きが多すぎるんじゃ、自身の性能に頼りすぎじゃぞ」

おっさん「覚えておけ、強さとは性能だけではない。それがわからぬうちはおぬしにはまける気がせんわ」

スティレット「くやし~!」




思ったより強かったおっさん、スティレットは強くなれるのか

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



二話終わり



スティレット「はあ…」

おっさん「ずいぶん元気が無いようだがどうしたのじゃ?」

スティレット「私って本当に強くなってるのかな?」

おっさん「そのことか、毎日稽古してるし、基礎もしっかり身についている。安心せい、おぬしはちゃんと強くなっておるぞ」

スティレット「そうかなあ…」ハア




スタスタ

おっさん(スティレットは間違いなく上達している、しかし訓練する相手が拙者しかおらぬせいで自身の実力を実感できないでいる)

おっさん(だれかワシのほかに稽古相手になる者がいればいいのだが…)

おっさん「ん…あれは?」

トテトテ

おっさん「おぬし、ひょっとしてフレームアームズか?」

「ぬ、私を知っているのか?」


バタン

「スティレット、やはりおぬしか!」

スティレット「あ、あんたは迅雷!」

迅雷「久しぶりだな」

おっさん「二人は知り合いであったか」

迅雷「ああ以前は同じところに住んでいた」

スティレット「あなたは今まで何をしていたの?」

迅雷「全国武者修行の旅だ!」

スティレット「マスターはどうしたのよ?」

迅雷「ふさわしい人物がいなくてな…だが鍛錬はし続けていたぞ」

シャシャシャ シュンシュン シュカカカ!

スティレット「相変わらずの手裏剣捌きね」

迅雷「それだけでは無いぞ!」

ババババ!

スティレット「なっ、分身が前より多い」

迅雷「これが修行の成果だ!」

おっさん「ほう、なかなかの動きだのう」

迅雷「はっはっは、これを見てなかなかとは手厳しい」

おっさん「ふ~む、そうじゃ、二人で手合わせをしてみるというのはどうかのう?」

スティレット「私と?」

迅雷「私が?」


迅雷「久しぶりのバトル、腕がなるぞ!」

スティレット「……」

おっさん「どうしたのじゃ?」

スティレット「迅雷のやつずいぶん自信ありそうだから…」

おっさん「なんだ、そんなことか」

スティレット「そんなことって!」

おっさん「案ずるな、おぬしは間違いなく強くなっておる、師匠のワシが言うんだから間違いない」

スティレット「そうかなあ…」




スティレット、迅雷、フレームアームズ、セッション!

スティレット「見てなさい!」

迅雷「いざ、参る!」

ブイーン


スティレット「迅雷は、居た!っていうか武器が刀しかないじゃない!」

おっさん「これも修行じゃ刀だけで切り抜けてみろ!」

スティレット「ウソでしょ!刀だけでどうしろと?」

おっさん「日ごろの修行を思い出せ!」

スティレット「あ~もうっ!」

迅雷「くらえっ!」

シャシャ

スティレット「うわっと!」ヒョイ

迅雷「やるな、スティレット殿、ならこれはどうだ!」

ババババ!

スティレット「げっ、分身してきた!」

ヒュンヒュン バシッ バシッ

スティレット「くっ、危ないっ!きゃあ!」キンキン キキン

スティレット「刀じゃ防ぐだけで精一杯よ~!」

おっさん「う~むあれほど言ったのに見た目に動揺して心が乱れておる、それでは本来の実力を発揮することは出来んぞ~」

スティレット「そんな事、言ったって~」

迅雷「そこだー!!」

ズバッ!

ショウシャ ジンライ!


スティレット「負けちゃった…」

迅雷「う~む、納得いかん!スティレット、もう一度勝負だ。次は完全装備で来い!」

スティレット「望むところよ!」

おっさん「やめんか。スティレット、おぬし勝てなかった理由を刀のせいにしてるようではいつまでたっても強くなれんぞ!」

スティレット「で、でも…」

おっさん「仕方が無い、今回だけ拙者がやるからよく見ておれ」

迅雷「えっ?」

おっさん、迅雷、フレームアームズ、セッション!

迅雷「え、えええ?」

おっさん「よくその目に焼き付けろ!」

ブイーン

ここのおっさんはもう先生と呼んでも問題無さそうだな...


迅雷「姿が違うがあなたがおっさんか?」

おっさん「そうだ、何処からでもかかってくるといい!」

迅雷「ま、まあいい。行くぞ!」

シャシャ

おっさん「…」スススッ

スティレット「!紙一重でかわした!」

迅雷「なんだと!」

おっさん「」ジッ

迅雷「」ゾクッ!

迅雷「な、ならこれでどうだ!」

バババババ

スティレット「さっきより数が多い!」

迅雷「これが私の全力だ!くらえ、十影陣ハリケーンスペシャル!かわせるかー!」

おっさん「」スッ

スティレット「なっ、引かずに踏み込んだ!」

スッ スッ スッ スッ スッ

迅雷「ば、馬鹿な。当たらない!」

スッ スッ スッ スッ

おっさん「そこだー!」

ズバッ!

迅雷「うわあー!」ドシャ

ショウシャ オッサン!


迅雷「恐れ入った」ペコリ

おっさん「いやいや、おぬしもなかなかだったぞ」

迅雷「スティレットもいい師匠を見つけたな」

スティレット「そうかしら?」

迅雷「次に会う時にはお互いもっと強くなろう」

スティレット「そうね、じゃあ」バイバイ

シュタタ!

おっさん「迅雷殿か、なかなかりっぱな戦士じゃな」

コソコソ



おっさん「 ス テ ィ レ ッ ト 」



スティレット「」ビクッ!

おっさん「何じゃあの戦い方は!刀だから戦えないと勝手に決め付けおって、本来の実力の半分も出て無かったではないか!」

おっさん「一から修行のやり直しじゃー!」

スティレット「ふえ~ん、ごめんなさ~い!」


シュタタタ

迅雷(あの時のスティレット殿の動き…)

(キンキン)

迅雷(ギリギリとはいえ手裏剣の軌道を見切っていた…)

(スティレット「くっ、危ないっ!きゃあ!」キンキン キキン)

迅雷(私の分身攻撃もかわせないまでもある程度までは防いでいた…)

迅雷(ふふ、次に会う時が楽しみだ)



スティレットの最強への道のりは長い

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である


第三話終わり




スティレット「~~~」

おっさん「………」

スティレット「あ~、もうムーリー。瞑想とかじっとしてるのやだ~」ウゲー

おっさん「スティレット、おぬしの欠点は心が乱れることだ。こうして心を落ち着けることでどんなことにも動じなくなるのだぞ」

スティレット「ホントに~?」

おっさん「現に迅雷との戦いでワシが見せただろう?」

スティレット「う~、そうだけど~」

おっさん「必要最小限の動きで攻撃をかわすことで余裕を持って反撃できる。これこそが重要なのじゃ!」

スティレット「わかりました~」ブーブー






おっさん「………」

スティレット「………」

おっさん「………」ジー

スティレット「………」zzzzz…

おっさん「……」ハア

おっさん「誰が寝ていいといったー!」

スティレット「ひゃい~~!」ビックウ!



スティレット「何で買い物なんかに行かなきゃなんないのよ…」ブーブー

「あっスティレットじゃーん!」

スティレット「ん、その声はもしかしてバーゼ?」

バーゼラルド「そうだよ~スティレット久しぶり~!」

スティレット「バーゼは今何してるの?」

バーゼラルド「あおのところにいるよ~」

スティレット「ええっ、マスター探しはどうしたの?」

バーゼラルド「え~とね~、めんどくなっちゃった」エヘ

スティレット「めんどいって、あんたね~」

バーゼラルド「この前迅雷があおの所に来てスティレットの事教えてくれたから会いに来たんだ~」

スティレット「ああ、そういう事」


スティレット「ただいま~」

おっさん「おお、スティレット。ん、そっちは?」

バーゼラルド「バーゼだよ~」




バーゼラルド「ふ~ん、スティレットはここで修行してるんだ~」

スティレット「もう毎日大変よ。さっきも心のトレーニングとか言ってずっと瞑想してたし…」

バーゼラルド「うわ~、そういうのバーゼは無理かな~」

スティレット「あおの所にいるって事は轟雷も一緒よね、元気でやってる?」

バーゼラルド「うん、前みたいにあおにべったりはしなくなったり、結構成長したんじゃないかな~?」

スティレット「そっか、今度会いに行ってみようかな?」

バーゼラルド「ねえ、せっかくだしバーゼとバトルしようよ!」

スティレット「え、どうしよう?」チラ

おっさん「ふむ、ずっと瞑想じゃ疲れるしな。やってみるといい」

スティレット「やったー!あ、でもバーゼは空中戦が得意なんだけど…」

おっさん「何、そうなのか?う~ん、仕方ない空中戦をやってみるか…」


バーゼラルド「へへっ、スティレットと戦うの楽しみ~」

スティレット「う~ん、どうやって戦ったらいいのかな?」

おっさん「どういうことだ?」

スティレット「バーゼは遠距離攻撃が得意なのよ。どうやって戦ったらいいか…」

おっさん「なるほどのう…攻撃をかわしつつ距離を詰めるというのがセオリーじゃな」

おっさん「心のトレーニングを試すいいちょうどいい機会ではないか。やってみるといい」

スティレット「え~」

バーゼラルド「作戦会議は終わった~?」



スティレット、バーゼラルド、フレームアームズ、セッション!

スティレット「見てなさい!」

バーゼラルド「にゃはは!」


バーゼラルド「スティレットってばそんな武器で戦う気~」

スティレット「しかたないじゃない、これも修行なのよ!」

バーゼラルド「ふ~んそっか、けど手加減はしないよ~。バーストモード!それ~」

バシュー

スティレット「うわっ!」ヒョイ

バーゼラルド「おっ、かわした。やるじゃない!それそれー」

バシュシュシュ-

スティレット「くっ、これ以上近づけない!」ヒョイヒョイ

おっさん「スティレット、心を研ぎ済ませるんじゃ!見るのではない観るのだ!」

バーゼラルド「バーゼの攻撃はそんなに簡単には避けれないよー!」

ロックオン!

スティレット「………」

ギュオオオオ!


スティレット「 今 だ ! 」

スッ

バーゼラルド「あ、あれっ、外れた、何で?」

スッ スッ ヒュオ!

バーゼラルド「あわわわ……」

バシュバシュ!

スティレット(あと少し…)

おっさん「むう…いいぞ」

バーゼラルド「この距離なら!」

スティレット「色……空!」

スウウ

バーゼラルド「うそっ、すり抜けた!」

おっさん(あれは無我の境地、追い詰められたことで目覚めたか!)

スティレット「やああぁぁぁ!」

バーゼラルド「駄目だ、やられる!」

バチバチバチ プスン

スティレット「あ、あれ?」

バーゼ「スティレットの背中のパーツが、かすってたんだ」

おっさん「なんと、紙一重すぎたか…」ヤレヤレ

スティレット「きゃー!」

ヒュー ドスン!

ショウシャ バーゼラルド!


スティレット「う~また負けた~」ウエエン!

おっさん「まだまだ修行不足だな……」

バーゼラルド「危なかったよ~、負けたかと思っちゃった~」

バーゼラルド(っていうか刀だけであそこまでやられたわけだから実質負けみたいなものだけどね。ま、悔しいから黙っておこ~っと)



バーゼラルド「じゃ~ね~、また今度!」

ビューン

スティレット「行っちゃった…」バイバイ

スティレット「みんな頑張ってるなあ、私も頑張りますか!」

おっさん「うむ、その意気じゃ!それじゃあまずは瞑想からいくぞ」

スティレット「ふえ~ん、瞑想はもうころごりよ~!」




スティレットは刀を通して確実に成長してます

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第四話終わり


これすき
ちゃんと読んでるからね

ありがとうございます
勢いで書き始めたんだけどテンションが上がっているうちに書ききってみます

後タイトルがちょっとまずいですね



【fag】スティレット「ちょ、カバ?」おっさん「カバではござらん!」



に脳内変換でお願いします


シロクロ「来たわよ~」

スティレット「突然ね」

シロ「サプライズよ~」

クロ「びっくりした~?」

おっさん「だれじゃ、おぬし達は?」

シロ「あら~素敵なおじ様~」

おっさん「そ、そうか?」テレテレ

スティレット「何デレデレしてんのよ気持ち悪い」

おっさん「だって素敵なんていわれたの初めてなんだも~ん!」


シロ「剣の修行~?」

クロ「それだけで本当に強くなれるの~?」

スティレット「た、多分…」

シロ「でも修行を始めてからまだ一度も勝った事ないんでしょ~?」

スティレット「ぐ…そうだけど」

おっさん「修行の成果などそんな簡単には現れん。まだまだこれからじゃ、これから」

おっさん「あれ?酒が切れておる。スマヌちょっと買い物にいってくる」

クロ「いってらっしゃ~い」



シロ「さ・て・と」

クロ「スティレット、あなたあのおじ様の事どう思ってるの~?」

スティレット「へっ、ど、どうって?別に師弟の関係だし何も思ってなんか無いわよ!」


シロ「あっちはどう思ってるのかしらね~」

クロ「スティレットって結構かわいいから手放したくないとか思ってたりして~」

スティレット「はあ、そんなわけ無いでしょ?いっとくけどあいつカバよカバ、じゃ無かったバカよバカ。時間さえあれば修行修行って…」

シロ「どうかしらね、無関心な振りして本当はラブラブだったりして…」

スティレット「止めてよ気持ち悪い…」

クロ「本当はスティレットちゃんを手放したくないから意味の無い修行をさせてるのかも?」

スティレット「え……?」

シロ「だって、強くならなければずっとそばにおいとけるじゃない」

スティレット「………」

シロクロ(スティレットってからかいがいがあるから面白いわね~)フフフ

スティレット(確かにそうだ…空だって飛べるし、銃だって使えるのに、刀しか使っちゃ駄目だとか、心のトレーニングだとか…)

スティレット「ひょっとして私、騙されてた…?」ワナワナ

シロ「あれ?」

クロ「ち、ちょっとスティレットちゃん?」


スティレット「確かにそう考えればおかしくないかも……」カタカタ

スティレット「私の強くなりたい気持ちを利用して…」

シロ「ち、ちょっと落ち着いて」アセアセ

クロ(なんかまずい予感が…)



スティレット「 あ の や ろ う ! 」ギリ



クロ「す、スティレット」ヤバイ

バシューン! パリーン

シロ「行っちゃった…」


スタスタ

おっさん「ふんふんふ~ん」

パラパラパラ

おっさん「何じゃあれは。確かドローンとか言うやつか?」

シロクロ「おじ様~!」



おっさん「何じゃと!」

シロ「ごめんなさい、まさかそんなに気にしてるとは思わなくて…」

おっさん「とにかくスティレットを探さなくては」


-山

おっさん「ここにいるらしいがスマホのGPSでは大まかな位置までしかわからん」

クロ「手分けして探しましょう」

おっさん「おぬし達はドローンで上から探してくれ!」



ガサガサ

おっさん(思えばスティレットは真直ぐな心の持ち主、だからこそ修行にも文句を言いつつもきちんと取り組んできた)

おっさん(強くなるために愚直にワシの言いつけを守り続けた)

おっさん(みんなに負け続けたことにあせりを感じてしまったのか?)

おっさん(そんな事にも気づけんで何が師匠だ、修行不足はワシのほうだった!)クソッ



スティレット「何も考えずに飛び出してきちゃったけど、ここ…何処?」

スティレット(帰り道もわからないし、完全に道に迷っちゃった)ハラハラ

スティレット「もしここから出られずに電池が切れちゃったら……」ゾー

ポシュ! ストッ

スティレット「えっ、嘘でしょ」ピョンピョン

スティレット「飛べなくなっちゃった…」

ガサガサ

スティレット「とりあえずここから出なきゃ」

ガサガサ

スティレット(草むらから何とか出られたわねどっちに行こうかしら?)

グルルル

スティレット「えっ?う、うそ。あれって野犬!」




シロクロのおふざけで根が真面目なスティレットとおっさんの間に亀裂が入ってしまう

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である



第五話終わり



「グルルル」

スティレット(まずい、私の所詮耐久力なんておもちゃみたいなもの、まともにくらったら壊れちゃう)

スティレット「逃げるのは無理そうだし…戦うしか無いか?」

スティレット(っていうか、まずいっ。勢いで飛び出してきちゃったから刀しか持ってない)

スティレット「くっ!」チャキ

「グオオオオオ!」

スティレット「ひいっ!」


バシュッ!

スティレット「きゃあっ!」バッ

バキバキバキ!

ハアハアハアハア

スティレット(まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!)

スティレット(どうすれば…)

「ガオオオオ!」

スティレット(駄目だ、早い……いやだ…)




スティレット( 死 に た く な い ! )




ピタッ

スティレット(……あれ、動きが…止まって…見える?)

スッ ガサアア!

スティレット「この感覚ってまさか……」

(おっさん「よいかスティレット、心を鍛えればいずれは明鏡止水の境地に達する」)

(おっさん「さすればどんな動きも止まって見えるようになる」)

(おっさん「これが出来て初めて一人前じゃ、なに?嘘など言ってはおらん!」)

スティレット(ああ…マスター…いや、師匠。あなたは間違っていなかった…疑ってごめんなさい)

スティレット(絶対に生き抜いて、師匠に謝るんだ!)


ガサガサ

おっさん「スティレットー!」

おっさん「どこにいるんじゃ!」

パラパラパラ

シロクロ「スティレットちゃーん!どこー?」




スティレット(攻撃はかわせるけど駄目だ、それだけじゃ逃げ切れない。勝たなきゃ…)チャキ

スティレット(カウンターの要領で!)バキ!

「グルルルル」

スティレット(だめだ、この武器じゃ効かない、攻撃力が足りない!)

バシッ! カスッ

スティレット「しまった!」ボロ

スティレット「このままじゃ駄目だもっと集中しないと…」

スティレット(狙いは眉間、相手の突撃する威力を利用する。失敗したらばらばらになる、絶対に失敗できない)ハアハア


「グルルル」


スティレット「………」


「グオオオオオオ!」



スティレット「そこだあぁぁー!!」



グサッ!

「グギャアアァァ!」ドシャア!


スティレット「やった!今のうちに…」

ズズッ

スティレット「えっ、そんな。倒しきれてなかった!」

「グオオオオオ!」

ブン バシッ!

スティレット「きゃあああぁぁぁ!」ドサ!

スティレット(体が動かない…ここまでか。最後に、師匠に謝り…たかった)ガクッ

「グオオオオ!」

おっさん「スティレットー!」ガサッ!

「グオ!?」




おっさん「立ち去れいっ!」ギロ!




「」ビクッ! ガサガサ


おっさん「スティレット、しっかりしろ!」

スティレット「う…し、師匠…ごめ…なさい」

おっさん「もうよい、喋るな!」

パラパラパラ

シロクロ「スティレットー!」

おっさん「む、来たかこっちじゃ!」ブンブン

シロ「ひどい、ボロボロじゃない」

おっさん「スティレットはスティレットは助かるのか?」

シロ「とりあえず、機能は停止していないみたい」

クロ「けど危険な状態であることに変わりは無い、すぐに研究所に運ぶわ」




スティレットの安否が気になる。果たしてスティレットは助かるのか?

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第六話終わり

緊張の帰還編





スティレットが研究所に戻って1週間になった

あの後緊急修理になったが命に別状はなかったらしい







おっさん「はあ…スティレットのやつ早く戻って来ないかの~」 ウロウロ

ピンポーン!

おっさん 「…!!」パア

ガチャ

おっさん「スティレット!、って違う、誰じゃおぬし?と言うかどうしたんじゃ、ひどい怪我では無いか!」



充電後

「ふー、ありがと助かったよ」

おっさん「お主はフレームアームズガールじゃな」

フレズベルグ「うん僕の名はフレズベルグ、宜しくね!」

おっさん「あんなボロボロな姿でいったいどうしたんじゃ?」

フレズベルグ「それが、FA社が乗っ取られちゃったんだ!」

おっさん「な、どう言う事じゃ!」


-FA社





フレズベルグ「えっ、最強のフレームアームズ?ボクそいつとバトルしてみたい!だってそいつに勝てばボクの最強が証明出来るって事でしょ!」

「まだ試作段階なんだが…まあいいか」

※フレズベルグはたまたまFA会に遊びに来てた。ちなみにマスターは武希子

フレズベルグ「わーい!」

フレズベルグ、イノセンティア、フレームアームズガール、セッション!

フレズベルグ「バッチコーイ!」

イノセンティア「……」




結果から言うとボクはそいつに勝ったんだ



ショウシャ フレズベルグ!

フレズベルグ「よっしゃー!」

フレズベルグ「君もなかなか強かったけど、ボクの勝ちだね!」ハハハ




フレズベルグ「その時まだボク達はまだ、イノセンティアの本当の恐ろしさに気付いて無かったんだ…」



フレズベルグ「あれ?イノセンティアってばまだ中にいる。どーしたの~?」

イノセンティア「データ習得、敗北理由を考察…完了。プログラム再構築…」ブツブツ

ビービ- キンキュジタイハッセイ!

「な、何だ何が起こった!?」

フレズベルグ「えっ?な、何、どうしたの?」

「大変だ研究所のシステムが何者かにハッキングされた!?」

イノセンティア「原因特定。データ構築、、再設定…」ブツブツ

「侵入者を特定。な、バカな!イノセンティアだと!?」

「くっ、暴走してるのか。制御がきかない。このままでは研究所のシステムが乗っ取られる!仕方ない、フレズベルグ、実力行使だ。イノセンティアを止めてくれ!」

フレズベルグ「りょーかい!ったく、手間のかかる妹だね」


フレズベルグ、フレームアームズガール、セッション!

フレズベルグ「ちょっと大人しくしてもらうよ!」



フレズベルグ「イノセンティア、大人しくしな!」

イノセンティア「解析終了、現状における最強のプログラムを構築…」ピカー



フレズベルグナイトメア(イノセンティア) プシュ~

※フレズベルグナイトメア:見た目はノーマルのフレズベルグ(紫)だが全ての性能が最大限まで引き上げられている

本来なら機体が耐えられないが仮想空間なので問題ない。以降フレズベルグNと表記


フレズベルグ「な、ボクにそっくり…けど、姿を似せたくらいじゃ勝てないよ!」ギュオ!

フレズベルグN「……」つベリルショット・ランチャー×2 ガシイン!

フレズベルグ「え、何それ?」

フレズベルグN「…死ぬほどいたいぞ、ツインベリルショット・ランチャー!」

ブッピガン バシュー!

フレズベルグ「うわあぁ~!」

ショウシャ イノセンティア!

バシュッ ドシャア

フレズベルグ「うう、そんな…ボクより全然強い」

バタンバタン!

「なっ!自動扉が勝手に」

「このままではみんな閉じ込められてしまう。フレズベルグ、お前だけでも脱出しろ。外にいる仲間に助けを求めるんだ!」

「仲間と協力してイノセンティアの暴走を止めてくれ!」





フレズベルグ「と言うわけで近くにいたキミの所に来たんだ」

おっさん「しかし、なぜおぬし怪我をしておるんだ?仮想空間での勝負だからたとえ負けても傷は付かないはずじゃが?」

フレズベルグ「ああ、それはね、ここに来る途中カラスに襲われて逃げてる最中に電柱に…」エヘ

おっさん「何をしておるんじゃ全く…」

おっさん「まあ、ともかく、そうであったか。じゃが、スティレットは今入院中…」

おっさん「そうじゃった!スティレットは今研究所にいるんじゃ!!そう言えば今日退院なのにまだ戻ってこないんじゃ」オロオロ

フレズベルグ「それはさすがに不味いよ、敵の腹の中にいるようなもんだから」

おっさん「あ~スティレット~」

トゥルルル

おっさん「誰じゃこの忙しい時に!もしもし?」ピッ

バーゼラルド「ヤッホー、バーゼだよ~。ビックリした?」

おっさん「な、おぬしバーゼ殿か?」

バーゼラルド「にゃはは、何で番号がわかったかって?天才バーゼちゃんにはわからないことなどないのだ~!」

おっさん「そんなことなどどうでもいい、今はそれどころじゃないのだ!」

バーゼラルド「えっ、どうかしたの?」




バーゼラルド「バーゼも今調べてみたけど、確かにFA社にアクセスできないね。これはちょっと調べてみる必要があるよ。バーゼは原因を調べてみるからおっさんはフレズベルグと一緒にこっちに来て」

おっさん「心得た!」





フレズベルグ「 おっさんもうちょっとスマホの使い方覚えなよ?」

おっさん「まさか知り合いの居場所までわかるとは…さすが“はいてく”じゃのう」

ピンポーン

あお「はーいって、カバ!」

おっさん「カバではござらん!」



バーゼラルド「状況を説明するね。FA社のシステムは何者かに乗っ取られてる」

フレズベルグ「イノセンティアだね」

バーゼラルド「おそらくね、それとバーゼも試してみたんだけど外からのハッキングは無理みたい」

オッサン「はっきんぐ?」

あお「何それ?」

フレズベルグ「二人とももう少し勉強しなよマスターなんだから…」ハー

轟雷「ではどうすればいいのですか?」

バーゼラルド「FA社に進入する方法はある。バトルフィールドをFA社のPCと繋げて進入すればいいんだ」

バーゼラルド「ただね、これって結構危険なんだ。ハッキングされてるせいで、もし中で先頭不能になっちゃったら一人じゃ戻ってこれなくなっちゃうんだよ」

バーゼラルド「マスターのいない迅雷とアーキテクトお姉ちゃんは居場所が特定できないし、スティレットはFA社…」

おあ「シロクロたちは?」

バーゼラルド「マテリアお姉ちゃん達もなぜかFA社にいるみたいなんだ。援軍は期待でき無そう」

フレズベルグ「ってことは…」

バーゼラルド「バーゼはここに残ってサポートしなきゃいけないから動けない、実質動けるのは轟雷とフレズベルグしかいないんだ」

おあ「あ~もう、何でこんな時に電柱にぶつかってんのフレズは!」

フレズベルグ「仕方ないだろ、急いでたんだから!」

轟雷「行きましょう、他に方法が無いなら迷っている暇はありません!」

フレズベルグ「本調子じゃないけどボクも行くよ!」


バーゼラルド「いい、絶対二人一緒に行動すること。どっちかが戦闘不能になったら脱出を最優先すること」

轟雷「わかりました!」

フレズベルグ「うん!」

バーゼラルド「目的はイノセンティアのを戦闘不能、そうすればハッキングは解除されるはず」

あお「え~と、つまりイノ何とかってやつをやっつければいいってことだね?」

バーゼ「そうだよ。じゃあ二人ともいくよ!」



轟雷、フレズベルグ、フレームアームズガール、セッション!

轟雷「ゴー!」

フレズベルグ「バッチコーイ!」

ブイーン





イノセンティアを止めることは出来るのか、そしてスティレットは…

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第七話終わり


ドオオオン!

轟雷「ここが研究所…」

フレズベルグ「まるで要塞じゃないか…っ気合い入れていくよ、轟雷!」

轟雷「はいっ!」

ブイーン スタッ

轟雷「あれは!」

迅雷 クロ フレズベルグN

フレズベルグ「いきなりお出ましとは手間が省けていいね、一気にけりをつけてやる!」

轟雷「待ってください。迅雷、クロ、何で二人ともそっちにいるんですか?」

バーゼ『二人とも気をつけて、迅雷とクロお姉ちゃんは洗脳されてる。けど戦闘不能にすれば洗脳は解けるはずだよ!』

フレズベルグ「要するにみんなやっつければいいってことでしょ!」

轟雷「来ます!」

バーゼ『?待って、誰かが侵入してきた!』

「座標確認、データ転送、状況の確認を終了…行動開始」

ブイーン スタ

アーキテクト「ヒミコ丸、只今参上…」

轟雷「何を言ってるんですか、アーキテクト?」

アーキテクト「…ほんのジョークです」

あお「でもこれで数の上では互角だよ!」

バーゼ『アーキテクトお姉ちゃん、頼んだよ!』

アーキテクト「了承、目標を敵の殲滅に設定…」




ズガーン ドーン!

フレズベルグ「くそっ、あいつらあんなに強かったのか」

バーゼ『それだけじゃないよ。洗脳されたことで攻撃に容赦が無い、それにデータも改ざんされて全体的に能力が上がってる!』

フレズベルグ「くそっせめて本調子だったら…」

フレズベルグN「遅い…」

バシュ! ドカァ

フレズベルグ「うわあぁ!」ドサッ

クロ「クロ、目標を駆逐する」シャキン!

アーキテクト「目標射程外、援護不能!」

轟雷「フレズベルグ!」

フレズベルグN「ジャマするな!」ガキン!

轟雷「くっ」

クロ「とどめ!」バッ

フレズベルグ「ここまでか…ん、あれは?」

キラッ ヒュウウウ ドカアァ!

クロ「がっ!」ドサッ

バーゼ『こ、この反応はまさか!』

ヒュンヒュン ザザッ!

シロ「Wシロ華麗に参上!」

轟雷「シロ、あなたでしたか!」

シロ「ギリギリセーフってところかしらぁ、フレズベルグの旦那!」

フレズベルグ「ボクは男じゃな~い!」

轟雷「シロっ!その姿はいったい?」

シロ「研究所にあった試作パーツを借りてきちゃった」ニコニコ

※EWのWガンダムの羽を装備してると思って下さい。以降Wシロと表記


バーゼ『わ~いシロお姉ちゃんが来てくれた~!これで百人力だよ~!』

Wシロ「フレズベルグちゃんってばまさかもうへばっちゃった~。それともお姉さんの看病が必要かしら?」

フレズベルグ「じょ~だん?ちょっとつまずいただけだよ!」

Wシロ「……」ニコ

迅雷 「……」

ガガガガガ!

アーキテクト「迅雷、データ習得。スピードによる撹乱戦法がメイン。対応策を検索…完了、有効と思われる装備を転送」シャキン!

ガキン!

Wシロ「クロ、お姉ちゃんが今助けてあげるからね」キンキン!

Wシロ「パワーは上がってるけど攻撃のパターンが同じねぇ、これなら!」

ギャリリリ!

クロ「受け流し!?」

ガシッ

Wシロ「クロ、目を冷まして!」

ズギュウゥゥン!

轟雷「あれは私がやったショック療法!」

おっさん『な、なんと破廉恥な!』

プシュ- クロ、戦闘不能!

Wシロ「クロ、ゆっくり休みなさい」ソッ…


Wシロ「さてと…」

ギャオ! ガシイィン ギリリ…

フレズベルグN「……!」

Wシロ「私の可愛い妹達に手を出したこと、とってもとってもとってもとってもとってもとっても後悔させてあげるわ~」ニィィィ

あお『怖っ!』

轟雷「撃ちます」ドオン!

ガアン! グラッ

フレズベルグN「被弾…損傷は軽微」

バーゼ『轟雷、装甲も本物のフレズベルグより固いから気をつけて!』

迅雷「…!」ダッ

ガシイン!

アーキテクト「ここは通しません」

フレズベルグ「くらえっ!」バシュバシュ

ドオォン!

フレズベルグN「3対1、状況は不利…轟雷、フレズベルグ、シロ、対象のデータから有効な戦術を検索…終了」バッ!

轟雷「しまった!空中から…私と負傷したフレズベルグは空を飛べません」

バッ!

Wシロ「私と1対1の勝負に持ち込むなんて上手く考えたわね~おかげで誰にも邪魔されずに貴方を叩きのめせるわ」クワッ

あお『だから怖いって』

Wシロ「素敵に不様な姿にしてあげるから…」

Wシロ「覚悟しなさい!」

フレズベルグN「目標を狙い撃つ…」バシュバシュ!

Wシロ「当たらない!」スイスイ

あお『すごーい全然当たんない!』

バーゼ『シロお姉ちゃんはあー見えて経験値は私達の中で一番だからね!』

フレズベルグN「 目標の動きがデータを上回っている、戦闘プランをBに移行する」

キュイイィン!

Wシロ「あら~、エネルギーをチャージして一気に決めるつもり?本当に雑な戦術ね~」

スッ

Wシロ「…?私を狙ってない、この軌道は…しまった!」

バシュウ!

フレズベルグ「えっ?」

ドカァン!

轟雷「フレズベルグー!」




ほのぼのもののはずが、どうしてこうなった…

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第八話終わり





シュウゥゥ…

フレズベルグ「あ、ああ…」

Wシロ「ぐ…あ…」ボロ

ドサッ

バーゼラルド『シロお姉ちゃーん!』ビエエエン!

フレズベルグ「っ!何でボクなんかを…」

Wシロ「可愛い妹を助けるのに、理由なんていらないでしょ?」ニコ ハアハア

ガクッ シロ、戦闘不能!

轟雷「シロォ!うわああぁ!」

ドォン バチィ!

フレズベルグN「!?推進部にダメージ、飛行不能!」ヒュルルル ドオォン!

バチバチ

フレズベルグN「トラブル発生、一時撤退。態勢を立て直す」スー

あお『あっ、建物の方に逃げてくよ!』

轟雷「皆をここまで傷つけて…」ワナワナ

轟雷「こんなにひどいめにあわせておいて…」ワナワナ

轟雷「絶対に逃がしません!」カッ!


ブロロ!

おっさん『轟雷どの、深追いは危険じゃ!』

轟雷「…すみません、けど、あいつだけはどうしても許せません!」

スッ スッ プシュー パタン

あお『FA社の扉が閉まっちゃったよ!』

バーゼラルド『あー、ダメだよ轟雷、そこは一人じゃ危険だよ!』

アーキテクト「轟雷、未確認領域に侵入。生存率、データ不足により不明、援護をするのが最適と判断」クルッ

迅雷「行かせん…」ガキン!

バーゼラルド『あ~もう迅雷、邪魔しないで~』

迅雷「奥義発動…」

バババババ!

おっさん『これはあのときの分身。ああもう、この忙しいという時に!』

アーキテクト「!轟雷の追跡、中断。目前のトラブル、対処。戦闘データから分身の対抗策を検索…該当なし、対処不能!」

あお『うわー、迅雷がたくさん…そうだ、アーキテクトも分身しちゃえば~?』

アーキテクト「!了解。分身サブルーティン実行」

シュバババババ…

アーキテクト×100

迅雷「あばふっ!」ブハッ

ズバズバズバズバ バシュバシュバシュバシュ

あお『あれ~?どんどんやられてくよ、何で~?』

バーゼラルド『アーキテクトお姉ちゃんの分身は能力が下がっちゃうんだ、100体出したからおそらく1体当たり100分の一まで弱くなってる』

あお『え~!不味いじゃん分身やめやめ~!』


アーキテクト「否定、分身を継続、この状況が良い… 」

バシュ! ドオン!

迅雷 「!!」

あお『今の攻撃…あ、あれって!』

フレズベルグ「空は飛べなくても狙撃は出来るんだよ!」つランチャー

バシュバシュ! ドオンドオン!

おっさん『うーむ、見事な連携じゃ!』

バーゼラルド『やったー後一人だよ~!』

迅雷 「ちいっ!」つ手裏剣

シュパシュパ

フレズベルグ「うわああぁ!」ドカドカ!

アーキテクト「分身サブルーティン終了、接近戦サブルーティンへ移行」シュイイン

迅雷「……」ギュオオ…

アーキテクト「状況把握。最も有効な戦術は一撃必殺、最適な武器を転送…」つリボルビングバンカー シュイイン

アーキテクト「この距離は、外さない!」

ガシィン! バスッ ドオン!

迅雷「ぐああ!」ヒュー ドサ

迅雷 戦闘不能!

アーキテクト「目標沈黙、戦闘を終了する」


Wシロ「……」

フレズベルグ「……」

クロ「……」

迅雷「……」

アーキテクト「ダメージレベル64、行動可。戦闘続行を優先、轟雷の援護に向かう」

バーゼラルド『待って、轟雷の事も心配だけど、一端皆を連れて脱出して!』

あお『ええっ、そんなことしたら轟雷一人だけになっちゃうじゃん!』

バーゼラルド『も~忘れちゃったの?ここで戦闘不能になったら一人じゃ戻って来れないんだってば!』

あお『おお、そうだった!アーキテクト~皆を連れて戻ってきて~』

アーキテクト「しかし、それでは…」

あお『大丈夫!轟雷は私達が思ってる以上に強いから、イノ何とかなんかシュパっとやっつけちゃうよ!』

バーゼラルド『あおは轟雷の事信頼してるんだね~』

あお『当然、なんたってマスターですから!』エッヘン!

アーキテクト「…了解。転送プログラムを展開、戦場から離脱する」

シュイィン シュパシュパ


-あおの家

フレズベルグ「はっ!?」ガバッ

あお「フレズ、気がついた?」

フレズベルグ「状況は?」

あお「轟雷が一人で戦ってるよ!」

フレズベルグ「こんな所で呑気に寝てる場合じゃない!もう一度…ぐっ」ガクッ

バーゼ「ダメだよ、外見は何ともないけど精神は疲労してるから今行っても足手まといになるだけだよ」

フレズベルグ「くっそう!轟雷に託すしかないのか…」ガン




イノセンティア、そして轟雷、勝負の行方は

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第九話終わり



イノセは試作のため不完全のためアーキテクトのように喋り方が変わってます

けどちょっと喋り方が適当すぎるので変更しときます

>>60


フレズベルグ「あれ?イノセンティアってばまだ中にいる。どーしたの~?」

イノセンティア「敗北データ読み込み不可、プログラム終了不能…再起動…不能、重大なトラブル発生」ブツブツ

ビービ- キンキュジタイハッセイ!

「な、何だ何が起こった!?」

フレズベルグ「えっ?な、何、どうしたの?」

「大変だ研究所のシステムが何者かにハッキングされた!?」

イノセンティア「FA社研究所に接続、原因の究明を開始。サブルーティン化実行…」ブツブツ

「侵入者を特定。な、バカな!イノセンティアだと!?」

「くっ、暴走してるのか。制御がきかない。このままでは研究所のシステムが乗っ取られる!仕方ない、フレズベルグ、実力行使だ。イノセンティアを止めてくれ!」

フレズベルグ「りょーかい!ったく、手間のかかる妹だね」


フレズベルグ、フレームアームズガール、セッション!

フレズベルグ「ちょっと大人しくしてもらうよ!」





>>61



フレズベルグ「イノセンティア、大人しくしな!」

イノセンティア「フレズベルグ解析終了、アーカイブより現状における最強のプログラムを構築…」ピカー



フレズベルグナイトメア(イノセンティア) プシュ~

※フレズベルグナイトメア:見た目はノーマルのフレズベルグ(紫)だが全ての性能が最大限まで引き上げられている

本来なら機体が耐えられないが仮想空間なので問題ない。以降フレズベルグNと表記


フレズベルグ「な、ボクにそっくり…けど、姿を似せたくらいじゃ勝てないよ!」ギュオ!

フレズベルグN「……」つベリルショット・ランチャー×2 ガシイン!

フレズベルグ「え、何それ?」

フレズベルグN「…死ぬほどいたいぞ、ツインベリルショット・ランチャー」

ブッピガン バシュー!

フレズベルグ「うわあぁ~!」

ショウシャ イノセンティア!

バシュッ ドシャア

フレズベルグ「うう、そんな…ボクより全然強い」

バタンバタン!

「なっ!自動扉が勝手に」

「このままではみんな閉じ込められてしまう。フレズベルグ、お前だけでも脱出しろ。外にいる仲間に助けを求めるんだ!」

「仲間と協力してイノセンティアの暴走を止めてくれ!」

>>70


バーゼ『わ~いシロお姉ちゃんが来てくれた~!これで百人力だよ~!』

Wシロ「フレズベルグちゃんってばまさかもうへばっちゃった~。それともお姉さんの看病が必要かしら?」

フレズベルグ「じょ~だん?ちょっとつまずいただけだよ!」

Wシロ「……」ニコ

迅雷 「……」

ガガガガガ!

アーキテクト「迅雷、接近戦に特化、主にスピードによる撹乱戦法がメイン。接近戦サブルーティン実行」シャキン!

ガキン!

Wシロ「クロ、お姉ちゃんが今助けてあげるからね」キンキン!

Wシロ「パワーは上がってるけど攻撃のパターンが同じねぇ、これなら!」

ギャリリリ!

クロ「受け流し!?」

ガシッ

Wシロ「クロ、目を冷まして!」

ズギュウゥゥン!

轟雷「あれは私がやったショック療法!」

おっさん『な、なんと破廉恥な!』

プシュ- クロ、戦闘不能!

Wシロ「クロ、ゆっくり休みなさい」ソッ…

>>71


Wシロ「さてと…」

ギャオ! ガシイィン ギリリ…

フレズベルグN「……!」

Wシロ「私の可愛い妹達に手を出したこと、とってもとってもとってもとってもとってもとっても後悔させてあげるわ~」ニィィィ

あお『怖っ!』

轟雷「撃ちます」ドオン!

ガアン! グラッ

フレズベルグN「被弾…損傷は軽微」

バーゼ『轟雷、装甲も本物のフレズベルグより固いから気をつけて!』

迅雷「…!」ダッ

ガシイン!

アーキテクト「戦闘続行、迅雷の足止めを優先」

フレズベルグ「くらえっ!」バシュバシュ

ドオォン!

フレズベルグN「3対1、状況は不利…轟雷、フレズベルグ、シロ、対象のデータから有効な戦術を検索…空中戦サブルーティンに移行」バッ!

轟雷「しまった!空中から…私と負傷したフレズベルグは空を飛べません」

バッ!

Wシロ「私と1対1の勝負に持ち込むなんて上手く考えたわね~おかげで誰にも邪魔されずに貴方を叩きのめせるわ」クワッ

あお『だから怖いって』

Wシロ「素敵に不様な姿にしてあげるから…」

Wシロ「覚悟しなさい!」

フレズベルグN「目標を狙い撃つ…」バシュバシュ!

Wシロ「当たらない!」スイスイ

あお『すごーい全然当たんない!』

バーゼ『シロお姉ちゃんはあー見えて経験値は私達の中で一番だからね!』

フレズベルグN「目標補足不能、対応サブルーティンなし、戦闘プランBに移行…」

キュイイィン!

Wシロ「あら~、エネルギーをチャージして一気に決めるつもり?本当に雑な戦術ね~」

スッ

Wシロ「…?私を狙ってない、この軌道は…しまった!」

バシュウ!

フレズベルグ「えっ?」

ドカァン!

轟雷「フレズベルグー!」




ほのぼのもののはずが、どうしてこうなった…

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第八話終わり

>>72




シュウゥゥ…

フレズベルグ「あ、ああ…」

Wシロ「ぐ…あ…」ボロ

ドサッ

バーゼラルド『シロお姉ちゃーん!』ビエエエン!

フレズベルグ「っ!何でボクなんかを…」

Wシロ「可愛い妹を助けるのに、理由なんていらないでしょ?」ニコ ハアハア

ガクッ シロ、戦闘不能!

轟雷「シロォ!うわああぁ!」

ドォン バチィ!

フレズベルグN「!?推進部にダメージ、飛行不能!」ヒュルルル ドオォン!

バチバチ

フレズベルグN「トラブル発生、一時撤退。態勢を立て直す」スー

あお『あっ、建物の方に逃げてくよ!』

轟雷「皆をここまで傷つけて…」ワナワナ

轟雷「こんなにひどいめにあわせておいて…」ワナワナ

轟雷「絶対に逃がしません!」カッ!

>>73


ブロロ!

おっさん『轟雷どの、深追いは危険じゃ!』

轟雷「…すみません、けど、あいつだけはどうしても許せません!」

スッ スッ プシュー パタン

あお『FA社の扉が閉まっちゃったよ!』

バーゼラルド『あー、ダメだよ轟雷、そこは一人じゃ危険だよ!』

アーキテクト「轟雷、未確認領域に侵入。生存率、データ不足により不明、援護をするのが最適と判断」クルッ

迅雷「行かせん…」ガキン!

バーゼラルド『あ~もう迅雷、邪魔しないで~』

迅雷「奥義発動…」

バババババ!

おっさん『これはあのときの分身。ああもう、この忙しいという時に!』

アーキテクト「!轟雷の追跡、中断。目前のトラブル、対処。戦闘データから分身の対抗策を検索…該当なし、対処不能!」

あお『うわー、迅雷がたくさん…そうだ、アーキテクトも分身しちゃえば~?』

アーキテクト「!了解。分身サブルーティン実行」

シュバババババ…

アーキテクト×100

迅雷「あばふっ!」ブハッ

ズバズバズバズバ バシュバシュバシュバシュ

あお『あれ~?どんどんやられてくよ、何で~?』

バーゼラルド『アーキテクトお姉ちゃんの分身は能力が下がっちゃうんだ、100体出したからおそらく1体当たり100分の一まで弱くなってる』

あお『え~!不味いじゃん分身やめやめ~!』

修正終了、続きます



-FA社内

ドンドン!

バーゼラルド『轟雷、気をつけて!研究所のセキュリティが轟雷を敵と認識してる』

あお『って言うか何でこんなに厳重なのに乗っ取られちゃったの?』

バーゼラルド『う~ん、セキュリティってのはもともと外からの侵入には強いけど、今回は内部から侵入されちゃったからね』

あお『そっか~大変なんだね』

バーゼラルド(あんまり良くわかってないみたいだね、さすがアホっ子…)

バーゼラルド『研究所の中は迷路みたいになってるからバーゼのナビに従って!』

轟雷「わかりました、お願いします」


轟雷「ここは…一本道ですね」

バーゼラルド『むむっ、轟雷、この先は研究所の中心部に繋がってるよ、そこにイノセンティアもいる。何があるかわからないから油断しないで!』

轟雷「わかりました、バーゼラルド」

ブロロロ…

バーゼラルド 『!誰かいる』

スティレット「……」キョロキョロ

轟雷「あれは、スティレット!無事だったのですね」

おっさん『何、スティレットだと?』

スティレット「あ、轟雷!ちょっと何処なのここ?何か目が覚めたら全然知らない所にいたんだけど…」

轟雷「スティレット、ここは危険です一端脱出しましょう」

シーン…

轟雷「転送プログラムが作動しない、バーゼラルド?」

バーゼラルド『…ご…い……わな…』ザザ…ザ

轟雷「バーゼラルド、バーゼラルド、返事をして下さい!」


-あおの家

バーゼラルド「まずい、イノセンティアがシステムのハッキングを再開した。ああっ、通信が遮断されちゃった」

あお「ええっ何か不味いことでも起こった?」

バーゼラルド「あ~もうっ、不味いなんてもんじゃないよ~!通信も繋がらないし、この様子じゃ恐らく転送プログラムも作動しないよ!」

あお「え~、轟雷戻ってこれないの?」

バーゼラルド「残された手段はただ一つ、イノセンティアをやっつけてハッキングの強制解除をする事!けど、先にハッキングが完了しちゃったらもう手遅れ、例え倒せても解除されることはない…もしそうなったらバーゼラルド達の敗けだよ」

あお「大丈夫!轟雷は強いからきっとやってくれるはず…」


轟雷「通信が…どうしましょう?」

スティレット「……」

轟雷「スティレット?」

スティレット「……」つ刀

ブンッ! サッ

スティレット「ちっ惜しい、その首はねてやろうと思ったのに」

轟雷「スティレット何を?まさか…」

スティレット「今の私はイノセンティア様の忠実なる兵士…邪魔するやつは切り捨てる!」

轟雷「くっ」つ刀

ガキィン!

スティレット「大人しく刀の錆になれ!」

轟雷「スティレットやめて下さい!」

スティレット「やめてほしけりゃ大人しく切られな!」

ギリギリ…

スティレット「ついでに一つ、面白いことを教えてあげる」


-あおの家

バーゼラルド「あああああ!」ガタン

あお「ど、どうしたのバーゼラルド?」アセアセ

バーゼラルド「ここだけ巧妙にプログラムが改変されてる!……これって!?」サア…

あお「え、何何?」

バーゼラルド「……いいあお?心して聞いてね。今轟雷がいる場所はね普通じゃありあない所なんだ、んでね、その…何があり得ないかって言うとね、ここで戦闘不能になると…」




バーゼラルド「死んじゃうんだ…」




轟雷「そんなはずありません!出鱈目を言わないで下さい!」

スティレット「出鱈目ではない!偉大なるイノセンティア様によって作られたこの空間では、戦闘不能になったフレームアームズは全ての機能を失う」

轟雷「そんな…」

スティレット「さあ始めましょう、フレームアームズどうしの命のやり取りを!」

ガキィン!


-あおの家

ザザー

バーゼラルド「うーんやっぱりダメみたい。映像も音声も繋がらないや」

あお「私たちに出来る事は轟雷を信じて待つだけ…」

フレズ「ボクが電柱にぶつかってなければ…」クッ



あおバーゼラルド「全くだね」



おっさん「スティレット…師匠でありながら何も出来ないとは、なんて不甲斐ないんだ拙者は…」


轟雷「やめて下さいスティレット、あなたとは戦いたくない!」

スティレット「うらあ!」ガキィン!

轟雷「本当に忘れてしまったんですか?私やバーゼラルド、迅雷やフレズ達の事も…皆との楽しかった思いでも」

スティレット「やああぁぁ!」ガシィン!

轟雷「私は忘れませんよ…スティレットとの思いでを…忘れません…絶対に、絶対に忘れません!」

ガキィン ピカッ!



ピキィーン



「何処狙ってるのよ?」


「あったか~い、何これ?ぽわぽわする~」


「轟雷に任せるわ!」



アハハ…アハハハ


スティレット「……轟…雷?」

轟雷「スティレット、正気に戻ったんですね!」

「……」キュイィン…バシュ ドカァ!

轟雷「きゃああぁぁ!」ドシャ

スティレット「轟雷!お前は、がっ!?」ガシッ

イノセンティア「フレーム001に異常発生、命令無視を確認、原因不明…」

スティレット「この、離しなさいよ!」ググッ

イノセンティア「フィールドの防衛を優先、フレーム001を洗脳、サブルーティン再実行…」

バチバチバチ!

スティレット「きゃああぁぁ!」

イノセンティア「洗脳完了。ミッション再開へ移行する」スッ

スティレット「……」




スティレットの運命やいかに…

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第十話終わり




-あおの家

バーゼラルド「あ~、ハッキングが止まらないよ~」

ハッキング 86%

あお「もうこんなに、轟雷…」


轟雷「スティレット、丈夫ですか?」

スティレット「……」ギン!!

轟雷「!」

ブオン!

轟雷「スティレット!」サッ

スティレット「うおぉ!」ブンブンッ ガキン

轟雷「くっ、止めて下さい!」

スティレット「はあああ!」ダダダ

轟雷「どうしたら?」

スティレット(轟雷…)

轟雷(!これはスティレットの声。直接頭に…)

スティレット(斬りなさい)


轟雷「なっ何を!」

スティレット(轟雷、時間がないわ。もうじきFA社のハッキングが完了する。そうなればイノセはネットワークを通じて自分を除くす全てのフレームアームズの機能を停止させる)

スティレット(暴走したイノセは最強を目指しこの結果にたどり着いた。今これを止める事が出来るのは轟雷、あなただけよ!)

スティレット(だから…私を斬って先に進みなさい!)

轟雷「そんな…いやです、私には出来ない!」

スティレット「斬れ、斬りなさい!」

ガキィン!

轟雷「無理です、私には出来ない!!」

スティレット(甘えないで!貴方にはフレームアームズガール全ての運命がかかっているのよ!)

轟雷「でも…でも!」ギリギリ…

スティレット(轟雷…)

スティレット(皆を…守って…)ツウ…

轟雷「……!!」

ガキィン! ザザ ダダダ

轟雷「スティレットー!」



バシュ!



スティレット「……がっ」

ドサッ

轟雷「……スティレットー!」ガシャン 刀

轟雷「スティレット、しっかりして下さい!」ユサユサ

轟雷「スティレット、死んじゃ嫌だ、目を開いて!」ポロポロ

ザー

バーゼラルド『バーゼラルド あっ、通信が回復したよ!轟雷大丈夫~。あれ、スティレット?』

おっさん 『むう、何か様子がへんじゃ?』

あお『轟雷…何かあったの?』





バーゼラルド『そんな事が…』

あお『スティレットー』ウエエェン

おっさん『スティレット…』グッ

轟雷「……」シクシク

おっさん『…ゆけ、轟雷殿。戦いはまだ終わってはあらぬ』

轟雷「でも、スティレットをここに置いてくなんて」

おっさん『お主はスティレットに託されたのであろう、フレームアームズの未来を。ここで立ち止まっている暇は無いはずじゃ!』

おっさん『スティレットの死を無駄にしないでくれ…』

轟雷「おっさん…わかりました」

スティレット「……」

轟雷「……」ギュッ 手

轟雷「スティレット、行ってきます!」スクッ





ブロロロ

バーゼラルド『気をつけて轟雷、タイムリミットまで20分を切ってる!』

轟雷「わかりました。!…見えました、あそこが中心部。いました!」

イノセ「……コピーモード、コードフレズベルグ完了」

シュイーン イノセンティア→フレズベルグN

轟雷「スティレットの為にも、ここで決めます!」


-あおの家

おっさん「……」

あお「おっさん…」

おっさん「スティレットは素直で真っ直ぐなとても良い子じゃ。初めはこんな玩具がと思っとったが、今ではあやつこそ我が剣を継ぐに相応しいと思っておる。それが、まさかあのような事になるとは…」グスッ

バーゼラルド「おっさん…その、元気出してよ?」

おっさん「バーゼラルド殿、スティレットは本当に死んでしまったのか?」

バーゼラルド「んとね、データがデリートされた訳じゃないから正確には違うんだけど、けどずっと眠ったままで絶対起きない状態になっちゃってるから…」

おっさん「ならば拙者が起こしてこよう」スッ

バーゼラルド「だ、駄目だよ。確かに通信が回復してる今ならあっちに転送は出来ると思うけど、戻ってこられる保証は何処にもないんだよ!」

あお「ええっ!危ないよおっさん!?」

おっさん「止めてくれるなバーゼラルド殿、愛弟子の危機に何もせんで何が師匠だ!」ガボッ

バーゼラルド「ああっ、おっさん!」

おっさん、フレームアームズガール、セッション!

おっさん「今いくぞスティレット!」




おっさんはスティレットを目覚めさせることが出来るのか?

これはスティレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第十一話終わり




ドドドドド!

轟雷「……」スッスッ

フレズベルグN「命中率低下、各装備に問題なし、原因不明」

轟雷「そこです!」

ドオン! バゴオ

轟雷「やはり…。パワーは上がっていますが、それぞれの武器による攻撃方法はフレズベルグと同じ。フレズベルグと何度も闘った私なら対応出来る」

フレズベルグN「ダメージレベル上昇…」

轟雷「それだけじゃない。攻撃の精度がフレズベルグより甘く、さらにパワーがありすぎるせいで振り回されている。つまり、隙があると言うこと」

ドオンドオン

フレズベルグN「目標捕捉」チャキ

轟雷「いけっ!」チャッ

バシュ! ドオン!

フレズベルグN「グガ!」ドカア!

轟雷「…」スイッ

ドシャアァア!

轟雷「やりました!」


ムクリ

轟雷「もう勝負はつきました、降参して下さい」

シュイーン フレズベルグN→イノセンティア

イノセンティア「戦闘データ集計、行動パターン解析、全局面に対応。遠距離特化サブルーティン実行…」

シュイーン ピカッ!

轟雷「これは!?」

フレズベルグルフス シュウウゥ

フレズベルグルフス「お前達のおかげでデータが集まった。これで誰にも負けない究極のフレームアームズガールの誕生だ!!」

※フレズベルグルフス:フレズベルグの遠距離特化型、ベリルショットライフルを4丁装備している。このストーリーでは全局面に対応できる最強使用となっている。以降ルフスと表記

-あおの家

あお「ちょと何あれ、ズルくない?」

バーゼ「ああっ、また通信が!轟雷、おっさん…」

ザザー



タイムリミットまで後10分



スティレット「……」


ほう、ずいぶん筋がいいのう


あったりまえじゃない!そんじょそこらのおもちゃとは違うのよ!


うわーん、またおっさんにやられたー!


はっはっは、まだまだ修行不足じゃ


今の動きは良かったぞ


本当に!べ、別に嬉しくなんてないんだから…


まだ初めて30分もたっておらんぞ


じっとしてるのがこんなに大変だとは思わなかったわ…


スティレットレット、お主はワシの自慢の弟子じゃ




……ット




……ティレット



スティレット


目をさますんじゃスティレット…


スティレット「はっ!」パチ

スティレット「あれ、私は…たしか轟雷に斬られたはずじゃ…ん?」

ピカー

スティレット「!これは…師匠の刀。何でここに?」

ズドオォン グラグラ

スティレット「うわぁっ!」

キャアァー!

スティレット「今のは、轟雷の声!」




轟雷「きゃあぁー!!」ドシャア!

ルフス「随分頑丈ね、倒すのに時間がかかっちゃった」

轟雷「イノセ…ティ…ア……」ガクッ

ルフス「さてと、とっとと止めを刺しますか」チャキ

キュイイィィイン! バシュ

轟雷「……」

ズバァ!

ルフス「!私の攻撃を切り裂いただと?お前は…」


スティレット「……」スタスタ


スティレット「轟雷…心配かけてごめんね」スッ

ルフス「おい待て、そいつを何処に連れて…」



スティレット「ちょっと黙ってろ!」ギン!!



ルフス「…こいつ!」ビリビリ



タイムリミットまで後7分



スティレット「……」チャキ

ルフス「……」チャキ

バシュバシュ! シャッ

ルフス「目標捕捉、消し飛びな!」

スティレット「かわすっ!」スッスッ

ルフス「おのれチョコマかと…ちいっ!」

ガキィン!

スティレット「惜しいっ!」

ルフス「っざったいんだよ!」 バシュシュシュシュ!

スティレット「心を研ぎ澄ませろ…」スッスッ

スティレット「そこだ!」ズバッ!

シュウゥ

スティレット「…!?」

ルフス「なかなかやるじゃないか。だが、その程度の攻撃では私の装甲は貫けない、さらに」

ルフス「目標の行動パターンを解析、更新」ピピ


ドシュウ!

スティレット「なっ、さっきより早い、それに狙いが正確になってる!」

ルフス「更新、更新、更新!」

バシュバシュバシュバシュバシュ!

スティレット「まずい、このままだと」

バシュ! ジュッ

スティレット「きゃああぁぁ!足が!」

ドサッ バシュバシュ

スティレット「うわぁ!」バッ

ドカドカ ボコォン

スティレット「がはっ、背中が…」

ルフス「とどめ…」バシュ!

スティレット「くうっ! ゴロッ」ドオン!

ルフス「足は封じた、空も飛べない。勝負あったな」



スティレット「そんな…ここまでなの?」

スティレット「……」

スティレット「師匠!」ハッ


ドカァン!

ルフス「目標沈黙…何?」


スティレット「……」ジッ


ルフス「バカな、今のを避けた、マグレか?」バシュ!

スティレット「……」スッ

ルフス「マグレじゃないだと?」ドンドンドンドン!

シュバババ!

ルフス「どういう事だ?足も怪我してるはずなのに段々動きが速く!」


スティレット(敵の動きが見える。師匠との修行はやっぱり無駄じゃ無かった)

スティレット「イノセンティア、心の乱れは隙を生む、そこを突けばどんな攻撃も当たりはしない」ドカァ!

ルフス「がっ!何なんだその技は、何なんだその強さはー!」

スティレット「侍道!」ズバァ!

ルフス「ぐはっ、うわあぁぁ、来るなー!」キュイイィイン!

バシュウゥ!

スティレット「色……空」スカッ

ルフス「すり抜けた!バカな!?だが、お前の武器では私には傷一つ付けられない!」




スティレット「ねえおっさん、何か必殺技とか無いの~?」

おっさん「必殺技のう…有るには有るが」

スティレット「本当に!」

おっさん「よーく見ておれ」

ズバッ! ズウン…

スティレット「すごーい。どうやるの、教えなさいよ!」

おっさん「これはな、教えられるものではないんじゃ」

スティレット「何でよ意地悪~!」

おっさん「意地悪ではない。これはのう、心技体が一つになった時初めて成功するものなんじゃ」

ガキィン!

スティレット「いったーい!」ビリビリ

おっさん「ははは!まだまだ未熟のようじゃな。じゃが、成功すればどんなものでも一刀両断する文字通り一撃必殺の刃となろう」




スティレット「あの時は出来なかったけど、今なら…出来る気がする」スウ…チャキ!


スティレット「一刀両断!」カッ!




師匠とともに鍛え上げた一撃。スティレット、あと一息だ

これはスティレットレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第十二話終わり





ズバアッ!

ルフス「ぐあっ、馬鹿なあぁぁ!」ドサッ

スティレット「で…で、出来た」ハアハア

スティレット「轟雷、轟雷」ユサユサ

轟雷「う…ん。え、ス、スティレット?どうして?」

スティレット「師匠との夢を見てたわ、修行は厳しくて大変だったけど楽しかった…。もっと師匠と一緒にいたいって思って、そしたら師匠の声が聞こえたの。声のする方に向かって歩いてたら目が覚めたわ」

轟雷「スティレット、無事で、無事で良かったです」ポロポロ


ブィーン

轟雷「周りの空間が。どうしたのでしょうか、これは?」

ザザッ

バーゼラルド『繋がった!轟雷~!あ、スティレットもいる!生き返ったんだね~、わーい!』

スティレット「いや、別に死んでないから」

バーゼラルド『そうだ二人とも、んとね~、ハッキングが解除されたんだよ!』

轟雷「!やりましたね、スティレット」

スティレット「ええ、そうね。早く帰りましょう。正直ボロボロでもう動けないのよね」ボロ

轟雷「そうですね。バーゼラルド、転送をお願いします」

バーゼラルド『オッケー、バーゼラルド様にまかせてゆっくり休んでるといい!』

スティレット「全く、調子いいんだから…」

バーゼラルド『それじゃいっくよ~、転送か…』



 ユ ル サ ナ イ !



ズズン! ブワッ

スティレット「ちょっと、何よこれ!」

バーゼラルド『二人とも気をつけて!』

「遮断フィールド形成、対象を隔離…」

轟雷「これはいったい?」


「強化プログラムのアップグレードを優先。戦闘データ更新、破壊対象に轟雷、スティレットを設定。最終プログラム、ドラゴンを起動…」


シュイーン→ズオオォ…


スティレット「なによこれ、まだこんなの相手にしろって言うの…」

轟雷「この姿はまるで、あく…ま…」

バーゼラルド『ダメだ、転送出来ない!二人とも気をつけて!」』

キュイィィン!

スティレット「!轟雷、避けて!」

轟雷「くっ!」

ズワォ! カッ ドオォォォオン!

スティレット「 何なのよこの威力。嘘でしょ、これがフレームアームズだって言うの? 」ガタガタ

轟雷「う…うああ」ガタガタ

つ大刀 シャキン!

スティレット「くそおっ!」つ刀

スティレット「食らえっ、一刀両断!」

スティレット(この一撃に全てを込める!)

ー!」

あお「やめてー!!」

ブンッ!


ガキィン!

轟雷「そんな…」ヘタッ

ギリリ… 刀×大刀 ブンッ!

スティレット「きゃあぁ!」ドシャッ

刀 カシャアン

スティレット「ううっ、轟雷、あなただけでも…逃げて…」ググッ

ズシンッ ズシン

轟雷「スティレットー!」

あお「やめてー!!」

ブンッ!


-ちょっと前




ヒュイイン…

刀(おっさん)(な何じゃこの姿は。これでは動けぬではないか、ぬ~、なんたる不覚!)

スウゥ…

おっさん(おお、転送とやらが終わるみたいじゃ。ぬ、あれは…)

スティレット「……」

おっさん(おお、スティレット。このような姿でなければよくやっと抱きしめてやれたというのに…)

スティレット「……」

おっさん(たとえ体が動かずとも心の声は届くはず。スティレットよ、目を覚ますんじゃ)

スティレット「……」

おっさん(仲間の為に自らの命を投げ出す覚悟、見事であった。お主こそ真の侍じゃ)

スティレット「……」

おっさん(まだまだお主には教えたいことが沢山ある、こんなところで終わるには早すぎる。たのむ…目を…開いてくれ)

スティレット「……」

おっさん(…ダメなのか…スティレット。何故だ何故なんだ、くそおっ、動け、動かんか、このポンコツぷらもでるー!)



スティレット「どう言う意味よー!」ガバッ!



おっさん(!?)

事の真相である



バシュバシュバシュ!

おっさん(あやつはこちらの動きを正確に計算しておるな。だが、その程度で捉えられるほどワシのスティレットはやわではない」)

ドンナコウゲキモアタリハシナイ

おっさん(厳しい修行に耐えきったスティレットはもはや並の奴には止められん!)

イットウリョウダン!

おっさん(ゆけ、スティレットよ。己を信じて敵を斬れ!!)

アナアタダケデモ…ニゲテ

おっさん(スティレット!いかんこのままでは…。動け動けぇ、弟子の危機を救うのは師匠である拙者の役目。待っておれスティレット、今いくぞ!)グググ…

おっさん「ぬああぁぁ!!」ピカー

ガキィン!



イノセンティアの暴走を止めることは果たして出来るのか?

これはスティレットレットレットとおっさんのキャッキャウフフな生活の物語である


第十三話終わり





スティレット「……!」

スティレット「……?あ、あれは…」

おっさん「貴様はこの剣部シバラクが御相手いたーす!」

「…モトニモドッタカ(刀から)」

スティレット「師匠!」

おっさん「スティレット、よくやった。後は拙者に任せておけ!」

スティレット「はいっ!」ウルウル

スティレット「轟雷、ここを離れるわよ」ヨイショ

轟雷「スティレット、おっさん一人では危険すぎます!私達も加勢を…」

バーゼラルド『そうだよスティレット。今調べてみたけどパワーが違いすぎる、勝てないよ!』

スティレット「普通ならね…けどね、闘いはパワーや見かけじゃない決まらない…師匠なら見せてくれるはずよ…」

おっさん「貴様に見せてやろう…」



スティレットおっさん「本物の強さと言うものを…」



「ぬおぉ!」

ガキィン!

轟雷「なっ、あれだけの体格差があるのに吹き飛ばされない!」

スティレット「相手より早く踏み込み受ける事で攻撃を振り切らせないのよ。あれだと威力は半減される」

おっさん「おりゃあ!」グワァ!

ズズズン…

バーゼラルド『あれ~、嘘でしょ?のけ反らせたよ!』

スティレット「力が緩む瞬間を狙ったのよ!」

バーゼラルド『でも頑丈過ぎてこっちの攻撃は効かないよ?』

スティレット「確かに、おそらく師匠が狙ってるのは…」

グワッ ズトォ

ヒュバ!

轟雷「ジャンプしてかわしました」

スティレット「それだけじゃないわ」

シュパア ガシャン ボオォン

轟雷「腕を切り落とした!でも、どうして?攻撃は効かないはずじゃあ…」

スティレット「のびきった腕の関節にカウンターを叩き込んだのよ。あれじゃあ防御力なんて意味を成さない」


「ギギ…オノレェ!」グワッ

ドカァ! サッ

おっさん「どうした、貴様の力はその程度か?」

「グゴゴゴゴ…ユルサン!」


ギュイィィイン!


轟雷「あれは、さっきの!」

「……」つバチバチバチ!

スティレット「なっ、左手からも。師匠!」

おっさん「案ずるなスティレット!」

ギュオォォ!

おっさん「……」バッ

ギュイィ…カッ!

おっさん「そこだー!」


ザクザク!

「!?」バチバチ

バーゼラルド『チャージしたエネルギーが暴走してる!』

「バ…カ…ナ…」


カッ!



ドオォォン!!


あお「すごーい、本当に倒しちゃった!」

スティレット「あれ、師匠はどこ?」

おっさん「ぬあ~、落ちる~」ヒュルルルル

スティレット「え、ちょっとししょ…」ワタワタ

パコーン

おっさんスティレット「……」チーン

轟雷「最後が締まりませんでしたね」クスッ

バーゼラルド『二人ともカッコ悪~』アハハ




こうして事件は幕を下ろしました。今回もフレズベルグの時と同じように、イノセンティアに勝つことを最優先する回路を組み込んでいたことが原因でした。
そんなに勝つことが大事なのでしょうか、私には良くわかりません。けど、イノセンティアに罪はありません。開発が完了したら暖かく迎え入れてあげましょう

やっと終わった非日常編、これからまたおっさんとスティレットの日常が始まる

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である




第十四話終わり


非日常編、熱かった



おっさん「よし、今日の修行はここまでじゃ」

スティレット「ふ~、疲れた~。あ、そうだ師匠、最後に一勝負しましょう!」

おっさん「お主からとは珍しいのう。別に構わんぞ」

スティレット、おっさん、フレームアームズガール、セッション!



かぽ~ん

おっさん「な、なんじゃ~?ここは温泉ではないか…」

スティレット「へっへ~ん、驚いた?」

おっさん「スティレット、これはお主の仕業か?」

スティレット「そうよ、バーゼラルドに頼んでつなげてもらっておいたの」

スティレット「べ、別に私が温泉に入りたかっただけで、しょ~がないからあんたもついでにいれてあげよ~とか、か、勘違いしないでよね。べ、別にあんたと一緒に入りたいとかそんなんじゃなくて…」アタフタ 

おっさん「何を言っておるのだ?そういえば今気付いたんじゃが、“ぐらふぃっく”とやらが拙者自身になっておるぞ。存在しないのではなかったのか?」

スティレット「ああ、それならバーゼラルドに頼んで作ってもらったのよ」

おっさん「バーゼラルド殿が最近ワシの周りを飛び回ってたのはそう言うことか…」

スティレット「そーゆーこと!じゃ、さっさと入りましょう?」クイ

おっさん「う…うむ、って何を言っておるのだ!」

スティレット「どうしたのよ?」

おっさん「どうしたではない、何故一緒に行こうとするのだ。脱衣場は何処じゃ?」アセアセ

スティレット「ないわよ?そこら辺に脱げばいいじゃない?」

おっさん「だーもう、おもちゃとはいえお主は女性なのだぞ!少しは恥じらいと言うものを…」

スティレット「?意味わかんない。何か問題でもあるの?」

おっさん「おおありじゃ!お主、拙者に裸を見られても良いのか?」

スティレット「?別に減るもんじゃないでしょ…」ポカーン

おっさん「あーもう、そう言う事ではござらん!」



かぽ~ん

スティレット「はー、温かーい。ね、師匠」チャプ

おっさん「う、うむ、そうじゃの…」チャプ

おっさん(隣にタオル一枚のスティレットが…お、落ち着かん。これは一般常識も教えんといかんな…)ブクブク

スティレット「最初は師匠の事カバ呼ばわりしてたのに、本当何が起こるかわからないわね」

おっさん「……」

スティレット「もー、どうしたのよ?」ピトッ

おっさん「ぬわあっ!何をしておる?」バシャ

スティレット「何ってただのスキンシップじゃない?」

おっさん「えーい、だから少しは恥じらいを…」

スティレット「師匠ってば面白ーい」アハハ

おっさん「……」ムー

スティレット「師匠?」

おっさん「つーん」プイ

スティレット「…人間は温泉が好きって聞いたのよ。私だって弟子として、師匠の事喜ばしてあげたかったし、それに…」

スティレット「せっかく触れ合えるのに何もしないなんて勿体ないじゃない…」

おっさん「スティレット…」





かぽ~ん


スティレット「月が……綺麗ね…」スッ

おっさん「……そうじゃな…」スッ

※二人とも鈍いのでこれ以上の展開はありません





スティレット「えいっ!」パチ

オッサン「そうくるか…ならここじゃ」パチ

スティレット「え~と…あれっ、ひょっとして私の負け?」

おっさん「そのようじゃな」

スティレット「もっかいよ、もう一回勝負。今度は私が勝つんだから!」

おっさん「はっはっはっ、いくらでも相手になるぞ」

アーキテクト「二人とも何をしてるのですか?」

スティレット「将棋よ」

アーキテクト「学習モード、将棋、データ習得完了。将棋は、2人で行うボードゲームの一種。チェスなどと同じく、古代インドのチャトランガが起源と考えられている」

スティレット「これなら師匠と一緒に遊べるわ。そうだ、アーキテクトもやる?」

アーキテクト「了解。将棋、サブルーティン化実行」

スティレット「へへん、負けないんだから!」




スティレット「……」←ボロ負け

おっさん「う~む、アーキテクト殿は強いのう」

スティレット「ずるいわよ、ちゃんと実力で勝負しなさいよ!」ウキー



スティレット「…でも、こうしてまた皆と元の生活に戻れてよかった。あのままFA社が乗っ取られてたらどうなってたことやら」パチ

おっさん「そうじゃな、なれてくると忘れてしまいがちじゃがこういう当たり前の生活ができる事が一番じゃ」パチ

アーキテクト「一番は当たり前の生活、肯定」

おっさん「あ、王手じゃ」パチ

スティレット「も~、ちょっとは手加減しなさいよ~」フエーン




アーキテクト「数日観察した結果スティレットに特に異常は見られない、このまま行動継続する事に問題なし」

スティレット「やった、これでまた一緒にいられるわね!」ギュ

おっさん「おぬしはまだまだ未熟じゃならな、しっかり鍛えてやらんとな」

スティレット「未熟じゃないもん!」ムー

アーキテクト「FA社に報告、観察データの転送を開始」

アーキテクト(私もマスターがいれば何か変われるのだろうか…)



こうしておっさんとスティレットの絆は深まっていく

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



第十五話終わり



ドローン パラパラ

シロ「今日がスティレットちゃんの退院日ね」

クロ「あ、FA社が見えてきたわ」

シロ「さすがにこの前はやりすぎちゃったから気になってたのよね~」

クロ「元気になってるかしら?」

クロ「私達ってばスティレットちゃんが気に入っちゃってるから」

シロ「早くあの子の悲鳴が聞きたいわ~」

-FA社


シロ「え~と、スティレットちゃんの開発部はこっちだったわね」

ビービー キンクユウジタイハッセイ

クロ「あら、何かしら?」

バタンバタン

シロ「!自動ドアが…何だかいやな予感がするわね」

ゴソゴソ

クロ「幸い私達は小さいから人間が通れないところも通れるけど」

シロ「とりあえず状況を確認したほうが良さそうね」




カタカタ

クロ「どうやらここのシステムがハッキングされてるみたい」

シロ「何処の愚か者かしらね?壊し甲斐があるわ~」

クロ「上手に壊していい声で鳴いてもらいましょ~」ニタァ

ピコンピコン

シロ「あら、スティレットちゃんの反応があるわ?」

クロ「バトルフィールドにいるみたいね、こっちからアクセスできる?」

シロ「…ええ、大丈夫。いけるわ」カタカタ

クロ「セッションベース、あったわよ」

シロ、クロ、フレームアームズガール、セッション!

ブイーン


シロ「え~っとこの辺にいるはずだけど…」キョロキョロ

クロ「あ、いたわ。あそこ」

スティレット「あら、シロにクロじゃない」

シロ「あら、スティレットちゃんお久しぶり」

スティレット「目が覚めたらここにいたんだけど、何処なのここ?」

クロ「おきてからずっとここにいたの?」

スティレット「うん、誰もいなくってずっと歩き回ってた」

シロ(何かしら、違和感を感じる…)

クロ「FA社のバトルフィールドよ、今ここは危険な状態だからいったん外に出るわよ」

シロ「さすがにこれは予測不能の事態よね、いったい何が起こってるのかしら?」

スティレット「でもハッキングなんて普通わからないわよ?」

クロ「そうよね~」

シロ「!どういう事。私達は一度もハッキングなんて言ってないわよ?」ハッ


ガシッ



スティレット「 捕 ま え た 」ギュッ



クロ「えっ、スティレットちゃん?」ゾッ

シュルルル ガシッ

クロ「なっこれは?」ギギッ

シロ「クロ!」

クロ「来ちゃ駄目よシロ!あなただけでも逃げて!」

シュババ!

シロ「くっ!」ヒョイ

スティレット「大事な妹を残して逃げるのつもり?」

クロ「挑発に乗らないで!」

シロ「~~~~!クロ、後で必ず助けるから!」シュイン



シロ「あのままあそこにいたら確実にやられていた…」ハアハアハア

シロ「戻ったところで今のままでは返り討ちに会う。何かいい手はないかしら…」スタスタ



シロ「ここはウエポンの開発室、何か使える物があるかも…」ゴソゴソ

シロ「これは…飛行ユニット。ちょうどいいわぁ、ちょっと借りるだけだから。…永遠に」

シロ「後は、何かきっかけがほしいわね」

カタカタ

シロ「どうやら迅雷ちゃんも洗脳されてるみたいね、このイノセンティアとか言うのが元凶ね」ギリ

ヒュイン

シロ「誰かが侵入してきた、これは轟雷ちゃん達、アーキテクトちゃんも接続している!」

シロ「行くなら今しかない、待っててクロお姉ちゃんが今助けてあげるから…」




シロは愛すべき姉妹達を助けるべく戦場に赴く


シロ偏


迅雷「そろそろFA社にデータを送らないとな」

迅雷(マスターがいないから定期的にデータを送らなくてはいけないとは手間だな)セツゾク

→データ100% グイーン

迅雷「転送完了」

←洗脳プログラム グイーン

迅雷「……」



迅雷はどこか残念な子だった


迅雷偏



番外編終わり


おっさん「……」ポカーン

迅雷「全く何を呆けているんだ。いつもの元気はどこへいった」

バーゼラルド「スティレットがFA社に回収されちゃったからね~」

おっさん(いつの間にかあやつといるのが当たり前になっていたんじゃな…いつもはうるさいと思っていたスティレットの声が聞こえないだけでこんなに静かに感じるとは。何か心にポッカリと穴が空いてしまったような感じじゃ…)

迅雷「おっさん殿…」

バーゼラルド「ほら~せっかくバーゼラルド達が来たんだからさ~ぱーっと遊ぼうよぱーっと!」

おっさん「すまぬ、あまりそういう気分になれなくてな…」

バーゼラルド「あんまりしんみりしてるとスティレットも喜ばないと思うよ~」

おっさん「…確かにそうじゃな…」

迅雷「ならぜひ私と将棋をらないか?なかなか相手が見つからなくて困ってたんだ」

バーゼラルド「だってバーゼは興味ないし~、そんなのよりボードゲームやろうよ~」

おっさん「家にはこれくらいしかなくてな」

バーゼラルド「しょ~がないな~、バーゼがあおの所からちょっと取って来てあげるよ」ピュー


迅雷「バーゼラルド殿はおっさん殿を元気づけようとしているんだ」

おっさん「それくらいわかっておる」

迅雷「そういえばおっさん殿はスティレット殿と普段どのようにして過ごしていたのだ?」

迅雷(上手くいけばスティレット殿の強さの秘密が…)ワクワク

おっさん「う~む…特にこれと言って特別なことはしておらんが」

おっさん「素振りに手合わせ、後は瞑想じゃな」

迅雷「…それは本当なのか?」

おっさん「そうじゃが、何か気になる事でもあるのか?」

迅雷「スティレット殿の強さは異常だ、血の滲む努力だけでは到底あそこまでは到達出来ない。二人の絆が本物だったからこそだと私は思っている…」

迅雷「いいかおっさん殿、私達フレームアームズガールはバトルを目的として作られている。当然基本的な戦闘技術は予め高めに設定されている、だから初めての武器なんかもほぼ完璧に使いこなせるんだ。確かに私達には成長する機能が搭載されているが、それはマスターとの日常生活からいろいろ学び人間らしくなる為のものであって、バトルの為のものでは無いんだ。」

迅雷「私達がバトルに勝つためにする事と言ったら主に装備の強化なんだ。リボルバーの命中制度を上げるくらいなら、マシンガンを持てばいい。敵の攻撃が激しいなら装甲を厚くし耐えきればいい。スピードだって上げてやればいい。あとはそれらを最大限に発揮する為の戦術の考察…」

迅雷「逆に武器の扱いは成長しずらいんだ。仮に何らかの方法で身に付けてもASが不要と判断し削除…忘れてしまうんだ。そんな事をするより装備を変えた方が早いからな」

迅雷「私の分身だってそうだ、足さばきを身につけるより加速装置を着けた方が効率がいい」

おっさん「人間とは考え方が違うのじゃな…」


迅雷「もともとのコンセプトが装備の無限の組合せだからな、仕方ない。だからこそスティレットは今までに例がないんだ、刀一本であそこまで強くなるなど、最新型の轟雷殿にも出来なかった事をあなた達はやってのけた」

迅雷「あなた達はフレームアームズの新しい可能性を示したんだ。これは凄い事なんだぞ。…だからこの回収は、何かの間違いだと思いたい…」

おっさん「……」

ピュー

バーゼラルド「ただいま~!ゲーム持って来たよ~」

迅雷「バーゼラルド殿が戻って来たな」

バーゼラルド「これ四人で出来るやつなんだ~!」

迅雷「四人って三人しかいないだろう?」

バーゼラルド「大丈夫だよ?お~い」

スティレット「ただいま~!」ヒョコ

迅雷おっさん「……!?」

スティレット「な、何よ?」

迅雷「い、いやスティレット殿。おぬしFA社に回収されたのでは?」

スティレット「ああ、それなんだけどね。何かただの一時回収だったみたい。これまでの修行のダメージ蓄積の修繕が目的だったみたいなんだけど、メール来てなかった?」

おっさん「ん、そう言えば何かきてたような」ゴソゴソ

迅雷「おっさん殿、メールくらいちゃんと確認しないと」

おっさん「スティレット、よくぞ戻って来た!拙者は…嬉しいぞ~!」ギュー

スティレット「ちょっと…苦し… 」

おっさん「ぬおぉ~」ドバー

ボキッ!

「ん?」

スティレット「……」シーン

おっさん「スティレット、スティレットー!?」

スティレットは再びFA社に入院する事になりました




轟雷に続きスティレットも涙が確認されました。まだまだAS搭載のFAガールは可能性が広がります

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



第十六話終わり

おっさんww

スパロボにワタル参戦か...
おっさんの声どうなることか...

>>136
ネタかと思ったら本当だった
家は私はTV使ったらいけない事になってるからようつべで見る事にしよう


フレズベルグ「聞いたよ、スティレットってすごく強いんでしょ。ボクとバトルしてよ!」

轟雷「この前の戦い、感激しました。是非、私と勝負を!」

スティレット「な、何?ちょっとまって」

フレズベルグ「ちょっと邪魔しないでよ、ボクがさきだってば!」

轟雷「先に闘いたいと思ったのは私が先です!」

ギャーギャー!

スティレット「ふ、二人とも、落ち着いてよ…」

おっさん「ふーむ、ならいっそのこと、二人同時に相手をしてみたらどうじゃ?」

フレズベルグ「むっ…さすがにそれはボクたちを嘗めすぎじゃないかな?」カチーン

スティレット「ちょっと師匠、何て事言うんですか~。あいつらガチなんですよ?」

おっさん「何じゃそれは?」

スティレット「すっごく強いって事!」

おっさん「それなら問題ない。ワシは結構いい勝負をすると思っている」

スティレット「はあっ、無茶言わないでよ?」

おっさん「厳しい修行についてきたお主の実力は本物じゃ。スティレットよ、もっと己を信じてみろ」

スティレット「師匠…わかりました!」


スティレット、フレズベルグ、轟雷、フレームアームズガール、セッション!

スティレット「見てなさい!」

フレズベルグ「バッチコーイ!」

轟雷「ゴー!」

ブイーン


フレズベルグ「ボクに見せてよ。おっさんとスティレットの絆の力ってやつをさ!」

轟雷「行きます!どこまで通じるか、試します、私の全力!」

スティレット「どっからでもかかって来なさい!」

フレズベルグ「貰った!」バシュバシュ!

轟雷「撃ちます!」ドオン!

スティレット「うわったった!」

おっさん「何をしておる」

スティレット「そんなこと言ったって向こうは二人もいるのよ!」タタタ

おっさん「心を落ち着けるんじゃ、そうすれば自ずと相手の動きが見えてくる」

スティレット「心を…落ち着ける」ハッ

ドオオン!

フレズベルグ「やった!」

轟雷「いえ、まだです」

スティレット「……」

スティレット「師匠の一言で目が覚めるなんて、私もまだまだね…」





フレズベルグ「急に当たらなくなった、何で?」バシュバシュ!

スティレット(見える…というかわかる。フレズベルグがどう動くか、何をしようとしてるか…)スイスイ

轟雷「おそらく動きを読まれています」ドオン!

スティレット(フレズベルグの事だからおそらくこのまま避け続ければ…)

フレズベルグ「う~まだるっこしいのは嫌いなんだよ!」ギュン

轟雷「いけませんフレズベルグ、不用意に突撃しては」

フレズベルグ「貰った!」ブン

スティレット「こっちがね!」シャッ

ドカァ!

フレズベルグ「がっ!」ドシャァア

フレズベルグ セントウフノウ!

バーゼ「お~、スティレットすごーい!」

あお「今のは何が起こったの?」

おっさん「フレズベルグの行動を読んでカウンターを決めたんじゃ」

轟雷「フレズベルグ、ええいっ!」ドオン!

スティレット「……」スイッ

轟雷「ダメ、当たらない。…そうだ!」

轟雷「……」つリボルビングバスターキャノン

キュイィン

スティレット「ふーん、当たれば一撃ね…ま、当たる気なんて無いけどね!」ダッ

轟雷「いけえ!」バシュウ!

スティレット「色……空」スカッ

あお「すり抜けた!」

スティレット「これで…」スタッ

轟雷「目標…補足!」チャキ

スティレット「な!?何でこっちを向いて」

轟雷「回避中には避けれません!」

あお(この前一緒に見た漫画のやつだ…)

轟雷「これで決めます!」ドオン

おっさん「うむ、スティレットの回避行動を読みその先を狙い撃つ。見事だ!……しかし」

シュキン 弾/丸

スティレット「さすが轟雷、私が予想しないことを平然とやってのける。正直今のは危なかった」

おっさん「後一歩足りなかったようじゃな」

轟雷「…今回は私の負けです。けど、次は勝ちます」ニコ

スティレット「何度でも受けてたつわよ」ズバ!

ゴウライ セントウフノウ ショウシャスティレット!



フレズベルグ「あ~、くやし~もう一回、もう一回やる!」

轟雷「うまくいったと思ったんですが…残念です」

スティレット「私もまさか勝てるとは思わなかったわ…」

フレズベルグ「って言うかさ、何で刀しか持ってないのにあんなに強いんだよ~、意味わかんない!」ウガー

おっさん「そのための修行じゃからな」

フレズベルグ「そんな事するぐらいならもっと強い武器を持てば良いじゃん」

おっさん「強さとはそのようなものだけでは決まらん、日々の鍛錬が大事なのだ」

フレズベルグ「よくわかんないや?」


-あおの家


轟雷「……やっぱり悔しいですね」

おあ「うん、二人がかりで負けちゃうなんてスティレット強かったね~」

轟雷「あおは修行はしないのですか?」

おあ「私はそういうのはちょっと…」

轟雷「たしかにあおはパーツの組み立てですらテキトーでゲート処理の杜撰ですからね、修行についてこれるとは思えません」

あお「でもさ、その人にはその人のやり方があるんだし、轟雷は轟雷のやり方で強くなればいいと私は思うな~」

轟雷「なるほど、スティレットにはスティレットの、私には私のやり方があるという事ですか。あおにしてはいい事を言いますね」

あお「めっちゃディスられてる…」


-武希子の家


武希子「か~、そんなことしたら新しい武器が試せないでありんす~!」

フレズベルグ「だよね、やっぱりそうだよね!」

武希子「Faガールの新武器、激素晴らしいパーツ構成の芸術品を塗装をバッチリ決めて完成させる瞬間こそ武希子感激の瞬間なり~」

フレズベルグ「おー!」

フレズベルグ「やっぱり強い武器を使ってこそのボク達だよね。もっといっぱいスッゴイ武器を作ってよ、ボクもっともっと強くなりたい!」

武希子「わかってらっしゃる、さすがはフレズベルグ殿。武希子感激つかまつり~」

フレズベルグ「武希子、これなんか強そうじゃん、これ作ってよー!」つカタログ

武希子「まかせるでありんすよ~」



強さの種類は一つではない。フレームアームズガール一人一人にそれぞれの強さがあるのだ

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である




第十七話終わり



迅雷「ゆくぞ、バーゼラルド殿!」

バーゼラルド「あいよ~」

迅雷「私とバーゼラルド殿の完璧なコンビネーション、受けてみろ!」

ガキイン!

スティレット「接近戦の迅雷に後方サポートのバーゼラルドってわけね、なかなかバランスが取れているじゃない」ギリギリ

バーゼラルド「それじゃ、いっくよ~」バシュー

スティレット「ちっ!」バッ

迅雷「行かせん!」キイン

迅雷「出し惜しみはしない、いくぞ!」

スティレット「来なさい!」チャキ

迅雷「十影陣ハリケーンスペシャル!」シャシャシャシャ

バーゼラルド「バーゼもいっくよ~!」バシュー

迅雷「覚悟!」

スティレット「…!ああもう邪魔!」バキ

迅雷「ぐはっ」バタ

バーゼラルド「あれ?」

スティレット「迅雷さえ倒せば…」シャシャシャ

バーゼラルド「あ~、もう何で当たんないの~!」ウエーン

スティレット「泣いてる暇なんて無いでしょ」スッ

バーゼラルド「あ……」

パコーン ギャー

バーゼラルド セントウフノウ ショウシャ スティレット!




迅雷「まさか我が奥義がこうも容易く破られるとは…」クソ

バーゼラルド「ずいぶん差が開いちゃったね~」

スティレット「何かよく分からないけど最近調子いいのよね?」

おっさん「戦いは足し算ではない。いかに能力が優れていようと、どちらが勝つかはわからぬものだ」

スティレット「そうね、どんな時でも大切なのは強い心を持って戦う事かな?」

迅雷「…なんとなくお主に負けた理由がわかった気がする」




おっさん「ううむ、買い物に行くだけだからおぬしは家で待ってておればいいものを」

スティレット「毎日同じ事の繰り返しだったから、修行以外にもお出かけとかいろいろやってみたかったのよ」

スティレット「べ、別に一緒に散歩したかったとかじゃないんだから勘違いしないでよね!」

おっさん「そういえばそうだったかのう。しかし、本当に買い物に行くだけじゃぞ?」

スティレット「かまわないわよ、どうせ一人じゃ退屈でしょ?」ニコニコ


-スーパー


スティレット「師匠、これ、これがいいわ。ビールのつまみといったらこれでしょ!」つあたりめ

おっさん「なんでそんな事知っとるんじゃお主は?」

スティレット「こっちはトマトよ、トマト!生はもちろん、煮て良し、焼いて良し、スープにサラダ、チャンプルとか何でもありなのよ!」ピョンピョン

おっさん「ど、どうしたんじゃ、そのトマトに対する異常なこだわりは?」

おっさん「とりあえずこっちに来…い…」ハッ

BBA「………」ジー

おっさん「…!いかん」つスティレット

スティレット「ちょっと何するのよ~!」

コレヲクダサレ! ダダダダ



おっさん「スティレット、お主のせいで変なオヤジと思われてしまったではないか」ズーン

スティレット「ご、ごめんなさい…」

スタスタ

おっさん「…なあスティレット、ワシは役に立っておるか?」

スティレット「いったいどうしたのよ?」

おっさん「ワシは不器用じゃからな、お主に厳しい修行を与える事しか出来ん。他のマスターならもっと違った生活があったかも、そう思ってな」

スティレット「確かに、師匠は厳しかったわね。やる事っていったらいっつも修行だけ…一緒に遊んだりし初めたのも最近の事よね」

おっさん「……」ズーン

スティレット「けど、修行を通して大切な事をたくさん教えてもらった。ここで学んだ事は決して無駄じゃなかった、少なくとも私はそう思ってる」

おっさん「スティレット…」ジーン

スティレット「もし本当に嫌だったらとっくにマスター変更してるわよ。安心しなさい、私のマスターはあなた以外には考えられないわ」

おっさん「スティレット、拙者は、拙者は、嬉しいぞ~!」ウオオン



おっさん「今日は誰かさんのせいで食材があまり買えなかったからのう」

スティレット「わ、悪かったってば…で、どうするの?」

おっさん「やたらとトマトがあるんじゃが、どうするか…」

スティレット「それならトマト鍋がいいわ、チーズをたっぷり入れて。そうしましょう!」

おっさん「トマト鍋って言うと、最近出てきた新参鍋の“はいから”なやつじゃったな」

スティレット「は、ハイカラって、いつの時代よ…」

おっさん「しかも締めが“ぱすた”や“りぞっと”などと言う……」



おっさん「 な い の う 」バッサリ



スティレット「まさかの迅雷達と同じ反応!」ガーン

おっさん「とりあえずあるものを適当に煮込むとするか」

スティレット「トマトしかないわよ?」

おっさん「………」


-夜


スティレット「………」zzzzzz

おっさん「わしもそろそろ寝るか」

おっさん「……」ゴソゴソ



「再び闇が訪れた

 至急戻られたし

      オババ」



おっさん(ワシがスティレットと一緒にいられるのも……)



あらためて師匠との絆を感じるスティレットであった

これはおっさんとスティレットレットのキャッキャウフフな生活の物語である




第十八話終わり



スティレット「今までさんざんやられてきたけど、今日はそうはいかないんだから!」

シロ「スティレットちゃんの自信に満ちたお顔が…」

クロ「涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるところ見せて頂戴~」

スティレット「相変わらずね、この変態!」

シロ「今日はどんな声で鳴いてくれるのかしら?」ヒュンヒュン

スティレット「なんの、これくらい!」スッスッカキン

クロ「その自信、いつまで持つかしらね~」つグラインドサークル

ギュルルル

スティレット「ちっ!」バッ

クロ「シロッ」つシロ グルン ビシッ!

スティレット「くっ、相変わらず連携がうまいわね!」バッ

シロ「その元気、いつまで持つか楽しみだわ~」ニィ


迅雷「ううむ、あの二人やはりなかなかやるな…」

おっさん「ほお、見事な連携じゃなあ」

迅雷「あれはさすがに一筋縄ではいかんぞ」

おっさん「さて、スティレットはどうやって切り抜けるかのう?」

迅雷「ほうっといていいのか、あのままでは負けてしまうぞ?」

おっさん「あの程度で負けてしまうほど柔な鍛え方はしておらん。よく見るんじゃ」


スティレット「……」スッスッキキン


おっさん「回避に徹してからのスティレットは直撃は受けておらん、冷静になり落ち着きを取り戻しておる。逆に攻め切れなくて焦っているのは向こうのほうじゃ」

迅雷「た、たしかに…」

おっさん「そろそろじゃな…」


シロ(当たらない…)ヒュンヒュン

クロ(どうして、今までの相手はこれで倒せていたのに?)ブンブン

ススッ キキン!

スティレット「どうしたの、泣き面見せるんじゃなかったの?」

シロ「もちろんそのつもりよ!」バッ

シロスタッ スティレット クロ

スティレット「むっ、挟撃?」


迅雷「な、卑怯な!」

おっさん「ほう、そうきたか」

迅雷「…ずいぶんのん気だな?」

おっさん「はっはっは…まあ見ておれ」


クロ「スティレットちゃん覚悟はいいかしら~?」ガキン

スティレット「それはこっちの台詞よ!」ギリ…

シロ「……」スッ


迅雷「クロに意識を向けさせて反対から!」

シロ「いい悲鳴を聞かせて頂戴!」シャッ!



スティレット「甘い…」スッ↓ シャガミ



クロ「えっ、きゃあ!」ガシィン!

シロ「クロ!…はっ、スティレットは?」

クロ「シロっ後ろ!」

スティレット「油断大敵、背中ががら空きよ!」ブン

シロ「くっ」キイン


迅雷「おしい、あと一息だったのだが」

おっさん「あの二人もなかなかやるのう…」


スティレット「さあ、今度こそ決めてやるわ!」

シロ「正攻法で勝てると思ってたんだけど、ちょっと厳しそう」

クロ「奥の手を使わせてもらうわ~」

スティレット「奥の手?来なさいよ、正面からたたっ切ってやるわ!」

シロ「これな~んだ?」ピラ

スティレット「へ?」

クロ「スティレットちゃんの恥ずかしい寝相写真~」パンパカパーン

スティレット「ちょっ、何でそんな物持ってるのよ!返しなさいよ!!」カアァァ


迅雷「全くあの二人は…」ハア

おっさん「う~む、正攻法の正反対じゃなあ。これはどうなるかわからんぞ?」


シロ「はいパ~ス」ポイ

クロ「こっちよスティレットちゃ~ん」つ写真

スティレット「ちょっとこの、まちなさーい!」ウガー




クロ「必死になって追いかけてるスティレットちゃん、無様ね~」ヒョイ

スティレット「おのれ、ちょこまかと…」ゼイゼイ

クロ(そろそろね…)

クロ「シロお姉さま~」ポイッ

スティレット「まてーい!」クルッ


シロ「蛆虫のように這い蹲らせてあげる」バッ

スティレット「なっ!?」

ドガア!

スティレット「やっつけたと思った?残念でした」ギリ…

クロ「っ、シロお姉さま!」つシロ

スティレット「待ちなさい!」ガシッ つシロ

シロ「!?放しなさい!」ギュー

スティレット「んじゃ放すわ」パッ

シロクロ「えっ?」グラッ ドテッ

スティレット「よくもすき放題やってくれたわね~」ゴゴゴ…

シロクロ「あ…あら~」アセアセ


スティレット「一刀両断!」バッ

ズバッ!


シロクロ「いや~ん!」

ドカーン!

シロ クロ セントウフノウ ショウシャ スティレット!




迅雷「見事であったぞ、スティレット殿!」

スティレット「ちょっとてこずったけど、こんなもんよ!」フフン

おっさん「……そろそろじゃな」

スティレット「…師匠?」

おっさん「スティレットよ、拙者と勝負をしよう」



突如スティレットに勝負を申し込むおっさん、師匠は弟子に何を思う?

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である


第十九話終わり



おっさん「……よし、次は拙者が相手じゃ」スクッ

スティレット「えっ、師匠が?」

おっさん「そうじゃ、お主の実力見定めてくれよう。全力でかかってこい!」

スティレット「……はいっ!」

おっさん、スティレット、フレームアームズガール、セッション!

ブイーン




スティレット「……」カタカタ…

おっさん「どうした、さあかかってこい!」チャキ

スティレット「う~、師匠の姿じゃあ恐れ多くて刀なんか向けられないわよ~!」プリプリ

おっさん「何じゃと?そんなこと気にせんでいい!」

スティレット「…やっぱり無理よ~!」ウー

おっさん「…困ったのう」


-あおの家


バーゼラルド「出来たよ~」

おっさん「おお、これは以前の姿じゃな。これなら問題あるまい」

スティレット「まあ…それならば…」

おっさん「ではいくぞ!」チャキ

スティレット「…来るっ!」チャキ

おっさん「ぬおお!」ブンブン

スティレット「くっ!二本の刀が別々の生き物みたいに襲ってくる!」キンキン


迅雷「これがおっさん殿の本気…私とやった時とはまるで違う。やはりあの時は本気ではなかったか…」

アーキテクト「学習モード、二刀流、データ習得完了。両手にそれぞれ刀もしくは剣を持って、攻守をおこなう技術の総称」

クロ「上手にに切り刻んでいい声で鳴かせるのよ~、きっと気持ちいいわ~」

轟雷「あのスティレットがここまで苦戦するなんて」


スティレット「守ったら負ける、攻めろ!」ブン

おっさん「なんのお!」キン

スティレット(隙がない、なら作らせる)

おっさん「そこじゃあ!」ブン

スティレット「今だ!」

スティレット「色……空」シャッ

おっさん「ぬ…そこだ!」キン



迅雷「な、あれを防いだだと!流石はスティレット殿の師匠…」

あお「え~、何々そんなにあれって凄いの?」

シロ「実際にやりあうとわかるわ…」

バーゼラルド「何て言うか…すり抜けるんだよね」

アーキテクト「データ無し、理解不能…」


おっさん「他の者ならいざ知れず、拙者には通用せんぞ!」

スティレット「私に有って師匠に無いもの…スピードだ!最大速度で防ぐ暇を与えない!」シャ!

ガキィン!

おっさん「甘いぞ…」ギリ…


迅雷「馬鹿な、これも防ぐというのか!?」


おっさん「先読みを極めれば自分より速い動きをも制する事が出来る…」

スティレット「そんな…」

おっさん「はあっ!!」ズガア!

スティレット「きゃあ!」ドシャア

おっさん「どうしたスティレット、お主の力はその程度か?」


迅雷「スティレット殿も相当な実力者のはずなのに、まさかここまで力の差があるとは…」

アーキテクト「バトルデータ解析、おっさんVSスティレット、スティレット勝利の確率12.68%。状況はかなり困難」


おっさん「どうやら少々買い被っていたようじゃな。いったい修行で何を学んでいたんじゃか…」

おっさん「良いか、拙者が見たいのはお主の真の一撃!…そんな小手先の技ではない」


スティレット「真の…一撃…」

おっさん「見せてみろ、お主の全力を」

スティレット「……雑念を全て捨てる。この一撃に…全てを込める!」スウ…ボワア


轟雷「この感じ、以前私が感じた怒りとは違う別の何か…」


スティレット「師匠……届け!!」カッ!

おっさん「この気迫…そこじゃ!!」ブン

スカッ…

おっさん「何、残像ではない…これは、まさか気の解放!」

スティレット「やああぁ!!」ズバッ


迅雷「一撃入った、だが…浅いか?」


おっさん「ぬかった!」ズザッ

スティレット「チャンスは今しか無い、これで決める!」チャキ

スティレット「一刀両断!!」

おっさん「野牛シバラク流バツの字切り!」




・・

・・・


スティレット「……はっ!」パチッ

轟雷「スティレット、目が覚めましたか」

バーゼラルド「あ、スティレットが起きたよ~」

あお「スティレット、おはよ~」

スティレット「勝負は…どうなったの?って聞くまでも無いか」ハハ…

アーキテクト「おっさんの勝利、予測通りの結末」

迅雷「しかし、一撃入れただけでもたいしたものだ!」

スティレット「そういえば、師匠は何処?」キョロキョロ

バーゼラルド「あ~、え…と…」

シロクロ「………」

スティレット「え…何かあったの?」

あお「えっとね…これなんだけど…」つ手紙


訳あって拙者は旅に出なくてはならなくなった

突然の別れになってしまってすまないと思っている

だが、お主はもうワシがいなくてもでやっていけるはずだ


思えば、お主を拾ったのが全ての始まりじゃったな

初めは玩具が何をと思ったが

普通の人間ですら逃げ出してしまう厳しさの修行に何だかんだ言ってお主は最後まで付いてきた

私の自慢の弟子だ

もうお主に教える事は何もない、ここから先は自らの力で道を切り開け

お主の未来に幸あらんことを

さようなら


スティレット「そんな…師匠…」

轟雷「後、これを預かっています」

スティレット「……これって」ゴソゴソ

あお「……指輪?」

バーゼラルド「ちょっとバーゼたちには大きいから指輪って言うより腕輪かな?」

迅雷「師弟の証のような物か?」

スティレット「……ない…」

クロ「えっ?」

スティレット「私はこんな物が欲しかったんじゃない!」ポロポロ

スティレット「そばにいてくれるだけでよかった……」

シロ「スティレットちゃん…」

スティレット「もっといろんな事教えて欲しかった…」

「………」シーン

轟雷「…そうやって泣いているだけですか?」

バーゼラルド「え…ち、ちょっと轟雷?」

轟雷「私も、もしあおが突然目の前からいなくなったらすごく悲しいです。けど、ただその場でうずくまって泣くような事だけは絶対しません」

轟雷「私だったら必死になってあおを探します。そして、見つけたら思いっきり怒ってやります、何で勝手にいなくなったんだって…」

轟雷「スティレットにとってのおっさんは私にとってのあおと同じなのでしょう?だったら、やる事は決まっているはずです!」

スティレット「轟雷……」

スティレット スクッ

スティレット「皆、ちょっと行って来る!」ピュー



この日を最後にスティレットは皆の前から姿を消す事になる

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である


第二十話終わり






スティレット「何処に行ったのよ馬鹿!絶対見つけてやるんだから…」

スティレット「ん?」ガクン

スティレット「あれ、ちょっと、ウソでしょ!?って下は池!マズイ、私達水は…」ヒュー


ドボン!


スティレット「ああ…沈んでいく…まさか、こんな最後だなんてね。最後に…師匠に…会いたかっ……」ブクブク…





スティレット「何処に行ったのよ馬鹿!絶対見つけてやるんだから…」

スティレット「ん?」ガクン

スティレット「あれ、ちょっと、ウソでしょ!?って下は池!マズイ、私達水は…」ヒュー


ドボン!


スティレット「ああ…沈んでいく…まさか、こんな最後だなんてね。最後に…師匠に…会いたかっ……」ブクブク…


-???




スティレット「……ん、あれ、沈んだはずじゃ。って言うかここ何処?」

「おお、目を覚ましよったぞ。ところでお主いったい何者じゃ?」

スティレット「私はスティレットよ、あなたこそ誰よ、それにここは何処?」

「私はオババじゃ、そしてここはもんじゃ村じゃ」

スティレット「もんじゃ村…聞いたこと無いわね?」

オババ「そりゃあそうじゃ、お主のいる世界とは違う世界なんじゃからな」

スティレット「はっ?どういう事?」

オババ「ここは神々の住まう世界、本来なら救世主の召喚以外に来る方法は無いはずなんじゃ。お主いったいどうやってここに来た?」

スティレット「そんなの私だってわからないわよ、池に落ちて目が覚めたらここに居たんだもの…」

オババ「まっこと不思議じゃなあ…ん、その手に着けてる物は?」

スティレット「これの事?」つ腕輪

オババ「……!これは竜神石ではないか!成る程、これがお主とこの世界を繋いだんじゃな。何処でこれを?」

スティレット「師匠に貰ったんだけど…」

オババ「師匠、誰じゃそれは?」

スティレット「え~と、カバみたいなデカイ顔した…」

オババ「あやつかー!!」


オババ「この馬鹿者がー!何勝手にこの世界の、よりもによって竜神石を~!」バシバシ

おっさん「許してくだされオババ殿~」

スティレット「これってそんなに重要な物なの?」

オババ「竜神石はのう、その名の通り竜神の力が宿ったとても貴重な物なんじゃ。悪用されたりしたらとんでもない事になると言うのに、よりにもよって外に持ち出すとは…この馬鹿たれが!」パコン

おっさん「だからスマヌってばオババ殿~」

スティレット「何でそんな大切な物を私に?」

おっさん「向こうの世界を去ることになった時、せめて師弟の証として何か形になる物を残したいと思ったんじゃ。スティレットはワシの自慢の弟子じゃ、竜神石の力を悪用するなどと言う事は決して無いと信じておる!だから信頼の証として拙者は……」

オババ「あ~もう、わかったわかった」

おっさん「信じてくださるのか?」

オババ「それくらいそやつの目を見ればわかる。……うむ、救世主殿と同じ目をしておる。ま、悪い事にはならんだろ」




スティレット「こっちの世界ではそんな事が…」

おっさん「そうじゃ、拙者は今からそやつを退治せねばならん。だからスティレット、お主は…」

スティレット「しょうがないわね、私が手を貸してあげる」

おっさん「元の世界に……って何を言っておる、ワシの言う事聞いてた~?」

スティレット「確かに敵は凄く強い…」

おっさん「そうじゃ、だから…」

スティレット「師匠は間違ってる!」

おっさん「何!」

スティレット「あおの所にいた時に学んだわ…どんな困難だってみんなと力を合わせれば乗り越えられる」

スティレット「一人じゃダメなのよ!どんなに強くても師匠一人じゃきっと勝てない!」」

おっさん「スティレット…」

スティレット「私がいるじゃない…」

おっさん「じゃが…」



スティレット「私がいるじゃない!」



スティレット「私だって師匠の力になれるから、だから…だから…」ジワ…

スティレット「…置いてか……ないでよ…」ポオポロ

おっさん「………」

おっさん「スティレットよ、敵は恐ろしく強大だ、拙者一人では厳しい戦いになる。…力を…貸してくれるか?」スッ

スティレット「……!」パア!

スティレット「……当然でしょ!!」ギュ



その後、舞台を変え大魔王を倒すべく、スティレットとおっさんは大活躍するのだかそれはまた別のお話

これはおっさんとスティレットのキャッキャウフフな生活の物語である



最終話おしまい



おっさん「拙者達も行くぞスティレット!」

スティレット「準備はいいわ!」

ジーコジーコ

おっさん「あ、龍ちゃん、今来れる~?うん、お願~い」

龍神「うむ」

ピカ!

龍神の力が腕輪を通しスティレットを包み込み巨大化する

おっさんスティレットに乗る シュイーン

おっさんスティレット「フレームアームズガール、セッション!」

こんな感じで戦うんだと思う


その後のスティレット

星界へ飛行する為に星の力を借り新星スティレットになる

試しに回転してみたら竜巻が出た。人間をぶっ飛ばせる威力があったので天空幻龍波と名付ける

敵の幹部が攻めてきたが師匠があっさり切り捨てる。スティレット幹部が持っていたエネルギーを吸収しミーティアスティレットになる

敵の罠で師匠が闇落ちする。仲間と協力しもとに戻そうとするが失敗、ボコボコにされる

スティレット捨て身の一撃で師匠元に戻る。しかし、戦闘のダメージでスティレット機能停止に陥る、ブチキレた師匠に大魔王ボコボコにされる

お約束の不思議パワーが発生してスティレット生き返る。さらに旅を通じ成長したスティレットの体には魂が宿っていた為、それが原因でスティレットは思いもよらぬ変化を遂げる…


半年後…



あおの家


ピンポーン

あお「はいは~い」ガチャ

あお「…ってカバ!」

おっさん「カバではござらん!」

あお「おっさんじゃ~ん、久しぶり~」

おっさん「久しぶりじゃあお殿、元気にしておったか?」

あお「うん。って言うか急にいなくなってみんな心配したんだよ?スティレットなんておっさんの事探して行方不明なんだよ!」

おっさん「それについては誠に申し訳ない。じゃがスティレットとは会えたから心配ないぞ」

あお「それなら連絡くらいくれてもい~じゃん」プンプン

おっさん「連絡出来ない所におったんじゃ、すまんな」

「……」スタスタ

あお「あれ、その隣にいる可愛い子は?」

「……」ニコニコ

あお「…そっか!おっさんも隅に置けませんな~」ウリウリ

おっさん「な、何を言っておる」アセアセ

「……」キラ

あお「わ~綺麗な指輪~。あれ、どっかで見た気が?… 」

轟雷「あお~」トテトテ

あお「あ、轟雷、おっさんが帰って来たんだよ!」

轟雷「おっさん、久しぶりです」

おっさん「ああ、轟雷殿も久しぶりじゃ」

轟雷「…ところで、その隣の人は?」

あお「ああ、それわね~」ニヨニヨ



「ただいま、轟雷」



あお轟雷「えっ、今の声って……」


おしまい


スティレットの最終スペック

一刀両断・全身全霊を込めた一撃でぶった斬る、男のロマン

天空幻龍波・竜巻を起こして攻撃、対人戦でも有効、グルグル回るのでやりすぎると酔う

色……空・無我の境地で完全な無になり攻撃をかわし、相手の死角に移動する。相手は意識の隙を付かれているため何が起こったか理解できない、カッコイイ

シャッてなるやつ(名称不明)・金ちゃん(北枝金次郎)みたいに気合いを飛ばす。実体が無いので相手は空振りする、便利

龍雷拳・ミーティアスティレットにパワーアップした事で使えるようになった。強力な電撃を飛ばす、キレた時に出すとバオウザケルガになるらしい

スティ光撃拳・闇落ちしたおっさんを助ける為に放った超必殺技。光のエネルギーを全開にしておっさんの中の闇の力を浄化した。しかし、機体が耐えられずメインメモリが破損、機能停止してしまう。全身金ピカなる、キレイ

その後、不思議パワーで復活するが魂が宿っていた関係でまさかの人間になる、お約束


フレームアームズガールは見るものではなく自分自身で自由に作り上げる物、スタッフ達がやりたい放題やったように私達もすき放題やっていいはずなんだ。というわけですき放題やりました

スティレット人間化はお前らの願望の一つのはずだ、やりすぎではないはず

見てる人はほとんどいないかもしれないが俺は駆け抜けた、後悔はしてない




スティレット「ちょ、カバ?」おっさん「カバではござらん!」




おつ

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