モバP「サンドウィッチP」 (21)
・モバマスの海老原菜帆と相原雪乃のSSです。
・サンドウィッチマンは関係ありません。
前作
モバP「膝の上」
モバP「膝の上」 - SSまとめ速報
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<相合傘>
P「なあ、2人とも」
菜帆「はい?」
雪乃「何でしょう?」
P「今日の降水確率は20%だった。だから傘を持ってなくてもしょうがないと思う」
P「だからって……」
P「俺の折りたたみ傘に3人入るのは無茶だと思うぞ?」
菜帆「え~? そうですか~?」(Pの左に密着)
雪乃「でも、仕方ないと思いますわ」(Pの右に密着)
P「いや、これならコンビニでも入ってビニール傘を買った方が……」
菜帆「そんな、もったいないですよ~」
雪乃「経費削減に努めているちひろさんにも悪いですし」
P「それはそうだけど、どう見ても傘に入りきってないから濡れちゃうだろ」
菜帆「じゃあ、もっと近づきましょうか~」ギュッ
雪乃「雨も強くないですし、ここから事務所までなら大丈夫だと思いますわ」ギュッ
P(くっつきすぎィ!)
P「あ、歩きにくいんだけど……」
雪乃「でも、滑って転ぶと危ないですわ」
菜帆「だから、ゆっくり行きましょ~」
P「こんなやりとり、前もあった気がするなぁ」
P(結局、2人に挟まれながら事務所まで時間をかけて帰った)
<ベンチ>
P「たまにはこうして散歩するのもいいもんだな」
菜帆「プロデューサーさん、最近働きづめですから~」
雪乃「リラックスできる時間をもっと作ってくださいね」
P「・・・・・・まあ、一段落ついたらな」
菜帆「ここです。この公園のベンチで、のんびりするのが好きなんです~。……あら~?」
雪乃「可愛い先客がいらっしゃるようですわ♪」
P(公園に2つあるベンチのうち、1つの上には猫がごろりと横たわっている)
P(こうなると使えるのはもう片方だけだが……)
P「このベンチ1つに、3人はキツイな……。仕方ない、2人で座ってくれ」
菜帆「そんな、ダメですよ~」
雪乃「プロデューサーさんが休めなくては、来た意味がありませんわ」
P「でもなあ」
菜帆「……もしかしてプロデューサーさん、私のお尻が大きいから無理だと思ってます~?」
P「!? い、いや、そんなことはない、決して」
雪乃「なら、一緒に座りましょう?」
菜帆「座りましょ~」
P(半ば強引に、ベンチに座らされることになってしまった。当然のごとく、自分が真ん中で)
菜帆「いい天気ですね~」ムギュッ
雪乃「穏やかで、心地よくて……いつまでもこうしていたいですわ」ムギュッ
P(だから近あぃ!)
雪乃「また3人で、この公園に来ましょう?」
菜帆「今度、通ってる和菓子屋さんで新しいお饅頭が出るみたいなんです。
そしたら、ここで一緒に食べましょ~」
雪乃「いいですわね♪ その時は美味しいお茶も持ってきましょう」
菜帆「楽しみです~♪」
P「……その時は、ベンチが猫に占領されてないことを祈るよ」
<前門と後門>
雪乃「ちひろさん、今よろしいでしょうか?」
ちひろ「あら、雪乃ちゃん、菜帆ちゃん。どうしたの?」
菜帆「最近、プロデューサーさん根を詰めすぎていませんか?」
雪乃「顔にも少し疲れが出ているようで……心配なんですの」
菜帆「でも、私と雪乃さんで尋ねても、何でもないっていうだけで……」
ちひろ「確かに、最近残業が多いですね……」
菜帆「私たち、プロデューサーさんが何を考えているのか知りたいんです」
雪乃「協力して頂けませんか?」
ちひろ「……分かりました。手伝いましょう! ちょっといい方法も思いついちゃいましたから」
雪乃「どんな方法ですの?」
ちひろ「それはですね……」
定時後
ちひろ「プロデューサーさん、今日も残るんですか?」
P「ええ……片付けたい仕事がありますので」
ちひろ「菜帆ちゃんと雪乃ちゃん、仕事のし過ぎだって心配してましたよ。一体どうしたんですか?」
P「……2人には言わないでほしいんですが……」
ちひろ「はい。私から2人には言いません」
P「菜帆も雪乃も、着実に人気は出ています。でも、事務所トップレベルのアイドル達と比べれば、まだまだです」
ちひろ「それは……」
P「2人には、まだまだポテンシャルがあると思ってます。でもそれを、自分が引き出せていないのではないか、と」
P「そんな考えを振り払おうとして、仕事に没頭しようとした……そんなところです」
ちひろ「……」
P「くれぐれも、内緒にしてくださいね。弱音なんて聞かせたくないですから」
ちひろ「ええ、私は何も言いません。喋ったのは、プロデューサーさん自身なんですから」
P「え?」
菜帆「ふぅ~っ、やっぱり狭かったですね~」
雪乃「でも、初めての経験でワクワクしましたわ♪」
P(2人が、ちひろさんの机の下からっ!)
P「そんなところにっ……!? ちひろさん、ハメましたね!」
ちひろ「なんのことでしょう? それでは、私はお先に失礼しますね」
菜帆「お疲れ様です~」
雪乃「ありがとうございました、ちひろさん」
P「お、お疲れ様……」
雪乃「……プロデューサーさん?」
P「ゆきのっ……!?」ムギュッ
P(いつの間にか、雪乃に思い切り抱き付かれていた)
雪乃「どうして、一人で抱え込んでしまいますの?」ギュゥゥゥ
P「い、いや、それは……っ!?」ムギュッ
菜帆「何にも言ってくれなくて、私たち、本当に悲しかったんですよ……」ギュゥゥゥ
P(正面からは雪乃、背後からは菜帆に抱き付かれる形になってしまった)
P「すまなかった。これは、自分で乗り越えるものだと思ってたんだ」
菜帆「それならせめて、悩んでいることがある、ぐらいは言ってほしかったです~」
雪乃「何でもないなんて、嘘をついたことは許せませんわ」
P「本当に、悪かった。だから、いったん離れて……」
雪乃「いけません。プロデューサーさんが反省するまで、このままです」ギュゥゥゥ
菜帆「離してあげませんから~」ギュゥゥゥ
P「……心配かけて、ごめんな」ナデナデ
雪乃「あ……///」
雪乃「もっと撫でてくれたら……許してあげます」
P「ああ、分かった」ナデナデ
菜帆「プロデューサーさん?」
P「分かってる。菜帆も撫でてあげるから」
菜帆「は~い♪」ギュゥゥゥ
P(この後2人の位置が入れ替わり、菜帆もたっぷり撫でてあげて、ようやく許してもらった)
菜帆「私たちには、私たちのペースがあると思うんです~」
雪乃「確かに歩みはゆっくりかもしれませんが、しっかり前に進んでいますわ」
菜帆「だから、一緒に歩いて行きましょ~♪」
雪乃「これからもよろしくお願いします、プロデューサーさん♪」
P「ああ、これからもよろしくな」
終わり
雪乃と菜帆にギューっとされたいだけの人生でした。
(夏が過ぎたけど)雪乃の水着がないやん。どうしてくれんのこれ(憤怒)
雪乃が水着を着るシチュで書きたかったの!何でないの?
わかる?この罪の重さ(哲学)
あ、菜帆の水着は最高でした。
この二人は抱き心地最高やろなぁ
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