俺「悪口の箱庭……ねぇ?」(6)

chapter1:編入

ゲスロリ校長「君には我が学園の生贄になってもらいたいのでゲスよー!」

俺「他人を犠牲にする前に話すべき事があると思うんだけど……」

ゲスロリ校長「ここは人類の夢の中でゲスな! 人類の意識は形態形成場という場所で……ウンヌンカンヌン」

俺「な、なんだってー」

ゲスロリ校長「驚いてないでゲス?」

俺「ポニテロリゲス属性とか現実にはいなさそうだしな」ナデナデ

ゲスロリ校長「今度は頭に毒虫を乗せとくでゲスよ!」

俺「それだとお前の頭皮がヤバい件」

ゲスロリ校長「と・に・か・く……君には『個性豊かな悪口』のみんなと暮らしてもらいたいのでゲス!」

俺「何らかのメリットを提供してくれるなら考えてやるよ」

ゲスロリ校長「それじゃあ────────ってのはどうでゲスか?」

悪口の箱庭:1-A教室 AM 8:23

俺「少し早く来すぎたみたいだな」

アホ娘「オハヨーなのヨー!」(o゚□゚)o

俺「お、おはよう……」

アホ娘「見た事のない顔ヨー?」

俺「今日から編入させられた俺だ。短い付き合いかも知れないが、よろしく頼むな」

アホ娘「わかったのヨー! 通報してくるのヨー!」⊂(・∀・⊂*)

俺「泥棒じゃねえからな!? 今日からお世話になる編入生!」

アホ娘「えーと、それって俺君が今日からクラスにやって来る編入生って事なのヨー?」

俺「も……もういいです……」

アホ娘「ヨロシクなのヨー?」(o^-^o)

AM8:27

毒舌「おはよう、アホ娘。そしてイケてる場所が1ミクロンも存在しない編入生君」

俺「……本当の事を言うのはやめようか?」

毒舌「私が言わなくともアナタの精神的な下劣さは微動だにしないのだけれどね……」ニヤニヤ

俺「初対面でディスられたのは産まれて初めてなんだけど……」

毒舌「産まれて来なければ良かったのに」ボソリ……

俺「だから本当の事を言うなと……」

毒舌「その返しは意外だったわ? アナタの存在価値を蜜柑の白い部分と同格に扱ってあげるわね?」

俺「癌予防に良いんだゾ!」

AM 8:30

アスペル「…………」

俺「あ……挨拶もないのか……」

アスペル「…………フン!」プイッ

俺「何故にキレてらっしゃるの……。そんな親の仇を見るような瞳で見つめないでよ……」

アスペル「見てないし……」

俺「スッゲー見てるし……。何なら視線で風穴空くし……」

アスペル「視線で風穴が空く訳がないし……」

俺「ストレスで胃に穴が空きそうだ……」

アスペル「そ、それは都市伝説だし……」

PM8:45

不潔ちゃん「どうも……おはようございます」ペコリ

俺「おはよう……」

(言動は普通みたいだな……)

アホ娘「不潔の髪の毛がチョーカーの粉まみれヨー!」ササッ

アスペル「チョーカーじゃなくてチョークだし。チョークでもなくてフケだし……」ササッ

不潔ちゃん「汚いからって距離を取るのは失礼だと思う……」

俺「汚い以前に某シノ状態なんだよなぁ……」

不潔ちゃん「フケ玉を食らわせますよ……」

俺「美少女なのに……ッ! 美少女なのに勿体ねえッ!」

PM 8:47

腹黒子「おはようございますなのー」

俺「おはよう」

(本当に高校生かよ……小学生ぐらいじゃねえのか……?)

腹黒子「あ、編入生さんなのー?」ギュウギュウ

俺「そ……そうだけど……少し離れてくれないかな……?」

腹黒子「嫌なの~! ここで勘違いさせておけば勝手にナイト気分な痛い奴隷の出来上がりなの~!」ムニムニ

俺「心の声が全部出てるぞ……」

腹黒子「夢の人間タクシーなの~」フニフニ

俺「おおう! それ以上押しつけたら何か大切な物が流れ出てしまう!」

腹黒子「腹黒中毒にしてやるの~」

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