※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。
※広瀬すずが20歳になった未来が舞台です。
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―ハチ公前―
広瀬すず「ごめん、待たせちゃった?」ウワメヅカイ
俺「いやいや、全然待ってないよ、全然!」ドキドキ
広瀬「そう?なら良かったー!」ニパー
俺(天使や…。3時間以上 待たされたけど…)ボー…
広瀬「ねえ、今日の私の服、どう思う?」モジモジ
俺「メ、メチャクチャかわいいと思うよ!」アタフタ
広瀬「良かった~」アザトイエガオ
俺「!!」ドキッ
俺(ヤベえよ…。メチャクチャ可愛いよ、この娘…)ボー…
広瀬「じゃ、行こうか」タッ
俺「え、あ、うん!」タッ
広瀬すず「~~~~~♪」テクテク
俺「……ところでどこへ?」
広瀬「東京競馬場!」ドン!
俺「」
俺「…………….」
広瀬すず「あれ、どうしたの?俺くん」
俺「あの、すずちゃん…、今日の予定なんだけどさ…」
広瀬すず「うん」
俺「ハワイ旅行に行くから一緒に水着選ぼうって…」
広瀬すず「うん」
俺「ついでに一緒に映画も見ようって…」
広瀬すず「うん」
俺「そう言ってたよね…」
広瀬すず「言ったよー」
俺「じゃあ、なんで『東京競馬場』に行く必要があるわけ…?」
広瀬すず「え、普通、デートっていったら競馬からでしょ…?」キョトン
俺「競馬から始まるデートなんて聞いたことないよ!」
広瀬すず「見て見てこの子!最近デビューした子なんだけど…」
俺(ぜんぜん、話聞いてねえ…)
広瀬「この子のお父さんはなんと!あの有名な『ヤジュウインパクト』で―!」
俺「ンンーッ!ゴッホン!」
広瀬すず「あれ、どうしたの?俺くん」
俺「俺はもう、限界です…!」
広瀬すず「だからどうしたんだよー、意味わかんないよー」ポカポカ
俺「意味わかんないのはこっちだよ!なんだよ、競馬って!水着買うんじゃないのかよ!」
広瀬すず「え、いや、その…、『職務は挨拶から始まり、デートは競馬から始まる』って感じで…」
俺「ないよ、そんなことわざ!競馬から始まるデート“って感じ”ってなんだよ!抽象的すぎるだろ、それじゃあ…!!」
広瀬すず「ど、どうしたの俺くん…、なんかコワイ…」
俺「コワイのはそっちだよ!!どこのお店に行くんだろうって、一応 聞いてみたら案の定、競馬場の名前が出てきたからビックリだよ!」
広瀬すず「わ、私が悪かったから落ちついてよ…、周りの人も見てるし…」アセアセ
俺「ていうか、今まですずちゃんから聞いた話って、競馬とパチスロと年下の女優の悪口ばっかりだし!」
すずちゃん「お、俺くん…」
俺「家に来た時も…、平気でオナラするし、お菓子を食いつくすし、ミミちゃん(ネコ)は踏んじゃうし、俺の母ちゃんのこともメッチャ馬鹿にするし!」
広瀬すず「うう…///」カオマッカー…
俺「正直、これ以上付き合える自信ないわ…」
広瀬すず「お、俺くん…」
俺「悪いけど、今日は帰る」クルッ
広瀬すず「え?ちょっと…」
俺「永遠にさよなら…」テクテク
広瀬すず「ま、待って俺くん!」
俺「?」クルッ
広瀬すず「競輪は?競輪ならいいよね?俺くん、自転車好きだし」
俺「………………」ニガイカオ
広瀬すず「….あ、競艇は?競艇はどう?ボートとかメチャクチャカッコいいよ、本当に!」
俺「そういうところが…」
広瀬すず「…え?」
俺「すずちゃんのそういうところが嫌いなんだよ――――――――――っ!」ダダダダダダ
広瀬すず「俺く――――――――ん!!」
―東京競馬場―
ワーワー イケー! ソコダー! ワーワー!
広瀬すず「結局、一人で来ちゃった…」ポツン
広瀬すず「フン、いいもん!競馬の面白さが分からない俺くんなんか知らないもん!一人で楽しんでやるもんね!」フンス
ナレーション『えー、皆様、長らくお待たせしました。間もなく第3レースが開始となります』
広瀬すず「お、キタキタ!」ワクワク
審判員「よ~い」
パン!
ドドドドドドドドドドド!
広瀬すず「行っけー!“ショクンサラバダー”!!」
広瀬すず(もしここであの子が勝てば80万円[20万円×4]ゲットだぜ!)
ドドドドドドドドドドド!
~~~~~~~~~~~~~~~~^
―2時間後―
広瀬すず(買い込んだ馬券、全負けした…)
ヒュウウウウ…
広瀬すず「うう…」ドサ
広瀬すず「みじめだよぉ…。俺くんには振られるし、お馬ちゃん達には裏切られるし…」
広瀬すず「あんなにたくさんあった貯金がいつの間にか少なくなってるし….」
???(ん?あれは…)
広瀬すず(人生 最悪の日だよぉ…)シクシク
???「あの…ちょっとすんません」
広瀬すず「?」クルッ
???「君、もしかして広瀬すずちゃん?」
広瀬すず「え、もしかして…」
広瀬すず「TOKIOの城島さん?」
城島「ははは…。すずちゃんみたいな若いお嬢ちゃんに名前を覚えてもらえてるとは光栄やなぁ…」
長瀬「俺もいるよ」ニョキッ
広瀬すず「お2人はどうしてここに…?」
城島「ぼくは競馬が趣味でして…」
長瀬「俺はここで売り子してんだ!」ニカッ
広瀬すず「へ、へえ…」
城島「それよりすずちゃん、なんかあったん?泣いとったみたいやけど」
広瀬すず「実は…」
―説明中―
城島「なるほどなあ…」
広瀬すず「ね?ひどくないですか、俺くん!競馬の面白さも分からないくせに」
長瀬「ビールイカガッスカー!?」
城島「でも、俺くんの気持ちも分からんでもないなあ…」
広瀬すず「え?」
城島「俺くんはきっと、今日という日をまだかまだかと楽しみにしてたんやろう…。デートプランを組み立てたり、すずちゃんが喜びそうなレストランがないか調べたりしてな…」
広瀬すず「…………….」
城島「せやのに、何時間も待たされて、その挙句に聞かされた言葉が『競馬場』…、そりゃ怒るで」
広瀬すず「うう…」ウツムキ
城島「すずちゃんやって、同じことされたら怒るやろ?」
広瀬すず「…私、間違ってました…」
長瀬「オカイアゲ アリガトゴザイヤシター!」
広瀬すず「私、俺くんに謝りたいと思います!」
城島「それがええ」ウンウン
広瀬すず「でも俺くん、許してくれるでしょうか…」
城島「大丈夫、ぼくが保証する」
広瀬すず「本当…?」
城島「俺くんがそんな心の狭い男やと思うか…?」
広瀬すず「フフッ…、そうですね」ニコッ
広瀬すず「私、行ってきます!」
城島「うん、気をつけて!」
広瀬すず「はい!…城島さん!長瀬さん!本当にありがとうございました!」タタタタ…
城島(ボクも結婚してたら、あんな娘がおったんかなあ…)シミジミ…
長瀬「どうしたんですかリーダー?娘を見送るお父さんみたいな顔しちゃって…」
城島「なっ…!おったんなら言ってくれよ…」ビクビク
長瀬「ヘッヘッヘ…。それより見て下さいよ、リーダー。こんなに儲けちゃったんすけど…」ガッポリ ジャラジャラ
城島「おお、すごいやんけ長瀬!」
長瀬「どうですかリーダー、このお金で今夜飲みに…」
城島「長瀬、これは会社が儲けたお金や。もらったらアカン」
長瀬「えー」
―渋谷らへん―
広瀬すず(俺くん…、俺くん…!今どこに…?)タッタッタッ…
ドン!
広瀬すず「きゃっ!すみません…」
DQN1「あーん?どこ見てんだおめえ…」ギロッ
広瀬すず「ひっ!」ビクッ
DQN2「『ひっ!』っだってよwwwwかーわいwwww」
DQN3「そんなにオレらのことがコワイのか~?」
DQN1「ん?よく見るとオマエ、良いツラしてんな」
広瀬すず「!」
DQN2「おお、本当だ、マジでかわいいっすね~」
DQN3「どうしますか先輩?コイツ、ウチのグループで廻しませんか?」
DQN1「そうだな、それもいいなあ…」ニヤ
広瀬すず「い、いや…」
DQN2「おおっと、逃がさねえぜ~?」ガシッ
広瀬すず「!?は、離して!」
DQN2「嫌だよ~ん♪これから君は僕らと楽しいコトするんだよ~ん♪」
DQN1「おい、DQN3!スタンガン持ってこい!いったんこいつを気絶させる!」
DQN3「へい!」
DQN2「ギャハハハハ!」
広瀬すず「こ、怖いよぉ…!誰か助けて…!!」
???「ちょっと待ちな!」
???「その子を離せ!」
DQN2「あ~ん?なんだぁ~、テメエは~?」
広瀬すず「お、俺くん…?」
DQN1(“俺”だと…?)
俺「待たせたな」
DQN2「フン、変な奴だ、どうせすぐにやられちまうのにってよお…!ボス、やっちゃってもいいですかい?」
DQN1(まさか…、2年前の第810回 春のパン食い競争において他の出場者全員を半殺しにした挙句、出禁をくらったあの“俺”だっていうのか…?)
DQN2「ボス?」
DQN1(フ…、まさかな…)
DQN1「おし、DQN2!ヤツを全力で叩きのめせ!」
DQN2「そうこなくっちゃ!」
DQN1「ただし俺は手助けしない。お前ひとりでやれ」
DQN2「楽勝っスよ」ヨユウノエガオ
広瀬すず「俺くん…」
俺「大丈夫だよ、すずちゃん。何も問題はない」キラーン
広瀬すず「…….///」ジワア…
DQN2「おい、何ヨソ見してんだあ?」
俺「何?」
DQN2「煌凰蛇旋風殺(こうおうだせんぷうさつ)!!」ビュオオオオオオオ!!
俺「!」
DQN1「フハハハハハハ!!どうだ、DQN2の煌凰蛇旋風殺のお味は!?この技を喰らったやつはタダじゃ済まねえぜぇ!?」
DQN2「風の回転で切り刻んでやるぜ!」オオオオオオオオ!
広瀬すず「俺くん!」
俺「………..」
DQN2「どうしたあ~?俺の攻撃がすごすぎて声も出せねえかあ~!?」
DQN1「勝ったな(確信)」
広瀬すず「俺くん!」
俺「…………」
俺(…ヤレヤレ)
ヒュオオオオオ!
俺「おい貴様」
DQN2「なんだあ?」
俺「ある台風に同じくらいの強さで、しかもその台風とは真逆に回転する台風がぶつかったらどうなると思う?」
DQN2「そりゃおめえ…、もっと大きな台風になるんじゃねえのか…?」
俺「違うな…」フッ…
DQN2「何ぃ?」
俺「“逆” 煌凰蛇旋風殺!!」ビュオッ!
DQN2「なっ…!」
ヒュウウウウウウウ…
DQN2「お、俺様の煌凰舵旋風殺が…」
DQN1(消えた…?)
広瀬すず「どういうことなの…?」
DQN2「まさかオメエ…、“旋風殺拳”を体得しているっていうのか…?」
俺「フン…。旋風殺拳など所詮、赤子のお遊戯にすぎん」
DQN2「な、なんだとお!?」
俺「次は俺の番だ!」スッ…
俺「魁乱絶鳳凰波!!」ボウ!
DQN2(そ、その技は…、“旋風殺拳”を極めし者が体得できるという伝説の奥義…!!)
DQN2「ぐ、ぐわあああああああっ!!」
ドカーン!
俺「さあ、次はお前の番だ」
DQN1「…………..」
DQN1「それはどうかな…?」
DQN3「オラ!」
ビリビリ
俺「何!?」
DQN1「フハハハハハハハ!どうだ?昨日、原宿のヤマダで買ったスタンガン(2万8000円)は!?痛いぜえ~!?苦しいぜえ~!?痺れるぜえ~!?」
DQN3「しかも製造地はグンマーだ!ヤバイだろぉ!?」ビリビリ
広瀬すず「お、俺くん!!」
俺「………….」
DQN3「気絶したか…?」
俺「フン!」ブン!
DQN3「う、うぐおおおっ!?」ドゴオ!
DQN1「何だと!?」
DQN1「き、貴様…、何故スタンガンが効かない…!!」
俺「あいにく俺は生まれつきの電気人間でね…、毎日 スタンガンを身体に当てるのが習慣なのさ!!」ドン!
俺「そして、身体に帯びた電気を攻撃に使うことができるんだ!」
DQN1「に、逃げ…」ダッ…
俺「部下を置いて逃げるとは…、上司の風上にも置けねえぜ…」
DQN1「う、うわああああ!」ダダダダダ…
俺「魁乱絶鳳凰波と電撃を組み合わせた俺の奥義…」
DQN1「だ、誰かー!」ダダダダダダダ…
俺「バオウザケルガ―――――――!!」ドン!
バオウザケルガ「バオオオオオオオ―――ッ!!」
広瀬すず(金色の…龍…?)
DQN1「ひ、ひいいい!?」
ドーン!!
シュウウウウウ….
俺「終わったな…」フッ…
広瀬すず「すごかったよ、俺くん!」
城島「たいしたもんや…」パチパチパチ
長瀬「かっこよかった!」パチパチパチ
俺「みなさん…」
広瀬すず「もう!どうしてそんなに強いのに言ってくれなかったの?」
俺「さあ…、どうしてだろうなあ…」
広瀬すず「もう、俺くんの朴念仁!」
長瀬「俺ももっと強くならねえとなあ…」カンシン
城島「ウッ…グスッ…」
長瀬「ちょっとリーダー!なに泣いてんすかwwwww」
その後、俺とすずは結婚し、幸せな家庭を築いた。
TOKIOは相変わらず、テレビ番組の主役である。
今度のDASH村から、テーマパークを作り始めるらしい。
DQN2は不良をやめ、実家に戻って豆腐屋を継ぎ、
DQN3(4月から高2)も不良をやめ、再び高校に通い始め、勉学に励んでいる。
目標は明治大学らしい。
DQN1は黄金の龍に飲まれて死んだ。
おわり
乙
感動した
いつもの笑えるクソスレかと思ったら笑えるクソスレだった
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