悪魔（そういえばこいつら、なぜ勝てもしない相手に挑んでくるのだ？）

悪魔（富？　名声？　……どれもしっくりこないな。そんなものに命を懸けるのも愚かだ）

悪魔（まぁ人間の物の見方など、私は知らんが）

悪魔（次に来る冒険者にでも聞いてみるか）

次の冒険者「お前だな！？　人々を恐怖に陥れているという悪魔は！」

悪魔（ああ、今日も哀れな犠牲者が……。いや、自業自得か）

悪魔（それに失礼だな。私は自ら人間を襲ったことはないぞ）

悪魔（……まぁいい）

悪魔「問おう、冒険者よ。お前は何の為に戦っている？」

冒険者「くっくっ……、面白い悪魔だな？」ｼﾞｬｷｯ

冒険者「だが、残念。お前には決してわからないことだろう。それに……」

冒険者「お前は俺に殺される！　理解する意味もないしなぁ！」ﾀﾞﾝｯ

悪魔「……」ｲﾗｯ

冒険者「うおおおおおおおおおお！！」

悪魔（馬鹿な奴だ……）ﾋｭｵｯ

　・・・・・・・・・・・・・

冒険者「う、ぐ……おっ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

悪魔「……問おう。お前は何の為に戦っている？」

冒険者「……ひ、ひいぃぃぃぃぃぃぃ！？」

冒険者「た、助けっ……！　やめっ……」

悪魔（……話にならん）

悪魔（もうこいつからまともな情報は期待しない方がいいか）

悪魔「……もういい。お前に用はない」

冒険者「ひっ……！」

　　ｻﾞﾝｯ……　

喜多井

ラストハルマゲドンのファンタジーランドの住人がちょうどこんな感じだったな

　すいません、ID変わってますが1です。
　あと、書き溜めがないので、ゆっくり書いていきます。

悪魔(すると……どうする？)

悪魔(次の冒険者に聞いてもいいが……。いつになるかわからんな)

悪魔(……自分で確かめに行くか？)

悪魔｢……｣

悪魔(殺されるまで尽きることのない命だ。惜しむ時間はない)

悪魔(……行ってみるか)ﾊﾞｻﾘ…

　ﾊﾞｻﾘ…　　ﾊﾞｻﾘ…　　ﾊﾞｻﾘ…

悪魔｢ふむ、ここが人間の街か｣

悪魔｢我が住処からそう遠くないな……｣

悪魔｢とりあえず夜の闇に紛れて侵入するとして……｣

悪魔｢……おっと、その前に人間に変装せねばな｣

悪魔｢……男、でいいか｣ｼｭﾜｧ…

悪魔｢では、行くか｣

悪魔(人間の街……ふむ……)ﾃｸﾃｸ

悪魔(上からではわからなかったが、夜でも斯様に明るいとは)ﾃｸﾃｸ

悪魔｢……む｣ﾄﾞﾝｯ

酔っ払い｢あァ？　どこ見てんだお前っ……｣

悪魔｢……｣ｷﾞﾛﾘ

酔っ払い｢うっ……！？｣ﾀﾞｯ

悪魔(ふん……。八つ裂きにしても良かったのだがな)

悪魔｢それにしても……｣

悪魔｢賑やかなところだ｣

乙
IDは日付変わると変わるから気にすんな