太陽「兎に角勝負！！ 勝負だ！！///」

北風「ちょっとだけだったらいいぞ、それでどんな勝負なんだ？」

太陽「あそこにリボンしてる女がいるだろ？」










少女「ふぅ……寒いなぁ。 早く家帰ってベタしなきゃ」










太陽「あいつのコートを脱がせた方が勝ちだ」

北風「変態か？」

太陽「う、うるせーな！！/// いいからやるっつってんだろ！！///」

太陽「ほら！！ まずはお前からやれ！！」

北風「ああ」

太陽（へっ……この勝負もらったぜ！）

太陽（太陽が勝つって相場は決まってんだよ！！）

北風「じゃあ風でコートを飛ばすか」

太陽「やってみな」










少女「……」スタスタ

ヒュウウウウウ！！！

少女「！！ この風……」

少女「野崎くんの吐息！！」バッ









北風「コート脱いだぞ」

太陽「！！？」

太陽「おい！！ おかしいだろ女！！！ そんな風でコート飛ぶわけねぇだろ！！」

少女「で、でも！！ 野崎くんの風だから……」

太陽「わけが分からねえよ！！」

太陽（王子）「やっほー」

太陽「！！」

北風「お前は太陽の友達……」

太陽（王子）「何やってんの太陽ー」

太陽「いや、あそこにいる女のコートを脱がせる対決をしてたんだよ」

太陽（王子）「へー」

太陽「そういうお前は何やってるんだよ？」

太陽（王子）「あの人のコートを脱がせようと思って！！」

太陽「あの人……？」












男「さみいな……早く家帰って背景描かねえと」









太陽「あいつか？」

太陽（王子）「うん！！」

太陽（王子）「さぁ、そのコートを脱いで」

男「ん？」

太陽（王子）「そんな物で誤魔化さないで……僕はありのままの君が見たいんだ」

太陽（王子）「僕だけに……その姿見せて欲しいな」

男「……」

太陽「……全然脱がねえな」

男「……俺が脱ぐまで言うんだろ？」

太陽（王子）「！！」

男「だったら脱いだらお前の演技が見られなくなるだろうが」

男「ほら、続けろよ」

太陽（王子）「はい！！」

北風「脱いでないのに喜んでる……」

太陽「おいおい、演技が見たいからって脱がないみたいだけどよ……」

太陽「この俺の眩しさを前にしても同じことが言えるか？」

男「……」

太陽「ほら、これ以上俺に照らさせてたらヤゲトするぜ？」

男「なんだその演技は！！」

太陽「！！」ビクッ

男「いいか！！ 演技ってのはな！！ 心が篭ってねぇと駄目なんだ！！」

男「見ている人を喜ばせる……みんなの為に成功する……そんな気持ちが全然伝わってこねぇ！！」

太陽「す、すいませんでしたぁ！！」

男「……ったく、あっちーな」バッ

太陽（王子）「脱いだよ！ 良かったね！！」

太陽「全然嬉しくねぇよ……」

青年「うわあああああああ！！！」

北風「誰か飛ばされたぞ」

太陽「！ なんだこの強風……お前か？」

北風「いや、俺じゃない」














北風♀「あははははははは！！！」ゴオオオオオ

青年「やめてくださいよ北風先輩！！！ これ以上俺を風で飛ばさないでください！！」

北風・太陽「」

北風「北風♀、そろそろその辺にしたらどうだ？」

北風♀「いいじゃん別に！！ 面白いんだからさ！！」ゴオオオオオ

太陽「コートを脱がせたいからじゃなくて面白いからやってたのかよ……」

青年「zzz……」ゴロゴロ

太陽「寝ながら飛ばされてるぞあいつ！？」

北風「なんて器用な技だ……しかし何故……」

瀬尾「♪～」←鼻歌

北風「あ」

北風「……！！ こんなことをやってる場合ではなかった。 早く原稿描かないと……」

北風「……そうだ！！ いい展開を思いついた！！」










マミコ『うう……寒いなぁ』

鈴木『マミコ、そんなコート脱ぎなよ……』

マミコ『す、鈴木くん！！ でも……』

鈴木『僕自身が……コートになるよ』

鈴木『そうすれば二人とも一緒にいられるだろ？』

マミコ『鈴木くん……///』













雷雲「ボツ」ビシャーン！！

北風「ああ！！ 原稿が灰に！！」

終わり