ヴィーネ「体操服がなくなった?」 (18)

サターニャ「アンタそれ体育したくないだけなんじゃ…」

ガヴ「いやいくら私でもそんな嘘はつかんよ」

ラフィ「体操服を持ってこなくても、保健室から借りてくるように言われるだけですしね」

サターニャ「まぁ、それもそうね」

ヴィーネ「ちょっと待って…。ガヴの服は制服からパジャマに至るまで全部私が管理してるのよ?体操服なんて無くなるはずがないのに…」

ラフィ「つまり、誰かがヴィーネさんやガヴちゃんの目を盗んで、体操服を盗んでいったということでしょうか…」

サターニャ「ところでヴィネット、アンタが今着てる体操服見せてもらえないかしら」


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ヴィーネ「?別にいいわよ」

サターニャ「……あれ?」

サターニャ(ヴィネットの着てる体操服は、ちゃんとMサイズだ)

サターニャ(ガヴリールは永遠のSSSサイズだから、これはガヴリールのじゃない…)

ラフィ「いきなりヴィーネさんの体操服を捲ってどうしたんですか?サターニャさん」

ガヴ「相変わらず変な奴だなお前」

サターニャ「………」

ヴィーネ「まぁサターニャのことはいいわ。問題は盗まれたガヴの体操服のことよ」

ガヴ「いや待て。そもそも本当に盗まれたのか?大体私の体操服に何の価値があるっていうんだ?」

ヴィーネ「ちょっとそれ本気で言ってるの…?」

ガヴ「えっ」

ラフィ「ガヴちゃんだって腐っても女子高生ですからね。一定数の需要はありますよ」

ガヴ「ああ、そういうことか」

サターニャ「たぶんヴィネットはそういう意味で言ってないと思う」

ヴィーネ「全く…私のガヴの体操服を盗むなんていい度胸してるじゃない」

ヴィーネ「八つ裂きにしてやる」

サターニャ「アンタのじゃないけどね」

ガヴ「というわけで私の家に来たけど」

ラフィ「どうやって犯人を見つけるんですか?」

ヴィーネ「こんなこともあろうかとガヴの家に監視カメラを仕掛けておいたのよ」

サターニャ「おい」

ヴィーネ「録画もできる高性能なやつだから、それを見返せばガヴの体操服を盗んだ犯人がわかるわ」

ガヴ「さすがヴィーネ、準備がいいな」

ラフィ「惚れ惚れする腕前です。尊敬しちゃいます」

ヴィーネ「やめてよ。別に褒められるようなことじゃないし…」

サターニャ「それは本当にそうね」

ガヴ「で、どこに仕掛けたんだ?ていうかいつの間に仕掛けたんだ?」

ヴィーネ「風呂場周りに12個、天井に1個、コンセントの裏に1個よ」

サターニャ「こっわ」

ラフィ「風呂場多くないですか」

ヴィーネ「お風呂場は侵入者が一番隠れやすい場所だからね」

ラフィ「なるほど」

ガヴ「さすがはヴィーネだ」

サターニャ「突っ込み切れないわよこんなの」

ヴィーネ「じゃあ入るわよ」ジャラリ

ラフィ「それは何ですか?」

ヴィーネ「この家の合鍵よ」

ガヴ「そういやそんなの作ってたな」

サターニャ「つくづく無防備すぎるわガヴリール」

ガチャリ





タプリス「天真先輩のっ……天真先輩の布団っ!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん!!んはぁっ!天真先輩の布団クンカクンカ!クンカクンカ!あぁあ!! 」

サターニャ「」

ガヴ「」

ラフィ「」

ヴィーネ「」

タプリス「はい」

ヴィーネ「つまりタプちゃんは、ガヴが学校へ行ったのを見計らって、定期的にここで色々発散してたと」

タプリス「はい」

サターニャ「今日はガヴリールの体操服が手に入ったことで舞い上がって、ついつい時間を忘れてくんかくんかに耽ってしまったと」

タプリス「はい」

ガヴ「てことはあれか、私の体操服を盗んだのもお前か」

タプリス「はい」


ラフィ「裁判長、判決はどうしましょう」

ヴィーネ「決まってるでしょ」

ヴィーネ「天界にこのことチクって強制送還よ」

タプリス「待ってください!!それガチなやつじゃないですか!!」

タプリス「許してください!!月之瀬先輩のニーソでもなんでも舐めますから!!」

タプリス「いやむしろ舐めさせて!!」

サターニャ「こいつガチなやつか」

タプリス「あ、おっぱい先輩!!おっぱい揉むので許してくだおっぱいおっぱい」

ヴィーネ「ラフィ」

ラフィ「もしもし、天使長様ですか?実はですね…」

タプリス「あぁぁあぁっ!!やめてやめて!!私まだ帰りたくないんです!!」

タプリス「せめて天真先輩の金髪をもっふもふするまでは帰るわけにはいかないんです!!」

ガヴ「じゃあな、タプリス。お前と過ごした時間、悪くなかったぞ」

ラフィ「たった今タプちゃんに謹慎命令が出されました。また会えたら会いましょう」

タプリス「ああああああああああ!!!」シューーー

ガヴ「…終わったな」

ラフィ「そうですね」

ヴィーネ「悪は滅びるのよ」

サターニャ「………」

サターニャ(結局ヴィネットはガヴリールの体操服を盗んではいなかった)

サターニャ(頭ごなしに疑ってかかるのは、良くないかもしれないわね…)

ガヴ「一仕事したら腹減ったな。ラフィー、なんか作ってよ」

ラフィ「私ですか?」

ヴィーネ「ちょっとガヴ、私じゃダメなの?」

ガヴ「だってヴィーネの作る料理不味いんだもん」

ヴィーネ「」

サターニャ「ここまで献身的に面倒見てもらっといて最低ね…」

ガヴ「なんかどの料理も血の味がするし、縮れた毛とかいっぱい入ってるし」

ヴィーネ「愛が詰まってるからいいじゃない」

サターニャ「前言撤回するわ」



終わりです
ガヴドロSS増えてきて嬉しいです
これからは普通に書きます

ーおまけー

【帰り道】

サターニャ「…はぁ」

ラフィ「溜息つくと幸せ逃げちゃいますよ?」

サターニャ「別に幸せじゃないしね」

サターニャ(日に日に加速するヴィネットの偏愛、それに全く危機感を持たないガヴリール…)

サターニャ(ここ最近突っ込みしかしてない気がする…)

ラフィ「だったらなおさら幸せになる努力をするべきですよ。私は、サターニャさんは笑っていた方が可愛いと思いますよ?」

サターニャ「…そうね」

サターニャ(ラフィエルだけは、昔とそれほど変わらない)

サターニャ(まぁ、最近はちょっかいをかけられることも少なくなったけど…)

サターニャ(でも、今の私にとって、ラフィエルとの時間は安らぎだったりする)

サターニャ(少し前だったら、想像もつかなかったけど…)


やはりサターニャこそ癒し

サターニャ「…出来るだけ、笑うようにするわ」

ラフィ「それでこそ、未来の大悪魔サターニャさんです」

サターニャ「ふっふっふ…良かったのかしら?天使ともあろうものが、この私の復活の手助けをするなんて…」

ラフィ「私はサターニャさんの弟子ですから。当然のことですよ♪」

サターニャ「あーはっはっは!いい心がけね!なんか調子取り戻してきた!今日は徹夜で下界を征服する方法を考えるわよ!」

ラフィ「あ、でも夜更かしは良くないと思います」

サターニャ「…んっ!?」

ラフィ「昨日も寝たのが夜3時とかだったじゃないですか。やはり大悪魔となるには、適度な睡眠は必要かと…」

サターニャ「ええい、わかったわよ!いちいち出鼻くじいてくるわね!」

ラフィ「うふふ。やはりサターニャさんは面白いですね。…では、私こちらなので。おやすみなさい」

サターニャ「うん、おやすみ」

サターニャ「…はぁ、全くラフィのやつ」




サターニャ「…あれ?」

サターニャ「なんで、私が昨日寝た時間…」


True end

今度こそ終わりです


今度は被害者サターニャ加害者ラフィのが見たいな

たまには変態シリーズ書いていいのよ?
だが流石に最後のは引いたぜ...


相変わらず変態ヴィーネはいいな
変態ラフィも読みたい

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