-事務所-

ガチャ

晴「ふいー、今日もいい汗かいたぜ、プロデューサー、なんか飲みもんないか？」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

Ｐ「お疲れ様。って、おい晴。外から帰ったらまず手を洗ってだな……」

晴「お茶発見、もーらい」ｺﾞｸｺﾞｸ

Ｐ「それ俺の……まぁいいけど」

シャー、ｺﾞｼｺﾞｼ

晴「ふぃー、これで良いんだろ」

Ｐ「あぁ、晴に病気でもされたら困るからな」

晴「……そうかよ」ｷﾞｼ

Ｐ（椅子の背もたれに頬杖をついて腰かける晴……）

晴「……」ｸﾙｸﾙ

Ｐ（そして、そのままクルクルとその場で回り始める、いかにも暇してるって感じだ）ｶﾀｶﾀ

晴「……プロデューサー、何やってんの？」

Ｐ「仕事だよ」ｶﾀｶﾀ

晴「ふ～ん、なんか面白いゲームとか入ってないのか？」

Ｐ「ないな」

晴「ちぇ」

晴「……」


ゴロゴロゴロ～……

Ｐ（……？）

晴「……なぁなぁ～」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

Ｐ「どうした？」

Ｐ（なんだ、おもむろにすぐ目の前まで椅子を寄せて……）

晴「なぁ～……あそぼうぜ～、Ｐ～……」ｺﾃ

Ｐ（そして、顎を机の上に乗せると、上目遣いになるように、こちらを見つめてくる）

晴「なぁ～……」

Ｐ「…………」ｶﾀｶﾀ

Ｐ「……」ｶﾀｶﾀ

Ｐ「」





Ｐ（可・愛・す・ぎ・か！！？）

確かにかわいい

セクハラしたくなる可愛さ

ロリコンじゃないです。たまたま晴が小学生だっただけです

好きな人がたまたまロリだっただけのロリコン

お兄さん許して

女の子になっちゃう？

Ｐ（え？え？なんなのこの可愛い生き物）

晴「な～ぁ～」

Ｐ（普段よりも、どこか甘えた声を出す晴。まるで、猫や犬が構ってほしいと促すようである）

晴「な～ぁ～Ｐ～あそぼ～ぜ～」

Ｐ（っく、しかし……）

Ｐ「すまん、ちょっとこの書類だけ今日中に作らないといけなくてな」ｶﾀｶﾀ


晴「……」ﾑｽ


Ｐ（怒ってるわぁ、たれ目をがんばって釣りあげて怒ってるわ～）

晴「……」ｼﾞﾄｰ

Ｐ「……」ｶﾀｶﾀ

晴「……」ｼﾞｰ

Ｐ「……」ｶﾀｶﾀ

晴「……」

Ｐ「ふぅ」

晴「終わったのか！？」ｶﾞﾀ

Ｐ「え？いや、まだだけど」

晴「そ、そうか……」ｼｭﾝ

Ｐ「…………」




Ｐ（ほあああああ！！お前は濡れた小犬かあああ！！）

Ｐ「こ、これが終わったらな！」

晴「ほんとか～、待ってるから早く終わらせろよな～」

Ｐ（うぅ、すまん、晴！すぐに終わらせるから！）ｶﾀｶﾀ

晴「ひまだ～」ﾌﾜァ

Ｐ（う、うぉぉぉおお）ｶﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

Ｐ（……でも、これ後30分は絶対終わらないぞ……待ってもらうにしてもそれなりの長さになりそうだ……）

ガチャ


あい「おや、どうしたんだい、二人とも」


晴「おー、あいさん。ども」

Ｐ（あい！ちょうどいいところに！）

晴「聞いてくれよ。せっかくプロデューサーとサッカーしようと思って事務所に来たのに、まだ仕事中だってよ」

あい「ふむ？」

晴「だから、こうして早く終わるのまってるわけ」ｸﾙｸﾙ

あい「なるほど」

Ｐ（待ってくれるのかぁ、それはそれで嬉しいような困るような……）ｶﾀｶﾀ

Ｐ「なぁ、あい、晴をどこかへ連れて行ってやってくれ、後30分はかかる」

あい「30分か……さて、どうしたものか」ｸｽ

Ｐ（そういって、あいは悪戯っぽく笑うと、すっと、俺の椅子の後ろを通って、カタカタと椅子を転がしてきて）

あい「フゥ」ｷﾞｼ



Ｐ（……俺の隣に座った）

Ｐ「……あ～、あい、俺の話聞いてたか？」

あい「聞いてたとも、昔なじみの君の言葉だ、耳に入らないわけがない」

あい「ここで30分待てば君に遊んでもらえるのだろう？」ﾆﾔﾆﾔ

Ｐ「いや、そういうことは言ってなかっただろ」

あい「同じことさ、なぁ晴くん」

晴「お、そうだな」


Ｐ（……ぐぅ！プレッシャーが強くなっただけじゃないか！！）ｶﾀｶﾀ

晴「……う、そうくるか」

あい「……」ｼｭﾊﾞ

Ｐ「……」ｶﾀｶﾀ

晴「……なに、まだ死んでなかったのか！」

あい「……」ｼｭﾊﾞﾊﾞ

Ｐ「……」ｶﾀｶﾀ

晴「あぁ！こんどこそ左手が死んだ！！」

あい「ふぅ、激闘の末、どうやら右手の勝ちのようだね……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

晴「惜しかったな、左手も……」


Ｐ（よそでやってほしい……）ｶﾀｶﾀ