【R-18】殺戮の魔女「何の為かなんて聞かないで」【時折安価&あんこ】 (33)


※ 当スレは
女鍛冶師「魔剣の製造依頼?」
女鍛冶師「魔剣の製造依頼?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1476802267/)
を書いている>>1の脳内整理用のスレです

年末で忙しく、しかも今夜からFGOの決戦で、脳細胞が黄金に。
よって緊急措置として思い付いたネタやストーリーはこちらで片っ端から消化。


─────── 「何の為かなんて聞かないで」


若騎士「何故だ、答えられないのか」

殺戮ノ「あんたに理解できないでしょ」

若騎士「理解はとうに出来やしない」

若騎士「理解できないからこそ、問いたい」

若騎士「魔女、お前は何故『東』の辺境の町を襲った?」

殺戮ノ「殺すため」

若騎士「惨たらしくか」

殺戮ノ「惨さにも千差万別ある、私はただ滅茶苦茶に殺しただけ」


若騎士「何の為に!!」ガシッ!

若騎士「何の為にあれだけの人々を虐殺したんだ、答えろ!!」

殺戮ノ「殺戮とはそういうことしか示さないからだよ」

殺戮ノ「私だって別に殺したくて殺してるんじゃない」

若騎士「殺戮の魔女の癖に……!」

殺戮ノ「『殺戮ノ魔女』だからだよ」

殺戮ノ「あんたは、ラッキーだった」


< なでなで……

殺戮ノ「私が生まれたばかりで、しかもあんたは『独り』だったからね」


若騎士「ッ! 触るな……!」パンッ


殺戮ノ「……殺戮に意味なんか有るわけ無い」

殺戮ノ「人類を間引きなんてする必要ないし、こう見えて私も『ヒトガタ』だからね」

殺戮ノ「何かの儀式の為でもないし、世界に影響があるわけでもない」

殺戮ノ「何の意味も無いけれど、私は7588人の人々を殺戮しました」

< ザシュッッ


若騎士「……お前は、お前は何なんだ……」グリッ…

殺戮ノ「痛…い……」

殺戮ノ「『魔女』だよ、知らない? 私が、伝説の『魔女』……っ」

< ボタボタッ……ビチャッ

殺戮ノ「ヒュー…ヒュー……っ、げ…っほ……ッ」

殺戮ノ「私は『殺戮の魔女』として生まれた『殺戮ノ魔女』」

殺戮ノ「与えられた役割は……分かるよね、殺戮だよ、生まれて直ぐに私は殺戮をする事が役割だったんだぁ……」


若騎士「……魔女、め……! お前達は現れる度にこうして災厄を招くのかよ!!」


殺戮ノ「それは違う」

若騎士「……!」ビクッ

殺戮ノ「私は殺戮をする事が役割で、使命で、それを行える」

殺戮ノ「けれど私は人を殺して何も感じない訳じゃない」

殺戮ノ「人が悲鳴を挙げれば驚いて下がるし、怒ればちょっと萎縮する」

殺戮ノ「子供を連れた女の人、道を行く人を殺す……そんな事を考えただけでも恐ろしいと思うよ」

殺戮ノ「そしてそんな行為を私は憎む」


若騎士「っ!? い、いぃ……意味が分からない!! なら、ならなんでっ! 何で殺したんだよぉぉおおおぉ!!」


殺戮ノ「それを行う覚悟を私は持っていたから……じゃない?」

殺戮ノ「私は狂ってる訳じゃないから」


若騎士「狂ってる……! お前は狂ってる!! ふざけるな魔女がぁっ!!」


殺戮ノ「っ……ッ…………」

殺戮ノ「人が、死ぬってさ……居なくなるって、話せなくなるって、悲しいことなんだよ」

殺戮ノ「あんたは……ラッキーだったんだ」

殺戮ノ「『独り』だったから私をいとも容易く斬り殺せた……」

殺戮ノ「丁度良かったんだ、あぁ……本当に」


若騎士「ぐゥゥゥッ……!!」ズッ

< ズチャァァッ


殺戮ノ「ッ……! ~~っ…………」ドサッ

殺戮ノ「……っ…ヒュー…ヒュ……ヒュ…」


若騎士「はぁ……はぁ……」

若騎士「これが、あの伝説の『魔女』なのかよ……」

若騎士「お前達は……何の為に生まれてきたんだ……」




──────── 「何の為かなんて聞かないで」



「そう、あの娘は言っていた」


「ん? そうだよ」


「あの……伝説の『魔女』様がそう言ったのさ」


「私はあの当時若く、そして未熟で、純粋だった」


「だからなのだろう」


「見目麗しいあの女が終始微笑んでいた意味に気づけなかった」


「誰に話しても、笑われてしまったがね」


「彼女は諦めていた、何もかもに」


「何かが彼女を楔に繋いでいたが故に『魔女』は諦めていたんだ」


「どう後悔しようとも私が彼女を斬らねば、次に見つけた『大勢』を彼女は虐殺したろうがね」


「だから、私は正しいことをしたのだろう」


「…………ところで、何故こんな話を聞きに来たのかね? 鍛冶師のお嬢さん」


残り30分でFGO始まる、メンテが始まらなければ始まる
頭が痛い、われそうだ……石は割らないゾ?



【近頃の流行りと聞いた異世界転生チート物をやる】


【主人公の性別】……コンマ以下判定

男……偶数
女……奇数


【年齢】……コンマ以下数値分


【性格】……コンマ以下判定

温和……00~15

野蛮……16~20

傲慢……21~30

変態……31~50

勇敢……51~55

天使……56~60

脳筋……61~99


【能力】……コンマ以下判定

念力……00~15

怪力……16~20

腕力……21~30

脚力……31~50

頭脳……51~55

幸運……56~60

脳筋……61~99


【容姿】……>>10

1【イケメン】
2【美女】
3【素敵】
4【無敵】※ これを選択した場合は安価のコンマ以下ゾロ目で成功、失敗で醜悪面



とりあえず

4 冒険しようか

済まぬ・・・済まぬ・・・脳筋醜悪男の出来上がり(´;ω;`)

ま、まあ烈火の土門とかカッコいいし……

男なのが幸いか

はよ


──────── 力こそが全て・・・

  等と言うつもりはない ──────ッ!!


死に際、そう胸の内で叫ぶ。

しかし事実である。


山奥で日々を修練と正拳突きに費やしていた老人、『ガーター・ベルト』はある日その寿命が尽きようとしていた。

平均寿命が 40~50 という、混沌とした世界の中で彼は齢九十二だった。



曰く、その身の丈は人の三倍はあり。

曰く、その身は鋼の様に硬く、腕や脚は丸太の様に太く。

曰く、その身に宿る魔力は大木を倒す雷を日に千は撃っても尽きないという。

正にイッツぁモンスター、カオス。



それだけ生きた彼も寿命には逆らえず。

老いによるボケも合わさり彼はトゥネ(ファンタジー米を餅にした物)を喉に詰まらせて瀕死となっていたのである。

その容姿は醜い男であったが、今は更に醜い。

喉を叩こうが焼こうが暴れようが頭から川へダイブしようが、餅を取り除く事が出来なかった。





そして、彼は死んだ。



【……何者かの声が聴こえる】


…………『産まれ落ちよ、異なる世界より来たりし魂よ』…………




【主人公の転生した性別】……コンマ以下判定

男……偶数
女……奇数


【年齢】……コンマ以下一桁+10


【転生先のこれまでの性格】……コンマ以下判定

温和……00~15

野蛮……16~20

傲慢……21~30

変態……31~50

勇敢……51~55

天使……56~60

脳筋……65.70.75.80.85

以前の真逆属性……61~99


【転生先での新たな能力】……コンマ以下判定

念力……00~15

怪力……16~20

腕力……21~30

脚力……31~50

頭脳……51~55

幸運……56~60

>>19……61~99


【転生先の容姿】……>>19

1【イケメン】
2【美女】
3【素敵】
4【無敵】※ これを選択した場合は安価のコンマ以下ゾロ目で成功、失敗で『ブラックローチ』


※ ……転生先の新たな能力を具体的に>>19で書いてください

3

3

さらに身体強化

今年も宜しくお願いします
とりあえず>>19までの安価で話を作っておきます

今日は脳内整理の為に脳内書溜めをぶちまけておく予定



幼女「お父様、『魔女』とは何なのですか?」

神父「どうしたんだい、突然」

幼女「私達『西の国』に住む聖教が信仰する存在について、私はまだ知らなくて……」

神父「そうだね」

神父「何故、知りたいんだい? 『魔女』とは神聖なる存在であり私達人類の道標でもあるのは知っているだろう?」

神父「それ以上に知る必要は、無いんじゃないかな?」

幼女「……けど、私は……」




神父「うん」

神父「良い機会だから教えてあげよう」

神父「こっちへ来なさい、木陰でお話しよう」

幼女「はいっ! お父様!」たたっ


神父「よっこいしょ……」

神父「まず、『魔女』の伝説は教えただろう」

幼女「はい」

神父「『魔女』とは私達が生きるこの世界において最強の存在だ」

神父「その力は一人で一国を滅ぼす、そして文明を破壊する」

神父「だが同時に彼女は私達人間や他の魔物に様々な恩恵をもたらしてくれる」


神父「……というのが、広く知られる伝説だ」


神父「こう聞くと『魔女』はまるで神様か何かに聞こえる」

神父「事実、古い文書には神と呼ばれていた時期もあった」

幼女「『魔女』と恐れる存在が、神様なのですか?」

神父「昔の昔はそう考えられていたみたいだね」

神父「だがこれは大きな間違いだと知った者が居るんだ」


神父「『魔女』とは【魔法の管理を司る巫女】を略した俗称、そしてその意味は……」

神父「かつて神と崇め讃えていた者とは、今の『魔女』とは、ただの管理者であり何度も死ぬし生まれてくる存在だったんだ」

幼女「管理者、とは? 魔法を管理すると……?」

神父「そうだね」

神父「『魔女』は死ぬ、怪我もする、飢えるし、餓える」

神父「絶対の神ではなく……彼女は木に生い茂る葉の一枚と等しき対等の存在だったのさ」



神父「『魔女』には一つの名を持って生まれてくる」

神父「それが彼女が司る魔法名でもある」

幼女「そうだったのですね、では私達の信仰する『魔女』とは?」

幼女「まるで他にも名前が在るようですが……」

神父「幼女は賢いな、その通りだよ」

神父「けれど生憎、私は下位の審問官でしかないからね」

神父「それは知らされていないんだ」

幼女「そうなのですか」


神父「その代わりに面白い話をしてあげよう」

神父「では伝説の『魔女』は何処で生まれると思う?」


幼女「え……? 人から、ではないのですか?」

神父「違うんだ」


神父「『 ここ 』だよ」トントン

幼女「え?」

神父「伝説の『魔女』、その出生の秘密は世界中何処にでも生えている大樹の根元で生まれるんだ」

神父「生まれるその瞬間を見た者は居ないんだけどね、どうも『魔女』が顕れる時点で周囲に何の存在も無いことが条件らしい」

神父「大樹の根元に顕れ、彼女達は己の使命に従い動き出す」


神父「新しき『魔女』としてね」


幼女「……何だか、妖精や精霊みたいですね、伝説の『魔女』って」

神父「そうだね」

神父「とはいえ彼女達が新たに生まれるのに約百年の時が必要らしい、そう簡単に増える物でもないのだろうね」



幼女「……それが、『魔女』なのですねお父様」

神父「ああ、そうだよ」


< 「幼女ちゃーん!」


幼女「あっ……」

神父「最近仲良くなったお友達かい」

幼女「はい! お父様、お話を聞かせてくれてありがとうございましたっ」たたっ

神父「いってらっしゃい」


< 「もうっ、教会で大きな声は出してはいけないと教えたじゃないですかっ」

< 「えー? なんでー?」

< 「うちの息子がうるさくてごめんなさいね、幼女ちゃん」



神父「…………」

神父(『魔女』は自然に生まれるだけじゃない)

神父(管理者の席が空いていれば、当然【資格を持った者が空席に着く】事だって出来る)

神父(何、時間はかからない)

神父(いずれは我々人類だけの『魔女』を作り出すことも出来る、それまでは……)







────────── 「あの幼い哀れな娘に、好きにさせてやるさ」






       【the another story..】

       【聖女ノ鎖】

       【白ノ勇者】








その日の私は疲れていた。

だが特別何か悪いことが起きたわけではない。

いつもと変わらぬ日常。

朝起きて子供が起きるより早く支度を済ませ、妻が起きてくる頃に仕事へ向かう。

村の人間に挨拶をしながら兵舎へ向かい、朝から都の本部から来た上官に頭を下げて話を聞く。

そして一日、私は誇りも何も無いままに人を守る仕事をする。


同僚は金のため。

上官は揺るぎない国への忠誠のため。

部下は家族のため。


私は……私には、何も無い。

齢十六の時に知り合った娘と恋に落ち二十の時に孕ませた。

私は彼女を愛していたが故に婚姻の儀を済ませ、妻にした。

彼女も愛していると言っていた。


だからこそ、お腹の子を産みたいとも。



だが、笑ってしまうだろう。

彼女はそうではなかった。

頻繁に何処の誰とも知らぬ男と、私が仕事に出ている間に逢瀬を繰り返していたのだ。


それに気付いたのが半年前。

齢二十九の暖かな季節になろうという時期だった。


私は愚かだ、決して家庭を顧みない事はしなかったが暮らしを安定させる為には働くしかなかった。

その結果、妻は子育てで苦労する事は無かったかもしれないが、寂しさを覚えてしまった。

人を騙して蜜を吸う快楽を覚えてしまった。

子供……私の娘はそれを知っていた。

家に妻は何度も入れていたのだ、他の男を。


しかし娘は余りにも心優しかった。

私が不甲斐ないばかりに少女は、悩みを月に一度だけ村に来る花売りの女にしか話せなかったのだから。

どれだけの不安があったのか。

私以外の男と逢瀬を繰り返す母親をどう思っていたのか。


私は激昂しかけた頭を瞬時に冷やして、男と交わしていた手紙を突き付けながら妻と話をした。


それが半年前。


今までと変わらぬ日常に戻ったものの、抜け殻の様な人生になってしまった私の話だ。


許されぬ事をしたと分かっていた彼女を責める事は出来なかった。

少なくとも私は、怒りよりも別の感情が強すぎた。

強すぎた、のだ。


それまで家族を守るためだと思っていた仕事への誇りも。

妻のためだと思いやっていた家事も。

疲れて帰ってから見る妻の笑顔も。

娘が何も不安無く暮らせている事に安堵していた日々も。


全て、消えてしまった気がする。


私は笑うことが無くなってしまった。

何に対しても感動が無くなってしまった。

この何時命を落としてもおかしくない世界で、私は支えを無くしてしまった。


お金など一人ならば必要ない、働く意味もない。

娘を私一人で育てるだけならば商人にでもなればいい、幸い私の実家は行商を営んでいたのだから。

やってきた事が無意味に思えてしょうがない。

こんなことを当人以外の人間である職場の人間に話しても、理解されない。

余計に傷付くのが関の山だろう。



だから私は疲れていた。

何に疲れているのかと自問しても、分からないとしか答えられない程に。


家に帰り、食事を取れば私は眠りに着く。


その日は特別疲れていた。


安らかに死ねるならば死にたいと願う程度には。


特別何か悪いことが起きたわけではない。

私に起きた事に比べれば皆苦労している。


だから私は平気だ。

誰もが頑張っているじゃないか。






だから……私は…………






これ続く?

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