渋谷凛「ホームシック」 (14)
奈緒(――始まりは、あたし達トライアドプリムスが合同ライブに出演した時だった)
奈緒(――別に、レッスンや仕事に影響が出てるわけじゃない。その間は、ちゃんと集中してる)
奈緒(――ただ、『アイドル』の役目が終わった時)
奈緒(――凛はスイッチが切れたみたいに、その場の椅子に座りこむ)
奈緒(――そして、ぼーっとしながらスマホの画面を眺めている)
奈緒(――今日なんか……)
凛「……」
ナデナデ
ハナコ「キューン?」
奈緒「……なあ加蓮? この間のライブから凛の様子がおかしいよな?」
加蓮「だねー。体調が悪いわけじゃないってことは言ってたけど、聞いても教えてくれないし」
奈緒「ライブで何があったんだろ? 確か一緒に出てた子って……」
加蓮「他の会社のアイドルと、あとはうちから3人。確かさくらちゃんと泉ちゃんと亜子ちゃ……」
加蓮「あっ」
奈緒(――それきり加蓮は、プルプル震えているだけで何も教えてくれなかった)
奈緒(――凛が落ち込んでいる原因が分かったみたいだけど、
加蓮「少なくとも大ごとじゃないよ」
加蓮「今日はオフだし、ちょっと聞き込みでもしてみたら?」
としか言わなかった)
奈緒(――あとは……)
加蓮「ホームシックじゃないんだからっ……!!」
奈緒(……???)
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デレアニ本編後のお話。
今回は拘束モノじゃないです。
――――――――――――――――――――
武内P「…なるほど……ホームシック……?」
奈緒「ああ。家にはちゃんと帰ってると思うんだけどな」
杏「それで、奈緒ちゃんは杏達に話を聞きに来たんだね。ほんと友達思いだよねえ」
奈緒「あっあたしのことは別にいいだろ!? 気になるじゃんか元気ないんだから!」
P「いえ。仲間として渋谷さんのことを気にかけていただけることは、大変ありがたく思っています」
P「今は私もシンデレラプロジェクトの皆さんも、それぞれの仕事があり……互いのことに手が回り辛い状況です」
杏「今だって話を聞ける余裕があったのは杏たちだけだったもんね」
P「ええ」
P「…だからこそ。神谷さんの存在はきっと、渋谷さんにとって大きな支えになっています」
奈緒「~~~ッ!!」カー
奈緒「分かった、分かったから! なんか分かること無い!? 加蓮は気付いてたみたいだけど教えてくれないんだよ!」
杏「んー…普段は凛ちゃん、何してんの?」
奈緒「仕事以外で? …んー……ハナコを撫でてたり、散歩に行ったり、スマホで音楽聞いてたり、画面をじっと見てたり……」
奈緒「あとはこっそり付いて行ってみて分かったんだけど、よく公園に行ってるな」
奈緒「ベンチに座ってぼーっとしてる」
杏「公園?」
P「公園……ベンチ……あっ」
杏「あれ、何か気付いた?」
P「……おそらくは。……神谷さん、もしかしてその公園は、~~~のところにあるものでは……」
奈緒「そうだよ? よく分かったな」
P「やはり……」
P「…………ッ」プルプル
杏「どしたのプロデューサー。震えてる? 答え分かったの?」
奈緒「! 分かったのか!? 凛は何を悩んでるんだっ!?」
P「い、いえ……渋谷さんの心境を考慮して……話すべきかどうか……っ!」プルプル
奈緒「?」
杏「へー。とりあえず杏には話してみたら?」
P「そ、そうします……っ!」プルプル
P「で、では、耳を……」ヒソヒソ
杏「ふんふん。へー、そういう場所……あー……」
杏「…ホームシックじゃないんだからさあ……杏もたまになるけど」
奈緒「??????」
――――――――――――――――――――
奈緒(――結局…凛のプロデューサーも杏も、凛が何に悩んでるのか教えてくれなかった……)
奈緒(――こういう時、未央や卯月なら教えてくれたかな?)
奈緒(――ま、あいつらに聞くのは最後にするか)
奈緒(――未央はドラマの撮影でアメリカに)
奈緒(――卯月は五代目シンデレラガールとして、ライブで台湾に)
奈緒(――連絡とか取りたくても、忙しくて返信できないかもしれないからなー……)
奈緒「……つーか!」
奈緒「加蓮も凛のプロデューサーも杏も何なんだ! 冷たくないか!?」
奈緒「凛が悩んでるって言うのにさー! ちょっと失望したぞ!」プリプリ
奈緒「こうなったら凛に直接聞くしかない!」
奈緒「凛が悩んでるんだ! あたしが聞いていいものか悩むところだけど……」
奈緒「それでも大事な仲間なんだからなー!!!」
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――――――――――――――――――――
凛「~♪」シャカシャカ
凛「……」シャカシャカ
凛「……はあ……」
バーンッ
凛「!?」ビクッ
奈緒「凛! お前一体何を悩んでるんだ!?」
凛「奈緒!? …えっ? べ、別に悩んでないよ!? そんな悩むことなんて……」ガシッ
奈緒「凛のばかー!!」
凛「ばっ…!?」
奈緒「あっ……あたしだって! 凛のことは大事な仲間なんだからな!」
奈緒「凛が落ち込んでるときは力になりたいんだよ!」
奈緒「そりゃ、卯月や未央に比べたら付き合った時間も短いし! あたしじゃ頼りないかもしれないけど!」
奈緒「それでもっ……凛は大切な友達なんだよ!!」
凛「奈緒……」
奈緒「だから! 話すだけ話してくれ!」グワシ
奈緒「あたしじゃ解決できないことかもしれないけど! それでも話した方が楽になると思うから!」ユッサユッサ
奈緒「だからっ……!」ユッサユッサ
凛「お、落ち着いて奈緒! 話すから! 話すから揺らすのはやめ―――」グワングワン
イヤホン「」スポッ
凛「……あっ」
奈緒「え?」
凛のスマホ < ナーガーレーボーシヲーサガソーヨー☆
奈緒「ご、ごめん凛……流れ星キセキ聞いてたんだな」スッ
奈緒「……あれ? これループ再生にして聞いてたのか?」
奈緒「あ、再生リストもうつって……」
再生リスト
『s(mie)ing!!』
『ミツボシ☆☆★』
『できたてEvo! Revo! Generation!』
『流れ星キセキ』
『心もよう』
『輝く世界の魔法(NG ver.)』
『We're the friends!』
『メッセージ』
『Snow Wings』
『STORY』
奈緒「…………」
奈緒「……なあ、凛。もしかして凛が落ち込んでたのって……」
凛「……あ。えっと、その……」
凛「…この間のライブで、ニューウェーブの皆をみたら……卯月と未央を思い出しちゃって」
凛「もっ、もちろん! 週一でメールはくれるから! だから、寂しいとか言ったら贅沢かなって……」
凛「それに卯月と未央は今海外だし、あんまり連絡取らない方がいいのかなって思ったから……」
凛「通信料の問題もあるし……」
奈緒「……」
奈緒(――後日、凛の悩みは解決されることになった)
奈緒(――凛のプロデューサーが海外のwi-fiやskypeのビデオ通話のことを教えてくれて)
奈緒(――そして未央や卯月の都合は、加蓮や杏が聞いておいてくれたらしい)
奈緒(――まあ、凛が連絡を取るのを遠慮してしまう気持ちは分かる)
奈緒(――パソコンの画面を通じて二人と会話出来た時の凛は、涙がにじむほど喜んでいた)
奈緒(――とりあえずこれで、問題はなくなったわけだ。良かった良かった)
奈緒「……」
奈緒(――あー……)
奈緒(――うん……)
奈緒「―――――ホームシックじゃねえんだからさあ!!」
おしまい
軽く調べてみたんですけど、モバイルデータ通信をオフにしてwi-fiのみを使うようにすれば海外でも無料でLINEを使えるみたいですね。
かわいいしぶりんと奈緒が書きたかっただけのssでした。
デレステを始めて1年4ヶ月、総課金額1.2ありす。この間のスカウトチケットでしぶりんをスカウトし
ようやくステージオブマジックのSSRをコンプリートすることが叶いました。
そして偶然にも、貰った2500石でNW最後の一人であるさくらのSRもお迎え出来ました。
これでようやく新旧NG、CP一周目恒常組(最初の6人+みく美波莉嘉)、恒常TP、恒常アンダーザデスク、恒常インディヴィジュアルズの皆をSSRでお迎えでき、
そしてデレアニ最終回を見てから抱いていたひとつのゴールをようやく達成することができまして…静かな感動に震えています。
今じゃもう性能で役立つことも無いのですが、やっぱりニュージェネレーションズの3人が好きなのでとても嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
恒常茜ちんが実装されたときにまたお会いしましょう。
乙乙~
未央と卯月が出世しすぎてるのか、凛が伸び悩んでいるのか
【このスレは無事に終了しました】
よっこらしょ。
∧_∧ ミ _ ドスッ
( )┌─┴┴─┐
/ つ. 終 了 |
:/o /´ .└─┬┬─┘
(_(_) ;;、`;。;`| |
【放置スレの撲滅にご協力ください】
これ以上書き込まれると
できなくなりますので
書き込まないでください。
SS速民一同
【糞スレ撲滅にご協力ください】
さらっと言ってるけど1.2ありすはやべえよ...
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