キミが夢に出て来た
きっかけはそれだけの事だった。
夢の中でキミと僕は結婚式の衣装を身につけて微笑み合っていた。
本当にそれだけだったんだ。
それだけの事で僕はキミを好きで好きでたまらなくなってしまった。
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最近は明らかに特別扱いをしてしまって他の艦娘にも不愉快な思いをさせているかも知れない。
それでも気持ちを抑える事は出来ないんだ。
朝一番、気付くと味が勝手に吹雪型の部屋近くへ向かっていた。
この時間、洗面台へ行くために部屋を出る事はリサーチ済み。つまりこれくらいの時間、この辺りにいれば……
ガチャッ
提督「おっと……」
吹雪「あっ、司令官!おお、おはようございます!」
ほら、会えた。やっぱり僕達は運命の赤い糸で結ばれてるんだよ。
少し慌てたそんな表情がたまらなく愛おしく思えた。
驚いただけでこんなに可愛いんだ。他の表情はどんなに可愛いんだろう。
考えただけで脳が震えそうだよ。
吹雪「突然ドアを開けたりしてすみません。お怪我はありませんでしたか!?」
提督「大丈夫だよ。吹雪こそ大丈夫か?」
吹雪「私は平気です!丈夫だけが取り柄ですから!」
突然の事にも相手を心配する優しさが好きだ。本当は驚いたのに平静を装うとしている様が可愛い。
吹雪「えっと……すみません、こんな格好で」
提督「それはお互い様だ」
寝起きで寝癖のついた髪を恥ずかしそうに手で押さえて隠す。
正直その仕草を見ただけで抱きしめそうになる衝動を抑えるのに必死だった。
提督「任務まではまだ時間がある。早起きもいいが体を休めるのも大事だぞ」
吹雪「了解です!司令官!」
話したい事は山ほどあって一日中だってキミといたいけどそれは我慢。
あまり構いすぎても困るだろうし、適度なスキンシップで長い時間をかけて愛を育みたいからね。
それに朝の会話は短くても昼休みや夜にはいくらでも時間はある。結婚する事は決まってるんだから焦る事はない。
提督「んー……っ。ん?時雨か?」
時雨「やあ提督、おはよう。偶然だね」
提督「やれやれ、こんな寝癖だらけの所見られたくなかったんだがな」
時雨「ふふっ、僕はとってもキュートだと思うよ?」
キミは恥ずかしそうにまた寝癖を手で押さえて隠す。本当に可愛い
時雨「じゃあ僕は行くね」
提督「ああ」
去り際に振り返るとキミは伸びをしながら洗面所へ向かって歩き出す。
きっかけは夢に出て来た。それだけだったんだ。
提督、大好きだよ。早く夢に出て来たみたいに指輪をくれないかな?
僕達は結婚する運命なんだから……
漣「とか時雨ちん思ってそうじゃね!?」
曙「うっさい」
つまり曙ちゃんはドスケベ
ぼのなら仕方ない
朝一番、気付くと味が勝手に吹雪型の部屋近くへ向かっていた。
最初のとこで誤字なんだろうけどなんか怖わい思った
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