ちなつ「ん・・・」
あかり「ん・・・」
チュ・・・ チュ・・・
私の部屋で、いつもみたいにあかりちゃんとキスをしている。
きっかけは数週間前。
遊びにきたあかりちゃんとそういう話になって、私が強引にキスしちゃってから。
それからあかりちゃんが逆らわないのをいい事に、
私はたびたびあかりちゃんを家に呼び出してはキスの練習相手にしていた。
ちなつ「ん・・・」
あかり「んっ・・・」
チュ・・・ チュ・・・
あかりちゃんってば、あれから何回か練習してるのに、
キスする時固まったままで全然こっちに答えてくれない。
まぁ、でもそれが練習には丁度いいんだけどね・・・
ちなつ「・・・ふぅ」
あかり「はぁ・・・」
ちなつ「・・・ふー、ありがとあかりちゃん。今日も練習に付き合ってくれて」
あかり「え、ううん・・・」
あかり「あのぉ・・・」
ちなつ「ん?なに?」
あかり「女の子同士でこういう事するのって、やっぱり変じゃないかなぁ」
ちなつ「え?全然そんな事ないよ?」
ちなつ「友達同士でキスなんて、普通なんだから」
あかり「そうなんだ・・・」
ちなつ「あかりちゃんも、将来好きな人できた時に助かるでしょ?」
あかり「え、うん・・・」
ちなつ「だから、今度また練習しようね?」
あかり「・・・うん」
それから数日して。
偶然、放課後の教室であかりちゃんと櫻子ちゃんが話している所を聞いてしまった。
櫻子「あかりちゃんさぁ、ちなつちゃんとキスしたんだって?」
あかり「え?」
櫻子「歳納先輩から聞いたよ。玄関空けたら二人とも抱きしめあって情熱的にー、って」
あかり「京子ちゃん、言いふらしてるのー!?」
あかり「だ、抱きしめあってなんかないよぉ!あれはちなつちゃんが強引に・・・」
櫻子「練習、だったんだよね?」
あかり「え、うん。友達同士でキスするのは当たり前だからって」
櫻子「じゃあさ・・・」
あかり「ん?」
櫻子「あかりちゃん、私とキスしてくれない?」
あかり「ええーっ!?」
櫻子「私もさ、その・・・。好きな人とキスする時に緊張しないようにさ・・・」
櫻子「ちょっと練習しておいた方がいいかなぁーって。あかりちゃんなら丁度いいし」
あかり「何が丁度いいのー!?だ、ダメだよぉ、櫻子ちゃん!」
櫻子「だって、友達同士でキスするのって普通なんでしょ?」
あかり「え、うん・・・」
櫻子「あかりちゃんと私って、友達じゃん」
あかり「そ、そうだけどぉ・・・」
櫻子「じゃあさ、別にいいじゃん」
あかり「ううー・・・」
櫻子「私とあかりちゃんは、友達じゃないの?」
あかり「そ、そんな事は・・・」
櫻子「ならいいじゃん。ほらあかりちゃん、目ーつぶって!」
あかり「うう・・・」
櫻子「ん・・・」
あかり「んん・・・!」
チュッ・・・チュ・・・
ちなつ「・・・」
その日の夕方。
部活が終わった後に私は一緒に宿題をやる、という口実で
あかりちゃんを私の家に連れ込んだ。
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「・・・」カリカリ
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「・・・」
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「・・・」
あかり「あの・・・」
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「ちなつちゃん、どうしたの・・・?」
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「今日、部活でもあんまり喋らなかったし・・・」
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「帰り道も、ずっと黙ってて・・・」
ちなつ「・・・」カリカリ
あかり「どこか、具合でも悪いの?」
ちなつ「・・・」ピタッ
ちなつ「・・・」
ちなつ「・・・」バン!
あかり「ひっ!?」
ちなつ「あかりちゃん」
ちなつ「キス」
あかり「え、ちょ、ちょっとそんな・・・きゃっ!」ドサ
ちなつ「んっ・・・!」チュッチュッ・・・
あかり「んんっ!・・・ちょ、ちょっとそんな乱暴に・・・んっ!」
ちなつ「ふぅっ・・・んっ!」チュッ・・・チュッ・・・
あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃんってばっ・・・!」
ちなつ「・・・あかりちゃんは、黙ってて」
ちなつ「今、消毒してるんだから!・・・んっ」チュ~ッ
あかり「しょ、消毒って・・・んんーっ!」
ちなつ「・・・ぷはっ、はぁっ」
あかり「ふぅ・・・ち、ちなつちゃん、どうしたの・・・?」
ちなつ「あかりちゃん、今日櫻子ちゃんとキスしてたでしょ」
あかり「えっ・・・」
ちなつ「誤魔化さなくてもいいよ。私見てたし」
あかり「あ、あれは桜子ちゃんが・・・友達だからって・・・」
ちなつ「あ、私前友達同士でキスするのは普通って言ったけど」
ちなつ「あれ、ウソだから」
あかり「えっ・・・」
ちなつ「本当は、好きな人としかしちゃいけないの!」
あかり「ええっ?」
ちなつ「他の人となんか、しちゃダメなんだから!」チュ~ッ
あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃ・・・んんっ!」
・・・10分後
ちなつ「んっ、ふぅ・・・っ」チュッチュッ
あかり「も、もうやめようよ、ちなつちゃ・・・んっ」
ちなつ「ダメ。あかりちゃんが私のことだけ考えるようになるまで許さない」チュウ~
あかり「んんっ・・・」
あかり「ね、ねえ聞いてちなつちゃ・・・んっ」
ちなつ「何よっ・・・んっ・・・」チュッ・・・チュッ・・・
あかり「あかり、ちなつちゃんの彼女になるから・・・」
ちなつ「え・・・」
あかり「・・・最初はね。嫌だったんだ」
あかり「けど、何回も練習してるうちに胸がドキドキするようになって・・・」
あかり「だんだん、ちなつちゃんが頭から離れなくなって・・・」
あかり「それでね。最近ちなつちゃんがこれは練習っていうたびに」
あかり「あかり、何だか寂しくて・・・」
ちなつ「あ、あかりちゃん・・・」
ちなつ「・・・私もね」
ちなつ「最初は、本当に練習の積りだったんだ。結衣先輩とする時のためのね・・・」
ちなつ「・・・けど、だんだん結衣先輩が心の中から消えていって・・・」
ちなつ「気が付くといつの間にか、あかりちゃんで一杯になってた・・・」
あかり「ちなつちゃん・・・」
結京豚ってちなつが結衣好きだって言ってるのなかったことにしてあかりとくっつけるの好きだよね
ちなつ「今日、あかりちゃんと櫻子ちゃんがキスしてる所見て」
ちなつ「すごく、嫉妬しちゃった・・・」
ちなつ「・・・もう少しで、2人ともギッタギタにする所だった」
あかり「ひぃっ!?」
ちなつ「・・・けど、その時ふと思ったの」
ちなつ「どうして、こんなに胸が苦しくなるのかなって」
ちなつ「考えてみて気が付いたんだ」
ちなつ「私、あかりちゃんの事が好き。あかりちゃんじゃないとダメなんだって」
あかり「ちなつちゃん・・・」
ちなつ「今までごめんね?あかりちゃん・・・」
あかり「ううん、いいの」
ちなつ「・・・それじゃ、もうこれで練習はおしまいだね」
ちなつ「これからは、本番のキス」
あかり「うん」
ちなつ「じゃ、改めてよろしくね」
ちなつ「私の恋人の、あかりちゃん」
あかり「・・・うん」
ちなつ「んっ・・・」
あかり「ん・・・」
チュッ・・・
チュ・・・
それから数日後。
また放課後にあかりちゃんと櫻子ちゃんが話をしている所を偶然聞いてしまった。
櫻子「あかりちゃん、またお願い!練習させて!」
あかり「えー?」
櫻子「いいじゃん、友達なんだからさー」
あかり「・・・櫻子ちゃん、知らないの?」
櫻子「へ?何が?」
あかり「キスはね、お友達とじゃなくて・・・」
あかり「好きな人じゃないと、しちゃダメなのー」
櫻子「へ・・・?」
あかり「じゃあねー、櫻子ちゃん」
櫻子「あ、ま、待ってよあかりちゃーん」
ちなつ「・・・」
あかり「ひゃあ!?ち、ちなつちゃん居たの?」
ちなつ「居たよ。さ、部活いこ?」
あかり「うん!」
あかり「櫻子ちゃんも、困ったもんだよねー」
ちなつ「・・・」
あかり「ん?どうしたのちなつちゃん?」
ちなつ「あかりちゃん。キス」
あかり「ええー?こ、ここでー?」
あかり「だ、誰かに見られたら・・・」
ちなつ「いいの!」
あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃ・・・っん・・・」
おしまい
以上ストレートなちなあかが書きたかった
依頼出してきます
おつ
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