―惑星クウラ―
クウラ「親父、フリーザ、よく来てくれた」
フリーザ「お兄さんが私たちを呼び出すなんて珍しいですね」
コルド「一大決心をしたと連絡を受けたが、いったいどんな決心をしたのだ?」
クウラ「実はな、オレは宇宙を支配するのに、これまでのように武力で支配するやり方は」
クウラ「もう古いし、効率的ではないと考えた」
クウラ「むしろ、三大欲求の一つである“食欲”で支配する方がいいと思うのだ」
クウラ「だからオレは、飲食業界で宇宙一になってやる!」
フリーザ「は、はぁ……」
コルド「ま、まぁ……頑張って」
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クウラ「しかし、どんな店にすべきか……」
クウラ「サウザー、お前の意見を聞こう。お前たちはなにをよく食べる?」
サウザー「はっ、我々三人は、よくステーキを食べに行きますが……」
クウラ「ほう……」
サウザー「血のしたたるようなステーキを、我々のような戦士は好みますから……」
クウラ「――それだ!」
―ステーキハウス―
クウラ「へい、らっしゃい!」
フリーザ「ほっほっほ、開店おめでとうございます」
コルド「さっそく食べにきたぞ」
フリーザ「あ、これ、開店祝いの花です」スッ
クウラ「あ、どうも」
クウラ「オレのエネルギー波で焼いたステーキ……」
クウラ「さあ、食ってくれ!」
チョコパフェ専門店ならあの五人組が喜んで飛びつきそう
フリーザ「ん~?」モニュモニュ…
コルド「んん~?」モニュモニュ…
クウラ「……」ドキドキ
フリーザ「ちょっと……焼きすぎじゃないですかね?」
コルド「というか……これ、もはや黒い塊なんだが」
クウラ「――え!?」
クウラ(う~む……どうりで客の入りが悪いと思った)
クウラ(やはりオレの強さでは、ステーキを焼くのは難しいのか……!)
クウラ(だったらステーキはやめて、他の店にするしかあるまい!)
―ラーメン屋―
クウラ「次はラーメン屋だ!」
クウラ「ラーメンなら、焦げてしまうということはないからな」
クウラ「この宇宙一のトリガラでダシをとったスープで……」
クウラ「オレは宇宙一になる!」
クウラ「オレのエネルギー波で、スープを煮詰めてやる!」グツグツ…
ジュワァァァ…
クウラ「なんだと!?」
クウラ「オレのエネルギー波が強すぎて、スープが全て蒸発してしまった!」
「すみませーん」 「ラーメンまだっすか?」 「あのー」
クウラ「あああっ……!」
クウラ「あっ、あのっ、すみません! ちょっと出せなくなってしまって……!」アタフタ
―おでん屋―
クウラ「へい、らっしゃい!」
コルド「おでん屋とは考えたな、クウラよ。どっこいしょ」ドスンッ
フリーザ「なかなか風情がありますねえ」ストンッ
コルド「ワシはチクワとがんもどき。あと熱燗」
フリーザ「私はハンペンと大根をいただきましょうか」
クウラ「毎度!」
コルド「!」ブッ
コルド「な、なんだこの熱燗! いくらなんでも熱すぎるぞ!」
フリーザ「ハンペンと大根も煮すぎて、ドロドロになってしまってますよ……」
クウラ「うぐぐ……」
クウラ(くそっ、オレはおでんも満足に作れないのか……!)
―カフェ―
クウラ「というわけで、カフェを経営することにした」
クウラ「どうだ、このモダンな店内は?」
フリーザ「なかなか繁盛しているじゃないですか」
コルド「うむ、ようやく自分に向いた店を持てたようだな。クウラよ」
クウラ「フハハハハッ! やはりこのオレが宇宙一だ!」
クウラ「フハハハハハハハハハッ!」ゴゴゴ…
コルド「あつっ! このコーヒー熱すぎ!」
フリーザ「私はアイスコーヒーにしたので、特に問題はありません」チュー…
「そろそろ出ようか……」 「ああ……」 「なんかこの店、落ち着けないな」
クウラ「な、なんだと!? 客が全然くつろいでくれない……!」
サウザー「おそらくクウラ様の戦闘力や威圧感に恐れをなしたのでは……」
クウラ「おのれ、カフェも失敗か!」
―ケーキ屋―
クウラ「いらっしゃいませー!」
コルド「とうとうケーキ屋か……」
フリーザ「ショートケーキとモンブランをいただきましょうか」
クウラ「毎度あり!」
フリーザ「からっ! なんですか、このケーキは!?」
コルド「モンブランの黄色いクリーム、全部カラシではないか!」
クウラ「しまった……! オレは甘いのが苦手だった……!」
サウザー「フリーザ様もまだまだ甘い、とかいってましたしね」
―海辺―
ザザーン…
クウラ「くそっ……」
クウラ「オレの力では、飲食業界を牛耳ることはできないのか……!」
クウラ「おにぎりでも食うか……」
チャプ…
クウラ「――ん? 魚か……」
クウラ「魚を切って、おにぎりに乗せて握って食べると……」モグッ
クウラ「!」ビビビッ
クウラ「うまい!」
クウラ(そういえば、昔どこかの惑星で聞いたことがある!)
クウラ(たしかこういう料理を“スシ”と呼ぶのだと!)
クウラ「――これだ!」
―寿司屋―
ワイワイ… ガヤガヤ…
クウラ「さ、どんどん食べてくれ!」
フリーザ「うまい! これならきっと食の力で全宇宙を支配できますよ!」モグモグ
コルド「よくやった、クウラ!」
クウラ「ありがとう、親父! フリーザ!」
クウラ「あとはオレが培ったノウハウをサウザーや部下たちにも叩き込み――」
クウラ「この寿司屋を全宇宙チェーンとして展開してやる!」
クウラ「そうすればこのオレが宇宙一だ!」
クウラが作ったこの寿司チェーン店は、後に宇宙一の規模となる。
その名も『くうら寿司』――!
<終わり>
だからなんだよ
起承転結の起で終わってどうすんの
>>18
くっさ
>>19
くっさ
このスレタイは卑怯
乙
くら寿司おそるべし
笑う
乙。オチが秀逸
このSSまとめへのコメント
地球かそれともカナッサかそれが問題だ・・・