穂乃果「競女?」(中編) (85)



前回のラブライブ!!


競女に心打たれた穂乃果は、廃校を阻止する為ことりと競女研究部を設立。海未の参戦によりデビュー戦のピンチも切り抜け新たに花陽と凛がメンバーに加わる。そんな最中、Saimpo Snowにより未来の競女選手が次々と襲われる事件が発生し、活動が一時中断に。
しかし、ひょんなことから知り合った穂乃果と競女オタク真姫がSaimpo Snowとエンカウントしてしまう。
果たして彼女達はそのピンチを切り抜けられるのか!?

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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



理亞「……」



聖良「……」



穂乃果「……」ゴクリ



真姫「やり合うのは構わないけど、二つお願していいかしら?」



聖良「ん?」



真姫「試合はランドの上でやること」バッ



理亞「ふん……」バッ



聖良「……」バッ



穂乃果「……!」バッ




真姫「……それから」スタッ




真姫「私達が勝ったら、もう二度とこんなことやめて!!」



穂乃果「真姫ちゃん…」



理亞「それが遺言か。分かった叶えてやる。過去にもお前達みたいに正義感を振りかざすバカは何人もいたが皆病院送りになった」



聖良「あなた達がどんな思いでここに立つかは理解しかねますが、私たちはただ、いつもと同じことをやるだけです」



真姫「言ってなさい!行くわよ!!」ダッ





聖良「いきなり向かってきますか…血の気が多いですね」スッスッスッ…



穂乃果「!?」



穂乃果(あれは…?胸を高速で動かして字を?)



聖良「……」バッバッ



理亞「……」コクッ



理亞「……」ダッ!!



真姫「へぇ、真正面から突っ込んでくるなんていい度胸ね!」ズォッ



穂乃果「真姫ちゃん引いて!!」



真姫「えっ?」



理亞「……」ニヤッ



ズゴッ……



真姫「か……は………」フラッ



穂乃果「真姫ちゃん!!」



理亞「落ちろ!!」ズガッ



真姫「ぐあっ!!」ビュン



ズザザザザザザザザ…



真姫「げほっ…げほっ……」



穂乃果「一体何を…」



理亞「どうした?動かないと倒せないけど」



聖良「動いたら動いたで倒されますね」クイックイッ



穂乃果(またあの動き……)



穂乃果(だったら…!)



穂乃果「……」ダッ



聖良「成る程、私を狙いますか。しかし」



理亞「……」ズォッ



穂乃果「えっ!?」



理亞「《失神尻(ヒップノック)》!!」



穂乃果「まずい!」バッ



穂乃果「《尻跳躍(ヒップホップ)》!!」




ドゴォォォ!!



穂乃果「ぐっ……」ズザザザザザザザザ



理亞「この技を受けて立っていられるとは…技を受ける直前に衝撃を減らしたのか?」



聖良「いや、むしろ本気でぶつかりに来ていた…あの子、根性だけは突出しているようだね」



穂乃果「はぁ…はぁ…なんでこっちの動きが読まれるの?」



真姫「ええ。まるで全てを見透かされているみたいだわ…」



聖良「もういいよ理亞。守ってくれなくても。私も参戦する。勝ち筋は見えた」ススッ



理亞「了解」



穂乃果「やっぱりあの胸の動き…!」




聖良「そう。私が証明するのです。尻と胸の理を…」





聖良「この《π証明(ニップルーブ)》で!!」ドドン



穂乃果「!?」



真姫「《π証明》…聞いたことがある。手先や足先よりも敏感な乳首に全神経を集中させて、ランドの揺れだけでなく、私たちの体温や肺活量…血圧までを感知し、勝利までの道筋を一つの数式のように作り上げてしまう」



真姫「だがこの技の使用中は術者が全く動けなくなるためリスクが大きく公式の大会ではほとんど使われない」



穂乃果「でもあの理亞って子がその欠点をカバーしている…」



理亞「姉様が動き出す今、我らの勝利は確定した」ダッ



聖良「終わりです」ダッ




穂乃果「来るっ…!」



真姫「この間合いじゃ乳を捻るしか…!」グッ





真姫「《螺旋乳巻撃(マッキ・マッキ・マー)!!!》ズォォォォォォ



聖良「……」サッ



真姫「この間合いで避けた!?」




聖良「《高次乳定式》!!!」ズダダダダダダッ



真姫「がはっ…!」ビュン



穂乃果「真姫ちゃん!!」



理亞「よそ見厳禁」ズォッ



聖良「終わりです」ダッ




穂乃果「なんの!この大技で決めるよ!」ビュッ



穂乃果「《穴 翔 乳 閃(あなかけるにゅうのひらめき)》!!!」ブォォォォォォォン!




せいりあ「!?」




理亞「速い!?」



聖良「なんだ…!?」



理亞「だがそんな大振り…!」スカッ



聖良「いや、何かがおかしい!」



ズォォォォォォッ!!!



せいりあ「!?!?」



理亞「尻穴が吸われる…!?」ズズッ



聖良「これは…」ズズッ



穂乃果「おしまいだよ!!」ブォォッ!




ドガァッ!!!



希「にこっちはおるで」



4人「!?」



海未「希先輩!?」



ことり「いつからそこに!?」



希「悪いな~絵里ちが理事長とイチャイチャしてるからすることなくてずっとみんなの話を聞いてたんよ」



凛「全然気付かなかったにゃ」



希「…にこっちは今も戦っとる。葛藤しとる」



花陽「え?」



希「でも、もうそろそろ答えを出すはずや」



海未「まさか…」



ことり「学校やめちゃうんじゃ…」




希「ふふっそれは無いで」



穂乃果「な……」シュゥゥゥゥゥ…



聖良「どうしました?まさかそれが全力だなんて…」スッ



聖良「言いませんよね!!!?」ズガアアアッ!!



穂乃果「うぐっ……」ズズズ



穂乃果「どうして…どうして効かないの…?」



聖良「確かに、発想は面白いと思いました。初撃で生まれる尻穴内外の気圧差で引き寄せ追撃で仕留める大技…」



理亞「しかし我々にその技は効かない。そういった気圧的な技を使う者への対策として……」グググッ



シュポ!シュポ!シュポ!



ほのまき「!?!?」




理亞「尻穴で呼吸ができる」ニヤッ



聖良「正確には相手の戦術によって拡張したり収縮したりを自由自在に行えます。名付けて…」




せいりあ「《ユルメノトビラ》!!!!」ドドン



真姫「イミワカンナイ!!」



理亞「言ったはず。競女は遊びじゃない!!」ガッガッガッ



真姫「きゃっ!?」



聖良「あなたたちは頑張った方です。穂乃果さん、真姫さん。名前くらいは覚えておきましょう」ドガガッ



穂乃果「くっ…」




理亞「これで最後…競女のおままごとで我らに敵うと思うな!」ガッガッ



聖良「最初の約束、果たせそうにありませんね」ガッガッ




真姫「くっ…そんな…嫌……」



穂乃果「全然歯が立たないなんて…」



海未「それはない…って、何故そう言い切れるのですか?」



希「それはな?にこっちが…」







聖良「終わりです!」ブンッ



理亞「原点からやり直せ!」ブンッ




せいりあ「《Q.E.D~孤高の絶対値~(SELF CONTROL)》!!!」




「ちょっと待ちなさい!!!」




せいりあ「!?!?」



ほのまき「!?!?」



真姫「あなた…なんでここに…」



??「当然でしょ。だって私は…」





希「にこっちが…」





のぞにこ「「競女が大好きだから!」」ドドン



にこ「もう決めたわ。私はママの背中を見て育ったの。そしてこれからもずっとママの背中を追い続ける。だから許さない!ママの大好きな競女を汚すなんて!!あんたたち覚悟しなさい!!」ビシッ



聖良「ん?これはこれは…バックランサーの娘さんじゃないですか」



穂乃果「え!?じゃああなたが矢澤にこさん!?」



真姫「驚いたわ…でもあなた、戦えるの?」




理亞「なんだ…つまらないことで犬死にしたあの選手もどきの娘か…」




にこ「……」ピクッ





希「競女が好き、競女をするお母さんが好き。最初から競女がお母さんを死なせたなんて思ってへん。誰かに言われてとかじゃない。お母さんの背中を追い続けるって自分自信で決めて立ち直るんや。そうやって真っ直ぐ前を向いた時のにこっちは…」



花陽「……」ゴクリ



希「強いで」ニヤッ





にこ「……」フッ



理亞「消えた!?」



にこ「散りなさい」ブゥン



理亞「もう間合いに…」




にこ、「《尻刀~空丸~》!!」ザザンッ


理亞「……」


聖良「理亞、その子もさっさと片付…」



理亞「……」ドサッ



聖良「理亞!?」





バタン!!


ヒフミ「大変だよ!Saimpo SnowがUTXに入っていくのを見た人がいるって!」


海未「なんですって!?」



ことり「次はUTXが標的に!!」



凛「明日は我が身だにゃ…」



花陽「ダレカタスケテ…」



ヒデコ「それに…」



海未「??」



ヒデコ「どうやら穂乃果もいるみたいで……」



海未「穂乃果!?!?!?」



ことり「ホノカチャン!?!?!?」



希「こうしちゃいられへん!理事長に話つけてくる」ダッ




理事長「その必要はありませんよ」



希「おわっ!?」



全員「理事長!!」



海未「それはどういう…」



希「あれ?絵里ちは?」



理事長「フフッ…」



にこ「転倒ね…」スッ



穂乃果「凄い……」



真姫「尻筋が全く見えなかった…」



聖良「成る程。あなたもバックランサーの娘だけあって中々手練れのアウトファイターのようですね」スッスッスッ



にこ「この動き…」



真姫「にこさん気を付けて!」



聖良「《π証明》…勝ち筋が見えました」ダッ



穂乃果「向かってきた!?」



ガキィィィィィィィン!!!



にこ「くっ…なんて乳力なの…」ググッ



聖良「さっきのお尻の一撃、お見事でした。しかし胸競り合いになったらどうでしょう?その貧乳じゃ勝てませんよ」ググググッ



穂乃果「にこさん!!」



真姫「くっ…AAカップが裏目に出た!!」




にこ「……」グググ…



聖良「さあ、落ちてください!」ググググッ






にこ「…」ニヤッ



にこ「かかったわね」



聖良「!?」



聖良「なっ…胸が離れない!?」ググッ



にこ「数式、ちゃんと見直したの?」



聖良「一体何を!?」ググッ



聖良「!?」




にこ「……」プゥプゥプゥ



聖良「胸が…膨らんでいる!?」ググッ



にこ「私の胸は周囲から気体を吸収して一気に放つことができるの。そんなに擦り付けてきたらあなたの胸も離れないでしょうね」プゥプゥプゥ



聖良「くっ…そんな…まさか……」ググッ



にこ「この私を恐れず果敢に向かってきたことだけは褒めてあげるわ。でも、新しい公式とこの言葉を胸に刻んでおきなさい」プゥプゥプゥ



聖良「くそっ!!」ググググッ!!




にこ「【失敗は恐れずとも、ちっぱいは恐れよ】」スッ



にこ「《乳爆破(バスト・バースト)》!!!!!」

バブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!




真姫「きゃっ!?」ズズッ



穂乃果「凄い…衝撃が!」ズズッ





聖良「かはっ……」ビュンッ!!!




ザッパーン!!!




にこ「……」



真姫「あなた…」



にこ「真姫…だっけ?この間は悪かったわね」



真姫「……」



にこ「私はもう迷わないわ。あの子たちのお姉ちゃんとして…そしてママの娘として、競女の道を進むことに決めたの」



真姫「へぇ…そう」フフッ



にこ「だからそこの穂乃果!…だっけ!?」ビシッ



穂乃果「はっ、はい!?」



にこ「私を競女研究部にいれなさい!あんなはしたないデビュー戦みたいな試合ばっかして音ノ木坂に泥を塗る気!?私がビシバシ鍛えてやるからね!!」



穂乃果「はい!す、すみませぇぇぇん!!」



真姫「ふふっ…全く」



にこ「あんたはどうすんの?」



真姫「ヴェェ!?べ、別に入ってあげないこともないけど…」カミノケクルクル



にこ「決まりね」



穂乃果「うん!よろしくね!!真姫ちゃん!!にこさん!!」



にこ「いいわよにこで」



真姫「……」



穂乃果「真姫ちゃん?」





真姫「後ろ…」



穂乃果「えっ…」



ドゴッ!!



穂乃果「ぐっ……」ズザザザザザドゴッ!!




にこ「穂乃果!!」




ドガッ!!



にこ「きゃっ!?」ドサッ



聖良「お見事です。まさか私達が負けるなんて思いませんでした」



理亞「しかし条件はお前たち二人が勝つことで満たされる。第三者の介入は認められない」



真姫「そんな……」



聖良「さらばです。競女界が滅んでからまたお会いしましょう」






?「先に滅ぶのはあなたたちよ」



ほのにこまき「!?!?」



せいりあ「!?!?」





理亞「上か!姉様《π証明》を…」



聖良「ダメだ間に合わ……」




絵里「《露式尻要塞(ザ・ハラッセオ・コロッセオ)》!!!」



ズシィィィィィィィィィィン!!!



真姫「あ…ああ……」



せいりあ「………」シュウウウウ…




絵里「ふぅ…」



穂乃果「生徒…会長!?」



絵里「絵里でいいわ。あなたたち、帰ったら分かってるわね?」



にこ「うぅ…」



真姫「はい…」



絵里「それから穂乃果さん」



穂乃果「はい!?」



絵里「私を競女研究部にいれなさい」



穂乃果「え…」



穂乃果「えええええええええええ!?!?」



絵里「別に本入部するわけじゃないわ。あくまで一時的によ。私にはやらなければならないことがあるの」



穂乃果「やらなければならないこと?」



オーイ!!!



穂乃果「あ!!」



海未「穂乃果ー!!」タッタッタッタッ



ことり「ホノカチャ~ン!!」タッタッタッタッ



凛「あれっ!?」タッタッタッタッ



花陽「西木野さん!?」タッタッタッタッ



真姫「ヴェェ…」



希「絵里ち~!!!」



絵里「希!?」




海未「《尻剛弓》!!!」ドスッ



穂乃果「がはっ!?」



ことり「ホノカチャン!?」



海未「あなたは最低です!もしも選手生命を絶たれでもしたらどうしたのですか!?本当に心配したのですよ!!!」ブワッ



穂乃果「ごめん海未ちゃん…みんな……」



花陽「でも凄いです!この二人をやっつけるなんて!!」



真姫「正確にはにこちゃんと絵里先輩だけどね。私達じゃ歯が立たなかったし」



にこ「ちゃん!?」



凛「え!西木野さんも競女やるの!?」



真姫「あ、しまった…」



にこ「ちょっと!ちゃんづけって馴れ馴れしくない!?」



ことり「あ!バックランサーの!!」



希「な?ウチの言った通りやろ?にこっちは強いんやで」



にこ「う、うるさいわね!自分で決めたことなの!」



穂乃果「ふふっ。ここにいるみんな、部活に入ってくれるんだって!」



凛「にゃにゃ!?」



海未「本当ですか!?」



花陽「ということは、これで8人ですね!」




希「いや」



8人「!?」



希「9人や、ウチを入れて」



絵里「希!?」



希「やっぱりウチの占い通りや…いつかこの9人が揃うと思っとったで」スッ



ことり「そのカードは…?」



希「本格的なチームとして活動していくにはウチらだけのチーム名が必要や」



穂乃果「これは【ω's】…?」



海未「胸の形をしているので、【乳(ニュウ)ズ】と読むのではないでしょうか?」



凛「かっこいいにゃ!」



絵里「ふふっ希らしいわね」



穂乃果「よーし!!にゅーず!!」



9人「乳尻(ニューヒップ)~スタート!!」



オハヨー!
ミンナオハヨー!
ニュースミタ?


絵里「……」テクテク



絵里「……」パサッ



【Saimpo Snow ついに御用!お手柄音ノ木坂競女研究部ω's!!】



絵里「記事にもなってるわ」テクテク



絵里「……」



絵里『内浦にあの子が……』



理事長『小原鞠莉。"競女の天才"。幼い頃から様々な国を渡って大きな大会に出場し必ず優勝をかっさらって行く。あなたが小学生大会の決勝で敗れた子よね?』



絵里『はぁ…ホント、理事長は趣味が悪い。人の過去をこねくりまわして何が楽しいのですか?』



理事長『ふふっ。別にあなたを陥れようとしているワケじゃないわ。あなた、その大会の優勝に大きく期待をかけられていたから負けた時のショックが大きすぎて…』



絵里『ええ、やめました。彼女に宣戦布告をしたにもかかわらず…情けない。私は彼女から、競女から…いえ、自分から逃げたんです。もう彼女に合わす顔などありません。彼女もガッカリして…いえ、もはや私のことなんて忘れてしまっているわ』



理事長『これ、ちょっと見てくれる?』スッ



絵里『?』



絵里『これは…記者会見?』




『鞠莉さん、次は日本へ行かれるということでしたが意気込みを一言!』



鞠莉『んーそうねぇ?いつもみたいにどんな子が相手でもお尻でポイ!するだけだわ♪』



絵里『相変わらずね』



鞠莉『あ、そうそう!私が昔お尻をぶつけたことがあるロシアンガール、彼女があの後ジャペァンに行ったって聞いたからどこかで会えたらラッキー!だなんて思ってるわ♪』




絵里『!?』



絵里『これって…』



理事長『あなたのことよ、綾瀬さん。学校のためとは言わないけれど彼女のためにも…いえ、自分のためにも競女をまた始めてみないかしら?』




プルルルルルル!!




理事長『はい、音ノ木坂学院理事長の南です』ガチャ



絵里『競女をもう一度…』



理事長『え?UTXにSaimpo Snowが!?』




絵里『!?』



理事長『ええ…ええ。分かりました』ガチャ…



理事長『綾瀬さん。私はこれから…』




理事長『!?』



理事長『いない…』





絵里『はぁ…はぁ…はぁ…』タッタッタッタッ




理事長『そう…決めたのね。頼むわよ綾瀬さん』フフッ



絵里(そうね…)



絵里(とにかく今は…)



穂乃果「絵里ちゃーんおっはよー!」バサッ



絵里「わっ!?ちょ…穂乃果!」



穂乃果「早く早く!部室に来て!!」タッタッタッタッ



絵里「もう~なんなのよ朝から」タッタッタッタッ




絵里「ふふっ…」タッタッタッタッ





穂乃果「みんなおはよう!」バタン




7人「おはよう!!!!!」




絵里(この子たちと進んでいくわ!)




海未「絵里も、おはようございます」



絵里「おはよう…みんなどうしたの?あらたまっちゃって…」



希「みんないくでぇ?」



凛「せーの!!」



バサッ!!



絵里「!?」



絵里「このポスターは……廃校がなくなった!?」



花陽「はい!あのSaimpo Snowを捕まえたことに加え競女の実力が認められ、廃校が見送られたのです!」




絵里「そうだったの…驚いたわ。まさかこんな形で廃校が無くなるなんて…」



真姫「まぁ当然よね。あんな痛い思いしてまで頑張ったんだから」カミノケクルクル



にこ「ふふん!実質にこのおかげよ!あんたたち感謝しなさい!」



真姫「捕まえたのは絵里でしょ?」



にこ「う、うるさい!」



ことり「ん?廃校が見送られたのは音ノ木坂学院が競女強豪として認められたから…ってことだよね?」



海未「ええ。と、言うことはこれから試合も増えますし部活にさらなる力を入れなければいけません」




理事長「その通りよ」



9人「!?」



理事長「…と、言っても年々入学者の減少により浦の星も廃校の危機に陥っているの。おそらく、世に名を轟かせた音ノ木坂との試合の勝敗で廃校の有無が決まるんじゃないかしら…」



花陽「それなら負けてあげた方が…」



真姫「そもそも勝てるかどうかも分からないけどね…」



理事長「無論、私達も競女強豪校を謳って臨むわけですから、試合に負ければまた廃校問題にぶつかるのは免れないでしょう」



9人「!?」



希「じゃあ勝った方が生き残るってわけやな」



にこ「面白そうじゃない」




理事長「試合は二週間後の日曜日。健闘を祈っているわ…」スッ



パタン…



ことり「内浦…一体どんな人たちが…」



海未「とにかくこの二週間でみっちり鍛え上げましょう。試合への不安は練習でしか解決できませんから」



絵里「……」



ギュッ



絵里「!!」



穂乃果「大丈夫だよ…絵里ちゃん!」



絵里「ええ、ありがとう」ギュッ



理事長「駿河競女養成学校を知っているかしら?」



花陽「確か…静岡県清水市にある競女選手育成所…」



希「そこから生まれる選手は皆粒揃いで、今のランキング上位もほとんど駿河のOGが占めてるって話やな」



理事長「ええ。同じくその駿河湾に属し、競女を専門として扱う高校があるの。それが」



絵里「内浦…浦の星女学院」




凛「にゃ!?確かそこって」



理事長「ええ。駿河競女養成学校と提携しハイレベルな訓練を受けています。実力は全国一位…」



穂乃果「……」ゴクリ

主です
30と31逆ですすみません



ザザーン…



?「次の試合、東京の音ノ木坂とだって」



???「!?」



??「Saimpo Snowを捕まえたことで一気に有名になったのかな。でも、私たちも廃校がかかってるんだし負けるわけにはいかないよ」



?「そうだよ曜ちゃん!いつもみたいにすぐ終わらせてあげよう!!」



???「……」



曜「あ…梨子ちゃん、音ノ木坂出身なんだっけ?」



千歌「ご、ごめんね!?」



梨子「ううん、いいの。むしろ…」



千歌「??」





梨子「本気でぶっ潰してやりたいと思ってるから」ズォッ



二週間後…


チュンチュン…


真姫「……」コソコソ



真姫「行ってきま~す」コソコソ




真姫父「真姫」ヌッ



真姫「ひっ!?」



真姫父「試合に行くのか?」



真姫「え…ええそうよ!悪い!?私は…」



スッ



真姫「!?」



真姫父「カツサンドだ」



真姫「えっ…」



真姫父「……」



真姫「……」



真姫父「頑張ってきなさい」スッ




真姫「!!」




真姫「あ…ありがとパパ!!」タッタッタッタッ




真姫父「……」



真姫母「全く…どっちも不器用なんだから」クスッ



穂乃果「……」モグモグ…



凛「……」モグモグ…



穂乃果「……」モグモグ…



凛「……」モグモグ…



穂乃果「うぅ……」



ほのりん「あああああああああ!!!」



凛「いつになったら進むにゃこのバス!!」



穂乃果「目の前に学校があるのに全然付かないよ!」



花陽「噂通りの田舎…ですね」モグモグ



こと「道も一本だけなんだね…」モグモグ



真姫「こんなに車が渋滞するなんてこと滅多にないんじゃない?」



希「それだけウチらの試合が注目されてるってことやね」



にこ「くーくー…」



海未「すーすー…」



真姫「ほらにこちゃん、海未、もうすぐ着くわよ起きて」ユサユサ



絵里(ここに彼女が…)



ほのりん「うわあああああ大きい!!!」



真姫「流石No.1の高校ね。プール諸々競女の設備だけ異様に整っているわ」



「ようこそ音ノ木坂学院の皆様、控え室はあちらになります」



穂乃果「みんな行くよー!」




穂乃果「ん?」




梨子「……」




穂乃果「あの子…確か音ノ木坂に…」



梨子「……」キッ




穂乃果「ひっ」




梨子「……」スタスタスタ




海未「どうしました穂乃果…?」




ことり「あれ?あの子確か…」




穂乃果「私…何かしたっけ?」



花陽「わぁ~!!」



にこ「なによこの水着!!すっっっごくかわいいじゃない!!!」



海未「頂上決戦の舞台にふさわしい水着ですね」



絵里「ハラショー。これ全部ことりが作ったの?」



ことり「えへへ…///」



理事長「みなさんおはようございます」



7人「おはようございます!!」



真姫「ミーティング始まるのに穂乃果と希はどこ行ったのよ」



凛「さっきトイレに行くって言ってたにゃ」



ジャパァァァァァ…



穂乃果「はあ…スッキリした」ザァァァァァ



穂乃果「あ…ハンカチ持ってなかった」




梨子「おトイレおトイレ…」タッタッタッタッ



穂乃果「まあいいや」パッパッパッパッ





ビシャビシャビシャビシャ





梨子「……」ポタ…ポタ…ポタ…




穂乃果「あっ」



梨子「あなたは」




穂乃果「ひっ」




梨子「どこまでも私を狂わせる!!」




穂乃果「ご、ごめんなさい!!」




梨子「許さない!!!」ズォッ




穂乃果「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」



ボヨ~ン!!



梨子「きゃっ!?」ズザザザザ



希「穂乃果ちゃんに何の恨みがあるか知らんけど、ランドの外で尻を振り回すのは競女選手として関心できんな~」スッ



穂乃果「希ちゃん!」



梨子「うるさい…」




??「ごめんなさい!!」



のぞほの「!?」



梨子「千歌ちゃん!!」



千歌「梨子ちゃんダメだよ!!ランド以外でお尻を振り回したら失格になっちゃうでしょ!!」プンスカ



梨子「ご…ごめんなさい…」



穂乃果「あ、あの~」



千歌「音ノ木坂学院競女研究部ω'sの部長高坂穂乃果さん!」



穂乃果「は、はい!!」



千歌「私、浦の星女学院競女部【Assours(アスア)】の部長高海千歌です!本日はよろしくお願いします!」ペコリ



穂乃果「う、うん!よろしくお願いします!」



千歌「世間ではお互いの学校をかけて…なんて言われてるけど、そういういざこざ無しに精一杯力を出し尽くしてぶつかりあいましょう!」スッ



穂乃果「はい!」ギュッ



穂乃果「!?」



穂乃果(なんだろう…見た目は明るくてキラキラしてる女の子なのに、手から伝わる重くどんよりとした殺気のようなオーラ…)



千歌「ではレースでお会いしましょう!」タッタッタッタッ



梨子「待って千歌ちゃん!!」タッタッタッタッ



穂乃果「……」



希「ほな、うちらも行こか」



穂乃果「う、うん…」



理事長「今回のレースは三対三のチーム戦を三回行い、先に二勝したチームの勝利です。今からチーム分けを発表します」



理事長「第一レース…星空凛、矢澤にこ、東條希!」



凛「凛は先鋒にゃ!」



にこ「あんたたち、足引っ張るんじゃないわよ!?」



希「お、にこっち生意気言うとワシワシするで~?」



にこ「ひっ!!」



理事長「第二レース…小泉花陽、西木野真姫、絢瀬絵里!」



真姫「中堅…」



花陽「緊張します…」



絵里「大丈夫よ。リラックスして臨みましょ?」



理事長「第三レース…園田海未、南ことり、高坂穂乃果!」



ことり「大将戦だね…」



穂乃果「絶対勝とう!」



海未「ええ!負けるわけにはいきません!」




理事長「今回戦うのは実力No.1を誇る内浦の浦の星女学院。今までの相手とは格が違います。廃校のことは置いておいて、この二週間で各々が培った力を全力で出し切って悔いの無い戦いをしてください」



9人「はい!!」



穂乃果「いくよ!!ニューズ!!」



9人「ニューヒップゥ…スタート!!」



バンッ!



ダイヤ「もう試合の時間だと言うのに鞠莉さんは一体どこで何をしているのですか!?」



果南「まさか…日本に来たばかりなのにまたどこかへ高飛びしたんじゃ…」ビシャビシャポタポタ…



曜「うーん…体が固くなっちゃう」コキコキ



ルビィ「うゆゆ…」オロオロ



花丸「ルビィちゃん、大丈夫ずら」



美渡「仕方ない…順番を変えるか」



千歌「みんな!!鞠莉ちゃんは絶対戻ってくる!!仲間を信じよう!!そして、今日は悔いの残らないよう全力で挑もう!!」



曜「そうだね千歌ちゃん!!」



千歌「Assours(アスア)!!」



8人「サーンシャイン!!」プリッ



キラーン!



しいたけ「ワン!」



実況「さあ始まりました本日のレース!!今回は全国実力No.1を誇る内浦のAssoursと、あのSaimpo Snowを倒した音ノ木坂ω'sによる廃校阻止をかけた注目の一戦だぁぁ!!!」




ワァァァァァァァァァァァ!!!




実況「第一レースの選手の入場!!赤い水着がω'sの星空凛選手、東條希選手、矢澤にこ選手だ!!」



凛「凄い観客の数だにゃ…」



にこ「それだけ注目されてるってことね」



美渡「ん?あの子…確かバックランサーの娘じゃ…」



美渡「へえ。面白いじゃん」ニヤッ




穂乃果「3人とも頑張れー!!!」



海未「……」



海未(今まで希は練習中に一度も尻技胸技を見せませんでした。実力は未知数…一体どんな戦い方をするのか…)




理事長「……」



実況「続きまして青の水着!!Assoursの渡辺曜選手、津島善子選手、桜内梨子選手!!!」



曜「ヨーソロー!!」



善子「堕天使よ…我が尻の呼びかけに応えよ…って!!ヨハネよヨ・ハ・ネ!!」



梨子「ちっ…あの人はいないか…」



希「残念やったな~大好きな穂乃果ちゃんとお尻合わせできなくて」



梨子「……」ピクッ



梨子「言っていればいいわ。すぐに落としてあの人に絶望を教えてあげるんだから…」




実況「今回のランドはこれだ!!」




プシュゥゥゥゥゥゥ…バサッ!!!




6人「!?!?」



凛「にゃにゃ!?真っ暗になったにゃ!」



梨子「ランドを黒い幕が覆った…?」




実況「このランドは特殊な黒いビニールハウスに包まれた真っ暗なステージ!!なお、観客席では特殊赤外線カメラで中の様子をご覧になれます!果たして両選手はこの暗闇をどう攻略するのか!!」



アナウンス「制限時間は10分、特殊ビニールに体が触れるのは構いませんが、内部で転倒したり、ビニールを突き破って落水した場合LOSERとなります。レース開始5秒前…4…3…2…1…」



カラン!カラン!カラン!



凛「くっ…何も見えないにゃ。とりあえず目が慣れるのを待つしか…」



ズォォォォォォッ!!!




にこ「凛!右よ!!」



凛「にゃ!?」バッ



ポヨ~ン!!



にこ「特殊ビニールをバネにした!?」スッ




曜「ヨーソロー!!」




曜「《起承転尻~跳跳Q(ホッピンQ)》!!!」ドガッ!!



凛「くっ…」ズザザッ



にこ「凛!!」



曜「《対地尻式~前逆さ宙返り三回半抱え型》!!!」ドゴッ!!!




にこ「くっ……」ズザザッ



曜「ほっ!」スタッ!




実況「渡辺選手の連撃に星空選手、矢澤選手共に翻弄されているぞ!!!」



凛「くっ…速くて重いにゃ…」



にこ「どうして暗闇で自由に動き回れるの!?」



千歌「さすが曜ちゃんだね!」



ダイヤ「ええ。彼女は高飛び込みの選手ですからその運動神経は随一。更に得意な体感天気予報を競女に応用することで空気だけで敵の位置や動きを感知できますの」



美渡「ウォーミングアップにはちょうどいいかもね」




曜「はぁっ!やっ!!」ガッガッ



凛「うっ…!」ズズッ



曜「セイッ!ヨーソロー!」ガッガッ



にこ「くっ…」ズズズッ



梨子「曜ちゃん!!準備できたよ!!」




善子「いつでもいいわ!」




曜「OK!丁度体が温まってきたところだよ!!」バッ




にこ「何をする気!?」



ようよしりこ「点火!!!」プルプルプルプルプルプル



にこりん「!?!?」



海未「あれは一体…!?」



真姫「同時に乳首を弄りだした!?」




ようよしりこ「はぁっ!!!!!」



ピカーン!!!!!!



凛「うっ…まぶし……」バッ



にこ「乳首に明かりが灯ってる!?」



ようよしりこ「散!!!!!」シュバババババババババ




実況「胸で夜空を照らしたい!!なんと!!6つの輝きを胸にビニール内を縦横無尽に駆け回っているぅぅぅ!!!!」




にこ「くっ…さっきよりは見えるのに速すぎて姿を捉えられない!!」





梨子「これぞ内浦の伝統芸能よ!!夜の街を…そして、私たちの未来を照らす胸夜空…名付けて!!」シュバババババババババ




ようよしりこ「《素乳提灯(スパイランタン)》!!!」ドドン



善子「さあ、あなたたちが地獄の底に堕ちるのも時間の問題よ!!」シュバババババババババ



凛「くっ…このままじゃ…」



曜「そろそろいくよ!」シュバババババババババ



曜「ん?」シュバババババババババ



ピカーン!!!



曜「月?さっきはこんなものなかったような…」シュバババババババババ




ズォォォォォォドガッ!!




曜「ぐあっ!!」ビュン




梨子「曜ちゃん!!」



ドガッ!!



梨子「きゃっ!?」ズザザザザザ



曜「なんなの…?」



曜「!?」



曜「あれは…月じゃなくて尻!?」




希「ふふっ…素尻チュアルやろ?」




凛「希ちゃん!!」




にこ「助かったわ!!」




絵里「希は練習中に技を見せなかったのではない…見せられなかった。月と契約して繰り出すその尻は夜にしか輝けないから!!その技は暗闇を照らす光となる…名付けて…」




のぞえり「《月結尻(ケツケツケツ)!!!》ドドン



実況「なんと東條選手の《月結尻》が《素乳提灯》を打ち下した!!!」




にこ「姿が見えればこっちのものね!!」




凛「反撃いっくにゃー!!!」




曜「くっ…まさかあの合体技を破られるなんて…」




梨子「屈辱よ…」





善子「何怯んでるのよ!」




曜「!!」



梨子「善子ちゃん!」



善子「姿が見えたところでこのヨハネ達に勝てるわけなんてない。それに……」



希「!?」



希「なっ…《月結尻》でもあの子の下半身が照らせない!?」





善子「この《暗黒尻質(ダークオマター)》は光をも呑み込む…」



善子「更に…《堕天尻》!!!」ズォォォォォォォォォ!!!




絵里「何よあれ!?」



穂乃果「尻が堕ちた!?」



にこ「くっ…奴の尻力が増加していく!?」ビリビリ



希「!?」



善子「さあ、このヨハネの尻に宿りし最愛の堕天使【ルシリフェル】よ。彼女達に裁きの尻槌を下さん!!」ズォォォォォォォォォ!!!




希「尻から堕天使が!!?」



凛「任せるにゃ!!」ダッ



ドガッ!!!



凛「ぐあっ!!」ドガァッ!!!



にこ「凛!!」



希「凛ちゃん!!」



実況「星空選手!!特殊ビニールに勢いよく叩きつけられた!!」



凛「くっ…負けないにゃ!!」ダッ



善子「《堕天尻》!!!」ブォォォォォォォ!!




ズズン…



凛「か…は……」



花陽「凛ちゃん!!!!」



海未「いけません…急所に入りました!」



善子「終わりよ」ズズッ



ドゴッ!!!



凛「がはっ…!」ダンッ!!



実況「星空選手!またしても叩きつけられたぁぁぁぁ!!!試合続行不可能か!?」




凛「……」ズズズ




にこ「凛!!」



希「凛ちゃん!しっかりしい!!」





凛(あぁ…意識が飛びそうにゃ…)




凛(どうすれば…どうすればいいんだろう…)




凛(なんだかこの絶望感…デジャヴだにゃ……)




凛(そうにゃ。あの時の…!)



まだ小さかった時の冬、かよちんの家の物置の下で猫が生まれたんだにゃ




ロリ凛『かよちんどうしよう!!猫ちゃんの鳴き声が全然聞こえないの!!』




ロリ花陽『凛ちゃん慌てないで!今日も何回も声が止むことがあって…』




ロリ凛『わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!どうしようどうしようどうしよう!!!』オロオロ




ロリ花陽『り、凛ちゃん…』




ニャーニャーニャー




ろりんぱな『わぁぁぁぁぁぁ…///』



ロリ花陽『5匹みんな生きてたね!よかった!!』



『ニャー』フリフリ



ロリ凛『ふふっ、見てかよちん。この子お尻の穴見せてくるよ!』



ロリ花陽『猫の習性なのかな?ありがとうって言ってるのかもね!』



ロリ凛『よーし、この子の名前は【穴丸】
に決まり!よろしくね穴丸!』



穴丸『ニャー』フリフリ




けれど……



ろりんぱな『うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!』



あの日から必死にお世話したんだけど…
内二匹は死んでしまった。
その一匹が特に可愛がっていた穴丸。
泣いて泣いて…涙が枯れるまで泣いて…

それからしばらく経って、奇妙なことが…



ロリ花陽『~なんだよ!!』



ロリ凛『凄いにゃ!!』



ロリ花陽『にゃ?』



ロリ凛『あ…』



ついつい語尾に出てしまう「にゃ」
これを言うと、穴丸が側にいてくれる気がする…
いや、側と言うより凛の中に…



凛(あはは…こんな時に何を思い出してるんだろう…)




グルルルル…



凛(!?!?)



ごめんね凛ちゃん…怖がらないで…



凛(あ…穴丸!?)



うん。ずっと凛ちゃんの中で見守っていたんだよ



凛(ごめん…ごめんね…穴丸のこと守れなかった…凛、穴丸を死なせちゃった…)



ううん。僕知ってるよ。凛ちゃんと花陽ちゃん、寒い中僕たち兄弟を助けるために必死だった。大切に育ててくれた。僕たちのためにいっぱい笑って…いっぱい泣いてくれた。



凛(穴丸…)



だから今度は僕が力を貸すよ!
一緒に戦おう、凛ちゃん!



凛(うん!!)スゥゥゥゥゥゥゥ…




花陽「凛ちゃん!!!!」



凛「……」スクッ



実況「星空選手!またしても立った!!凄い根性だ!!」



にこ「凛!もういいわ!!」



希「ウチらでなんとかする!凛ちゃんは休んでええで!!」



善子「《堕天尻》!!!」ズォォォォォォ!!!



凛「……」ダッ



花陽「凛ちゃん!!!!!!」




ズドォォォォォォォォン!!!




希「凄い力や…」ビリビリ



にこ「凛は…」ビリビリ




善子「!?!?」



凛「『もう負けないにゃ!』」グググッ



善子「なっ…急に力が上昇した!?」グググッ




実況「なんと星空選手!!さっきとは打って変わって尻競り合いに持ち込んでいるぞぉぉ!!!」



海未「この力…凛の中に眠っていたあの力が目覚めたのでしょうか…一体あれは」



花陽「やっぱり…凛ちゃんと模擬レースした時に感じたあの懐かしさは穴丸だったんだね……よかった…よかった…」ギュッ



海未(花陽はあの力の正体を分かっているようですね…二人の絆故に生まれたものなのでしょうか?)フフッ




善子「くっ…」グググッ



凛「『負けないにゃ!!』」グググッ



曜「善子ちゃん!!」バッ



梨子「手助けするよ!!」バッ



にこ「尻競り合いに加担するなんて卑怯ね!希!!」バッ



希「まかしとき!!」バッ



曜「浦の星女学院は…」



梨子「私達が守る!!」




ようりこ「ようりこ式合体技
《夢を駆けるは双尻の劔(Daydream Warrior)》!!!!」



希「《月結尻》!!!」ピカーッ



にこ「バックランサーの娘!なめんじゃないわよ!!」ズォォォッ!!!



にこ「《尻刀マヤカシ~月見で一杯~(Daydream ah?)!!!!」ズォォォッ!!




ドゴォォォォォォォォン!!!!



曜「善子ちゃん!!」バッ



梨子「手助けするよ!!」バッ



にこ「尻競り合いに加担するなんて卑怯ね!希!!」バッ



希「まかしとき!!」バッ



曜「浦の星女学院は…」



梨子「私達が守る!!」




ようりこ「ようりこ式合体技
《夢を駆けるは双尻の劔(Daydream Warrior)》!!!!」



希「《月結尻》!!!」ピカーッ



にこ「バックランサーの娘!なめんじゃないわよ!!」ズォォォッ!!!



にこ「《尻刀マヤカシ~月見で一杯~(Daydream ahe)!!!!」ズォォォッ!!




ドゴォォォォォォォォン!!!!



曜「ぐぁぁっ!!」バビューン!!!



梨子「きゃあああああ!!!」チュドォォォン!



にこ「うぅっ!!」ヒュォォォォン!!




ビリビリビリビリビリビリ!!




曜「くっ!!!」ザッパーン!!!




にこ「凛!希!あとは頼んだわよ!」ザッパーン!!!



希「にこっち!!」




アナウンス「渡辺選手、矢澤選手、落水!LOSER!!」



実況「ここで渡辺選手と矢澤選手が脱落!!両チーム一名ずつ失ったぁぁぁぁ!!」



実況「そしてなんと!!技の衝撃で特殊ビニールが完全に破れてランドが剥き出しになっているぞぉぉぉ!!!」



希「アカン…明るみだと《月結尻》の効果が…」シュボッ



梨子「危なかったわ。もう少しで落水するところだった…ここで落ちたらあの人に絶望を与えることができなくなるわ」



希「なんでや…なんでそんなに穂乃果ちゃんを目の敵にするんや!!」



梨子「当然でしょ!!私はあの人のせいで転校するハメになったのよ!!!」



希「!?」



穂乃果「えっ!?」



ことり「確かに…桜内さん、去年突然転校しちゃったよね…」



海未「穂乃果!あなたまさか…影でいじめをしていたのではないでしょうね!?」



穂乃果「ち、ちがうよー!!」



希「どういうことや!?」



梨子「……」



キーンコーンカーンコーン



梨子『よいしょ…よいしょ…』エッサホイサ



『梨子ちゃんおはよう!…って、その荷物どうしたの?』



梨子『お、おはよう…あはは、ちょっとね…美術部で使うから…』



『重そー。あたしも運ぶの手伝ってあげるよ!』



梨子『いやいやいやいやいや!!!大丈夫!!ホントに大丈夫だから!!』アセアセ



『ふーん』



梨子(危なかった…今日入荷した同人誌たちを朝イチで手に入れたのよ…とりあえず美術部のロッカーに隠しておかないと…)



穂乃果『遅刻遅刻ー!!!!』タッタッタッタッ



ドガッ!!



梨子『きゃっ!?』




ドサドサバサバサ…



穂乃果『ごめーん!!』タッタッタッタッ




梨子『いたたた…』



『これは…壁ドンレズ特集…壁クイ百合全集…乙女式変態塾…』



梨子『ダメ!!読まないで!!』



先生『こら高坂!!!廊下を走るな…って、桜内!!その雑誌はなんだ!!!』



梨子『違うんですこれは!!』



『わー桜内さんああいうの読むんだ』ヒソヒソ


『清楚で大人しいのに意外ね』ボソボソ


『まあ人は見かけによらないって言うし』クスクス




梨子『いや……』



梨子『いやああああああああああああ…



穂乃果「えぇ…」



ことり「それはちょっと…」



海未「穂乃果、先程は怒鳴って申し訳ありませんでした」




梨子「だからよ…あの人のせいで私のあんな趣味がみんなにバレてあそこにいられなくなっちゃったのよ!!」



希「ふーん。分からんな~」



梨子「!!」



希「本当に自分の趣味なら堂々としていればええやん。価値の分からない他人の目なんて気にせず堂々としていればええやん」



梨子「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!!!」



梨子「いいわ。あなたもあの人の味方なのね。今すぐ落としてあげる。お尻の光らないあなたなんて…」バッ



希「速い!!」



梨子「怖くないから!!」グッ



梨子「《尻クイ》!!!」ビュン!!



希「くっ!!」スッ



梨子「《胸ドン》!!!」ズゴッ!!



希「がはっ!?」




梨子「乳首覚醒!!」シャキーン!




梨子「《コリコ梨子PLEASE!!》!!!」ギュィィィィィィィィィィン!!!




希「ぐわぁぁっ!!」ズズズズズズ




実況「出たぁぁ!!!桜内選手の大技だぁぁ!!!東條選手、尻で受け止められるか!?」



梨子「無駄よ。明るみの月は病める月…私の乳技を止められるワケないわ!!」ギュィィィィン!!!



希「くっ…」ズズズズズズ




梨子「落ちなさい!!」ギュィィィィン!!!!



希「アカン…もうダメや……」ズズズズ…







希「なーんてな」ニヤッ




ボコボコボコボコボコボコボコ!!!




梨子「!?!?」



梨子「何!?」



実況「なんと東條選手!!尻をボコボコに凹ませて桜内選手の胸技を受け止めたぞぉぉぉぉぉ!!!」



絵里「どうして!?希の尻技は暗がりじゃないと…」



理事長「クレーターね」



絵里「!?」



理事長「月と契約した彼女の尻はただ光るだけじゃない。尻の筋肉を細かく凹ますことでまるでクレーターのようにいくつもの窪みを作ることができる…そう、名付けて…」





希「《月穴結双尻(ケツケツケツケツケツ)》!!!!」ドドン



絵里「ケツケツケツケツケツ!?ハラショー希!まだ技を隠し持っていなのね!」



海未「ケツケツケツケツケツ…ですか」フムフム



花陽「ケツケツケツケツケツです!」



真姫「ケツケツケツケツケツ!?
イミワカンナイ!!」



ことり「け、ケツケツケツケツケツ…」



穂乃果「ナイスケツケツケツケツケツ!!」



美渡「ケツケツケツケツケツ…聞いたことがない!!」



ダイヤ「ケツケツケツケツケツ…とんでもない威力ですわ…」



果南「梨子の技を受け止めるなんて…ケツケツケツケツケツ…やるね」ビシャビシャポタポタ…



しいたけ「ワン!」



梨子「くっ…ケツケツケツケツケツですって?そんなフザけた技…」グググッ



希「梨子ちゃん…だっけ?」ボコボコボコボコ



梨子「!!」グググッ



希「確かに、みんなの前で同人誌がばら撒かれたのは恥ずかしいことかもしれん…」ボコボコボコボコ



梨子「何を…!」グググッ



希「けどな!その後勝手に逃げたのは自分やん!!それだけならまだしも影でウジウジ穂乃果ちゃんを逆恨みするなんて…」ボコボコボコボコ





理事長「現時点での尻競り合いの力は互角…しかし、凹んだ筋肉が一斉に元に戻った時に生じる力は…」





希「もっと恥ずかしいで!!!!!」
ズババババババババババババ!!!!!




梨子「きゃあああああ!!!」ビリビリビリビリ




ザッパーン!!!




理事長「月とスッポンポンよ」フッ



アナウンス「桜内選手落水!LOSER!!」



希「アカン…ウチももうダメや…」ドサッ



アナウンス「東條選手転倒!LOSER!!」



善子「はぁっ!!」ズォォォォォォ!!



凛「『にゃぁぁ!!』」グアッ!!!




ズザザザザザザザザ……




善子「はぁ…はぁ…中々やるじゃないの…」ズォォォォォォ…



凛「『はぁ…はぁ…足がもう限界にゃ…』」



まずい…凛ちゃん!これ以上の競り合いは凛ちゃんへの負担が大きすぎる…次で決めるよ…!



凛「『分かったにゃ!!』」ゴゴゴゴゴゴ




善子「くらいなさい…このヨハネとルシリフェルによる真の裁きを!!」ゴゴゴゴゴゴ



実況「ここは両者、次の一撃で決めるつもりだぁぁ!!!」



花陽「凛ちゃん!!!頑張って!!!」



真姫「負けんじゃないわよ凛!!!」



花丸「善子ちゃん!!決めるずら!!!」



ルビィ「よ、善子ちゃん!頑張ルビィ!!」オドオド



善子「深淵の果てで眠りなさい!!」ズォォォォォォォォ




凛「『行くよ穴丸!!』」シュタタタタタタタ



うん!凛ちゃん!!



善子「尻を貪る我が堕天使…胸も屠るは我が堕天使…」ズォォォォォォォォ



凛「『獣人分身!!』」シュタタタタタタタ



凛「『獣人体術奥義…』」シュタタタタタタタ







善子「《尻楽園~堕罪のパラディッソ~》!!!!」ズォォォォォォォォォォォォ!!



凛「『《牙乳牙(がにゅうが)》!!!』」




チュドォォォォォォォォォォン!!!




花陽「凛ちゃん!!」



花丸「善子ちゃん!!」



実況「な…なんということでしょう…強烈な技のぶつかり合いにより煙が立ち込めています……」



海未「凛……」



理事長「……」



美渡「……」ゴクリ



実況「果たして…結果はどうなっているのでしょう…」





実況「おおっと!!!」





善子「……」




凛「……」




実況「立っています!両選手辛うじて立っています!!」



善子「……」フラッ



凛「……」クラッ



ドサッ……



実況「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっと!!!!両選手同時に倒れたぁぁ!!!」




穂乃果「凛ちゃん!!」




ルビィ「善子ちゃん!!」




アナウンス「津島選手、星空選手、転倒!LOSER!!よってこのレース、ドロー!!」




カラン!カラン!カラン!




ワァァァァァァァァァァァ!!!



希「ふふっ…よくやったで凛ちゃん…」



にこ「ありがとう…凛…」



理事長「もしもし救護班、急いで!!」



美渡「担架持ってこい!!」




実況「衝撃…衝撃の尻末です…!浦の星、流石でした。No.1の実力を見せつけました!しかし、音ノ木坂もそれに全く劣らない戦いぶりでドローに持ち込みました!!素晴らしい試合でした!!!」



花丸「みんな大丈夫ずら!?」



曜「ごめんなさい…勝てなくて…」



ダイヤ「いえ曜さんも梨子さんも善子さんも立派でしたよ!!」



果南「善子!曜!梨子!ナイスファイト!!」ビチャビチャジョバババドボボボボボ



善子「だから私は善子じゃないの!ヨ!ハ!ネ!!」


ワーワー
ギャーギャー


梨子「……」



千歌「りーこちゃん!」ヒョコ



梨子「千歌ちゃん…私……」



ギュッ



梨子「!?」



千歌「梨子ちゃんの居場所はここにあるんだから、もう悲しんだり悩んだりしないでね」



梨子「……」



梨子「うん…」グスッ



希「ごめんな…ウチが立っていられれば…」



にこ「私こそ最初に落ちて…無様だったわ」



理事長「いえ、皆さん本当によく頑張りましたよ」



真姫「そうよ。誰も責められられないわ」



海未「本当にお見事でした!」



ことり「ゆっくり休んでね!」



希「みんな…」



絵里「あれ?そう言えば凛と花陽は?」



穂乃果「あれ?確かさっき救護室に…」



凛「……」スゥスゥ




花陽「凛ちゃん…お疲れ様…」




凛「あ……」




花陽「?」




凛「あな…ま…る……」




花陽「!!」




花陽「……」フフッ




花陽「そうだね…」





花陽「レースが終わったら行こうね…穴丸のお墓参り…」ギュッ



実況「さあ!続いては第二レース!!選手の入場だ!!」」




実況「ω'sからは小泉花陽選手!西木野真姫選手!綾瀬絵里選手が出場だぁぁ!!」




花陽「凛ちゃん…待っててね…!」



真姫「残るは二戦…これで負けたら勝利は無くなる…」




実況「続いてはAssoursから、国木田花丸選手、黒澤ダイヤ選手…えー、選手の入れ替えにより黒澤ルビィ選手の入場となります」




絵里「やはりいないのね…マリー…」




ルビィ「ピギィィ!?そうだった急がないと!!」オドオド




花丸「ルビィちゃん早く!!」




ダイヤ「全く…鞠莉さんたら…」




ババババババババババ……




全員「!?!?!?」



実況「ご、ご覧ください!!会場上空に謎のヘリが迫っています!!!」



ダイヤ「アレは…!!!」



理事長「来たわね」



美渡「はぁ…なんてド派手な登場を…」




絵里「まさか…!?」




鞠莉「2日ブゥリデスカ」



鞠莉「ハァイ、久しぶりね!エリチカ!」





END 《後編へ続く》


NEXT HIPS WORD


《山彦尻》
《Topless World》


尺の都合で中編が入ってしまいました申し訳ありません。
次こそ本当の後編です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

乙尻

謎のクオリティの高さ

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