提督「鎮守府シミュレーター?」 (26)
大淀「そうです」
提督「なにそれ」
大淀「先日開発された、疑似的に提督が管理する鎮守府を体験できる、いわゆるゲームですね」
提督「それが何で俺のところに?」
大淀「これは後々訓練学校の艦娘・提督候補の方々にプレイしてもらう予定でしてね。いくつかの鎮守府にテストプレイをしてもらいたいのです」
提督「車の教習所のアレみたいなもんか」
大淀「そんな感じです」
提督「まぁ、協力してもいいけどさ」
大淀「ありがとうございます。では早速」
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大淀「こちらの装置を取り付けてもらえますか?」
提督「今話題のVRだなこれ」
大淀「完全にサイクロップス先輩みたいになってますね」
提督「うお、タイトル出てきた」
『ドキドキ!鎮守府生活!~愛と勇気の戦場~』
提督「もう少しどうにかなんなかったのこれ」
大淀「開発の趣味でしょうね」
提督「早速修正希望だなこりゃ……」
大淀「ではスタートを押して、名前を入力してください」
提督「艦娘って誰も俺のこと名前で呼ばなんだがこれ意味あるのか?」
大淀「さぁ?」
提督「よし、じゃあスタート」
大淀「最初は着任からですね」
提督「初期秘書艦選びじゃないんだな」
大淀「どうやらランダムみたいです」
提督「しかしゲームとはいえ鎮守府の景色が再現されてるのは圧巻だ」
大淀「建物に進むとイベントが進行するので入ってください」
提督「ういうい……おい、なんか鎮守府の前にだれか倒れてるんだが……」
大淀「艦娘でしょうか、放っておいても声をかけてもいいですけど、どうします?」
1.ほっとく
2.声をかける
↓1安価
2
提督「そらお前声かけるだろ……」
大淀「さすがですね」
提督「ほっとくやつとかいるのか?」
大淀「今後プレイする教習生の中にはそういった方もいるかもしれません」
提督「俺だったらそういうやつは即刻落とすね」
提督『おい、大丈夫か?』
『うええ……また転んじゃったぁ…』
『あなたは?』
提督『今日からここに配属された提督だ』
五月雨『あぁ!貴方が!私は五月雨といいます!失礼な姿を見せてすみません!』
提督「やべえ懐かしい」
大淀「提督の実際の初期艦も五月雨ちゃんでしたっけ」
提督「正直実際も大体こんな出会いだった」
提督「とりあえず五月雨に案内してもらうか」
大淀「そうですね。ところで」
提督「なんだ?」
大淀「私これから少し用事がありまして、申し訳ないですけれどここからはお一人でプレイしてもらえますか?」
提督「構わんぞ。こういうゲームって人に見られるの結構恥ずかしいし」
大淀「説明書などは置いておきますので。それではお言葉に甘えまして……」
提督「いってらっしゃい」
提督「さてこっちは続きだ」
五月雨『それではご案内しますね』
提督『頼む』
書きためとかないその場考えだから早速要らなくなった適当に大淀を退場させていくスタイル
五月雨『かくかくしかじか』
提督『なるほど、大体この鎮守府についてはわかった』
五月雨「はい、ではまず何をされますか?」
提督「まずは建造だな」
五月雨『戦力を増やすんですね、では行きましょう』
提督「さて、どういうレシピで回すか……」
1.まずは堅実に最低値
2.いきなり戦艦作る(コンマ偶数で成功)
安価↓1で
1
2
提督「いきなり無茶して失敗したら何もできなくなる……まずは駆逐艦作るか」
五月雨『姉妹たちが来るといいなぁ~』
提督「確かに夕立辺りが来ると楽になるな……」
五月雨『高速建造はしますか?』
提督「駆逐艦に使うのもなぁ……なしでいこう」
五月雨『了解です!』
提督「何が出るか……22分、白露型か朝潮型あたりか」
五月雨『待っている間はどうしますか?』
安価↓1
1.1-1くらいなら楽勝だろうから出撃
2.万全を尽くすために建造完了まで待つ
2
提督「1-1とはいえど油断できん。敵が4体出てきたりしたらさすがにレベル1単艦で勝つのは難しい」
五月雨『では、少々待ちますか』
提督「うむ」
~22分経過~
提督「さて、誰ができたかな」
夕立『こんにちは、白露型駆逐艦夕立よ。よろしくね!』
提督「マジでできた」
五月雨『わぁ、お姉さん!』
夕立『五月雨ちゃんっぽい!』
提督「仲睦まじいな」
五月雨『では早速出撃しましょう!』
夕立『腕が鳴るっぽい!』
提督「旗艦は五月雨でいいか、では頼むぞ」
『ぽい! はい!』
~鎮守府正面海域~
五月雨『会敵しました!』
提督「敵はイ級一体か」
夕立『一体だけなら楽勝っぽい!』
提督「とはいえレベル1だとイ級でも結構耐えるな……やはり2隻で来てよかった」
夕立『わぷ!被弾したっぽい~!』
提督「ほんとに大破させられたし」
五月雨『よくも……魚雷命中!撃破しました!』
夕立『うぅ、次は頑張るっぽい!』
提督「どうするか……夕立は士気はあるが大破だ。帰るべきかゴリ押すか……」
安価↓1
1.帰投する
2.進軍する
2
提督「うーむ…現実なら絶対帰投するが、これゲームだしな……」
提督「よっし、行くか」
五月雨『進軍……ですか。わかりました……』
夕立『負けないっぽい!』
提督「羅針盤はクリア……敵は……4隻編成か」
五月雨『無、無理です!わぁ!』
提督「五月雨も開幕から大破……こりゃ無理だな」
夕立『もしかして…沈んじゃうっぽい…?』
提督「夕立も魚雷で沈んでしまった……まぁまた作ればいいか」
提督「よっし再チャレンジ……あれ?」
五月雨『最低です……あなたなんか人間じゃありません!』
ズドン
GAME OVER
提督「は?撃たれた……?」
提督「画面がブラックアウトしたんだが……」
提督「説明書……」
・このゲームは選択肢を間違えると即死します
提督「バイオレンス過ぎないか……?」
提督「ってことは今までの選択肢も違うのを選んでたら俺死んでたのか……」
・クリア条件は1-1の制覇となります
提督「クリアも目前だったんだがなぁ」
この光景艦娘が見たら大変だったな
まぁまた作ればいいかとか言い出しちゃうし
モニタリングしてたりして…
つまり最初のもほっとくと後ろから撃たれるのか...
大破進軍なんて無茶なことをさせてると思想がブラックになりそうだから
それをさせないという意味ではいい調整…なのか
ちょっと背伸びして戦艦作ろうとしただけで撃たれるような事は流石にないと信じたい
仮に判定失敗したとしても
>>20
選択肢を間違えるとだから両方とも『その場限りなら』間違いはない選択肢もあるかもしれない
答えは沈黙
なんだかイヤ~な感じがしてきたぞ
乙
期待
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