【モバマス】アイドルが逆セクハラをしてきて仕事を邪魔する世界【R-18】 (329)

女の子に逆セクハラされたくて書くSSです。
基本的に全員エロビッチというか常識改変されたような状態なので、キャラ崩壊してしまう可能性が高いです。
なるべく気をつけますが、キャラや文体等おかしな点があればどんどん言って頂けると嬉しく思います。
また需要があればですが、こういうシチュエーションがみたいとかがあれば参考にします(実現できるかは不明)

それではよろしくお願いします。

カタカタカタ

(ふぅ……あと少しで資料も完成。今日は定時で帰れそうだな)

 時刻は午後4時20分。先日大きなイベントを終えたばかりということもあり、我々裏方の仕事は小康状態。通常の仕事や次に向けてのあれこれはあるものの、かなり余裕を持って生活が出来る様になっていた。 
 今日も先方との打ち合わせが終わり、近頃悩まされている問題が起きることなくイベントの企画案を作っていたのだが……

「お疲れ様ですプロデューサーさん! なんのお仕事ですか?」

 元気よく扉を開けて入ってきたのは多田李衣菜。にわか知識ながらロックに対する熱い情熱を語る姿と育ちの良さが伺える礼儀正しさからマルチな人気を集めるアイドルだ。
 そんな彼女だが、少年のようなさっぱりとした性格とは裏腹に、私服姿は若干過剰なほどセクシーなことがある。
 今も胸元のゆるいタンクトップに上着をだらしなく羽織っただけで、ミニスカートに彩られた太ももも含めて男をひっかける遊び人もかくやと言ったところだ。
 本人の中性的な愛らしさもあり若い世代の女の子からはウケが良い様なのだが……俺にとってはひたすら目の毒だ。

「ああいや、次の仕事の企画案を書いていただけだよ。勿論アスタリスクの出番もあるから期待していてく……れ……」
「へーグラビアかぁ。でもこの時期じゃちょっと寒くないですか?」

 李衣菜がデスクに乗り出して資料を見るせいで、ただでさえゆるい胸元がより強調されて目に飛び込んでくる。
 特別大きいわけではないが、そのサイズだからこそ、全てが見えそうで見えないという絶妙な興奮を呼び起こす。
しかも、胸の谷間が寄せられていない……もしかしてノーブラなのだろうか……

「……サー……プロデューサー! 聞いてますか!?」
「っ! あ、ああ。悪い、聞いているよ。場所は複数を候補に上げているんだが、予算に寄っては海外もあり得るぞ」
「すごいじゃないですか! いや~認められちゃったか~、ロックな私がワールドワイドに浸透するぜ~!」

「まだ決まったわけじゃないからな。今丁度その候補地を挙げていってる所で……」
「ふーん、あっ沖縄も良いですね。シーサーってロックじゃないですか?」
「お、おいっ」

 ふにょん、と後頭部に感じる暖かくて柔らかい感触。
 李衣菜が俺の肩に手を置き、頭越しにPCのモニターを覗き込んできたのだ。
 
「熱海……沖縄……ハワイ! 良いじゃないですかハワイ! あ、そういえば飛鳥ちゃんがツアーのお土産にホノルルクッキーを買ってきてくれて皆でおやつに食べたんですよ。大味でかな子ちゃんが作るクッキーより荒っぽい感じで、でもそれが逆に良いっていうかワクワクする味だったんです!」
「よ、良かったな……」

李衣菜が身じろぐ度に、リプ編みの柔らかい生地と髪がこすれる。そのサリサリという音がとても大きく感じられて、集中力が雲散していく。
楽しげに語る超えは聞こえているが、その内容も頭に入ってこず、キーボードの上の指先はすっかり休憩に入ってしまっていた。
 い、いけない。自然に体勢を直して頭を離さなければ……

「それでみくちゃんのお土産だけ熱帯魚のキーホルダーで――――っひゃん♡ もう、プロデューサーさん!」
「な、なんだ!?」

 甘い声と責めるような呼びかけが意識を引き戻す。慌てて振り向くと、李衣菜が両手で胸元を抑えていた。

「もう! プロデューサーさんが頭を押し付けるから、生地の隙間から髪が入ってきてくすぐったかったんですから!」
「いや俺は頭を離そうとしただけで……」
「私が嘘ついてるって言うんですか? ほら、見てくださいよ。プロデューサーさんの髪で刺激されておっぱいの先っぽ大きくなっちゃったんですよ。ほら!」

 むにゅっと両手で寄せ、李衣菜は俺の眼前へと自らの胸を差し出してきた。
 確かに両の膨らみの頂点はぷっくりと立ち上がり、クリーム色の生地にゆるい陰影をつけている
 自身の手でもにゅむにゅと形を自在に変えながら、徐々に近寄ってくる柔らかそうな胸。

顔を仰け反らせればその分だけ近づき、早く確認しろと言わんばかりに李衣菜が膝にまたがってきた。

「わかった! 謝る! 俺がっ悪かったからお、降りてくれ!」
「やっぱりわざとだったんですね。プロデューサーのえっち! ほら、許してあげますから前向いてお仕事してくださいね」
「ああ……」

 これが最近、俺を悩ませている問題。
 李衣菜に限らず、約一週間前からアイドル達が当たり前のように逆セクハラを仕掛けてくるようになったのである。
 最初はただの悪ふざけかとも思ったのだが、思春期に入る前の子から普段から清廉で良識のある大人までがこぞって俺に過剰なスキンシップをしてくるのだ。
 担当外のアイドルもお構いなしに仕掛けてくるので、流石におかしいことに気がついた。

 一体何が起きているのか――――
 様々に探りを入れたり、この状況について調べたりしようともしたのだが……如何せん膨大な仕事をこなしつつ行うのは無理だった。

「ほら、プロデューサーさんがよそ見しないよう後ろから押さえててあげます。頑張って終わらせましょう?」

 再び押し付けられる柔らかい胸。ようやく原因解明の為に動こうと思った矢先にこれだ
……いやいや、彼女たちのためにも早く仕事を終わらせてしまわないと!

 そう自らに発破をかけたその時、俺の肩に置かれていた李衣菜の手がすっと俺の脇を通って、前に回ってきた。自ずと二人の距離が近くなり、李衣菜の頭がピッタリと俺の横顔にくっつく。
今度は背中に胸が押し当てられた状態で、李衣菜の手が俺の胸の上にやってきた。

「応援してくれるんじゃなかったのか……?」
「だってずっと手が動かないんですもん。さっき言われたばっかりなのに、また女の子のおっぱいにいたずらしようとしてたのかなって思って。へへっ、だからちょっとしたお仕置きです」

 胸元に置かれた手がもぞもぞペタペタと胸を撫でてくる。

「こうしてれば女の子の気落ちが分かるかなって。ちょっと賢くないですか私?」
「……あまり激しく動いて邪魔しないでくれよ」
「はいはーい、優しくしてあげますよ。優しく……」

背中に感じる体温と耳元の息遣いを理性でシャットアウトし、初めは順調に作業を進めていた。
 しかし10分ほど経ってからだろうか、撫でて揉むだけだった李衣菜の手の動きが、指先でスーっとくすぐる動きに変化した。
 細い指が胸板の上を羽のような優しさで動き回り、くるくると中心へと向かっていく。そのまま詰めで乳輪をなぞったかと思えば再び大きく広がっていき、ムズムズとした感覚を与えてくる。

「お、おい李衣菜……」
「ダメですよ。手、動かさないと……じゃないとお仕置きです♡」

 スリ…………スリ…………

 化粧気の一切ない人差し指が、Yシャツ越しに乳首を優しくこする。ぞわっとした快感に急かされ、再びキーボードを押していく。
 その後も、少しでも手が止まる度に乳首への『お仕置き』が施され、10分も経った頃にはその頻度がかなりのものになっていた。

 


「ほらプロデューサーさん、また手が止まってますよ。指先でくるくるしちゃいますよ」


「また止まった……今度は爪でかりかりしちゃおっかな……って、うわっすごい反応」


「もーこれで何度目ですか? もうプロデューサーさんの乳首カチカチ……早く終わらせないと、これ、いじめられちゃうんですよ?」


「……3分経過。まだ再開しないんですか? 女の子に乳首弄られないとお仕事進められないなんてロックじゃないなー」


「ほーら頑張って! 私に寄りかかってたらパソコンに手が届かないですよ。乳首の下側、みくちゃんあやすみたいに指でくすぐってあげますから、もう一息ですよ~」



 定時はとっくに過ぎ、時計の針は既に5時半を回っていた。業務は遅々としか進まず、李衣菜の指先が踊るたび、更にその速度は下がっていった。
 既に股間はズボンを押し上げて痛いほどで、さらに何故か尻の中、男性器の付け根あたりがズクンズクンと妖しい疼きを生み出している。
 乳首の甘い快感が生まれるごとに下半身の疼きが広がり、まるで共鳴、反響するようにどくどくと全身の血流が激しくなる。
 時折、顔に浮かんだ汗を李衣菜の舌が舐め取っていき、既に体に力を入れるのも一苦労だ。

(でも……それももう終わりだ……このページ、あとはこれだけ終わらせれば――――)


バン!


「りーなチャン! これは一体どういうことなの!?」
「あ、みくちゃんだ。なに怒ってんの?」

 肩を怒らせながら部屋の中へと入ってきたのは前川みく。李衣菜とアスタリスクというユニットを組んで活動している猫耳アイドルだ。
 小柄な体躯に15歳とは思えない大きな胸を持ったセクシー路線のアイドル。猫耳猫しっぽ語尾ににゃあを徹底してつけるプロ根性で、バラエティで活躍しながらも世の男性を虜にする稀有な才能の持ち主である。
 多少迷走することはあれど、基本的には真面目な委員長タイプで、このような性を匂わせる接触は絶対に許さないだろう。
 現に今も李衣菜を睨みつけ、この状況について問いただしている。

「仕事の手伝いでおっぱい弄ってたぁ? そんなの逆に邪魔になるに決まってるにゃあ! りーなチャンのおばか!」
「だ、だってほら、プロデューサーさんもこんなに喜んでるし……」
「そういう問題じゃなーい! どうせセクハラ-とか言ってPチャンを脅したに決まってるにゃあ!」
「ぐぬぬ……」

 助かった……やっとまともなままの子にも出会えた……
 まだ未成年だし、色々と頼りにはできないだろうが、一人でも味方ができるのならばこれほど心強いことはない。
 みくの言葉を聞くまでは、そう思っていた。

「ほらみるにゃあ! Pチャンのズボンこんなにパンパンになって可哀想でしょ! おちんちんも触ってあげなきゃ集中なんてできないの!」
「そっか、ごめんねプロデューサーさん! 今度はみくちゃんと二人で手伝うね」
「勝手にみくを使わないで欲しいんだけど……まあいいにゃ、これ終わったらご飯でもおごってくれると嬉しいにゃあ。はい、Pチャンこっちこっち」

 みくがデスクの下に潜って手招きをしている。
 もはや正常な判断のできていない俺はそのまま椅子を元の位置に戻すと、足の間にみくが入ってきた。
 そのままテントを張った股間を撫で、チャックをおろしてしまった。

「まて、それはダメだ!」
「いーからお仕事して! みくも忙しいんだからね!」
「ほらプロデューサーさん、手を止めたらだめだからねー」
「じゃあ始めるにゃあ……はむ……ちゅる……れろぉ♡」
「っ!!!」

 すべらかな手でペニスを取り出され、躊躇の一つもなく暖かな口内に迎え入れられた。
ぬるぬるの舌が蠢き、唇で挟み込んだり吸引したりと、多彩な技で亀頭を責め立ててくる。

「頑張れ頑張れ。もう半ページで終わりなんでしょ? みくちゃんの口に出す前に終わらせちゃおうね」
「ふぅ……それは大丈夫にゃ。一回射精したらオトコの人は疲れちゃうって言うし、さきっぽだけしかいじらないから安心してね。みくは気遣い上手にゃあ……んちゅぅぅぅ」
「うわー自画自賛だ。女性への接し方まで教えてあげたんだし、私のほうが気配り上手ですよねプロデューサーさん! ほらほら」

 後ろから李衣菜に抱きつかれ、両腿をみくにホールドされて身動きが取れない状態で必死に指を動かす。

 乳首責めによる未知の快感と亀頭責めの鋭い快感、その二つが混ざり合い、一度は収まっていた尻の中の疼きがこれ以上無いほど高まっていった。
 
「あ、凄い! オーストラリアで撮影だって! 真夏のサンタクロースだよ!」

 李衣菜が楽しそうに乳首をひっかき。

「まらひはふだんふぁいれしょ……れるるる……ねろ……はむん」

 亀頭を舐め回しながらみくが返事をする。
 しかし、その責めに少しでも手を止めてしまうと……

「あーあ、あと2行なのになんで止まっちゃうかなあ。こんなに乳首いじられて、私だったらもうタイヘンになってるよ……」
「じゅるる……ちゅぱっ、もう皮の中までぴかぴかになっちゃったよ? 早く終わらせないとまた舌入れてくるくるしちゃうからね~」

 二人のとても優しい、それでいて恐ろしく快感を与えてくる責めを受け続け、最後の一文字を打ち終えた時には、既に日が完全に落ちきっていた。

「おつかれさまですプロデューサー! もう6時だよ、毎日私達のために努力してくれて尊敬しちゃうなー」
「Pチャンお疲れ様にゃあ。みくたちのための仕事ってわかってるけど、それでもたまには休んでね? ほら、おちんちんしまってあげるね」
「あ、ああ、ありがとう……送る準備、するから先に駐車場に行っててくれ……」

 なんとか足に力を入れて立ち上がる。
 もう限界だ、ギリギリで焦らされ続けたせいでこのままではいつ暴発するか分からない。

「あれ? でも荷物もコートもあるし、どこいくの?」
「いや、ちょっとトイレに……」

 あのまま最後までして欲しかった、まさかそのようなことは決して言えない。この異常事態だとしても……いや、だからこそだ。一度でも自ら求めてしまったらズルズルと流されてしまうに決まっている。

 そんじょそこらの女ではない、最上級の美女・美少女たちを前に自意識を保てるはずがない。アイドルとはそういうものだ。

「ねぇみくちゃん……もしかして……りで……ニー……」
「きっとそうにゃ……レで……慢し……哀想……」

 ふらふらと部屋のトイレに向かう俺をみて、二人がコソコソと話をしている。見ちゃだめだ、もうあのエロい身体を見てるだけで危な……

「「ねえ、プロデューサーさん(Pチャン)」」
「なん……っ!」

 振り向くと、小悪魔が二人立っていた。

 上着を脱ぎ捨てタンクトップだけの李衣菜と、制服のセーターとブラジャーを外し、薄いブラウスだけのみく。
 両方共乳首が立っていて、みくに関しては殆ど透けてしまっている。

「ちょーっとやりすぎたかなって思ってさ」
「このままじゃ可哀想かにゃあって」

 二人が俺の腕を抱きしめて、そのまま下に引っ張っていく。
そして、李衣菜とみくの胸が俺の胸板に近づいて……

「邪魔しちゃったお詫びと」
「頑張ったごほーびにゃ」

 ふにょん  もにゅん
 
 乳首と乳首が触れた。
 
「「射精していーよ♡」」

 溜まりに溜まった快感が、女子高生アイドル二人の背徳的な後押しで決壊して行く。乳首をこりこりと柔ら硬い突起で撫でられ、尿道からドクドクと液体が漏れ出ていく。
 思わず腰を引くと、示し合わせたように二人の手が両の尻たぶを掴み、逃すまいと密着してきた。
 股間が脈動するたびに通常の射精の何倍もの快感が走り、いつ終わるかも知れない長い射精感が引いた頃には、3人で床の上に座り込んでいた。

「やっちまった……今日着替えなんて持ってないのにどうしてくれるんだよ……」
「なにがにゃあ?」
「何がってこんなに出したらスーツが……ってあれ?」

未だにしびれが残るスーツの股どころか、手を突っ込んだパンツですら大したシミはできていない。あれだけ大量に射精しておいてなぜ……

「プロデューサーさん何座ってるの? ご飯連れてってくれるんでしょ?」
「そうにゃあ、みくハンバーグ食べたい!」
「えー猫だし魚食べなって」
「あーうっさいにゃあ聞こえなーい」

 気がつくと二人ともしっかり服を着ており、まるで何もなかったかのうように平然としている。
 
 もしかして……白昼夢……か?

 確かに近頃おかしなこと続きだったが、アイドル二人がかりで射精させてくるだなんて……考えてみればおかしい。淫夢でも見ていたと考えるほうが自然……なのか?

「ぷろでゅーさーさーん!」
「Pチャンはやくー!」
「あ、ああ! よーし、今日はちょっといい店で奢ってやるぞ!」

 俺は先頭を切って歩きだす。二人への罪悪感と、夢の艶姿から目を逸らすように……




アスタリスク編おわり

ええな

ふぅ・・・
けしからん世界だな

ちなみに白昼夢ではなくドライで一瞬気を失ってただけです
アスタリスク的には疲れ気味なPに谷間見せてサービスした程度の認識なのでなんの後腐れもありません

りいな責めはなかなかみないな

アイドル相手の後腐れの無いエロの書き方は参考になる
特に公式でユニット組んでるようなの複数相手にする場合

>>12
射精もPの妄想?

ドライオーガズムは射精しないのね
長い射精感を味わっても実際には出なかったのね
チンコとことん弄られまくっても射精はしなかったPに敬意を示すのね

李衣菜は確かに珍しい気がする
素晴らしい

続きはよ

>>15
射精はそもそもしていません
ドライオーガズムという、前立腺による絶頂です
亀頭責めや乳首でも起きる場合があります

>>16
亀頭のみの刺激で絶頂できる方はあまり居ません

ウッソまじかよ…亀頭だけでホイホイ射精してたわ…

とても俺得なSS

素晴らしいな

新しい話を書いている途中です
キャラはもう変えられませんが、文体を直せとかのアドバイスが有りましたら今のうちにお願いします。

これ読んでアスタリスクに射精管理されるのもいいなと思いました

これはよい

特に読みづらさも感じないし存分に書いてくれ期待してる

楽しみに待っとるで

「あー寒ぃ……」

 まだ11月も半ばだと言うのに、気温は氷点下にも届こうかという下がり具合。まだまだ大丈夫だろうと油断していたこともあり、俺は北風が吹き荒ぶ土曜の朝を事務所へ向かって歩いていた。
 
「事務所を出た時は行けると思ったんだがなあ……」

 しかし昨晩の飲みは楽しかった。スタッフだけの小さな集まりだったけれど、まさかアイドル達が居ない空間にリラックスしてしまうとは思いも依らなかったし、終電を乗り過ごすなんてそれこそ何年ぶりだっただろうか。
 結局、帰宅するのが億劫で会社に泊まったのだが、これは俺のせいだけではないと古文に言い訳をする。
 
アイドルたちからの逆セクハラは俺の日常を変えた。
都市が離れているとはいえ、とびきりの美少女たちに囲まれていればムラムラすることはあったし、うっかりオカズにして勝手に気まずさを覚えてしまうこともあった。
しかし、実際に手を出されながら耐えなければいけない現状を考えれば楽しいものだったのだなとさえ思う。嬉しくないとは口が裂けても言えないが、まともな神経をしていれば素直に喜べることばかりではない。
それに、ここ数日で分かったことが3つ。


アイドルにセクハラをしてる意識はない。
その行為は当たり前のものとして誰も気に留めない。
それらは『俺から手を出さない限り』という条件がつく。

 
 まだ何かあるかもしれないが、把握できている法則はこれだけ。
 特に3番目は、一昨日つい魔が差して抱きついた結果、正座で2時間も説教をされる羽目になってはじめて気がついたのだ。
 アスタリスク二人の殆ど性行為といえるセクハラが衝撃的でおかしくなっていたとはいえ、警察沙汰にならないどころか「過労によるストレス」として最終的に慰められる結果になったことは幸いだった。いや、情けなくて少し死にたくもなった……
 

兎も角、ひたすら性欲を煽られて中途半端に刺激された後で何事もなかったかのように放置されるのはとても辛い。
 その場を凌いでも、その勃起を理由に他のアイドルが手を出してきてキリがない。一度トイレで隠れて抜いてみたが、それさえ感のいい子を前には意味がなく、体力を消耗するだけになってしまった。
こんな生活を続けているのだし、休日の事務所をちょっと私用するくらいは許して欲しい。

そうこうしているうちに事務所へ着いてしまった。普段の賑やかさと比べてやや閑散としているロビーは、週末ということもあり暖房もあまり効いていない。
さらにエレベータールームは換気が良いため、どんどん体温が奪われているのが実感できる。
自分の部屋につく頃には、せっかく銭湯で温めた身体は末端まで冷え切ってしまっていた。

「あーーー暖房付け忘れてた……」
「あらぁ、おかえりやす。何処に行ってらしたの?」
「うおっ、びっくりしたあ……」

 完全に無人のつもりでいたので、不意を突かれる形になった。
 声の主は小早川紗枝。嫋やかで可憐、理想の大和撫子を体現した和風アイドルだ。京の女の腹黒さを十二単で包んだ彼女は、そのけして崩れない仮面を買われて今では女優業も多く舞い込んでいる。
 一回り以上年が離れているにも関わらず、小柄なこの子と会話をしているといつの間にか主導権をとられていることが多々あるが、その事に気がついた俺を見てはんなりと浮かべる微笑はとても魅力的だ。数年も立てば誰もが憧れる「悪い女」になることだろう。
 
 その紗枝が今、冬用に仕立てたという朱色に南天柄の和装でソファに腰掛けていた。
 テーブルの上には飲みかけの湯呑みと茶菓子が置かれ、横にはファッション雑誌らしきものが広げられていた。

「おはよう、お紗枝さん」
「いややわぁ、皆と同じぃに紗枝って呼び捨ててくれはったらええのに」
「別に全員呼び捨ててるわけじゃないし、お紗枝さんはお紗枝さんって感じだから」
「あらそ、なら鋭意努力ちゅうことで。おはようさんどす♪」


紗枝が絹の黒髪を揺らして笑う。一体何が面白いのか、毎度このような可愛い難癖を挟んでくる。俺も毎度のやり取りは嫌いではない。
 開けたままだった扉を閉めると窮余の一策、気圧差でヒュウと冷気を浴びせられる。

「うー寒い。お紗枝さんも無理せずに暖房つけてよかったんだよ? 風がなくても冷えるだろ」
「せやろか? もう暑うてし仕方ないわー思うとったんやけど……」

 台本を置いて立ち上がった紗枝はすすすっとこちらに近づく。するとこちらに背を向け、右手でその長い髪をかき寄せた。

「見えはります? うちのうなじ、ぽかぽかーで赤なっとりますやろ」

 日本人独特の白磁にクリームを混ぜたような柔らかな美白。それが今は桜色に染まっていた。どきりと胸が鳴る。

紗枝が俺を試している。何を隠そう、一昨日抱きついてしまった相手というのが今目の前にいる紗枝で、あの時はたまたまポニーテールにしていたうなじに目がくらんでしまったのだった。
きっと、からかい半分に反省を促しているのだろうが、それにしても普段より幾分大胆と言わざるをえない。

でも、紗枝は紗枝のままであることに安心した。
人をけしかけるたちの悪さを有するさえは、その育ち故か直接手を出すことに照れがあるらしい。ならば、今この場は安全ということだ。

「ああ本当だ。和服って意外と温かいっていうもんな」
「うふふ。それもそなんやけど、こないだしゅーこはんにひーとてっく言うのんを頂きましてな? 試しに着けてみたらこれがもう暑うて……よう堪りまへん」
「ちょっと暑すぎるかもなぁ。年末から2月にかけてが本番だよ」

 確かに紗枝の首筋はしっとりと汗ばんでいる。お茶も飲んで熱が逃げ切らないのだろう、俺とは正反対である。

「それにしても、プロデューサーはんは寒そやね。上着はどないしはったん?」
「銭湯行くだけだからと思ってうっかりね」
「あらまあ。せやけど手ぇは真っ赤であったかそや……ひゃっ冷たっ!」

 紗枝が俺の手を取り目を丸くする。

「いややわ、この人は本当……風邪引いたらどないするつもりでしたの、もう。せや、せっかくやし、うちが温めはりまひょか」
「お茶でも入れてくれるなら頼もうか……って、何してるんだ!」

 紗枝は着物の帯を緩め、胸元を開く。ほとんど前を開き襦袢まで広げると、中から黒くて薄い生地が現れた。着崩したせいで下半身の方も大胆に露出しており、下着こそ見えないものの、艶のある生足が根元の方まで曝け出されていた。

「はーい、いらっしゃい」

 突然の出来事に固まっていた俺の手をつかみ、紗枝はなんと自らの胸元、ヒートテックと襦袢の間に導いた。

「ひゃっ♡ ほんま冷やっこいわぁ……うちの胸で温めたるから辛抱しぃなぁ」

お出かけしてきます

お出かけ代行はよ

近所の超有名人

おいおいなんだそのシチュは

天才かよ

でもこれ途中から気を失ってる妄想なんだろ
かわいそう溜まりすぎて精神壊れちゃーう

みくりーなのは催眠音声っぽいな

みくりいな「「せーの、いらっしゃーい!」」
こうですかわかりません

 手の悴みが取れていくとともに、尋常ではない感触が手のひらに広がっていく。化学繊維らしからぬしっとりとした生地が、まだ幼い固さを残す乳房をピッタリと包みこみ柔らかく引き立てているのだ。
これは魔性。過程はどうであれ揉んでいるのは俺の手のはずなのに、紗枝が腕を動かす度に、つるん、ぷるんと、胸が敏感な手指を責め立ててくる。世間ではちんちくりんなイメージを持たれることが多いがとんでもない。水着グラビアの検閲でも、もしやと思っていたが、手のひら一杯に広がるこれは中々のものだ。
むしろこの小柄で華奢な体に感じる女らしさが、脳を焼かんばかりの興奮を生み出す。

「さ、紗枝っ、手を離してくれ!」
「えっ……プロデューサーはん、うちに触られるのはいやなん……?」

 腕の動きが止まり、紗枝は何か怯えたような声色になる。
 そうだ、彼女の意識では軽いスキンシップなのだった。それを必死で止めるということは拒絶することと同義になってしまう。
 慌てた俺は、それこそ必死になって訂正した。

「ち、違う! 紗枝の身体を冷やしたくなくてだなっ! それにむしろ嬉しい……」

 今にも泣きそうだった表情が、にやぁと嬉しそうなものに変わった。

「あらぁ、そんな……うちの方こそ嬉しゅうなってまうわぁ。呼び捨てにしてくれはったし、これはもぉっと『さーびす』せんとなぁ……」

 手首を掴んでいた紗枝の手が俺の手の甲にピッタリと重なり、鍵盤を操るように動き始めた。紗枝と紗枝の間に挟まれて強制的に胸への愛撫を再開させられる。

「だ、大丈夫だ、それにそのままじゃ冷えるだろ? さ、終わりにしよう……」
「もう……せやから暑い言うてます。うちの胸、汗で湿っとりますやろ? プロデューサーはんの冷たい手が気持ちええんどす♡」

 上下に動かされる手。やわらかな膨らみの頂点はいつの間にか硬くなり、人差し指と中指の谷間を優しく擦り責める。
 その勃ち上がりは冷たさのせいか、それとも快感によるものか。時折、唇から漏れる艶めかしい吐息が後者であることを否応なく期待させた。
 
どれくらいそうしていただろうか。俺はたちくらむほどの興奮ですっかり熱を帯び、同じく熱くなった手は、汗ばむ紗枝の身体と溶けて一体化してしまう錯覚を起こしていた。
ペニスはとうに最大サイズで脈うち、安物のスーツを押し上げている。心臓も早鐘をうち、李衣菜に責められていた時に感じた被虐の喜びとは正反対の感情が脳を埋め尽くした。

支配欲、嗜虐欲。
目の前の愛らしい少女を押し倒したい。自らの意志で幼い蕾をめちゃくちゃに揉みしだき、責めたてて喘がせたい。淡紅色の舌に怒張を押し当てたらどのような反応をするだろう? 激しく拒むのか、優しく包んでくれるのか、それとも前川みくと同様、情熱的に舐めしゃぶってくれるのかもしれない。そうしたら次は本番だ。処女でも非処女でもかまわない、秘裂を嫌というほど嘗め尽くして、自分から懇願させてやる。

そんな野性的で下劣な感情に支配されそうになる直前、紗枝が優しく声を掛けてくれた。

「あんな、プロデューサーはんに抱きつかれたときな、すこぉし怖かったんどす」
「……っ!」
「なんや、いつもと違うなぁて。たまぁに、くらすめえとの男子がするような目ぇしとったさかい……」

 自分より遥かに大きな男から襲われる……たとえそれが未遂以下でも、性的な視線に敏感な少女にとっては恐怖以外の何物でもなかったのだろう。冷水を浴びせられた気分とはまさにこのことだ。
 拒絶もできない、自ら求めることもできない。いつか間違いを起こす前に休職願いを……いや、いっそ退職してしまおうか……

「でもな、プロデューサーはん、すぐに情けのうなってしもてなぁ。ふふっ、なんや叱られはった犬みたいで愛らしゅうて……うちらみたいにええ女―に囲まれて、きっと難儀なんやろねぇ。今日もそやったらどないしょ思てたんやけど、ちゃんと元に戻っとったのがまた嬉しゅうてなぁ……辛うなったら気ぃ利かしますさかい、最後まであいどるとして面倒見たってな?」
「ああ、勿論だ……」

 完全に退路を断たれた。
俺は、プロデューサーとアイドルの間にはビジネスの関係だけでは語れない絆があると考えている。その大切な少女から受けた素直な気持ちと男性性を受容する懐、そして信頼の気持ちに対して答えなど選べるはずもない。

しかし、それと俺の限界は別ものである。早急になんとかしなければ再び間違いを犯すとも限らない。

「お紗枝さんや、もう十分温まったよ。ありがとう、楽になったよ」
「うふふ、そうどすか? なら、お茶入れ直しますさかい、それ飲んで頑張ってな」
「ああ、でもその前に着物を……」

 上手く収拾をつけたはずが、がちゃりと回るドアノブの音で中断される。

「うひゃ~~寒い! なんでどこも暖房入ってないかなー! ……あれ、二人で何しとるん?」

 部屋に入ってきたのは塩見周子。白変種を思わせる色素の薄い金髪と色白さが特徴で、飄々とした妖艶さが漂う京都出身のアイドル。アクの強さはあるが、どのポジションでも全体の質を挙げてくれる引き立て上手さが評価されている。
しかし、俺に対しては以前から距離が近く、危ういスキンシップも多い雌狐そのものだ。その彼女が、俺と紗枝の接触を見逃してくれる道理もなく……

「密室で二人、手と手を握って……なになに、楽しそうやね」
「あらしゅーこはん、おはようさんどす~。プロデューサーはんが寒い寒い~言うてなぁ、うちの温もりを『しぇあ』しとりましたの」
「おはよー紗枝ちゃん。シューコちゃんにも別けて欲しいなー」
「んふふ、見ての通り手ぇふさがっとりますからなぁ。どないしよか~」

 一度止まったはずの紗枝の手が動き出す。
 大丈夫、周子の目からは手で手を包んでいる程度の認識のはず。平然としていれば何も――――

「じゃあ、プロデューサーから分けてもらおーっと。えいっ」
「うおっ!?」

 ズボンのポケットに周子の両手が入ってきた。ペニスがスーツに押し付けられ反射的に腰を引くが、それは周子の身体に遮られた。こちらの熱を奪うように、冷えた身体を密着させて、裏地越しに腿を擦ってきたのである。

「はぁ~~生き返るわぁ……」
「もう、しゅーこはんったら……せっかく温めたのが台無しや。また最初っからやなぁプロデューサーはん?」
「う、ああ……」

 伸縮性のあるスーツだったことが災いし、周子の手は鼠径部をなぞって内腿の間まで侵入する。両手が前後すると、こりっ……こりっ……と、睾丸が間に挟まれ、優しい刺激が走った。
 ただ暖を取ろうとする手の動きは敏感な内腿に耐え難いくすぐったさを、睾丸にはじんじん響く快感を与えてくれる。一往復ごとに確実に性感を高めてくるのは偶然なのか、意図的なものなのか。俺には判別が着けられなかった。

「そういえばさ、紗枝ちゃんは朝っぱらからどうしたん? 今日は土曜日だよー」

こりっ こりっ

「んー、実はこないだプロデューサーはんに抱きつかれてもうてなぁ、んっ♡……そのことでお話つけにきたんどす」

ぷにょん ぷるん

「えーセクハラ? お紗枝はんに手―出すとはいい度胸やんなー? 悪いプロデューサーさんにはこうだよ~」

 こりこりこり ぐりぐりぐりぐり

「ああ、ちゃいます。働き過ぎで足がふらふらーて、あん♡ なってしもうて。ねぇ?」

 くりっ くりっ

「えっ、そーなん? ご、ごめんね?」

 すり  すり


 二人は何気ない会話をしながら俺を追い詰めていく。紗枝の手の動きはもはや俺の手を用いた[田島「チ○コ破裂するっ!」]同然のもので、いつものウィスパーボイスに明確な艷声が混ざっている。周子は両手を合わせ、玉袋を包むようにもみほぐし、鈍い快楽を精巣に送り込み続けていた。
 慈しむような動きは直接性器を触らずとも腰が抜けそうになるほど気持ちが良く、ダラダラとカウパーが量産され、溢れ出てくる。
 普段はカウパーが出ること自体珍しい体質なので、尿道を粘液が通るむず痒さが耐え用もなく恥ずかしい。

「ん? うちの顔見てどないしたん?」
「紗枝ちゃんばっか見てずるない? シューコちゃんも見てー」

 周子が横から顔を覗き込んでくる。
 日本人においても珍しい、茶よりも深い黒の虹彩。その底の見えない瞳が4つ、同時に俺の目を覗き込んできた。
 まるで俺の心が見透かされたようで、思わず下を向いてしまう。しかし、それは間違いだった。

「なーに、下に何かあるの?」
「した?」

 二人の手が止まり、俺の目線を追って下を見る。

「なんやポケットパンパン。スーツに何入れてるん?」
「あら、なんやろねぇ」

 周子の右手がポケットの奥まで伸び、竿を半ばから握り込む。そのまま、笑いを隠そうともせず、「なんやろ、引っかかって取れんわ-」と指を蠢かせてきた。

「や、やめろ……何でもないから……っ!」
「え~? シューコちゃん気になるなあ。それにポケットにモノ詰め込むんはマナー違反だよー?」

 小指から人差し指が裏筋を圧迫し、輸精管をポンプに見立てた動きで順番に押す。反対の手は睾丸をマッサージし続け、明らかに射精を促そうとしている。

このまま射精してしまえばどれほど気持ちがいいのだろう。強制的に性欲をコントロールされる日々で限界まで溜まった睾丸の中身を、このままアイドルの手で絞り出される。紗枝の胸を思う存分触りながら、周子の体温を背中に感じて……情けなく精液を漏らす所を見られてしまう。それはきっと最高の瞬間だ。

しかし、俺は欲望に負けないことに決めたのだ。
ゆっくり紗枝の胸から手を離し、周子の手をポケットから引き抜くことに成功する。
これで大丈夫、後はなんとか猛りを沈めれば――

 自由になった紗枝の手が、肉棒をギュッと握りしめた。 

「ほんと、何入れてはるの? カチカチで熱ぅて……きゃっ!」

 布越しにも感じる紗枝の手が粘液まみれの先端を刺激する。亀頭とその裏側がまんべんなく擦られ、俺はあっけなく射精した。

「やっ、なっ、なんやの~」

 今までの疼きがすべて精液に変わり、スーツを透過して紗枝の手に吐き出される。
紗枝が驚いて亀頭を握りしめるたびにびゅるっびゅるっと残り汁がでてきた。周子に支えられながらたっぷり射精し終えた俺を見て、何故か紗枝がチャックを下ろす。でろんと、白濁まみれのペニスが半立ち状態でまろび出し、二人の前へあらわになった。

「ありゃー沢山出たねえ。美少女二人が相手だからって早すぎない?」
「これが射精……みんなの為に気張っとったんをうちのせいで……ごめんなぁ」
「あーそっか。そりゃ女だらけの環境じゃどうしても溜まっちゃうよねー」
「せや! せめてものお詫びにうちが洗います。 プロデューサーはん、脱いで脱いで」

 紗枝がベルトを外し、パンツごとズボンを下ろす。止めようとするが周子が邪魔でそのまま剥かれてしまう。

「おちんちんもべとべとさんや……ああでも拭くもんがなんも……あっ」

 着物の袖から腕を引き抜いた紗枝は、そのままヒートテックを脱いでしまう。綺麗に整った乳房と小さな乳首が外気に晒され、俺のペニスが再び硬度を取り戻していく。

「じっとしててなぁ……ん……ぬるぬるしてて拭きにくいわぁ」

 そのまま紗枝はヒートテックで睾丸から肉棒、そして亀頭を拭いていく。皮の中までサラサラの生地越しに紗枝の指で清められ、再び射精直前になったところで奉仕は終了してしまった。

「それじゃぁ、うちが責任持って手洗いしてきます。しゅうこはん、プロデューサーはんが風邪ひかんように温めたってな」

 そう言うと紗枝は着付けも適当に、汚れた衣類を持ってトイレへと行ってしまった。放心状態の俺は周子に導かれて先程紗枝が座っていたソファへと座らさる。
 そして、下半身丸裸で勃起したままの俺の上に周子が腰を掛けた。

「な……何か履かせてくれ……それに暖房も入れないと……」
「もう入れたーん。紗枝ちゃんが帰ってくるまで、シューコちゃんが責任持って温めてあげるのでよろしくーっと……はい、ベストポジション」

 その後、紗枝が帰ってくるまでの数十分の間、周子の太ももの間で俺のペニスは暖められ続けることになる。
 すべすべの太ももに快楽を与えられ続けたが、この日はそれ以上射精させられることはなく、昼前には二人とも帰っていってしまったのだった。

羽衣小町編終わり


ヒートテック越しのおっぱいが触りたくて書きました。



sagaつけたほうがええで

おつ
複数人に責められるの好き

いいssだぁ…(恍惚)

お前最高かよ…天才かよ…

サスガダァ…

なんだこのSS…天才過ぎるだろ…

>>40
メール欄にsaga入れたら田島にならなくて済むよ
次が楽しみだわ

紗枝はんは精液まみれのヒートテック持ってトイレに行くのか…
洗ってただけなんですかねぇ

黒インナーえっちぃから仕方ないね

感想ありがとうございます。褒められると裏があるんじゃないかと思ってしまうので実は疑ってます。

>>44 >>50
ありがとうござます。入れました。

>>51
洗ってただけです。Pのズボンにお茶をこぼしちゃった程度の認識だと思っていただければ。

…お茶をこぼした程度の感覚で黒インナーを………あっやっべお茶こぼしちゃった

次のイメージが湧かないので、何か好みのようなものがあれば教えて欲しいです。

さーやが疲れたアピールで体を触って確認するよう要求するとか?

パンツやブラに精液かけて、また着てもらうとか

雫の授乳手コキ

悠貴の健全()ストレッチとか

よりふみ射精管理おなしゃす!

志乃楓にグラスとお猪口に搾られるとか

ふみふみの座椅子

よしのんに背中流されたい

そら愛梨のぱふぱふよ

とときんみたいな天然エロスな感じが欲しい

メロウ・イエロー(ゆかゆかのりこ)三人に癒されたいです…

みりあのライブ後のムレムレニーソ嗅がされたい

蘭子ちゃんのゴスロリ衣装の着付けの手伝いをお願いされたい
ついでに次の衣装のためのスリーサイズ測定をお願いされたい

>>66
わかる

ほたるの顔面騎乗とか…

うづみほの尻ズリ

俺もほたるちゃんに顔面騎乗されたい
せめてスカートの中に閉じ込められたい

響子にお掃除フェラしてほしい

とりあえず決まったのでまた書き始めます

ところでアイドルが非処女だったり元カレが居たりする設定はやっぱり嫌なものでしょうか
因みに僕は興奮します

むぅーりぃー……

その興奮と読者様(笑)のありがたいお言葉どっちが大事か考えてごらん?

SSなんて自分の欲望吐き出すためのもんだぞ
ちなみに私も興奮するので問題ないです

どっちかっていうと嫌だけど
まあ所詮野次馬に決定権なんてないし

別に担当の事俺の嫁!とか言いたいわけじゃないしどっちでも…

過去に居るのはおk
現役で居るのはNG

どっちでもいいけど出来るならやめた方がいいかも
もし書くのならしっかりそういう要素があると注意書きしとかないと叩かれるかもしれない

大人のお姉さん方ならそれくらいはあってもおかしくないっていうかむしろ健全なくらいですし…

どうしても出したくなったらくらいにしておきます。
参考になりました

話によっては全然ありだと思うけど、
このSSは擬似無知シチュと受けが両立してる所に良さを感じるというか
そういうのと相性良くないんじゃという気がする。

今カレがいても良いのよ?

個人的には問題無いけど荒れる可能性考えたら濁す程度に留めるか注意書きした方がいいかな
寝取られの彼氏に調教されてるシチュとかは萎えちゃうけど

好みのようなもの受付いつまでかね?
まだ大丈夫なら唯のキャンディー口移しオナシャス

今彼いるけど遊びでセクハラうけていい所でカレシに呼ばれたからまたね~って放置されるとかかね…ふむ…なかなか…

>>87
受付というよりも思いつくきっかけのような物になるので、あまり期待せず好きに言って頂ければ

イズミンの尻コキが見たい……見たくない?

大人組に過去にいたとかならともかく個人的にはあんまり
別スレでやるのが無難では

結局オタの多数は処女厨にして潔癖だからね
かくいう私もそうでね

Pだけにエロエロとかほぼいつものことだしそれはただのエロ娘や
他に男がいても毎日乱交パーティーでもいいじゃん
ビッチなんだから

>>1の方針は決まったんだからこの話はもうやめよう

 日曜の午後1時、俺は一人のアイドルを伴い、事務所付属のカフェへと繋がる石畳の上を歩いていた。まだ出張から帰ってきて二時間も経っていないのだが、本日は報告に向かっただけなので、誘われるがまま軽食を摂りに来たのである。
 
「本当に奢ってもらっても良いんでしょうか……私が誘ったのに図々しくないですか?」
「良いんだよ。こういう時、気持ちよく奢らせてくれるのがいい女ってもんなんだ」
「周子さんみたいな……ですか?」
「あれは悪い女だから真似しちゃダメ。良い子だけど男の扱いが上手過ぎるんだよ」
「んんー?」
「理解できないなら響子にはまだ早いってことなんじゃないかな」

 むむむ、と難しい顔。制服姿の彼女とこんな話をしていると、学校の先生にでもなったかのような気分になる。プロデューサーとしての道を歩まなかった未来……そのような夢想と秋晴れの陽気に、少々鬱屈としていた気持ちが和らいだ。
 店内に入ると、さらに暖かい空気が満たされており、そのせいか見覚えのある顔もちらほら伺えた。休日のこの時間は定刻で設けられている休憩が終わってしまうため、通常社員の姿はほぼ見られない。伽藍の店内は暇を持て余したアイドルの休憩室と化してしまうのである。

「そういえばなんで制服を着てるんだ? 今日は学校無いだろ」
「えー今更ですか? ラブレターの衣装と自前の制服で撮影だったんです。なんでも、お湯をかけると衣装だけ変わっちゃう不思議なポスターになるそうですよ」
「あの撮影か。日曜に働かせちゃってごめんな?」
「いえいえ、感謝しております……ふふっ」

 最近までは、この笑顔が苦手だったなぁ。
 彼女、五十嵐響子をプロデュースするようになったのは今年の夏の初めのこと。眉の下で切りそろえられたあどけない前髪と左右で長さの違うもみあげ、それにサイドポニーの組み合わせ。薄化粧で飾られる愛らしい顔と豊満な身体のラインを強調する服装。家事全般を趣味として結婚願望までアピールする、どこまでも男好みな子。

俺の目にはとてもあざとく映った。

以前居た部所でもそのスタイルの良さから可愛さとセクシーさ強調した――低俗に言えばエロさを前面に出したグラビアが多く、「ああ、そういう子なんだな」と思ってさえいた。

「わ! 紫芋パフェですよっ! しかも期間限定かぁ……悩んじゃいますねっ」
「女子はなぜ肉を食べなくても平気なんだろう」
「ふふっ、なんですかそれ」

 今日この浮かべる笑顔は慈愛の表情。それも年下の弟たちに向け続けてきたものだ。
 それ故に与えるもの、施すものが湛える無償の愛情が、過去の卑屈な自分を呼び起こしたのかもしれない。向上心がないくせに差し伸べる手を忌々しく睨みつける思春期の澱……濯ぎ切れていなかった心の病巣が、彼女から一歩距離を引かせてしまったのだ。

 まぁ……そんな子供じみた思いなんぞ、世話焼き美少女の魅力に勝てるはずもなく。今ではプロデュースをする立場にありながら、すっかり彼女のファンになってしまったわけだ。
 近頃は甘えるような表情を浮かべることも多くなり人気もうなぎ登りである。
ふふふ、全国のファンを差し置いて響子と食事をするこの優越感。実は、誘われた時点でめちゃくちゃ嬉しかったしテンション上がりまくりだった。
プロデューサー万歳。

「そろそろ決まったか? 好きなだけ頼んでいいからな」
「はいっ! あ、いえっ、もう決めたのでお気になさらずっ」

 呼び鈴を鳴らすと、パタパタ慌ただしげな足音をたて、厨房からウェイトレスが駆け寄ってきた。

「はいはーい! ご注文お受けしまーっ……て、プロデューサーさんに響子ちゃんじゃないですか。日曜日なのにお仕事ですか? いや~性が出ますねぇ」
「それはこちらのセリフですよ。菜々さんこそ売れっ子なんですからカフェの仕事は減らしてくださいよ。身体治ったばかりなんですから」
「えっ、菜々ちゃん風邪引いてたんですか?」
「いや~こう寒いと肩やら腰やら色々ヤバくって……ん゛っ! ゴチュウモンヲドウゾー」

 愉快なカフェだと思う。

「じゃあ俺は煮込みハンバーグとクラブハウスサンド、食後にデカフェのコーヒーで」
「デカフェですか?」
「ええ、この後は帰って寝る仕事があるので」
「あーそれは、重要なお仕事ですねぇ……ええ」

 軽いジョークのつもりがしみじみと肯定されてしまった。俺も無理ができるのは今のうちで、いつかは菜々さんと同じようなことを言うようになるのかな……

「気をつけよう……それで響子は?」
「むむむ……よしっ私もクラブハウスサンド……でお願いしますっ」

響子が名残惜しげな目線を送っているのは例のパフェのポップか。こういう分かりやすさも、年下の立場に慣れていない故のものなのだろうな。
しかし、甘やかしてはいけない。いじらしい仕草は逆効果だと教えてあげることこそが、大人の義務である。

「じゃあクラブハウスサンド二つに変更で……それと、期間限定紫芋パフェもお願いします」
「はーい。では少々お時間頂きますねー」

 スカートを翻して掛けていく姿はリアルJKどころか中学生にしかみえない。本人は気にしているようだが、肌艶から何から子供そのもので、元の年齢を忘れてしまいそうになってしまう。

 小柄な店員さんを追っていた顔を前に戻すと、響子が申し訳なさそうに言った。

「すいません、気を使わせてしまって……」
「良いって良いって。俺が好きで頼んだんだから気にすんな」
「でも……」

 気持ちはよく分かる。人に甘えるというのは一種の才能で、何処まで頼って良いのかわからないというのも極普通のこと。特に響子のような子は慣れていない分、不安で仕方がないのだろう。これを取り除くのも大人の義務、そして醍醐味だ。

「言っただろ? いい女は気持ちよく奢らせるんだって」
「プロデューサー…………ありがとうございます!」
「よし。それじゃあ手でも拭いて……タオル無いな」

 せっかく格好つけたってのにしまらないな。あのウサミン星人め、次にあったらレトロゲーの話をふってやろうじゃあないか。
 しかしまあ、もう一度呼び出すのも可哀想だしどうしたもんかな。ぱっとみ使い捨ての手拭きやアメニティの類はどこにも見当たらない。最近は雑務をアシスタントに任せっきりだったり、ちょいちょい世話を焼いてくれるアイドルが多かったりで、探しものが下手くそになってきている自覚はあった。それにしてもここまで酷くなってるとは、我が事ながら驚きである。

「サンドイッチだし、このままってのもちょっと気になるよなあ」
「っそうですよね! うちの弟たちなんか一々言わないと手洗いうがいを全然してくれなくて……毎日毎日口を酸っぱくして言ってるのに昨日なんて泥遊びしたままの手でおやつを直接っ! ありえないですよねっ」
「お、おう……そうだな」

 なにやら琴線に触れてしまったようで、手をがっしりと掴まれ、うんうんと共感される。
 響子は時々、こういう形で熱くなる癖がある。家事全般が特技ではなく趣味であるあたりで察することも出来るだろうが、他人の不衛生・不摂生にもとても敏感なのだ。
 何一つ間違ったことを言わない上に、やり過ぎを求めず自ら率先して実行しているため、わがままに定評のある志希でさえ渋々従ってしまう。その強引さはファンの間でも有名で、「押しかけ女房」とも評されていた。
 
 手洗いの重要性を基本の部分から熱く語っていた響子は、はっと思いついたように立ち上がると、テーブルに身を乗り出す。

「私、良いこと思いつきましたっ!」

 普段あまり肌を露出しない服を好む彼女だが、今日は制服姿ということもありおしゃれに着崩していた。ブラウスに詰まったボリューム感のある乳肉が綺麗な谷間を作り、ぐっと俺の手元へと向かってきてどきりとさせられてしまう。ゆさっと揺れる柔らかそうな胸に吸い寄せられるように視線が誘導され、ムラムラとした気分が蘇ってきた。
 なにせ紗枝の手で射精させられ、周子にさんざん高ぶらされた後の急な出張だ。強行軍でカプセルホテルしか取れなかったため、自分で処理することも叶わなかったのだ。
 入店後に上着を脱いでいたこともあり、ピンク色の可愛いブラジャーが薄く透けて見えている。思わず凝視することに神経が割かれてしまい、耳への意識が疎かになっていた。

「プロデューサー、聞こえてます? もし良かったらどうかなーって」
「っああ、いいと思うぞ!」
「やった♪ それじゃ行きましょうかっ」
「あ、えーっと……何処に?」
「だから手を洗いに、ですよ。もう、おっぱいばかり見てるから聴き逃しちゃうんですよ? 女の子は視線に敏感なんですから、そういうのはすぐわかっちゃうんですっ……メッ!」

 マナー違反ですよと、心なしか楽しそうな注意をして俺の手を引っ張る。全部バレていた事は気恥ずかしいが、それよりも優しい注意で済まされるこのやり取りがとても嬉しい。相貌を崩してしまわないようにするのも一苦労だな。

しかし手を洗えばいいだけの問題だったのに、手拭きを探すことにしか頭が回らなかったのは苦笑ものだ。まだ若いつもりだったが、腰と同じで頭も凝り固まってしまうのだろうか……そんな自嘲がチラチラと浮かんでくる間にも、店奥のトイレにたどり着いてしまった。
それじゃと男子トイレに入ろうとするが、しかし響子の手は俺の手を掴んだまま離さない。

「五十嵐さんや……手を離してもらえませんかね?」
「なんでですか? ほら行きましょっ、早く洗わないと料理が来ちゃいますよ」
「えっ? えっ?」

 響子の指にぎゅっと手に力が入り、そのままトイレの中まで牽引される。
 全体的に暖色が使われ洗面台は普段より低く、そしてポーチを置く用だろうか、小さな台まで設置されているタイプは初めて見た。店の管理が良いのだろう、とても清潔で一見して不快感を与えるものがない。それもそのはず、この空間には小便器がないのである。




 
 つまり、俺は女子トイレに連れ込まれたのだ。






「お、おいっ、流石にマズイだろ……!」
「大丈夫ですよ。外のお店ならまだしも会社の敷地内ですよ? 今は社員の方も居ないですし、手をつなぐくらいなら問題なしですっ」
「っ!」

 この話の噛み合わなさ……またいつものあれに違いない。
 しかし、今回は一緒に手を洗いに来ただけですんで助かった……ここからは慎重に行動すれば良い。なに、女子トイレの中を合法的に見物できる機会だと思えば何も……

「えへへ、まさか弟たちに手洗いを教える練習をさせてもらえるなんて……少し恥ずかしいですけど、嬉しいなっ。ささ、どうぞ~」

とりあえず前哨戦までで続きは出来次第投稿します。
それと寝取りは好きですが、その対象がアイドルだと死にそうになるので書くつもりはありません。

自分のものだと思っていたPが寝取られて戦争になる志乃と礼子さんの話だって?(難聴)

>>101
それは年齢的に洒落にならないんだよなあ

>>102
子供とか視野に入れ始めた時期だとさらに良くない?
年齢的にそろそろ作らないと、的なタイミングで

響子ちゃんに甘やかされたい

 促されるまま洗面台の前に立つと、響子が後ろから抱きついてくる。そのまま二人羽織の要領で俺の手を両手で握ると、水道の下に導いた。
 かなり無理をして手を伸ばしているのだろう。背中に柔らかい弾力が強く押し付けられて温かい。

「それじゃあ始めますね。まずはお水で手を濡らしたら、洗剤を手のひらと手のひらの間でよーく泡立てるんです。ほら、プロデューサーも動かしてっ」
「うお、おう」

 響子の右手が、支えられた俺の左手に円の軌道で擦り付けられる。そして動きを止めると、今度は俺に同じ動きを要求してきた。洗剤まみれの手を女子高生の手に押し付ける……これは犯罪なんじゃないだろうか?

「次は手のひらを使って、手の甲、背中をゴシゴシしますっ。こうやって……よいしょっ。指を指の間に入れてくちゅくちゅって……ここも汚れが溜まりやすいんですよー」

 指の間まで念入りに洗浄され、くすぐったいような気持ちよさが走る。響子が動く度、押し付けられた胸がムニムニと動き、少し硬めのブラジャーの感触が俺の血流を活発にした。

 再び響子の手を握り同じことを繰り返すと、背後から笑い声が聞こえてくる。

「あははっ、結構くすぐったいですねっ。次は手をもとに戻して、手のひら同士で仲良し握手ですよー。一緒に動かして……そう、反対の手を綺麗にしてあげましょうね♪」

カップルが互いの温もりを求めるように二人の手が絡み合う。軟体生物の交尾を彷彿とさせる動きが水音を立て、静かに響いた。
あまりにも心地がよい。このままいつまでも指を絡ませていたくなってしまうが、その願いも虚しく、するんとほどけてしまった。

「ここまではやってる人も多いんですけど、実は親指と指先が洗えてないんですよ。なので……」

 俺の親指が逆手でギュッと握られ、そのまま蛇口をひねるように擦り立てられる。
その動きは紛れもなく手淫そのもの。しかも性風俗やアダルトビデオで見るそれと同じ動きであり、性感を刺激せずに視覚を犯してきた。
既に半勃ちだったペニスがさらに大きく、スーツを押し上げる。響子が後ろから腰を押し付けているため引くこともできず、徐々にズボンがきつくなってきた。なぜだかペニスと肛門の間に疼きが走り、全身にぞわぞわと鳥肌が立つ。
さらに響子の指先が手のひらを走り、手首から先に快楽混じりのむず痒さが生まれる。不意打ちで変な声が出てしまったのが恥ずかしく……つい大人気なくやり返してしまった。

「それじゃあ今度は私の手で……あはっ、あはははっ、くすぐった、んふふふっ! やだっ、あははははは!」

 響子の手首を押さえて手のひらを擽りまくってやると、押し付けられた胸が背中の上で暴れる。久々に取れた主導権と乳肉の心地よさ、それに若干の艶が混じる笑い声。頭を殴られるような興奮が沸き起こり、逆に冷静さを取り戻した。
 
「もう、弟みたいなイタズラするんだからっ! 今日は爪ブラシがないので、手首をゴシゴシして洗い流したら……はい!」
「……これで終わりだな? 偉そうなことを言っておいてなんだけど、こんなにしっかり洗ったのは正直久しぶりだよ」

 いつもは軽く洗剤で洗い流して終わりだからな。
 少し、いやかなり名残惜しい気もするがちょうど良かった。まさか手を洗う行為がこれほどまでにエロいとは思っても見なかった。仮に見られたとしても誰も咎めないとはいえ、女子トイレでこれは流石に厳しい。これ以上は精神的にも肉体的にも限界を振り切ってしまいそうだし、料理も来てしまうから早く戻らないといけない。
 しかし、響子は俺から離れようとはせず……

「あはっ、もう片方の手が忘れてますよ。せっかくですし、今度はプロデューサーが洗ってくださいね?」

 たっぷり五分はかけて手を洗ったころには、俺の股間はパンパンに張り詰めており、足の間に心臓があるのではと錯覚するほどに自己主張を強めていた。
響子が離れてくれたので腰を引き、洗面台の縁に手をかけて休息を取る。いや、これはたまらん……スーツの圧迫感が減って多少は楽になったのだけど、勃起が収まる気配は微塵もない。
このまま戻っても文句を言われるどころか店内にいるアイドルからの通常では考えられないような、サービスとも言える行為がまっている可能性すらあるが……理性がそれを押しとどめる。
理性というか、安い矜持というか。いっそ素直にこの状況を楽しめられれば良かったのにな。まぁ無理なものを嘆いても意味がない、上着で隠していこう。
 スーツのボタンを外して脱ごうとしたその時、何故かベルトに手を伸ばされた。

「あっこらっ、なにすんだっ」
「はい? 何って……おちんちんも洗わないとですよね?」
「んな……っ」

 なんとか押しとどめるべく慌てて上着から腕を抜くが、響子は器用にベルトを外してズボンもろともずりおろしてしまった。
亀頭が下着に擦れて鋭い刺激に襲われる。再び洗面台に手をついてしまうと、響子は足と洗面台の間にできた隙間にしゃがみ込み、血管の浮き出る性器に顔を近づけ鼻を鳴らす。

「やっぱりちょっと臭いますね。さきっぽもぬるぬるしてるし、このままご飯食べたら不衛生ですっ」
「いやでも、なんで……」
「なんでって、手より汚いじゃないですか。それならしっかり綺麗にしないとっ」

 経験上、ここまできてしまうと理屈が通じないのはわかっている。
 ならば、方向性を変えて説得するべきだろう。

「ほら、もう料理ができちゃうだろ? テーブルに誰も居なかったら失礼じゃないか」
「んー、それもそうですね……」

 よし、多少強引だがこのままいけそうだ。食欲を満たせばこれも治まるだろうし、後はさっさと帰ってしまうとしよう……

「あ、お二人ともトイレに居たんですね! お手拭き持っていったら何処にも居なくって、ナナびっくりしちゃいました」
「菜々ちゃんごめんなさい。お手拭きがないから二人で手を洗ってたんですけど、お料理できちゃいました?」
「あーいえいえ! 一応まだ仕上げ前ですから、席に戻るまでまってますよ。それとお邪魔でしょうから、スーツはお預かりしますね!」
「ありがとう! これでゆっくりおちんちん綺麗にできますっ♪」

 ドアを開け放したままトイレに入ってくる菜々。半裸の姿が店内からでも見られるような状態になり、なぜだかズクンと疼きが生まれた。
そのせいか二人の美少女が俺の下半身を靴まで脱がしている様子を、なされるがまま見守ってしまう。

「それで弟たちに手洗いの仕方を教える練習をしていたんです」
「はぁ~、響子ちゃんはいいお母さんになりそうですねぇ」
「あははっ、私のおばあちゃんと同じこと言ってますっ」
「ア、アハハ~」

 楽しそうな会話が俺のペニス越しに行われ、二人の吐息がかかる。もしかしたらこのまま二人の口で……と期待をしてしまうが、菜々は衣類を回収するとすぐに立ち上がった。

「それではこちら、食後のお返しでいいですか?」
「いや、ちょっとまっ……」
「はいっ、ありがとうございます菜々ちゃんっ!」
「いえいえ~、これもメイドのお仕事ですからね、キャハ☆ ……っとそうです。今朝、秋葉原を通った時にボディローションの試供品を貰いまして、もし良かったら使ってください。おちんちんは敏感ですから、お店のハンドソープじゃ痛くなっちゃうかもしれませんし」

 菜々はポケットから銀色の使い捨て容器を響子へ渡すと、「ごゆっくり~」と言い残して仕事へ戻っていった。

「ぺぺ……? 聞いたことないブランドです。ともかくこれで綺麗にしてあげますからねっ」
「いや、、もう自分でできるから! それより菜々のところに行って服を持ってきてくれないか?」

 今やYシャツにネクタイだけの姿だ。このまま席に戻るなんて絶対に有り得ない。
 しかし、彼女はそれを許してはくれなかった。

「ダーメーでーすっ! せっかく菜々ちゃんが時間をくれたんですし、それに、手の洗い方も忘れちゃってたじゃないですか」

 我儘を諌めるように有無を言わせない、それでいて優しく言い聞かせるように微笑み、再び後ろから抱きついてくる。
 響子の柔らかい両手が脇を通り、胸をくすぐり、腹部を撫で、太ももをじわじわとさすり……

「こっちも練習だと思って任せてくださいっ……ね?」

 きゅっと、ペニスを包み込んだ。

なんでペペ持ってんだよ

お前ぺぺ持ち歩いてないのかよ

>>108
秋葉原の駅前にはエロタワーというものがあり、全フロアでアダルトグッズが売られている素晴らしいお店です。
菜々さんはそこを通った時に試供品のローションを貰い、後で試してみようかなと思っていたんですね。
しかし、偶然都合のいい逆セクハラ空間があったのでボディソープの類に認識が変換されてしまいました。

ナニで試そうとしたんですかねぇ(ゲス顔)

「まずはお水で濡らしたら手に……わっ、すごいぬるぬるしてる……洗剤っぽくないけどそういうものなのかな?」

 トロ……にちゃ……と音を立ててローションが軽く泡立つ。
 快楽を増幅させる為だけに作られたアダルト用の液体が15歳の少女の手を艷やかにコーティングしていき、娼婦のそれへと変貌させる。
 テラテラに光る指が最大以上に勃起したペニスを支え、粘着く液体を全体にまぶしていく。まだ軽く握られているだけなのに息が止まりそうなほどの快楽と腹の底で燃え上がる情欲。響子の両手が合掌の形でそれらを包み込んだ瞬間、俺はあっけなく射精をした。

「それではゴシゴシしまー……あ、あれっ?」

 ジワジワと追い詰められたせいだろうか、水で満ちたグラスを軽く小突いたように、勢いのない決壊。ゼリー状にまで濃縮された精液が重力に従って尿道から鈴口を通り、そのまま流れ落ちていく。
 どろり、だらり、と次々に汚濁が溢れ出るが、その中途半端さ故か一向に硬度がなくなる気配がない。むしろ亀頭から前立腺を通る輸精管を強く意識してしまい、チリチリとしたかゆみが物足りなさとともに襲い掛かってきた。
これまで通りならここで終わるはずだが、まだ始まったばかりだということもあり、背徳感や焦燥に期待の混じった複雑な心境に陥る。
女子が着替えている教室の前で待たされていた時や、未成年ゆえに手が出せず成人向け雑誌を買うことができなかった時のあの気持ち。してはならないからこそどこまでも高ぶり腹の中が灼熱する、まさに焦がれ。
しかし、鏡越しにこちらを覗く響子の顔もまた、悪さをした子供に向ける不機嫌混じりのものになっていた。

「はぁ……どれだけ溜め込めばこんな風になるんですか……ちょっと触っただけで射精しちゃうなんて、中まで汚れてる証拠ですよ? いつから洗ってないんですかっ」
「っは……そ、そんなことは……ぅあ……」
 
 会話の途中にも、ペニスの汚れを確かめるような動きで弄くり回される。射精直後の過敏な亀頭に指がかすめられ、返事もままならない。

「ちゃんと昨晩も射精しましたか?」
「いや……昨日は出張で……ぐぅ……」
「ほらやっぱり! 軽く洗いだってウィルスは落ちないんですからね? 忙しいのは分かりますけど……でも、これからは毎日射精するまで洗ってくださいっ」
「わ、わかった! わかったから手を止めてくれっ!」
「いーえ! 今日はたまたまの中までぜーーんぶお掃除です!」
「ちょっとま――っ!」
「はーいゴシゴシ-♪」

 にゅるにゅるにゅる くちゅくちゅくちゅ

 ローションまみれの温柔な責めが動き出す。合掌の形でそえられた両手が陰茎の両サイドを挟み、その優しい手つきとは裏腹なやや機械的な動作で快楽を生み出す。
 自分の手でするのとは違う予測のできない力加減で触りなれない亀頭の側面を、左右の手が互い違いに上下するそれは、舌での亀頭責めやインナー越しの表面的で焼け付くような責めとは違った、芯まで蕩かせる甘い快感。
有数の美少女達に施される性的な煽りと中途半端な吐精に彩られた、天国の懲罰ともいえる日々。その中で仕込みをされていた俺が屈するには充分過ぎるものであった。

「ふふっ、これだけ一片に汚れが落ちると気持ちがいいですよねっ! 次はもみ洗いで汚れを浮かせますよー」

 そう言うと響子は両手の指を組み、くちゃぁとペニスを包み込む。その様子はハエトリグサの捕食そのもので、緩やかに蠕動する手指が見えない裏側を優しく揉みほぐす。
 人差指と親指で作られた輪から飛び出している亀頭には触れず、茎の部分のみがじわりじわりと籠絡されていく。射精直後の辛さが治まる前に再び精液を充填する手管が更に一段階上の快感を呼び、腰から力が抜けそうになる……

「きゃっ、寄りかかったら倒れちゃいますよ? 床が汚れないように……そう、ちゃんと前に手をついて……はい、これで大丈夫ですねっ」

 ほとんど体重をかけるように乗り出し鏡に手をつくと、響子は自らの鼠径から腹部を俺の臀部に押し当て、体勢を固定した。それは男が女を責めるための体位と同じもので、情けなく、そしてこれ以上無いほどの劣情に、股間への血流が激しくなる。

「わわっ、さきっぽが膨らんできましたっ。でも洗いやすくて丁度良いですね、次は一番汚れやすい所を重点的にお掃除しちゃいましょっ」
「あっ、あああっっぐぅぅ……!」
「はいっ、いちに♪ いちに♪」

 先ほどとは反対に、右手で亀頭のみを逆握りにされる。そのまま可愛らしい掛け声とともに右へ左へと、手首のスナップを効かせた回転が始まった。あまりにも激しすぎる激感だったが、響子は左手でペニスの根本を皮が戻らないように押さえ、腰をさらに前へと突き出す。身じろぐことも許されないまま、パンパンに張りつめた亀頭は肉のミキサーに責められ続けた。
 カリ首を指の輪っかで締め上げられ、残りの指がニュルニュルと自由自在に動き、回転運動に多彩さを加えた妥協のない亀頭責め。紛れもなく今までで一番の快楽の嵐はけして射精に繋がらぬ拷問的な奉仕。なにせ、響子はこれをしつこい汚れを落とすための『お掃除』としか思っていないのだから、こちらが苦しみの声を上げてもお構いなしだ。

「んー……お肌に優しいからかな、あんまり汚れが落ちてない気がしませんか?」
「じゅうっぶんだ、から! もうやめっ、こわれる!」
「あははっ、優しく洗ってるのにおおげさですよっ。ああ、もしかして裏側のデコボコに溜まってるのかなぁ」

 すると亀頭を握る手の形が逆手の状態から覆いかぶさるような形になり、人差し指から小指の4本が裏筋に当てられた。
 指で裏筋をひっかくように高速で嬲られる。亀頭責めとは違う射精感を伴った快感の連続攻撃で、み度精液を搾り出されてしまう。
 出している間も指の動きはそのままで、腰をガクガク震わせながら、ぴゅくっぴゅくっと、小さい射精を何度も繰り返した。

「うわーすごい! 見てください、こんなに汚れてたんですよっ」

 嬉しそうに手を見せつけられる。
 綺麗に爪を切りそろえた響子の細い指に濃縮された精子の塊がこびりつき、流れ落ちていた。
 この指が汚い男性の象徴に触れている……それが自分の逸物であっても、何故か鬱屈とした感情が心をよぎっていく。
 だがその手はあくまでも責めの手であり支配者。射精したばかりの亀頭のその先、鈴口に手のひらが優しく乗せられ――――大きく円を描き出した。

「おしっこと精液が出る所ですからねっ、指先と同じようにしっかり丁寧に、ですっ」
「――――っっっ!」
 
もはや叫び声すら出てこない。
ひたすら逃げ回るように腰を動かすが、力が入らず女子高生のホールドですらビクともしない。ただひたすら歯を食いしばり、暴力的な快楽に耐え続ける。亀頭の先のみを責められるのがこんなに苦しいものだとは知らなかったが、それでもなお、担当するアイドルの手によるものという事実が悦びのスパイスとなっていた。
そのまま30回も擦られた頃だろうか。ふと全身がこわばり股間へ入れる力が強くなったその時、苦痛の域に達していた刺激が未知の絶頂に反転する。

プシュッ!

「ひゃっ! わっわっ、なんか出てきました。精液とは違うし……おもらししちゃいました? 弟たちが小さい時はこうやって、おしっこの手伝いもしてあげてたんですけど……みんな恥ずかしがって顔真っ赤にしちゃうんです、ふふっ」

 断続的に吹き出す透明な液体が止まった後、つられるように尿も出てきてしまった。その間も痺れるような絶頂の余韻は続き、響子が弟にするような排泄処理の手つきさえ極楽のようであった。

「洗剤が落ちないようにさきっぽだけ洗いながしてっと……もうお腹空いちゃいましたよね? これでラストですからもう少し辛抱してくださいねっ。最後は全体を満遍なくゴシゴシしちゃいます♪」

 響子は図らずとも入った休憩で萎えてしまったペニスを右手で握り、ピストンを開始した。今までの特殊なものとは違うオーソドックスなローション手コキで、あっという間にガチガチの勃起ペニスが完成する。
 例えば風俗においてならばサボりとも取られるような、技巧も何もない単純なもの。しかし、だからこそ響子が女子トイレで手コキをしているというシチュエーションが興奮のツボに入り、あっという間に射精に至る。
 だが、その手はぐちゅぐちゅと亀頭から根本までを行き来し続け、止まることはなかった。

「お、おい響子っ、お、おわりってっ」
「はい? だってまだ射精してますし……ここ、空っぽにしないとって言ったじゃないですか」

 左手の人差し指が垂れ下がったをすくい上げ、残量を確かめるように揺すってくる。その後も左右の手を入れ替える数瞬以外のインターバルはなく、3回の射精と2回の空打ちが強制的に行われるまで『手洗い』が終わることはなかった。
 
「水で綺麗に洗いで……っと、どうでしたか? ピカピカのほうがスッキリして気持ちいいでしょうっ」
「ああ……」


 俺は息も絶え絶えで生返事を返す。水気まで拭き取られ完全に清められてしまったペニスからはカウパーの一滴さえ漏れる様子はない。だが苛烈な甘やかしを受けた影響か今だに上向きのまま硬度が下がる様子もなく、ピクピクと痙攣し続けていた。
 その様子を見ていた響子は俺を台から起き上がらせると、自分の足で立つよう促してくる。今にも崩れ落ちそうな足腰に力を入れて振り向くが、即座に手首を握られ、再び座席まで牽引された。
 
 あれだけの搾精をされたにも関わらず勃起したままの下半身を剥き出しのままカフェの中を歩かされるが、誰も通報しないことに安心する。途中、響子がPCSのメンバーである小日向美穂と島村卯月に出会い談笑し始めた際に、二人が洗浄済みペニスに興味を持ち触ろうとしたが、洗ったばかりということで響子が自ら断りを入れてくれる。
 正直、未だにムズムズチリチリと疼き続けるこれのせいで残念だと思ってしまう。
 その邪念が届いたのか、さり際にこんなことを言われた。

「そういえば、ここのトイレは除菌用アルコール置いてないよね」
「あっ、うちにありますよそれ! でも手がひゃってして得意じゃないです」

 普段なら微笑ましく思うような可愛い会話もいたたまれず、だんまりを決め込んだまま席に戻る。
 椅子の上には綺麗に畳まれたスーツが置かれ、やっとこの露出プレイから開放されると喜んで手を伸ばすが、それを響子が静止する。

「服を着る前に消毒しちゃいますから、ちょっとまってくださいねっ」
「いや、粘膜にアルコールは勘弁してくれ……」
「そうですか……あ、それなら」

 響子が目の前にひざまずく。そして、右の手で髪をかきあげ、口を開き舌を出す。
 なんの躊躇もなくペニスを喉奥まで咥え、舌で全体を舐め回しながら引き抜いていった。

「消毒代わりですっ♪」

 その後は特に何をされることもなく食事が運ばれてきたが、まともに味わうことができたかどうかは言うに及ばないだろう。



響子編終わり

男性であることを気にしないというのもセクハラの一部だということを広めたくて書きました。
嘘です、女の子に手を洗う程度の気軽さで手コキされたくてやりました。

セクハラだよなあ「男なのに」っていうやつ 一時期結構問題になってたし

響子にならされたいけどね

随分まとまりのない話になってしまった気がします。
修正点のアドバイス等がありましたらボロクソに言ってください。

でもレナさんに男のくせに(ハートマーク)みたいな言い方されたら興奮するよね

ふぅ…いいぞ

>>110
俺タワー?(難聴)

需要があるかはわかりませんが、性欲が溜まり次第次のものを書こうと思います。

需要しかないんだよなあ

毎秒性欲高めて毎分投下して

毎秒溜めろ

絶倫になって

「これも駄目……これも……うわ、完全にアウト……こっちは、んー……ギリセーフか」

 ひたすら画面を見ながらマウスを操作する。
 PCにスライドショーとして表示されているのは数十人分のアイドルの写真だ。
 担当するアイドル達のスケジュール調整に区切りをつけた俺は、先日から宣伝広報に依頼されていたブログ用写真の検閲作業を行っていた。
デスクトップ画面に拡大されるのはアイドルの私生活を切り取ったもので、食事や風景の写真が多数ある中、いわゆる『自撮り』と呼ばれるものも多く混ざっていた。
今はそれら自撮り写真の中から下着が見えていたり過度に露出が激しかったりするものを選別して消去しているのだが……

「みんな無防備過ぎる……これも影響を受けているせいなのか?」

 最初に映し出されたのは羽衣小町のツーショットフォトだった。仲睦まじく顔を寄せ合い、そつのないポーズを決める周子とぎこちなくピースサインをする紗枝の対比がとても微笑ましい。
 それなら良いじゃないかと思うかもしれないが、問題はその格好。何故か二人ともヒートテックしか着ていないのだ。
 上着に干渉しないようデコルテが大きくひらいているおかげで、かなり深い部分まで胸の谷間が披露されてしまっている。薄くて柔らかい布地はボディラインを一切歪めないため、胸だけでなく乳首の形までくっきりの浮き出ているのが写真越しでも鮮明に分かる。
 おまけに、二人の胸は密着していやらしく形を歪ませていて……先々週の出来事を思い出してしまった。
 私情を差し引いても絶対に載せられないだろこんなもの。ほとんどポルノ写真みたいなものだ。

 これに続く写真も、下着をつけていなかったり服の隙間から乳首が見えていたりは当たり前で、中には買ったばかりの下着を着込んで写すものやオイルエステ中を撮影する子まで居た。
 特にギャル組は元々人をからかって遊んでいる節があったせいか、援交募集や風俗の氏名写真に見えるものばかりで、もちろんすべて廃棄処分にした。
 反対路線では雫が種牛の搾精作業をしているが一段強烈で、少しグロテスクだと感じる反面、響子とのカフェでのやり取りを想起し心臓が高鳴ってしまった。

 しかし他にも多様なエロい自撮りを見続けていたのだが、興奮はしても性器はまったく反応しなかった。

(やっぱりあれが原因だろうな……)

 響子の手による限界を超えた搾精。
産業動物相手でももっと有情な手段を取るだろう、認識が歪んでいる故に起きた偶発的な拷問プレイで機能不全になってしまったと考えてもおかしくない。
事実、彼女の口で清められたのを最後に一切の硬度が失われてしまったのだから悩みものである。

まあ……勃起ができない分、逆セクハラが過剰に発展しなくなったのは良いことなんだろうが……もう五日間も自慰すらできないでいるのも辛い。それまで立て続けにアイドルの指や舌で責められていたこともあり、その落差が……

ズグン

「――――っ!」

 これだ……
 
ペニスが反応しなくなった代わりに、性的興奮を覚えると前立腺がダイレクトに疼き出すようになってしまった。乳首もいつでも硬く勃起するようになってしまい、身体が作り変えられてしまったみたいだ。
アイドル達が面白半分にいじくり回してくるうちに感度も上がり、こうして動けなくなる時間が増えた。

心と体を落ち着かせるために深く息を吐き、作業を再開しようとした時、ノックの音もなくドアが開かれた。

「レイナサマが帰ってきてあげたわよ! ありがたく出迎えなさい、アーッハッハッ……ゲホゲホ」
「麗奈か、おかえり」

 今日はフルボッコちゃんの撮影日だったかな。もっとアイドルとして王道な仕事も増やしてあげたいのだが、如何せん本人の性格やイメージからイロモノな役ばかりが舞い込んでくる。
 売れていないわけじゃないんだが、アイドル小関麗奈よりも幽体離脱フルボッコちゃんとしてのイメージが先行しがちだな。低年齢層とコアなファン層だけでは今ひとつ力不足だ……
 なんとか正統派とはいかなくても、蘭子や幸子みたいにヒール路線を取り入れてならばあるいは……か?

「うぅむ……」
「何よ、このアタシが来てあげたってのに随分元気が無いわね。どっか悪いの? 頭?」
「お前の今後についてだよ。俺の頭より自分のデコの心配しろ」
「フフ……手下の分際で言ってくれるじゃない……! こうなったら撮影で余ったフルボッコバズーカで……ってマジで体調悪そうよ? どうしたってのよ」
「いや……まあ少し……」

 まさかお前らのエロ写真に興奮してましたとは口が裂けても言えないしな。
 すると麗奈なりに何かを察したのか、何かを思いついたようだ。

「ふーん…………! そうだわ、ちょっと待ってなさい!」

 扉も閉めずに部屋を飛び出していき、ズダダダダとけたたましい靴音をならしもどってきた。

「待たせたわね!」
「全然待ってないけどな。それより廊下を走らない、扉は開けたら閉める、そして俺にもうちょっと敬意を払ってくれ」
「前二つは守ってやらないこともないわ。それよりこれよ!」

 どん、と机の上にドリンクボトルが置かれる。

「なんだこれ?」
「何って、勿論レイナサマ特製のスペシャルドリンクよ!」
「お引き取りください」
「なんでよ!」

 なんでもクソもあるか。趣味でイタズラ用ゲロマズジュースを作るやつの何を信用すればこんな怪しいもの飲めると言うんだ。

「胸に手を当てて考えて……って、おい」
 
 反省なんてさらさらする気のない顔で俺の胸に手を当ててくる。
 ただでさえ敏感になっている乳首に触れられ、くすぐったさと快感の中間地点の刺激に顔がゆがむ。

「あ、アンタ本当に大丈夫なの? ほらこれ飲みなさいよ! ちゃんと悠貴やネネと一緒に作ったんだからっ……」

 そうだったのか……まだ若干、疑心暗鬼な気持ちは残るが、意外と繊細な麗奈の厚意を無下にするのも心苦しい。たとえ不味くても性欲をごまかす程度の役には……南無三!

「………………あれ? 普通に飲めるな」
「だからそう言ってんでしょ! ま、アタシと悪の道を進むならそれくらい疑り深くて調度良いかもしれないわ」
「ああ、ありがとうな……」

 普段からこうして労ってくれればよりありがたいんだが……いや、それもなんだか物足りないな。ギャップ萌えとは少し違うけれど、普段クソ生意気な麗奈が俺のために何かしてくれているというのがグッと来るんだ。
 父親の気持ちが分かるほど老け込んだつもりはないので、年の離れた兄の気持ちとでも言っておこう。

 火照る身体に冷えたドリンクが染み渡り、徐々に思考がクリアになる。
 はっと自分の作業を思い出し慌てて顔を画面に戻しすと、映されていたのはバランスボールを使ったレッスン中のほたると茄子。これも仰け反り突き出された胸の先に乳首の形がくっきり出てしまっているため没にするつもりだったが……まあ、コイツに見られてもセーフなラインだろう。
 案の定、麗奈は俺の肩に顎を乗せて興味を隠そうともせず聞いてくる。

「なによこれ、盗撮? 悪的にも通報した方がいいやつかしら」
「違うわ。ブログに掲載して良いかの検閲」
「それにしたってその……の、ノーブラの、ゴニョゴニョ……アンタが見るのはどうなの?」

 何故か俺の胸をわしわししながら言葉を濁して聞いてくる。それが多少気になりはするが、李衣菜ほどの色気もなく、ほっこりとした気持ちで対応できた。

「本当はカメラさんや女性スタッフがやるはずなんだがな。まあ誰かがやらなきゃいけない訳だし俺もプロだ。少し我慢してくれ、な?」
「んん……それならしょうがないわね! このレイナサマが居るうちにしっかり休んでキリキリ働きなさい!」
「おおあー……それ気持ちいなー……」

 麗奈の顎がつぼをぐりぐり押してきて、凝り固まった肩が暖かくなってくる。
 本当に今日はサービス満点だな。

「ああー……麗奈はマッサージの才能があるなあ……」
「パパとおんなじこと言ってるわよ。オッサンくさい」
「お前の親父さん四十路過ぎてんじゃん……まあいい、このドリンクに免じてその失言は……ん?」

 まだ中身は半分以上入ってるのに出てこなくなったぞ? ……ああ、ジュースというよりスムージーって感じだから詰まったのか。
なら蓋を取って直接いただくとしよう……って、なんじゃこりゃ。

「おい、これ何入れたんだ? 色が尋常じゃなく身体に悪そう……ってか指についた色が落ちないんだが」
「ブルーベリーとかカボチャとか……あ、辛くない唐辛子ってのも入ってるのよ! ネネがメキシコ風って言ってたわ」

 全部色が落ちにくいやつじゃないか……もしかしたら口の周りも汚れてるかもしれないし、飲み終わったら口を洗いに行くとしよう。

 濾過されずに出てくるドリンクはドロドロとして飲みにくく、こぼさないよう気をつけていることもあって中々量が減らない。麗奈と他愛もない会話をぽつぽつと楽しんでいたこともあり随分と長い休憩を取ってしまっていた。
 
「おっと、そろそろ仕事に戻らないとな。すぐ飲んじまうから片付け頼んでいいか?」
「ボスを顎で使うなんていい度胸じゃない。……良いわよ、ちょうど気になることがあったからそれと交換でやったげるわ」
「気になること?」

 そう言って、まだ中身の残るボトルを傾けて一気に国へ流し込み……

「なんで男にも乳首がついてるの? しかもアンタのすごく硬くてアタシのと違うし」

 突然レイナの指が乳首をつまみ、弄くりだした。
自分のそれと比べるような無遠慮な手つきがゾクゾクした快感を生み、その拍子に思い切りむせこんでしまった。

「ブホァッ!? グフッ! ゲホッゲホッ……」
「ぎゃああああ! 何してんのよ!?」

 ほぼ真上を向いていたため、噴水のように全て噴き出す。幸い麗奈は素早く回避したようだが、デスクや床にまで飛び散り酷い有様である。無論、その中心にあった俺も無傷なわけがなく、顔から髪からYシャツにスーツのズボンまで、ケミカルな赤紫色に染め上げられたのだが……

「書類作業をしてなくて本当に良かった……!」
「じ、自分の心配しなさいよ……ほら、掃除しといてあげるからさっさとシャワー浴びてくるべきだわ」
「……なんか親切すぎないか?」

 先程のタイミングと言い、少し疑わしい。

「先週テレビで見たインディアンがここにも居れば、アタシだって多少は優しくなるってもんよ……逆にそれくらい酷い有様なんだってば」

 確かにそうかもしれない。早く落としてしまわないと明日の仕事に支障をきたすかもしれないし、そこまで言うのならお言葉に甘えさせてもらうとしようか。

「せっかくの差し入れこぼしちゃって悪かった。それに掃除も……今度なんでも言う事聞いてやるからな」
「まあ手下の尻拭いもボスの仕事ってことね。それに最近、妙に片付けが得意になってるのよね……」
「お、おう。じゃあ行ってくるわ」

 あれだけ頻繁にイタズラの後始末をさせられてたら掃除のスキルも上がるってもんだろうよ。元々一人でパーティーバズーカを作るくらい器用なんだし、このまま奉仕の精神にでも目覚めて欲しいもんだ。

「っくし! あー急がないと……一番近いシャワールーム、空いてっかな」

 とりあえず、シャワーと着替えを優先しようか。

とりあえず導入だけ用意しました。
まあお察しの通りの展開になりますが、麗奈ソロか何かしらのユニットか、前回のウサミンみたいなサポートが入るかは未定です。
エビオス飲んでチャージしてきます。

おつね期待

最高...
こういう物語は最終的に
普通の世界とこの淫蕩な世界の区別がぐっちゃぐちゃになっちゃって
Pに元の生活に戻るかこのまま身を委ねてしまうか選択を迫られるんだけど快楽には勝てず
四六時中アイドルにセクハラされ続ける世界に閉じ込められるENDみたいなのが好き...

国に流し込むのか(戦慄)

>>135
口でした、ご指摘ありがとうございます。

国ってギャグボールくわえているようだよな

こういうのって全体のオチ必要ですか?
読んで分かる通りSS素人なのでルールとかが今ひとつ……

あったらあったでなかったらなかったで
思うにこういうえっちなオムニバス形式だと読者は抜くために集まるからなくても別に構わないと思う
ただこうなった理由とかそういうのがオチになったらな…みたいな
ところでこのssは終わらないからオチなんてないよね?

エロけりゃなんだっていいんだよ!

勝手にシコるから欲望に忠実に書いてくれ

>>138
エロ漫画は最後のオチが全体の完成度の9割を占めるとも言われている(俺の脳内で

オチなんか思い付かなかったら飽きた!終わり!だけで終わらせていいんだよ

ちんこに正直に

導入も長過ぎる気がして、ぱっとエロシーンに入れる人は才能あるんだなと思いました。

導入が長いからこそエロく感じるのでは。ポリネシアンセックス的な。

エロ漫画は人気作家でもなけりゃ続き物は難しいしページも限られてるからサクッと導入しなきゃあかんねんな

特に導入が長いとか感じないけど
終わりとか書いたって書かなくたっていいし好きに書いてほしい

設定とかありそうな感じしたし、簡単なオチはちょっと欲しいかなって思ったけど
面倒ならオチ投げてもいいのよ

手慣れてる人が書いてるのかと思ったぜ
>>1が気にしてるようなことは読んでる方は殆ど気にしてないんじゃない?

というか初っ端の設定でほぼ勝ってるから
このまま積み重ねてくれると嬉しい

>>90
みたい!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 頭部に叩きつけられる水滴が、薄く色の着いた泡を洗い流していく。銀色のシャワーヘッドに顔を映してみると、三回は繰り返したこの作業も終わりであることを教えてくれた。
 
「いつの間にか工事が終わってたんだな」

 以前このフロアに設置されていたシャワー室は、狭くて温度調整もままならないような旧時代のものであった。しかし、今は暖色の照明と銀色のモダンな細部で統一された、小洒落たホテルのそれに改装されていたのである。広めの脱衣所にはトイレやサウナまで用意されていて至れり尽くせりである。
 ただひとつ気になる所を言えば、隣との仕切りがスモークグラス製で、しかもお互いの顔や足元が見える程度に設置されている点だろう。背面も同様であり、背後に気配を感じている気がして落ち着かない。広報によれば、以前他事務所のシャワールームで担当アイドルと不埒な行為に及んでいた者がいて波乱を呼んだため、我が社のクリーンさのアピールと万が一に備えた実利的なデザインだとか。
 今の状況から俺にはなんとも言えない理由ではあるが……トイレの増設には心底助けられた。先程のドリンクの効き目か、それとも濡れて冷えたせいか、あのままトイレにいく訳にもいかなかったので渡りに船とはまさにこの事。
 おまけに体も温まり、心なしか力が湧いてきたような気がして調子がいい。
 あの麗奈がここまで他人を思って行動するようになるとはにわかには信じられないが、もう数ヶ月で一四歳、アイドルの経験を含め成長したということなのだろう。余計なことをしてやらかす辺りはそのままだけどな。

 しかし、麗奈まであんな逆セクハラをしてくるとは思わなかった。小学生男子のような行動ばかりでも女である以上、事態は予見できたはずだが、どうにも不注意になりがちな気がする。もしかして俺の迂闊さもこの状況の影響なのか……?

「考えても仕方ないか……それにしても自分で触るのとはあそこまで……」
「何がよ?」
 快感の度合いが違うのか、その言葉は背後から睾丸を鷲掴みする手により引っ込んでしまう。

「なんのつもりだ麗、奈ぁ……ぁあっ……」
「男はここが弱点ってのは本当なのねっ! フフンっ♪ 大人しくしてないと思いっきり握るわよ」
「よ、よせっ!」
「抵抗しなければ酷いことはしないわよ。壁に手をついて……あっ、後は後ろを振り向かないこと、いいわね!」

 慌てて首肯をする。
突然の事態に混乱したまま言うとおりにするが、その間も麗奈の手に睾丸を緩く揉みこまれ続けていた。
こそばゆい快感が持続的に送り込まれて腰を引くと、麗奈は満足そうな声で言った。

「あら、準備良いじゃない。 なーんだ、マッサージするの分かってたんじゃない」
「……マッサージ?」

 今更、何故こんなことをと考えても意味はないが、それでも何故俺にマッサージをしようとしているんだろうか。できれば麗奈のような子供に風俗の真似ごとをさせたくないんだが……

「アンタが最近疲れが溜まってそうってのはみんなが言ってたのよ。苦しそうというか、元気が無いというか……アタシがわざわざ特製ドリンクを作ってあげたっていうのに吐き出しちゃうし」
「わ、悪かったって……だからここまでしなくても……ここ男性用シャワーだぞ……」
「ん? アンタが居るんだし問題ないじゃない。それにさっきのはアタシがくすぐったせい……ってのもまあ、ほんの少しあるし……」
「麗奈……」

 言葉にできなくとも態度で謝罪しようとしているのか……
 それ自体は非常に嬉しいが、言葉の端々に常識の齟齬が感じられて不気味さが混じった。去年までランドセルを背負っていた子がシャワー中に忍び込み男の睾丸を愛撫する……そんなもの、まるで違法なアダルトビデオではないか……
 もうここまで来て逃げられるとは思わない。しかし、それでも状況を甘んじて受け入れた時、俺の中の何かが終わってしまう、そんな気がした。

「なあ、これがその、マッサージなのか?」
「キンタマのこと? これは驚かせるためと逃さないためよ! アンタ、無駄に警戒心強いし」
「じゃあ、逃げないから離してくれないか? 麗奈も弱点って言った通り、強くされると痛いんだ……」
「ふぅん。でも、少し元気になってるじゃない。ここも効果あるんじゃないの?」

 ほら、と指さされた先にあったペニスは、僅かに鎌首をもたげている。
 確かに睾丸マッサージの快感はそれなりのもので、わずかなくすぐったさも一週間精液を吐き出していなかった今では最高に気持ちよく感じられていた。

「やっぱり気持ち良さそうじゃない。遠慮しなくてもついでに弄っててあげるわよ」

 むにぃぃと下に引っ張りながら、袋の表面なぞる指先。それだけでも滞っていた血流が流れ出すようだった。
 冷えた足先を熱い湯に入れた時と同じ、じんわり染み入る心地よさで声が……

「あっ、ああー……」
「本当、うちのパパみたいな反応するわね……ってこれじゃまるで梨沙じゃない。アタシは別にファザコンじゃないし!」

 麗奈は自ら振った話題をぶった切った。そして何かチャックを開けてカチャカチャと何かを取り出す音が聞こえてくる。未だ最大の弱点を文字通り握られたままの不安心が、一体何をされるのだ、と良くない未来を想像させた。
 だがそれは、買ってもらったばかりの玩具を自慢する子供とでも形容できそうな、麗奈自身の発言によって否定されることになる。

「来る途中でルキトレに会ったんだけど、このことを話したらマッサージ用のオイルをボトルごとくれたのよ!」

 卑猥な手遊びがヌラリと滑らかなものに変化する。
 くっ……麗奈に鼻歌交じりで良いようにされるなんて……善意の行動でさえ無ければなんとでも抵抗できるのに。何の意志がこの状況を作り出しているのか憶測さえついていないが、やり口が巧妙すぎる……!

「どーよ、アタシ達もこれでマッサージしてもらうのよ。次の日なんて体のキレが違うっていうか……とにかく凄く気持ちいいんだから」

 ふと脳裏に、全裸で立たされたままいやらしく身体を弄られる麗奈の姿が思い浮かぶ。トレーナーたちの手で拘束される細い肢体。日々のアイドル活動で溜まった思春期の肉欲……それを4人の女性のねちっこい責めにより未成熟な躯体から強制的に発散させられていく。
小豆大に凝り固まった胸先の蕾を可愛がられれば、女としての目覚めを待つ肉の割れ目を構ってもらえば、彼女でも悦びの声をあげるだろうか。きっとそれはとても愛らしいものに違いない。
一度始まれば自分の意志では倒れることもできない不自由で被虐的な快楽、それを受ける姿をつぶさに観察され、そして……


 ギュッ
 

「うわ、もうガチガチじゃない! 急に大きくなったからびっくりしたわよ。それにしても熱いし骨みたい……男子のとは形も違うわね」

 妄想の中とはまるで逆の立場だ。責められて嬉しそうに股間を隆起させているのも観察されているのも自分。無邪気な少女の手と、語りかける声を使った自慰をする不埒者、それが今の俺を表す全てだった。

「上の部分が皮付きなチンコをホウケーって言うのよね? シンセーとかカセ-? アンタのはどれなのかしら」

 悪意のない言葉責めに顔が熱くなるのがわかる。年頃故の性知識への興味が、この異常を異常と思わない世界で歯止めを失っているのだろう。亀頭を半ばまで覆っているあまり皮をつまみながらしつこく尋ねてくるが、もちろん、こんな羞恥心を煽られながら応えられるほど順応しきれず答えに詰まってしまう。
 そのうち麗奈は肉棒への関心を失い手を離した。
もう少しで射精してしまうところだった。しかも睾丸を責める方の手は一度も休まずにいるため、絶頂直前の痺れるような快感が一向に引く気配がない。
こんな生殺し……もう辛すぎて、もっとその手で慰め続けて欲しいと言ってしまいたい……

「な、なんで答えてくれないのよ……もしかして急だったから……お、怒ってる?」
「い、いや違う! その、麗奈の手が気持ちよくてつい寝そうになってな……」

 またやってしまうところだった。
厄介なのは常識がおかしくなっていてもアイドル活動はそのまま行われていて、俺さえ対応を間違えなければ問題がないところだ。繊細な少女の厚意を否定するのは人格の形成にも今後のやる気にも害を及ぼすのだから、決して無碍に扱ってはいけない。
最初からそれだけは曲げていないつもりだったのだが……今のは果してそれだけだったか?
本当はやめて欲しくない気持ちを麗奈の為だと言い訳していたのではないのかと、自分の本心すら見えなくなってしまった。

その内心の葛藤なぞ知る由もない麗奈は、技術を認められた事が嬉しいのか上機嫌で言った。

「フフン♪ それじゃあこれから本格的なマッサージを始めるから、気持ち良くなったらヨダレ垂らして寝ちゃったって良いわよ? アタシもいつも寝ちゃうしね」

 なるほど、寝たふりをしてしまえば良いのか……? 立ったまま寝るなんてどう考えてもおかしいのだが、もしそう解釈されるなら精々20分か30分黙っていれば終わる。
 そんな浅い考えが今まで通じていなかった事も忘れ、俺は安易に返事をしてしまった。

「ああわかった。それじゃあ終わったら起こして……っ!? お、おい、どこ触ってるんだ!?」

 ぬちゅ……ぬちゅ……と麗奈の指が音を立てているのは予想外の場所。人体の中でも最も不浄とされる穴、肛門であった。

「あっ! コラ、暴れんじゃないわよ! 玉潰しちゃうわよ?」
「ぃぎっ!? わかったっ! し、しかし、肛門をマッサージなんて聞いたこと無いぞ……っ」
「これはほぐしてるだけ。するのは前立腺マッサージってやつよ」

 前立腺。それは直腸内部、膀胱の真下にあり尿道を取り囲む形で存在する男性特有の器官。ベニスの根本とも言えるそれは、精子と混ざって精液を作る分泌液を製造するほか、精液を押し出したり尿の排泄をしたりする役割を持っている、クルミ大の小ささながらも重要な臓器だ。また、陰茎以上に快楽神経が集まっている性器としても知られており、そこから得られる快感は射精とは比べ物にならない気持ち良さと持続性を持つ、らしい。
 李衣菜とみくのイタズラを受けて以来、セクハラをされる度に尻の奥が疼きを発するので調べてみて、初めて知った事だ。
 眉唾ものではないかと半信半疑ではあったが、確かに『前立腺マッサージ』という字は何度も目に入っていた。

「そんな言葉、どこで覚えたんだ……?」
「さやが置きっぱなしにした雑誌に乗ってたのよ。『これでオトコはイチコロ!』って書いてあったから必殺技か何かかと思ったんだけどね。退屈だったから自分の指で練習してみたんだけど……早速出番がきたってわけよ!」
「そう、か……」

 徐々に返事をする余力がなくなってくる。
 肛門の皺を一つ一つ伸ばすように麗奈の指先が円を描く。ゆっくり、ゆっくり、たっぷりと粘度の高いオイルをつけて、括約筋を懐柔しようとしているのだろう。
 その度に生まれる淫猥な掻痒感を、時折くすぐるような爪の動きが快感に変換していく。
 それは手コキやフェラチオの思わず力を込めてしまう快楽とは違い、ふわふわと繭に包まれていくような心地よさだった。

「そろそろ頃合いかしらね……指を入れるから、お尻の力を抜いて深呼吸するのよ」
「スーーー……はぁーーー……」

 つぷり

 言われるがままに深呼吸をしていると、幾度かの後に肛門にぬるりとしたものが挿し込まれる感触。当然、本来ならば出口として使われるはずの場所は、強烈な異物感を失くそうと必死に抵抗をする。

「あっ、力んだら動かせないじゃない。急に突っ込んだりしないから、もっとこのレイナサマを信頼しなさいっての」

 一度抜かれた指にオイルが追加されて再度侵入する。砂場に穴を掘るような小さな円運動が筋肉の緊張を解し、1ミリ単位の削岩作業が始まった。
 麗奈の宣言した通り、その動きはとても緩慢かつ繊細で、痛みなどの不安を生む刺激は一切生じない。むしろ、肛門の内側に指紋の形を覚え込ませる執拗な指先は異様なほど精神を弛緩させてしまうのだ。
気がついた頃には立っていられる限界まで下半身が脱力しており、あれほど堅固だった鍵穴も、優しく甘やかすマスターキーを前に完全に屈服してしまっていた。
口から涎を垂らし今か今かとピッキングを待ちわびる、役立たずな錠前……後はオイルを注がれるだけであっという間にすべてを受け入れた。

「本当に中指入っちゃった……だ、大丈夫よね? 痛かったり苦しかったりするなら言いなさいよ?」

 口を開けば情けない声が出てしまいそうで、ろくに返事もできなかった。
 ペニスや乳首を責められた時ほどの快楽と比較すれば大した刺激ではない。直腸内は想像よりも遥かに鈍感で、肛門のみを弄られていたときに比べれば小休止といっても過言ではない。 
しかし、麗奈の細指が体内に収まっているだけで、ここ数週間に渡り俺の精神を蝕み続けていた物足りなさや性的な鬱憤感が、尿道を通して排出されていくような心地よさはなんだろう。
響子の男性機能を狂わせるほどの手コキ責めの後ですら残っていた歯痒さが、一気に充足感へと書き換えられてしまった。
 あれだけひくついていた剛直も半勃ちになり、ぬるま湯に包まれたような暖かさが広がっている。

「えーっと、なになに? 『おちんちんが甘ボッキ状態ならリラックスしてる証拠! 前立腺を優しく撫でて、亀さんが泣くまで喜ばせちゃおう!』ね。甘ボッキとか亀とかどういう意味なのよ? もう少し分かりやすく書きなさいっての……」

 

響子以外で兄弟がいるアイドルって誰がいましたっけ。

 例のいかがわしい特集の写しでも撮っていたのだろう。あおり文を読み上げながら手順を確認している様子だが、その低俗な単語は麗奈の知識にはなかったらしい。指を低速でピストンさせてはいるが、少し考え込んでしまったようだ。
 だが、この状況になると偶然が続きやすくなるという法則がある以上、これは終局ではなく、より悪い方向に事が運ばれる前兆でしかない。

このままで終わるはずがないという予感は的中し、オイルの音が響くほど静かだった室内に人の声が届き始めた。
それは明らかに女性の、しかも5人や6人じゃきかない大勢の声が入り交じるもの。ここは男性用シャワールームのはずだが、麗奈同様におかしな常識が働いているのだろう。
 
「あーーー! 本当にPくんいたーーー!」
「えーー!? ルキちゃんがいってたのマジだったんだ! ゆいたちもまぜてー!」
「てゆーか、ちょっと犯罪っぽくない? JCと二人でマッサージはヤバいっしょー」

 急に複数人から声を掛けられたせいで、一瞬心臓が止まってしまうほど吃驚させられる。振り向くと、こちらを見る莉嘉、唯、美嘉と目があった。それぞれ楽しそうというか、ちょっかいを掛けたくて仕方がないイタズラっ子の顔をしている。
しかし問題なのはその下、すりガラス越しに見えるボディラインの方だ。薄っすらと見える肌色のボディラインも然ることながら、3人とも扉に肘を乗せているせいで胸がすりガラスにあたってしまっている。
構造上、密着状態ではほとんど透過してしまうため、ガラス越しに押し付けられた胸がすべて見えてしまっているのだ。
こんな恥ずかしい格好を見られてしまうという危機感から冷えそうになっていた頭に、そのまま卒倒してしまいそうな勢いで血が登ってくる。
一人だけでも万の男性を魅了して余る肉体美が一斉に視覚を襲うこの衝撃は、破壊的と表現してもまだ足りない。しかも、その衝撃は一度ではなく、次々来る全裸のアイドル達の分だけやってくるのだった。

通りすがりに声をかけたり、いきさつを聞いてきたりと反応はまちまちだが、それでも麗奈が俺にマッサージをしているというシチュエーションは珍しいらしく、興味の対象となっていた。
連続する似通った質問に対して、麗奈は面倒くさそうにしながらも、先程の疑問を投げかけた。

「ねぇ、誰か甘ボッキとか亀ってどういう意味だか知ってたら教えなさいよ。ほら、この紙に書いてあるやつ」

 麗奈は睾丸から手を離すと、シャワー待ち中の子に雑誌の切れ端を渡した。
スペースの外から卑猥な単語が飛び交っているのが聞こえ、正直恐ろしい気持ちが強くなってきた。

「な、なあ麗奈。人も増えてきたし今日はやめにしないか……? シャワー使って無いのに邪魔だと思わないか? な?」
「あっ! そういえばなんで振り向いてんのよ! でも、そうね、たしかに混んできたわ」
「それじゃあ――――」
「それじゃ、端によりなさい。 ねー! 狭くても構わないならここ使ってもいいわよー!」

ここで入ってくるアイドルを決めたいので、よろしくお願いします。

まゆ

美波

軍曹

拓海

美穂

美波

愛梨

礼子さん辺りを入れたほうが話がスムーズに進むかな

>>156
コピペだけど
五十嵐響子 下に男女4人
大石泉 弟がいる
榊原里美 お兄ちゃんがいる
新田美波 高校生の弟がいる
本田未央 兄と弟が一人
大和亜季 体育会系公務員の兄と妹がいる

原田美世 弟がいる
西園寺琴歌 弟がいる
杉坂海 弟が数人いる
吉岡沙紀 兄がいる
喜多日菜子 生真面目な兄がいる
結城晴 男の兄弟が数人いる
姫川友紀 野球少年の兄がいる

悠貴

本文挟んでたから気付かなかったけどこれ兄弟のいるアイドル限定か

軍曹の妹はジョークだと思ったけど

>>171
ぷちでも妹に関しては言及してるはず

>>168
ありがとうございます

>>170
説明が足りなくてすいませんでした。おっしゃる通り、兄か弟が居るアイドルのみになります。

兄弟持ちか
じゃあ泉

なるほど
榊原里美で。

はぁとさんも妹いたよな?
出て欲しいのは日菜子

>>176
すいません、兄か弟が居るという事実だけが必要だったんです。
それともうキャラは決めてしまいました。

みなさんご協力ありがとうございます。

めっちゃ伸びてたと思ったのに!
伸びたのは俺の股間だけでしたってか!

あ、批判じゃないからゆっくり続けてくれ

>>179
ageんなks

「ちょっ、ぅぐ!?」

 予想外の発言を撤回させる間も無く、尻穴に深く挿入されたままの指に壁端まで引っ張られる。くちっ、と肛門を伸ばされる快美感に足がふらついて、そのまま仕切りに背を預ける態勢になってしまう。その勢いで指も抜けて、強い摩擦感で腰が抜けそうになるが、すぐさま麗奈が肩を支えてくれた。

「もう、しっかりしなさいよね! あーもう、シャツが濡れちゃったじゃない……」

 今更ながら麗奈の格好が売店で売られているレッスン用の白いトップスとスカートタイプのボトムスをしていることに気がついた。スカートタイプのものは擬似的に衣装の動きを確認するためのものであり、本来はスパッツ等のインナーと合わせて着用するものだ。ヒラヒラとたなびく布地は、たとえ下着が見えないと分かっていても目を引いてしまうというのに、今の麗奈は惜しげもなく生足をさらけ出している。脇腹に押し当てられている胸の感触も下着の類を感じない極上の柔らかさで……

「……目つきがやらしいわよ。だからこっち見んなって言ったのに」

 麗奈の視線に照れと冷ややかさが混ざり、乱暴に俺の乳首を抓る。

「っぃ!」
「自分のでも見てなさいよスケベ!」

 先ほど妄想してしまった負い目もあり、何も言えず軽い痛みに耐える。すると、戸が遠慮がちに開かれ、伺うような顔のアイドルが中にはいってきた。

「えーっと、喧嘩……じゃないよね? あたしもボディメンテしたいんだけど、良いかな?」
「あっ、聞いてよ美世! せっかくマッサージしてやってるのに、コイツったら人の胸見てくんのよ!? 信じられないわ!」

 ハハハと、少し困った顔で入ってきたのは原田美世。元整備士の自動車をこよなく愛する少し変わり種のアイドルだ。その男勝りな趣味とほぼすっぴんの童顔に反したメリハリの効いた巨乳の持ち主で、自身に無頓着な事もあり、性的な誘いを受けることも多かったという。
 確かに、やや勘違いをさせやすい発言が多く、普段とのギャップでクラっと来ることも間々ある。この間発売したばかりの某自動車企業とコラボしたグラビアカレンダーでは、本当に本人なのか疑ってしまうくらいの色気を出していたが……
 今はそのエロい身体をタオル一つ持たず曝け出し、ごく至近距離でこちらのフォローをしてくれている。

「だからね? 男の子は可愛い子がいるとつい目で追っちゃうっていうか……悪意とか関係なしに自然と動いちゃうんだよね。それに下着つけてないでしょ? そういうのって結構危ないからダメなんだよ。あたしも飲み会で一度……」
「そうかもしんないけど換えの下着持ってないし……」

 しかし全裸でノーブラの危険性を説くのはどうなのだろうか。いや、麗奈も気に留めていないし今更考えてもしょうがないのだが……やはり頭が痛くなる思いだ……
 などと気を逸しているうちにも二人の話し合いは終わっていた。

「もう脱いじゃえば? それなら見られても良いよね」
「それもそうね。 ん……よいしょっと」

 目の前で脱ぎ始める美少女。全員何も身に着けていない中、一人だけ黒いミニスカートを履いたままなのが逆に淫蕩さを増幅させている。
 まるで俺のことを責める為に居る事を主張しているようで、思わず喉を鳴らしてしまった。
 
問題解決とばかりに美世が髪を洗い始めるのと同時に、再び麗奈のターゲットが俺に戻ってくる。
俺の左手を自らの肩に回させると、麗奈は右手で俺の胸をつかむように抱きつき、左手を股の間へ滑らせてきた。
今度は前方から手が入り込み、既にほぐれきっている菊座へと指が潜り込んでくる。
挿入されただけで、抵抗する気が失せるほど気持ちがいい。遅れを取りもどそうとしているためか、にゅるにゅると肛門がかき回され腰が抜けてしまいそうになった。

「うわ、Pさん凄くだらしない顔……」
「お尻ほじほじ大作戦……そんなに気持ちいいのかなっ?」
「前立腺でしたか……初めて聞く名前ですね。内蔵なのでしょうか」
「う~ん、おちんちん大きくなってるし気持ちいーんじゃない?」

観察されるのが恥ずかしくギャラリーを見ないよう前を向くが、そこにはソープを身体に塗りたくる美世。さらに仕切りの向こうにも背中を流し合いながらこちらに目を向けるアイドル達……
その楽園の景色を見ないよう俯くと、こちらを見る麗奈と視線が交わった。

「何よ……物足りないの? なら乳首も触ってあげるからちょっと待ってて」
 
 どうすれば良いのか考えるからと言い、麗奈の責める手が二つに増えた。
 射精へ繋がる快感とは別種の二点責めで感度と性欲が毎秒高まり続けている。素肌同士の密着がそれに拍車をかけ、いよいよ優しく尖った小さい胸から目が離せなくなる。
 いかにも発達途中といった形の丘に、男のそれとは明らかに違うサイズの粒が淡く色づく小胸。
 さらに、麗奈の方に回された俺の手は、数センチ動かすだけでそのふくらみを自由にできる位置にある。
 理由は分からないが、シャツ越しではなく直接なら見ても何も言わないのだ。それならば触ってしまっても問題ないんじゃないのか? 麗奈が俺にしているように、あの男を惑わす先端をくすぐってやれば、きっと可愛らしい声を聞かせてくれることだろう。
 それに俺ばかりが弄られているんだし、少しくらいこちらから触っても…………いや、ダメだっ!
 どんなに理不尽な理屈が並んでいても、俺から手を出すとまたおかしなことになるかもしれないんだ。今更良識を振りかざす気はないが、麗奈にトラウマを作ってしまったり、最悪この場で全てが元に戻り刑務所行きなんてこともあるかもしれない…………だが、偶然触れてしまうくらいなら、軽く指に触れてしまう程度なら事故で済むかもしれない。

 段々と息が荒くなり、左手と胸の距離が3cm……2cm……ついに1cmにまで縮まる。そして俺は――――――

期待

「……あの……よろしいでしょうか」

 首筋にひたりと手が添えられる。背後から掛けられた抑揚のない声に動揺が走り、同時に手が浮いたまま硬直してしまった。
 麗奈はそれに気が付かなかったのか、視線を俺の顔から背後に移して言った。

「文香じゃない。今マッサージで忙しいんだけど、何か用?」
「……ええ……この紙についてなのですが……」

 何人の手にも渡ってきたのだろう、湿気や水滴でかなり悲惨な有様になった雑誌のページが麗奈に返された。

「ああー!? ちょっとこれじゃ読めないじゃない! ど、どうすんのよ!」

 全体的に器用な分、とっさの対応を苦手とする麗奈は意外と努力型だ。大切なマニュアルを失ってしまい、愕然とした顔で狼狽しているのも当然のことだろう。
 それを察した文香は、安心させるよう言葉を続ける。

「……その特集は少々不適当な解説が多く、参考文献には向きません……ですので……僭越ながら、私が代わりに解説をと……お邪魔でしょうか」
「い、いや助かるわ! 参謀としてアタシの役に立たせてあげる! 見返りはないけどね!」
「……ふふ。私も、前立腺を責められた男性がどの様に成り果てるのか……興味がありますから……」
「そう? それならまずは甘ボッキと亀ってのが何なのか教えてちょうだい」

 文香はぽそぽそと囁きかける声色で解説を始めた。

「……勃起……それは主に男性器が興奮で大きく、硬くなることを指します……甘勃起とは、その過程……中途半端に膨らんでいる状態を言う俗称ですね。……この場合、被施術者が肛門刺激にのみ集中し……陰茎に意識を割かないことで起きるリラックス状態のことですが……」

 俺のペニスに文香、麗奈、そして興味深そうに聞き入っていた美世の視線が注がれる。

「ガッチガチね」
「ご、ごめんね、プロデューサーさん。裸の女の子に囲まれてたらちんちん落ち着かないよね?」
「……皆さん、とても魅力的な方ばかりです……それに、美世さん、麗奈ちゃん……お二人とも愛らしく、扇情的ですので……男性機能が正常であれば、当然のことかと。……亀、つまり亀頭と呼ばれる茸の傘のような形状の部位ですが……そこも張り詰めていて、とても健康的な様子です」
「健康なのは良いのよ。それでどうすればいいのかって話でしょ?」
「撫でて落ち着かせるってのはどうかな? サイドレバーみたいで一回触ってみたかったんだよねー」


 そう言い手を伸ばす美世に文香が静止を呼びかけた。

「いけません……うっかり射精をさせてしまうと……前立腺マッサージの効果が半減してしまいます。……ペニスには触れず……乳首と前立腺への刺激で意識を分散させる……というのが好ましいです。……なので麗奈ちゃんは……次のステップに入ってください」
「そういうわけだからもっと腰前に出して。腕に当たっちゃうでしょ」
「っお゛……!」

 麗奈が指を鉤状に曲げて前に引いた時、今までとは次元の違う快感が駆け抜けた。
 自然と会陰部に力が入って、カウパーが勢い良く飛び出し美世の身体を汚してしまう。

「わわっ、オイル漏れ……って、Pさん大丈夫!? 足ガクガクしてるよ!」
「わっ、おもっ!? み、美世! 反対側支えて……っ」
 
 感電したように足が震え、二人に肩を支えてもらいなんとか姿勢を元に戻す。
流石に普段から力仕事をしているだけあり、美世の安定感は抜群だった。
しかし、ボディソープでヌルヌルの身体で抱きつかれた俺はそれどころではなく、ますます激しく肉棒熱り立たせることでその興奮を周知させた。

「……いきなり前立腺にあたりましたか……ますますお元気になってしまわれましたね。……サイズは平均程度ですが、勃起維持力は誇っていいのではないでしょうか……」
「あはは……流石に手の力だけで支えるのは難しくてね? 自慢のボディはどうかな」
「まったく……この少しコリコリしてる所かしら……? 良くわからないから、力抜きなさい」

 なんとか力を抜くべく深呼吸をするが、二人の対照的な裸体と自らの怒張が見えてしまい、思うようにいかない。
 すると、耳元で文香の、ふむ……という声が聞こえた。

「……では、Pさんはお二人の胸を触っていてください。……女性の胸には安楽康寧の効果があるといいます……母に甘えるようなもの、でしょうか。……単純にそちらの方が体勢も楽、というのもありますが……」
「へぇー、お母さんかあ……うん、良いよ、触って触ってっ」

 ムニュゥゥ

 美世の手が、俺の手を何のためらいもなく胸に押し当てる。指の間から柔肉がはみ出るほど深く導かれ、その圧倒的なボリュームに感動を覚えた。

「んっ♡ Pさんの好きにしていいけど、アクセル掛けすぎると痛いから程々にね?」
「あ、ああ……本当に、良いのか?」
「うだうだ言ってないでアタシの胸も触りなさい。あっ、最近敏感だから痛くしないでよね!」
「麗奈ちゃんも成長期だもんねー。今のうちにバストマッサージしとくと大きくなるんだってさー」
「!? す、少しなら強く触ってもいいわ!」

 お許しはいただけたがこんなに儚げな胸を強く揉む度胸は出ず、表面を撫でるだけの結果になった。

「ぁんっ♡ そ、それぐらいなら気持ちいい……ケド、あんまり動かしちゃダメよ?」
「……ふふ、施術に集中できませんからね。……では、私はPさんの乳首を指で撫でますので、それを合図に深呼吸をしてください。…………吸ってー……」

 息を吸うと、三人の手が一斉に動き出した。
 美世の手が全身を撫で回し筋肉の強張りを解いていき、深呼吸に合わせて文香が両の乳頭を転がしてくる。そして、麗奈の指が前立腺を的確に捉え、極上の快楽が全身を包み込んだ。
 ペニスへの刺激と違い、どう耐えれば良いのか想像もできない、未体験の悦楽。二人の胸も責めてやろうなどという考えは一瞬で吹き飛び、ただ感じすぎる恐怖から縋り付くことしかできなかった。


 麗奈の指が前立腺をトントンと指で叩くたびに、快感のパルスが全身に広がっていく。乳首や手のひら、指先などの敏感な場所にその電流が溜まり、ジンジン疼く気持ち良さが溜まっていく。そして、前立腺を軽く押しつぶされた時、全身のパルスがその一点に向かって押し寄せ、はじける。

「ふふん♪ 気持ちいいかしら? ……まぁ、その顔をみれば聞く必要もなさそーね」
「……書の知識としては知っていましたが……物凄い効き目ですね……」
「本当だね! ちんちんも柔らかくなってるみたいだし……この後はどうするの?」

「……そうですね……個人差に依りますが、長くても三十分ほど続けていれば……絶頂に至ります。……ですが、この様子なら……そう掛からないかもしれませんね」
「確かに、さっきからお尻の穴がパクパクしてるし、前立腺も硬くなってきてるのよ。どう? イキそう?」

 奈落に引きずり込まんと技巧を凝らす中指は、いくら腰を逃げ惑わせても繊細な動きで的を捉えて離さない。どこまでも優しく甘やかすその一つ一つが、膨大な快楽を内側から全身に塗りたくって止まらない。
 通常の射精を水鉄砲に例えるならば、前立腺刺激は風船に蛇口から水を汲むようなものだ。毎秒ごとに射精以上の快楽が全身に流し込まれても、そう簡単には終わりが来ない。
 しかし、そのまま続けていればどうなるだろうか? きっと破裂するような破滅的な快楽が一度に襲い掛かってくるに違いない……そう思っていた。

「……麗奈ちゃん、ほんの少しだけ……少しだけ強めに前立腺を圧迫しながら……くるくると撫でてあげてください……」
「ちょっとだけ……こうかしら?」

 僅かな変化が決定打となり全てが開放される寸前、限界まで引き伸ばされた風船の口が固く結ばれる。
 比喩ではなく、全身が一段階上の絶頂に晒され続け降りてこられない。
五感がすべて絶頂に置き換わる中、手のひらに感じる胸の感触だけが現実に自分をしがみつかせ、けして離すまいと強く握った。

「きゃっ! えっ、大丈夫なのこれ? あーとかうーしか言ってないし震えてるわよ!?」
「イッてるのかなぁ? でもこれ、たくさん出てるけど射精じゃないよね?」
「……これはドライオーガズム、というものだと思われます。……射精を伴わず、女性的な絶頂を得られるそうで……男性にとっても至高の快楽だと書いてありました。……私達が膣内で絶頂し続ければ、同じような状態になるのではと、推測します」

 文香の声が脳に響く。イきつづける乳首を淡々とこね回されている内に、涙の嗚咽が止まらなくなる。
 死ぬ、おかしくなる、助けてと、ひたすら許しを請うた。
 
「連続でイかされ続けると苦しいよね。でも、もし壊れちゃったらあたしがメンテしてあげるから、なんて♪」
「そのイクってのがわからないんだけど、こんなに気持ち良さそうなら平気でしょ。あっ、あと美世! 今日はアタシが最後まで面倒見るんだからね! 余計なことしちゃダメよ、わかった!?」
「はいはーい、仲良しでいいなー」

 ぼんやり聞こえるガールズトークと、その片手間で甘美な死の予感を与えられ続ける俺。その様子をみているギャラリーには、きっと微笑ましいやり取りにでも映っているのだろう。最上級の裸体を惜しげもなく晒して、楽しそうに会話に花を咲かせている。
 美世の言うような苦痛や痛みは一つもなく、ただひたすら気持ちがいい。この世の苦しみから解き放たれて天上の宴に饗されようとも、これほどの陶酔感は得られないだろう。

「流石アタシ……指圧の才能も激ヤバね! ほら、奥からぐーってなぞると……アハハ! 声も出ないみたいね!」

如何に至極の恍惚だとしても、人の体には限界がある。薬も過ぎれば毒と化す――まさに今の麗奈は猛毒そのものだった。
麻薬の中指がクイッと折り曲がれば背骨が甘だるく溶け、前立腺をにゅるんにゅるんと撫でるだけで、快楽と同量の魂が亀頭から溢れだしていく。
心臓が早鐘を打ち鳴らし命の危険を訴えても、麗奈に全てを吸い尽くして欲しいとさえ考えてしまうのを止められない。

「こんなにイイ反応だとアタシもキモチイイわね♪ まだ始めたばかりだし存分に楽しみなさいっ」

心が、思考が、抗うのをやめた。

どれくらいの間その快楽を享受していたのだろう。
喘ぎ尽くして枯れた喉からは、ただ自分を天国へ導いてくれる少女の名前がこぼれ出る。

「なぁに? 二本指で挟まれるのが好きなの? だらしない顔ね」
「れいな……ぁ……」
「フフ、次はどうしようかしら。また圧迫してカウパー絞られたい? 交互に指で叩くのは? それとももう一本指を……」

 麗奈が次々と魅力的な提案をあげるが、ついにストップが掛けられた。

「……あの、そろそろ終わりにしませんと……Pさんの体力が尽きてしまわれます」
「もう40分もしてるからね。ツボ押しはメンテミスすると次の日辛いらしいよ?」
「……もみ返し、ですね。……やり過ぎは、次の日もう一度軽い施術をすれば解消できますが……無いに越したことはありません」

その言葉を素直に受け入れた麗奈の指が抜けていき、開いたままの肛口がひんやりとした外気に晒される。麗奈の左手はぬらぬらとした油と腸液でてかっていて、今まであの綺麗な手指が自分をヨガらせていたのだという事実を物語っていた。

「うわ、どろどろね……シャワー室でやって正解だったわ。美世、悪いけどお湯出して頂戴」
「二人共お疲れ様っ。片手塞がってるし、私が洗ってあげよう。ほら手だしてー」
「良いわよ別に……ってこら無理やりっ、アッハッハ! く、くすぐった、うはははっ!」

 キャッキャと仲睦まじく二人の手が絡み合い、争うように汚れが落とされていく。
なぜだかその光景に疎外感を覚え、二人に回したままの手を動かし胸をまさぐった。

「んー? この手はどうしたのかなー?」
「あっ♡ ちょ、ちょっとっ、なにすんのよっ! 美世もくすぐるの、やめ……はぁっ♡」
「……なるほど。……麗奈ちゃん、仕上げを……射精させるのを忘れていました」

 美世の手を振り払い、不埒な俺の手を抓っていた麗奈が、あっと気まずそうな顔をして言った。

「……ちょっとしたミスは悪党の美学みたいなもんよ。ていうか口で言いなさいよね! おっぱいは呼び鈴じゃないのよ、ふんっ」

 鼻を鳴らし、お詫びのつもりなのか手を胸に押し付けられる。ぴくりと敏感にも反応してしまったのがとても可愛いらしい。
 その姿は、未だ快楽の余韻が大きく渦巻いている身でなくとも十分な起爆剤となった。

「またこんなガチガチにして……もう少しお尻ほぐしてあげたほうが良いんじゃない? どれだけ疲れを貯めたらこんなになるってのよ」
「……カウパーのみを吐き出して貰いましたが……疲れの源となる精子はそのままです。……なので、全て搾精すれば良い……のでしょうか?」
「エンジンオイルの清浄作業みたいだねっ!」
「ふーん、それで射精ってどうやればいいの? 前立腺ぐりぐりすれば出てくるって書いてあった気がするわ」

 麗奈は自身の手を洗い流したあと、甲斐甲斐しくも俺の尻についたオイルを洗ってくれていたのだが、その流れで再び前立腺を撫で回した。


「……っ!」
「……あまり前立腺刺激に傾倒しすぎると……今度は麗奈ちゃんが居ないと自慰行為に支障が出そうですね……オーソドックスに手でしごきだして、洗ってしまいましょう」
「それはちょっと面倒ね。……ま、月いちくらいならしてやってもいいけど……」
 
 少々乱暴に肛門の洗浄が終わり、その流れでペニスに温かいお湯がかけられる。
ゆるい水流が亀頭に降り注ぐだけでも張りつめた風船に穴を開けるには十分な刺激だったようで、自分で言ってから驚くほど早く射精宣言をしていた。

「ぁっ! もうでそうだ……っ!」
「あ、ちょっとシャワーストップ! お風呂場で精子流すと排水溝詰まっちゃうから! れ、麗奈ちゃんお口! ちんちん咥えてっ!」
「へっ!? もーしょうがないわねぇ……あむ……」

 美世が俺を背後から抱えて、しゃがんだ麗奈の眼前に勃起ペニスが来るよう姿勢を矯正する。
 背中で押しつぶされる柔らかい胸に感慨ふける間も無く、麗奈は大きく舌を突き出す仕草から俺自身を口内に迎え入れた。
 暖房が効いた室内では口内の水分も失われる。その結果、麗奈の唾液はローション並に濃縮され、最高のぬめりで亀頭を歓待してくれた。
 性的なものに対する忌避感や照れがないため、思春期の旺盛な好奇心だけが麗奈の舌を動かす。そのため、男を誘うように音を立てたり声を出したりはせず、ひたすら舌で亀頭をにゅるにゅるとねぶるだけ。新しいおもちゃの形や性能を確かめる為だけの舌技は、だからこそ俺を激しく責め立てた。

「うわぁ、エグいフェラ。できるなら先だけじゃなくて全体を……って、んん!?」
「……奥まで咥え込んでしまいました……ほ、本当に初めて……なんでしょうか……?」

 二人が呆然と麗奈を見ている。
 既に射精しかけで余裕のない俺を責める麗奈の口技・舌技はそこいらの風俗嬢では太刀打ち出来ないほど技巧的で、そして気持ちが良かった。
 一体どうなっているのか、激しく舐め回しながら吸引やピストンも交えた変幻自在の技を使っておきながら無音で、そしてひょっとこのように無様な顔になることもなく平然としているのだ。これで初めてだと言って、一体誰が信じるというのか。
 
そんな驚きや疑問に考えを巡らせる内にあっけなく限界が訪れる。
強烈な放出感とは裏腹に、激しい前立腺責めの影響でドロドロとした勢いのない射精。

「っぅ、あっ、あー……あっ、麗奈っ……舌、そんな……!」
「んふふ♪」

 射精している途中の尿道を舌先でほじくり返され、裏筋を大きく広げた舌でねっとりと包まれしゃぶられる。
射精直後の責めは辛いはずなのに、亀頭の一番面積の広い部分を舌裏で優しく撫でられると、何故か前立腺がきゅんきゅん動き出す。ペニスの痙攣に反応した麗奈は亀頭の先に口づけ、バキューム責めで精液を吸い出した。

何度も何度もその責めが続くとついには腰が完全に抜けてしまい、支えきれなかった美世と共にずり下がっていった。
その間も麗奈の口はすっぽんのように亀頭をしゃぶり続け、精液を口内に溜め込みつづける。そして、完全に腰が落ちきったのを確認し、こちらを見てイタズラをするときの顔をした。

それと同時に激しいピストン責めが始まった。
張り詰めた怒張が麗奈の口蓋に擦り付けられ喉奥へと飲み込まれ、激しい吸引と共に雁首までにゅるぅぅぅぅ、と引きずり出される。その間も長い舌がねろんねろんと全体を舐め回し、ピストンのインターバルには亀頭の上をミキサーのようにぐるぐると這いずり回った。
 このまま全て吸い出される、その期待に肉棒全体が痙攣を始めた時、麗奈の指が肛門に潜り込み――――

 ぎゅっ♪

びゅっ……びゅる……どくっ……どくっ……びゅるる……

「~~~~~~っ!」

「あ、なんか見入っちゃってた……Pさん大丈夫?」
「……完全に放出しきった……というお顔ですね」

 淫魔もかくやの超絶技巧のフェラチオも終わり、乱れた呼吸も徐々に平時のものへと戻ってくる。
 数分後、麗奈が勢いよく立ち上がり、その勢いで萎えた性器が口からちゅるんと排出された。
もう少し、あの温かい口の中に居たかった。しかし、今までにない長く、激しく、そして全てが満たされる時間だった。これだけのことをしても誰一人おかしいとは思わず、麗奈はマッサージとイタズラを完遂しただけという結果になるのだろう。
 さぞ得意そうな顔をしているだろうと見上げると、麗奈は青ざめた表情で大きな目に涙をたたえていた。

「んー! んーーー!」

 慌てたようにキョロキョロとあたりを見渡し、スペースの端に置かれていたビニールばっくから紙――――あの雑誌のページをとりだすと――――

「んげぇ……ぺっぺっ、うぇぇぇ」

 口の中からゼリーと糊が混ざったような状態の精液を吐き出した。

「まっっっずい! どんだけ射精すつもりよ! 見てこの量!」

 そしてこちらに見せつけた後、腹立たしそうにゴミ箱へ捨てに行った。

「ふふっ、ちょっと安心したでしょ?」
「いや、そりゃなあ……」
「……では、私はこれで失礼します……とても良い体験をさせていただきました……では」

 あっさりと隣のスペースから出ていく文香。

「私達も軽く流して出よっか。それとも……この流線型ボディのメンテしてく?」
「…………いや」
「あははっ、じゃあまた今度遊ぼーね。立てる?」
「手、貸してくれ」

 その後はなるべく美世を見ないように努力をして外に出た。

ここで一先ず終わりなのですが、麗奈とのエピローグが入る予定です。
書いてる内に愛着が湧いてきて、麗奈だけ正気に戻してしまおうかと思っています。
本筋とずれる気がするんですが、こういうのも良いのでしょうか?

とりあえず乙

>>1の好きに書いたらいいよ


別にいいんじゃない?

別の世界線という便利な言葉があってだな


 静かになった部屋の中、精魂尽き果てた俺は脱衣所のベンチで一人体を休めている。
 あれほど大勢居たアイドル達も、数分前に着替えを終えて出ていった美世を最後に全員居なくなっていた。
 流石に目の前で生着替えを見せつけられた時はドキドキしたが、それまでの事が事だったのである程度冷静を保っていられたのは幸いだった。
 未だ甘い倦怠感が身体を包み込んで入るが、マッサージの効果なのか疼きや異常な感度は消え去っていて、とてもさっぱりとした気分だったのである。
そのせいもあって、こうして座っていると先ほどまでの出来事は夢だったんじゃないかとすら思えてしまう。

(しかし、どうしたもんかな)

 こんな事をしておいて今更と思うかもしれないが、それでも仕事をしなければいけないのが雇われ者としての勤め。
しかし、今ここで往生しているのは歩くのが辛いだけが理由ではない。籠に入れておいた衣類は消え、代わりに『酷い汚れだったのでクリーニングに出しておきます ナナ』と書かれたメモが残されていたのだ。
とてもありがたいのだが、代わりに入れられていたのは嫌にリアルなカブトムシシールと飴のみ。誰が入れたかは心当たりがあるが、だからといってこれでどうしろと言うつもりだったのだろうか……

飴を舐めて栄養補給をし、もう適当なタオルを巻いて帰るかと投げやりになりつつあった時、シャワールームの扉が乱暴に開けられた。

A そこにはやや不機嫌そうに、服を抱えたスカート一枚の麗奈が立っていた。
B そこには抱えた衣服で胸を隠し、今にも爆発しそうな顔の麗奈が半裸で立っていた。


 静かになった部屋の中、精魂尽き果てた俺は脱衣所のベンチで一人体を休めている。
 あれほど大勢居たアイドル達も、数分前に着替えを終えて出ていった美世を最後に全員居なくなっていた。
 流石に目の前で生着替えを見せつけられた時はドキドキしたが、それまでの事が事だったのである程度冷静を保っていられたのは幸いだった。
 未だ甘い倦怠感が身体を包み込んで入るが、マッサージの効果なのか疼きや異常な感度は消え去っていて、とてもさっぱりとした気分だったのである。
そのせいもあって、こうして座っていると先ほどまでの出来事は夢だったんじゃないかとすら思えてしまう。

(しかし、どうしたもんかな)

 こんな事をしておいて今更と思うかもしれないが、それでも仕事をしなければいけないのが雇われ者としての勤め。
しかし、今ここで往生しているのは歩くのが辛いだけが理由ではない。籠に入れておいた衣類は消え、代わりに『酷い汚れだったのでクリーニングに出しておきます ナナ』と書かれたメモが残されていたのだ。
とてもありがたいのだが、代わりに入れられていたのは嫌にリアルなカブトムシシールと飴のみ。誰が入れたかは心当たりがあるが、だからといってこれでどうしろと言うつもりだったのだろうか……

飴を舐めて栄養補給をし、もう適当なタオルを巻いて帰るかと投げやりになりつつあった時、シャワールームの扉が乱暴に開けられた。

A そこにはやや不機嫌そうに、服を抱えたスカート一枚の麗奈が立っていた。
B そこには抱えた衣服で胸を隠し、今にも爆発しそうな顔の麗奈が半裸で立っていた。

間違えて二重投稿になってしまいました。
とりあえずこんな感じで分岐いれようとおもいます。

AAAA

B

正気に戻ったかどうかの違い?
A

b

b

>>199
そうなります。
AがそのままでBがPと同じ常識になってサポートしてくれる仲間になるルートでしょうか

元のままの方が展開がエロそうだからA

たまには違うのも欲しいからB

Bだな

Bが多そうなのでそちらにしようと思います。
Aも余裕があったら書きます。

いいぞ~

常識誤認とか逆セクハラがもっと流行ればいいのに

B

B√

 そこには抱えた衣服で胸を隠し、今にも爆発しそうな顔の麗奈が半裸で立っていた。

「麗奈か……って、その格好で出ていったのか!」
「っ!? ねえ、スカートだけで人前をうろつくのっておかしいと思う? 絶対に怒ったりしないから正直に言ってごらんなさい」

 真っ赤な顔して何を言ってるんだろう。これもまた一種のセクハラなのか……?
 それとももしかして……

「いやでも……俺の口から言うと色々問題起きそうだしやっぱ……」
「いーから答えなさいって言ってんのよっ!!!」

 麗奈が激高しながら俺に飛びかかり、今にも食らいついてきそうな勢いで恫喝してきた。いわゆる壁ドン、しかも拓海が良くするタイプのそれである。
 前から思ってたけど、どう育ったらこんなピーキーな性格になるんだろう。顔がいい分、結構本気で怖かった。
 俺がびっくりして固まっていることすら許さんとばかりに、麗奈のまゆがつり上がっていく。
あれだ、なりふり構わず何でもやってしまう人の顔だ。早々に選択肢が消えてしまったっぽいな、これ。

「……セクハラとか言わない?」
「くどいわね。仮に言ったとしても個人の内にとどめてあげるわよ」

 答えずにこの場を収められる方法も思いつかない。それに、もし俺の考えが合っていたのなら……という希望を捨てる余裕は俺も持ち合わせていなかった。

「お前の年ならギリ悪ふざけで済ませられるかもしれないが……ぶっちゃけ痴女か思春期特有の性的暴走だと思う。光や紗南もそうだけど、まだまだ小学生気分が抜けていない服装が多いせいで正直目のやり場に困るんだよ。麗奈も小さいなりに十分魅力的に成長してるわけだし、そんな格好でうろつくのは襲って欲しいと言ってるようなもんだろ……それに――ぅんが!!」
「誰がそこまで言えっつったの! もういいわよっ!」

 着替えで顔を潰され、無理やり言葉を遮られた。ちょっと、いやかなり口を滑らせてしまったかもしれない。
 しかしこの反応……もしかしなくとも麗奈はやはり――――

「やっぱり……アンタは正気だったのね、良かった……」
 
  へたりと俺の膝に腰を下ろし、麗奈の体から力が抜けていく。こんな格好で社内をうろついていたのだ、泣き出さないだけでも十分気丈な子だと言えるだろう。
ていうか、なんでスカートのみなんだ?

「気がついたなら何か着てくれば良かったのに……俺の着替え羽織るとかあったろ」
「出来るならそうしてるわよ! あいつらが彼シャツだの何だの言うから着れないし……こんな時に限って清掃員のオッサンがうろついてるし散々よ……」

 その時の事を思い出しているのか、顔が羞恥の色に染まっている。
 男の目から隠れるようにしてここまで着たのだろう、その光景を想像するとかなりくるものがあるな……

「ひゃっ! ちょっと、あれだけ出しておいてなんでまた大きくしてるのよ……!」

 反り上がり何も邪魔しない素肌に触れた不埒者を、麗奈の腿がはさみ糾弾する。
 普段はサイハイソックスで隠れているそれは、見た目からは想像できないほどしっとりムチムチとしていた。

「ぐぉっ……すまんっ……あれ、記憶が……つーか、離し……あああっ!」

 グニグニと股間が圧迫されて言葉を発させてもらえない。正気に戻ったんじゃなかったのか!?

「全部覚えてるわよ、一月くらい前からみんながおかしくなったのもはっきりとね。だからこれくらいもうどうってことないし……むしろ、ここで優位に立っておかないと怖いし……」
「正気のお前に手なんか出さないから! っく……それに今までも自分から出さなかっただろ……!」

 腰の動きと照れた表情がまったく合っていない。
これくらいの年齢は恥じらいのポイントがズレていることも多い。恐らくこの一ヶ月で随分とそれに拍車がかかってしまったのだろう。
それにしたって動きが尋常じゃないほど巧みなのは気になるところだが……

 徐々に余裕がなくなり、ペニスがひくひくと予兆を出し始めると、麗奈は脚を静止させて言った。

「これは契約よ。一刻も早くアタシの生活を元に戻すためのね」
「契、約?」
「そーよ。アンタのことは信頼してるけど、ちゃんとルールを決めておいた方がお互い安心でしょ?」

 確かにそれは決めておいたほうが良い。だが、俺にも言い分がある。

「そんなことしなくても絶対に手を出さない。約束する」
「バカね、逆よ。好きな時にアタシが手でも口でも使ってスッキリさせてあげるって言ってんの。アンタ、ここ最近はいつ暴走してもおかしくないって感じだったわ」
「そんなことさせられるわけ無いだろ! 立場云々の前に法律でアウトだよ!」
「それこそ今更じゃない。あれだけこのレイナサマにご奉仕されておいて……まだ喉がイガイガしてんのよ」
「ぐぅ……」

 ぐうの音しか出ない。確かにこんな理性をやすり掛けられる日々で己を保てるという保証はないが……だとしても……

「もしかして……いつまでもハーレムしていたいのかしら?」
「いや、正直惜しい気持ちはあるんだがそれ以上にストレスも凄いんだよこれ。元に戻って欲しいのは本当だ」

 なんか麗奈に対して本音が漏れすぎてる気がするな。あからさまに呆れた感じの色が顔に出ている。

「なら、アタシの意見が最優先でアンタから手を出すのは無し……勿論あ、アレもね。それだけなら今までと同じだし、納得できるんじゃないかしら?」

 太ももがこすり合わせられる。
確かに結果としては同じかもしれない。それに、ここで強く出れない次点で俺には意志力が足りていないのだろう。
何から何まで出来過ぎた申し出だが……いや13歳相手に本当に良いのか? 異常事態とかそういうのって倫理的にどうなるんだ……

 そんないつまでも煮え切らない俺に対して麗奈が痺れを切らし、とんでもないことを言い放つ。

「チッ……もし了承しないなら、このまま広報部長の部屋で掃除するわよ。死ぬほど恥ずかしいけど一切隠さずお茶汲んでやるんだから……」
「わかった受けます了承します、だから絶対やめてお願い」

 想像して血の気が引いた。あの評判の悪い部長の所に生かせるだけでも嫌なのに、それでこの格好とか心底肝が冷える。

「良くそんな恐ろしい脅し文句言えるなお前……マジでダメだからな?」
「最初から承諾してればこんな事言わないわよ。ま、アイドル大好きなアンタには効果抜群だったわけだし、結果オーライかしらね」

 抜群どころか切り札中の切り札……それこそジョーカーだった。
 その後も色々と話し合い設けられたルールは5つ。


1 俺からは絶対に手を出さないこと
2 麗奈はセクハラを積極的には止めないこと
3 仕事面では優遇しないこと
4 それ以外ではあらゆる面で互いをサポートすること
5 全てはあくまでもマッサージであるとする

 全て麗奈が周囲から勘違いされないようにするルールだが、麗奈の気遣いによるものである。俺は仕方なくやらされているという体面を守ってくれているのだ。
 今まではただのガキ大将だったが、将来は本当に大物になれるんじゃないかとさえ思える。
 ただ、今はテンションがおかしくなっているのだろう、その世話焼き具合も少々加減がおかしくなっている。

「それで……この固いのはど、どうすんの……? 足を洗うのは面倒だけど、手か口なら……」
「いや、流石に大丈夫だ。それより何かして欲しいことはあるか? 替えの服でも食事でもなんでもいいぞ」
「この状況に慣れなきゃいけないし……自分で取りに行くから良いわ。食事は食べるけど、今はもう一個頼みたいことがあんのよ。アンタにしか頼めないこと」
「おお、なんでもいってくれ」

 流石に宝石やらいたずらし放題チケット的なものは無理だが、ポケットマネーの範囲で
なんでもしてあげよう。それでも利子にすらならないほどの借りができてしまったと思う。
 
 本日、麗奈に驚かされることになるのは何度目になるだろう。
 今まで前に巻かれていた腕が解かれ、麗奈は自身の胸を俺の目の前へと露わにした。

「アンタが触った方の乳首……大っきくなったままでむずむずが収まらないのよ。……手でも口でも良いから……んっ♡ なんとかして……?」

 飴玉を食べ終わったばかりの口に、今度は桜色の小粒が押し付けられた。
 
時計の針は既に4時。

今日も定時には帰れ無さそうだ。


麗奈編終わり

ほう…
…ほうほう…乙

麗奈は絶対にエロスキル高いと思って書きました。
他の子が持ち込んだ雑誌のエロ技特集を読んだだけでそういう経験は一切ない設定です。

何かアドバイスやおかしな点があれば容赦なく扱き下ろしてください。
また、描写不足で何を言ってるのか分からない等がありましたら、補足を入れたいと思います。

コキおろす?(難聴)

麗奈が発情しまくってPに手を出して結果手を出しなさいよをもっと詳しく

>>215
麗奈様は紙装甲なので乳首だけで満足できるタイプです

これユニットが複数で襲ってきたら悪夢だよなww

共依存とても良い

響子が正気に戻ったところも見たい…見たくない?

>>217
え?NGとTPが襲ってきたって?

いっぺんに複数ユニットとか動かせる気がしないです。

これユニットが個々に襲ってきたら…TPとかLipps辺りはもの凄く危険じゃ~

Lippsは読んでみたいねえ
火薬庫に花火打ち込むようなものだけど、怖いもの見たさで。

LIPPSあるあるお姉ちゃんだけ正気

LiPPSはもう通常営業だと思います

L.M.B.Gに襲われてなすすべもなく犯され尽くすP

LMBGの出張及川牧場乳搾り体験教室ハンモック編ってのも案にあったんですが、全然セクハラじゃないんでやめました

A√




そこにはやや不機嫌そうに、服を抱えたスカート一枚の麗奈が立っていた。

「全く、このレイナサマにごみ捨てをさせるなんていい度胸よね。ほらついでに着替えも持ってきてやったわよ」

 感謝しなさいよね、と予備のスーツ一式を手渡される。
 全く、とんだ事態に発展してしまったが結果的にはかなりのリフレッシュになったのだ。かなりいい思いをさせて貰ったということもあり、麗奈には感謝してもしきれないな。

言葉にしておこうと顔を上げると、膨らみかけの胸を張るように麗奈は腰に手を当てていた。
そして何やら意気揚々と、それでいてほんのり色の混じった顔で俺を見返し言った。

「フフン♪ どうやらアタシにお礼をしたくてしたくて堪らないって顔ね?」
「え……? ああいや、確かにとても感謝している。俺に出来ることならなんでもするぞ」
「話が早くて助かるわ。それじゃあ……」

 麗奈が俺の膝を跨ぐようにベンチの上に膝立ちになる。
 ぎょっとする俺の眼前に、可愛らしく色づいた二つの果実が差し出された。

「ねぇ、アタシも少し疲れちゃったのよね」
「あ……ああ、そうだろうな」

 手入れの行き届いた指先が、自らの大腿部を撫で上げる。
黒いスカートを軽く持ち上げながら細い腰とくびれを見せつけるようになぞり、胸の下までたどり着く。
そして、よく見ろと言わんばかりに興奮で汗ばんだ乳房を軽く持ち上げ、とびきり淫らな表情で語りだした。

「見てこれ。アンタが弄んでくれたせいで、こっちの乳首だけ大きくなっちゃったの……これじゃ恥ずかしいと思わない?」
「そ、そんなこと……」

あまりのいやらしさに心拍数が上がり、どんどん股間に血流が集まってくる。

「うそ。片方だけビンビンにしてみっともないって、コレで返事してるじゃない。……んっ♡」

 麗奈が腰を下ろし、固くなったペニスの裏にクチュ……と柔らかいものが押し付けられる。
 
「コレにしてあげたみたいに……アタシの乳首にもマッサージをしてくれないかしら? アンタ、おっぱい好きだし嬉しいでしょう?」
「でも……それは……」

 流石にダメなんじゃないか。
 そう口を開けた瞬間、麗奈が胸の先を口の中、ギリギリどこにも当たらないところまで入れてきた。

「何よ……人にやらせておいて自分はやりたくないって言うの? 別に全身なめろって言ってるんじゃないの。少し舌を動かして乳首をペロペロしてくれるだけでいいのよ……?」

 視界を埋め尽くす肌色と、ボディソープが仄かに混じる女の香りが頭を朦朧とさせる。
 ちゅるちゅると亀頭を舐める粘膜の感触に急かされ、ついには咥えかけていた粒を果肉ごと頬張ってしまった。

「んんっ♡ あっ、このマッサージすっごく効くわねっ♡ もっと……両方の乳首が同じ大きさになるまで……お願い……ひゃあんっ♡♡♡」

 こうして俺は道を踏み外した………………

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『アーッハッハッハッ! そこまでよ! この、クソお邪魔虫なヒーローたち!』
『お、お前は!』
『残虐非道に平和を潰すっ! 悪の魔法少女、マジカルガールフルボッコちゃん参上よ!』

 あれから麗奈はどんどん成長を重ねていき、今では日本中で知らない人が居ないほどのトップアイドルになっていた。

『この……! 正義の味方の分際でこんなことしていいと思ってるの!? ボコボコにされたくなかったら離しなさいよ!』
『全身拘束されながら言っても全然怖くないな。まったく、レイナは何回お仕置きされれば懲りるんだ?』
『あっ! こ、こら……何よそのイソギンチャクみたいなの……や、やめなさ、きゃあああ♡』

 ズルズルと業績を落としていった俺の手を離れてしまった麗奈の今のキャッチコピーは『世界初、未成年R-18アイドル』だ。
 ゴールデンタイムに移動する際にアダルト要素が解禁された『マジカルガールフルボッコちゃん』は、美城の有する化学技術部門がバックアップについている。
 その為、CGや特殊メイクでは得られない成人向けゲーム顔負けのリアルなエロシーンが売りになっている。

『ひゃあああああああっ!? や、やだっ! はずしてぇぇぇっ! いやあああっ♡♡』
『ダメだ! 悪のエキスを全部出すまでテンタクルホールは取らないぞっ!』

 画面の向こうでは麗奈の股間から生えた細長くエラの張った”男性器”に、粘液まみれの機械コードが無数に絡みついている。
 今日は男女共に評判の良いふたなり懲罰――――最新の義手の技術を流暢した生身と遜色のない人工ディルドと、人工筋肉製の触手が用いられる回だ。医療技術の周知にも一役買っていると、国営放送でも取り上げられる人気シリーズである。
 正義の味方スーパーナンジョーとのコミカルな容赦のないプレイ内容も好評だ。

『お前の弱点はわかってるんだ! さっさと射精して良い子になれ!』
『あーーーーっ♡♡♡ おしりだめぇぇぇぇっ! 狂うぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡』
『ほらっ! 前立腺を指で挟まれるのはどうだ!』

 一体どうしてこんなことになってしまったんだろう。
 アイドル達がテレビで公然と卑猥なことをし始めてから随分と経ったが、その事をおかしいと思う者は誰も居ない。
 俺だけが、たった一人この世界から取り残されてしまったのだ。

「ぷはっ! ちょっと……このトップアイドルレイナサマがマッサージしてあげてるってのに、テレビの方に夢中なの?」
「いや、少し考え事をしていたんだ」
「ふぅん? あっ……アンタも前立腺コリコリされたくなっちゃったんでしょ? ほらほら♪」

 麗奈が中指をクイクイ曲げて見せつけてくる。
 既に開発され尽くした前立腺は、その動きを見ただけできゅんきゅん快楽を発し始める。

「今更遠慮する仲でもないでしょ? 沢山揉みほぐしてあげるからさっさと脱ぎなさいな」
「た……頼むよ」

 期待に胸を膨らませて下着まで全て脱ぎ去り四つん這いになったその時、麗奈の携帯電話が鳴り出した。


「はいもしもし……えっ? えー!? あーはいはい……わかりましたー」

 ピッと通話を切ると、気持ち申し訳なさそうに麗奈がこちらを見る。

「麗奈……?」
「ごめん、ちょっと広報部に呼び出されたから行ってくるわ。撮影で使う新しいギミックが届いたから、部長が試運転と撮影をしたいって言ってるのよ。アイツ……ねちっこいから明日の朝までかかるかもしれないし、今日はおしまいね」
「そんな……」

 唐突な事実に落胆する。そして、なぜだか冷や汗が出て、嫌な動悸で胸のあたりが苦しくなってきた。

「もう、そんな心配そうな顔しないでよ。あの部長ってば意外と悪いやつじゃないし、マッサージもすごく上手って評判なんだから」
「そうか……」

 心臓の音が五月蝿い。
麗奈の声がうまく聞こえず、思わず適当に返事をしてしまう。
俺は一体何をしているんだろう。

「ま、そういうことだからまた今度ね。さっさと調子取り戻しなさいよ、アタシのプロデューサー」

何かを言い残して麗奈は部屋を出ていってしまった。
すると再び耳が聞こえるようになり、テレビの音が飛び込んできた。

『どうだレイナ、素直にアタシ達の仲間――――正義の味方になる気はないか?』
『お…………お断りよっ……こんなのが正義だなんて……絶対に間違ってるわっ!』
『……………………そうか』

 光がイボだらけのグローブを嵌めた手で、麗奈の亀頭を包み込んだ。

『な、なによこれっ♡……っっっぅあああああっ!!!』
『本当はこんなことしたくないんだけど……気が変わるまでずっとなでなでの刑だ』
『ぐぅぅぅぅぅ……ぜ、絶対……あっ♡ アイツがたすけ、にぃ♡ くるんだ、からぁ……!』

 はぁ……と光はため息を付いて手を止める。
 そして、麗奈の心を折る最後の台詞を口にした。

『あの男なら既に籠絡済み……お前のことなんて忘れてるよ。悲しいけど、もう助ける気はないみたいだ』
『えっ…………』

 モニターに映し出される助っ人の姿。
セクシーなヒーローたちに奉仕を受けて、だらしなく歪んだ顔で嬉しそうにしている。

『ほらな? さあ、それじゃあなでなで再開だ。今度こそ、絶対に止まらないぞ』
『いやあああああああああ! こんなのいやっ! ひゃああっ♡ もういやなの! ぃぃぃぃ♡♡♡』

 呆然と画面の中の痴態を見ていた。
私物一つなく、以前は明るい声で満ちていたのが嘘のようにガランとしている部屋。
 気がつくと俺のペニスからはダラダラと精液が溢れ、脱ぎっぱなしのズボンにぱたぱたと染みを作っている。
 
いつからこんな風になってしまったんだ。
 テレビから嬌声が聞こえてくるけど、俺には何も出来やしない。







『おねがいっ! だれかぁっ、あぁん♡ だれかたすけてぇーーーっ!!』







俺は一体何をしているんだろう。







BADEND『画面越しに助けを呼ぶ声』

どうせなんで書けないけど書きたいことをAにしてみました。
因みにAルートは約二年後です。

2年後…合法だな!(大嘘)

>>232
そうだよ(便乗)

擬似的な寝取りやふたなりで不快な内容だったかもしれません。
Bルートではもっと日常感を出せたらと思います。
麗奈メインになる予定もないです。

4話 流行り物の押しつけ


ピロン♪

 私物のスマートフォンが布団と一体化していた脳を叩く。

「うーん……? こんな時間に珍しいな……」

 集団催眠についての記事や論文を調べている内に休日が終わり、明日に備えてさあ寝るぞというタイミングでの通知。
自慢じゃないが友人なんて片手で事足りる俺に、仕事外でのメッセージが来ることは稀である。
いや、アイドルからの私的なメールは多いけれど、それは全て業務用のLINEに入るので一応区別をつけておく。
となると母親からの帰省の催促か、もしくは昔なじみとの食事会の誘いか?

しかし、俺の予想は両方とも外れる。
液晶画面に映し出されていた『レイナサマ』の文字が俺の顔を照らし出した。

「なんだ、麗奈か……」

 誤送信予防のためにこっちのアカウントを教えたんだった。ほぼ毎日顔を合わせているから、実はこれが初メッセージだったりする。

「あー……なになに?」


『 明日の撮影の後、ちょっと顔貸しなさい
例のことで行きたい場所があるの    』


 ええと、確か朝の撮影だったな。
小悪魔系雑誌は小物の準備が多いから少し時間を多めに見て……10時には終わるかな。


『 11時から打ち合わせが入っている。 
  それまでに終わるようなら良いぞ。 』

『 そんな時間はかからないはずだから
安心しなさい           』

『 ならそれで。もう遅いからさっさと
寝ろよ、おやすみ         』

『 おやすみ             』


 気がつけば既にてっぺんを過ぎてしまっていた。
 会社まで近いからと言ってそろそろ次の日に堪える時間だ。
 日々過剰に消費される精力を回復するべく、速やかに眠りの態勢に入る……が。

ピロン♪

「あーもう何だよー……寝ろよー……」

とは言いつつも内容を確認してしまうと、そこには足に乗せられたシールの数々が映っていた。
いかにも女子が好きそうなものからクラブの壁に貼ってそうなデザインのものまでそれなりの数があり、端っこには俺が無理やり押し付けたカブトムシのシールも写っていた。


『 どれが好き?          』


 あー、あったあった。俺が子供の頃もそういうこと聞いてくる女子居たわ。
 当時は興味ないふりをしつつも女の子との会話にドキドキしてたのを思い出した。
 今は単純に興味がないけれど無視するのも可哀想だし……麗奈の好みにでも合わせとくか。


『 右上の大口開けたコウモリが格好いい 』

 それだけ入力して今度こそ画面を閉じる。
 これ以上は付き合っていられないのでさっさと寝ることにしよう。そうして再びなった通知音を無視して、俺は眠りについた。

 この時点ではもう手遅れだったので後悔しても仕方ないのだが、後にそのメッセージを読んでおけばと思ったりもしたのだった。


『 そう、参考にするわ
楽しみにしてなさい   』

自分で読み返すようにタイトルつけました。
それと『』はLINEのやり取りの表現的なサムシングです。

おつ

 翌日、都内某所のスタジオで無事に撮影を終えた俺たちは、事務所に向かって車を走らせていた。

「あー……しんどい。あのカメラ、どんだけ撮れば気が済むのよ」

 助手席でジュースを飲んでいた麗奈が、ぐったりとシートに身体を沈ませて言った。
 早めに開始されたにも関わらず時間を大幅に越えての終了となったので、まだ離れしていない麗奈には堪えたのだろう。

「ははは、随分気に入られたみたいで良かったな。表情に艶があるって大絶賛されてたぞ」
「そう? ふふんっ、見る目のあるヤツも居るみたいね」

 事実、最近の麗奈は大人っぽくなったと評判なのだ。
 今までの小悪党チックなキャラクターに色気が混じり、女性らしく奥行きのある部分が出てきたとでも言うのだろうか。
 今日の撮影でも、他事務所の子たちより輝いて見えたのは親バカというだけではないはずである。

「毎日いかがわしい男の相手をさせられてるからかしら……」
「…………この車にドラレコ積んでなくて良かったよ」
「フッフッフッ……アタシに命運握られてるってこと、定期的に思い出させてあげないとね?」
「勘弁してくれ……」

 迂闊に変な契約を結ぶんじゃなかった。
 こんな状況とはいえ、13歳に色香で惑わされたなんて恥ずかしいにも程がある。
 だが後悔はしていない。むしろこんな美少女相手に不満があるとか失礼だとさえ思っている。
そんなことを考えながらミラー越しに麗奈の方を見る。
 全体が細身だからだろうか。シートベルトに強調された胸は貧相部類ながらも見ごたえがあり、むしろそのサイズだからこそ唆るものが……

 楽しい時間は早く過ぎていくもので、よそ見を続けている内に会社へと到着した。
 ああこれで終わりかと、車庫入れの後方確認をする片手間に麗奈の胸元を見ようとそちらを向くと――――ギロリと鋭い眼光がこちらを見据えていた。
 
「段々アンタがしょうもないこと考えてるときの顔がわかってきたわ。調子に乗ってると即ポリスよ」
「何の話か分からないな。分からないが、良かったら昼飯を奢りたい気分何だがどうだろう」

 非常に冷たい声色で脅される。
若干震えた声で言い訳と懐柔を試みてみたがそれも一蹴され、麗奈はさっさと車から降りてしまった。

「フンっ、良いからさっさと行くわよ」
「そういえば何処に行くか聞きそびれてたな。社屋内の待ち合わせで良いのか?」
「待ち合わせじゃなくて訪問かしらね? ついてきなさい下っ端っ!」
「あっ! ネクタイ引っ張るなよっ!」

 酷い扱われようだが引け目がある手前されるがままになってしまう。
 そして、散歩される犬状態のまま連れてこられたのが地下二階の倉庫フロアである。
人気のない方向に連れてこられたので誰ともすれ違わなかったのは幸いだったが、わざわざこんなところで待ち合わせを?

「おい、本当に倉庫でいいのか? 鍵も持ってないし……って、もしかして相手も社員なのか?」

 目の前にあるのは第3倉庫室。
 最後に来たのは何年前だったか……確か小道具用で20畳ほどの広さを有する物置だったはずだ。

「なんで知らないのか不思議だけど……ここはもう倉庫じゃないわよ」

 扉が開かれるとむわっと暖かい空気が吹き出てくる。
 そこに広がる光景は埃っぽい物置などではなく、研究室といっても差し支えがないものであった。

「麗奈か、待ちかねたぞ」
「そこのカレが例のモルモッ……お悩み相談者かにゃー?」
「今モルモットって言わなかった?」

 ガスマスク白衣でウェービーヘアの少女と、謎のフルフェイスヘルメットからツインテールだけが飛び出た、これまた白衣の少女が奥から現れる。
 怪しさの右ストレートでぶん殴られた気分である。

「麗奈……俺を売る気か?」
「アンタ達が変な格好してるからPが怯えたじゃない! 普通に出てきなさいよっ!」

 そういう麗奈も若干腰が引けているのはご愛嬌だ。実際顔が見えないだけで中々不気味なものである。
 警戒心を高める俺達を前にして、二人は何が面白いのかケラケラと笑っていた。
 ……ていうか片方、あの露出狂一歩手前な制服姿は見たことがある。

「そっちの子は一ノ瀬志希だよな? 周子から良く話をきくよ。学がないんで詳しくはないが、脳科学の博士だとか……あ、写真集買いました。めっちゃセクシーでした」
「にゃはは、ありがとー! サインは面倒だけどちゅーくらいならファンサービスしてあげてもいいよー」
「えっ! マジで……痛っ!?」
「何普通に喜んでんのよバカ! 」

 太ももの痛いとことを思いっきり蹴られた。
 そうだ、ついテンション上がっちゃったけど、ここには相談を持ちかけに来たんだったな。
 でもしょうがないよ、LiPPSめっちゃ好きなんだもん。

「あー、それでそちらの鉄仮面さんは?」
「私の名は池袋晶葉。ロボット工学を専門とする天才発明家だ。君たちの会社に技術提供もしているぞ」
「ああ、君が噂の天才少女か!」

 ライブ中に使用できる自律AI搭載型ロボットを中学生が単独で量産していると聞いて目が飛び出た覚えがある。うちでアイドルデビューしたと聞いた時は顎が外れたものだ。
 なぜ二人とも天才とまで言われる才能を持ちながらアイドルになったのかは知らないが、話題性と多角的な技術の高さからそれなり以上に人気を博しているのは知っていた。
 しかし、こんな所に研究スペースが与えられていたとは……

「ふっふっふ……天才と呼ばれて悪い気にはならんな。よろしく、呼び捨てにしてくれて構わん」
「じゃー志希ちゃんもそれで。それとも気軽に志希にゃんってよんどく?」
「あー……それじゃあ晶葉に志希、よろしく頼む」

 二人と握手を交わし、促されるまま麗奈共々ソファへと案内される。革張りのそれは、下手をせずとも俺のルームにあるものより高級なもので、この施設の質の高さを物語っているようにも感じられた。
 それに腰掛けた俺達は、既に淹れられていたお茶を飲みつつ本題に入る。
 切り出したのは晶葉だった。

「大体の事情は把握している。君に対してアイドル達が性的な接触を行い、それをそのアイドル含め誰も疑問を持たない……で合っているな?」
「その通りだ。それで……二人は大丈夫そうか?」

 至って冷静そうではあるが、いつ急変するかも分からないのだ。安心するべきではないだろう。
 志希のキス発言は……性格の問題かどうか微妙なラインだな。

「そのためのコイツだ。私は電波系だと踏んでいる」
「あたしは匂いかな~って!」
「それで効き目は?」

 おっと目をそらされてしまったぞ?

「元々私は初対面だからな。違いがわからん」
「前にあったことあったっけ?」
「そうか……」

 
 忘れられていたことは少しショックだったが、大勢いる社員の一人だしそんなもんだろうな。今日覚えていってもらおう。
 
 こちらからの自己紹介も終え、あらかたの情報交換が終わったところで麗奈が切り出した。

「そういうわけで、前に話した内容は覚えてるわよね? とりあえず実践するから、それを見て判断して」

 そう言うと、麗奈は真横に密着するように座り直し、俺のズボンのチャックを下ろしてしまった。
 慌てて止めようとするが、目で大人しくしていろと射すくめられてしまい、されるがままになる。
 指先の冷たさが部屋の温度でほぐれていた睾丸とペニスに与える予定外のむず甘さ。
 局部だけをひきずりだされる頃には、くすぐったさ混じりの刺激で中ほどまで勃ちあがってしまっていた。

「手の中で大きくなる感触は新鮮だわ。いつもボッキしてからだったし」
「いきなり何をするんだ……っ」
「どうせ嫌じゃないんでしょ。それで……二人から見てこの『マッサージ』はどう見える?」

 亀頭を麗奈に指圧され、強すぎる快感に腰がはねてしまう。
 しかし、それを見た晶葉と志希に大した変化はなく、小さく首を傾げるばかりだった。

「なんかパパと娘って感じ~? 志希ちゃんはやったことないけど」
「普通の指圧ではないのか? あまり力を入れすぎると毛細血管が傷ついてしまうぞ」

 ヘルメットもマスクも効果はなかったようだ。残念だが、二人も既に取り込まれてしまっている。
 俺同様、麗奈も小さくため息を吐き落胆しているようだ。

「もう一度聞くわよ。人前で自分のプロデューサーに手コキするのは普通? 自分の親とかプロデューサーにする?」

 そう問うと、二人はブツブツと呟きながら考え込み始めた。
 だがそこは稀代の才女達と言うところで、ものの数十秒で麗奈の言いたいことを理解したようだ。

「なるほど。確かに意識と常識に矛盾が発生している……フフフフ、凄いじゃないかっ!」

 マスクを勢い良く放り捨て晶葉が立ち上がった。
 鈍い金属音が床から響いたが、それを気にもとめず奥へ走り去ってしまった。

「あたしもプロデューサーやパパにそーいうのしないけど、キミに触るのはふつーのことに感じる! にゃはははは!」

 一方、志希は何がツボに入ったのか脚をパタつかせて猫の鳴き声みたいに笑い続けていた。
 短い制服からチラチラと赤い下着が見えてどきっとしてしまう。

「はー、おもしろい……でもあたし達の仮説は外れちゃったか~。せっかく用意したマスクも無駄ってゆ~……ぎにゃっ!?」

 ガスマスクを外しその美貌を露わにした瞬間、志希は悲鳴を上げると体を丸めてぶるぶる震えだした。
 まるで何かに耐えているような、苦しそうな声が聞こえる。
慌てて麗奈が駆け寄るが、急に仰け反ったかと思うと弛緩してソファからずり落ちてしまった。
 俺も何かしなければと立ったは良いものの、志希の様子に異変を感じて立ち止まる。

「し、志希、大丈夫なの!?」

「あ゛ー……麗奈ちゃん……こ、これすっっっごいキクねぇ……♡」
「え?」

 スカートどころか、だらしなくボタンを外したブラウスもめくれたままの志希は、顔を上気させてハァハァと荒く息を吐いている。
 麗奈にしがみつきながら、まだ苦しそうに体を震わせ……太ももをもじもじとすり合わす。まるで性行為を終えた後みたいに煽情的だ。

「あはん♪ エンドルフィンでまくりでトリップしちゃった……♡ ねぇ麗奈ちゃんのぷろでゅーさー……」
「な、なんだ……?」

 喘ぐような声で呼ばれ、心臓を鷲巣噛まれた気分になる。
 志希を見ると、潤んだ瞳が俺の股間をじっと見つめていて、さらに膨張率が高まっていく。
そうだった……はやく出しっぱなしのコレをしまわないと……
一切萎える様子のないペニスをしまおうとするが、テントが張らないようスーツの素材を変えたのが仇となり、中々うまく入らない。
 ああもう……本当にタイミングが悪い……!

 俺が四苦八苦していると志希がゆったりと体を起こし、テーブルの上に乗る。そして、俺を見上げて笑うと、そのまま仰向けに寝っ転がった。
 
「ねぇねぇ、ソレしまっちゃうの?」
「そ、そりゃそうだろ。もう出しておく必要はないんだし……」
「必要ないけどー……辛くなーい? おちんちん射精したくないのかな?」
「ちょっと志希!?」

 麗奈の怒号が飛ぶ。
 思わず後ずさろうとするが、志希の手で足をホールドされて一歩前に出てしまった。

「志希ちゃんさぁ……このスメルとすーーっごい相性いいみたいなの。さっきから子宮がキュンキュンしちゃってー……もっと近くで……ううん、直接鼻にくっつけてトリップさせて欲しいんだー♡」
「し、志希……」

 ゴクリと生唾を飲み込む。
 俺のチンコの真下に女性の、しかも写真集を買ってしまうほど好きなアイドルの顔がある。
 舌を使っておいでおいでと手招きされ、睾丸に息がかかった拍子に腰の力が抜けそうになった。

「ほーらー、サービスでちゅーしてあげるって言ったでしょー? このまま乗っかってくれたらー……たまたまもおちんちんもすっっっごいディープなキスしてあげるよ~♡」
「……解決する気ないの? ちゃんと元に戻す気があるならさっさとやめさせなさい。あと志希! こういうのは自分のプロデューサーにでも頼めばいいでしょ!」
「ん~助手クンとはもっと過程を大事にしたいにゃ~。折角あとくされもないイイニオイのオトモダチができるならとっときたいでしょー。バレても誰も気が付かないわけだし?」

 つまり俺はセックスフレンド……いや、ニュアンスからしてオモチャのようなものだろうか。そういうポジションを求められているらしい。
 この業界、アイドルとPの恋愛なんて珍しくもないが、ファンとして一ノ瀬志希がそういう感情を持っていることは少しショックだったし、体のいい代替品扱いされたことも心に来た。

 だが、それを差し引いてもあり得ないほど魅力的な誘い……
 相手が正気じゃないのであれば、わずかな良心からでも用意に断っただろう。
 しかし、志希はこの状況をしっかり把握した上で俺との肉体的関係を望んでいるのだ。男としてこれ以上抗いがたいこともないだろう。
 しかし、ここで誘いに乗ってしまえば今後に支障が出る可能性もある市……何より麗奈が確実に怒るだろう。
 事実、麗奈は今、俺の意志を確認しているのだ。

「もしこれが何も知らない子相手なら何も文句は言わないわ。それは仕方ないもの。……でも、アタシが処理してあげるって分かっててその誘いに乗るなら……もう手助けしないわよ」
「ダイジョーブ! もし見限られてもあたしが解決してあげるって~♪ それにぃ……もし解決したってハスハスさせてくれるならいつでもチュッチュし放題でいーよー」



 志希か麗奈か、俺が選択したのは――――



A 抗いがたい誘惑。そのまま志希の顔に腰を下ろした。
B 勿論、麗奈だ。今更裏切るようなことは出来ない。





もし読んでくださっている方が居るのであれば、分岐の選択をお願いします。

b

b

B

a

a

a

A

両方みたいけどa

a

b

B

A

A

どうせ両方やるんだろぉ!?

最高だ
a

乙ー

Aで

どう考えてもAがバッドエンドだがどう考えてもAの方がエロそうなのでA

見たいのはA

a

それじゃあAにします

b

圧倒的a

Bだろうと思って油断して性欲カウンターをリセットしてしまいました
少し遅くなりそうです
それとアニバーサリーおめでとうございm

風邪引きそうなんですけど???
早く性欲を溜める作業に戻るんだ

待ってる

Aでbadスチル回収からのQLでbだろ?

A√
 抗いがたい誘惑。そのまま志希の顔に腰を下ろした。

「スーー……あ゛~~頭ビリビリきた~♡ んーちゅっちゅ~♪」

 志希は再び身体をくねらせ、さらなる快感を求めるための『ファンサービス』を開始した。
睾丸にキスの嵐が浴びせられ、唇の鳴る音が快楽となって染み込んでくる。
 ひたすら性感を高めるようなフェザーキスに、早くも足の力が抜けてしまった。

「わぷっ! これじゃちゅーできなーい! ん~……あむ」

 睾丸袋の根本に噛み付く勢いで咥内に迎え入れられる。
 熱くぬるつく唾液の海に引きずり込まれると、溜め込んだ性感が種火のように燃えだし、前立腺から亀頭の間がチクチクとした快感に苛まれた。

 舌が皺を一つ一つ味わうように蠢き出し、ぞわぞわ、背筋に鳥肌が立つ。
 くすぐられた後に発生するような、もどかしくも甘やかな余韻。それが精巣へ直接注入されているみたいな気持ち良さが延々と続いていく。
いつの間にか、増産されていく精子に押し出されたかのように、カウパーだけがダラダラと流れ出していた。
 
「ん……じゅる……ごく……ごくん」
「くぁ……っ、そ、それ……だめだ……っ」

 志希が喉を鳴らす度に頬や舌が蠕動し、物凄い吸引が睾丸に襲いかかる。
 魂ごと飲み込まれてしまうような重だるい快楽が断続的に湧き上がり、その反動で透明な液体が志希の胸元へと降り注いだ。
 
「んっふー♪ じゅぷっ……ごくん、じゅるるる……んぐ」

 何が気に入ったのか、志希はより激しい睾丸責めでカウパーを搾る。
 吸われ、吐き出し、吸われ、吐き出し……それは宛ら手押しポンプのようでもあり、徐々にではあるが豊かな胸元に水たまりができ始めていた。
 
 志希は元から下着をつけていないので、発情して尖った乳首が着崩れた制服越しにも明確に見て取れる。
 ボタンの隙間からも生肌がしっかり見えていて、いっそ全裸よりもいやらしいのではないだろうか。
 そんな邪念を感じたのか、それとも己の欲求を満足させるためか、志希は俺の足を解放すると自身の手で乳房を揉みしだく。
 その激しさは痛みを伴うのではと言うほどで、架空の男性器を擦り立てるような動きでボタンがどんどん外れていく。
 ぎりぎり隠れた乳首を、ブラウス越しではあるがザリザリと音をたてて引っ掻くと、志希は喉を震わせながら空腰を使い始めた。

「ん゛っっ♡ じゅるっ、ぐりゅっ……お゛っ♡ あ゛ーーーっ!」

 荒々しく乱れると共に、俺への責めもより苛烈なものへとエスカレートしていき、その快楽に身を任せたまま体感で20分ほどが過ぎたところで、ついには射精管がこみ上げてきた。
 精巣と睾丸を口洗いされ、陰嚢の表皮を舌で汚れをこそぎ落とす。俺は、その暖かく柔らかい動きだけで完全に屈服してしまったのだった。
 だが、後一舐めで射精すると言うところで、志希は俺を口の外に追い出してしまった。

「あ゛―……トリップキメ過ぎて死ぬかと思った~……ごちそうさまー♡」
「あ、あと少しなのに! 志希っ! もっと、もっと舐めてくれっ!」
「ええ~? これ以上キミにちゅーしてると脳内麻薬で神経焼けちゃいそーだし~? どーしよっかにゃーん♪」
「おねがいだから射精っ、射精させてくれるていっただろ……っ」

 射精がしたい、精液を全て出してしまいたい。
 頭の中が射精をすることだけで一杯になる。
 まるで何年も焦らされて寸止され続けたかのような射精への欲求に、心も体も支配されつくされてしまったみたいだった。

「でもー、たまたまだけでアレだったし~……もしおちんちん直接舐めたら志希ちゃん死んじゃうかもしれないってゆー」
「玉だけでも良いから……っ」

 本当はペニスをあの舌で舐め回して、吸い尽くして欲しい。なぜだか亀頭がむず痒く疼いて仕方がないのだ。
 だが、今は射精ができるなら、射精をさせてくれるならもうなんだって良い。

「本当にー? 本当は志希ちゃんのあったか~いお口とおちんちんでぇ、ディープなキスしたいんじゃないのー?」

したい したい したい

「あたしに覆いかぶさってー、足の間で顔ぎゅってされてー、ペロペロされたらもうおしまーいってなっちゃうよー?」

したい したい したいしたいしたいしたいしたい

「志希ちゃんもきっと死んじゃうけどー……まー約束だし? そんなにしたいならドーゾー、あーん♪」

 許可を得た俺は、テーブルに寝転がる志希を押しつぶす勢いで覆いかぶさる。
 肉感的な太ももと尻をめちゃくちゃに抱きしめ、グチョグチョの下着を啜りながらペニスを志希の顔にこすりつけた。
 亀頭が柔らかい顔をなぞるだけでも気持ちが良い。快感で腰が震えているせいで中々狙いがつけられず、鼻筋や頬に竿を押し当て更に快感が走る。
そんな卑猥な的当ても終わり、ようやく唇に先端が触れた。これでやっと、あのぬめる舌と蠕動する喉で犯して貰える……
そのまま無理やり腰を突き出して――――


『げーむおーばー!』

 視界が暗転し再び光が戻ると、そこは機械だらけの部屋の中だった。

「もう起きたんだー? 今回も早かったねー」
「……えっ?」

 目の前には灰色の肩出しセーター姿の志希。さっきまでは制服に白衣のはずだったのに……おかしい……?

「まだ記憶が混濁してるのかにゃー? うーん……追体験ゲームは再現度高すぎてちょっち危険カモ~」
「追、体験…………っ!!」

 思い出した。
 俺はあの後、志希の口で何度も精を放ち……そしてすべてを手放してしまったのだった。

 日常を放棄し麗奈を裏切ったまま、志希と身体だけの関係を続けた俺は、加速度的におかしくなる世界を見ないようにしてプロデューサーを続けた。
 しかし、とある大きな会議で提案された企画と、それを大真面目に検討する部長たちを見て目が覚めた。
 まさか性行為を罰ゲームに用意した深夜バラエティ――――それも平然と未成年アイドルが選出される番組が行われようとしてるだなんて思いも依らなかった。
 それをなんとかするべく志希に事態の解決を要求したのだが、当然、帰ってきたのは侮蔑の混ざった言葉だった。

『いまさらそんなことゆーんだ。 ナニ、麗奈ちゃんがメンバーに入ってたから? ふーん』

 勿論食い下がったのだが、その番組で使われる特殊なギミックの製作にこの研究室が関わっていたこともあり、取り付く島もなかったのだ。
 むしろ、志希の所有物にまで身を落とした俺が自分勝手なことを言ったのが癪に障ったらしく、より機嫌を悪くしてしまった。

『ほら見て。これ、シリコン製のドリルなんだけどー、物凄い高トルクで超低速でも絶対に止まらないんだ~♪ しかも全長三十メートルまで設置可能でね、ふふっ、ナニすると思うー? 正解はーこの上に跨がらせた女の子を歩かせるでしたー!』
『なっ……そんなの放送して良い訳が……』
『キミが選んだんでしょ? ふっふー、これは凄いよ? 一番遅くても端から端まで歩かされたら、体感で200mは股縄プレイを味わえる優れもの! 麗奈ちゃんは何往復できるっかにゃー♪』

 それを聞かされた俺は土下座をして縋り付いた。
 そして、なんでもするからと言った俺に与えられた条件がこれ、『追体験ゲーム』のテスターだったのである。

 もしあの日の誘いを断ることが出来たのなら、なんとかしてやっても良いと言われて一も二もなく飛びついたのだが、それがこの体たらくだ。

「これで12回目かー。寸止めされ続けてるからね、回数を追うごとに我慢が効かなくなってるんじゃないのー?」
「次……次こそ……」
「そう言い続けてもう3ヶ月だけどね! 可哀想な麗奈ちゃん……今週の罰ゲームは男湯でおっぱい洗ってもらうんだってね? 一人だけ正気なのにかわいそー」
「いいからはやく次を……今度こそ……」

 記憶が戻ると同時に激しい焦燥感が己を突き動かす。
 既に番組はスタートしていて、内容も徐々にエスカレートしていっている。
 一回のゲームに数日を要する……一刻も早く始めなくてはならないんだ。

「ま、いいけどねー。でもその前に、おちんちんいただきまーす!」
「っくぅ……」

 あれだけ臨んだ快楽が亀頭のみに与えられる。
 ゲームをする際の代償として、一回ごとに志希の自慰行為に付き合う事になったのだが、それは実質俺への罰ゲームだ。
 志希は自分の体を弄りながら、一番臭いのきつい亀頭だけを舐め回す。しかし、匂いが濃いせいか、満足するまで舐めたとしても絶対射精には届かないまま、次のゲームにうつってしまう。

「あ~……イイキブン~……それじゃあたしは助手くんとこに遊びに行くからー、また明日ね~。スイッチオーン!」



 決意とともに意識が遠のいていく。 
 

 壊れ始めた日常が再びめぐり始めた。









BADEND『繰り返す平穏な日常』



本当は分岐なんか入れるはずなかったんです
天才に相談しないのは嘘だろと思って出した結果、男女4人、匂いフェチ、ナニも起きないはずがなく……
とりあえず正気の麗奈に企画AVとか二次元ドリーム的な仕掛けでエロい目にあってほしいなって思いました(小並感)

今回特にしっちゃかしてしまったので、アドバイス等がありましたらお願い致します。

射精まで行かなかったのは誠に遺憾であります

今回も素晴らしかった乙
しかし生殺しとはひどい

やはり麗奈を裏切るってのが良くない、良くないぞ

さぁ念願のBルートはよ

寸止めすき

本題からそれないようにとは思いつつも、つい麗奈を酷い目に合わせたくなるんです
某深夜版ハッスル・キャッスルに出て欲しいアイドルの最上位ですね

B√

 勿論、麗奈だ。今更裏切るようなことは出来ない。
 それにここで協力者とナアナアの関係になってしまっては自体が解決するはずもないだろう。
 しっかり自らの意志で断っておかなくてはならない場面だ。

「すまないが手を離してくれ」
「んっふっふー、いいよー♪ このセクシー志希ちゃん相手によく堪えましたーぱちぱち~」

 とても楽しそうに口で拍手の真似をする。
相変わらず非常にはしたないポーズのままではあるが淫猥な雰囲気は霧消していき、あれ程の誘惑をしてきたとは思えないにこやかな顔になった。
知ってるつもりになっていたが、女とは本当に怖い生き物だ……

「はい、ごほうびのちゅー」

 志希の手が離れて油断したその時、両手で陰茎を握られ睾丸が温かいものに包まれた。

「あっ! なにすっ、ぅああっ!」

口の中に強制入場させられた玉袋が、熱々の舌で舐め回される。
 まるでアイスを素早く舐め溶かすような勢いで表面を削られ、そのまま足の力が抜けるかと思うような心地よさだった。
 
「コラ! なにしてんのよ!」

 麗奈が無理やり後ろから引きずり倒してくれたおかげで、無事に解放される。
 あのまましゃぶられ続けていたらそのまま射精していたかもしれない。それくらいの快感の余韻が睾丸に残り続けていた。

「あんっ♪ ぶーぶー、もうちょっとだったのにー」
「本当油断も隙もないわね……だからアンタは苦手なのよ……」

 そう愚痴のような文句を言いながら、麗奈はティッシュで俺の睾丸を拭い、そのティッシュを志希の方へと投げ捨てる。
 そしてティッシュの臭いを嗅ぎながらピクピク痙攣する志希を尻目に、俺のガチガチになったペニスをズボンにねじ込みチャックをしてしまった。
 このまま一度射精させてくれるものだと思っていたのだが、そのまま麗奈に引っ張られて研究室の入り口まで連れてこられた。

「晶葉―! 次があるからもう行くけど、後は頼んだわよ!」
「この天才に任せておけー!」
「バイバーイ、ごちそうさま~。今度は一人で遊びに来てねー♡」
「二度とこさせないから!」

 そんなやり取りを最後に、再び廊下を歩き始める。
 麗奈は無言で俺の手を引っ張りエレベーター前まで来ると、こちらを向いていった。

「今日は勃起してても目立たないわね?」
「あ、ああ。やっぱりああいう状態だと目を引くらしくてな」

 質問の意図が読めないが……そのままの意味ではないと言うことと、物凄く不機嫌そうな雰囲気は痛いほど伝わってくる。
 だが、最近甘やかされっぱなしだったせいか、俺はつい口を滑らせてしまった。

「その……その分窮屈で、一度処理してほしいなー……なんて……っ!?」

 きゅっ、とスーツ越しに股間を握られた。
 麗奈が今まで見たこともないような朗らかな笑みを浮かべているのだが……その手に込める力が徐々に強くなる。

「あ、ちょっとまっ、アダダダダダダダ!!!」
「いーかげんにしなさい! 何ソッコーで流されそうになってんの! そんなに志希とエッチしたかったの!? 変態!」
「悪かった! もうあそこ行かないからおねがい離して!!」
「次はないわよ!」
 
 ふんと鼻を鳴らし手の力が緩む。
 緩むが……何故か離れず、そのまま緩やかに撫で続けてきた。

「あっ……す、スーツ汚れるって……」
「勘違いしないでよね。誰も射精させてあげるなんて言ってないでしょ。これは不当なごほうびに対するお仕置きだと思ってちょうだい」
「うっ……そんな……」

 ただでさえ敏感になっている所を撫でられ、これ以上無いほど張り詰められてしまう。

「それに時間は大丈夫なの? プロジェクトルームで打ち合わせするんでしょ?」
「っそうだった! 時間……はまだギリギリ間に合う。危なかったぁ……」
「しっかりしなさいよね、本当」

 面目次第もない。

「こんな事ならこっちは後回しにするんだった……冷静でいられるかね……」

 まあ、密室とかではなくいつもの部屋の中でするちょっとした話し合いだ。麗奈も同じ部屋に居る訳だし大丈夫だろう。




「ま、どっちにしろ冷静にはなれないかしらね」
「はい?」
「こっちの話よ」



「なんっじゃこりゃあ……」

扉を開けるとそこには肌色が広がっていた。
 何故こんなことになっているのだろう。ルーム内のほぼ全員が上半身に何も纏わず、各々の時間を過ごしているのだった。
平日の朝にも関わらず学生アイドルが多いのは良くないよなーと、現実逃避をしてしまうのもしょうがない。
 
「あ! Pくん来たー! 見てみてすごいでしょー☆」
「凄い、確かに凄いんだけど、その格好」
 莉嘉が元気よく駆け寄ってくる。小さい胸をぷるぷると揺らしながらはしゃぐ姿に顔が爆発しそうなほど熱くなった。
 先端だけは小さいシールで隠してあるものの、その視覚的な破壊力は耐え用のないものである。
 事実、今にも意識が遠のいていきそうだと思うほど、急激な血流の変化に襲われているのだった。
ズボンが窮屈で痛い。

「へへー可愛い? ニプレスってゆーんだよ! シールの仲間みたいなもんだよね☆」
「莉嘉ってば、皆に配りまくってんのよ。アタシにも無理やり押し付けて困ったもんよ」
「え~、でもでもみんな貼ってるしっ。カリスマファションリーダー城ヶ崎莉嘉☆ みたいな!」

 俺の苦悩をよそに莉嘉はいつにもましてテンションが高い。
趣味のシールが小さくても流行りになっているのが嬉しいのだろう。可愛い胸の先を自分で指差し、じっくり見ること強要してくる。

「ほらっ! この間、Pくんにあげたのとおそろだよ☆ 格好いいでしょー!」

麗奈の胸より幾分小さいそれにはデフォルメされたカブトムシが貼られていた。
しかし、足の分本体が小さいせいで全ては隠しきれておらず、まだ色の薄い乳輪にカブトムシがしがみついているようである。
 こんなギリギリなものが存在したとは……製造元はいい趣味をしているな。

「むしろいやら……いや、似合ってて格好いいぞ。それで大量のニプレスはどこで手に入れたんだ? 買ったなら結構な金額だろ」

 若干本音が漏れかけたが、極めて自然に仕入元を尋ねることに成功した。
できれば早々にブームが過ぎ去って欲しいところだし、何より働いているとはいえまだ13歳の莉嘉の金銭感覚が狂ったら親御さんに申し訳ない。
いや、こんな格好の娘に欲情してしまっている時点でどうしようもないのだけれどね。

「んーん、ルキちゃんに貰ったんだ! ちっちゃくて誰も使わないから捨てるところだったんだって! チョーラッキーだよね☆」
「そうだなあ……」

 またあの末っ子か……! 
廃棄品を横流しするなんて褒められたことじゃないし、何よりわざわざ回収するのも心が狭いように見えるラインの品なのが困りものだ。
後で麗さんか聖さんにチクってやるからな。

「しかし、良くこんなサイズのを仕入れたな……流石に小さすぎるだろ」
「撮影できないよねー? あーでもでも、これくらいセクシーな方がファンも喜ぶかも☆」
「見せないでも魅了できるから脱ぐ価値があるんだ。トップ目指すなら脱いでばっかりは良くないぞ」
「そっかー……お姉ちゃんもギャル系じゃないモデルするもんね」

 莉嘉の場合は素でも脱ぎそうな所があるから怖いな。カメラマンに乗せられるタイプだ。
 しかし、フォローついでに服を着させようというこの機転。
 見ろ麗奈、俺だっていつまでも翻弄されるばかりではないぞ。

「じゃあお仕事中は別のシールにするね!」
「…………そうだな! それじゃ、俺はこれから打ち合わせだからまたな。麗奈、後頼む」
「フッ……一応努力は認めてあげるわ」

 鼻で笑われたぜ畜生。
 今更、昨日のラインはこの事態を示唆していたのだと気がついた。
 先に教えておいてくれればよかったのに、こんな時にもイタズラを仕掛けるなんてやってくれやがる。
 それはともかく、もう待ち合わせギリギリだ。急ぐとしよう。


 輝く肌色と数々の山脈の誘惑を乗り越えた俺は、ようやく企画部屋にたどり着く。
 まぁ企画部屋と言っても別室に移動したわけではない。プロジェクトルームは談話室を兼ねており何時も賑やかなので、少人数と打ち合わせをする時はソファとテーブルをパーテーションで仕切ったこのスペースを使うことになっているという話だ。
 よほどの事がないと仕切られたままなので、未使用時は昼寝や学校の課題をするアイドルが使っている事も多く、意外と便利な空間なのである。
 かくいう俺も、ここで麗奈に世話になっているので、もはやただの多目的室と言ってもいいかもしれない。
 
兎も角、その部屋に入った俺だったのだが、出迎えた第一声は若干皮肉げなもので

「やあプロデューサー。時間の鎖に囚われないのは良いことだが……ボクは少々待ちわびたよ」
「儀式の準備は整った! 今こそ創生の時!(これで会議が始められますね! よろしくおねがいしまーす♪)」
「っ……おう」

 言葉に詰まってしまった。
 部屋の中にいるのは二宮飛鳥と神崎蘭子、つまりはダークイルミネイトの二人である。
 それぞれ方向性の違う重度の中二病を患っており、我ら大人の古傷を抉ってくるタイプのアイドルだ。
 だが、被害者の数と比例するように熱狂的なファンも多い。
 夢見がちな少年少女、そして少年少女だった大人は、彼女らを通して儚くもまばゆい希望を見せつけられる。そして、目を離せなくなってしまうのだ。
 誰もが抱く荒唐無稽な空想をまっすぐ追い求める姿というのは、それだけ魅力的なのである。特にこの二人は個性的かつずば抜けて容姿が良いので、偏見が持たれにくいのも強みなのだが……

 予想通り二人ともニプレスのみの姿なので、そのビジュアルの高さが直接破壊力になっていた。
 おまけに二人とも服の上からは分からないがスタイルがかなり良い。
蘭子なんて14歳とは思えないほどグラマラスで、正直非の打ち所のない完成度だ。飛鳥も発展の余地はあるものの、出るところはしっかり出ていて口調に反してとても女性らしい。
それぞれ趣きは違えども、巨乳では得られない黄金比の肉体美だった。ぶっちゃけ今までで一番好みである。

「じっと見つめてどうしたんだい? ああ、これか。莉嘉から貰ったんだが、中々いいセンスだと思わないかい?」
「祝福されし純白の翼、穢れし堕天の黒翼……等しく我が半身と分け合ったわ……(白い羽と黒い羽を飛鳥ちゃんと片方ずつ交換したの!)」
「フフ……このささやかな刻印はキミのイマジネーションを刺激したようだね」

 俺の視線を感じ取ったのか、二人とも自慢気に胸を抱えるように見せつけてくる。
 刺激されたのは性欲だし、二プレスじゃなくて裸が原因だと言ってしまいたくなる光景だった。

常識誤認ってエロいんだなぁ

 フェザー型の二プレスは500円玉程度の大きさはあるものの形が円形ではないので、肌とは違う色がしっかり見えてしまっている。
 とても日本人とは思えない真っ白な素肌に薄ピンクの蘭子は、全体のバランスが崩れない程度の豊かな胸元に、深い谷間を作って俺の視線を誘導するようだ、
 一方、飛鳥は手のひらにすっぽり収まりそうな丸みを描き、クリーム色に薄茶の日本人らしい色彩で俺を誑かしてくる。
 その対比がとても美しく、思わず黙ったまま凝視してしまったのだが……

「流石は我が友……その”瞳”に曇りはないようね!(やっぱり趣味が合うんですね♪)」
「キミも同類だと再確認できて嬉しいよ」

 ううむ、邪気が無さすぎる……
 
 そう、ダークイルミネイトの二人は一見して……いや、中身も相当変わり者ではあるのだが、それ以上に純粋無垢なのだ。
 斜に構えている風の飛鳥でさえ人の悪意――――イタズラで済まないものをあまり理解していない。
元々、この年代の子は理解を示すものに懐き易くはあるが、特に奇抜なタイプのこの子達はその傾向が強い。一度信頼をおいた者に対して、疑うことを知らないのだ。
シンクに熱いお湯を流すと音がなるのは妖精が驚いているからだと吹き込まれて以来、嘘だと言いつつも湯切りを排水口から外さないようにしているくらいの可愛い子たちである。
罪悪感で胃がひっくり返りそうだし、さっさと話を終わらせてしまおう。

「んんっ! それで早速なんだが、二人には新しいユニット曲を歌ってもらう事になった」
「まことか!」

 蘭子が身を乗り出して聞いてきた。
 重力を最大限に受ける態勢でになってより大きく見える胸が、その身を動かすのに合わせてたぷんたぷんと揺れている。
 うっかり手を出して支えたくなるような重量感に目を釘付けにされながら、俺はテーブルに資料とプレイヤーを広げていった。

「おおう……」
「わがとも?」
「ああいや、何でもない。歌詞のプロットと仮曲もできてるぞ」
「へぇ、ボクらの世界観を全面に出すコンセプトか。退廃的でいて力強くもあるサウンド……良いな、実にイイ……」

 くっ! こっちも同じ体勢になってしまった……
 あまり大きくない分変化は少ないが、それでも微増してぷるぷる揺れる胸は非常にエロティックだ。如何わしいIVを間近で見ているか、どこぞの更衣室に迷い込んだかととてもドキドキする
 それぞれ真面目に資料へ目を通している事もあって、なんだか覗きをしているような気分だった。

「あー、後はそれに合わせてCDと同コンセプトの写真集をだす予定だ」
「フフフ……世を捨てた少女と堕天使の邂逅……胸が踊るわ!」

 ああ……ポーズなんて取るから本当に胸が踊っている……
 いつも動きが多いから、こういう時は本当に大盤振る舞いになってしまうんだな。
しかし、この無駄肉が一切ないウェストでなんで胸が大きくなるんだろう。色の白さも相まって裸婦像みたいに美しく、ずっと見ていたくなってしまう。
写真を取ったらやっぱりマズイよな……

いつもなら邪な思いは直ぐにバレてしまうのだが、この二人だとそういった事も無いようだ。
今も意欲的に意見交換を行い、イメージを深めていっている。 
俺はその要望や提案をメモにまとめ、いつも通りに企画内容を煮詰めていった。
美少女二人の裸を前にした俺は普段の半分もまともなアイディアが浮かばなかったのだが、そこは創作系の趣味を持つ飛鳥と蘭子の独創的な発案にカバーしてもらい、今決められる段階のものはすんなり決まっていった。

「よし、後はどこまで実現可能か精査してから、また後日だな。他に……」

 何かあるかと顔を上げた拍子に気がついてしまった。
 蘭子のニプレスが片方剥がれかけ、未熟な少女らしい形の乳首が丸見えになっている。
 廃棄品で粘着力が弱くなっていたのか、それとも大きく胸を揺らしていたからなのか、もうほとんどニプレスとしての役目を果たせていなかった。

「あっ! 蘭子、危ない!」

「へっ……きゃう!?」

 それに気がついたのは俺だけじゃなかったようで、飛鳥が素早く蘭子の胸を手のひらで抑えた。鷲掴みである。

「全く……プロデューサーだって居るんだ。まあ邪なオトナじゃないから大丈夫だろうけど、キミはボクより成熟しているからね、気をつけて損はしないはずさ」

 蘭子の胸が飛鳥の手によって揉まれて形を変えていく。
 飛鳥の手からはみ出しまくった柔肉は、もにゅもにゅと音がしそうなほどだ。

「あ、ありがとう飛鳥ちゃん。反対側も、お願いしていい……?」
「勿論さ。ボクの方も再び絆ぎ止めておいてくれるかな」
「うん!」

 どうすればこうなるのか、二人はあまりにも自然に互いの胸を触りだした。

「んっ……あ、飛鳥っ、我が肉体をあまり弄ぶな……やっ、指先の霊圧がぁ~(そんなに揉んだらおっぱいくすぐったいよぉ~)」
「蘭子だって……あっ♡ 乳首ばっかりくすぐってっ、ひゃんっ! わ、わざとじゃないかぁ……」

 飛鳥が蘭子の胸を大きくこね回し、下乳をすくい上げて揺さぶる。そして柔らかさを確かめるように指を沈ませたり、そのまま掴んで持ち上げたりと、豊かな肉球を玩具にして遊んでいる。
 その一方、蘭子は指先だけでニプレスをくりくり撫で回し、お返しとばかりに飛鳥の乳首を優しく撫で回している。
5本の指で器用に性感帯を責められている飛鳥は心底気持ち良さそうに顔を蕩かせていて、こちらの乳首まで切なくなってくるようだ。
ピンポイントに責められている飛鳥ほどではないが、蘭子もトロンと瞳をうるませて鼻にかかった吐息を吐き出している。
おそらくはくすぐり合ってる程度の認識なのだろうが、俺の目からは美少女同士の相互愛撫にしかみえない。
普段から仲が良い間柄だが、平時でありえないレベルでエスカレートしていっている。

「あぅんっ♡ よ、よくもやってくれたなっ……これでどうだっ」
「ふあっ♡ つまむのはっ、反そ、くぅっ……お返しに、かりかりしちゃうよっ!」
「あっ、あっ、ひっかくのはダメっ♡ やめっ♡」

 目の前で繰り広げられる、じゃれ合いながらも互いのマウントを取り合うような乳首責めの応酬。本来秘めやかに行われるべき、同性同士の性行為を見せつけられて、俺の肉棒は最大以上に勃起した。
 いくら目立ちにくい素材のスーツとはいえ、座った状態では膨らみも隠せない。
 それどころか、さんざん焦らされていたせいか圧迫感だけで射精しそうになり、そのまま前かがみでこらえる羽目になった。

 俺に何もしてこないから油断していたが、こういうパターンでくるとは予想外だ……
 もう話は終わりなわけだし、さくっと解散させてしまえばいいんだ。そうとなれば落ち着いて深呼吸……

だがその行動が逆に、二人の気をこちらに向かせることとなってしまう。

「ん……あれっ!? 我が友よ如何したか! ……お、おなか痛いの?」
「そういえば男性は胃腸が弱いとネネさんが言っていたような……もしかして寒かったのかい?」
「ふむ……つまり我らの手でイフリートの加護を授ける時!(二人の体温、わけてあげる!)」
「なるほど名案だ。なら早速、隣に失礼するよ」

 口を挟む間もなく、二人が左右からこちら側に周ってくる。
 そして、俺をソファの背によりかからせ、そのまま膝に跨ってきた。しかも一人ずつ片膝を占拠してきたので、否応なしに大股開きで腫れた股間を晒すことになってしまった。

百合ぃ…

ユリスバラシイ!!

柔らかく温かい触感だけでも十分こちらのキャパシティを超えるというのに、体温を分けるために密着しているのだから堪らない。
 愛らしい少女二人分の生肌がYシャツ越しに温もりを与えてくれる。
室温が高かいからといってスーツは脱ぐべきじゃなかった。背中に回された手からも暖かさと一緒に性的欲求が送り込まれるようで、興奮のあまり鳥肌が立ってしまった。

そして何よりこの目の前にある半球の膨らみたちが問題だ。
いや、既に目の前どころの話ではない。先ほどの戯れで内側からぷっくりと押し上げられた白と黒の翼が、比翼となって鼻先に咲いている。
つまり、二人の胸が俺の顔を左右から挟んでしまっているのだった。
まるで極上のマシュマロか低反発クッションに沈んでいくような最高の柔らかさと弾力、そして肌触りだ。思わず頬ずりをしてしまい、ハッと見上げると、4つの瞳が慈しむようにこちらを見ていた。

「フフ……そういえば外から帰ってきたばっかりだったね。頬が冷気に侵されているようさ」
「えへ……もっとすりすりして温まってくださいね?」
「ほら、ちゃんと胸を支えてくれないか。ボクのじゃ少しボリューム不足だからね」
「我が方も玉座から転落しないよう、その腕でしかと握りしめよ(ずり落ちないように掴んでてください♪)」

 左右の手が飛鳥と蘭子に導かれ、それぞれの胸とお尻を掴むよう指示される。
 言われるがままに局部を握ると同時に二人の手が俺の頭に乗せられ、唇の半分が蘭子の乳肉にくっつくほど強く抱きしめられた。
視界は大半が肌色で占められ、耳は極上の柔肉で封じられ二人分の心音が聞こえてくる。
とくんとくんと響く鼓動が、こんな状態にも関わらず精神を落ち着かせるようであった。

「どうだい? 最近蘭子と同衾する機会が多いのだけれどね、こうやって抱きしめられるのはとても心地が良いだろう。もう話は終わりなんだろう? 少し休憩していくといい」
「魔王の肉体は眷属たちに癒やしを与える……それはセフィロトにも刻まれているわ(小梅ちゃんや楓さんも落ち着くって言ってくれるんです~)」
「全く……蘭子は楓さんに甘すぎる。世の理に囚われない姿は非常に好感が持てるけれど、あの人は少々自由過ぎる。年下の胸で甘えるなんてどうかと思うねっ! そうだろうプロデューサー」
「むぅ……飛鳥は歌姫を茨の城壁にて阻もうとする……そうでしょう、我が友よ(大人だって癒やしが欲しいですよね?)」

 二人は世間話をしながら俺の頭を優しく撫でる。
飛鳥のツヤツヤで張りのある胸と蘭子のサラサラした柔らかい胸が、その動きに合わせて顔に押し付けられた。気持ちが良すぎて抵抗する気も起きない。
 手のひらに感じる暖かな感触も最高……このまま寝てしまいそいそうだ……

 しかし、その脱力していく意識がふと振り戻され、淫靡な現実がゾクゾクとした快感になって股間を疼かせる。
 あまりの圧迫感でとっさに体を丸めそうになったが、それは二人の胸の中に顔をうずめるだけに終わってしまい、身体がブルッと震えた。

「む、未だシヴァの呪縛は解けぬか? ならば我が地獄の業火にて汝の臓腑を焼き尽くしてやろう!(まだ寒いのかな? お腹なでなでしてあげますね♪)」
「フフ、意外と寒がりなんだな。不躾で悪いが、ヒトの弱みを知るのはなぜだかワクワクするよ。特にキミのようなお仲間相手だとね……フフフ」
 
 異なる二種類の笑顔とは裏腹に、俺の腹部を撫で擦る手は同じく真摯で性的な意図は感じられなかった。
 だが、どんな手つきであろうとも今の俺には極上のマッサージで、少しでも気を抜けばそのまま射精してしまうのではないかというほど気持ちが良い。
 ただ撫でられているだけなのに前立腺から性感がじわじわ漏れ出るような不思議な心地よさだ。

 しかし何故だろう、射精をしたいという欲求自体は薄れている。
 その代わり、いつまでもこうして赤子のように甘やかされていたいという気持ちが強くなっていた。
 なるほど、文香の言っていた『女性の胸には癒やしの効果がある』というのはこういうことなんだな。
 上質のビロードにも似た手触りの胸に顔を押し付ける度に、知らぬ間に溜まっていた疲れやストレスが溶けていくようだった。
 
だがその感触を堪能するあまり、うっかり鼻先で二人の乳首を強くこすってしまう。

「ひゃっ、刻印に触れるとは……(お鼻、くすぐったい~)」
「ダメじゃないか……そんな触り方をするから二プレスが剥がれかけてしまったよ」
「す、すまな……モゴッ!?」

 謝罪の言葉を最後まで紡ぐ前に、口から鼻までが柔らかい乳房でみっちりと塞がれてしまう。
 つるんとした固いシールがめちゃくちゃに顔に擦り付けられる。おそらくそれでニプレスを貼り直そうとしたのだろうが、ムッチリ、ぷりんとした素肌が入り込んできた。
 吸いつくような若い肌の密着感に呼吸もままならない。徐々に呼吸が苦しくなり、蘭子の尻から手を離して両手で二人の胸を突き放すように押した。

「んぅ? 我が豊穣の証、それほど気に入ったか?(私のおっぱい、そんなに気持ちよかったですか?)」

 だが、いくらでも形を変える双球を揉んだところで、より乳圧が強まるばかり。
 それどころか対抗意識を燃やした飛鳥が一層強く胸を押し付けてくるようになってしまった。

「別に気にしちゃいないさ。ボクだってそれなりにある方だからね。でもだ、こうしてあからさまに差を見せつけられるのはちょっと癪に障る。あくまでボクが平均で蘭子が異常に大きいだけなんだよ? ほら、遠慮しないでもっと確かめてくれ」
「我が半身は愚者がテミスを真似ることを嫌うのだ……(飛鳥ちゃん、テレビで私との身長差とかをいじられたのが嫌だったみたいで……ちょっと敏感になってるの)」
「まったく失礼な話さっ、ボクはボクだというのにねっ! それにすぐ大きくなるっ」

 可愛らしい話ではあるが、少々贅沢な悩みだと思う。
 周りがアイドルだらけで気が付かないのだろうが、ここまで綺麗な胸は珍しいのだ。
 それこそ比較対象の蘭子が成長著しいだけであって、人を魅了するには十分なほど育っている。
 その証拠に、そろそろ息が限界に近い。
 思い切り吸おうにも、それでデリケートな肌に痕を残しでもしたら大問題だ。
そこで俺が考えた解決策は、舌を胸の間に差し込んで隙間から空気を吸うというものだった。酸欠と甘い女の子の香りで少し思考がとまっていたのだと思う。
結果的に最低限の呼吸を確保することは出来たのだが、俺の舌が甘美な圧力でメロメロにされた分、当然二人の方にもそれが伝わってしまった。

「わひゃっ! く、クラーケンの如し~(舌がうねうねしてる~)」
「そんな所を吸っても意味はないんじゃないかい? それとも童心にでも帰ってしまったか……」
「そういえば……楓さんも赤ちゃんの真似っこしてたなぁ。ばぶーって」
「つまりそういう作法があるか、もしくは疲れを取る効果があるわけか……」

 楓さん……そんなことをしていたのか。おかげで飛鳥が謎の理論を展開しつつあるぞ。
 
「……そうだ! 飛鳥ちゃん、お耳貸して? ごにょにょ……」
「ふむ、ふむ……なるほどいい考えかもしれない」

 何かを思いついたらしい蘭子が飛鳥に耳打ちをする。
 それに飛鳥が同意を示し、何故か手で俺の視界を塞いできた。
 一体何のつもりだろう。そう考えていると、ペリ……と何か剥がすような音が二回聞こえてきた。
 まさかと思ったその時、急に胸が顔から離れ呼吸が自由になる。汗ばみ始めていた顔の下半分が空気に冷やされ、枯渇していた酸素を肺いっぱいに取り込んだところで再び重量感のあるマシュマロで口に蓋をされた。
 今度は鼻が自由になったので呼吸に問題はないが、これは一体……

 まぶたから目が離れ、視界が元に戻る。
 すると、押し当てられた胸にはニプレスが貼られておらず、今度は俺の口がその役割を果たしていた。

「んっ……想像以上にぬるぬるしてるな……背中がゾクゾクするよ」
「我が友よ……嬰児になりて存分にその身を休ませるが良い……(赤ちゃんの気持ちでいっぱいちゅーちゅーしていいんだよ~)」

 言われている意味がわからぬまま、舌を動かすと口の中には二つの突起。形を確かめるように動かすと、頭上からステレオで小さな吐息が聞こえてきた。

「んっ♡ ちくび、気持ちいいかも……」
「くすぐったいのに、いっ♡ もっとして欲しくなる……」

 ようやく頭が追いつき――――そして一気に加熱された。
 俺は二人の乳首を同時にくわえさせられているのだ。その事実はあまりに衝撃的で、理性が弾けて本能的にむしゃぶりついてしまうのはもはや必然。
 意外にも飛鳥の乳首の方が大きいなとか、余計なことばかりが頭を過ぎる中、俺は舌を動かし続けた。

おっぱい好きすぎてちょっと長くなりそうです。
飽きてしまったら申し訳ありません。

ナイスおっぱい

蘭子に母性を感じた……尊い

今週土日まで忙しいので少々お待ちください!

全裸待機

朝から晩までの講習は隣にアイドルを座らせて励ましてくれるサポートがあっても良いはずだと思います

モニタの設置費がバカにならないですねぇ

「クラーケンの如し~」で不肖、不覚にも吹いてしまった
常識破壊系と痴女百合ックスは素晴らしい相性ですね
組んず解れつを見せつけられて自分はいないものとして扱われるのがとても興奮します
勉強になります

 拙い舌使いでも年若い少女たちには十分な性的刺激になるようで、硬く膨張した肉粒を味わう度に細い腰をくねらせる。
それはスーツの動きでさらに股間を圧迫し、不自然に曲がった陰茎に痛みを与えてきた。

「はぁっ……どうしたんだい? ボクはまだ物足りないんだが……」
「むっ、ヒュドラの呪毒に身を蝕まれるが如しっ!胎動の原因は……(あわわ、辛そうに腰動かしてる! ど、どこか苦しいのかな……)」

 こっそりポジションを直そうと腰を動かしているところで顔に出てしまい、心配した蘭子が全身をまさぐってくる。
 
「ふむ、ここのようね……今こそ封印を解き放つ時!(きつそうだから開けますね~)」
「わっ、すごい凝ってるじゃないか。そういえば最近、麗奈にマッサージして貰っていたね。もしかしなくとも疲れが溜まっているんだろう?」

 チャックを下げられ勢い良く怒張が飛び出す。
 二本の指先がつんつんとペニスを触っているが、二人の肢体に阻まれて一切見ることができない。
 
「小悪魔との契約により互いの力を蓄えているようね。我らも対価を支払うとしよう(麗奈ちゃんと交代でやってるんですよね? 私達もお返ししてあげます♪)」

 一瞬、その言葉にドキッとする。
 射精への期待というよりも、このおかしな常識について何か知っているのではという驚きだ。
 この状況であれば、純真な蘭子が何かを握っていてもおかしくはない。そう思ったのも束の間、躊躇のない蘭子の手は俺が何かを考える前に動き出す。
 
「プロデューサーの乳首、男の人なのに大きい……大人だからかな?」
「どれどれ……本当だ、蘭子より少し小さいくらいか。少なくともクラスの男子よりは大きいんじゃないかな」

 両の胸が無遠慮な指先につままれ、興味本位に弄くり回される。
 この刺激はいつまで経っても慣れない。身体が浮いてしまうような快楽が乳首から前立腺に走り、何かに捕まっていたくなる不安に襲われた。

「未だアポロンの加護は得られぬか……良い、貴方の抱擁を許可するわ(まだ寒い? 好きなだけギュってしていいですよ♪)」
「ボクは胸を触ってて欲しいのだけれど……蘭子がそう言うなら従うさ。まあ、原因はこいつを出しっぱなしにしているからだろうね」
「ふむ……だが我らの両翼は既に……(う~ん……でも両手が塞がってるしな~)」
「乳首も固くなってるのに、理解らないな。キミもちゃんと口を動かさないとダメだろう? そろそろランチの時間だしさっさと小さくするよう努力すべきさ」
 
 そんなことを言われても、可愛いアイドルたちと性接待紛いのサービスを受けていては収まるものも収まらない。
 開発されてしまった乳首を蘭子と飛鳥の長い爪で責められ、どんどんドライオーガズムが近づいてくるのが分かる。
 だが決定的な刺激が得られないので射精にも前立腺イキにも繋がらず、ひたすら悶えさせられるだけ。
 苦し紛れに二人の胸に吸い付けば、その分頭を抱く腕に力が入って逃げ場がなくなる。
徐々に会話も艶やかな吐息にとって代わられ、気がつけばひたすら3人で愛撫の交換をし続けていた。

しかし、やめ時のないものとは往々にして外部からの干渉によって中断されるものである。
パーテーションを開けて莉嘉が呆れた顔で入ってきたのも同様にだ。

「もー、Pくーん! これ麗奈ちゃんが拾ってくれてたよー! せっかく上げたのに落としちゃうなんてひどーいー!」

 ぶーぶーとブーイングを口にして俺の頭の上に何かを置く。
 がっしりとホールドされているため口を開けず、返事をする前に莉嘉はさっさと出ていってしまった。
 
「なんだいこれは……カブトムシ?」
「甲虫王者の写し身よ!(すごいリアル!)」
「しかも若干立体的すぎないか……」

 二人の腕から開放され、久しぶりに口からの呼吸が可能になる。
 飛鳥は唾液に濡れた乳首を手ブラで隠しながら、もう片方の手で俺の頭の上にあったもの――例のカブトムシシールを取った。
 そういえば麗奈が拾ったと莉嘉は言っていたな。恐らく持っていることを追求されてとっさに言い分けをしたのだろう。しつこく詳細を求められたのは想像に難くないな。
昼食を奢る約束もしていたし、丁度いい頃合いだろう。
俺は麗奈との予定を引き合いに出し飛鳥と蘭子を膝から降ろした。

「お前たちもお腹が空いただろ、今日は解散ってことで……な?」
「仕方ない……が、蔑ろにされたみたいで少し寂しく思うよ。キミはもっとボクたちを構うべきだね。構いすぎてこちらが鬱陶しく感じるくらいがベストさ」
「寂然の亡念……(もっと遊びたかったなあ……)」
「うっ……次の機会は一緒にお昼にしような。約束する」

 ストレートな要求に安請け合いをする。可愛い女の子に甘えられたら選択肢など無いも同然だ。
 次は今回の反省を踏まえて着るものを選びさえすれば大事には至らないだろう。
そんなことを考えつつズボンのチャックと格闘していると、再度莉嘉が部屋に飛び込んできた。
嫌な予感がする。

「麗奈ちゃんからの伝言忘れてた! 『ちょっと部屋から出られないからメロンパン買ってきなさい!』だって。じゃー伝えたからね、パシリのPくん☆」

 まだ怒っているのだろうか、少々嫌味の含まれた物言いだった。
 だが麗奈に何か用があるのなら仕方がない。メロンパンだけじゃ足りないかもしれないし、自分の分もあわせて付属のコンビニにでも行くとしよう。
 つまり……

「あー……コンビニでも良いか?」
「むしろボクとしてはありがたい。早速約束を遵守してくれるなんて、麗奈には悪いが嬉しいよ。蘭子もそれでいいかい?」
「うん!」

 ついでのようで悪いが、喜んでもらえたなら何よりだ。これで心苦しさを残すことなく午後も頑張れるというものだ。
 しかし、賛同したはずの二人は、先程まで座っていた俺の膝を手で抑えたままである。

「えっと……買いに行くんだよな? 上着を着たいし、これも仕舞いたいんだけど……」

 当たり前の要求。だが、二人は不思議そうな顔で俺にこう告げた。

「そう簡単には戻らなそうだし、このシールを貼ればいいじゃないか? あんなにマッサージしたと言うのにまだすごく硬い……。無理に締め付けるからこうなるのさ」
「我らの魔技は未だ深淵を見せてはいない。饗宴は永遠の安らぎを導くわ!(お昼を食べたら、おちんちんが小さくなるまで続きしましょうね……♪)」
「まぁ、まずは綺麗にしないといけないけどね。ぬるぬるのままではすぐに剥がれてしまうだろうからね」
「絶えず湧き出る不浄の粘液……アブホースの如き異様さよ」

すまん、ここだけ気になって仕方ないから指摘させて貰う
>「プロデューサーの乳首、男の人なのに大きい……大人だからかな?」
>「どれどれ……本当だ、蘭子より少し小さいくらいか。少なくともクラスの男子よりは大きいんじゃないかな」

と思ったけど見返したらそういう設定なのか
無駄レスすまん

なにいってんだこいつ

よいお年を

あけおめ

ことよろ

てす

続き期待

もう書かないのかな

続き待っとるで

まってるよ

ほあ

まだ

ぬっ

叶わぬ願い電圧か

叶わぬ願いか

11月

1年経っちまったな

久しぶりに読んだけどやっぱ名作

わかる

いつか帰ってきてくれ

令和

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年12月08日 (土) 00:45:47   ID: LFIsXTPC

元スレに続きがあるぞ

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