ライナー「そこで暮らした日々はまさに…地獄だった」 (9)

原作ネタバレあり

マーレ国 レベリオ

ブラウン家

ライナー「俺達は…あの島の壁の中で、軍隊に潜入したんだ」

カリナ「…」

ガビ「…」

ライナー「あの島にいた奴等はまさに…悪魔そのもので極悪非道な奴等だったよ」

ガビ「…」


ライナー「あれは入団して一番最初の日だった。教官を名乗るハゲ頭が居たんだ」

ガビ「ハゲ…頭」

ライナー「そうだ」

ライナー「その日集まったのは勿論まだ何もわからない子羊のような奴等だ」

ライナー「だがあのハゲはその怯える子羊達を容赦なく脅しにかけ暴言を浴びせた」

ガビ「悪魔…だね」

ライナー「ああ…悪魔だ…」

ライナー「そのスキンデビルの餌に最初にされたのは…アルミン・アルレルトというか弱い子羊だった…」

ガビ「アルミン…アルレルト…」

ライナー「そうだ」



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ガビ「アルミンは…食べられたの…?その悪魔に…」

ライナー「いや…食べられてはいない…」

ガビ「そう…」

ライナー「そのアルミン・アルレルトは教官と名乗るハゲに名前をバカにされ…誰に名付けられたのかというプライベートな話題まで問い詰めようとしたんだ」

ライナー「そして最後は…囮になれと脅されたんだ…」

ガビ「酷いね…いい、名前なのに…」

ライナー「奴等に人間の心はないからな…」

ガビ「まさに…悪魔だね」

ライナー「そうだ」

ガビ「頑張れ…アルミン」

ライナー「そして…次にターゲットにされたのは、コニー・スプリンガーと言う名の男だった…」

ガビ「コニース・プリンガー…」

ライナー「コニーは敬礼のポーズを間違え、教官は嬉々としてそいつに掴みかかったんだ」

ガビ「敬礼…?」

ライナー「心臓を捧げる…という意味で、胸に手を当てるんだ」

ガビ「心臓を…捧げる!?」

ライナー「まさに…悪魔そのものの発想だろう…」

ガビ「そんな恐ろしい儀式が、あるなんて…」

ライナー「恐らくコニーは…その恐ろしい儀式に抗うためにわざと間違えたのだ。しかし悪魔の手先である教官は、そのちょっとした反抗すら許さなかったのだ」

ライナー「心臓を…捧げよ、とな…」

ガビ「怖い、ね…」

ライナー「だが…そこは悪魔の棲む島。教官以上の悪魔が存在していたのだ」

ガビ「ハゲ教官以上の…悪魔!?」ガタッ

ライナー「そいつは…入団式の途中にも関わらず突然芋を食いだした…名を、サシャ・ブラウス…」

ガビ「サシャ…ブラウス…」ゴクリ

ライナー「そいつは、恥ずかしげもなく美味そうだから盗んだと言った。更に教官を買収しようと芋を半分差し出そうとしたんだ…しかし、その芋は到底半分にも満たない小さなものであった」

ガビ「そ、そんな恐ろしい悪魔…見たことも聞いたこともない‼」ガタッ!

ライナー「奴等に譲り合う精神など…ないからな…」プルプル

ガビ「ライナー…思い出して怖くて震えているのね。その、悪魔を…」

ライナー「そ、そうだ…」プルプル←必死に笑いを抑えてる

期待

ガビ「許せない!今すぐにでも島の壁の中にいる悪魔どもを駆逐し…!!」

ライナー「まあ、待て。落ち着いて話を聞け。まだ愉快な悪魔の話が…」

ガビ「え?」

ライナー「いや、恐ろしい悪魔の話はまだあるんだ…」

ライナー「それに…今のお前ではまだ島の悪魔どもには勝てん…絶対に…(腹筋を)やられる…」

ガビ「そんなに…凄いの…?」

ライナー「ああ…奴等はどんな状況だろうと隙を見て(笑いを)狙ってくる奴等だからな…」

ガビ「一瞬の隙も見せられない…って、ことだね…」ゴクリ

時間空いたらまた投下

このシーン、原作読んだとき切なくなったなあ

ライナーがここまで裏主人公になるとはなー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月30日 (水) 08:59:56   ID: NreOVmOv

久々に面白そうなのが上がってる
続き、楽しみに待ってる♪

2 :  千   2018年01月05日 (金) 08:22:55   ID: j3-xSiCp

期待している

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