のんびりと書いていきます
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---事務所---
晴「プロデューサー、ちょっといいか?」
P「んっ、なんだ?」
晴「さっきそこの棚からこれが落ちてきたんだけどさ....」
P「ああ、すまんすまん...きちんと整理しとかないとな...」
晴「まったくだぜ、まあそれはいいとしてこれなんなんだ?」
P「アルバムだよ、ウチの事務所のアイドルたちのな」
晴「アルバムねぇ...見てもいいか?」
P「いいぞ、俺もちょっと見ようかな」
晴「ふーん、全然知らない人たちばかりだな....」ペラッ
P「そりゃそうだろ、お前はここに来たばっかりだしな」
晴「でも何人か見た顔が....あれ?」
P「どうした?」
晴「このちっこいのってもしかして....」
P「光だよ、この時14歳だったかな」
晴「これが光ねーちゃん?ウソだろ?」
P「本当だよ、よく見てみろって」
晴「うーん、確かによく見れば面影があるような....」
P「だろ?」
晴「でもこれ子供じゃん、今の光ねーちゃんと全然違うぜ?」
P「成長期だよ、せーちょーき」
晴「いや、でもさ.....」
ガチャッ
光「おはようございまーす」
P「おはよう光」
光「おはようプロデューサー、今日もがんばろう!」
晴ちゃんは今の年齢のままなのかな?
晴「....」ジーッ
光「晴、どうかした?」
晴「えっ?いや別に....」
P「なんだよ晴、まだ信じられないのか?」
光「んっ、なに持ってるの?」
P「さっき晴が見つけてきたんだ、昔のアルバム」
光「へぇー、ちょっと見せて」
光「わぁ、懐かしいなぁ!これなんて私が入ったばっかりの頃だよ?」
P「まだ光がチビだって言われてた頃だな」
光「もー、チビじゃないよ!この時だって140はあったの!」
晴「今は150ちょいだっけ?」
光「うん、よく知ってるね!正確には155センチだよ!」
晴「光ねーちゃんしょっちゅう言うからな、嫌でも覚えるよ」
P「察してやれ晴、光はチビなのがコンプレックスだったんだ」
光「チビチビ言わないでよ、まったく...」プクーッ
>>5 その通りです
晴「しかし変われば変わるもんだなぁ...」
P「人は日々変わっていくんだよ晴君」
晴「それはそうだけどさ...」
P「光ももう17歳だからな、成長期の3歳はでかいだろ」
晴「髪の毛もこの頃は背中くらいまでなんだな」
P「今は腰くらいまであるな、光の髪は綺麗だって評判だぞ」
光「うん、やっぱり褒められると嬉しいね」
P「でもそんなに長いと邪魔じゃないか?」
光「まあアクションとかやる時にからまったりするけど....」
光「で、でも...プロデューサーが長い方が好きだって言うから....」
P「んっ、なに?」
光「な、なんでもない!」
晴「あと写真と違ってるのが....」
光「なになに?どこが違うの?」ドタプーン
晴「ホント変われば変わるもんだな...」
光「もっと背伸びないかなぁ、牛乳いっぱい飲んでるんだけど...」
晴「いや、成果は出てると思うぜ...」
P「そうそう光、お仕事の話が来てるんだけど...」
光「うん、どんなの?」
P「少年誌のグラビア」
光「ま、またなんだ...」
P「なんだよ、どうかしたか?」
光「う、うん...やっぱりちょっと...恥ずかしくて...///」
P「なーに言ってるんだよ、初めてってわけじゃないだろ?」
光「そ、それでも恥ずかしいの!」
P「まあ気持ちはわからんでもないけどな、子供の頃の光ならやらなかった仕事だろうし...」
晴「この前のグラビアならオレも見たぜ、男子が教室で騒いでた」
光「ど、どんな風に?」
晴「『うおぉぉ!光ちゃんの胸でっけぇ!たまんねー!』みたいな感じ」
P「よかったな光、大人気だぞ」
光「うぅぅ....やっぱり恥ずかしい....」
P「それともう一件来てるぞ」
光「もう一件?」
P「朝の番組の仕事だ」
光「そ、それってもしかして.....」
P「そう、いわゆるスーパーヒーロータイムのお仕事、ヒロイン役だってさ」
晴「おー、やったじゃん光ねーちゃん」
光「....」プルプル...
晴「どうしたんだ?」
光「や...」
光「やったー!!!」ダキッ!!
P「おめでとう光」ナデナデ
光「プロデューサー!それホントだよね!?ウソじゃないよね!?」
P「ウソなもんか、本当だよ」
光「本当にありがとうプロデューサー!私、すっごく嬉しい!!」ギュウウウ
晴「すごい喜び方だな....」
光「当たり前だよ!小さいときからの夢だったんだもん!」
P「事務所に来た頃からずっと言ってたもんな」
晴「ってことはこのアルバムの頃からヒーロー好きだったのか」
光「うん!すごく好きだったの!だから本当に嬉しい!」
P「よく事務所で変身ポーズ取ってたしな」
光「今でもできるよ?こうやって....ヘシン!」ババッ!
P「おぉ、懐かしいな」
晴「なんだそれ?」
光「昔のライダーだよ、晴は知らない?」
晴「うーん、わかんねえな...」
光「そっか...時代を感じるなぁ...」
P「最新のってどんなだっけ?」
光「こう....『花道・オンステージ!』みたいな...」
晴「詳しいな...」
光「じゃあこれ知ってる?蒸着!!」ババッ!
晴「わかんねーけどすごいキレだな...」
光「赤射!!」ババッ!
晴「おおっ!」
光「焼結!!」ババッ!
晴「すごい...」
光「メタルテックスーツ、準備OK!」ババッ!
晴「うーん...」
光「結晶!!」ババッ!
晴「多いな...」
光「怒る!!」バッ!
晴「プロデューサーは全部わかるのか?」
P「大体な」
晴「プロデューサーもすげぇな、それと....」
光「うん!やっぱり身体が覚えてる!」ブルンブルン♪
晴「...やっぱすげぇ...」
P「すごい破壊力だよな」
晴「どこ見てんだよ...」
P「しかしすごいキレだな、さすがは光だ」
光「ありがとうプロデューサー」
P「今やアイドルという枠に留まらず、アクションもこなす若手女優って感じだからな」
晴「ウチの学校でも光ねーちゃんのファンとか多いぜ」
光「そうなの?だったら嬉しいな♪」
P「それもこれも光が努力してるからだな、有香に空手を習ったり茜とランニングしたり...」
光「うん!トレーニングは欠かしてないよ!」
P「今度の番組はヒロインの光にもアクションがあるらしいからな、がんばれよ」
光「がんばる!みんなに夢を与えるのがヒーローだもんね!」
晴「すげぇ気合...」
P「晴ももっとがんばらなきゃな」
晴「わ、わかってるってよ....」
光「でも無理しちゃダメだよ?出来ないところがあるなら私でよければレッスン付き合うからね」
晴「ああ、そのときはよろしく頼むよ」
P「それじゃあ光のスーパーヒーロータイム出演をお祝いするか」ドサッ
晴「んっ、なんだよそれ?」
P「ケーキだよ、さっき買ってきたんだ」
光「じゃあ私が切ってくるね」
P「お願いできるか?」
光「うん、任せて♪」テクテクテク...
P「光もだいぶ女らしくなったなぁ...」
晴「オレは今の光ねーちゃんのイメージしかねえけどな」
P「事務所に来たころは本当に男の子みたいだったからな、感慨深いよ」
晴「ふーん、ところでプロデューサー?」
P「なんだ?」
晴「菜々ねーちゃんって光ねーちゃんが来たころから事務所にいたんだな」
P「ああ、そうだけど?」
晴「だけどこの小さい光ねーちゃんと一緒に写ってる菜々ねーちゃん、今と変わってない気がするんだけど?」
P「そうだな、菜々は来たときからあんまり変わってないな」
晴「でもこの写真が3年前ってことはこの菜々ねーちゃん14歳だろ?それにしちゃやけに....」
P「なに言ってるんだ、菜々はその時から17歳だぞ?」
晴「えっ?じゃあ今は?」
P「17歳だ」
晴「でもそれじゃ計算が....」
P「菜々はいつでも17歳なんだ、いいな?」
晴「お、おう....」
晴「しっかしいろんな人がいたんだなこの事務所...」ペラッ
P「まあな、アイドル業界っていうのはそれだけ人の出入りが激しいって事さ」
晴「茜さんや有香さんは昔から小さいんだな...」
P「本人たちの前で言うなよ?ああ見えて結構気にしてるんだから」
晴「わかってるって、あれ?」
P「どうかしたか?」
晴「この写真に写ってる子....」
P「ああ、それか」
晴「この妙に生意気そうな目をしてるのってもしかして...」
P「うむ、もしかしなくてもお前の先輩だよ」
晴「だよなぁ...」
ガチャッ
麗奈「ふぅ、お疲れさま~...」
P「お疲れ麗奈」
晴「なんだよ、やけに疲れてるな麗奈ねーちゃん」
麗奈「来る途中でファンに囲まれちゃったのよ」
P「そりゃ大変だったな」
麗奈「まあね、人気者の宿命ってヤツかしら」
晴「自分で言うのかよ...」
麗奈「事実なんだから仕方ないでしょ?P、のどが渇いたわ」
P「はいはい、ジュースでいいか?」
麗奈「ふふん、わかってるじゃない♪」
晴「そこまでプロデューサーをあごで使うなんてすげぇな...」
麗奈「Pはアタシの下僕だもの、当然じゃない」
P「お待たせしました、どうぞレイナサマ」
麗奈「ありがと、ところでなに持ってるの晴?」
晴「ああ、アルバムだよ」
麗奈「アルバム?」
P「麗奈の昔の写真もあるぞ」
麗奈「ふーん、ちょっと見せなさいよ」
麗奈「おっ、アタシだわ♪この頃から可愛いわじゃない」
P「そうだな、生意気そうなところが特に可愛い」
麗奈「...それどういう意味よ」
P「別に?」
晴「麗奈ねーちゃんはこの頃から面影あるな」
麗奈「そうでしょ?やっぱりアタシは小さい頃からオーラに溢れてるわねッ!」
P「調子に乗るなっての」ベシッ
麗奈「あ痛っ!アンタこのレイナサマになんてことすんのよ!」
P「まーったく事務所に来たときからお前は....」
晴「ああ、昔からこうだったのか...」
P「少しは光を見習え!」
麗奈「ハッ!なんでアタシが光なんかを見習わなきゃならないのよ?」
光「お待たせ!ケーキ切ったよ」
麗奈「あら光、いたの?」
光「麗奈、帰ってたんだ?」
麗奈「なによそのケーキは?」
晴「光ねーちゃん、今度朝の特撮番組に出演決まったんだって」
P「ヒロイン役でな、そのお祝いってわけさ」
麗奈「ふーん、そうなの...」
光「麗奈も食べようよ、せっかくだし」
麗奈「...そうね、どうしてもっていうなら食べてあげてもいいわ」
P「まーたお前はそうやって....」
光「うん♪今お皿用意するから待っててね」テクテク...
麗奈「アイツ、ついに決まったのね」
P「ああ、ようやくな」
晴「すごく喜んでたぜ、さっき」
麗奈「フン!いつまでもガキみたいにはしゃいじゃって....」
P「本当にそう思ってるか?」
麗奈「...まぁ、今日の所は褒めてあげるわ」
P「ああ、そうしてやってくれ」
麗奈「P、アンタも褒めてあげる」
P「俺をか?」
麗奈「特撮番組とはいえドラマのヒロイン役の仕事を取ってくるなんて大したもんじゃない、上出来よ」
P「そりゃどうも」
晴「なあプロデューサー、麗奈ねーちゃんって昔からこうなのか?」
P「まあな、こういう子なんだよレイナサマは」
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P「それでは、光のスーパーヒーロータイム進出を祝して....」
P「かんぱーい!」
「「「かんぱーい!!」」」
P「光、おめでとう!」カチン
晴「光ねーちゃん、おめでとう」カチン
光「ありがとうふたりとも!!」
麗奈「フン、ただのジュースじゃないこんなの...」
P「ほら麗奈?」
麗奈「.....い・ち・お・う!!言っておいてあげる!」
麗奈「....おめでとう光」カチン
光「うん、ありがと麗奈♪」カチン
>>23
○晴「わ、わかってるって....」
×晴「わ、わかってるってよ....」
P「光、撮影が始まったら大変だと思うけどがんばれよ」
光「うん、がんばる!」
P「グラビアもな!」
光「う、うん.....がんばる....」
麗奈「グラビア?なによそれ?」
晴「今度少年誌のグラビアやるんだって」
麗奈「それって水着?」
P「ああ、光の水着グラビアは晴のクラスで大人気らしいぞ」
光「は、恥ずかしいよ...もう...」
麗奈「....フーン」イライラ...
P「そんなに恥ずかしがらなくたっていいだろ、それだけ光の水着姿が魅力的って事だ」
光「そ、そうなのかな...アクションするときにすごく邪魔で...」ドタプーン
麗奈「...こ、これ見よがしに....」イライライライラ...
光「んっ、どうしたの麗奈?」
麗奈「ムキーー!!!なんでもないわよーー!!!」ドカーン!!!
光「ど、どうしたの麗奈?」
麗奈「光!アンタちょっと胸がでかくなったからってアタシに勝ったなんて思わないことねッ!」
光「む、胸は関係ないでしょ!」
麗奈「うるさーい!このチビ!チビ光のくせに生意気よッ!」
光「チビじゃない!今は私のほうが大きいもん!」
麗奈「フーンだ!見てなさい!すーぐに大きくなってアンタのこと見下ろしてやるわ!」
光「そう簡単にはいかないぞっ!アタシなんて毎日牛乳1リットル飲んでるんだから!」
麗奈「じゃあアタシは2リットル飲むわ!そしてすぐに光を追い越してみせる!」
光「ならアタシは3リットル飲む!」
麗奈「じゃあ4リットル!」
光「5リットル!」
光&麗奈「ぬうぅぅぅぅ......」
P「こーら、やめろふたりとも!」ヒョイッ
麗奈「ちょ、ちょっとP!このレイナサマを物みたいに....」
P「そんなに飲んだら下痢になるからやめなさい」
光「プ、プロデューサー....」
P「光、お前も自重しろ」
光「うぅぅ....」
P「ほら、仲直りの握手をしろ」
麗奈「誰がこんなのと!」
光「なにをー!」
P「やれやれ....」
晴「....このふたりってこんなキャラだっけ?」
P「まあ、昔はよく取っ組み合いのケンカしてたな、それに比べりゃ可愛いもんだ」
晴「普段の麗奈ねーちゃんと全然違うな...」
P「こんなんでも同年代からはカリスマみたいに崇められてるんだけどな」
晴「光ねーちゃんはグラビアから演技から何でもこなすし....」
P「だけどな、ケンカしてるように見えてもライブでユニット組ませるとバッチリなんだ」
晴「知ってるよ、始めてみたときはビックリしたからな」
P「それにあれだ、このふたりのケンカは...」
晴「見てて楽しい...かな...」
麗奈「そのデカチチでPを誘惑しようったってそうはいかないわよッ!Pはアタシの下僕なんだから!」
光「ち、違う!プロデューサーはその....み、みんなのプロデューサーでしょ!」
P「まあまあふたりとも、落ち着けって」
麗奈「光が生意気なのがいけないのよッ!アタシよりたった2センチ背が高いだけのクセに!」
光「麗奈こそいつまでも私のことチビだチビだって....」
P「まったく、少しは大人になったと思ったけどまだまだ子供だな...」
麗奈「なによッ!レイナサマを子供扱いするなんて!」
光「プロデューサー、私だってもう大人だよ?」
麗奈「フン!光が大人ですって?片腹痛いわねッ!アーッハッハッハッハッ...ゲホゲホッ!」
光「麗奈だってまだまだ肺活量が足りないみたいだよ?トレーニング不足!」
麗奈「なによッ!光のくせにッ!」
光「麗奈のくせに!」
P「どっちもどっちだよ」
麗奈「P!アンタどっちの味方なの!?」
光「私だよね、プロデューサー?」
麗奈「アンタはアタシの下僕でしょ?」
P「ふたりの、プロデューサーだ」
麗奈「ダメよそんなの!アンタはアタシの!」
光「違うもん!プ、プロデューサーは私と....」
P「ふぅ...困ったやつらだ...」
晴「あっ、オレこういうのなんていうか知ってるぜ」
P「なんていうんだ?」
晴「ズバリ、『ケンカするほど仲がいい』だろ?」
P「うん、まさにその通りだと思う」
晴「ずーっとこのままなんじゃないかこの二人」
P「多分な、でもそれがいいと思うぞこいつらは」
光&麗奈「と・に・か・く!」
光&麗奈「プロデューサーは私の(アタシの)パートナー(下僕)なの!!」
おわり
駄文失礼しました~
光はスタイル的には素質十分って感じなので未来のナイスバディも夢じゃないのではないでしょうか
光と麗奈は成長しても一緒にいて欲しいものです
関係ないですけど555のヒロインだった方がフルヌードに挑戦するそうです
世の中何があるかわかりませんね
ではまた~
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