訓練所での生活が始まって3カ月、立体機動の適正訓練をクリアし、なんとか兵士としてやっていくことを認められたものの、エレンは悩んでいた。
自分は本当に巨人を駆逐出来るのだろうか。ただ、その一点について。
立体機動、馬術、座学は軒並み平均値でくすぶっており、唯一の取り柄とも言える格闘も、身近にいる二人の技量が飛び抜けている為か、さして自信を持てないでいる。
二人、つまりミカサ・アッカーマンとアルミン・アルレルトの存在が彼の内に劣等感を植え付けていたのだ。
自分には巨人と闘う武器がない。彼女らのように異常な身体能力を持つわけではないし、加えてアルミンのように類い稀なる頭脳を備えているわけでもない。きっと、優れた兵士を表す指標として使われる「平均的な兵士〜人分」の丁度最小単位として機能するのが自分なのであろう。
ただ、教官から聞いた話だと、自分の志願しようとしている調査兵団では4年で9割の兵士が死んだという。これが一体どういったことを表わすのかは、どんな馬鹿にだって分かるはずだ。
平均的な兵士は、巨人に食われて、そのまま死ぬ。
だから、自分も......
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え?アルマッチョン?
>>1アルミン妄想乙。さっさと巨人の餌に戻れ
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