(21)

プロローグ

百年前、皇帝は悪魔族の王が率いる軍勢に敗れ、聖都を放棄した。

皇帝に仕える有力者達もほとんどが逃げるか戦死をし、これにより朝廷は機能しなくなり天使族の王朝は滅びた。

そして、新たに悪魔族の王が大陸の皇帝を名乗ったが、聖都を囲む周辺の国々はそれを認めず、討伐軍を編成した。

悪魔族の王も、討伐軍を相手に善戦するも、多勢に無勢、数の力により敗北した。

悪魔族の国土は全て、他の国々により割譲され、功績を認められた人間族は悪魔族の国土の一部を貰い受け国を建国することに成功する。

そして聖都には討伐軍を編成した五人の王により新たな皇帝を擁立、名はミカエルたった8歳の天使族の幼子である。

つまりこれは五人の王による傀儡の政権である。
五人は全てを思い通り動かそうとしたが大陸にいる各部族の長には天使族の皇帝に忠誠を誓っていたものも多く、五人の王に対して反乱や離反、新たに国を建国する者まで現れた。

事態に五人の王は聖都を放棄し、自分たちの国に戻り事態の収拾を開始した。

そして、残された幼い皇帝に大陸を総べる事は難しく、また五人の王も反乱や建国を抑えられず、世は戦乱の時代に突入した。

男「そして…私はまだ…人の王ではない」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497016195

ああああ
ついにやってしまいました。

初めてのss

自分の妄想を書くって恥ずかしいですね

でも完結目指して頑張ります!

>>2がなければなぁ

undefined

undefined

undefined

undefined

王宮の中庭で二人の大男が木刀で試合をしていた

将軍「それ!だぁ!」ブン!

将軍は上から木刀を振り下ろす

男「ぐぅぅ!あああああ!」バシ!

重い一撃を受け止め、つばぜり合いの形に持ち込む

将軍「やるな!だが!」バキ!

瞬間、将軍は男の脇腹に膝蹴りを喰らわす

男「がはっ!」ズザザ!

蹴りにより男は大きく距離を離される。

将軍「まだ!まだ!この程度の剣技では、エルフ族の魔法はもちろん、ドワーフの武器と怪力、ゴブリンどもの集団戦法には敵わないぞ!」

男「わかってますよ!たぁ!」ブォン!

飛び上がり、上段から振り下ろそうとした瞬間

将軍「フハハハハ!なぜ距離を離したのか、わかっていない様だな!この距離は私の間合いだぞ!王子!」ヒュン!

木刀を天に向かって突き出す

男「なぁっ!ぐぇ!」ドゴ!

木刀を振り下ろすよりも先に将軍の突きが男のみぞうちを抉った。

男「ゲホ!ゲホ!くそ!また負けました」

将軍「王子は真っ直ぐ過ぎなのです、故に読みやすい、なのでそこを直していただければもっとお強くなるかと」

男「はい…将軍様、ご指導ありがとうございます」

男「それと私を王子と呼ぶのはもう…やめてくれませんか…私はもう王子ではないのです……王位継承権を剥奪された、ただの武官です」

男「階級も将軍様の方がお上でしょう?敬語もやめていただきたい」

将軍「これはこれは…失礼しました、けれどその頼みは聞けません、私の中ではまだ貴方様は王子であり、私は既に貴方様に生涯を賭けて忠誠誓っております」

男「そうですか…しかし、立場という物が…」

将軍「フフ!それよりも、稽古の続きをしましょう!まだ終わってませんよ」木刀を構える

男は話を続けようとしたが将軍に遮られる。

男「はい…」木刀を構える

近衛隊長「男様!王様がお呼びです!」

男「将軍様…王様もとに参りますので、今日の稽古はこれまでという事で」

将軍「わかっております…私に挨拶は要りません、早く王様の所に向かって下さい…早く行かないとまた嫌がらせを受けます」

男「そうですね、私も嫌がらせは受けたくありません」

男「さて近衛隊長…行きましょうか」

近衛隊長「は!ではこちらの馬車にお乗り下さい」

男「全く…余り広くない城の中庭に馬車はいらないでしょうに…財源の無駄だな」

近衛隊長「あまり、その様なことは口に出さない方が良いかとどこかで聞き耳を立てている者もおります故」

男「ご忠告ありがとうございます、でも民は重い税を払っているのにこんなことに使ってはいけないでしょう……そしてまた王様は税を増やしたそうですね」

近衛隊長「話はやめて……もう行きましょう、せい!」縄を引くと馬車は動き出した


男は馬車に乗り王の下に向かう

これは酷い
「」の後が全角カナってのもそうだけど木刀構えるとか動作を書くのは論外
地の文を書いてる意味が全く無い

これは痛い

>>1読んで面白そうだと期待したのに

undefined

王宮の王の間

男「呼び出しに応じ参りました」

宰相「よろしい…そろそろ…王様がいらっしゃる」

宰相「王子は…いや、男はそこで待機してなさい」

男「…は!」

衛兵「国王陛下の参られる!」

衛兵の一言に武官、文官達は一斉に跪く

そして小さな子供を抱いた初老の男性が王座に座る。

王様「皆、ご苦労…面をあげい」

「「は!!!」」

全員が頭を王に向ける

王様「今日は、息子の元服も近いので、皆に挨拶をさせようと思ってな…ほら怖がらずに」

王子「ほ、本日はよく集まってくれた、余は皆の顔を見れてう、嬉しいぞ…」

王子は挨拶をした後、直ぐに俯いたどうやら人前に出るのが苦手な様だ。

男「ご立派です、王子…素晴らしい挨拶でした」

男は拍手と賛美を血の繋がらない弟に贈る。

王子「へへっ!お兄ちゃんありが…」

王子の言葉は王様に遮られる。

王様「フン!本当にそう思ってるならいいがな」

undefined

王子「あ…」

王様「今日の挨拶に貴様を呼んだのは貴様とそれを支持する家臣共にワシの後を継ぐ者は王子という事を示すためだ!」

王様「わかるな!養子の貴様ではなく、我が血を受け継ぐ王子に王になってもらう!だから穢れた血を持つ者である貴様を王には絶対にさせない!」

男「……」

王様「だが国民のほとんどは貴様を支持している…わしは不安なのじゃ、貴様が下剋上を起こせばわしに勝ち目はない!」

男「……」

王様「わしが退位し予定通り王子が継いだとしても、貴様が存在が気掛かりだ」

男「……」

王様「かといって貴様は英雄で相当な人気者だ処断すれば国民や家臣共が何をするか分からない、そして貴様は優れた能力を持っているから戦力として失いたくない気持ちもある」

男「……」

王様「男?わしはどうすれば良い?どうすれば貴様を怖れずに済む?貴様は有能だ、答えられるだろう?」

男「王よ、不安を抱かせてしまい申し訳ございません」

男「それならば私の力を奪って下さいそして身動きを取れなくすれば宜しいかと」

王様「ふむ…ではその方法は?」

男「私の領地をゴブリン国との国境にある東の地に移せばよろしいかと」

東の地は前線地帯だ。

ゴブリン国との関係は建国以来、陰険である。

だから度々、小競り合いや小規模な戦争が行われている。

男「あの地ならば、王都からも遠く私が反乱を起こしても討伐軍を差し向ければ簡単に抑えられます」

男「それにゴブリン国との国境も近いので私が王都に軍を動かせば、ゴブリン共は軍を起こし東の地から我が国土に進軍してくるでしょう」

男「そうなれば人間軍とゴブリン軍に挟み撃ちになってしまうので私に反乱など起こせないでしょう」

王様「ふむふむ…そうか」

王様は少し考え口を開く

王様「納得はできた…じゃが、まだ不安じゃ」

undefined

王様「その話には気になる点があるのじゃ…貴様がゴブリンと共謀、または寝返る事が無いとは言えんだろ?」

宰相「その事なら問題ないでしょう、かの者達は裏切り者は絶対に受け入れません」

ゴブリン達は戦国の世が始まる前、悪魔族と共に戦った敗戦国一つである。

彼らが敗北した原因の一つは裏切りである。

弱小国の集まりでしかなかった彼らは五大国の討伐軍を恐れすぐに裏切った。

だが裏切らなかった国もあり、その一つがゴブリンの国である。

だからゴブリンは裏切りを嫌っている。

宰相「一時的に手を組んで人間の国を征服したあと、すぐ男を処刑するでしょう」

宰相「それを男もわかっているはずです」

男「……」

王様「……」

王様「ふん納得してやる…」

王様「が、まだ話は終わっていない」

王様「半月後に悪魔族を滅ぼした同盟国の王族達の会議がある、貴様はそれにわしの代わりで出席しろ、どうせ人間には殆ど発言権はないのだ、わしが出席したところで時間の無駄じゃからな」

王様「それにわしの不在の間、貴様が国いたら怖いからの」

男「ですが私は王位継承権を剥奪された身、王族達が集まる場所に私が行くのはルール違反では?」

王様「ふん!貴様の王位継承権を剥奪した事はつい最近じゃ、まだ国民にも発表していない」

王様「だから会議にはまだ王族として参加できる」

王様「わかったか?」

男「はい」

王様「わかったなら、今すぐ出発しろ」

男「…今すぐにですか?それは早すぎませんか?まだ準備すらしていませんが?」

王様「わしはそんな事知らん!直ぐに出発しろ!」



男「…わかりました」

男「ですが最後に二つほど王に忠告を…税を上げるのはもうおやめ下さい国民は困窮しています、これ以上、上がるとそろそろ本気で一揆が起こることを考えなければなりません」

男「魔法の森にオーク達が集まっていると報告を受けています数は300から500程度です、これ以上に集まる可能性もあります」

宰相「オークが500ですか…討伐するとなると二個師団くらいの戦力が必要ですね」

王様「ふん…オークには警戒しておく、だが税上げないのは無理じゃ我が国は弱いのだ軍備の増強には沢山金がいるのじゃ」

男「…そうですか、では行ってまいります」

今日はこれで終わります

スレにうまく書き込めないですね

新しく立て直してもよろしいですか?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom