フレデリカ「世にも奇妙な前説ごっこ」 (19)
これはモバマスssです
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フレデリカ「ふんふんふふーん、フレンチショート」
杏「そう言えば、杏達ってあんまり髪型変えないよね」
肇「文香さんは、確か先日のパーティの時に変えていましたよね?」
文香「セットが大変でした…ですが、評価も良かったので満足です…」
フレデリカ「誰か髪型がっつり変えたりしないかなー?」
杏「杏は一応あんきら☆狂想曲の時に変えてみたけどね。めんどーだからもうやんないけど」
肇「フレデリカさんはいじったりしないんですか?」
フレデリカ「フレちゃんは短めだからねー、ツインテールかこの髪型ぐらいかなー」
杏「ふーん」
文香「これを機に、僧侶の道を進んでみたりは…」
肇「どのあたりがこれを機に、なんですか…」
杏「…珍しく会話が広がらなかったね」
フレデリカ「あれー?久し振り過ぎてネタの振り方間違ってた?」
文香「では…困った時は、焼肉かラーメンか図書館を…」
肇「陶芸体験なんてどうでしょう?私が1から全部教えてあげますよ!」
フレデリカ「怪談ごっこでもする?」
杏「あれは長くなるしいいや。杏も何か怪談作ろうと思ったけど途中で飽きたし」
肇「そう言えば、杏ちゃんとフレデリカさんの番がまだでしたね」
フレデリカ「肇ちゃん上手だったねー。最後電話掛けてみたら上手く対応してくれたし」
杏「文香ちゃんの話ね、そう言えばあれ矛盾点見つけたよ」
文香「…流石ですね、即興では無理が生じましたか…」
フレデリカ「じゃーあれやる?世にも奇妙なストーリーの前説みたいなやつ」
杏「そのくらいの長さなら簡単だしやってみよっか」
肇「では、ネタを考えますので…」
文香「ふふ、私は既に作り終わっています」
フレデリカ「フレちゃんも出来たよー」
杏「んじゃ、どんどん順番に言っていこっか」
肇「では、雰囲気を出すために電気消しますね」
茄子「あ、私も混ざっていいですか?!」
杏「どーぞどーぞ、人数多い方が思考タイム長くなるしね」
フレデリカ「それじゃ、フレちゃんからいくよー!」
フレデリカ「駅へ向かう途中、突然鍵を掛けたか心配になったりしない?」
フレデリカ「今から走って引き返せば間に合う微妙な時間に限って」
フレデリカ「大体、ちゃんと閉まってるんだよねー」
フレデリカ「鍵だけに」
フレデリカ「でもまた、駅と家との中間あたりで不安になって、気になって」
フレデリカ「心がすり減って、確かめずにはいられなくて」
フレデリカ「どんどん何も上手くいかなくなって、尚更余計に心配になるんだよねー」
フレデリカ「オチ?要る?無いよ?だって」
フレデリカ「陥るのは、あなただから」
「不安症候群」
文香「最近…事務所に、本が置いてあるんです」
文香「読んだ事のない本ばかりで、とても楽しみで」
文香「私の知識は、本からばかりのモノなので…」
文香「書物で知識を得てからでないと、その行動に移せないんです」
文香「もっと、もっと…次の本が読みたくて…」
文香「…最近、アイドルが失踪して行方不明になっている、ですか…」
文香「それはとても不安ですね…」
文香「…ところで、プロデューサーさん」
文香「…人の人生、記憶をそのまま本にしたら…人間をそのまま本にしたら…」
文香「きっと、素晴らしい本が出来上がると思いませんか?」
「人間教本、教本人間」
杏「ねー、ずっと寝てられたらなーって思った事ない?」
杏「死にたいとかじゃなくてさ、ただ何も考えずに」
杏「ずーっと、布団でゴロゴロしてたいな、って」
杏「でも、ほんとうにそうなっちゃうと」
杏「何もできないんだよね、何かを考える以外」
杏「でもさ、想像するにも限度があって、だから思い出すんだよ」
杏「自分が生まれて、成長して、みんなと出会って、動けなくなるまで」
杏「でもね、ずっと同じ事を考えてると。別の事を考えようとしても元の思考に戻っちゃうんだ」
杏「そして、同じ想像の世界をなんどもなんどもやり直す」
杏「あと出来るのは…脳内に会話相手を作る、とか」
「空想庭園」
肇「土って、どんな形でも作れるんです」
肇「作り手の思いのままに、自由な形に」
肇「まるで命が宿ったかの様に、今にも動き出しそうなものも作れます」
肇「色だってつけられますし、数も沢山作れます」
肇「だから私は泥が好きですし、皆さんにもその良さを知ってほしいんです」
肇「特に…私の好きな事、趣味、人物を否定する人達に」
肇「ところで…周りの人達」
肇「みんな、止まっていますね」
「土偶社会」
茄子「あなたは運命を信じますか? 」
茄子「時として訪れる運命は、幸運なものかもしれませんし不幸なものかもしれません」
茄子「そう言えば、自慢じゃありませんけど私って運がいいんです」
茄子「でも、だからこそ…陥ってしまう運命があって」
茄子「そこから逃れようとした瞬間に」
茄子「人は、奇妙な世界の扉を開けてしまうのかもしれません」
茄子「幸運なせいで、不幸な運命を辿る事があって」
茄子「そんな時、諦める事が逃れる道だとしたら…」
茄子「あなたは、諦められますか?」
過去神社
フレデリカ「目立つってさー、いい事よりも悪い事の方が多いって思わない?」
フレデリカ「出る杭は打たれるじゃないけど、周りが平均化、均一化させようとするんだよねー」
フレデリカ「まー人間は杭じゃないし、金槌で殴ったら危ないね」
フレデリカ「でもさー、もっと簡単な話で。見るだけでいいんだよ」
フレデリカ「何も喋らず、見るだけで」
フレデリカ「杭が打たれるどころか折れちゃう事もあるけどねー」
フレデリカ「あれ、みんな静かになっちゃった」
フレデリカ「ちょっと喋り過ぎちゃったかなー?」
フレデリカ「…ねー、今」
フレデリカ「あなたは、目立ってない?」
「平均点の到達点」
文香「最近は…日本どこでも電気が通っているので、あまりお世話になる事は少ないと思いますが…」
文香「ランプと言うのは、心に安らぎを与えてくれるものです」
文香「時折、夜中に本を読むとき…私は、電球ではなくランプを灯します」
文香「明るいランプを持って、夜道を散歩したくなったりもします」
文香「小さく灯るランプの光は、優しくて、暖かくて」
文香「…ですが、光源が小さければ。光が弱ければ」
文香「それだけ、影が深く見えてしまいますね」
文香「照らされていない場所が、むしろ目立って見えてしまう」
文香「普段は見えないものが、見たくないものが…ランプの影によって浮かび上がってくるんです」
文香「…少し、暗くなってきましたね」
文香「ランプ…灯しましょうか?」
逆行ランプ
杏「テレビにDVD、パソコン、スマホ、ゲーム」
杏「杏達が便利でらくーな生活を送れるのって、電気のおかげだよね」
杏「だから人間は地球の色んな資源を利用して、電気を作ってるんだし」
杏「電気の無い生活なんて考えられないからね」
杏「でもさー、石炭とか石油とか、そーゆー資源って」
杏「いつか必ず、無くなるときがくるんだよね」
杏「そんな時、一番身近で数が多くて、これからも増やし続けられる、資源になりそうなものって」
杏「ねぇ、なんだと思う?」
「地球に優しく人に厳しく」
肇「畳って、いいですよね」
肇「夏は冷たくて、冬は暖かくて」
肇「和室自体、アパートは難しいですがやっぱり素晴らしいものです」
肇「そう言えば、昔中学生の頃。体育で柔道をする時、体育館に畳を敷いてやっていたんですよ」
肇「でも時たま、ふざけた男子が畳を高く積み重ねて遊んでいて」
肇「不安定だったからか、倒れてぶつかって怪我をしている人もいました」
肇「そう。畳は敷いてあるもの、なんて一般常識ですが」
肇「そんな固定概念がひっくり返る事もあるんです」
肇「…空、雲ってきましたね」
肇「降ってくるものが、雨とは限りませんが」
「畳返しの天気予報」
茄子「鷹富士って苗字、相当珍しいですよね。普段は耳にする機会があまりないと思います」
茄子「だから、鷹富士さーんって呼ばれた時になんの躊躇いもなく返事が出来るんです」
茄子「逆に、肇ちゃんや朋さんはあるんじゃないでしょうか?」
茄子「藤原や藤居と呼ばれて返事をしたら、別の人だった事」
茄子「街中で自分と同じ苗字が聞こえてくると、反応してしまう事もあるかもしれません」
茄子「日本人全員が別の苗字を使うと言うのは、無理ですからね」
茄子「それでは苗字の意味がありませんから」
茄子「では、逆に」
茄子「日本人全員が同じ苗字だったら、どうなるとおもいますか?」
「仲良しな表札」
フレデリカ「キガ ツク トワ タシ ワウ エキ チャ ンニ ナッ テイタ」
文香「焼肉屋しかない世界…ダメですね、落ち着いて読書ができません」
肇「話していたら、久し振りに実家の畳に寝転がりたくなってきました」
茄子「全世界の人々の名前が野菜になれば面白いんですけどねー」
杏「ネタ尽きるのも飽きるのも早くない?」
フレデリカ「じゃーみんなが植木ちゃんになっちゃった世界ごっこする?」
肇「意味が分かりません…」
茄子「では、ちょうど懸賞で当たった植木ちゃんの着ぐるみを…」
杏「うわ、超リアル」
ガチャ
朋「なになに?楽しそうな事やってそうね、あたしも混ぜ…」
植木ちゃん「ダケ ドミ シロノ ヒトビ トハ ワタ シニ ジュウ オム ケル」
植木ちゃん「……」読書中
植木ちゃん「ナスじゃなくて植木ちゃんですよー」
植木ちゃん「朋さんも一緒に植木ちゃんになりませんか?!」
植木ちゃん「あめくれー!」
朋「きゃぁぁぁぁっ!!!!」バターン!!!
怪談ごっこ没ネタの追悼
かなり久し振りにスリーエフを書いた気がします
お付き合い、ありがとうございました
肇ちゃん無きまま、睦月がおわる
自ら危険地帯に飛び込んでく朋ちゃんすこ
乙
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