①本田未央「雨のち晴れのち植木鉢」
②橘ありす「ポンコツハイスペック」
③藤居朋「板前フレデリカ?」
の3本立てです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468064708
本田未央「雨のち晴れのち植木鉢」
~プロダクション内・カフェ~
本田未央(天気予報はびみょーだったけど、雨は降らなそうかな?)トコトコ
未央(レッスンまでの間、カフェで休んでよっと!)
未央(雨とか降ってきたら中に逃げればいいし……)
未央「アイスコーヒーで! あ、1名でーす」
未央「よいしょっと」
未央(さて、さっき買ったサイクリング雑誌でも読もうかな?)
未央「表紙のしぶりん、黙ってればかっこいいのに……」ボソッ
未央(まいっか、……あれ、でも、けっこう雲もなくなってきたかな?)チラッ
未央(うん、もう少しで太陽も……見え……)
未央「あれ……? なにか……降って……」
ガシャァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!
未央「うわぁぁぁぁぁぁ!?!?」
未央「な、なな何!? う、植木鉢!? なんで!?」
未央「……あ! も、もしかして……」チラッ
白菊ほたる「あ、未央さん、こんにちは」トコトコ
未央「ほ、ほたるん……(やっぱりって思っちゃった……)」
緒方智絵里「あなたの植木鉢はどこから? わたしは空から」トコトコ
未央「ちえりんはもはやアイドルの登場の仕方じゃないよ!?」
ほたる「ご一緒しても大丈夫ですか?」
未央「あ、もちろん!」
ほたる「失礼します……」ヨイショ
智絵里「割り勘ねっ」ヨイショ
未央「なんで釘刺したの」
智絵里「あ、メニューの端から端まで!」
未央「最低だ!!!」
ほたる「いえ……私は水で十分です……はい……」
未央「こっちはこっちでリアクションに困るな!」
ほたる「そういえば、未央さんとこうして話す機会はあまりないですね……」
未央「あー、確かにね?(担当みたいなものが決まってるし……)」
智絵里「相方がもう決まってるからねっ!」
未央「言わないでおいたのにさ」
智絵里「凛ちゃんと卯月ちゃんは個性的だから、未央ちゃんも大変だよねっ」
未央「ちえりんが言う!?」
ほたる「みなさん、キャラが立ってますよね……、うらやましいです」
未央「ウソでしょ? それがトラックに轢かれても平気な人のセリフ? 私がおかしいの?」
支援
智絵里「未央ちゃんは(こんなところでたったのひとりぼっちでさびしく)何をしてたの?」
未央「なんか間がなかった!?」
智絵里「朋さんなら『行間』の二文字で片づけてたのに……、修行が足りないよ!」
未央「ともともヤバいね!? 知らないけども!!」
ほたる「ドヤァ」
未央「なんでほたるんがドヤ顔してるの!!! かわいいけども!!!」
未央「いや、レッスンまでヒマだから、本でも読んでよっかなーって」
智絵里「ほたるちゃん、未央ちゃんがどんな本を読んでるか当てる勝負しない?」
未央「勝手に」
ほたる「その顔を絶望に染めてあげましょう……」
未央「そんなキャラだったっけ!?」
智絵里「本はカバンからまだ出さないでねっ。なにかヒントあるかな?」
未央「どんどん進むよね……。えっと、雑誌だから、そのジャンルを当てるのはどう?」
智絵里「月刊セパタクロー!」
ほたる「月刊カバディ!」
未央「当てる気ないでしょ!?」
智絵里「どっちが近いとかは」
未央「ないよ!!!」
ほたる「週刊大相撲と迷ったんですが……、そっちにしておけば……」
未央「どっちにしろだよ」
智絵里「奇遇だね! わたしも週刊大相模と迷ったんだ~」
未央「なんで同じ迷い方を……、いやちえりんの方のコレ相模だ!!! 相撲じゃない!!!」
智絵里「東海大相撲って書いても誰も気が付かないと思うけど……」
未央「馬鹿にするな!!!」
智絵里「正解は?」
未央「諦め早いね……。このサイクリング雑誌だよ、しぶりんが載ってるから買っちゃったんだ」
智絵里「まあ今回は痛み分けかな……」
ほたる「仕方がないので見逃してあげましょう……」
未央「仲悪いの?」
智絵里「失礼なっ! ほたるちゃんとわたしはとっても仲良しなんだよ! ね?」
ほたる「はい とても なかよし」
未央「カタコト」
智絵里「夜に会ったら一戦交える仲だもんねっ」
未央「世界観がバキなの? 最強死刑囚編なの?」
ほたる「せめてかすり傷の1つでもつけてから言ってほしいですね」
未央「もうほたるんの顔をまともに見れないよ」
智絵里「未央ちゃん、拳銃持ってないかな?」
未央「逆に持ってたらどうするの!? 撃つの!?」
ほたる「あ、そこに麗奈ちゃんのバズーカが落ちてますね、はい、どうぞ」
未央「なんで!?」
智絵里「ありがとう! ほたるちゃん!」ドガァァァン!!!!!!!!!
未央「ちえりん!!!!!」
きたよきたよ
未央「もう私怖いよ!!! なんでこんな自然なやりとりからこうなるの!?」
智絵里「あ、ミルクティーお願いしますっ」
未央「完全にサイコだよちえりん!!!」
智絵里「もうっ! 朋さんなら『智絵里ちゃん!!!』で片づけて、すぐにほたるちゃんに駆け寄るのに!」
未央「ともともの切り替え力はどうなってるの!?」
未央「って、そうだ! ほたるん!!!」
ほたる「こんにちは、白菊あふろです」
未央「誰!?」
智絵里「あふろちゃん!!!」ビシッ!
未央「もうちえりんは黙っててよ!!!」
未央「ふ、2人はこれからお仕事だったりしない!? 大丈夫!?」
ほたる「今日はレッスンなので……」
智絵里「うんっ」
未央「それならいいけど……。いやよくないけども」
智絵里「ちょっと早いけど行こうかな?」
未央「あれ、同じ時間かな? 私たちはレッスンルームAだけど」
智絵里「レッスンルーム斬だよっ」
未央「無駄にかっこいいな!? 名付け親出てこい!!!」
ほたる「レッスンルームBですよ」
智絵里「チッ」
未央「もうなんかやりたい放題だよねちえりんは」
ほたる「早めに行って、自動販売機のスペースで待ってましょうか」
未央「うん! それがいいね」
智絵里「どうやってここから食い逃げしよっか?」
未央「緒方ァ!!!」
智絵里「苗字はダメっ!」
未央(そこは怒るんかい!!!!)
おわり
緒方ァ!
橘ありす「ポンコツハイスペック」
~ほぼ同時刻:プロダクション・屋上~
渋谷凛「~♪」
橘ありす「あれ、凛さんですか?」
凛「あれ、ありす、珍しいね」
ありす「橘で……、まあいいです。ちょっと風でも浴びようかと。水やりですか?」
凛「うん、ありすもやってみる? ありすならきっと、ありすらしい素晴らしい水やりでありすのような花を育てることができるでありすよ?」
ありす「前言撤回!!! どんだけ詰め込むんですか!!! あと語尾!!!」
凛「ふふ、軽いジョークンだよ」
ありす「冗談とジョークが混ざってますが」
凛「ありすにおすすめの花はこれかな?」ヨイショ
ありす「き、聞いてもないのに?」
凛「『シロツメクサ』。確か花言葉は……は、は、ハクション!!!!!!!!!!!」ポーン
ありす「わあああ! 植木鉢が飛んでった!!!」
凛「あー、やっちゃったね」
ありす「なに冷静に言ってるんですか!? この下、確かカフェのあたりですよ!?」
凛「きっと、誰かが私の載ってる雑誌でも見て『かっこいい……』とかウワサしてたんだろうね」
ありす「無駄にポジティブ」
凛「大丈夫、手袋してるから、指紋はついてないよ、安心して」
ありす「どこに安心する要素があるんですか!?」
できるでありすよは笑うわ
凛「そんなことよりさ、最近……その……どう?」
ありす「話を振るの下手すぎるでしょう」
凛「しょうがないでしょ!? 普段は未央と卯月とあのなんか病弱なのと眉毛くらいしか話さないんだから!」
ありす「後半2人の扱い!」
凛「まだこっちではあんまり出てきてないし」
ありす「そういう発言はやめましょうよ」
凛「なんか話題! ちょうだい!」
ありす「凛さんのイメージは話すたびに崩れていきますね」
ありす「でもまあ、凛さんと話す機会はそう多くなかったですからね。これを機に、お互いのことを知るのもいいですね」
凛「あ、そういうのパスで」
ありす「なんなんですかもう! この人は!!!」
凛「私としては、政治・宗教・野球のどれかについて話したいな」
ありす「なんでよりにもよってそのチョイスなんですか!? 確かやめた方がいいやつですよね!?」
凛「未央なら『3大タブーを的確に!?』の一言で片づけるのに……、修行が足りないんじゃないの?」
ありす「未央さんすごいな! いや知らないですけど!」
ありす「だいたい、こっちは小学生ですよ!? 限度があるでしょう!」
凛「わかったよ、じゃあ1+1は?」
ありす「うっわ腹立つ!」
凛「次は因数分解ね」
ありす「急に跳ね上げますよね」
凛「わがままだね」
ありす「凛さんだけには言われたくないです」
凛「WHY!?!?」
ありす「そういうとこですよ!!!」
凛「でもさ、ありすと私は、同系統のクールアイドルだと思うんだよね」
ありす「クール? この前BBQの雑誌読んでた人が?」
凛「だから、もっと私に頼っていいんだよ?」
ありす「……例えば?」
凛「甘えるな」
ありす「ああもう!」
>>あのなんか病弱なの
コミュ見て感動してたのにwwwwww
ありす「あ……」
凛「なに!? どうしたの!? 聞きたいこと!?」
ありす「食いつき方」
凛「凛お姉さんになんでも聞いちゃってよ」
ありす(……ユニットに年下がいないからお姉さんポジションになってみたいんでしょうか)
凛「……」ワクワク
ありす「凛さんは犬を飼ってましたよね? 私も飼ってみたいんですが、ペットってどんな感じなんですか?」
凛「いい質問ですねぇ!」
ありす「それキャラ崩してまで言いたかったんですか?」
凛「まずやっぱり癒されるよね、仕事で疲れても、家に帰るとハナコがいると思えば、電車にも飛び込まないで済むし」
ありす「そんなギリギリの毎日を送ってるんですか!?」
凛「あと散歩。いい運動になるよ」
ありす「まあ、それは聞きますね。1人で歩くよりも楽しいでしょうし」
凛「散歩中に同じようにペットを散歩させてる人と話したりね」
ありす「なるほど、交友関係にもいい影響があるんですね」
凛「この前卯月がチーター連れてたときは笑っちゃったよ」
ありす「チーター!?」
凛「飼育許可持ってるんだって」
ありす「なんなんですかあの人は!!!」
凛「ただやっぱり、ペットを飼うってことは命を預かるってことだから、あまり軽い気持ちで手を出すのは感心しないな」
ありす「さっきまで好き勝手言ってた人のセリフでなければ胸に響いたんですけどね」
凛「まずは試しに、ピラニアとかどう?」
ありす「さ、散歩とかのくだりの意味は!?」
凛「あ、散歩させたいの? じゃあベンガルトラとか」
ありす「さっきから危険なのばっかり!!!」
ありす「もう! ろくなアドバイスがないじゃないですか!」
凛「うーん、私だけじゃ、ちょっと偏ったアドバイスになっちゃうね」
ありす「ちょっと?」
凛「こんな時に卯月が来てくれれば……」
島村卯月「こんにちは!」
凛「卯月!」
ありす「ええ……」
卯月「どうして引いてるんですか?」
ありす「だってタイミングがおかしいじゃないですか!」
卯月「未央ちゃんもよく言ってますね」
ありす「でしょうね!」
卯月「それよりありすちゃん! ペットが飼いたいんですか?」
ありす「い、いや、そこまで本気でってわけではないんですが」
卯月「ぬるい」
ありす「ええ!?」
凛「ペットを飼うってことは命を」
ありす「それはもう聞きました!」
卯月「いいですか、『飼いたい!』って思ったら、ワシントン条約を捻じ曲げるくらいの全力で手に入れるんです!」
ありす「とうとう国際条約にまで!?」
ありす「私の知っているアイドルとはかけ離れているんですが」
凛「照れるね」
ありす「あなたではなく! いや凛さんもある意味かけ離れてますけども!」
凛「あ、この後レッスンだから、そろそろ移動しようか」
ありす「あれ、そちらもレッスンなんですか。私はレッスンルームCですが」
凛「レッスンルーム蒼だね」
ありす「無駄にかっこいいですね!? 誰が名付けたんですか!?」
卯月「レッスンルームAです!」
凛「そう呼ぶ人も少なくないね」
ありす「凛さん以外全員です」
凛「あ、そうだ、話に付き合ってくれたありすにはこれをあげる」
ありす「? なんですか?」
卯月「土地です!」
ありす「土地!? そんな大それたものもらえませんよ!? おかしいじゃないですか!」
凛「もう……、未央なら『規模』の二文字で片づけてたのに……」
卯月「精進してくださいね!」
ありす「なんで文句を言われなきゃいけないんですか!!!」
おわり
藤居朋「板前フレデリカ?」
~ほぼ同時刻:プロダクション・ルーム~
藤居朋(今日はユニットのレッスンね)トコトコ
朋(とりあえずは荷物を置いて、誰かいたら喋ってようかな?)
朋(今日の占いでも『いつもと違う出会いがあるかも?』って書いてあったし!)
ガチャ
朋「こんにちは~、誰かいる?」
宮本フレデリカ「へいらっしゃい!」
朋「え、ええ!? ふ、フレちゃん!? な、なんでカウンター!? し、しかもその恰好は!?」
フレデリカ「ワザマエ!」
朋「板前じゃなくて!?」
懐かしいネタの再利用
フレデリカ「フレちゃんはね! お寿司を握るよ!」
朋「いやもう全然わかんないけど」
フレデリカ「まあまあ、座って!」
朋「う、うん……」
フレデリカ「はい、ラーメンお待ち!」
朋「お寿司は!?」
朋「板前さんじゃなかったの!?」
フレデリカ「いまやお寿司屋さんでラーメンなんて珍しくもないよー?」
朋「それは一部の回転寿司の話!」
フレデリカ「じゃあ、何を握って欲しい?」
朋「いや、っていうかフレちゃん、お寿司なんて握れるの?」
フレデリカ「冗談は植木鉢だけにしてほしいな!」
朋「あたしだって降ってくる植木鉢は冗談だと思いたいわよ!!!」
ヒューーーーーーーーーーーーーーー
朋「って今! 窓の外を落ちて行かなかった!?」
フレデリカ「ノルマ達成!」
朋「それは誰目線なの!?」
フレデリカ「なんの話だっけ!」
朋「フレちゃんにお寿司が握れるの? って……。あと魚もどこから仕入れたの?」
フレデリカ「お寿司はね! アオイちゃんとナタちゃんに弟子入りしたの!」
朋「ま、まともな人選すぎて何も言えない……」
フレデリカ「30分!」
朋「情熱浅くない!?」
フレデリカ「お魚はナナミちゃんに仕入れを頼んだんだ!」
朋「あー、七海ちゃんなら安心かもね」
フレデリカ「『どうせ違いなんてわからないれしょうけど、いい魚が入ったんれすよ~』って!」
朋「なんかトゲがあるけど!?」
フレデリカ「そうかな? チエリちゃんよりは……」
朋「それは相手が悪い」
フレデリカ「はいはい! お話はここまでだよー! 何か頼んで!」
朋「ええ……っと……、じゃあ、マグロの赤身をお願い?」
フレデリカ「赤身入りましたー!!!」
フレデリカ「かしこまりましたー!!!」
フレデリカ「赤身いっちょーーー!!」
フレデリカ「アリガトウゴザマース!!」
朋「うるさいなあ!!! 早くしてよ!!!」
フレデリカ「せっかちだねー?」
朋「今の1人4役はいらなかったでしょ!?」
フレデリカ「活気のあるお店を開いてって……アオイちゃんの遺言で……」
朋「死んでないわよ!!! あと4人目のカタコトはなんだったの!?」
フレデリカ「出稼ぎ労働者!」
朋「どうでもいいとこにリアリティ!!!」
フレデリカ「へいお待ち!」コトッ
朋「わ、見た目は綺麗ね!」
フレデリカ「お好みでソースをかけてね!」
朋「邪道!!! 醤油でいいでしょ!?」
フレデリカ「さあさあ♪」
朋「い、いただきます……」モグモグ
フレデリカ「……」ドキドキ
朋「……うんっ! 美味しい!」
フレデリカ「でっしょー!」
朋(ちょっと不安な顔してたくせに)フフッ
フレデリカ「2000円ね!」
朋「たっか!!!」
フレデリカ「あ、『アド街見た』って言えば、20円になるよ!」
朋「なんでそうなるの!? そんなに万能なフレーズだったっけ!? おかしくない!?」
フレデリカ「もー! ありすちゃんなら『システムが理解できない!』の一言で片づけるのに! 修行し直しだよー?」
朋「ありすちゃんすごいわね!? いや知らないけど!!!」
フレデリカ「ハイ次!」
朋「自由すぎでしょ……。じゃ、アナゴお願い」
フレデリカ「ふぅ~ぐたくぅ~ん」
朋「そっちじゃなくてね」
フレデリカ「他になにがあるの!?」
朋「寿司を出してよ!!! 板前の恰好が泣いてるわよ!!!」
フレデリカ「はいどうぞ!」
朋「最初から出してくれればいいのに……。ん、これも普通に美味しい……」モグモグ
フレデリカ「3000円!」
朋「また!?!? ……あ……アド街……見た」
フレデリカ「2980円!」
朋「話が違うじゃない!!!」
フレデリカ「世の中そんなに甘くないよ!」
朋「腹立つ!!!」
フレデリカ「次は? 次は?」
朋「あー、でも、この後レッスンだし……」
フレデリカ「あ、トモちゃんも? フレちゃんもこの後レッスンなんだ!」
朋「あ、そうなの? あたしはレッスンルームBだけど……」
フレデリカ「こっちはレッスンルーム仏だよー!」
朋「無駄にかっこいいわね!? ってかフレちゃんが名付けたでしょ!?」
フレデリカ「そっか、じゃあ最後にこれ食べてく?」
朋「? デザートとか?」
フレデリカ「うん! お饅頭!」
朋「おお! ……あれ? 2個も食べないわよ?」
フレデリカ「片方はフレちゃんのだよー!」
朋「ああ、なるほど」
フレデリカ「どっちか選んで!」
朋「え? じゃ、じゃあこっち……」
フレデリカ「じゃあフレちゃんはこっち!」
朋「……嫌な予感がするんだけど……、中身は?」
フレデリカ「片方はつぶあんだよ!」
朋「もう片方は!?」
朋「ち、ちょっと!」
フレデリカ「いっただっきまーす!」モグモグ
朋(あ~! 普通に食べてる!!! ってことはこっちがハズレ!?)
フレデリカ「食べないのー?」
朋「うう……。もうどうにでもなっちゃえ!!!」パクッ
朋「……」モグモグ
朋(味は普通のあんこだけど……、あれ!?)
朋「な、なんか入って……、紙!?」ペッペッ
フレデリカ「開いてみて!」
朋「ええっと……」ペラッ
「大吉」
朋「……!」
フレデリカ「わお! 大当たり~!」
朋「……知ってたくせに」
フレデリカ「なんのことかな~?」
フレデリカ「じゃ、レッスン行こー!」
朋「あと、わさびが用意されてなかったのはありすちゃんのためでしょ?」
フレデリカ「フレちゃんはそんなに気が利くレディーじゃないよ~♪」
朋「……そうねっ」クスクス
フレデリカ「~♪」
フレデリカ「あの紙、『チケットをご用意することができませんでした』バージョンもあるんだよ!」
朋「やめろ!!!」
おわり
エピローグ
~レッスンルームフロア・談話スペース~
未央「まだ誰もいないみたいだね」
智絵里「か~ら~の~?」
未央「うっわ普通にめんどくさい」
ほたる「あ、誰か来たみたいですよ」
卯月「あ! 未央ちゃん! 智絵里ちゃんとあふろちゃんも!」
未央「なんでその呼び名は浸透してるの!?」
ありす「そもそもなんでほたるさんはそんな髪に!?」
凛「菊というよりブロッコリーだね」フフフ
未央「例えが下手すぎないかな!?」
朋「あれ? なんかたくさんいる!」
智絵里&ほたる「朋さん!!!」パァァァァ
未央「ともともへの信頼すごい」
ありす(まぁ卯月さんも最初に未央さんを呼んでましたけどね)
フレデリカ「ありすちゃん元気~?」
ありす「なんですかその恰好……」
フレデリカ「ワザマエ!」
ありす「板前ではなくて!?」
朋(ツッコミ被ったー!)
フレデリカ「……」キョロキョロ
フレデリカ「!」ピーン
フレデリカ「ふっふっふっ……! チエリちゃんとホタルちゃんに告ぐ! トモちゃんは預かった! 返してほしくば交換するモノを用意しなさーい!」
智絵里「なっ!」
ほたる「ひ、卑怯ですよ!」
フレデリカ「知ったことかー!」
朋未央ありす(なんか始まった……)
ほたる「智絵里さん、どうしましょう……」
智絵里「落ち着いてほたるちゃん、なにか交換できそうなモノを探し……あ!」
未央「え!?」
ほたる(未央さんでいけるでしょうか……)コソコソ
智絵里(わからないけど、おっぱいは大きいし……)コソコソ
朋「聞こえてるからね!?」
未央「私の胸以外の価値は!?」
卯月「さあ! 面白くなってきました!」
凛「朋(78)と未央(84)の差は6センチ……。どうなるかな」
ありす「なんで解説役に収まってるんですか!?」
卯月「注目の結果はコマーシャルの後!」ババーン
ありす「MCが板についてる」
フレデリカ「残念☆ トモちゃんが欲しければ、ありすちゃんをもってきなさーい!」
智絵里「うう……、ほたるちゃん、一旦交渉はやめて、コレとありすちゃんを交換しよう……」
未央「“コレ”って私のこと!? 扱いが奴隷レベルだけど!?」
ほたる「おっぱいは大きいですから、平気そうですね……」
未央「おっぱいおっぱいうるさいなさっきから!!!」
智絵里「さて、卯月ちゃん、お願いがありますっ」
卯月「どうしたんですか? 智絵里ちゃん♪」
智絵里「未央ちゃん、今なら安くしますよっ」
未央「とうとう普通に売られてるんだけど」
朋(でも付き合ってあげてる未央ちゃん優しいわね)
卯月「仕方がないですね。今回は1アリス=1ミオでの取引を認めましょう!」
ありす「そんな為替相場みたいな!?」
凛「未央、おかえり」
卯月「おかえりなさいっ」
未央「う、うん、ただいま(腑に落ちない……)」
智絵里「ありすちゃん、キリキリ歩いてっ」
ありす「最初から酷い扱いですね!?」
ほたる「(トレードの)弾だから……」
ありす「人権もへったくれもない!!!」
智絵里「フレデリカさんっ! ありすちゃんですよ!」
フレデリカ「わーい!」タタタタ ダキッ
ありす「うわっ! ちょっと!」
朋「せめて最後までトレードしてよ! まったく……」トコトコ
智絵里「LackLuck、結成ですねっ」ニコッ
ほたる「はいっ!」ニコッ
朋「……ま、いっか」ニコッ
フレデリカ「じゃ、帰ろっか!」
凛「じゃあ帰ろうか」
智絵里「じゃあ、帰りましょうかっ」
ありす未央朋「レッスン!!!!!」
おわり
「どれがシリーズかわからない」などの声をいただいたので、この「苦労人事務所シリーズ」と同じ時空という設定の作品群を、投稿日時順に紹介させていただきます。
全てコメディですので、ぜひお読みください
クローネ会議についてはご想像にお任せしています
智絵里「HAPPY」ほたる「HAPPY」朋「DAYS?」
智絵里「LET’S」ほたる「GO」朋「HAPPY?
智絵里「HAPPY」ほたる「NEW」朋「YEAR?」
橘ありす「柊さんは大人・・・・・・?」
橘ありす「兵藤さんも大人・・・・・・?」
智絵里「ほたるちゃんの」朋「1日?」
宮本フレデリカ「オドループ!」
渋谷凛「常務をぎゃふんと」本田未央「言わせたい?」
ほたる「祝!朋さん」智絵里「ご出演決定!」
渋谷凛「何か新しいことが」本田未央「したい?」
橘ありす「タクシーフレデリカ?」
橘ありす「家電アイドルフレデリカ?」
安部菜々「壁にミミミン!」メアリー・コクラン「障子にメアリー!」
橘ありす「名探偵フレデリカ?」
白菊ほたる「今日のゲストは藤居朋さんと緒方智絵里さんです!」
渋谷凛「後輩と」本田未央「仲良くしたい?」
藤居朋・本田未央・橘ありすの苦労人同盟
橘ありす「勇者フレデリカ?」
島村卯月「水曜日の346プロ!」
朋「DJ智絵里の」ほたる「お悩み相談ラジオ?」
渋谷凛「花屋をもっと」本田未央「繁盛させたい?」
若林智香「野球好きと熱血乙女と」
橘ありす「宮本ノノデリカ?」
池袋晶葉「世のため人のため雪美のため」
高垣楓「勘違いっをっ♪しただっ♪けなのっ♪お・さ・け♪」橘ありす「は?」
智絵里「朋さんと」ほたる「少しのお出かけ」
佐城雪美「……新番組」橘ありす「リトル・マーチング・ファンド・ガールズ!」
緒方智絵里「お茶会」渋谷凛「オブ」宮本フレデリカ「フリーダム☆」
渋谷凛「クイズ王に」本田未央「なりたい?」
橘ありす「ツッコミアイドルフレデリカ?」
島村卯月「第2回!水曜日の346プロ!」
智絵里「朋さんとの」ほたる「ユニット名」
池袋晶葉「世のため人のため雪美のためペロのため」
渋谷凛「卯月の誕生日を」本田未央「祝いたい?」
橘ありす「帰ってきたタクシーフレデリカ?」
智絵里「ほたるちゃんが」朋「風邪を引いた!?」
池袋晶葉「世のため人のため雪美のためフレデリカのため」
野々村そら「みっしょん!」難波笑美「裕美はんを笑わせろ!」
橘ありす「宮本凹みデリカ?」
渋谷凛「卯月のシンデレラガールを」本田未央「祝いたい?」
五十嵐響子「ピーキーキュートと苦労人」
島村卯月「第3回!水曜日の346プロ!」
智絵里「Lack Luckの」ほたる「お仕事」朋「一日警察署長!」
橘ありす「ニュースキャスターフレデリカ?」
渋谷凛「卯月の弱点を」本田未央「探したい?」
智絵里「水着と!」ほたる「海と!」朋「LackLuck!」
次回
橘ありす「帰ってきた家電アイドルフレデリカ?」(予定)
これからもよろしくお願いいたします。
今月は忙しいのでクローネ会議は書けないと思います
恐らくこれからは偶数月だけの隔月で書くことになると思うのでご容赦ください……
乙
相変わらずキレがあるな
おつおつ
のどごしもいいね
乙 豪華狂宴だった
乙
相変わらずの切れ味だったわ
乙
苦労人以外のメンバー全員が会話したらどんなカオスを産み出すのか乙
相変わらずいいテンポで進むな
バカのひとつ覚えみたいに「相変わらず」しか言えんのか信者は
ただのくっそ寒いワンパターンだろ
こんなんで喜べるなんて羨ましいわ
おう存分に羨ましがってくれ
俺達は楽しんでるからww
俺たち=一部の信者だけ
まぁこのまま信者に媚びながら書き続ければいいよ
煽り抜きにシャッフルは期待してたんだが結局いつものワンパターンだったんでガッカリ
乙
メンバーシャッフルしてもいつもと一緒じゃねーかwww
乙
フレちゃんが一番マトモに見える不思議
>>80
わかっておったろうにのう、モバナス
というか各自相方好きすぎるだろwwwwもっとやれ
確かにワンパターン化しちゃってるのが残念
まぁこの作風じゃワンパターンは避けられないな
面白いしたくさん笑ってるけど新鮮味は薄れるね
途中送信しちゃった
やっぱこのうづりんボケの中で一番好きだわ
ツッコミ3人がリアクション同じだから誰が誰にツッコミ入れようが変化が無いのが致命的
キレがいいのはテンポであって「大振りなボケ」→「オーバーリアクションのツッコミ」の繰り返しだから慣れると急速に飽きてくる
こいつらは一体何と戦っているんだ?
コイツらっていうか自演での一人じゃねえの?
多くて2人に見える
普通に楽しいじゃダメなんだろうか……
つーかこんなに続いてたのか
続いた、ていうかいくつも並行してシリーズ書いて、軌道に乗ったのを
統合させたような印象だわ
大量に書けるバイタリティがあるからこそ可能な芸当
キャラ崩壊を起こしすぎてもはや原形留めてないモノを延々と続けられても正直鬱陶しいだけ
お、原形とどめてるってのを作品紹介してほしいのかな?
知りたい?知りたい?
教えて差し上げようか?知りたい?
教えてほしい?ん?ん?
なんだこのあからさまな自演!?
自演がばれて一貫の終わり
ジエンドってね
誰が自演してるって指摘されてるのか理解してるんだろうか
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません