アナスタシア「あの…ミナミ?こんなところにいったい何が……тёмный …アー……とても暗いです」
美波「安心して、アーニャちゃん!事務所のはずれの部屋でプロデューサーさんが良いものを用意してくれてるの」
アナスタシア「良いもの……?」
美波「そう、良いもの。さっ、着いたわ。入って、アーニャちゃん!」ガチャッ
アナスタシア「ダー……」
P「おう、遅かったな」
美波「すみません、プロデューサーさん。アーニャちゃんを探してたら遅くなっちゃって」
P「いやいや、いいんだ」
アナスタシア「アー…ミナミ?プロデューサーはいったい何をしますか?」
P「ふっふっふ……まだ、秘密だ!まあ、ヒントは…そこに置いてある箸と……」
アナスタシア「箸……еда…アー…食べ物…ですか?」
P「それと、この格好かな。どうだ、似合ってるか?」
美波「とっても似合ってますよ!」
アナスタシア(プロデューサー、なんだか職人みたいな格好ですね……いったい何が始まるのでしょう…)
美波「あれ、そういえば奏ちゃんはいないんですか?確か、お手伝いをしてくれてるんですよね?」
P「奏は今、必要なものを買いに行ってもらってるよ。そのうち帰ってくると思う。じゃあ、裏で準備してるから」スタスタスタ
美波「はい!楽しみに待ってますね!」
アナスタシア「ミナミ……いったい何が…」
美波「うふふ♪プロデューサーさんは秘密って言ってたけど、こっそり教えちゃおうかな…」
アナスタシア「?」
美波「今日はアーニャちゃんに……ぶっかけを味わってもらおうかなって」
アナスタシア「!!??」
アナスタシア「ブ、ブッカケ!!?」
美波「そう、ぶっかけ♪知ってるかなぁ」
アナスタシア(Что это значит!!?ブッカケって…あのエッチな…!)
アナスタシア「エッ……ブッカケってあの……エッ!?」
美波(アーニャちゃんの反応を観る限り、知ってるのかな、ぶっかけうどん)
美波「そう、あのぶっかけよ。アーニャちゃん、好き?」
アナスタシア「いや、好きとか嫌いとか…そういう問題じゃ……エッ!?」
アナスタシア(ミ、ミナミはいったいどういうつもりなんでしょう……)
アナスタシア「ハッ!?も、もしかしてプロデューサーが準備してるって……」
美波「そう!プロデューサー、最近ハマってるんだって!」
アナスタシア「そ、そんな個人的な趣味聞きたくないです……」
美波「とっても上手なのよ?この前ご馳走になって以来、私もハマっちゃった♪」
アナスタシア「ハマっちゃった!!?」
美波「真っ白でしっかりとした歯ごたえと弾力があって……」
アナスタシア「ニェット!いいです!そんな丁寧な食レポいいです!!!」
美波「ちょっと下品だけど…ずるずるーって一気に啜るととっても幸せな気分になるの」
アナスタシア「ニェーーーーーット!!!」
アナスタシア(ミ、ミナミがスケベな女になっちゃいました……)
美波(どうしたんだろう、アーニャちゃん。なんだか様子が変だけど……知識としては知ってるけど、食べたことないのかな?)
美波「もしかしてアーニャちゃん、ぶっかけは初めて?」
アナスタシア「そ、それは初めてですけど……」
美波「北海道にそういうお店なかった?」
アナスタシア「わかりません……多分あったけど、入ったことはないですね…」
美波「あぁ~、確かに中学生や高校生の女子には入り辛いかもね」
アナスタシア「年齢は関係ないです……」
美波「私も東京に来てからそういうお店に入れるようになったからなぁ」
アナスタシア(東京に来て、そういうことを知らなかったミナミは、知ったミナミになってしまった…!?東京は恐ろしいところです…!)
アナスタシア「ミ、ミナミはそういうお店に行ったことがある?」
美波「うん、結構行ってるかも。お値段もお手頃だし」
アナスタシア「ミナミがお金を払ってるんですか!?貰っているのではなく!?」
美波「そりゃあそうだよ~」
アナスタシア「世の男の人は間違えていますね!こんな美人にぶっかけして、お金を貰っているなんて!」
美波「ちょっ、急にどうしたの?褒めたってなんにも出ないよ?」
アナスタシア「そうです、出すのはミナミじゃないですね」
美波「?」
アナスタシア「?」
P「おーい、騒がしいけどどうした~?」スッ
アナスタシア「プ、プロデューサー…」
美波「あっ、プロデューサーさん。ごめんなさい、あのこと話しちゃいました」
P「なんだ、もうばらしちゃったのかぁ……」
美波「楽しみにしてますよ。ね、アーニャちゃん?」
アナスタシア「エッ…」
美波「夏といえばやっぱり冷たいぶっかけ!バテた身体に染み渡るんですよね!」
P「そうだなぁ。でも、あったかーい釜玉も捨てがたいぞぉー?」
アナスタシア「あったかいタマタマ!?」
美波「あ~、そっちも捨てがたいですね!」
P「ぶっかけよりもそっちのほうがいいか?どっちも出せるぞ?」
アナスタシア「どっちも出せる!?冷温調節可能なのですか!!??」
P「えっ、まあ、さじ加減一つでな」
アナスタシア「さじ加減!!!?どこをどうするっていうんですか!?」
ガチャッ
奏「ただいま……あら、二人とももう来てたのね」
美波「奏ちゃん!」
アナスタシア「!」
P「おーう、おかえり!悪いな、買出しに行かせちゃって」
奏「いいのよ。はい、これ頼まれてた物……」ガサッ
アナスタシア「…………」
アナスタシア(奏のあの袋の中…いったい何が……そういうグッズでしょうか…)
奏「手伝うわ。何をすればいい?」
P「じゃあ…踏んでくれるか?」
アナスタシア(踏む!?)
奏「了解」スタスタスタ
P「さーて、もうひとふんばりいくか!」スタスタスタ
アナスタシア「ふ、踏むんですか…?」
美波「うん。踏むと強くなるんだって」
アナスタシア「強くなる!?」
美波「手で捏ねてもいいんだけど、やっぱり足の方が具合がいいみたい」
アナスタシア「そ、そうですか……」
美波「楽しみだなぁ、ぶっかけ♪」
アナスタシア(ミナミ、とっても楽しみにしてます……こ、これはもう覚悟を決めるべきですね……)
アナスタシア「ミナミ、ぶっかけの前に聞きたいことがありますね」
美波「聞きたいこと?なにかな、アーニャちゃん」
アナスタシア「ぶっかけは、口は開けた方がいいですか?」
美波「ええっ!?く、口を開けないと食べられないよ?」
アナスタシア(やっぱり口は開けるものなんですね…)
アナスタシア「目は?目は開けてるのと閉じてるの…プロデューサーはどっちが好みですか?」
美波「目は開けてないと危ないんじゃ…」
アナスタシア「そうですか?開けてたほうが危なそうですけど…」
美波「それにせっかくプロデューサーさんが出してくれるんだから、じっくり観てあげたほうが喜ぶと思うな」
アナスタシア(やっぱり観られていたほうが興奮するんですね……)
アナスタシア「そういえばこの…アー…容器?はなんですか?中に何が入ってますか?」
美波「ふふっ、気になる?開けてみたら?」
アナスタシア「ダ、ダー…」ソーッ
美波「中にはね、薬味が入ってるのよ」
アナスタシア「ヤク!!??」ガターン
美波「だ、大丈夫、アーニャちゃん!!?」
アナスタシア(アーニャ知ってます!ヤクっていうのは危ない薬のことですね!)
アナスタシア「ミ…ミナミは、そういうプレイをしてる!?」
美波「プレイ?…よくわからないけど、これをぶっかけに足すともう最高なのよ!」
アナスタシア「ニェェェェット!!!ダメです!!!危険です!!!」
美波(危険?あっ、もしかして七味唐辛子みたいな辛い薬味だと思ってる?)
美波「うふふ♪大丈夫よ、アーニャちゃん。葱とかみょうが、生姜みたいなものが入ってるの」
アナスタシア「そ、そんな身近なものがヤクに!?」
美波「うん。身体がぽかぽかしてくるのよ?」
アナスタシア「ぽかぽか!!??エッ、主にどこですか!?やっぱり下腹部ですか!?」
美波「下腹部、というか……身体全体がぽかぽかしてくるかな?」
アナスタシア「全体!?ミ、ミナミは結構ビンカン、ですね…」
美波「?」
アナスタシア「こっちには、何が入ってますか?」
美波「そっちは天かすよ」
アナスタシア「チンカス!?」
美波「そう。沢山入ってるから、好きなだけかけてね!」
アナスタシア「この容器の中いっぱいに入ってるんですか!?」
美波「そ、そうだけど…」
アナスタシア「す、凄いですね……プロデューサー、いっぱい溜めました…」
<タンタンタンタンタンタン!
アナスタシア「!?」
アナスタシア「な、なんの音ですか…!?」
美波「リズミカルだよね~。プロデューサー、上手なのよ?」
アナスタシア(上手!?もしかして、ぶっかけのために裏で奏とおっぱじまってます…!?)
美波(プロデューサー、生地を切るの上手なのよね。いつか私も挑戦してみたいなぁ…)
P< ソロソロダゾー
美波「あっ、もうすぐだって、アーニャちゃん!」
奏< ソノマエニ、アジミサセテモラウワ
アナスタシア「味見!?」
美波「あー、奏ちゃんずるーい!」
<ズルッ!ズルズルッ!ズルッ!
アナスタシア(奏…やっぱりその唇は喋るためじゃなく、君のアレを咥えるために咲いているのですね…!)
P<ヨーシ、デキタゾー
アナスタシア「!!!」
アナスタシア(つ、ついにぶっかけられるのですね……ええい、覚悟を決めます!女は度胸、ですね!)
P「おまたせー!」
アナスタシア「ぷ、プロデューサー!アーニャ、初めてですけど……くらはい……ぶかっけ、くらはい…!」アー
P「………どうしたんだ?そんな大口開けて。はいよ、ぶっかけ」ドンッ
アナスタシア「……エッ?」
美波「わー!待ってました!」
アナスタシア「…………な、なんですか、コレ」
美波「ふふふ♪アーニャちゃん、これが……」
美波「ぶっかけうどんよ♪」
アナスタシア「」
美波「さあ、出来立てのうちに食べましょう!」
アナスタシア「……ニ……ニ……ニ……」
美波「ど、どうしたのアーニャちゃん?」
P「具合でも悪いのか?」
アナスタシア「ニェーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
アナスタシア「ニェーーーーー!!!ニェーーーー!!!」
奏「ど、どうしたの!?落ち着いて、アーニャちゃん!」
アナスタシア「なにがぶっかけですか!こんなのただのウドンです!!!本物のぶっかけは……」
アナスタシア「こうだああああああああ!!!!!」ザパーッ
美波&奏&P「!!??」
アナスタシア「これが本当の……」
アナスタシア「ぶっかけです!!!!」
終劇
これにて終了ですー
定期ぶっかけssでしたー
乙
>>10で思いっきりチンカス言うてるやん。「そう」じゃあらへんや
乙
暴走特急アーニャって感じだった
ん……いいねこれ。
かなり大爆笑……乙
うどんを粗末にするなんて最低です!
>>17
静香ちゃん帰るよ!!
うどん職人の出番だそ
ぶっかけが好きなアイドル…
うごごごご…
ぶっかけうどんのCMってあれ完全にやってるよな
女の子がおっさん見て「あっ!ぶっかけおじさん!」とかもうそういうことじゃん
乙
うどんの方よりも先にそっちの方を知ったから、TVで聞くと変な笑いが出る
久しぶりに笑ったw
おつおつ
事務所の外れの部屋って言うワードから笑う
乙
なんかまた読みたくなって読んでしまった。面白いわ
今更だけど乙
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