【モバマス×UNDERTALE】岡崎泰葉「人形とマネキン」 (12)

モバマス×UNDERTALEのSSです
UNDERTALEのネタバレと、独自設定を含みます

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泰葉「皆さん、今日はお疲れさまでした」

オツカレー サヨナラーヤスハチャン マタアシター

泰葉「ああ、もう空が薄暗いなあ…早く帰らないと。」

泰葉(私がアイドルに転身することになってから、はや数週間…
アイドルとしてのレッスンは、これまでとは色々勝手が違って大変…でも、頑張らなきゃね)



~帰り道にて~

泰葉「…」テクテク… ピタッ

泰葉(あっ、このブティックのショーウィンドゥ…あんなに大きな凛ちゃんのポスターが…
凄いよなあ、凛ちゃん…私より年下なのに。
私もアイドルとして、あれぐらい有名になれるのかな…)ジーッ

マネキン「…」ガタッ

泰葉(あれ…?今、ポスターの手前のマネキン、ちょっと動いたような…?)

きたい

UNDERTALEだって?
つい昨日プレイ動画を見たところ
なんてタイムリー

訂正 あんなに→こんなに


マネキン「」ガタッ!ガタガタッ!

泰葉(…!気のせいじゃない…!?何、なんなの!?)

マネキン「」ガタガタガタガタガタガタ!

マネキン「…」

泰葉「…?」

ぷんすかマネキン「………バアアアアァァァーーーーッ!!!!!」ババァーン!!!

泰葉「ひゃああああぁぁぁぁーーー!?」

ぷんすかマネキン「おいっ! キサマ! いま オレのことを じっと みていたなっ!
さぞかし このマネキンの きている ふくに きょうみしんしん なのだろう!
そうだろう!」ガラガラ

泰葉「い、いえ、違…」

ぷんすかマネキン「キサマは このオレが じきじきに せっきゃくしてやる!
ほら! こっちへ くるのだ!
さあ!
さあ!!
さあ!!!」グイッ

泰葉「ひ…!(し、ショーウィンドゥに引きずり込まれる…!)」

ぷんすかマネキン「」ピタッ

泰葉「ぅ…?」

ぷんすかマネキン「…みせの いりぐちは ここじゃなかった。
…あっちだ! ほら さっさと いくぞ!」グイグイッ

泰葉「わわっ…」



ぷんすかマネキン
「ぐぬぬ… てんしゅめ なにも マネキンを はたくことは ないだろうに!
まあ いたくも かゆくも ないが…」ブツブツ

泰葉
(結局、店の人に助けてもらって、無理やり服を買わされずに済んだけど…
このマネキン、一体何なの…?)

泰葉
「あのー…」

ぷんすかマネキン
[もんくを ブツブツ いいつづけている]

泰葉
「…あのっ!」

ぷんすかマネキン
「なんだっ!」

泰葉
「あなたは…何者なんですか?話すマネキンなんて初めて見ました。」

ぷんすかマネキン
「オレかっ?
オレは このマネキンに とりついている ゆうれいだ!
いまは このみせの せんぞくマネキンモデルとして はたらいているのだ!」

泰葉
(…ますます分からなくなった…幽霊?って実在してたんだ…
…最近現れたっていう『モンスター』の一種なのかな)

ぷんすかマネキン
「しかし… おまえこそ いったい なんなのだ!
8まんえん ぽっちも もっていないとは!
この ビンボーにんめ!」

泰葉
「むっ…(あなたが勝手に私を店に引っ張りこんだんでしょ…!店の中でもずっと一方的にまくし立てて…!)あなたねe…」

ぷんすかマネキン
「なんだっ! なにか もんくでも あるのか!!!」

泰葉
「ぁ…」

ぷんすかマネキン
「ほらどうした!? いえるもんなら いってみろ!
ほら!
ほら!!
ほら!!!」

泰葉
「うう…(言い返したいのに…強い口調で話されると、舌が、回らなく…
いつも、そう…)」

ぷんすかマネキン
「なにもいえないのか! そうか!
ではおれのかちだな! そうだな!? そうだろ!?!?
ハハハハハハハハハハ!!!!!」

ナンドモサワグナマネキン! マタヒッパタカレタイカ?

ぷんすかマネキン
「…くそっ… てんしゅめ…
おいっ! オカッパ! こんど みせに くるときは ちゃんと カネを もってくるんだぞ!
わかったな!」

泰葉
「(オカッパ…)ぇえ、そうします…
それじゃ、さようなら…」ボソボソ

ぷんすかマネキン
「あばよ! オカッパ!!」

泰葉
「…」[店を出る]





泰葉
「…」トボトボ

泰葉
「……………………………」

[みちの わきに ゴミばこが とりつけられている]

泰葉
「………ーーーーーーーーー!!!!!」ガンッ!!!

[やすはは ゴミばこを おもいきり けとばした]

泰葉
「!!!……………つうっ……」

泰葉
(あのマネキン…!2度と会うもんか!くううぅぅ…)



泰葉
「…あしがジンジンする…」



(無言で[FIGHT]を差し出す音葉)

~シャワー室~

ザー… キュキュッ ガチャリ

泰葉
「ふー…さっぱりした…」

泰葉
(それにしても、今日は災難だったなあ…変なマネキンに絡まれて。寮で会った人達にも、様子が変だって心配されちゃった。
でも、言っても信じてもらえないよね…頭の狂ったマネキンに拘束されてた、なんて。
ああもう、まだ心がムカムカしてる…
本当に一体何だったの、アレ…)カラダヲフク

泰葉
「…着替えたら、ちょっとインターネットで調べてみようかな…」イソイソ



泰葉
(うーん…モンスター 幽霊 で調べても、ゲームやアニメについてのページばっかり…
何とか工夫して、それらしいことの書かれてるサイトを見つけたけど…)

泰葉
「英語かあ…見てもよく分かんないや…」

泰葉
(まあ、当たり前だよね…そもそも日本ではまだモンスターの存在自体ほとんど確認されてないし。
ニュースにはなってたけど、モンスターの中に幽霊がいたって話は全然流れてこなかったもん。
…でも、やっぱり気になるよね)

泰葉
「電子辞書持ってこよう…バッグの中に有った筈。」


突如として私たちの世界に現れた『モンスター』たち。私たちと同様に、高度な知能を持ち、特有の文化を有し、社会を形成している。

未だ謎の多い彼ら。その中でも、特に奇妙な存在が、『ゴースト』と呼ばれている者たちだ。

『ゴースト』たちは、いわゆる半実体生命だ。彼らは、触ろうと思えば触れるが、彼らがそうしようと思えば物質を通り抜けることも出来る。

また、モンスターたちの話によれば、『ゴースト』はその他にも、空を飛んだり、透明になったり、物体に取りついたり…と、私たちが広く『ゴースト的』だと考えているようなことは大体出来るらしい。

ただ、その姿が確認された事例はほとんど無く(そもそも既存の方法で彼らの存在を検知出来るのだろうか?)、またモンスターにもゴーストに詳しい者は少ないため、彼らについての調査は一向に進んでいない。


泰葉
(結構大変だったけど、何とか日本語に訳せた…やっぱりあのマネキンはモンスターだったんだ。
でも、結局それ以上のことはよく分からないままだなあ…
このページにも、調査は進んでないって書かれてるし。)

泰葉
「…あっ。翻訳に手間取ってたら、もうこんな時間…
明日の準備しなきゃ…」

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