櫻子「てか向日葵のやつはどこ行ったんだ～？」

ちなつ「紛失届を出すからって南野先生のところへ行ったよ」

ちなつ「お茶入れるね」ｽｸｯ

櫻子「ふーん.....あっ！『うにの冒険』最新刊！読んでいい！？」

あかり「京子ちゃんのだけど、みんな好きに読んでって言ってたよー」

あかり「.....あれ？」ﾋｮｲ

あかり「このノート櫻子ちゃんの？」

櫻子「そーだよーっ」

櫻子「あ、それ私の鞄に入れといてくれる？」

あかり「いいよぉ」

あかり　ｺﾞｿｺﾞｿ

あかり　ﾋﾟﾀｯ　「......」

ちなつ「おまたせー」

ちなつ「...ん？あかりちゃんどうしたの？」

あかり「！！....い、いやなにも...！」

櫻子「？」

櫻子「もしかしてチャック閉まらない？ちょっとかして～」ﾋｮｲ

あかり「だめぇ～～～！」

ﾎﾞﾄｯ

あかり「あ...」

ちなつ「......体操着袋...あれ？これ名前が...」



[古谷]



櫻子　「！？....」ｻ――

ちなつ「！？！？」

あかり「ふ、ふぇぇ...」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ちなつ「...ちょ....えっ...？」

櫻子「！？....違っ...！..知らないもん！」

ちなつ「櫻子ちゃん...どうしt

ｶﾞﾗｯ

向日葵「お待たせしましたわ」

三人「！！！！」

櫻子「なっ...！」ﾊﾞｯ

向日葵「？..どうかしましたの？」

ちなつ「あ、あぁ...いやぁ何も！待ってたよ、お茶出すから」ﾁﾗｯ

向日葵「ありがとうございます」

ちなつ（え...まずいまずいまずい...）

ちなつ（櫻子ちゃんってば...）

櫻子（と、咄嗟に胸に入れて隠してしまったぁぁぁ）ﾊﾞｸﾊﾞｸ

あかり（全然隠せてないよぉ...！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

あかり「そ、そういえば放課後にみんなで集まるの、久しぶりだねぇ..」

向日葵「今日は先輩方が校外学習へ行かれたので生徒会もお休みですわ」

ちなつ「たまには...！いいよねっこういうのも」ｺﾄｯ

向日葵「櫻子のせいでゆっくりできる放課後なんて普段ありませんものっ」

櫻子「ハ、ハハ～そんなことナイッテバ～」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

.........


ちなつ「....向日葵ちゃん先生には会えたの？」

向日葵「それが、丁度いらっしゃらなくて西垣先生に伝言をお願いしましたわ」

ちなつ「そ、そうだったんだ...見つかるといいね」

あかり「ひとりで悩みすぎたりしないでね？」

向日葵「お二人ともありがとうございます」ﾆｺｯ

櫻子「っ......」汗ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ちなつ「...」

あかり「...」

向日葵「...」

向日葵「それはそうと、櫻子？」

櫻子　ﾋﾞｸｯ「は、はい？」

向日葵「なんですの、その胸は」

ちなつ・あかり（やっぱり気付かれたーー！！）

櫻子「こ、これは....巨乳だ」

向日葵「それは私への当てつけと受け取ってもよろしくて？」

櫻子「いやぁまいったなぁ、そんな気は無いんだが突然急成長を遂げてしまってな...ハハハ」

向日葵「馬鹿にしてますの」ｲﾗｯ

櫻子「う...うるさい！私は真剣に、来るべき未来のイメージトレーニングをしているだけだ」

櫻子「向日葵に文句言われる筋合いはない！」

向日葵「...まぁそうですわね、夢を抱いて日々琢磨するその向上心に関しては結構なことですわ」

櫻子（こいつーー！！！）ﾑｶｰ

ちなつ「まあまあ二人とも、UHOでもしよう？」

あかり「わ、わぁいUHO、あかりUHO大好き」

向日葵「いいですわね」

櫻子「...いいけど...」

.......



ちなつ（...やっぱり）ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

ちなつ（櫻子ちゃんは体操着のことを正直に言うつもりはない...つまり確信犯...）

ちなつ（でもどうして？もし、いつものいたずら喧嘩なら告げるのはさっきのタイミング...）

ちなつ（２人のロッカーは離れているから、いくらなんでも間違えることはない...）

ちなつ（...！もしかして...）

ちなつ「くんか！？」

あかり「え？」

ちなつ「あ、いや！気にしないで」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

ちなつ（体操着を盗んだのは向日葵ちゃんの服の匂いを嗅ぐため！）

ちなつ（前から仲はいいと思っていたけれどついに抑えきれなくなってしまい悪の華を咲かせてしまったのね...）

ちなつ（もし向日葵ちゃんが気付いてしまったら...）

■ちーなの想像■

向日葵「櫻子が人の服を盗む変態だったなんて...正直幻滅しましたわ」

櫻子「ち、違うんだこれは...！」

向日葵「もう今後話しかけないでくださいまし」ﾋﾟｼｬｯ

櫻子「....うぅ...」

■ちーなの想像終了■



ちなつ（なんてことに...）

ちなつ（絶対にばれないようにしないと！）

ちなつ「はい、あかりちゃんのカード」

あかり「ありがとぉ」

あかり（ま、間違いなくさっきのは向日葵ちゃんの体操着...）

あかり（この様子だと...きっと櫻子ちゃん...）

あかり（ビックリさせようとして隠したら大事になって後に引けなくなったんだね...）

あかり（向日葵ちゃんは謝れば許してくれるはず...でも怒られるのが心配で言い出せなくて）

あかり（早く謝った方が向日葵ちゃんの心配も治まるし）

あかり（でもこのまま黙っていたら...）



■あかりの想像■

向日葵「なんですの！櫻子が持っていたんですね！」

櫻子「ご、ごめん」

向日葵「どうして黙っていたんですの！ひどいですわっ」ｼｸｼｸ

櫻子「あっ.....」

■あかりの想像終了■



あかり（駄目だよそんなの...！しかも一緒に黙っているあかり達も悪い子だよぉ）

あかり（タイミングを計って正直に言い出さなきゃ...）

すでにつまらん

櫻子（.......）

櫻子（...てか知らん！！）

櫻子（なんで向日葵の体操着が...あいつ間違えて私の鞄に入れたんじゃないだろうなぁ）

櫻子（どのみち私は....あれだ...けんざい?せんざ....やってないのに罪を着せられる！）



■櫻子の想像■

向日葵（能面）「さぁぁくぅぅらぁぁこぉぉ」

櫻子「わ、私は...潔白だ！」

向日葵「続きは法廷で聞きますわ」

ヒゲ「懲役100年」

櫻子「私じゃないのにーーー！！」ﾜｰ

■櫻子の想像終了■


櫻子（や、やばい...）ｶﾞﾀｶﾞﾀ

櫻子（バレたらやばい！）

ゆるゆりのユルいss好き

期待

ちなつとあかりの想像から醸しだされるこのシーン別に必要ないだろ感がちょっと好き

やっぱりひまさくは正義ってはっきり分かんだね

アッカリーン？