佐久間まゆ「絶対に譲りません」渋谷凛「私だって」 (40)


--------------------事務所--------------------


渋谷凛「……」ギロッ

佐久間まゆ「……」ジーッ


ガチャ
早坂美玲「おはよー……ってうわ、またか……」トコトコ

星輝子「フヒ……また……だな」

美玲「まったく……、そんで、ソファまで輝子は逃げてきてるんだな」

輝子「さ、さすがに……机のとこでやられると……な」



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凛「まゆもわからず屋だね」

まゆ「その言葉、凛ちゃんにそっくりそのままお返ししますよぉ……?」

凛「確かに、まゆが人気アイドルであるって事実は認めるよ。でも、隣に立つのはまゆじゃなくて私の方が適任。言うまでもないよね?」

まゆ「あら、まゆのことを褒めてくれるんですねぇ。でも、凛ちゃんといる時より、まゆといる時の方が楽しそうだとは思いませんかぁ……?」

渋谷凛「……」

佐久間まゆ「……」


美玲「あいつらも、毎日毎日、よく飽きないな……」

輝子「いつも……お、同じようなことを言いあってる……」

美玲「で、肝心の本人は椅子に座ってダンマリか」

輝子「で、でも、どうせ後々……」

美玲「な、意見を聞かれて困るってパターンだもん」

輝子「あ、あの2人の間で……椅子に座るのは……それだけで疲れそう……フヒ……」


美玲「で、今回の引き金は? 最初から見てたんだろ?」

輝子「た、たしか、次のオフに……どっちと遊びに行くか……」

美玲「その話題もオフの度にやってるだろ……。昨日はなんだっけ?」

輝子「どっちのクッキーが、美味しかったか……だったはず」

美玲「あー、そうだそうだ、凛のやつ、わざわざ卯月に教わりに行ったって聞いてビックリしたもんな」

輝子「わ、私も食べたが、なかなか美味しかったぞ」

美玲「そうだったなー。しかし、本人が煮え切らないのも問題だよなッ」

輝子「ま、まあ、難しいと思うけど……」


凛「まゆはいつも私の邪魔をするよね」

まゆ「凛ちゃんこそ、まゆのお邪魔をして、楽しいですかぁ?」

凛「はあ……、話にならないね」

まゆ「お互いさまですねぇ」

凛「やっぱり、本人に聞くしかなさそうだね」

まゆ「そうですねぇ、まあ、まゆが選ばれることは明白だと思いますけど」

凛「そういうの、言ったあとで後悔することになるよ」


凛「さて……、じゃあ、どっちと遊びに行きたい?」ジーッ

まゆ「正直に答えてくれていいんですよ?」ジーッ

凛「もちろん、私だよね?」

まゆ「もちろん、まゆですよねぇ?」

凛「ねえ」
まゆ「ねえ?」



凛「乃々」

まゆ「乃々ちゃん」


森久保乃々「ひ、ひうっ!!!!! も、ももももりくぼは……え、えっと……」ビクビク



美玲「あの『ひうっ!』っていうの、何百回聴いたかわかんないよな」

輝子「た、助けてあげたいけど……」

美玲「あそこに入ってノノを奪ってくるのか? 死にたいの?」

輝子「そ、そんな過激なことはされない……と思う」

美玲「そりゃいじめられてるなら助けなきゃだけど、過度な愛情だし……」


乃々「……」ジーッ


輝子「『助けて』って目が……」

美玲「ウチらもまだ死にたくないから、耐えてもらうしかないな……」


凛「ほらまゆ、そんな怖い顔してるから乃々が怖がってるじゃん」

まゆ「まゆの目には、凛ちゃんが睨んでるから怖がっているように見えますねぇ」

凛「は?」

まゆ「どうかしましたか?」

乃々「あ、あの、お、落ち着いてほしいんですけど……」アワワワ


凛「ほら、また困ってる。これ以上困らせるのは見過ごせないな」

まゆ「凛ちゃん、自分に向かって言ってるんですか? 鏡で見れば、自分の怖い目つきに気が付きますよぉ?」

凛「まゆこそ、その今にも呪いを掛けそうな表情をどうにかしたら?」

まゆ「乃々ちゃん……まゆの顔、怖いですかぁ……?」

凛「あ、ズルいよまゆ! 乃々、私の目つき、怖くないでしょ?」

乃々「え、ええ……!? え、えっと……、ふ、2人とも、とっても素敵なお顔で……あ、憧れます……」

凛「ふーん」ニヘラ

まゆ「……」ニヘラ


美玲「ああいうこと言うから……」

輝子「ふ、2人共、あの顔はテレビでは映せない……」


凛「まあ、乃々が褒めたものを否定したくはないからね、この話題はおしまいにしよう」

まゆ「そうですね、凛ちゃんの、まさに凛々しい表情、まゆ嫌いじゃないですよぉ」

凛「ありがと、まゆも、魅力的な顔だと思うよ」

まゆ「うふふ……」

凛「ふふ」


美玲「あの2人、仲いいだろ」


乃々「では、後はお2人で……」イソイソ

凛&まゆ「待った」ガシッ

乃々「むーりぃ……」


輝子「息ピッタリだな……フヒ」


凛「まあいいよ、そんなことより乃々、昨日のラジオ収録、楽しかったね」ドヤァ

まゆ「!? ふ、2人でですかぁ……? 聞いてませんでしすしよぉ……?」


美玲「まゆは動揺が露骨に出るよな」

輝子「表情は変わらないけど……ね」


まゆ「乃々ちゃん、どういうことですか……?」

乃々「ひうっ」

凛「嫉妬? 見苦しいね」フフッ

まゆ「ぐぬぬ……」


凛「この前のラジオが好評だったみたいだからね」

まゆ「……」

凛「"2人だけ"でやったんだよ」

まゆ「……」

凛「乃々も、私とはずっと喋ってても大丈夫って言ってるし」

まゆ「……」

凛「これはちょっと差をつけちゃったかな」フフン

まゆ「……」

凛「まあ、まゆといても落ち着かないもんね」

まゆ「……」


まゆ「……グスッ」

凛(あっ)


美玲「あっ」

輝子「あ……」


まゆ「……」

乃々「あ、あのっ……! も、もりくぼは、まゆさんといても安心するというか……。えっと……」

乃々「まゆさん、とっても優しいですし……、で、ですから、えっと、げ、元気出してほしいんですけど……」

凛「……」ドキドキ


美玲「……」ドキドキ

輝子「……」ドキドキ


まゆ「……はぁい」ニヘラ


美玲「ちょろすぎないか」

輝子「ボノノちゃんのセリフは……強いな……」


乃々「凛さんも、あんなこと言うのは……、あんまり……よくないと思います……」

凛「ごめんねまゆ」ドゲザー

まゆ「いえいえ、いいんですよぉ」

凛「許してくれるんだ……。ふふ、まゆの優しさに嫉妬してたのは私の方だったのかもね」

まゆ「凛ちゃんも、本当は優しい人だってこと、まゆ知ってますよぉ……?」

凛「ふふっ」

まゆ「うふふ」


美玲「やっぱり仲いいだろ」


乃々「丸く収まったようなので……もりくぼはこのあたりで……」イソイソ

凛&まゆ「待った」ガシッ

乃々「むーりぃ……」


輝子「フヒ……天丼だ」


まゆ「でもそんなことより乃々ちゃん、一昨日のアンダーザデスクでの撮影、楽しかったですよねぇ……?」

凛「え!? き、聞いてないよ? WHY!?」


美玲「凛もわかりやすいな」

輝子「いや……あれは……動揺なのか……?」


凛「乃々、どういうことなの?」

乃々「ひうっ」

まゆ「嫉妬は見苦しいですよ?」フフフ

凛「ぐぬぬ……!」


まゆ「いつも、まゆ達の撮影は好評なんですよぉ……?」

凛「……」

まゆ「なんといっても、ユニットを組んでますから……」

凛「……」

まゆ「それだけ一緒にいられるんですよ?」

凛「……」

まゆ「これは、差がついてしまったかもしれませんねぇ」フフン

凛「……」

まゆ「まあ、凛ちゃんはユニットでもなんでもないわけですから、この気持ちは"一生"わからないかもしれません……」

凛「……」


凛「……」グスッ

まゆ(あっ……)


美玲「メンタル」

輝子「ふ、2人共、煽るのに……煽られると弱い……」


凛「……」

乃々「え、えっと、り、凛さんはユニットは組んでないですけど、いつも気にかけてくれて、す、すごく嬉しいですし……、えっと……」

乃々「凛さんに勇気をもらうこともたくさんありますし……、その、えっと、げ、元気出してほしいんですけど……」


まゆ「……」ドキドキ


美玲「……」ドキドキ

輝子「……」ドキドキ


凛「……ふぅん」ニヘラ


美玲「似た者同士すぎるだろ」

輝子「確かに……」


乃々「まゆさんも……ちょっと、言い過ぎなんじゃないかと……」

まゆ「凛ちゃんごめんなさい」ドゲザー

凛「ううん、気にしないで」

まゆ「凛ちゃんは優しいんですねぇ……、まゆ、恥ずかしいです……」

凛「気にしないで、まゆもちょっと焦っちゃっただけで、普段は優しいってこと、知ってるからさ」

まゆ「ありがとう……。うふふ……」

凛「ふふっ」


美玲「どうなってるんだあいつらの頭の中」

輝子「根は……いい人……」


乃々「じゃあ、もりくぼは」

凛&まゆ「待った」ガシッ

乃々「まだ逃げてないのにぃ……」


凛「まだ、最大の議題が残ってるからね」

まゆ「ええ、次のオフに、どっちが一緒に遊ぶか……」

凛「こればかりは譲れないよ」

まゆ「まゆもですよぉ」

乃々「あ、あの……」

凛「どうしたの?」

まゆ「なんでも言っていいんですよ……?」

乃々「ええと……、もりくぼ的には……3人で遊びたいな……と」

凛「!」

まゆ「!」


乃々「3人の方が楽しいですし……」

乃々「だ、ダメ……でしょうか……?」

凛「……」

まゆ「……」

凛「しょうがないなぁ」
まゆ「しょうがないですねぇ」


美玲「……この結末、何回目だっけ?」

輝子「多分……38回連続の38回目……」

美玲「もうちょい伸びそうだな」

輝子「目指せ……100回……! フヒ……」

美玲「ノノの心臓、もたないんじゃないか?」


凛「じゃあ、私がお弁当を作ってくね」
まゆ「じゃあ、まゆがお弁当を作っていきますねぇ」

凛「は?」

まゆ「は?」

乃々「あわわわわ……」


美玲「この話題も見飽きたな」

輝子「いつも……じゃんけんになる」

美玲「確か、まゆがちょびっとだけ弱いんだよね」

輝子「そ、そう……」


凛「今日はパーを出したい気分かな」

まゆ「そうやっていつも心理戦にもっていくんですから……」

凛「いくよ?」

まゆ「はい」

凛&まゆ「じゃーんーけー」

乃々「ま、待ってほしいんですけど……!」

凛「?」

まゆ「?」


美玲「……あれ?」

輝子「?」


乃々「あの……えっと……」

凛「乃々、ゆっくりでいいよ」

乃々「は、はい、ありがとうございます……」

まゆ「どうかしましたか?」

乃々「じ、実は最近、料理を……ちょっと……べ、勉強……と言えるほどのものでもないんですけど……」

まゆ「へぇ……!」

乃々「いつも優しくしてくれる2人に、な、何か恩返しをしたいな……と思ったり思ってなかったりで……その……」

凛「私たちに……?」

乃々「こ、今回は、私がお弁当を作りたい……んですけど……」

乃々「ど、どうでしょうか……?」


美玲「こ、この流れは見たことないぞッ!?」

輝子「お、落ち着いて……。レアイベントを引いたゲーマーみたいになってるぞ……」

美玲「そのツッコミもどうかと思うけど」


凛「生きててよかった」

まゆ「神に感謝」

乃々「へ、返答になってないんですけど……」

凛「楽しみで眠れないね」

まゆ「体調を崩しちゃダメですよ? 3人でというのが乃々ちゃんの希望なんですから」

凛「まゆこそ、しっかり体調を整えてきてね」

まゆ「では、必ず、その日に」トコトコ ガチャ

凛「うん、勝利をこの手に」トコトコ ガチャ

乃々「……」ポツーン


美玲「ノノ! ……なんというか、お疲れ」

輝子「お、お疲れ様……」

乃々「あ、2人共……。あの……」

美玲「ん? どうしたんだ?」


乃々「凛さんとまゆさんの好物って、知ってますか……?」


美玲&輝子「健気……!!!!!」キュン

乃々「?」



おわり






SSRまゆ&輝子を引いた記念

こういう雰囲気はあまり書かないので難しいですね


普段はもっとコメディ書いてます


過去作


橘ありす「教育実習フレデリカ?」

双葉杏「詳細病」

野々村そら「がーるず・びー・すまいる!!!」

渋谷凛「スポーツ選手を」本田未央「目指したい?」


などもよろしくお願いします



モバP 「寂しくなんかない、寂しくなんか……」

ボノノがPなのかもしれないだろ!

担当の森久保は糞キャラ改変しないのか?

まゆがメンヘラ糞ビッチなのは事実だぞ

モバP物かと思ったのにがっかり

いい意味で裏切られた
おつ


面白かった
2人ともお姉さんとして森久保の面倒を見てくれそう

また百合豚か

俺嫁豚ブヒブヒwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

タイトルがあからさま過ぎてPものじゃないんだろうなと思ったらぼののか
おつ


ジゴロならぬ「ジゴレット」乃々か…

百合豚モバマスに寄生すんな[ピーーー]
アイマスでやってろ

乙です。
ぼののか、ええなぁこんな雰囲気も。

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