===
瞬間、時間が止まったと言ってしまってもいいと思う。
場所は例によって例の如くの我らが765プロ劇場。
その第二企画室の場において、星梨花が口にしたこの一言が発端だ。
「つまり、ファンの人たちを勃起させればいいんですね?」
まさかと耳を疑った。でも残念ながら現実だ。
その証拠にさっきまではあれだけ騒がしかったハズの室内が、今は水を打ったようにシンと静まり返っている。
とはいえ、それも無理からぬことだろう。
なぜなら「クレシェンドブルー」の新曲お披露目イベントの段取り確認の最中に、
天使のような女の子が、無垢な少女が"勃起"という、卑猥な単語を突然口にしたのだから。
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ここまで驚くためにはそう、仮に天地を引っくり返しでもしなければ――。
「わわわわっ、きゃーっ!!?」
「春香ー! だから廊下は走っちゃダメだって――」
訂正。例え天地が引っくり返っても、これほどの驚きを人生で味わう場面というのは中々ないんじゃないだろうか?
私は部屋の外、廊下から聞こえて来た惨事の様子から意識を戻すと改めてこの場に集められたメンバーの顔を見回した。
まず、ホワイトボードを背にして座っているのは我らが頼りなきプロデューサー。
今日も寝癖をそのままにしたような髪型で(本人曰く、あれはセットだそうだけど)目の前の少女に死んだ笑顔を返している。
そして次に、彼の表情筋を死滅させる原因を作った本人でもある星梨花は両手を胸元で握りしめ、
今か今かと質問の答えが返って来るのを待っていた。
その横に私、そして机を挟んだ反対側には麗花さん、茜さん、それから静香の三人が。
全員もれなく真顔になってピクリとも動かないところを見るに、
各々星梨花の放った単語、つまりは"勃起"の意味を理解はしているようだった。
普段は天然畜生気味の麗花さん――ああ、訂正再び。
普段は天然ボケ気味の麗花さんでも固まることがあるなんて意外だな。
まぁそれだけ星梨花の一言が、核爆弾並の破壊力をもって私たちを直撃したということだけど。
「あ、えぇっと……なんだって?」
永遠とも思える沈黙を破りプロデューサーさんが声を出す。でも間抜け。
質問に質問で返したら、再び同じ惨劇を繰り返す羽目になるのがどうして予想できないかな?
「ですから、男の人は興奮するとおち――」
「そうなるなるなるそうなるのはっ! 生理現象だよ星梨花ちゃん!!」
でも、すんでのところで二発目の爆弾投下は免れた。流石は茜さんナイスフォロー。
いつも「茜ちゃんはチームのムードメーカーだからね!」と大口叩いてるだけはありますね。
星梨花の口からおちんち[ピー]という単語が飛び出す直前に、自らの台詞を被せるというファインプレー。
……私? 私は別に普段から、弟のモノを見慣れているので今さら恥ずかしいとかは。
まぁ、それは別にいいじゃないですか。
「プロちゃん、ちょっと気をつけて!」
「お、おう?」
「迂闊にそんな聞き方して、オーバーキルでも狙ってたの!?」
「そ、そうだな、そうだ。……すまん、俺も流石に動転して……」
茜さんに指摘されたことで、プロデューサーさんも自分の失態に今頃気づいたようだった。
自分を取り戻すためか、「おっほん!」なんてわざとらしい咳払いを一つ。
そうして今度はさっきよりしっかりと星梨花の方に向き直り。
「星梨花、問題は一つずつ解決していこう」
テーブルの上に両手を組んで、いつものお茶らけた態度を取り戻す。
「まず最初に確認なんだけど、星梨花は勃起のことを知ってるんだな?」
上手い。濁さず勃起と言うことで、単語の持つ卑猥感を薄めようとする魂胆だ。
それに星梨花が勃起について(ここでは勘違いではなく正しい性の知識として)
知っているという前提で話を進めてる。……こうなると、彼女から引き出される返事は高確率で一つだけ。
>>4 訂正
〇テーブルの上に両手を組んで、いつものおちゃらけた態度を取り戻す。
×テーブルの上に両手を組んで、いつものお茶らけた態度を取り戻す。
「はい。知ってます!」
「だなー! 知ってるなー! が、学校で習ったりするもんなー!」
「そうなんです! この前学校の授業で教えてもらったばかりでして」
無邪気な笑顔で話してるけど、中々エグイ真実だ。
まだおしべやめしべどころじゃなく、コウノトリやキャベツ畑を信じてそうな星梨花なのに……。
私? 私ももちろん習いました。でも知識はしょせん知識ですし、
そういうことに人並みの興味も無いとは言いませんが……話を元に戻します。
今現在、星梨花はプロデューサーさん相手に保健体育の復習を。
麗花さんもまるで生徒のように彼女の話に聞き入って、
茜さんはいつでも「待った!」と飛び出せるように猫のごとく身構えている。
そしてそんな茜さんの隣に座る静香はと言えばさっきから気味が悪くなるほどニコニコと――。
「なに、志保、どうかしたの?」
「別に……。ショックを受けてるかと思ったけど、案外大丈夫そうなのね」
「うふふ、なによ、変な志保。……それにしても――」
「どうしたの?」
「星梨花ったら来るのが遅いわね。ミーティング、もう終わりそうよ?」
……ああダメね、見事なまでにぶっ壊れてる。
目の前にいる星梨花のことを星梨花と認識できないほどに……見るに忍びないとはこのことだわ。
私は余りの気の毒さに静香からそっと目を逸らすと、
この場は最後まで傍観者としての立場に終始しようと決め直した。
静香…
これは固まりますわ
>>1
箱崎星梨花(13) Vo/An
http://i.imgur.com/owLL9p9.jpg
http://i.imgur.com/OvxOq2E.jpg
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/00gG7br.jpg
http://i.imgur.com/Ce4Jg8z.png
>>3
野々原茜(16) Da/An
http://i.imgur.com/0vXvc7I.jpg
http://i.imgur.com/1jwpfsx.jpg
>>7
最上静香(14) Vo/Fa
http://i.imgur.com/mnKtKib.jpg
http://i.imgur.com/Ptu8skG.jpg
混乱極まるこの事態、物事の整理を始めるためにも自分の立場をハッキリさせるのは大切で……
一応言っておきますけど、"整理"であって"生理"じゃないです、念のため。
こういう下らないことを一々拾ってしまうあたり、
私も相当あの人に影響されてるなとふとした瞬間自己嫌悪。
「つまりだ、志保が言った"興奮できるイベントにしたい"って目標を聞いて――」
直後、話に巻き込んで来るんだからプロデューサーさんも気が利かない。
「星梨花はファンを興奮させる、イコール勃起だって結論を出したんだな」
「……お言葉ですけど、私は別にそういうつもりで言ったワケじゃ」
「分かってる、分かってるから任せとけ。……星梨花」
「はい!」
「残念ながらそれは違う。興奮しても勃起しない人だっている」
言い切り、沈黙。茜さんが何かに気づいたように身を乗り出したが遅すぎた。
「じゃあ……どうしたら勃起するんですか? 私、詳しく違いを知りたいです!」
悪魔の一言破滅のフレーズ箱崎星梨花の「知りたいです!」
……この知的好奇心の塊に興味が尽きるなんて言葉は無い。
茜さんがへなへなと座り込む。静香がケタケタと笑いだす。
そして頬杖をついた麗花さんが。
「あ、それは私もちょっと気になります!」
この人は全く本当に、これで狙ってないのだから恐ろしい。
多分だけど、彼女の頭の中はさっきまで星梨花が披露してた保健体育の授業から一切切り替わってないんだろう。
案の定、既に興味関心が羞恥心を抑えてしまっているようで、
いそいそとメモ帳のページをめくり始めている始末。
そんな中、二人の天然娘に迫られたプロデューサーさんが助けを求めるような視線を私の方に向けるけど……。
「説明するしかないんじゃないですか? 星梨花が一度こうなると、納得するまで終わりませんよ」
もう、傍観者でいることを決めたから。
汚れ役は彼と茜さんに背負ってもらい、私は事の成り行きを見守ることにしよう。
……まぁ骨ぐらいは拾ってあげますよ。正し、残っていたらの話ですけど。
書きながらの投稿だったのでとりあえず切りよく書けた出だしまで。
そんなに長い話にはならないです。
さすが麗花さん、やはりそちら側に回ってしまうか……
一旦乙です
>>11
北上麗花(20)Da/An
http://i.imgur.com/FVZicNJ.jpg
http://i.imgur.com/KXqgJtb.jpg
続きが気になる
と見せかけて全部分かってる説まである。
>>11訂正
〇「じゃあ……どうしたら勃起するんですか? わたし、詳しく違いを知りたいです!」
×「じゃあ……どうしたら勃起するんですか? 私、詳しく違いを知りたいです!」
===
さて、改めて私たち六人は長方形の卓を囲み(若干一名の意識は遥か彼方に飛んでたけど)
星梨花の質問にたいする答えをオブラートで包む作業に戻る。
「大体な、なんでそのー……。勃起なんて言葉を使ったんだ」
プロデューサーさんの口から出たそれは、当たり前すぎて忘れていた至極もっともな疑問だった。
静香を除いた四人の視線が星梨花のもとに集められる。
すると彼女は生徒が発言する時のようにピシッとその場に起立して。
「はい。皆さんもご存知のように、わたしたちのファンの人は女の人より男の人の方が沢山来てくれていますよね」
「それはまぁ星梨花の言う通りだ」
「それでですね、男の人は興奮するとおちんち――」
「星梨花ちゃんストップ! 言わずとも分かる、勃つんだよね?」
茜さん顔を真っ赤にして、恥ずかしいなら聞き流しちゃえば楽なのに。
でも、次の瞬間星梨花から放たれたのはカウンターパンチもいいところの。
「たつ? ……あの、茜さん。"たつ"って一体なんですか?」
「あぅ!? えっと、それはその……。プロちゃん解説ヨロシクぅ!」
「それを俺に振るとか鬼畜だな!? ……あーつまり、茜が言ってる"勃つ"ってのは――」
そしてプロデューサーさんも誤魔化せばいいのに律儀に説明しちゃうんだ。
「勃起するってのも色々あって、"勃つ"とか"膨れる"とか"固くなる"だとか、
"大きくなる""元気になる""もっこり""ギンギン"エトセトラ――」
「なるほど。いっぱい呼び名があるんですね」
「で、勃起するってのはいわゆるその……ち、チンチンに関する話だから」
「はい」
「女の子ってのはあんまりね、そういう話を大っぴらにするもんじゃあないだろう?」
ここで初めて星梨花の中で、『勃起イコール下の話』だという恥じらい乙女の方程式が――。
「……でも、"生理"なんかと同じ現象をさすための言葉ですよね。"股間"とか"肛門"とか、
人前じゃそんなに使わない言葉だと思いますけど、その単語じゃないと意味が伝えられない言葉を
口にするのってそんなに恥ずかしいことでしょうか?」
……成り立つことはなかったのだ。
まさかの切り返しを受けて、無言で顔を伏せる二人。
すると話を聞いていた麗花さんが。
「確かに! 今までなんとなく口にしちゃいけないような気がしてたけど、
言われてみると勃起って、"薄毛"とか"肥満"とか"不潔"とかとおんなじようなカテゴリー」
「麗花さん、もうそれらはただの悪口なんじゃ」
「そっか。志保ちゃんがそう言うなら……でも待って、そもそも勃起するって悪いこと?」
しまった、迂闊に口を挟むもんじゃない。
改めて考えるまでも無く、事態はより悪い方向へと音を立てて進み始めている。
「例えばプロデューサーさんに『ヒューヒュー、勃起ー♪』って言ったって――」
「おい麗花、前提がまずおかしいだろ」
「むしろ『ボッキー』っていう洒落たあだ名に聞こえるかも。
ほら! ポッキーなんかにも似てますし、随分キャッチ―じゃないですか?」
笑顔で話を続ける麗花さんに、星梨花も「そうですよ!」と語気を強めて便乗する。
「ハゲとかデブとかフケツじゃなくて、単なるボッキなんですから!
さっきの"もっこり"なんてカワイイですし、麗花さんが言う通りイケてるあだ名かもしれません!」
「ねー♪ じゃあじゃあ一緒に言ってみよっか」
「そうですね! えぇっと……プロデューサーさん、もっこりです!」
「今日もボキデューサーさんは元気ですか?」
「元気、元気は元気だが……心は今にも死にそうだよ」
プロデューサーさんの発言通り、これほど憔悴している彼はあんまり見たことない気がする。
おまけに茜さんなんて耳まで真っ赤。
視線が虚ろな静香の横で、借りて来た猫みたいに大人しい。
……結構新鮮な反応だ。軽いセクハラ発言なら笑って受け流しそうなのに、
真面目に語られ始めると恥ずかしくなっちゃうタイプかな?
なんてことを、私が考えていると急に「ああっ!」と星梨花が声を上げ。
「プロデューサーさん、大変です!」
「もう既に大変に大変なんだけど……今度はなんだい?」
「わたし気がついたんですけど、プロデューサーさんは勃起のことを"元気になる"とも言うんだって」
「ああ、そうは言ったけど……」
「ファンの方たちがわたしたちに、"ライブを見て元気を貰った"や
"元気になれた"って言うのはつまり、勃起してくれたってことですか!」
「違う、違うぞそれは星梨花っ!?」
「それだと私たちがお客さんに、"元気出して行きましょー!"って言うのは勃起してくださいって言ってたんだ!」
「麗花は話をややこしくするなっ!! 二人とも全然違うからな!」
自由な二人に慌てる保護者。おまけに麗花さんはポンと手をうつと。
「それじゃあさっき私がプロデューサーさんに"元気ですかー"って聞いた時――」
「っ!! 元気だって言ってました! つまり、プロデューサーさんは今この場で――」
「や、やめろ! 星梨花、それだけはダメーっ!!」
星梨花と二人、声を合わせて言ったのだ。
「勃起しちゃってるんですねっ♪」
撃・沈。満面の笑顔で問い詰められ、
プロデューサーさんの体から魂がスルスルと抜けていく。
……とはいえ本当に勃起してたのかな?
世の中には苛められて興奮する人もいるって言うし、プロデューサーさんもどちらかと言うと――。
「あ”っ」
「なに、志保、今の声?」
「……なんでもないです、気のせいです。私がアナタのおでこに"変態"って書いた時のことや、
そういえば普段から伊織さんや桃子に顎でこき使われながら満更でもない様子だったのは全て勃起してたからなんだとか、
思い返せば案外怪しい場面が次々浮かんで来ちゃうのは――」
「全て濡れ衣の妄想だっ!!」
「ですよね、分かってます。ただこれからは少し距離を置きましょう。
私は気にしてませんけど、あらぬ疑いをかけられるとプロデューサーさんも辛い気分になると思いますから」
私は一気に早口で捲し立てると椅子ごと彼から距離を取った。
途端、ちょっと泣きそうな顔になるんだから面白い。
……別に楽しんでなんていませんよ?
もしもそう思われたのなら、私、少しだけ心外です。
「後、もう一つ知りたいことがあるんです」
それに、彼が休まる暇は無いようだ。私も傍観を続けなくちゃ……
星梨花が椅子に座り直し、打ちひしがれたプロデューサーさんに追い打ちの質問を突きつける。
「教えて貰っても良いですか? あの、具体的には勃起って、どういう状態なんでしょう?」
瞬間、またまた室内が固まった。
予期せぬ追加の爆撃に、企画室内はもはや焦土のような有様で……。
結局無垢な天使の放ったこの一撃に耐えられず、茜さんと静香の二人は揃って椅子ごとぶっ倒れた。
とりあえずここまで。
なんてスレだ...
よし!ここは腐死鳥でも喚んで説明させよう!(死んだ目)
ここはもと看護師である風花さんにだな…
助けて歌織さん!
コイツらなにワタワタしとるんや!
ワイに任せろ!実物見せて懇切丁寧に説明したるわ!触ってもいいぞ!
梓さんが加わったらどうなるんだろう……
育を見るだけで元気になるんだよなぁ(ナニが)
ここはつむつむに聞いて顔真っ赤にさせるべきだろ(ニッコリ)
星梨花は勉強熱心で偉いなぁ
早く羞恥心についての勉強させなきゃ(使命感)
===
勃起。それは男性が性的興奮を覚えることによって陰茎を大きく固く
そそり立てる現象をさすために使われる言葉、単語、英語の綴りはErection。
まぁ、だからと言って何だって話ではありますが、とにかく説明させてください。
でないと、私もこの恥ずかしさに耐えるのが少々難しくなってきましたから。
「ですから男の人が勃起するって、結局どんな風になるんですか?」
主に、そう、主に私の隣に座る人間……で、ホントに良いのかな?
今や見慣れたハズの星梨花の姿が異形の生き物のように見える。
もちろん見た目は普段と変わらないけど、その余りに無邪気な無知っぷりから
実は中身が宇宙人と入れ替わってたと言われてもアッサリ信じられるぐらい。
……国家機密ビームもしかり。この手の話によくよく縁があるな、私。
そんな異邦人星梨花の質問に、恐らく現地人であるはずのプロデューサーさんは両手で頭を抱えると。
「待て待て星梨花ちょっと待て……。星梨花はさ、勃起を知ってるんだよな?」
「はい。この前学校で習ったって、今も言ったハズですけど」
「じゃあ具体的にはどう習った? さっき俺たちに話してくれた時は、あくまで性教育を受けたとしか説明されなかったからな」
言われた星梨花が「いいですよ」と小さく頷いて、説明するために可愛く人差し指を立てた。
今なら茜さんも床でダウンしたままだし、邪魔が入ることもないだろう。
「では、今度こそ最後まで聞いてくださいね? ――男の人は興奮すると、おちんちんの状態が勃起します!」
だけど、彼女の説明は圧倒的に言葉足らず。
プロデューサーさんが「まさかまさか」って顔をして、恐る恐る彼女に問いかける。
「……それで?」
「えっ?」
「その先は? どうなんだ?」
「その先……ですか?」
すると星梨花ちゃんは片頬に手を当てて、
習ったことを思いだそうとするように小さく首を傾げると。
「固く……なる?」
「うん」
「大きくなる?」
「ああ」
「それからあとは、元気になります!」
「分かった! 星梨花が勃起って言葉しか知らないことがよく分かった!」
予想通り、彼女の知識は偏ってた。今並べた単語はどれもこれも、
プロデューサーさんが言った色々な呼び名を順番に言ってみただけみたいだし。
……あれだけ自分の身を削り、茜さんが彼女の発言を遮ってたのが馬鹿みたいに思えてくるほどだ。
そうして星梨花も気づいたみたい。
自分の知ってる勃起というのが私たちの言ってる勃起とどうもかけ離れた物だということに。
自信満々な顔が一転、八の字眉になった彼女が確認を取るようにプロデューサーさんに話しかける。
「……でもプロデューサーさん。男の人は興奮すると勃起するんじゃないんですか?」
「だからね、それは人によりけりなの」
「それにわたしたちの舞台を見てくれたファンの人が、みんな元気になったって……」
「それもね、九割方は言葉通りの意味なんだよ」
「……一割は本当に勃起してる?」
「中にはまぁ、そういう人もいるかもしれない」
「だったら――」
星梨花がグッと背筋を伸ばし、プロデューサーさんを真っ直ぐに見る。
「わたし、今度のイベントを見てくれた人が興奮から思わず勃起するようなステージに、
最高のライブにしたいです!……そういうつもり、だったのに」
そうしてみるみる悲しそうな顔になっていき。
「そのつもりで、勃起させれば良いんですねって……。でもこれは、わたしの勘違いだったんですか?」
「星梨花……」
「ドキドキすれば、興奮すれば、男の人はその証として勃起するんだって。でも、でも……!」
「分かった、分かったからもういいよ」
ポンと、泣きそうになった星梨花の頭にプロデューサーさんが手を置いた。
「勘違いしてた……と、言うよりもだ。今回そもそも悪いのは、星梨花に正しい勃起の知識を教えなかった学校だ」
「プロデューサーさん……!」
「だからほら、なにも泣くほどのことじゃないじゃないか。
性の知識ってのは案外ふわふわしたもんだし、意外に詳しく知らない人も多いんだ」
そうして星梨花の頭を優しく撫でる……でもそれ、場合によってはセクハラです。
おまけに学校側にすべての責任を押し付けようとしてますけど、
性教育を受けたのなら星梨花だって同時に肝心要のあのことについて――。
「でもでも、それってちょっとおかしいです。星梨花ちゃんは学校で習ったワケですよね? その、例の赤ちゃんの作り方を」
そう! 流石は空気を読まない麗花さん、鋭いキラーパスですね。
正にそこに痺れる憧れる! ……なんて言いそうな茜さんは今でも床の上で虫の息。
さっきから皆に無視されてるのは日頃の人望の無さ故か。
……まぁわざわざ叩き起こすよりも、このまま寝かせて置いて上げた方が彼女の胃には優しそう。
そんな微妙な空気の中、プロデューサーさんは困ったように自分の頭を掻きながら。
「……あー、星梨花? 麗花の言うように赤ちゃんの作り方ってのは――」
「一応、授業は受けました。でも赤ちゃんを作るって言うのは、男の人と女の人が性行為をするってことですよね?」
「うん、間違っちゃない……。で、性行為の具体的な内容は?」
すると星梨花は急に瞳を輝かせて。
「知りません! もしかして、プロデューサーさんがわたしに教えてくれますか?」
……まさかまさかのそんなこと。
あれ? でも待って、私が授業を受けた時は――。
「なるほど、星梨花の学校じゃその辺ぼかして教えたな……。もしくは教師が軽く流したか」
プロデューサーさんのその言葉に、私はどうにも釈然としたくなった。
こういうの、学校によって違うのかな? また後で誰かに聞いてみたり……可奈?
とはいえ、余計な疑問に意識をやってる場合じゃない。
目の前では新たな謎を見つけてしまった星梨花リアンが(もはや彼女は私とは別の星に住む生き物だ)
詳しい性行為の内容についての説明を乞う目でプロデューサーさんを見つめてた。
当然、説明に困る大人組。二人で顔を見合わせて、どっちも同時に赤くなって
……それでどうしてその助けを求めるような目を、私に揃って向けるんですか!
「志保!」
「志保ちゃん!」
「私はただの傍観者です! 巻き込まないでくださいよっ!!」
そして、彼女が目覚めたのだ。
「うっ、どーんっっっ!!!!」
できることならハッキリ言って、正気を取り戻してなんて欲しくは無かったその少女は。
いや違う、正確には正気なんて一切取り戻してなんていない。
両腕を万歳の形にして、床から跳ね起きるように立ち上がった彼女の据わりに据わった危険な目が、
危うく麺切り包丁で麺以外のモノも切りかねない程の圧倒的な負のオーラが如実に語っていたのだから。
そんな彼女は万歳をしたまま星梨花に荒々しい歩調で近づいて、
呆気に取られている彼女の両肩にそのままの勢いで手を置くと。
「星梨花! いいこと? 聞きなさい!」
「は、はい! 静香さん一体なんですか?」
「男の人が勃起するのは、性的行為をするためなの!」
「あ、赤ちゃんを作るってことですね?」
「そうよ! 偉いわ!! 褒めてあげるっ! その為の準備段階として男性は――」
ここでなぜか、静香はプロデューサーさんを一睨み。
「"性的"興奮を覚えることで勃起するの!!」
「せ、性的興奮……」
「そう、ただの興奮じゃない性的興奮! つまりはエッチがしたくなるの!!」
「え、えぇっ!?」
そしてなぜか、驚きおののき周りをキョロキョロしだす星梨花。
目が合った私が頷くと、彼女は初めて「そうなんだ!」といった顔になって息を飲み。
「じゃあ勃起って、エッチな言葉なんですか!?」
「強いて言えば、そうなるわね! でもいいの、問題なのはそこじゃない……
性的行為というのはね、そうして勃起した男性器を成熟した女性器の中に挿入して――」
あ、でも待った。静香完全に飛んじゃってる。
「何度も何度も動かすの! 激しくね! そうすると男性器の先から精子が出て!!」
「精子は理化の授業で聞いたことあります!」
「精子が卵子に着床して!!」
「知ってます! いわゆる受粉のことですね!」
「十月十日も経てばほら! 元気な赤ちゃんが生まれるのよ!!」
「凄い! 生命の神秘ですっ!!」
やっぱり静香は只者じゃない。
すぐ傍には顔を真っ赤にして耳を塞いでる二十歳の女性もいるってのに、
星梨花に向かって"性行為とはなんぞや?"と残らず説明しちゃうんだもの。
それも部屋の外にまで聞こえちゃいそうな大声で。
……本当にもう、私には逆立ちしたって真似のできない芸当ね。
===
「星梨花も妊娠できるのよね……」
それが静香の最後の言葉だった。今や彼女は抜け殻状態。
元いた席に力なく座り、全力で机に突っ伏している。
それからようやく勃起のなんたるかを理解できた星梨花に関しても、私の隣で小さくなって椅子に座り。
「うぅ、恥ずかしいです……」
少女よ、その後悔は明日への活力にきっとなる。
……でも彼女は意外とタフなのだ。
「あ、ところでプロデューサーさん。静香さんの言っていた性的興奮なんですけど」
「星梨花は切り替え速いなぁ……。この際だ、疑問は全部吐き出しとけ」
「ありがとうございます! やっぱりプロデューサーさんは優しいです♪」
「よせやい、照れる~♪」
「そういうトコは気持ち悪いです」
「ここぞとばかりに、志保はいつでもきっついよなぁ……。で、星梨花は続けて」
「はい! それでえぇっと、つまり性的興奮は、女の人をエッチな目で見て感じる興奮なんですよね?」
「まぁ一般的にはそうだろうな」
「だったらわたし、知りたいです! プロデューサーさんもそんな目で、わたしたちを見たりするんですか?」
爆撃で、そう、攻撃は爆撃で終わると思っていたけど違ったの。
飛行機部隊の襲撃の後は、戦車や歩兵による地上戦……。
今まさに、プロデューサーさんの"大人としての信頼"が、五十人弱の素敵な異性に昼夜囲まれるような環境で、
それでも保っているであろう"理性"についての率直な疑問が星梨花によって尋ねられる。
「それ、私も気になりま――」
「頼むから、麗花はもう黙っててくれ……」
「……はぁい、静かに聞いてまーす」
そしてまた、ゆでだこみたいになった麗花さんも静香同様机の上に突っ伏して。
……茜さん? 彼女ならまだ床の上ですよ。
今は起き上がっても大丈夫かどうか、必死に室内の空気を探ってます。
「それで、どうなんですか? プロデューサーさんもエッチな気持ちになっちゃって、えっとその……ぼ、ぼっ……」
「……勃起?」
「はい。……しちゃったり、するんですか?」
さっきまでの彼女が嘘のみたい。
ようやく恥じらいを覚えた星梨花は勃起の"ぼ"の字を口にするにも真っ赤になって口ごもり……
私? だから私のことはいいんです。
勃起だろうと性交だろうと、ドラマの脚本なんかの台詞にあれば一々恥ずかしがってなんていられません。
……まぁ、今は完全にプライベートですけど。それよりもです!
「いいかい星梨花、よく聞くんだ」
「はい!」
「俺ほどのプロデューサーともなればだな、アイドルなんて星の数程見てるんだ。
例え抱き着かれようが着替え見ようが酔っ払って絡まれようともね――」
「後半おかしくないですか?」
「志保シャラップ! ――とにかくだ。おいそれとそういうエッチな気分にはならないようになってるんだ。
体が、なんて言うのかな……慣れてくるんだよね、やっぱ」
なにをカッコつけているんだか。でもそんなプロデューサーさんに対し、
星梨花は自分の両頬を恥ずかしそうに押さえながら。
「そ、それって常に……ぼっ……してる体になるってことですか?」
「逆! しないようになっちゃうの! ……それに一々興奮してたらさ、お仕事に集中できないでしょ?」
「あ……確かにそうかもしれません」
「でしょー? だから結論としてはプロデューサーは勃起しない!」
「しないんですか?」
「ああ絶対!」
「私がギューってしてもですか?」
「麗花はどさくさ紛れに何やって……離れぃ!!」
ゆでだこ麗花を振りほどき、プロデューサーさんが息をつく。
「だから今、麗花に抱き着かれても俺はピクリともして無いね!」
「凄いです! プロデューサーさんはちゃんと自制ができる人なんですね!」
「そーゆーこと! ……もういいかな?」
「はい! わたし納得できました!」
星梨花が満足したように微笑んで、プロデューサーさんもようやく肩の荷が下りたように嘆息して――でも待って。
「……あの、プロデューサーさん」
「なんだ志保?」
「でもそれって、俗にEDって言うヤツなんじゃ」
「う゛っ!?」
思わぬ味方の裏切りに、彼の顔は絶望と恐怖で引きつった。
ED、それは勃起不全の略称で、英語の綴りはErectile Dysfunction。
ちなみにこれはたまたま気まぐれに調べた時に覚えただけで
私の持っている和英辞典のこの単語にマーカーで印がつけてあるとかそういうことは全く無いので悪しからず!
……こほん、とにかくです。
「勃たないって言うのはもしかして、職場のストレスが原因じゃ。
ほら、誰とは言いませんが劇場には……随分と気難しい子もいますから」
「そ、そうね。確かに手のかかる子がいないとは俺も言い切れんが――」
「やっぱり! 一度お医者さんに診てもらった方がいいんじゃないですか? なんなら私、付き添います」
「なんで!?」
「弟も、もしかしたら将来EDになる可能性が……。事前に対処法を知っておけば、もしもの時に相談だって受けれますから」
でも、プロデューサーさんは大げさな動作で首を横に振りまくると。
「いやいやいやいや馬鹿言うな! 勃つときゃ勃つよ、ちゃんとさぁ!! ……あ゛っ」
自ら墓穴を掘り抜いて、暗い穴倉に真っ逆さま。
麗花さんがそっと彼から距離を取り、星梨花がすっくと立ちあがる。
茜さんは依然無視を決め込んで、静香は机に伏せたポーズのまま、息を殺してジッとその耳を澄ませていた。
「それって、つまり、プロデューサーさんは……」
星梨花が怯えた様に一歩下がる。
「やっぱり、その、エッチなんだ……」
麗花さんがキュッと身を縮める。
「……言い逃れなんて出来ない程、カンペキなまでの自滅ですね」
「あああああぁぁぁぁ……!!」
さらに私がトドメを刺せば、彼はこれ以上ないほどに悲痛なうめき声を上げ。
「だって、だぁってさぁ……! しょうがないだろ男だもん。
いくら気をつけてたってねぇ、不意打ちで抱き着かれでもした日にゃあ……」
「ギンギンだと」
「みんなスタイルがいいしさぁ、スキンシップも過剰だし……。
おまけに同性ばかりだからかしらんがどいつも無防備過ぎるんだよ!」
「それで、いつもビンビンだと」
「いや、そこは誤解しないでほしい! 普段は、普段はホント大人しいの。
……でもたまーにね? こう、クラクラっと来ちゃうこともあって」
必死で弁解を続ける彼に、私は身を乗り出してこう訊いた。
「ズバリ、それはどんな時に?」
「そりゃ……。まぁ異性として魅力的だった時じゃない?
歌織さんとか、あずささんとか、音無さんに千鶴さんにこのみさん――」
「……はぁ?」
「いや、だから正直に今話してる……って、どうした志保? なんでそんなに睨むんだよ?」
その向けられた顔が余りに間抜け面だったから、とうとう私も抑えが効かなくなってしまい。
「私は――ああいえ、私たちにはどうなんです?」
「はぁぁ?」
「"はぁぁ?" じゃ、ありません。今の、大人組の皆さんだけじゃないですか。
私たちを見て、そういうエッチな気持ちになったりは――」
「……しないぃ」
「……嘘」
「嘘じゃない、ホントだぁ。……だ、大体どうして妹みたいなお前らに、俺が欲情しなくちゃならんのだ?」
瞬間、私はどうでもよくなった。
音を立てて椅子に座り直し、このデリカシーどころか打っても響かない鐘を前にして。
「はぁ、もう、いいですよ。この話はこれでおしまいです」
言って、やり場のない両腕をグッと組む。全く、ホント、馬鹿らしい!
どうして答えを引き出して、私がイライラしなくちゃいけないのか。
それに、気に入らないことはもう一つ。
「後、私たちをそういう目で見られないっていうのは……魅力が無いってことですよね?」
「え、み、魅力?」
「だから異性として、女性として、私たち――クレシェンドブルーには女としての魅力が足りてないと」
苛立ちを込めて言い放つ。つまりはそういうコトなんでしょ?
……すると星梨花がハッとしたように手を合わせ。
「そ、そうですよ! わたしたちアイドルだって言うのに。それはちょっと、致命的なんじゃ……」
「星梨花ちゃんの言う通りかも……。人気が出ないのは困るなぁ」
麗花さんが心配そうに呟けば、プロデューサーさんは慌てた様に喋り出した。
「いや、しかしな!? お前たち五人に魅力が無いワケじゃあないんだよ!
ただちょっと、俺のストライクゾーンからは外れてるなぁ~って」
「私、一応二十歳なんですけど」
「麗花、普通は二十歳に"一応"なんてつかないんだ……じゃなくて!」
「わたしも、このみさんと身長が三センチしか違いません!」
「星梨花、俺はロリコンってワケでもないからね!?」
そうして二人の少女を脇に置き(彼曰く、麗花さんも少女の括りでいいハズだ)言い訳を並べる彼の姿は滑稽で。
ああ、おかしいの。そのまま慌てふためいていればいい気味だ。
……でもそのうち、三人の話題はどんどんどんどんズレて行き。
「じゃあいっそ、女の人を興奮させても魅力的ってことになりませんか?」
「あ、それなら私たちでもなんとかなるかもしれないね!」
「いや、しかし、そんなのどうやって調べるって言うんだよ……」
「それはその……。女の人にもぼっ……みたいな、生理現象があるのなら!」
途端、大人二人が不自然なまでに黙り込んだ。
……だからそんな目で私を見たところで、助け舟なんて出しません!
「プロデューサーさん、女の人が興奮するとどうなるんです?」
「あ、いやぁ……それはだね……なぁ麗花?」
「バリアー! その質問は受け付けません!」
「恥ずかしがってるということは……麗花さんは知ってるんですか? 興奮っていうのはやっぱりその、性的興奮なんですよね?」
「えっ、あの……その……せ、星梨花ちゃん……!」
「ライブのドキドキとは違うんですよね? 教えてください、麗花さん!」
タジタジっていう言葉はこういう二人の為にあるんだろう。
好奇心と純粋さはやっぱり恐ろしい武器だ。
結局、プロデューサーさんたちは誰からも助け舟を出されなかったことにより。
「星梨花! そ、そういうことはこのみさんに訊きなさい。ほら、ウチで一番年上なんだから」
「……このみさんだったら知ってますか?」
「もちろんさ、それこそ麗花より詳しく教えてくれる! こればっかりは俺もなぁ……男だからさ、知らないのよ」
……逃げた。全ての後始末と言う名の責任をこの場にいないこのみさんに放り投げて。
さらにプロデューサーさんは卑劣だから。
「それとな星梨花」
「はい」
「今度から、男の生理現象で気になることはお父さんに教えて貰いなさい。……俺は、俺は困るからな!」
そうして部屋の中にいる全員に(それと、もしかすると廊下で
聞き耳を立てているかもしれない人たちにも)聞こえるような大声で。
「だからこの話はもうおしまい! 星梨花だけじゃない、気になるヤツは各自自分の父親に聞くよーに!!」
こうなるともう半分以上やけくそだ。
予定されていたミーティングを続けるような空気でも無いし、
こうして星梨花の爆弾発言に端を発した『なぜなに星梨花』騒動は一端の幕引きとなったのだ。
……ただし。
「プロデューサーさん」
他の四人が部屋を出たタイミングを見計らって、私は一人資料をまとめる彼の隣にそっと立ち、
呼びかけに「……どうした? もう、疲れてんだぁ」と情けなく答えるしょぼくれた横顔にこう言った。
「知っての通り、私の家には父がいませんけど……。こういう子の場合は、疑問を誰に聞いたらいいですかね?」
そしてここに来て、本日三度目の訂正を。
やっぱり彼を困らせるのは――正確には、彼に手を焼いてもらうのは――ちょっとだけ、特別扱いで楽しいかも♪
===
以上、おしまい。今回茜ちゃんの見せ場が少ないのは前回メインを張ったから。
決して登場人物が多いために、割りを喰ったワケではございません。
以前から"健全な性"をテーマにした、エロではなく、爽やかで、笑って語り合えるような話を一度は書いてみたくって
……そんな時、ふと星梨花が「勃起ってなんですか?」と呟いたことにより今回の話が生まれました。
ついでに滅茶苦茶勃起って書きました。フル勃起です。
作中に何度勃起って単語が出て来たか、暇な人は数えてみると楽しいかも。
さて、そんな純粋無垢な星梨花ちゃんの新曲を含めた『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 03』が現在絶賛発売中です。
最上さんの新曲も含まれてます。また、個人的一押しはこのみさんの「To…」です。
それとですね、本作は以下の過去作たちと世界観が共通しております。(時系列はバラバラ)
【ミリマス】その仕事場は(プロちゃんにとって)タブー
【ミリマス】その仕事場は(プロちゃんにとって)タブー - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508239353/)
【ミリマス】君のその指にリースをはめて
【ミリマス】君のその指にリースをはめて - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507199333/)
【ミリマス】歌織「分かってます。音無さんにはナイショですね?」
【ミリマス】歌織「分かってます。音無さんにはナイショですね?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505899488/)
あー、このPきっとここでpがPになってんぞーとか思いながら読むと笑えるかも。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
今度はエミリーが初夜について尋ねるとか、気が向いたら書くかもしれません。
プロデューサーって大変だなぁ
乙です
エミリー楽しみにしてるよ
このみ姉さん後日星梨花に質問攻めに合いタジタジになる姿が…最高だね!(←このみ姉さんP)
このみ姉さんも響と同じくらいいぢめたくなるのはなんでだろう?
これは小悪魔沢志保
乙
面白かったぞい
>>43
ここまちがい
精子が卵子に着床して→ 卵子に精子が入ることにより受精し、子宮内壁に着床する
>>63
本当だ、やってしまいました。こういうの指摘してもらえると凄く助かります。
受精卵が子宮内膜に落ち着くことを着床って言うんですね。
「精子と卵子がくっついて!」って台詞に脳内変換してください。
このPこのみさんでも巨大化するのか
まぁセクシーだから仕方ないね
乙
顔真っ赤にしてる麗花さん見たい、超見たい
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