桃華「ロズレのお姉様、ですわ」 (20)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き貯めありです。

前作『桃華「お姉さん、ですわ」』
桃華「お姉さん、ですわ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477224891/)

の続きになりますが単体で読んでも特に問題は無いと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478001980

(ガチャッ)

フレデリカ(以下フレ)「とうちゃ~く!」

ありす「ちょっ…フレデリカさん!いい加減に手を離して下さい!」

フレ「え~、良いじゃん良いじゃん、もっとラブラブしよ~よアリスちゃん!」

ありす「良くありません!恥ずかしいじゃないですか!それと橘です!」

フレ「わお、アリスちゃんの『それと便座カバー』久しぶりに聞いたよ~」

ありす「そんなこと一言も言ってません!」

響子「フレデリカさん、ありすちゃん弄るのは程々にしてあげましょう?」

桃華「そうですわ、楽しいのはわかりますけど、度が過ぎるとおへそを曲げてしまいますわよ」

ありす「今楽しいって…しかもわかるって言いましたか!?」

梨沙「ありすはリアクション大きいから弄り甲斐あるのよね」

ありす「ぐぅぅぅ…!」

響子「とりあえず…ご飯はあらかた作ってあるので、食堂に行ってて貰えますか?」

有香「響子ちゃん、お手伝いします!」

桃華「わかりましたわ、ほらありすさん、悔しがってないで行きますわよ」

志希「はいは~い、桃華お嬢様とそのお友達、ごあんな~い!」

フレ「わおシキちゃん、いつかのメイドさんモード?なんだったらメイド服も着ちゃう?」

志希「今日は桃華ちゃんのお姉さんの気分だからいらないかな~」

フレ「だよね~!さあさあ、キョーコちゃんの美味しいご飯が待ってるよ!早く行こ~!」

梨沙「全く騒がしいわね…」

ありす「それでも、桃華さんが皆さんから可愛がられていることはわかりますね」

梨沙「アンタもアインフェリアとかだと猫っ可愛がりされてるじゃない」

ありす「まあそうですけど…こちらみたいな遠慮の無い関係というのも少し憧れます」

梨沙「そうね…ホントの姉妹だとこんな感じになるのかもね」

志希「ほら二人とも~、れーせーに分析とかしてないで食堂いこ~よ~」

梨沙「はいはい、行くわよありす」

ありす「そうですね、ご相伴に与りましょうか」



(食堂)

響子「はい、ご飯は私特製のハンバーグです!」

フレ「ハンバァァァァァァァァァァグ!!!」

志希「ハンバァァァァァァァァァァグ!!!」

桃華「ちょっ…お二人とも、お静かに…」

梨沙「テンション上がりすぎでしょ…」

ありす「そうですよ、ハンバーグくらいでみっともない…じゅるっ」

有香「でも響子ちゃんのハンバーグは本当に美味しいですから、テンションが上がってしまうのもわかります」

志希「この鼻腔をくすぐる香ばしい香り…」

フレ「ソースの豊潤な香り…」

志希・フレ「う~ん、とれびあ~~ん」

響子「あはは…さぁ、冷めてしまうといけませんから、皆さん食べちゃってください」

桃華「ええ、いただきますわ…はむっ」

梨沙「いっただっきま~す!」

ありす「いただきます」

桃華「ん~!相変わらず美味しいですわ!」

梨沙「ホントね、お店開けるわよ!」

響子「えへへ、ありがとうございます!」

ありす「ハムッ、ハグハグ!ハグッ!」

有香「ああありすちゃん!そんな急いで食べなくても…」

ありす「むぁっめふぁめうとおいひくむぁいって…」

桃華「ありすさん…口いっぱいに頬張って…はしたないですわよ」

ありす「んぐんぐ…んぐっ、あまりにも美味しかったので…我を忘れてしまいました」

梨沙「全く…ありす実は凄く食い意地張ってるわよね」

ありす「そんなことは…これだけ美味しいハンバーグがあれば誰だって無心で食べるに決まっています!」

響子「あはは…褒めて貰えるのは嬉しいですけど、お行儀よく食べましょうね」

ありす「うう…すみません…」

フレ「それにしてもユカちゃん、なんかそのハンバーグだけ凄くこまかくない?」

志希「あっ、それアタシも気になってた~」

有香「ううっ…響子ちゃんのお手伝いをしていた時にハンバーグを破壊してしまいまして…」

梨沙「『ハンバーグを破壊』ってワード…」

桃華「梨沙さん!」

有香「材料を無駄にするのも忍びないのでこれはあたしがいただこうと…味は変わらないでしょうし」

フレ「ふ~ん…あっ、フレちゃん今日はあんまり大きく口が空かない日だからソッチの方が良いかな~」

有香「えっ?」

フレ「そのお皿もらうね~!ユカちゃんはこっちのお皿のを食べてね~」

有香「えっ…そんな、気を使っていただかなくても別に」

フレ「はぐっ、ん?なんか言った?もう食べちゃったから戻してって言われても困るな~」

志希「有香ちゃんがフレちゃんと間接キーッス!したいってさ~」

有香「えっ!?そんなこと…!」

フレ「ふふ~、モテる女はツライね~!ユカちゃん!なんだったら直接でも良いんだよ!」

有香「しませんったら!…もう!敵いませんね」

フレ「ん~、ハンバーグおいし~!」

響子「はいはい皆さん、ご飯は落ちついて食べましょうね」

志希「はいは~い…んっ!ホントおいっし~!」

ありす「なんだかんだフレデリカさんがちゃんとお姉さんしているんですね」

梨沙「ちょっとビックリね」

桃華「うふふ、破天荒で、行動が読めなくて、場を引っかき回しますけど、なんだかんだわたくしたちの事を気にして下さっているのですわよ?」

ありす「凄く含みがありますね…」

梨沙「一応感謝はしているけどプラマイ半々って感じね」

桃華「まぁ…素直に良いお姉さんと言えるかは…もがっ」

フレ「妹にご飯を分け与える…ああなんて良いお姉さん…」

桃華「んぐんぐ…まったく!いきなりお口にねじ込むとは何事ですか!」

フレ「いや~、お肉が細かいから『いける!』と思って」

響子「…フレデリカさん?」

フレ「はい!フレちゃんお行儀よく食べます!」

志希「あんまり調子に乗ってるとお掃除のことしか考えられなくされちゃうよ~、にゃは~」

響子「そんな!私、そんなことしません!」

志希「えっ?」

桃華「えっ?」

響子「えっ!?」

有香「…その、桃華ちゃん大丈夫でしたか?不味かったら吐き出しても…」

桃華「大丈夫ですわ、お肉が細かくなっていましたけれどお味は美味しかったですわ」

有香「そうですか…良かったです」

フレ「良かったね、ユカちゃん」

有香「フレデリカさん…はい!」

梨沙「良い話…かしら?」

ありす「少々力技が過ぎる気もしますけどね…」

(食後)

全員「ごちそうさまでした~!」

響子「はい、お粗末さまです」

フレ「いや~、おなかいっぱいだよ~」

志希「このまま寝ちゃいたくなるね~」

有香「お二人とも!まだやることが残っていますよ!?」

桃華「あら、そうなのですか?わたくしは十分堪能させていただきましたけど…」

フレ「ふっふっふ…モモカちゃん甘やかし大会はまだ始まったばかりなのだよ!」

志希「今日はおはようからおやすみまで甘やかしてあげるんだからね~!」

桃華「これを伺った時にはもう夜だったと思いますけど…」

梨沙「この二人はその場のノリで話してるからツッコミ入れるだけ無駄よ?」

ありす「ツッコミを入れたくなる気持ちはわかりますけど」

桃華「うう…」

響子「私は後片付けをやってますから、フレデリカさんと志希さん、お願いしますね」

有香「あたしは梨沙ちゃんのマッサージを」

梨沙「じゃあお願いしちゃうわね」

ありす「私は響子さんのお手伝いをします」

志希「じゃあ桃華ちゃん、お風呂いこっか!」

桃華「えっ?」

フレ「善は急げだよ!れっつご~!」

桃華「ちょっ…引っ張らないで下さいまし…!」

志希「じゃ~桃華ちゃんちょっと借りてくね~!」

響子「いってらっしゃ~い!」

梨沙「あの子大丈夫かしらね…」

(桃華ルーム)

桃華「酷い目にあいましたわ…」

志希「そんなコト言っちゃって~、桃華ちゃんだって気持ち良かったでしょ~?」

桃華「それは…っ!」

フレ「あんなに大きな声出しちゃってね~」

桃華「それはフレデリカさんが急に変な所を触るから…!」

フレ「フレちゃんのテクニックでモモカちゃんはメロメロかな~?」

志希「お風呂に溶かしたアタシ特製のも良い感じだったでしょ?」

桃華「確かに凄くリラックスしましたけど…」

梨沙「…アンタら、お風呂でナニしてきたのよ」

ありす「桃華さんが汚されてしまいました…」

桃華「何って…」

フレ「普通にお風呂に入って、モモカちゃんの身体を洗ってあげただけだよ?」

志希「シキちゃん特製の入浴剤でリラックス効果付きだよ~!」

梨沙「えっ…」

ありす「まったく、梨沙さんは一体何を考えていたんでしょうね」

梨沙「アンタ変わり身早いわね!?」

フレ「リサちゃんはオトナだからね~、ついそういうこと考えちゃうんだよ~」

志希「いや~、お盛んですにゃ~」

梨沙「うぐぐ…」

桃華「ナニ…?お盛ん…?一体どういうことですの?」

フレ「はいこの話やめ~っ!」

志希「桃華ちゃんの教育上よくないね~」

梨沙「ふぅ…桃華のピュアさに助けられたわ」

ありす「良かったですね」

梨沙「黙んなさいドス黒」

ありす「何の事だかさっぱりです、ムッツ梨沙さん」

梨沙「キィィィィィ!!!」

(ガチャッ)

響子「皆さん、もう夜も遅いんですから、そんなに騒いじゃダメですよ!」

フレ・志希「は~い!」

響子「フレデリカさんと志希さんは寮じゃなかったですよね?今日はこの後帰られるんですか?」

フレ「ううん?ここに泊るつもり~」

志希「同じく~!」

響子「そうなんですか、誰かのお部屋に泊めて貰うんですか?」

フレ「ん?だから、『ここ』」

響子「…へっ?」

梨沙「桃華の部屋に泊るつもりでいたの?」

志希「そだよ~」

桃華「聞いてませんわ!」

フレ「今言ったからね!」

ありす「もうさすがと言いますか…」

志希「にゃは~、照れるにゃ~」

桃華・ありす・梨沙・響子「褒めてません!!!」

フレ「ほらほら~、近所迷惑だよ?抑えて抑えて~」

桃華「誰がそうさせていると…!」

響子「はぁ…そんなことだろうと思っていました…」

志希「ありゃ、なんか読まれてたみたいですよフレデリカさん」

フレ「さすが、5人姉妹の世話焼き担当だね~」

響子「桃華ちゃんも急に言われたら困るでしょうから私と有香さんのお部屋にお布団を用意してあります、今日はそこで寝て下さい」

フレ「わお!流石キョーコちゃん!それじゃあお言葉に甘えちゃおうかな~!」

志希「そういうことだから、後は二人に桃華ちゃんを任せるね~!」

梨沙「あ~、はいはい、わかったわよ」

ありす「おやすみなさい」

響子「はい、お休みなさい、また明日!」

フレ「夜怖くなったら連絡して良いんだよ!夢の中で助けに行くからね!」

志希「現実世界ではきっと有香ちゃんがなんとかしてくれると思うよ~」

桃華「まったくもう…今日はありがとうございましたわ、お休みなさい『お姉様』」

フレ「…うん!じゃあおっやすみ~!らびゅ~!」

志希「らびゅ~!」

(バタン)

桃華「本当に…嵐のような方々ですわね」

梨沙「そうは言っても、満更でもないんじゃない?」

桃華「それは…!そうですわね、困らされることも多々ありますけれど、ちゃんと感謝していますわ」

ありす「あそこまで気にかけてくれるメンバーに恵まれて、ちょっと羨ましいですね」

桃華「そうですわね、わたくしの自慢の姉ですわ!」

梨沙「良い顔で言うじゃないの」

ありす「こんなに素直な桃華さんは…逆にちょっと違和感を感じます」

桃華「ありすさんは一言多いですわ!」

ありす「ふふっ、ごめんなさい」

梨沙「さて、アタシはファッションショーが近いからさっさと寝るわよ」

桃華「うふふ、梨沙さんのファッションショー楽しみにしていますわ」

ありす「髪の毛は金にしなくて良いんですか?」

梨沙「『梨沙のお友達にしてあげるね』って…やんないわよ!コスプレショーじゃないのよ!?」

ありす「残念…」

梨沙「そういうのは紗南あたりに頼みなさい!」

桃華「ふぁ…そろそろ眠たくなってきましたわ」

梨沙「あらそう?それじゃあアタシ達も部屋に戻るわ」

ありす「おやすみなさい、桃華さん」

桃華「ええお休みなさい、今日はありがとうございました」

梨沙「気にしないの、アタシ達の仲じゃない」

ありす「そういう遠慮は無用ですよ」

桃華「…ふふっ、ええ!そうですわね!」

梨沙「じゃあね~」

ありす(フリフリ)

(バタン)

桃華「ふふっ、お休みなさい…わたくしの愛するお姉様方と親友達…すぅ…くぅ…」

おわりです、お目汚し失礼しました。

おつおつ
ロズレはこういう感じで良かったのよ、ねぇ?

la Roseraieいいよね…
おつです

いつもより一段と良かったです

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