男「昔から好きだった幼馴染と結婚したが、何か思ってたのと違う」 (71)


「俺の名前は男。昔から好きだった幼馴染と結婚した」


「幼も俺のことが好きだったらしく、高校卒業後に籍を入れて同棲を始めた」


「『はやく結婚式をしたいね』と笑った彼女は可愛かった」


「……んだが、何か思ってたのと違う」


ガチャ


「ただいまー」


「おかえり。お疲れ様」


「うん。ごめんね、家を長く空けて」


「仕事だから仕方ない」


「男は今日はなにしてたんだい?」


「仕事探しに行ってた。軽いアルバイトでもしないとなぁ、と」


「……なんで?」


「いや……やっぱり仕事はしないとと思って……」


「いらないって言ったよね? 僕が仕事するから家に居てって」


「……お、おう」


「………………なんで勝手なことをするの?」


「……ごめん。幼にばっか負担かけるの、嫌だったから……」


「……そっか。分かった、怒ってごめんね。でも、男が気にすることなんてないんだよ。仕事なんてしなくて良いから、ね?」


「う、うん」


「(俺は、ヒモになっていた)」

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「(何故だ……幼がここまで俺を縛りたがるとは予想外だった。家を出ることにもあまりいい顔をせず、家で遊んでろ、家のことは僕が全部やる、と言ってなにもさせてくれない)」


「(こんなの望んでないのに、反抗すると目のハイライトが消える。可愛い)」


「(これもひとつの、惚れた弱味ってやつなんだな……)」


「ねぇ男。一緒にお風呂入ろ? 髪洗ってほしいんだ」


「お、おう」


「(それで、自分のことは積極的に俺に任せたがる。俺との触れ合いを求めてくる。容姿が中性的で男装を好むが、こうみるとただの美少女にしか見えん。甘えてくる姿がとても胸に痛い。可愛い)」

ザー……ガシガシ


「(サラサラ……)」


「ふぁぁ……気持ちいい……」


「(蕩けてる。可愛い)」


「えへ……ほんと、幸せだぁ……」


「(胸は寂しいがそんなこと関係ないくらいふにふにだ。可愛い)」


「…………好きだよ」


「(アーーーー!!!!!)」


「おやすみ、男」


「(俺は今、幼にベッドで抱きつかれている。幼はこうしないと眠れない)」


「(スゲーやわっこいしスゲーいい匂い。可愛い)」


「(寝ている顔も少年のような、少女のような……男女から毎日のように告白されていたのも頷ける)」


「(ちなみに)」


「(生殺しである)」


「(幼は『何してもいいよ』と言ってくるが、仕事で疲れてるのに俺が甘えるのも気が引ける。今日でもう一ヶ月くらいえっちぃことはしていない)」


「(……変なこと考えてたせいでムラムラする……おっぱい)」


「……眠れない?」


「あ、悪い。大丈夫だ」


「……僕に気にしなくてもいいんだよ?」


「いや、大丈夫だから。おやすみ、幼」


「……ばか」

ええやん

せやろか

あくしろよ

寝てたわ


「(起きたら朝御飯が出来てる。幸せ)」


「(そして幼は仕事に行ってしまう。書き置きあった)」


「(……暇だ……)」


「(こうして俺の時間がやって来るわけだが、特別やることがない。唯一の趣味はゲームだが、けっこうやったことがあるものばっかりだ)」


「(……はぁ、仕事がしたい。結婚ってこうじゃあねぇよなぁ……)」


「……ニコニコ動画か。久しぶりに見てみようかな」


「…………………………これだ!!!」

いいぞいいぞ。はやく襲っちゃえ

ガチャ


「ただいまー」


「おかえりー」ガチャガチャ


「何してるの?」


「あぁ、ちょっと色々買ってきてさ」


「なにこれ? ゲームと……なんかごちゃごちゃしてるね」


「おう。家でできることないかなーって思ってさ、実況プレイっての始めてみようかなって」


「なんだいそれは?」


「ゲームを録画しながら俺の声を録音して、それを動画にして投稿するんだ。まぁ俺の場合だと実況っていうか雑談プレイになっちゃうけど」


「……なんで?」


「え? 暇だからやってみようかなって」


「……ふぅん。それって、他の人も見るんだよね?」


「はは。最初のうちは3人とか、まぁそんくらいだろうなぁ。そりゃ何れはいろんな人に見てもらいたいけど」


「……ま、男がやりたいなら良いけど」


「幼が家にいないときにちょっとやるくらいだから、あんま気にしないで良いぞ」


「………………」


「(それから一ヶ月程。俺は毎日2~3個ほど動画を投稿して遊んでいた)」


「(最初は再生数3とか、ただの自己満足だったけど、でもなにもしない日々よりは遥かに有意義だった)」


「(今では再生数が20は越え、コメントもちらほらと付いて来ている。……とは言っても数ある底辺実況者の一人でしかないのだが)」


「(さて、今日は何をやろう……無難なところではあるが、バイオハザードでもやろうかな?)」

……………………


「うわ、タイラントだー! ぜんっぜん銃効かない!!」


「死ぬ死ぬ! 死んじゃうー!」

ガチャ


「ただいまー」


「えっ。おっ?」


「あ、実況やってるんだ。なにやってるんだい? バイオハザードか」


「お、おう。てか早かったね」


「うん。仕事、はやく終わったからさ」


「どうしよう……ここはカットするとして……声出してると邪魔だよね」


「一緒に遊べば良いじゃないか」


「え!?」


「ダメなのかな?」


「いや、良いけどさ……ええと……じゃあ、幼は……ヨウって名前で行こう。あ、俺はオーって名乗ってるから」


「ん? なに?」


「あぁ、ほら。ネットで本名はまずいからさ」


「あぁ……なるほど」


「(そんなわけで、突発的に幼とのバイオハザード実況が始まった)」


「あ、来た。ふふん、現代兵器の力があれば負けることも無いさ」


「(幼は随分楽しそうだった。隣でベッタリくっついて、本当に楽しそうにゲームをしている)」


「あっ! 噛まれた! 痛いなぁ! むぅ……か、回復だね」


「(こんな幼は久しぶりに見た気がする。思えば、幼は中学生頃から大人っぽくなっていたな。可愛い)」


「あぁ! 死んじゃった……ごめん、お……オーくん。僕のミスだ、如何様にも罰してくれ」


「い、いや大丈夫だから。ここはね、その武器じゃ―――」


「(幼と遊ぶのは、俺も楽しかった)」

……………………


「ふぅん、これで終わりなんだ」


「うん。あとは投稿するだけだね」


「横でみてて良いかな?」


「どうぞ」


「(俺は慣れた手付きでタイトルや何やらを書いていく。プレイヤーに、俺の名前と幼の名前を書こうとして)」


「待って。……ここ、嫁って書いてよ」


「え? 隠さなくて良いのかな」


「なんで?」


「(あ、ハイライト消えた。あかんな)」


「あーいや、実況者ってあんまりそういうの公開したがらないかなーと思ったけど、別に俺らは関係無いな。はいっと」カタカタ


「……んふー」


「(ご満悦のようだ。可愛い)」


「(さて、幼とのバイオ実況を投稿して、一週間)」


「(晴れて有名実況主の仲間入りをしたのだった)」


「(幼が)」


「(…………投稿して二日目で10万再生を突破。コメントも凄いことになっているが、内容もまた酷い)」

『ヨウちゃんの声かわええ』
『ヨウちゃーん! がんばれー!』
『ヨウちゃんかわええ』
『結婚してください』
『僕っ子キターーー!!!』
『ちょっとドヤってる感じワロタ草 かわええわ』
『こっちの男いらなくね。喋んなカス』
『嫁とかうらやま。面白くないし早く別れてヨウちゃんメインでやれ』
『死ね』
『ヨウちゃん写メはよ』
『ヨウちゃんは俺の嫁』
『萌えるわー』
『死ねクズ。ヨウちゃんが可哀相』
『なにドヤってんだこの男wwwww 初心者相手にアホすぎワロ』
『男の方は気にしないでヨウちゃんの好きなようにやればええんやで』


「(これだけ見ればわかる通り、幼信者が大量生産されて、何故か俺のアンチも同じくらい大量発生した)」


「(俺だけでやってたところも『ヨウちゃんいねぇじゃん。下手すぎ』などなど荒らされてる状態だ)」


「(いくら幼の声が美少年ボイスだからってあまりにあんまりだと思った。世の中理不尽過ぎる)」


「(それを幼に説明すると)」


「失礼な人たちだね。次やるときは文句言うよ。僕は男が隣にいるから一緒に何かしたいだけなのに」


「(と怒ってくれた。可愛い)」


「(そんなわけでしばらくは『ヨウちゃん出せやクソ旦那』『嫉妬か?』などなど俺アンチで毎度再生数一万越えを果たすのだった。泣きそう)」

寝ますよ
底辺実況者なんで動画見に来てコメントください
私にも幼ちゃんがいれば……

こういう方向性期待して開いたらドンピシャだったよ。
乙です。

天国じゃねえかこの野郎!w

理性型ヤンデレいいよね。


「(密かにヨウちゃんブーム巻き起こる中、俺の立場ZERO)」


「(完璧な嫁に打ちのめされる全国の旦那様、お元気ですか。僕は半分は愛で包まれてます)」


「(最近幼が帰ってくる時間が早い。そのせいで一緒に遊ぶことが多くなった)」


「(曰く『いずれは家にいながらできる仕事になればいい』とのこと。ハイライトが消えてたのが特徴的だった)」


「(そんなわけで、今日も今日とて幼と一緒に実況を撮る)」


「待って。待って、そこ上登るの」


「上?」


「そうそう」


「……無理じゃない?」


「行ける行ける」


「ほっ……は!」

ティウンティウン……


「無理だよ! もー!」


「(可愛い)無理じゃないから。貸してみ」

タンッタンッ!


「ふあ!?」


「ここに強化パーツあるんだよ。二種類あるけど、まぁどっちでも何とでもなるよ」


「むー……ねぇ、思ったんだけどさ」


「ん?」


「なんで最初から装備させてくれないの?」


「……あー……まぁ、危ないし、もし何かあった時のために隠しておいたんじゃなかったかな」


「ふーん……」


「(ちなみに、この会話は全て膝に座った幼と行われています。かなり危ない。柔らかい)」


「(さて、実況をやるようになって変わったことがある。それは俺がツイッターを始めたことだ)」


「(ツイッターアカウントには毎日なにかしら連絡が来る。その全てが幼へのものだと、俺の存在意義も疑われる)」


「(仕事もしないで何をしているんだろう俺は……と思わなくもないが、それが幼のためなんだから仕方ないと割り切り、今日も俺は更新する)」

『ひょっとしてオーってニートじゃね?』


「(心無い一言が俺を突き刺す。誰か助けて)」


「(どうにも、更新頻度が多いとか、ツイートする時間が不自然とか、そんな感じでニート疑惑がコメントやら掲示板(いつの間にか出来てた)でまことしやかに囁かれていた)」


「(ニートじゃないんです! 強制引きこもりなんです!)」


「(とは死んでも口にしない)」


「あ、ゴジラ出てきた。この街は早くも終了ですね」


「(一人でやるのも楽しい)」


「(最近、生放送を始めてみた。他の人がやってたのをみて面白そうだなぁとやってみたが、想像以上にやることがない)」


「(というかアンチのせいでコメントが伸びる伸びる……酷いことになってた)」


「ふぁぁ……眠い」

『やっぱニートなんだろwwwwしね』


「ニートじゃないんだけどなぁ……」

『嘘つけ』
『働け』
『仕事もしてないくせにゲームしてるとか草 はよ別れろ』


「君らも随分現金だね、俺だけでやってるときは見向きもしなかったくせに。そりゃヨウちゃんは可愛いよ。天使だよ。中性的で男装好むし、美少年っぽいけど、二人でいるときは美少女になったりと一粒で二度美味しいよ。でも君らにはやらんね、人のことをボロクソに言う人間と釣り合いが取れるわけがない」

『は?』
『惚気乙』
『確かに俺らじゃ釣り合わんけどお前のがつりあってねーだろks』


「あのね、俺を選んだのはヨウちゃん。ヨウちゃんを選んだのも俺。それ以外に必要なもんなんて無いから。言っておくけどヨウちゃん、君らのこと嫌ってるよ? オーくんのこと馬鹿にするとか許せないー、って」

『嫉妬乙』
『氏ね』
『お前らwwwww嫌われる理由ありありだろwwwwwwwwwwおっぱいうpまだー?』


「ヨウちゃん胸は無いからね。Bくらいだよ。残念だね」

『なんだ貧乳かよ。萌える』
『ヨウちゃん貧乳キターー!!』
『うpはよ』


「あっ」


「………………」ニッコリ

『お?』
『しんだか?』


「いや、ごめん。ごめんて。俺は貧乳でも好きだから。ほんと」

『なにいきなり言い出してんだ、』
『ヨウちゃん降臨?』
『(゚∀゚ 三 ゚∀゚)!! てか修羅場ってるwwwww おっぱいはよ』
『ヨウちゃーーん!』


「なにしてるの?」


「な、生放送……」


「胸がなんだって?」


「俺はヨウちゃん大好きって! な、名前は言わんでよ!?」


「なるほどね。ふーん」バシンッ


「痛い!」


「おっきなのが良いんだ」


「い、いや、俺は胸の有り無しは考慮に入れてない!!」

『マジ修羅場じゃねーか。胸のこと気にしてて萌え禿げる』
『虚乳でも一向に構わんッッッ!!!』
『大草原』
『顔出しはよ』


「……男。話し、しよっか。二人だけで」


「あっ」

『名前バレキターー!! 特定班急げ!!』
『キターー!! ヨウちゃんの名前はー?』


「(俺は生放送を引退した)」


「(ついでにベッドの上でオシオキされた。可愛い)」

いいゾー

ダメだ眠いおやすみ

なに書きたいか分からなくなってきた
俺はヤンデレが書きたいだけなんだ
誰か代わりに書いてくれても良いんだ……可愛いヤンデレを書いてくれ……

あのパーツは慣れてても何回か死ぬ

乙~
やはりいいっすねぇヤンデレは・・・

相思相愛でほのぼのしてて和むのぉ

羨ましい実に羨ましい


「(………………)」


「(………………)」


「(…………あ)」


「こんにちはー! あ、オーくんですか?」


「あ、はい。オーくんです」


「凄い重装ですね」


「(重装というのは、深く被った帽子とサングラス、マスクのせいだ。暑い。中高のときはマスクだけだったが、休みの日とかはいつもこれ、もう慣れた)」


「(幼は、万一にでも外で見せるなと言っているので、取らないようにしないとな)」


「ヨウちゃんが、外に出るときはこうしろって昔っから聞かんくて……」


「あはは、そうでしたか。では、行きましょうか」


「(俺は今日、取材を受ける為に久しぶりに外出していた)」


「(ツイッターで連絡を受けたときは冗談かとも思ったが、あの例の動画が100万再生されたので、ヨウちゃんについて聞きたいんだろうなと推測しつつ、とりあえず受けることにした)」


「(前に外出したのが機材を揃えたときだから……もう大分外に出てなかったんだなぁ)」


「(挨拶も程ほどにして、俺は女さんに着いていく)」


「(……お洒落なカフェにつれてこられた。学生時代にも来たことが無い)」


「さて。それでは取材を始めますね」


「はい」


「まず単刀直入に聞きます。オーくんは今、なんのお仕事をされているんですか」


「…………無職です」


「ではヨウちゃんに養ってもらってるんですか」


「そうなりますね」


「なにか、理由でも?」


「あー……ヨウちゃんに、家から出るなって言われてて……ヨウちゃん、実は若干病み入ってて。今この状況を見られると死にます」


「えっ。死ぬんですか」


「あなたが」


「私が!?」


「大丈夫ですよ。今日は帽子も変えてますし、眼鏡も変えてますから」


「そうだね、三秒くらい迷ったよ」


「ごめんなさい」ペコリ


「えっ、あっ……ヨウちゃん、で…………あ」


「座っても?」


「……綺麗……」


「ハハ、よく言われるよ。その綺麗が女性としてのものならとても嬉しいんだけどね、残念なことに僕はこういう服装を好むもので」


「あ……す、すいません! オーくんをお借りしてまして!」


「大丈夫、事情は理解しているさ。それよりも男、僕が病んでるっていうのはどういうことだい?」


「それ以上に語ることもなくないか……? 『家からなるべく出るな仕事もするな外に出るときは厚着しろ一瞬僕が養う』って、ベタボレなのかもしれないけれど、病んでるでしょうよ」


「まったく、君というやつはそうやってすぐ僕を異常者扱いだ。それでも僕を好きでいてくれるのはありがたいことなんだけれど。……あぁすまない、取材だったね。大丈夫、君を殺したりなんてしないよ。もちろん男に興味を持って好きだ愛してるなんて言うなら僕にも考えというものがあるわけだが」


「無いです無いです全然全く! ヨウちゃんにお話聞きたいです! ていうか写真撮らせてもらっても良いですか!?」


「悪いね、写真はNGだ。有名になる気は更々無いからね。僕の将来の夢はお金を稼いで人気の無い場所に男と二人で住んで、一生を二人だけで過ごしていくことだから」


「ちょっと待て。子供はダメなの?」


「そこですか!?」


「え? あ、ちょい待って。なんか俺もおかしくなってきてた。……えーと……うん、幼はやっぱり病んでるよ」


「君への想いを今の時代に病みと表現されようが、僕の気持ちと歩みが止まるものでもない。言いたい人間には好きに言わせておくべきだとは思わないか?」


「やだ……男前……」トゥンク


「さぁ、取材を続けようか。なんでも質問してくれ、答えられる範囲で答えよう」


「は、はい……。コホン……えーと、まず、ヨウちゃんはどんなお仕事―――」


「(結局、俺はすぐに空気と化した。それもそうだ、本人がいるなら本人に質問すれば良い)」


「(途中何度もこちらをチラチラと見てくる幼。視線で「早く終わらせていちゃつきたい」と語りかけてくる。可愛い)」


「(そんなこんなで、幼の取材はつつがなく終わる)」


「(女さんは何故か晴れやかな顔で帰っていった。多分幼に惚れたなありゃ……)」


「(その後、幼と家に帰った。外の世界には危ないものが多いらしい)」

寝る前にちょっと
誰か続き書いてくれてもええんやで
ここ乗っ取り禁止だっけ?

禁止

おっぱいだわ……

1レスだけss書いて、これは乗っ取りじゃなくて便乗だから!って言い訳通じないかな

そんなん荒しが群がるだけだろ

かわいい、続けるんだ

>>37
天才だな

最初は「男も幼がヤンデレだとは気付いていなかった……もう遅い。彼女とひとつになってしまった、今となっては……」
みたいな話にしたかったのに
あまりにも爽やか


「(最近はやることがなくて暇だったりする。実況も一日1投下だと気が付いたら60日ぶんのストックが溜まってる。というかまだ増えていってる)」


「(幼もその半分以上には参加していて、好評だ。主にヨウが)」


「(幼はいっぱい撮り溜めがあるから、自分がいるときにしかやらないで、と言い出したのでもう夫婦実況になるだろう)」


「(幼への取材の記事もかなりの反響を呼んでいるらしい)」


「(もちろん悔しいが、幼は昔から俺のやることに後から入ってきて俺より完璧にやる奴だったから、今さら言うこともない)」


「(そんなわけで、新たな趣味を求めて俺はいつもの厚着をしながらくそ暑い中を歩いていた)」


「(暑い)」


「(エアガンかっけぇ。昔サバゲーの動画見たことあるけど、面白かったなぁ)」

店員
「何かお探しですか?」


「え!? あ、俺怪しいもんじゃないんで!」

店員
「え? あぁ、いきなり声かけてごめんなさい。初めて来るお客さんには声かけてるんですよ」


「あ……そうでしたか……なんかごめんなさい」

店員
「いえいえ。サバゲーやってるんですか?」


「いや全然! ふらーと寄っただけで……」

店員
「ふらっと寄るところですかね、ここ?」ハハ


「いやぁ……実は妻に趣味を取られるような感じになっちゃって。新しく趣味開拓したいなーって」

店員
「お、じゃあどうです? サバゲーなんて」


「やー……家に持って帰れないからなぁ」

店員
「おおっと、もしかして興味あり?」


「やってみたいなぁとは思いますね」

店員
「実は家に持って帰れないって人けっこういるんですよ。そう言うと人用にエアガン専用の貸倉庫やってて。一月五千円なんですけど、もし余裕あるならどうですか?」


「おお、それなら出きるかも」

店員
「良いですね! それじゃあ、まずエアガン買いましょう! なんか、びびっと来るものありますか?」


「(そんなこんなで、俺はAK47というものを購入した)」


「(三階にある試射場で、夜まで遊んだり、他の人と交流したりと充実した時間を過ごせた)」


「(すっかり遅くなってしまった。幼からの鬼電にまったく気付かないくらい遊んでいたのはまずかったかもしれない)」


「(折り返しかけ直しても連絡がつかず。嫌な予感はするが帰らないわけにもいかない)」


「た、ただいまー」


「おかえり」ニッコリ


「(俺を出迎えたのは、意外にも笑顔が素敵な幼だった。可愛い)」


「(幼の後ろの惨状に目を背ければ)」


「……凄いことになってるね。机がズタズタじゃないか……あーあ、スマホもこんなことに……」


「はは、ごめんよ。男が僕の側から逃げたしたかと思うと、平常心でいられなかったんだ」


「やり過ぎだ。手もこんなにボロボロ……目も赤い。ごめんね、連絡しなくて」


「僕が悪い部分もあるさ。男が……僕に愛想を尽かしたのかと思ってしまった、男を疑った僕が悪い。ね、そうさ。だから僕は、男が帰ってきた時に笑顔でいられたんだ」


「うんうんわかったわかった。とりあえずほれ、おいで。無理してるの分かってるから」パッ


「(両手を広げると、幼は一瞬の迷いすらなく俺の胸に飛び込んできた。嗚咽が聞こえる。可愛い)」


「ごめん……ごめん……分かってても……怖いんだ……。君がいなくなると考えただけで、気が……おかしくなるんだ…………」グスッ……


「いなくなったりしないって言っただろ? 幼って素敵な嫁さんがいるのに、どこに目移りしろってさ」


「男……男ッ!」ガバッ


「(今日は幼の好きなようにさせてあげるか。必死に頬とか口とかペロペロしてくる幼可愛い)」


「ん……ところで……今日は、何してたんだい?」


「(俺はごまかした)」

眠い寝る
誰かヤンデレの良スレあったら教えてくれさい

素晴らしい

自分の動画チャンネルに出ようとする妻か...

顔ペロペロしてくれる子好き(可愛ければ)

これ、ヤンデレじゃなくて所謂バカデレって奴なんじゃないかなって小一時間悩んだ

可愛いから大丈夫


「(さて、幼は朝から仕事に行っているが、今日は書き置きもした。絶好のサバゲー日和だ。男二等兵、いざ戦場へ行かん!)」

ざわざわ……


「(うおお……人が多い……)」

ドクロマスク
「お、初めての人ですか? よろしくお願いしますー」


「あ……はい、サバゲーデビューしました」

ドクロマスク
「基本的にマナーさえ守ってくれれば、多少ルール間違えてても大丈夫だから、頑張ってな」


「ありがとうございます」


「(ドクロだけど優しい。というかあちこちに仮装してる人だらけだった。日本軍のコスプレだったり、アメリカ軍の服だったり……仮にここが昔の戦場なら間違いなく殺し合いに発展しているだろう)」


「(でも和気あいあいとしていて、和やかな雰囲気だ)」


「(知り合いがいなくて寂しいけど、むしろ知り合いになっていく感じで頑張ろう)」

店員
「お、来たね。緊張してる?」


「アハハ……ちょっとだけ」

店員
「やると楽しくなるから頑張って! ルールとかは大丈夫かな?」


「はい、覚えてます! あとちょっとだけ家で動画とか見て勉強してきました」

店員
「そっかそっか。よし、じゃあこっちにおいで。俺のチームのメンバー来てるからさ」


「ありがとうございます!」

店員
「もし気に入ったら俺のチームに入っても良いよー、他に良いところあったらそっち入っても良いしさ」


「何から何までほんとありがとうございます」

店員
「今回も新人、君含めて三人いるから緊張しなくて良いぜぃ」


「(そういって連れられた場所には、30人以上の人が集まっていた。こちらに気付いた人たちが手をあげて店員さんと話している)」


「(隅の方にいる二人が、新人の人かな? どちらも女性のようだ)」

店員
「こっちが男くんね、皆仲良くしてあげてよー!」

「うぇーい」


「右も左も分からないですが、新人らしく頑張ります!」

「そんなに緊張しないで、気楽に楽しもうぜー」

「そうそう。まず死なないように立ち回ることを覚えるといいよ」


「は、はい!」


「(皆すごいいい人ばっかりだ……。よーし、今日は一日楽しもう!)」

新人の人
「………………」


「……?」


「(あそこの人、こっちをじっと見てるような……。フル装備してるからよく分からないし、気のせいかなぁ)」


「(おっと、そろそろ始まるみたいだ。準備準備)」

……………………

パララララ!! ババババッ!!


「(ひぃぃ……動けない……)」

店員
「男くん! 撃って撃って! 当たらなくてもとりあえず良いよ!」


「はい!!」

パパ……ブゥゥゥゥン!!

ババババババババ!!


「ひっ!?」

店員
「すっごい弾幕……あーこりゃ動けんな」

<って! ヒットー!

店員
「お! ナイスアシスト!」

新人の人
「…………」グッ

店員
「前でるよー! 気を付けて着いてきて!」バババ!


「あ、あい!」パパパパ!

新人の人
「…………」タンッタンッ!


「(すげー……あの新人の人、凸砂って奴だ……しかも)」

<うわっ! ヒット!
<当たったー!


「(命中精度たけぇぇ!! エアガンのスナイパーってサバゲーに向いてないって聞いてたのに……)」

店員
「男くん伏せて!」


「あいたー!」

<一人やったー! あと二人隠れてるよー!

新人の人
「………………」

店員
「あらら……それじゃあ、当たったって周りにアピールしながら自分の陣地に戻って、カウンター押してきたら復活だから」


「はーい」

<いてっ! ヒットー!
<今どこから撃たれた!?


「(あの新人さん、さりげなく跳弾使ってた……何者なんだ)」


「(結局俺はあのあと、6ヒット程もらって終了となった。一人だけ倒せたのは良かった)」


「(けど、新人の人がやたら凄かった。一人でキルを稼いで、俺のアシストまでしてくれていた。2回やられてたのも俺の援護をしてたせいだ)」


「(つまりすっかりチームの人に気に入られたというわけだ。今は勧誘合戦のようなものが行われている)」


「(俺はもう一人の新人さんと談笑していた)」


「いやぁ、難しかったなぁ……でも楽しかったですね」

新人さん
「そ、そうですね……。はぁ、疲れたぁ……全然役に立てなかったし……」


「まずは空気に慣れましょう!」

新人さん
「は、はい。ふぅ……」バサッ


「(装備の下の素顔は、可愛い女の子でした。サバゲーとは無縁そうな見た目だけど、わかんないもんだなぁ)」

新人さん
「装備身に付けて動くと、汗凄いですね……あれ、男さんは装備取らないんですか?」


「あぁ、俺はこれ、装備じゃなくて普段から着けてるものなんだよね。嫁に外ではこれをつけろ、って言われててさ」

新人さん
「ず、随分変わった人なんですね……」


「それはもう……学校行ってる時なんて凄かったよ。これを俺に着けさせることを学校に認めさせる為に全教科満点を常に出し続けるっていうことをやらかしたしね」

新人さん
「常に!?」


「そ。入学してから卒業まで。そりゃもう、執念の塊のように」

新人さん
「愛されてるんですね……」


「愛され過ぎてるとも言えるかなぁ」

新人さん
「ええと……失礼かも知れないんですけど、男さんってどんな顔なんですか?」


「ううーん……俺はよくわかんないなぁ。普通だと思ってるんだけどさ」

新人さん
「相手の方はなんて?」


「確か……いろんな意味で危険だからダメ、とかなんとか……意味はよくわかんなかったなぁ」

新人さん
「わぁ……気になるなぁ」


「ご、ごめんね……見せたら怒られちゃうから……」

新人さん
「でもほら、今はいないじゃないですか!」


「ううん……約束は破りたくないからなぁ……」

新人さん
「うう……残念……」


「ごめんね」

スタスタ

新人の人
「………………」


「(囲まれてた新人の人が、こちらへ歩いてきた。何か用事かな? 向こうの方ではガッカリとしてる人たちが大勢いる)」


「こんにちはー。今日は大活躍でしたねー、初めてなのに……。俺たち全然で……」

新人さん
「ですね! 凄かったです!」

新人の人
「男」


「よし、まずは話し合おう。謝りながら話を聞くから」


「(いけない、この人幼だ。間違いなく幼だ。なるほど色々と納得した)」


「別に僕は怒ってる訳じゃないんだ。確かにこのゲームについて教えてくれなかったことは残念だけど、僕との約束は破ってないし、そっちの子にも変な目で見てなかったしね」

新人さん
「えっえっ」


「……ごめん……こっち、俺の嫁の幼……隠してたんだけど、バレバレだったみたい……」


「……でもね……僕は悲しいんだ。女の人と引っ付いてる君を見るのはね……」


「ごめん! ごめんって!許して!」


「おかしな男。怒ってないって言ってるのに」


「ハイライト消えてるから!」

新人さん
「あ、あの! ごめんなさい!」


「はは、謝らなくて良いさ。男も浮気なんてする人間じゃないからね、本当に気にしてないから。あぁ、僕は幼。男の妻だ、よろしく」

新人さん
「は、はい」トゥンク


「幼にバレたら怒られるかなって思ってたんだよ……」


「外には出てほしくないさ。でも、男はこれがしたかったんだろう? なら、僕は否定しない」


「ありがとう……にしても、なんで分かったの?」


「レシート、ポケットに入ってたからね。その店に電話で確認して、ゲームをやる日や場所を確認したのさ」


「流石……それにその装備も……」


「ふふ、かっこいいかい?」


「うん。というか本当に素人?」


「相手の位置が分かれば、後は撃つだけの簡単な仕事だ。隠れるのも得意だしね」


「本当、なんでもやれちゃうんだからなぁ……。結局チームに入ったりするの?」


「いいや、全部断ってきた。男がいないなら意味がないからね」クイッ

新人さん
「わ! よ、幼さん……!」


「どう? 俺の自慢の嫁さんだよ」

新人さん
「と、とても……コスプレ映えしそうです……」ジュルリ


「コス……?」


「ん?」


「(新人さんの、幼を見る顔が怖かった)」


「(まぁそんなわけで、俺と幼のサバゲーデビュー戦は終わった。また幼の注目度が上がった気がする。隙あらば幼の連絡先を聞こうとしてる人がいたので、見ないようにした)」


「(新人さんとは、俺も連絡先を交換した(けっこう強引だった))」


「(これが、後にあんな悲劇を生むことになるなんて……この時の俺は考えてすらいなかった……)」

みんなどろどろしたヤンデレが見たいだろうに
期待はずれなもん書いてごめんな
俺もヤンデレ見たいから誰かスレ建ててヤンデレ書いてくれ、ここで宣伝しても良いから

平和なヤンデレもいいじゃん
凄くいいから弱気にならないで平常運転してください!

すき

良いと思うよ

趣味と居場所を奪われ続けて正気でいられるのは鋼メンタルなのか既に狂ってるのか

いつかぶちギレてもおかしくない

一重に愛だよ
愛が全てを可能にするんです
愛ゆえに苦しむくらいなら愛ゆえに死ねば良い
そう、それこそがヤンデレの境地!!!
本当にヤンデレなのは男の方だったんだ!!!


馬鹿なこと言ってないで続き書いてきます

素晴らしい!もっと私を楽しませてくれたまえ!

乙~
シリアスヤンデレもいいがほんわかヤンデレもいい
結論ヤンデレはかわいい異論は認めない

子供欲しいね。娘だとやばそうだから息子で

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