男の娘「だからさっき女装が好きで男が好きって言ったよね？」

男「ああ、言った」

男の娘「普通こういうことって隠すよね？打ち明けるとしたら大事な人か大事な時かのどちらかだし」

男「いや……それで？」

男の娘「察しが悪すぎだよ！お前の事が好きなんだよ！」

男「ええええええええええええええええええええ！」

男「うわー……。……ないわー。男と付き合うとかマジで無理だわー」

男の娘「そ……そんな……」

男「いやまあ常識的に分かるよね？」

男の娘「僕、勇気出して言ったのに……」

男「いやまあ勇気出したのは認めるけど男は無理っしょ」

男の娘「……」

男「「男の娘かわいいー」とかいう風潮があるけどさ、それって二次元だけなんじゃね？」

男「いくら可愛くても三次元OKな奴って絶対少ないと思うわ」

男「まあ、金輪際話しかけてくるなよ」


男の娘「……」

よっしゃ押し倒して逆レだ

男の娘「好きだった……のに」

男の娘「断られた」

男の娘「僕はどうしたら……」

男の娘「このままじゃ、僕のことばらされてクラスで、いや学校中で笑いもの」

男の娘「いや男ならそれはないか……」

男の娘「でも男にはホモだってことばれたし」

男の娘「もう……[ﾋﾟｰｰｰ]しかない！」

翌日

男「だよなー」ﾊﾊﾊ

友達１「だな」ﾊﾊﾊ

友達２「ハハハ」

男の娘「な、なあ」

男「……」

友達１「おーい、話しかけられてんぞ」

男「……なんだよ」

男の娘「大事な話があるから屋上に来てくれ」

男「……わかった」

屋上

男「んで、何？」

男の娘「ちょっとそこに立ってくれ」

男「はいよ」スタッ

男の娘「……」

男「……それで？」

男の娘「ごめん」ボソッ

男「……え？」

男の娘「お前のこと好きだったけど、もうこうするしかない……」

ドンッ

男「……えっ？」

男「あ、あああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！」

ヒュウウウウウウウ！

ドンッ！

男の娘「はあっ、はあっ」

学生「だ、誰かおちた！」

ザワザワ

教師「みんな教室に戻れぇ！」

教師２「救急車を！」


男の娘「あはは……すっごいバカなことしたなぁ。僕って……」

女装レズとか気持ち悪いわぁー！

男の娘「自主……かな。まあいいや、どうでもいい人生だし……」

教師「本当か？」

友達１「あいつが屋上に！」

友達２「あいつですよ！」

教師「お前か！話を聞かせてもらおう！」

男の娘「……はい」

男の娘（あれから……僕は綺麗さっぱりやったことを自白した。殺人罪で数年刑務所に入るらしい）

男の娘（まあでも、別に刑務所も学校も同じなのかもね……）


看守「お前の過ごす雑居房へ案内する」

囚人「新入りか！ハハー！」ガンガン！！

囚人２「結構かわいい顔してんじゃん！女か？ヒャハハハハハハ！」ガシャガシャ！

囚人３「おい！こっちへ来いよ！」ドンドンドン！！！

男の娘（え……！？こ、怖い……）

看守「ここがお前がこれから暮らす場所だ」

看守「ここの四人と共同で生活してもらう。サラバだ」

男の娘「……！」

1番「……」ジー

2番「ヒヒヒ。可愛い顔してんなぁｗｗｗｗ」

3番「じゅるり」

4番「あー」

男の娘「あ、あのっ！」

看守「何だ？」

男の娘「ほ、他の場所は？独居房は？」

看守「何言ってんだ。そんなことできるか。さっさと入れよ」

男の娘「そんな……」


2番「仲良くしようぜぇｗｗｗｗ」

男の娘（こ、こんな気持ち悪い人達と……）

男の娘（ムリムリ！こんな場所で数年間も……。イヤだっ！）

この行き当たりばったり感すき