【ガルパン】桂利奈「安価で卒業を滅茶苦茶にしてやる!」【安価】 (55)

※安価スレ
※キャラ崩壊注意

みほ「卒業式かあ」

麻子「早いものだな。振り返ってみれば思い出だらけだが、この一年、あっという間だった」

みほ「三年生の人ともお別れなんだよね」

麻子「なんだ、西住さん、寂しいのか?」

みほ「寂しいっていうか……うん、寂しいな、やっぱり」

麻子「……まあ、学生とはそういうものだからな」

みほ「うん……」

がちゃん!

桂利奈「ほならね、今からでも思い出つくろーよって、私はそう言いたい!」

みほ「うわぁ!」

麻子「うおっ、坂口、なんだ急に。M3は向こうだぞ」

桂利奈「生徒会にあぶれた上にそんなしみったれたこと言ってる先輩方に朗報です!今からここは安価スレになります!」

麻子「はぁ?」

みほ「な、何言ってるの?桂利奈ちゃん」

桂利奈「つまり、天の采配に従って、卒業式前にどったんばったん大騒ぎしようってことですよ!」

みほ・麻子「「??」」

桂利奈「お願いを聞くもよし。恋愛するもよし。とにかく、>>2ちゃんが>>3らしいから、早速行ってみよー!!」


このスレは、安価で卒業前にガルパンキャラの未練を叶えてあげるスレです。
のんびり進行です。
よろしくお願いします。


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ボコ

逃げ出したい

桂利奈「ボコちゃんが逃げ出したいらしいから、早速行ってみよー!」

みほ「えええええ!!?ぼぼっ、えっ、ボコいるの!?大洗ボコいるの!!?」

桂利奈「うわっ」

麻子「に、西住さん、落ち着け」

みほ「に、逃げ出したいって、どういうこお!?か、桂利奈ちゃん、どういうこと!?」

がくがくがく

桂利奈「あうあうあう」

麻子「西住さん!落ち着けって!」

みほ「はっ、ごっ、ごめん!桂利奈ちゃん」

ぱっ

桂利奈「げほっ、と、とにかく、い゛ってみよーー」


旧校舎

桂利奈「というわけで、ボコちゃんです」

ボコ「おわっ、な、なんだよ、さっきの子かよ、勘弁してくれよ……」

麻子「うおっ」

みほ「ぼぼぼボコ……麻子さんボコいる……!!」

麻子「あ、ああ、いるな、うん……」

ボコ「ううう、なんだよお、そっとしといてくれよお………」

桂利奈「ど」

みほ「どっ、どうしたのボコ、なんで元気ないの?」

ボコ「うう、ううう、おいらもうおしまいなんだよお……」

桂利奈「おし」

みほ「おしまいって、なんで?ぼ、ボコは誰にでも喧嘩を売って、どんなにボコボコに負けても挫けないガッツがいいところでしょ?」

ボコ「お、お嬢ちゃん、もうおいらにプレッシャーをかけないでくれえ……」

みほ「ぼっ、ボコ!私、そんなつもりじゃ……」

桂利奈「な、何があったの?ボコちゃん」

ボコ「うう、じ、実は……>>6

勝ってしまったんだ

ボコ「うう、じ、実は……勝ってしまったんだ」

麻子「おお」

桂利奈「わーっ、やったじゃん!なんでそんな」

みほ「そ、そんな……っ!!」

くらっ

麻子「あぶなっ!」

がしっ

みほ「ま、まこさっ、はうっ、う、ううっ、うううう~……」

桂利奈「えっ、西住先輩、ガチ泣き……」

ボコ「ほら、ほら見ろ、みんなそうだ、みんなそういう反応をするんだぁ……」

麻子「そんなこと言っても、そもそも、あー、おま、……うーん、あなた?あなたのアニメだかショーだかの筋書き通りなら、絶対に勝てない、というか勝っちゃいけないんじゃないか」

みほ「ふぐぅぅ……」(こくこくこくこく)

ボコ「オイラだって分かってたぜ、そんなこと。勝っちゃいけないなんてこと分かってたんだ。けど、あの日、あの日のショーだけは負けたくなかったんだ……」

みほ「……ぐすっ、ふぐっ……?」

桂利奈「あの日のショーって?」

ボコ「うん、あの日……」

数日前

猫「おーつかれー」

ボコ「おつかれでーす」

ペンギン「いやー今日もいいボコられっぷりだったねぇボコちゃん」

ネズミ「あんなにいきいきと自分からすっ転べるのは君くらいなもんだよ」

ボコ「えへへ……オイラのボコられ姿を見て、勇気付けられる子達がいるんだ、そりゃあ頑張りますよ」

マネージャー「ボコ、またファンレター来てたよ」

ボコ「あ!ありがとう亜里寿ちゃん!えへへへ、こいつがおいらのガッツの源さ」

ぺりり

ボコ「………な、なんじゃこりゃー!!」

マネージャーありすで草

『ボコへ
ボコ、いつもおうえんしてます。
どんなにボコボコにされても、ぜったいあきらめないボコは、すごくかっこいいです
こんどわたしは、>>11します。
とってもむずかしい>>11です。
もしかしたら、>>12かもしれません。
だから、もしも、ボコがかったら、わたしもかてるとおもいます。
がんばって、ボコ。
>>13(キャラの苗字)より』

心臓移植

隊長に挑み

スクールアイドル

五十鈴

『ボコへ
ボコ、いつもおうえんしてます。
どんなにボコボコにされても、ぜったいあきらめないボコは、すごくかっこいいです
こんどわたしは、しんぞういしょくします。
とってもむずかしいしんぞういしよくです。
もしかしたら、たいちょうにいどむかもしれません。
だから、もしも、ボコがかったら、わたしもかてるとおもいます。
がんばって、ボコ。
スクールアイドル、いすずより』

ボコ(な、なんじゃこりゃー……!!)

マネージャー「どうしたの?ボコ」

ひょこっ

ボコ「なななっ、なんでもない!なんでもないよ!」

マネージャー「………?」

がくがくがく

ボコ(しししっ、心臓移植!?勝ったら!?オイラが!?というかたいちょうにいどむ?挑む?何!?たいちょうって何!?体調?隊長!?どういうこと!?)

猫「ど、どうしたよ、ボコっち」

ペンギン「……もしかして、タチ悪い感じのやつ?」

ボコ「!ちっ、違う!!断じて違うよ!!」

マネージャー「…………ボコ」

ボコ「な、なんだい?亜里寿ちゃん」

マネージャー「不安なことがあったら……ちゃんと言って」

ボコ「……へんっ!何言ってやがる!おいらに不安なんて、ねーぜ!」

豚「脚、がくがくじゃないの。どうしたのさ」

ボコ「るせっ!」

ぽこん!

豚「いて!何すんだっ!」

ペンギン「やっちまえっ!」

ボコ「あ~~!」

ぼこぼこぼこ

マネージャー「おおお……!」

猫「と、あ、ご、ごめん、つい反射で……」

ボコ「お、お前ら、お前ら~……!」

ぺたん

ボコ「!あ、亜里寿ちゃん」

マネージャー「やっぱり、ボコ、かわいい」

ボコ「う……」

マネージャー「信じてるよ、ボコ」

ボコ「う、う……」

がちゃり

プロデューサー「亜里寿ちゃーん、そろそろ帰るわよ~」

マネージャー「あ、はい」

猫・ペンギン・豚「「「プロデューサーさん、おーはようございまーす!!」」」

ボコ「お、おはようございます……」

プロデューサー「はい、みなさんに嬉しいニュース。次のショーは、なんと全国生放送だから、頑張ってね~」

猫・ペンギン・豚「「「うおおおおお!!?」」」

ボコ「うっぐおおおおお!!?」

プロデューサー「まあ、ボコさん気合たっぷり。頑張ってね。亜里寿のためにもね」

マネージャー「母上……!」

ぺしっ

プロデューサー「うふふ、ごめんね、子供扱いして悪かったわ」

マネージャー「むふ……じゃあ、ボコ、頑張ってね」

ボコ「お、おう……」

マネージャー(にっこり)

ばたん

ボコ「お、オイラは、オイラはあああああ……っ!!!」

桂利奈「そ、それで勝っちゃったの?」

ボコ「うん……結局悩んだまま当日になって、いつも通りボコボコにされてたんだけど、そういえばいつも滅茶苦茶美人なねーちゃんに連れられた小さい子がいたな、ちょっとませた感じのいすずちゃんって子がいたなーって思いだして……そんで、最近来てないなーって……気がついたらみんな………」

麻子「ん?うん……?」

みほ「そ、そんな、通りでボコまとめサイトでひどい感想ばかり……」

桂利奈「じゃあ、回避してたの?西住先輩」

みほ「う、うん。学校あったから録画してたんだけど、ほんともう、今思い出してももう、「ボコファンやめます級の」すっごい感想ばかりだったから怖くて……」

ボコ「うう……」

みほ「あっ!ご、ごめんなさい、うう、そ、そんな事情なら仕方ないですよ……うう……」

麻子(に、西住さん……)

ボコ「わかってるよ、オイラは自分で自分のアイデンティティを壊したんだ。それどころか、今までずっと手を抜いてた舐めプ野郎として、今度こそガチのカミソリレターが届くし、マネージャーはショックで寝込むし、プロデューサーからは鬼のように着信が……」

ピリリリリリリ!

ボコ「ひいいいいいいい!!」

桂利奈「そ、それで逃げてきたと……」

ボコ「うう……」

麻子「あー、その、ボコさん、あなたはどうしたいんだ?」

ボコ「しにたい……もう全てから逃げたい……」

麻子「む……」

みほ・桂利奈「「ええええっ!!!」」

ボコ「自分のやったことから怖くて逃げ出しちまったオイラには、その子が助かったかどうか、確かめる術もないんだ……もうこのままひっそりここでしおしおになりたい……そっとしといてくれぇ……」

桂利奈「ぼ、ボコちゃん……」

みほ「…………だめです」

麻子「…………」(こくり)

桂利奈「せ、先輩……?」

みほ「ボコ、あなたはその時自分が正しいと思うことをしたんでしょう?」

ボコ「い、いや、オイラ、ただ無我夢中で……」

みほ「なら今、その時、やっぱり間違ったことをしたと思う?」

ボコ「そ、それは……」

みほ「だったら、なおさらだよ。自分が正しいと思うことをしたのなら、そして今でも正しかったと言えるなら、恥に思ったり、後悔する必要なんてない。絶対に」

ボコ「で、でも、ボコがオイラのアイデンティティだったんだ。全部だったんだよう。それを無くしちまった今、オイラなんてもう……」

麻子「だったら取り返せばいいだろ」

ボコ「そ、そんな、簡単に言われても……」

麻子「少なくとも、死んだら、名誉を挽回することなんてできない。それにもしその子があなたのおかげで勇気付けられていたとして、お礼を言うことすら出来なくなるんだ。そんなの私は我慢できない」

ボコ「で、でも、でも今から取り返す方法なんて……」

桂利奈「諦めんなよ!諦めんなよお前!」

みほ・麻子・ボコ「「「うおっ!」」」

桂利奈「どうして諦めるんだそこで!諦めないで頑張ったやつにだけ奇跡は起きるんだ!」

麻子(あ、暑苦しい)

桂利奈「うちらだって、そこにいるふぇぇな西住先輩が引っ張ってくれて、ぜく武部先輩や梓ちゃん、みんなみんな、みんなが諦めなかったから優勝して廃校を免れたんだよ!」

みほ「桂利奈ちゃん……」

ボコ「……うう、でもオイラにどうしろってんだよぉ!!」

桂利奈「だったら>>23すればいいでしょっ!!」

勝ち続ける

桂利奈「だったら勝ち続ければいいでしょっ!!」

ボコ「なっ……!!」

みほ「なんだってええええええ!!」

麻子「に、西住さん、西住さんダメな顔してる!」

みほ「かかかっ、勝ちちゅ、かちゅちゅ、かちゅちゅじゅけたら、ぼぼっ、ボコじゃないですろ!!!らめれしょ!!!」

ボコ「はぐっ!う、うんうん……」

麻子「な、何言ってるかわからんが、何言いたいかは分かるぞ」

桂利奈「その決めつけが良くないんだよ!西住先輩!」

みほ「!?」

桂利奈「西住先輩が、ボコに何を重ねているのか、私には分からない。こんな闇深キャラを大好きなくらいだから、よっぽど辛いこともあったんだと思う。けど、『この人はこうでなきゃいけない』って思い込みに固まった人達に、西住先輩は苦しめられたこと、ないの?」

みほ「!!!!」

麻子「い、いやしかし、ボコが負け続けるのは例えば、児童アニメのアンパンマンがバイキンマンに勝ち続けるのと同じような意味合いのものじゃ……」

桂利奈「だったらバイキンマンは必ず負けなきゃならないの!?病気の女の子を元気づけるために頑張っちゃいけないの!?」

麻子「う、む、いやしかし……」

みほ「そうだね……」

麻子「お、おお?」

ボコ「ね、ねーちゃん?」

みほ「ボコ、ごめんなさい。私は、負け続けて負け続けて、それでも立ち上がるあなたが好きだったの。大好きだった……。どんなにひどいことされても、負けても負けても、決して折れないことが、真の強さだと信じてるから……」

ボコ「ねーちゃん……」

みほ「……今でもそれは変わってないよ。けど、勝ち続けなきゃいけないなんてことがないように、負け続けなきゃいけないなんてこともなくて……」

みほ「誰にだってその人が正しいと信じることを否定する権利なんてない。そもそも、どんな強い相手にでもボコは一生懸命に勝とうとしてて、だから……そうか、だから私は、本当は喜んでいいんだ!!!」

ガバッ!

桂利奈・麻子・ボコ「「「うおっ!!」」」

みほ「ボコっ!!!」

ひしっ

ボコ「お、おおおいっ、なんだようっ!」

みほ「ボコ!おめでとう!!おめでとう!!か、かてる!!勝ったんだよ!!あなたは勝ったの!!どんなに力が弱くたって、心が折れなければ勝てるんだよ!!勝っていいの!!!誰も文句なんか言えないよ!!!ぼ、ぼこ、……やったよーーー!!!うああああーーーん!!!」

ボコ「お、おう……」

麻子「に、西住さん、なんて不安定な……」

???「でも、その勝利の影で悲しむ人達もいるのよ」

一旦休憩します
今日の深夜からまた再開します

まさかこんな展開になるとは……

いったいどんな結末になるんだ

桂利奈「あ、あなたは……!」

麻子・ボコ「島田千代(プロデューサー)……!」

ボコ「ど、どうしてここに……」

千代「そのケータイ、持ち出し対策にGPS付いてるの」

ボコ「んええっ!?」

桂利奈「おお、は、ハイテク……!」

千代「ボコ、あなたの勝利のおかげで、ボコミュージアムはどったんばったん大騒ぎよ」

ボコ「う……!」

みほ「ま、待ってください!これには事情が……ううん、ボコだって勝って良くて……!」

千代「ええ、事情は良く知ってるわ」

ぴらっ

ボコ「そ、その手紙……!」

千代「勝手ながら、読ませてもらいました。プロデューサー権限よ」

みほ「だったら……」

千代「西住みほさん、あなたなら分かるでしょう」

みほ「え」

千代「正しいことの反対は、また別の正しいことだったりするわ。あなたのお母さんも、大勢の弟子を持つ大家の家元として常に正しいと思うことをして、その結果があれだったの。そしてあなたの大勝利のおかげで、今尚各方面からつつかれて、涼しい顔ながらにどったんばったん大騒ぎしている。知らなかった?」

みほ「う、ぐ……!」

麻子「……親の事情なんぞを振りかざすとは、甚だナンセンスだな、島田流」

ボコ「ちょ!」

桂利奈「い、いったれいったれ冷泉先輩!」

千代「…………」

麻子「商用であるショーを個人的な理由でぶち壊したのは良くなかったかもしれない。しかし、彼女(みほ「ボコは男の子だよ」)……ボコが人道に悖ることをしたとは私には到底思えない。ボコの判断は間違っていないだろう。命は金よりずっと重い。当然のことだ」

みほ「麻子さん……」

千代「………………」

桂利奈「……………(ドキドキ)」

ボコ「………………(ドキドキドキ)」

千代「……全く、みんなして私を悪役みたいな目で見て」

みほ「えっ」

千代「……私はただ、ボコちゃんと今後の話し合いがてら、連れ帰りに来ただけよ。連絡付かないし心配したわ」

みほ・桂利奈「「!」」

ボコ「は、はひいっ!す、すみません……」

千代「全く。社会人見習いとして、ちゃんとしなさいな」

ボコ「はひいっ!」

麻子「……私たちがそういう目になったのは、あなたがいかにもな出て来方をしたからでは」

千代「……まあプロデューサーとして彼女に思うところがなかったとは言わないわ。けど私だって親だもの。子供が苦しんでたんでしょ?……それに、鋼の意志ってわけじゃない、甘々だしね。ボコちゃんはよっぽど怖かったみたいだけど、私、したくもないのに折檻みたいなこと、するつもりないわよ?」

ボコ「ほ、ほあああ……」しおしお……

みほ「あは、ぼ、ぼこ、よかったね……」

ボコ「う、うん……あ、その生暖かい目やめろぉ!」

麻子「……だったらいいじゃないですか。プロデューサーなら、責任のひとつやふたつ、とってやれるのでは?」

桂利奈(敬語冷泉先輩、レアだ……)

千代「ええ、ボコちゃんは本当に頑張ってくれてたし、そうしたいのは山々だけどね……」

みほ「何か問題が……?」

千代「熱心な元ファン達が怒り狂っていて……というのも、今回のショーがボコの久しぶりの地上波露出だったから、期待していた方々もとても多くてね……」

ボコ「う……!!」

桂利奈「それ、オタク的には確かにきついですね……」

みほ「で、でも、事情を話せば私みたいに……」

千代「何処で?どんなタイミングで?」

みほ「それは……」

千代「そもそも納得するかどうかだって……いや、これはあなた達には関係のない話だったわ。ごめんなさいね」

麻子「……………」

千代「さ、帰りましょう、ボコちゃん。……また0から出直しよ。コツコツ信頼を作り直しましょう」

ボコ「うう、ぷ、プロデューサー……!!」



ざっ

華「お待ちください」

みほ「ふわ!」

桂利奈「い、五十鈴先輩!」

麻子「む」

ボコ「あ、あんた……!」

千代「あら、この子ともお知り合い?」

華「ボコさん、お久しぶりですね」

みほ「ええっ!」

ボコ「あ、ど、どうも……あ、あの、このねーちゃんはよくショーを見に来てくれてて……」

華「従姉妹が大変お世話になりました、ボコさん」

すっ

ボコ「おおっ、おわわ!頭上げて!なんかあんたに頭下げられると物凄いいけないことしてるきがする!お姫様か!」

桂利奈「えっ、えっ、どういう……」

麻子「……まさかとは思ったが」

華「はい。私が件の女の子の……まあ、姉代わりといったところでしょうか」

みほ・桂利奈「「ええーっ!!」」

千代「まあ……!」

ボコ「な、なあ、あの子、どうなったんだ!?おい!!」

華「>>安価下」

ボコ「………!!」

手術は無事成功

華「手術は無事成功しましたわ」

ボコ「………!!」

へなへなへな

みほ「ボコ……」

桂利奈「よかったね、ボコちゃん、無駄じゃなかったじゃない」

ボコ「うん……」

麻子「…………」ふぅ

千代「……それを聞けただけで、ここに来た甲斐というものがあったわね?」

ボコ(こくこく)

千代「(にっこり)それでは皆さん、我々は……」

華「今少しだけ、お待ちください」

千代「??」

桂利奈「い、五十鈴先輩……?」

華「五十鈴家の宗家を継ぐ者として、分家の者が受けた大恩をそのままにしておくわけには参りません」

ボコ「へっ?」

千代「ふむ」

みほ「は、華さん、真面目な時のお姉ちゃんみたい……かっこいい」

麻子(西住さんもたまーに似たような時あるけどな)

華「ボコさん」

ボコ「は、お、おお、おうっ!」

華「あなたの求めるところ、何なりとお申し付けください。我々の力で必ず叶えます」

すっ

桂利奈「な、なんなりと!?なんなりとって、なんなりと!?」

麻子「さ、さすがのスケールだな……」

ボコ「あああっ!だから頭をぉっ……!」

華「……あの子は、ボコさんに泣いて感謝しておりました」

ボコ「!」

華「それは、妹分を救われた私も同じこと。どれほど感謝してもしたりません。このままあなたを返す方がよほど心苦しい。どうか、お願いします」

麻子(そういえば、少し前の五十鈴さん、食欲全く無かったな……。隈もすごかった)

みほ(何度聞いても絶対言ってくれなかった……話くらいしてくれてもよかったのに)

ボコ「う、うう……でも……オイラ……うぐぐ……」

桂利奈(欲、ないなー!)

千代「ボコちゃん、あなたに意地があるように、あの子にはあの子の心意気があるの。家を背負う心意気よ。胸を張って、よく考えて、お願いを言ってみなさい」

ボコ「ぷ、プロデューサー……!」

みほ「ボコ……」

ボコ(……オイラはボコだ。弱っちいし、頭も良くないし、何も取り柄はないけど、矜恃だけはあるボコなんだ)

ボコ(オイラ、私利私欲のためにお願いするなんてことだけはできねぇぜ。みほねーちゃんも言ってたけど、オイラはオイラが正しいと思うことをしたんだ。それに泥を塗るようなことはできねぇぜ)

ボコ(じゃあ、どうすれば……)

ボコ(……………)

ボコ(………愛里寿ちゃん)

ボコ(……そうだ、愛里寿ちゃん。オイラのために、忙しい大学の授業の合間をぬってオイラ達のマネージャー係をしてくれていた)

ボコ(愛里寿ちゃんは、今の古参ファンに悪い意味でぼこぼこにされているオイラは見たくないだろう)

ボコ(それにもう一度、愛里寿ちゃんの信頼をーー)

ボコ「……決めたぜ!オイラ、ファンのみんなからの信頼を取り戻したい!」

麻子「つまり?」

ボコ「安価下だ!!」

みんなのお願い叶えるぜ

ボコ「みんなのお願い叶えるぜ!!」

みほ「に゛ゃっ……!」

桂利奈「なんだってーー!!」

華「ふむ……」

千代「ちょ、ちょっと待ちなさいボコちゃん。それは『じゃあ願いを100個にしてくれ!』の高度な亜種よ?つまりルール違反……」

華「いいでしょう」

麻子「ファー」

みほ「ま、麻子さんが驚きのあまり冗談のような顔に……!」

ボコ「オイラの頼み、無茶だぜ。聞いてくれるのか、いすずねーちゃん」

華「もちろんです。五十鈴家に不可能はありません。……新三郎!」

新三郎「おっじょおう!お呼びで!」

桂利奈「うわぁ!いつの間に!」

華「おはようからおやすみまで、五十鈴家の暮らしを見守るのが新三郎ですわ」

みほ「華さん自由すぎ……」

華「至急、◯◯テレビ局に繋いでください」

新三郎「へいっ!」

ボコ「は?」

桂利奈「ま、◯◯テレビ局って、あの、◯◯テレビ局!?」

新三郎「もしもし、五十鈴です。……お嬢、◯やんに繋がりやした」

華「ありがとう」

麻子「◯やん……?◯◯社長!?」

千代「ちょ、ちょっとちょっと、どういうパイプなのよ……」

【悲報】卒業式云々、消えて無くなる

華「ええ、はい。ええ、『地球の果てまでパンツァーフォー』ありますよね?その中のワンコーナーを……ええ、そうです。ええ。よしなに」

ピッ

みほ「な、なんだか有名番組の名前が……!」

ボコ(カタカタカタカタ)

華「ナシがつきましたわ」にっこり

桂利奈「こわいよ!」

華「ええ?」

ボコ「おおおオイラ、オイラ、権力にはまけねーぞ、まけねーからな!!」

華「??よくわかりませんが……。ボコさん、再来月から4週間、某番組でボコさんが世界中の子供たちの無茶めなお願いを聞いて回るコーナーが始まります」

ボコ「え、え、ええーーーっ!!!」

みほ「す、すごい!すごいよボコ!!」

華「今はお休み中ですが、あの子がスクールアイドルとしてたまに出ていたので、そのつてもありまして」

千代「ちょちょ、ちょっと!い、い、いいの!?それいいの!?」

華「もちろん、ボコさんが良ければですが」

ボコ「ぜ、ぜんこくく…………いや、せかいすけーる…………!!」

麻子「さ、さすがにそれは急すぎじゃ……」

桂利奈「う、うん、ボコちゃんにも生活が……」

やってやるぜ!

みほ「ぼ、ボコ!?」

ボコ「やってやる、やってやる、やってやるぜ!」

千代「ボコちゃん……!」

華「いいんですね?」

ボコ「オイラ、やるぜ。いつだって熱いハートとたたかう気持ちがあれば、それさえ折れなきゃいつか勝てるって、みんなに思い知らせてやるんだ!」

ボコ「そんで、そしたらきっと愛里寿ちゃんも、ファンでいてくれていたみんなも、見直してくれるはずだぜ!」

みほ「うん、うん……!」

華「ええ。ボコさんの生き様は、みんなに力を与えてくれますわ。頑張りましょうね、ボコさん」

ボコ「うおおお、やってやるぜーー!!」

ボコの担当する新コーナーは、カンガルーとガチバトル、喧嘩祭に参戦、無茶苦茶な成人の儀式に参加などとハードなものが続き、その気持ちいいくらいの負けっぷりと、それでもなお決して諦めないタフなハートがいたく評価されて人気コーナーになり、長寿化。
その年の流行語に『やってやるぜ』『ユーキャンディス』がノミネートされるほどになった。
ボコの頑張る姿にみほや愛里寿をはじめとするファンはいたく感動し、喧嘩祭でぼこぼこにされた時や、悪天候に耐えに耐えてオーロラの撮影に成功した時は、涙を流して喜んでいた。

ボコ「負けたっていいんだぜ。熱いハートが有る限り、いつか勝てると夢を見れる!!ユーキャンディス!!」

みほ・愛里寿「「ボコぉーーー!!!」」

華「うんうん」

千代「ボコちゃん……立派になって(ほろり)」

桂利奈「………趣旨がズレてるような……まいっか!!あいーは地球を救う!!」

完!

どうしてこうなったのか、これが分からない

回収しきれず申し訳ない

少しでも楽しんでもらえていたら嬉しいです
とにかく、ありがとうございました



面白かった

これは名作
それがボコだから

面白かった
本題ずれたかもしれないけどボコの頑張りと、

>>あいーは地球を救う!!」

でよいと思う

あと千代さん本業どうしたwww

スレタイを「安価でボコのイメージを滅茶苦茶にしてやる」にした方が良かったんじゃ…
まあ乙

>>52
元々は卒業を滅茶苦茶にする話にする予定だったんだから仕方ない

戦犯>>2
(いきなりスレの趣旨を)ボコボコにされても立ち上がる、それがボコだから

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