有田「……寒いわね」
上田「ええ……今日もやるのかよ……」
有田「いやぁ~寒い」
上田「もう6月なんだけどな」
有田「今日ね~コーラ買ったんですよ、うん、ぶっちゃけた話」
上田「別にそこまでぶっちゃけちゃあいねーよ。なんでこいつはこんなに内容がない話をできるんだ?」
有田「それでプシュって開けるじゃない?え?そうよプシュよ……いや違うでしょケンちゃん、そうじゃないでしょ」
上田「なんでそこで突っかかってきてんだよ、すっこんでろケン!」
有田「それでね、カシュって開けるじゃない」
上田「変わってんじゃねーか!」
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有田「え?wそんなに面白かった?」
上田「全然面白かねーよ」
有田「ケンちゃんったらツボに入っちゃったかしら?wケンちゃんが笑ってたらなんだか私もおかしくなってきちゃったw」
上田「おめーはいつもおかしいよ!」
有田「笑っちゃうってw笑っちゃああああああああーはっはっは」
上田「あー来たよwww皆さん来ますよwふーふーちぇけちぇけ来ますよww」
有田「ひーーーひーい。ちぇけちぇけ!ちぇけちぇけ!」
上田「あー出たよ。MCハマー」
有田「あっぺーす!だっぺーす!」
上田「あーマイジャク来たよマイジャク。」
有田「なんですか」
上田「なんですかじゃないよ」
有田「いいですか上田さん。今日はスペシャルウィークなんだからこんな言い合いしてる場合じゃないんですよ」
上田「スペシャルウィークになにをやっとんじゃお前は!」
有田「wwwwwwww今日はビッグイベントの『童貞妄想選手権』があるんで、もうこんな話はちゃっちゃと終わらせて企画に移りたいんですよ。」
上田「そうだよそうだよ。え~今日はね、あの『灼熱少女』の所恵美ちゃんをゲストにお招きして、『第9回童貞妄想選手権』を開催します。」
有田「いや~久しぶりですね~」
上田「まあ“第9回”って言ってるけど本当は今回で3回目なんだよな。」
有田「まあ、詳しい説明とかは置いといて、とりあえず恵美ちゃんをスタジオに呼びましょうよ。」
上田「そうだな。じゃあ一旦曲とCM挟んでから恵美ちゃんに登場していただきましょうか。それじゃあここで一曲いっちゃう~なんつってさ。え~所恵美、『フローズン・ワード』」
5分後
有田「さあ、それでは参りましょうか……輝け!第9回童貞妄想選手権~!!」
上田「だから3回目だっての」
有田「え~あらかじめ言っておきますが、これは下ネタの企画ではありません」
上田「ああ、それはそうですよ」
有田「我々もね、中学高校とやっぱり妄想はしてましたし、まあ上田さんはちょっと遅かったんで大学に入ってからもですね」
上田「そうですね、20歳くらいまでは妄想ですよ」
有田「やっぱりね、女性はどうなってるんだろうという興味から始まりまして、最初はこんな感じで終わるのかなっていうのは、もちろん下衆なことも考えますが真面目な捨て方っていうのも考えるわけですよ」
上田「そうだね~俺もどっちかって言うとさ、純粋にデートを重ねて、で公園でこう淡い感じのキスみたいなことを想像してたけど、そっから先はあんまり進んでなかったと思うよ」
有田「でしょ?だからね、決して下衆な方に行かないようにやりたいと思います。今日はみなさんの童貞の妄想を一生懸命語ってもらうというか、紹介させていただきます」
上田「なるほど」
有田「やっぱりね、あの『灼熱少女』の恵美ちゃんに妄想を再現してもらえるということで、メール、ハガキともに応募が殺到しましたね。」
上田「いや~ありがたいね。いかにこの番組のリスナーが童貞だけかっていうね」
有田「いや、そういうことじゃなくて、童貞じゃない人も童貞に帰った気持ちで送ってもらってますから」
上田「ああ、そうか」
有田「で、その中から妄想の日本一を決めようじゃないかと…ということで審査委員長は童貞といえばこの人、済々黌高校の童貞番長、上田晋也さんです!」
上田「どうも、よろしくお願いします!」
有田「いや~上田さん、番長っていわゆる威嚇をする人じゃないですか。なのに童貞っていうのはやっぱりやりづらいものなんですかね?」
上田「ん~やっぱりそのギャップ?『おう、お前消しゴム買ってこいや!』って行かせたやつは実はもう筆下ろししてたっていうね」
有田「同級生が女の話してますよ、たまにね。そういう場合はどうするんですか?『あれお前もうあの娘とはやったの?』みたいな場合は」
上田「いや、それはもうむしろキレるね。そういうチャラチャラした男は嫌いだから。『おう女の話なんかしてんじゃねーよ!』と」
有田「おお」
上田「でも、まあ実際耳はガンガンに情報を仕入れようとしてるけどね。『へ~そうなんだ~!!』って思いながら。内心『どれぐらいの柔らかさなのか教えろや!』っていう勢いよ」
有田「あ~『教えなければぶん殴るぞ!』と」
上田「そうそう」
有田「なるほど~ただね、上田さんだけでは物足りないということで……」
上田「ああ、そうなんですか?」
有田「やはり女性目線からの意見が欲しいですから、こちら二代目名誉会長の、所恵美ちゃんでございます!」
恵美「こんばんわ~。今日はよろしくねっ」
上田「ごめんな~こんな夜遅くに来てもらって、しかもアミンでも待てないよ!っていうくらいに待たせちゃって」
恵美「いやいや~。スターダスト大好きだったからさ。生で聞けてうれしかったよ~」
有田「えっ!? 恵美ちゃん俺たちのラジオ聞いてくれてるの!?」
恵美「もちろん!アタシだけじゃなくてシアターみんなが聞いてるよ? みんな有田さん好きだって」
上田「マジか~。あんなコーナー聞くくらいなら文化放送聞いた方がいいと思うけどな~」
有田「いや~、うれしいですね~」
上田「まあ。有田のことはおいといてさ。今日は恵美ちゃんが来るということで童貞どもが首を長くして待ってたからね」
恵美「いや~嬉しいねえ~」
上田「今回はリスナーから送られてきた妄想を読んでもらうわけなんだけれどもさ。芝居とかの方はどうなの?」
恵美「ん~。ドラマとかにも何回か出てるし、琴葉の練習に付き合ったりもしてるから大丈夫!」
有田「じゃあ、早速だけど企画の方に移ってもいいかな?」
あずさ「オッケー♪」
有田「え~これから童貞リスナーから送られてきた、夢と希望の詰まった妄想を紹介していくんですが、ルールを説明しますと、妄想中の男性の台詞は僕が、女性の台詞は恵美ちゃんが読みます。」
上田「うん」
有田「また、登場人物の名前も表記上は『有田』と『恵美』で進行させてもらいます。名前は脳内で勝手に変換していただいても、それは自由です。」
上田「なるほどね~聴き手の妄想によって登場人物を自分に置き換えることも可能ってことだな」
有田「まあそういうことです。あとですね、やっぱり上田委員長はリアリティーに凝ってらっしゃいますよね?」
上田「そりゃそうよ」
有田「で、これはもうリアルじゃない!と思った時点で、自分の心のギブアップボタンを押していただければ、そこでもう妄想は終了となります」
上田「あ~じゃあ途中で無理だと思ったら遠慮なくぶっちぎっちゃっていいわけね?」
有田「はい。『もうこれ以上はリアリティーなさ過ぎだ!』ってなった場合は」
上田「おお、わかったわ」
有田「あと、見事グランプリに選ばれたリスナーには特別に生電話をかけて、恵美ちゃんに作中の台詞を囁いてもらうという賞品がございます。」
恵美「アタシでいいの? 莉緒とかのほうがよろこんでくれるんじゃないの?」
上田「いや~これは童貞共にはたまらないでしょう。」
恵美「まっ、呼ばれたからにはがんばるよ! 童貞のみんな、ドキドキさせてあげるから覚悟しててね♪」
有田「いや~たまりませんね。さあ、それでは早速最初の作品に行ってみましょうか。」
上田「お願いします」
有田「え~と、PNドングリスカイハイ 先生からです。」
上田「ごめん、もうギブアップでいいかな?」
有田『(僕には今すぐ結婚したいほど好きな人がいます。学校の先生です。でも、その気持ちは自分の心の中だけに留めて誰にも言いませんでした)』
有田『(そんなある日、家庭訪問の日がやって来ました。しかし、当日になって母の遠い親戚が亡くなってしまい、両親は葬式に出かけてしまいました)』
上田「まあ、そんな日に家庭訪問なんかしねえけどな~」
有田『(俺はそのことを伝えるために先生に電話しました)』
上田「お?」
有田『先生すみません、親が親戚の葬式に出かけて僕一人なんで、家庭訪問は中止にしてもらっていいですか?』
上田「あ~そこはリアルでいいね」
恵美『あれ、そうなの?……でも、家庭訪問は家の状況を調べるだけだから一人でもできるんだよね。じゃあ、今から行くよ』
ガチャッ プープープー
有田『(大好きな先生と家で二人きりになることになった。俺はドキドキしながら急いで部屋の掃除を始めた)』
上田「これはドキドキしちゃうね~」
有田『(先生だ。ニヤけてしまう表情を引き締め、玄関のドアを開けた。しかし、誰もいない)』
有田『イタズラか……』
有田『(そう言い、ドアを閉めようとしたときに、何者かが俺の股間を後ろから握った)』
上田「おい、まさか?」
有田『誰だっ?!』
恵美『私よ!』
有田『え?!』
有田『(そう、女コマンドーだ。)』
上田「ブハハハ!!また女コマンドーかい!!もうギブアップだよwwwww!!」
有田『(女コマンドーは俺の股間を握り締め叫んだ!)』
恵美『何期待してんのよ、この童貞野郎!』
上田「いや、童貞野郎じゃなくて…」
恵美『イきなさい!早くイってしまいなさい!!』
上田「ブハハハハハ!!!」
有田『(俺は必死に抵抗しようとしたが、女コマンドーは一向にシコシコを止めようとしない!!)』
上田「おい、女教師どこ行ったwwwww」
有田『(なんなんだこれは……?しかし、これはこれでアリだと思った俺は、女コマンドーを優しく抱き締めた……)』
上田「ギブアップ!ギブアップ!」
カンカンカンカーン!!
有田『(強く…そして、暖かく…)』
上田「『暖かく…』じゃねえよ!もういい!なに最後だけちょっといいストーリーにしようとしてるんだよ?!」
有田「なんなんですか?」
上田「なんなんですか?じゃねえよ!せっかく途中まではいい感じだったのによ~恵美ちゃんが電話に出たあたりからグ~っと来たと思ったら、なんだ『この童貞野郎!』って!」
有田「いや、これは普段気を付けておかないと結構ありますよね。」
上田「そんな場面はねえよ!大体なんなんだよ、女コマンドーって?!もうそこからわかんねえよ!」
有田「あっ、上田さんって女コマンドーと合コンとかしないですか?」
上田「するか!!そんなのと合コンするのはゴルゴ13ぐらいだよ!」
有田「ちなみにこれはいかがでしたか?」
上田「駄目ですよ!まあ、中盤まではよかったけどよ~」
有田「はあ……」
上田「『イタズラか…』辺は良かったよ。そこから先生が『驚かせちゃった?』みたいな感じで出てくるのかな~って思ってたら股間を鷲掴みにして『さあ、イきなさい!』ってなんなんだよ?!」
有田「恵美ちゃんはどうだった?」
恵美「そうだねえ……でも、こういういきなりの展開もドキッとしていいんじゃない?」
上田「お気に入りかい!いや、待ってくれよ。今日はリアルなのを聞きたいんだよ!せっかく恵美ちゃんが来てるんだからさ~」
有田「安心してください上田さん、これはあくまでフリですから」
上田「本当だろうな?」
有田「今のは、こんなのはいけませんよという見本です。」
上田「あ、そうなの。じゃあ次からは期待していいのね?」
有田「任せて下さい。」
上田「ならいいけど…」
有田「RN“赤じゃなくて白”先生からです。」
有田『(最近、姉ちゃんが友達を家に呼ぶようになった。その友達は姉ちゃんより歳が一つ上で、名前は恵美さんといった。最初に恵美さんが来たのは2週間くらい前で、それからちょくちょく顔を見せるようになっていった。)』
有田『(恵美さんは、俺の目から見てもわかるほどの美人で、気が強いけどとても優しい人だ。近くに行くと姉ちゃんとは違い、凄くいい匂いがする。俺はいつからか四六時中恵美さんのことを考えるようになっていた。そんなある日…)』
恵美『お邪魔しまーす。』
有田『あれ、恵美さん。今日はどうしたの?』
恵美『どうしたのって、あんたのお姉ちゃんと遊ぼうと思って来たんだけど…』
有田『え?でも今日は姉ちゃん出かけていていないよ。』
恵美『え?嘘でしょ?』
有田『(恵美さんは携帯電話を取り出していじると数秒後に顔をしかめた。)』
恵美『本当だ…そういえば今日はいないって言ってたっけ…』
有田『わざわざ来たのに残念だったね。せっかくだからお茶でも飲んでいけば?』
恵美『……そだね、せっかくだしもらおうかな。お邪魔するね』
上田「あ~これはなかなかのシチュエーションだな~」
有田『(恵美さんを居間に通して、台所でお茶の用意をしていると恵美さんの声が居間から聞こえてきた。)』
恵美『今日は珍しく静かね。あんた以外誰もいないの?』
有田『うん、今日はみんな出かけてるんだ。』
恵美『ふーん…あんたは出かけないの?』
有田『俺は宿題がまだ残ってるから出かけられないんだよ。』
有田『(などと言いながらお茶と申し訳程度のお菓子を添えて恵美さんの前に置く。)』
恵美『ありがと。よかったらさ。宿題手伝おうか?』
有田『えっ、いいの?』
恵美『もちろん。この恵美さんに任せなさい!』
30分後
恵美『いい?ここはこうだから…』
有田『(恵美さんが俺の隣で丁寧に説明をしてくれているが、緊張といい匂いのせいで全く集中できない。集中しようとしてもあずささんの胸や手先などに目がいってしまう。)』
上田「ん~まあ仕方ないっちゃ仕方ないけどよ~」
恵美『…ねえ、あんたちゃんと聞いてる?』
有田『え?も、もちろん!』
恵美『そう。じゃあ、この問題解いてみて?』
有田『え…う~ん…』
恵美『やっぱり聞いてないじゃん』
有田『いや、聞いてたよ!』
恵美『じゃあ答えてみてよ。』
有田『ぐぬぬ…』
恵美『もし答えられたらあんたの言うこと一つだけ聞いてあげるよ」。
有田『…本当?』
恵美『ええ。アタシにできることならね。』
有田『(その言葉を聞いて、俺は今まで使ったことのない分の脳を覚醒させる。目の前の数式は授業で何度か見たことがある。その時の教師の発言内容を記憶の淵から手繰り寄せて、目の前の数式に合わせて考える。)』
有田『…415cm』
恵美『え?あ、せ、正解…あんた、よくわかったね。アタシまだそこの問題説明してないのに…』
有田『まあ、実力だよ、実力。で、恵美さん、俺の言うこと聞いてくれるんでしょ?』
恵美『え? ああうん。いいよ、何?』
有田『セ○クスさせて!!』
上田「はい、しゅ~りょ~!!!!」
カンカンカンカーン!!
有田「ちょっ、待ってくださいよ!」
上田「駄目です、リアリティーがありません。」
有田「そんな~せっかくこれからがいいところだったのに…」
恵美「上田さ〜ん、もう少しだけ読ませてよ〜」
上田「え~?まあでも恵美ちゃんがそう言うならなしょうがないか…じゃあ無理だと思ったらすぐ止めるからな?」
有田「じゃあさっきのところから始めますね。」
有田『セ○クスさせて!!』
恵美『…は、はあ?!あああああんたそれ意味分かって言ってんの?!』
有田『うん。』
恵美『そ、そんなの常識で考えて出来るわけないじゃん!』
有田『ふ~ん、恵美さんってこんなこともできないんだ。大したことないんだね。』
あずさ『なっ?!………わかったよ……この恵美さんがあんたに大人の遊びを教えてあげる!』
有田『(そう言うと恵美さんは俺のズボンを下ろし、そり立つ俺の息子と対面を果たした。)』
あずさ『へえ、意外と大きいじゃん』
上田「しゅ~りょ~!!!!!」
カンカンカンカーン!!!
110: 1 投稿日:2012/03/21(水) 02:41:23.31 ID:Z/jqGmch0
あずさ「え?」
有田「上田委員長、アウトですか?」
上田「もうアウトですよ。っていうかあのな『意外と大きいじゃん?』ってなんだ?どこぞのAVじゃねえんだからさ、もうリアリティーが単身赴任しちゃってるのよ。」
有田「う~ん…まあ、確かに女コマンドーと比べるとリアリティーに欠けますね。」
恵美「まあ女コマンドーの方がリアルだよねえ」
上田「女コマンドーの方がリアリティーないわ!!っていうかなんでお前らはそんなに女コマンドーを気に入ってるんだ?!」
有田「そんな風に言わなくたっていいじゃないですか。ねえ恵美ちゃん」
恵美「そうだよねえ」
上田「はっ!? なんだ、お前らそういう仲なのか?」
有田「さっ、上田さんなんてほっといて次のハガキに行こうか恵美ちゃん」
恵美「うん♪いこいこっ!」
上田「お前らさては今日一緒に帰るな?」
有田「え~RN“フェンシング”先生からの妄想です。」
有田『行ってきまーす』
有田『(アパートの鍵を閉めたのを確認し、腕時計に目をやる。いつもと同じ時間だ。ドキドキしながらアパートを出ると、いつもと同じように家の前を掃除している人がいた。その人は俺の姿に気付くと掃除の手を止め、にこにこしながら挨拶をしてきた。)』
恵美『おっ、有田君おはよう。今日も学校?』
有田『おはようございます。はい、今日もこれから学校です。』
恵美『朝早くから大変だねえ。えらいえらい』
有田『そんな偉いだなんて…』
有田『(この人は俺のアパートの近くの一軒家に住んでいるお姉さんで、名前は恵美さんだ。恵美さんはさばさばしていながらとても優しい人で、大学にいる女子とは比べ物にならないほどの美人でもあった。)』
有田『(今住んでいるアパートの入居初日に、家の前で恵美さんとたまたま会った俺は、一目で恋に落ちたのだ。しかし、その数分後に左手の薬指にはめられた指輪に気が付き、人生で最速の失恋をした。)』
有田『(まあ勝手に失恋はしたものの、よく俺が家を出る時間に恵美さんは家の前の道路を掃除しているため、顔を合わせる度に世間話をさせてもらっている。)』
上田「なるほど~近所のお姉さんタイプね~」
有田『あ、すみません、そろそろ行かないと授業に遅れちゃうんで失礼しますね!』
恵美『あっ、ごめんごめん。いってらっしゃい、がんばって!』
有田『(ひらひらと手を振るあずささんに一礼し、俺は大学へと向かった。)』
有田『(ある日バイトを終えて帰宅し、鍵を開けようとしたところで鍵を持っていないことに気が付いた。)』
有田『あれっ?鍵がない…』
有田『(もしかしたらバイト先のロッカーに忘れてしまったのかもしれない。)』
有田『またこんな寒い中30分も歩くのか…でも鍵がないと家に入れないしなぁ…』
有田『(と、自宅の前で思案を巡らせていると後ろから声をかけられた。)』
MVPにj威厳オラ秋雲ちゃん
恵美『あれ、有田君どうしたの?』
有田『(振り返ると買い物袋をぶら下げた恵美さんが訝しげにこちらを見ていた。)』
有田『め、恵美さん。実は…』
有田『(事の経緯を話すと、恵美さんは困ったような顔を浮かべた。)』
あずさ『あー、やっちゃったねえ。大変だ』
有田『まあ、もしバイト先になかったら今日は漫喫に泊まって、明日にでも不動産屋に行けばいいですし…』
あずさ『そうだね…』
有田『(と顔をしかめていた恵美さんだったが、急に何かを閃いたのか嬉しそうな顔をこちらに向けた。)』
恵美『ねえ有田君、もし良かったら今日はアタシの家に来ない?』
上田「お?」
有田『(恵美さんの突然の誘いに俺の思考回路が止まる。)』
有田『ええ?!』
恵美『だってもう暗いし、これから寒くなるじゃん?今日は泊まってさ、鍵は明日に回収すればいいんじゃない?』
有田『はあ…まあ確かにそうですね…』
恵美『でしょ?じゃあそういうことで!』
有田『(あれよあれよという間に俺は恵美さんの家の敷居をまたいでいた。)』
上田「まあ、そんな都合よくはいかないけどな~」
恵美『ただいま~』
有田「お、お邪魔しまーす…」
有田『(家の中は暗く、人の気配はない。恵美さんが家中の電気を点けながら俺をリビングへと通す。)』
恵美『すぐにご飯作っちゃうからさ。今の間にお風呂入っちゃって』
有田『そんな…お風呂まで用意してくれなくても…』
恵美『バイトで疲れてるんでしょう? 遠慮なんてしなくていいから入ってきなって』
有田『わ、わかりました…』
有田『(まさか風呂にまで入れるとは…アパートの二倍近い大きさの風呂に通された俺は、その日の疲れを癒すために風呂に浸かる。)』
有田『あ~生き返るな~』
有田『(と、一日の疲れを癒していると、一枚の壁を隔てて恵美さんが俺に声をかけた。)』
恵美『有田君、バスタオルはここに置いておくから使ってね~』
有田『あ、はい!わかりました!』
恵美『ところで湯加減はどう?』
有田『湯加減はちょうどいいですね。』
恵美『そっか、ならよかった……えっへっへ。ちょっと待っててね~』
有田『え?あ、はい。』
有田『(何を待っていればいいんだろうと考えていると、俺と恵美さんを隔てていた扉が開き、恵美さんがタオル一枚を巻いて風呂場に入ってきた。)』
有田『め、めめめめめめめめめ恵美さん?!ど、どどどうして?!』
恵美『あっはは、背中を流そうかと思ってさ』
有田『いやいやいやいや、それくらいは自分でやりますから!』
恵美『いいのいいの、有田君はお客さんなんだからさ。?ほら、こっちに来て?』
有田『(俺は言われるがまま恵美さんに背を向けて椅子に座る。)』
恵美『じゃあ流すね~』
有田『(そう言うと恵美さんは俺の背中を流し始めた。恵美さんがタオル一枚で俺の背後にいるということを考えてしまうと理性が抑えられなくなりそうだったので、俺は会話に集中することにした。)』
有田『あ、あの、恵美さんって結婚されてるんですよね?』
恵美『……うん。そうだよ。今はいないけど』
有田『(俺が意味を察して言葉に詰まっていると、恵美さんは続けて話した。)』
恵美『有田君ってね、あの人にそっくりなんだ…顔も、声も、性格も。最初有田君を見たときはあの人が帰って来たのかと思ったほど…』
有田『そうなんですか…じゃあ今日俺を家に呼んだのも?』
恵美『うん、あの人と過ごした時間をもう一度味わいたかったんだ…ごめんね、アタシの勝手なわがままに付き合わせちゃって…』
有田『いえ、僕も楽しかったです』
有田『(突如背中に重みを感じた。振り返ると恵美さんが俺の背中に寄りかかるようにしていた。恵美さんの胸が俺の背中に当たっている。理性のたがが外れそうになる。)』
恵美『ねえ…有田君…頼みたいことがあるんだけどさ……いいかな?』
有田『…な、なんですか?』
恵美『アタシを…抱いてくれない…?』
有田「という内容でしたが、いかがでしたか?」
上田「これは…なかなかの力作だな~まあ、いくつか無理やりなところもあったけど、十分リアリティーはあったな~」
有田「恵美ちゃんはどうだった?」
恵美「……うん……アタシもこの作品はいいと思う……グスッ」
上田「ええ!? 恵美ちゃん泣いてる!? いやまあ確かにいい話ではあったけどさあ」
有田「上田さん、突然ですがここで残念なお知らせがあります。」
上田「おお、なに?」
有田「え~っと、うん、時間切れです。」
上田「おい、マジかよ?まだ3作品しか読んでねえじゃねえか?!」
有田「上田さんが前半で僕に説教なんてするから…」
上田「もとはと言えばてめえがスターダストをやったせいだろうが!」
有田「まあ、そういうわけで今紹介した3作品の中からグランプリを決めてもらいます。」
上田「え~?なんだよ~もっと聞きたかったのによ~ん~まあ、これかな?」
有田「上田さんはそれですね。恵美ちゃんは決まりましたか?」
恵美「アタシもそれかな~」
有田「なるほど、PN“ドングリスカイハイ”に2票と…」
上田「違う!そいつじゃない!時間ねえんだからちゃんと発表しろ!」
有田「カリカリしないでくださいよ…では、改めて発表を行います。『輝け!第9回童貞妄想選手権』栄えあるグランプリは…」
恵美「PN“フェンシング” さんの作品です!」
テッテレー!
有田「いや~予想通りといいますか…決め手はなんですか?」
上田「ん~まあなんていうかシチュエーションに夢があったよね。未亡人との淡い恋っていうのかな?」
有田「恵美ちゃんは?」
恵美「アタシもほとんど上田さんと同じかな~。泣いちゃったしね」
有田「なるほど。まあ、それでは今回のグランプリのPN“フェンシング” に電話しましょう!」
ポ パ ピ プ ペ prrrrrr ガチャッ
有田『もしもし?』
琴葉『はい、もしもし。』
上田『おう、フェンシングか~?』
琴葉『はい、そうです。』
上田『おい、お前第3回チャンピオンになったぞ!』
琴葉『あ、ありがとうございます!』
恵美『おめでとう~』
有田『ってあれ!? もしかしてお前女の子か!?』
琴葉『は、はい…そうです。』
上田『は~。なんでお前今回参加したんだ?』
冬馬『……恵美ちゃんに私が考えたセリフ言ってほしくて』
上田『なに、フェンシングは恵美ちゃんが好きなのか?』
フェンシング『はい!それはもちろん!』
上田『じゃあ、今回の妄想も恵美ちゃんのことを想像しながら書いたのか?』
フェンシング『そうですね。もし恵美ちゃんならこう言うかな~とか…』
恵美『嬉しいね~。ありがとね~』
有田『フェンシングの妄想は好評だったぞ!』
琴葉『本当ですか?!』
上田『いや、良かったよ。まあ、お前には優勝の副賞として恵美ちゃんがお前の好きなフレーズを言ってくれるからさ。なんて言って欲しい?』
琴葉『やっぱり…『アタシを抱いて…?』ですかね。』
上田『おお、じゃあお前は最後から6番目の『そうなんですか……』っていう台詞から読めよ。そしたら恵美ちゃんが続けるからさ。ちなみにお前の下の名前はなんだ?』
琴葉『え? えーっと……梨沙です』
上田『じゃあ、恵美ちゃんがお前を呼ぶときはちゃんと『梨沙』に変えるからな~』
有田『準備はいいか、フェンシング?』
琴葉『は、はい。』
上田『じゃあ行くぞ。3,2,1…』
恵美『梨沙ってね、あの人にそっくりなんだ…顔も、声も、性格も。最初梨沙を見たときはあの人が帰って来たのかと思ったほど…』
琴葉『そうなんですか…じゃあ今日俺を家に呼んだのも?』
恵美『うん、あの人と過ごした時間をもう一度味わいたかったんだ…ごめんね、アタシの勝手なわがままに付き合わせちゃって…』
有田『いえ、僕も楽しかったです』
恵美『ねえ…梨沙…頼みたいことがあるんだけどさ……いいかな?』
琴葉『…な、なんですか?』
恵美『アタシを…抱いてくれない…?』
上田・有田『うおおおおお!!!!!』
琴葉『ありがとうございます!』
恵美『あはは、どういたしまして~』
上田『おい、フェンシング!どうだった?!』
琴葉『すごいですね…』
上田『ブハハハハ!!!!!』
有田『フェンシング、お前今のを心の中にしまっとけよ。』
フェンシング『は、はい、わかりました。』
上田『おう、じゃあまたな~』
フェンシング『はい。ありがとうございました!!』
ガチャ
上田「はい、というわけでそろそろお時間なんですが…恵美ちゃん、今日はやってみていかがでしたか?」
恵美「うん、すごい楽しかった!もしまたこの企画を開催することがあればまた参加させてほしいな!」
上田「それはもちろんですよ。あまりお時間はないですけど、最後に恵美ちゃんの方から何か告知などがあればどうぞ?」
恵美「ありがとっ。え~っと、この度私の所属しているアイドルユニット『灼熱少女』から新しいCDアルバムが発売されることになりました。新曲も盛りだくさんなので、みんなもぜひ聴いてみてね〜」
有田「へ~、ちなみに初回生産限定盤とかはないの?」
恵美「あ、あるよあるよ!通常版と初回生産限定盤の2種類!」
有田「え、初回生産限定盤には何が付いてくるの?」
恵美「初回生産限定盤には、新曲のPVの撮影風景や『灼熱少女』の1日密着取材が映像特典でついてくるよ!」
有田「それは凄いですね!是非買わないと!あ、え~っとちなみにお値段っていうのは…?」
あずさ「通常版が2,980円で、初回生産限定盤だと3,880円!」
有田「あれだけ色々付いた初回生産限定盤が3,880円?!は~安い!参った!」
上田「いや、あからさま過ぎるわ!深夜にやってるアメリカの通販番組か!」
恵美「あはは、ありがとっ」
136: 1 投稿日:2012/03/21(水) 04:35:34.80 ID:rrpn1jvV0
上田「と、まあうまく落ちたところで今週はお別れです。それでは恵美ちゃん、今日は本当にありがとうございました。」
恵美「いやいや〜、アタシも楽しかったよ~」
上田「え~、この後は斎藤安弘さんのANNエバーグリーンです。今週は上田晋也と。」
有田「私、有田哲平。そして!」
恵美「所恵美がお送りしました~」
上田「あったかくして寝ろよ~」
有田「僕からは以上!」
恵美「いい夢見てね♪」
終わりです
ANN復活おめでとうございます!!!
そらちゃんポジが恵美なのは僕の趣味です
おつ
琴葉さん何してるんすか
未亡人めぐみぃとか最高かよ
ちょくちょくコピペ元バレてるぞ
ところどころあずささんが出てきてそれどころではなくなってしまった
乙
俺もちらほら表れるあずささんが気になって仕方なかった
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