卯月「Pさんからラブレター貰いました♪」 (38)
響子「えっ」
美穂「きょ、曲名の話じゃなくて?」
卯月「はい。私こういうの初めてでドキドキしちゃいます……!」
響子「」
美穂「私たちアイドルだよ?」
卯月「まだ開封してないんですけど、どんな感じなのかなぁ♪」
美穂「いいの? そんなことでいいの?」
卯月「皆で開けましょう!」
美穂「え、私たちも見ていいの?」
卯月「もちろんです!」ガサゴソ
響子「そんな……私見れません」目フサギ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509338817
卯月「じゃーん!」
美穂「ダメー! ──ん? カナイセイジ……誰? Pさんの本名?」
卯月「デザイナーさんの名前らしいです」
美穂「デザイナー? え、え?」
響子「私何にも見えませんー!」
美穂「響子ちゃん、目開けて大丈夫だよ」
響子「……なんですかこれ?」
卯月「だからラブレターですよ。Pさんから貰ったんです」
響子「??」
美穂「えーっと……なるほど。ラブレターってい名前のカードゲームみたいだね」
響子「はぁぁよかったぁ。私ったらてっきり……」
美穂「いやこんなの誰でも勘違いするよ」
卯月「今日はこれで遊びましょう!」
響子「どうやって遊ぶんですか? 私カードゲームってトランプとウノしかやったことないです」
卯月「どうやって遊ぶんでしょう?」
美穂「おい」
ググってみたら、本当にあるカードゲームなんだね。しかもかなり人気っぽい
美穂「えぇっと、なになに……なるほど」
卯月「理解早いですね」
美穂「お城の人たちの力を借りてお姫様にラブレターを届けるっていう物語みたい」
響子「わぁ、ロマンチックですね♪」
美穂「ゲームシステム的には、最終的に一番強いカードを持っているか、一人だけ生き残れば勝ち」
響子「ロマンチックじゃなかった」
一旦ここまで
仕事してきます
>>4
かなり面白いですよ!
学校でやったけど面白かったなあれ
安元のやつで見た
美穂「カード構成は、強さ1の『兵士』が5枚、強さ2の『道化』が2枚……(略)……そして強さ9の『姫』が1枚、と」
美穂「これを全て一緒にしてシャッフル。1枚だけ裏向きのまま取り除く。このカードはこのゲームでは使わない」
卯月「なにが取り除かれたかわからないんですね」
響子「『姫』かもしれませんね」
美穂「その場合、私たちのラブレターは姫に届かないね」
全員「「……」」
美穂「ごめん。続き説明するね!」
美穂「全員に1枚ずつ配って手札にする。残りのカードは中央に置いて共通の山札にする」
美穂「あとは順番を決める。──じゃんけんポン!」
卯月「勝ちました!」
美穂「じゃあ卯月ちゃんから時計回りで、卯月ちゃん→私→響子ちゃんの順番にしよっか」
美穂「これで準備完了みたい」
響子「簡単ですね」
卯月「このあとはどうするんですか?」ウズウズ
美穂「自分の番が来たら山札から1枚引いて、そうしたら手札が2枚になるから、どちらか1枚を自分の前に表向きで出す。そして出したカードの効果を処理する」
響子「効果の内容は各カードに書かれているみたいですね」
美穂「あ、各カードの効果と枚数を一覧にしたカードがあるよ」
響子「各自これを見て他のカードの効果と、残り枚数を確認するんですね!」
卯月「なるほどー」
美穂「山札がなくなって最後の手番が終了したら、一番強いカードを持ってる人が勝ち。もしくは最後まで脱落しなかった人の勝ち。──ルールはこれだけみたい」
一旦ここまで
仕事してきます
美穂「じゃあやってみよっか。まずは卯月ちゃんから」
卯月「はい。まずは1枚引いて……『道化』を出します。効果は誰か1人の手札を見る。──美穂ちゃん見せてください」
美穂「はい」
卯月「ふむふむなるほどー」ニヤニヤ
美穂「次は私の番だね。1枚引いて……さっき卯月ちゃんに見られた『魔術師』を出そうかな」
卯月「ええっ、そんなぁ!」
響子(卯月ちゃんの反応、次の番『兵士(効果:手札を言い当てて脱落させる)』を使うつもりだったのかな?)
美穂(やっぱりね)
美穂「えっと、『魔術師』の効果は……手札を捨てさせて山札から1枚引かせる。つまり手札交換かぁ」
美穂「卯月ちゃんの手札はもうわかってるし──」
卯月「えっ」
美穂「──響子ちゃんに捨ててもらおうかな」
響子「えっ」
響子「そ、その効果って自分を指定することもできるみたいですよ!」
美穂「そうみたいだね。でも今回は響子ちゃんで」
響子「……」
響子「『姫』です」パサッ
美穂「あっ」
卯月「お姫様ですかー……ん? このカードが捨て札に置かれたら脱落する……あっ」
響子「うわーん! まだなにもしてないのにー!」
美穂「あはは、ごめんね」
卯月「こんなこともあるんですね」
美穂「この調子だとすぐ終わりそうだね。何度も繰り返して遊ぶタイプのゲームなのかな」
響子「うぅ……」
美穂「待ってて。すぐに卯月ちゃんも叩きのめすから、そしたら二回戦やろ?」
卯月「ん?」
ラブレター(ファンレター)かと
この小日向ん好戦的だな(可愛い)
>>9
すみません『姫』は強さ8でした
脳内補完お願いします
中の人か出てる気がしなくもない
ルールを略されちゃうと
感情移入しようがないんですが
ググれってことだろ。ルール説明を読ませるって結構文章力要るし、変に書くと途中でリタイアする奴もいるしな
>>21-22
1です
ルールは略してないのでカード構成のことだと思いますが、略した理由は2つあります
一つは、物語の最初に設定(今回の場合カード構成)をだらだら書いてると読む気が失せかねないのと、物語の面白さには関係ないと思ったからです
例えば遊戯王は遊戯のデッキ構成を知らなくても楽しめます
とは言えなんの説明もないと意味不明なので、カードが出るたびに簡単な説明を入れることにしました
このSSがつまらないのは単に私の力量不足です
すみません
二つ目は自作防止のためです
といってもWikipediaに全部書いてるので意味ないかも知れませんが
続き投下します
卯月「私の番ですね。1枚引いて……あ!『僧侶』を出します。次の番まで私への効果は無効です」
美穂「防御の効果かー。じゃあ私は『道化』を出すね。卯月ちゃんの手札をみたいところだけど、『僧侶』の効果でそれができない、と。──どうぞ卯月ちゃん」
卯月「もう私の番ですか。早いですね」
響子「」
美穂「これで『僧侶』の効果は消えたね」
卯月「ですね。──私は『兵士』を出します。美穂ちゃんの手札を言い当てられたら、美穂ちゃんは脱落ですね」
卯月(さっき『道化(強さ2)』を出したってことは、それより強いカードを持ってる可能性が高いから……う~ん)
卯月「……」
卯月「ズバリ、『魔術師(強さ5)』です!」
美穂「残念。違うよ」
卯月「ガーン!」
美穂「私の番だね。──あ」
響子「美穂ちゃん?」
美穂「『騎士』を出すね。効果は、手札を比べて弱いほうが脱落」
卯月「『魔術師(強さ5)』です」
美穂「『騎士(強さ3)』──負けちゃった」
卯月「やったー!」
響子「自爆ですね」
美穂「手札が『騎士』2枚になっちゃって……」
響子「そっか。どっちかは出さなきゃいけないですもんね」
美穂「そんなことより卯月ちゃん。それ……」
卯月「──」フフッ
響子「卯月ちゃんのカード、『魔術師』ですよね。これがどうかしたんですか?」
美穂「『魔術師』って全体で何枚ある?」
響子「ええっと……2枚みたいですね」
美穂「1枚目の『魔術師』は私が出したから、卯月ちゃんのは2枚目。全2枚中の2枚目……!」
響子「それがどうかしたんですか?」
美穂「卯月ちゃんはさっき『兵士』を出したとき、私の手札を『魔術師』と宣言した。──存在しないと知っていながら!」
響子「あ、確かにそういうことになりますね」
卯月「私の手札が『魔術師』以外だと思わせるためです。美穂ちゃんの手札がまだ絞り込めてないので、博打をするより私の手札がバレないようにすることにしました。全5枚もある『兵士』をいつ出されるかわかりませんから」
響子「……卯月ちゃん、凄いですね」
卯月「えっせん!」
美穂「うん。なんにもわかってないフリして腹の中では色々企ててるんだね」
響子「言い方」
卯月「美穂ちゃんこそ──」
卯月「その『騎士』、いつから持ってました?」
美穂「……」
卯月「片方はさっき引いてきたやつで、もう片方は……」
美穂「鋭いね。実は1枚目の『魔術師』を出したときから持ってたの」
卯月「やっぱり。なんとなくそんな気がしました」
響子「へー、そうだったんですね。でも、それがどうかしたんですか?」
卯月「なんであのとき『騎士』じゃなくて『魔術師』を出したんですか?」
響子「それは、卯月ちゃんにバレてたから仕方なく出したんじゃあ……あ!」
卯月「あのとき美穂ちゃん、私の手札を読んでましたよね。多分その読みは当たってました」
卯月「『騎士』を出して手札の『魔術師(強さ5)』で勝負すれば、私の『兵士(強さ1)』を打ち負かせた。そうすれば私に手札を見られたことはどうでもよくなる。──なぜそうしなかったんですか?」
美穂「……」
美穂「確かにあのとき、卯月ちゃんを蹴散らすのは容易かった」
響子「言い方」
美穂「でも卯月ちゃんを倒してしまうと、響子ちゃんに私の手札が強さ2以上だって知られてしまう」
美穂「このゲームは恐らく、自分の手札を知られることが最も危険」
美穂「卯月ちゃんを倒して響子ちゃんと一騎打ちになると、響子ちゃんの方が情報が多い状態で先に行動されてしまう」
美穂「そのリスクを負ってまで卯月ちゃんを倒すメリットがあるのか……このゲームを初めて遊ぶ私には判断ができなかった」
美穂「──ってとこかな」
響子「……」
響子(あの短時間に、こんな心理戦が繰り広げられていたなんて)
響子(思ったより奥が深いのかな、このゲーム)
卯月「──」ゴゴゴ
美穂「──」ズズズ
響子(っていうか二人とも目がマジだよ! これって多分、もっとワイワイ楽しむタイプのゲームだよね!?)
デレステとミリシタとボドゲのルール確認で忙しいので今日はこの辺で
続きは後日書きます
PCSは響子以外は腹黒だからね、しかたないね
カードゲームは決闘だからね
ちかたないね
そんな五十嵐お姉ちゃんが腹黒じゃないなんて世迷g(緑の悪魔による検閲済)
美穂「さあ、二回戦やろう!」
卯月「さっき最初に除いたカードを忘れずに入れなきゃ」
響子「そう言えば忘れてました。どのカードが除かれてたんですか?」
卯月「えーっと……『大臣(強さ7)』ですね。効果は、手札の強さの合計が12以上になると脱落する」
響子「例えば、『魔術師(強さ5)』が手札にある状態で『大臣(強さ7)』を引いたら、強さの合計が12になるからその場で脱落ってことですね。怖い」
美穂「じゃあその大臣を混ぜて準備してっと──」
……
美穂「準備完了」
美穂「さっき最初に脱落した響子ちゃんから始めよっか」
響子「わかりました! まずは1枚引いてっと……」
響子「……」
響子「……」
美穂「響子ちゃん?」
卯月「どうしたんですか?」
響子「手札が『大臣』と『魔術師』になりました……」パサッ
美穂「wwwwww」
卯月「wwwwww」
響子「あーん! 私まだなにもしてないのにー!」
全員「「あははは!」」
……
◆翌日◆
卯月「Pさん、ラブレターありがとうございました!」
まゆ「!?」
P「おう、どうだった?」
卯月「ああいうの初めてでしたけど楽しかったです! PCSの3人で熱い夜を過ごしました♪」
まゆ「?!?!?」
P「それは良かった。次は俺も交ぜてくれよ」
まゆ「」
P「あーあ。ラブレターのPCS版出てくれないかなー(願望)」
P「それにしても、卯月たち気に入ってくれたみたいでよかった」
P「次は早苗さんに『キャント・ストップ』でもプレゼントしてみようかな」
まゆ「あの……」
P「ん、どうしたまゆ?」
まゆ「まゆも、Pさんの……欲しいです」///
P(まゆか。えっと……エヴリデイドリーム……マイ・スイート・ハネムーン……う~ん、良いゲームが思いつかないなぁ)
まゆ「」モジモジ
P(佐久間まゆ……まゆ……佐久間……くま……)
P(!!)
P「クマ牧場」
まゆ「えっ」
P「クマ牧場」
おしり
お付き合いありがとうございました
依頼出してきます
乙
クマ牧場は草
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません