渋谷凛「もう夏だね」モバP「夏だなぁ」 (28)


凛「夏と言えば、さ。プロデューサーは何を連想する?」

P「うーん。やっぱり海かなぁ」

凛「そうだね。夏、って感じ」

P「それで、凛は海以外で何を連想するんだ?」

凛「夏祭り、かな。出店を回って花火を見てー、って素敵じゃない?」

P「ああ、いいなぁ。いくつになってもお祭りはうきうきする」


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凛「私もちょっと、うきうきするかな」

P「なー。いい歳して甚平着ちゃったりしてな」

凛「へぇ、プロデューサーって甚平持ってるんだ」

P「タンスの肥やしになっちゃってるけどな。凛は浴衣着ないのか?」

凛「うん、そうだね。私服で行くことが多いかも」

P「まぁ確かに着付け、面倒だしな」

凛「そうなんだよね。でもプロデューサーが着て欲しかったら着てあげてもいいよ?なんてね」

P「お、言ったな?じゃあ着てもらおうか」

凛「冗談を真に受けないで、ってば。まぁ私はどっちでもいいけど」


P「悪い悪い。けど、おかげで夏が楽しみになってきたよ」

凛「はいはい。そういえばプロデューサー、今日はお仕事もういいの?」

P「ん?ああ。元々今日は休みだったしな。凛こそ貴重なオフなのに事務所に来ていいのか?」

凛「んー、まぁ担当プロデューサーを気遣うのもアイドルの務めかな。ふふっ」

P「そりゃ嬉しいなぁ。プロデューサー冥利に尽きる」

凛「もう、そうやってすぐ調子に乗るんだから」

P「ごめん、って。よし、そろそろ事務所閉めなきゃいけないから出ようか。送ってくよ」

凛「...んー。うん、分かったよ」

P「...あー、やっぱ今のなし。これから暇か?」

凛「暇だよ」

P「どっか行こうか。どこ行きたい?」

凛「お任せするよ」


P「任されました、っと。じゃあ一足先に夏を満喫してみるか」

凛「夏を満喫?もしかして」

P「そう。海、行こうか」

凛「スーツで?」

P「違う違う、何かと事務所に泊まることが多いから着替えは置いてあるんだ」

凛「へぇ、いつもお疲れ様」

P「いえいえ、こちらこそ。俺がご飯食べられるのは凛のおかげだよ」

(夏って…さすがに気が早いだろ…)

>>5 だって暑いんだもん...


凛「そうかな。プロデューサーなら他の子を担当しても上手くやりそうだけどね」

P「他の人に担当して欲しかった?」

凛「そんなわけないでしょ?」

P「そういうこと」

凛「そういうことか」

P「...ぷっ、あははは」

凛「ふふっ、ばかみたい」

P「ホントにな」


凛「もう、早く着替えなよ」

P「じゃあ後ろ向いててくれる?」

凛「ふざけてないで会議室かお手洗いでも使って」

P「はいはい、じゃあちょっと待っててくれるか?」

凛「うん、行ってらっしゃい」

P「行ってきます」


凛「...」

凛「...どこの海行くんだろう」

凛「ふふっ、楽しみだな」

凛「...そういえば今日はプロデューサー何の仕事してたんだろう」

凛「へぇ、衣装の草案のチェック...あ、これ可愛いかも」

凛「(机の上には缶コーヒーが4本...あんまり寝てないのかな)」

凛「...これまだちょっと入ってるし」

凛「いっつも飲んでるよね、これ。おいしいのかな」

凛「(ちょっとだけ...)」

凛「(うわ、にがぁ...よくこんなの飲めるね...)」

P「おまたせー、ってどうしたんだ。すごい顔だぞ」

凛「えっ、ううん。何でもないよ」

P「何でもないってことはないだろ?話してくれ」


凛「ホントに何でもない、って」

P「いやいや、何かあったろ」

凛「大丈夫だから、ね?」

P「ほら、何かあったんじゃないか。話してくれよ」

凛「もう、ホントに何でもないから」

P「言いたくないのは分かるけどさ、頼むよ」

凛「もう!それが苦かっただけだってば!」

P「えっ」

凛「あ」


P「ああ、これ飲んだのか」

凛「うん。ごめん、ちょっと味が気になって」

P「ブラックだし苦かっただろ」

凛「よくそんなの飲めるね」

P「まぁ慣れだなぁ。...というかこれ、飲んだんだよな?」

凛「うん。ごめんってば」

P「いや、そういうことじゃなくて...それって間接...でも...えっ」

凛「......何でプロデューサーが赤くなるの...」

P「...いや、うん。ごめん」

凛「こっちまで恥ずかしくなるからやめてよ、もう」

P「だって...こんな...」

凛「もういいでしょ?私だって恥ずかしいんだから」

P「うん...なんかすまん」

凛「...はぁ、もう。バカなんだから」


P「気を取り直してそろそろ行くか」

凛「そうだね。準備できた?」

P「うん。ばっちり」

凛「じゃあ、行こうか」

P「出発進行ー!」

凛「うるさいよ」

P「はい」


凛「どれくらいで着くの?」

P「うーん。1時間くらいかな」

凛「ちょっと遠いんだね」

P「そうだなぁ、流石にまだ泳げないからちょっと遊んで帰ってくるだけになっちゃうけど」

凛「私はそれでもいいよ。十分」

P「そうか」

凛「うん」

P「海まで寝ててもいいぞ」

凛「眠くないから大丈夫」

P「ならいいけど」

凛「逆にプロデューサーが寝ないように話し相手になってあげる」

P「そりゃ助かるなぁ」

凛「でしょ」

P「ああ、すごく」

凛「じゃあ、何か話してよ」

P「えっ、メインは俺なの」

凛「うん」


P「じゃあ、新しい衣装の話をしよう」

凛「あっ、ごめん。それさっき見ちゃった」

P「......」

凛「そんな本気で落ち込まないでよ...」

P「衣装の話は終わりです」

凛「ごめん」

P「はい、次は凛が話す番」

凛「何か釈然としないけど、まぁ仕方ないか。じゃあ歌の話」

P「へぇ、どんな話?」

暦の上では立夏を過ぎてるしいいんじゃない


凛「好きな歌の話。プロデューサーはどんな歌が好き?」

P「それはやっぱりNever sa...」

凛「そういうのはいいから」

P「いや、でもホントなんだけどなぁ」

凛「じゃあ質問を変えるね。普段聞くのはどんな曲?」

P「うーん。ポップスやロックにメタルと幅広く聞くかなぁ。これが好き!ってのはないかな」

凛「そうなんだ。それはプロデューサーだしいろんな曲を知らないといけないから?」

P「それも少しあるかもなぁ、凛は?」

凛「私もそんな感じ。流行りの歌は聞くようにしてるし」

P「プロとして?」

凛「それもあるけど、学生としても、ね」

P「ああ、若い子は流行に敏感だもんな」

凛「そうだね」


P「なんて言ってたら着いちゃったな」

凛「話してると早いね」

P「そうだなぁ、よし、先に砂浜の方に降りててくれ」

凛「プロデューサーは?」

P「荷物持って追いかけるよ」

凛「私も手伝うよ」

P「重いからいいよ」

凛「なら持つのは任せるよ」


P「だったら安心だ...よいしょ、っと」

凛「クーラーボックス?」

P「そう。クーラーボックス」

凛「何が入ってるの?」

P「ただの氷だよ」

凛「ただの氷で何かするの?」

P「これ、何だ」

凛「あ、かき氷マシン」

P「そういうこと」

凛「よくそんなの持ってるね」

P「去年、イベントで使ったからなー」

凛「あー、でもそれっていいの?」

P「ちょっと拝借しただけだよ」

凛「無断で?」

P「無断で」

凛「ちひろさんに言っちゃおうかな」

P「そんなこと言うなら凛はかき氷なし!」

凛「あっ、大人気ないよ。プロデューサー」

P「じゃあ内緒な」

凛「ふふっ、そうだね。秘密」


P「よし、この辺りでいいかー。シート広げちゃおう」

凛「はい、できたよ」

P「ありがとう。よし、作るか!」

凛「かき氷?」

P「そう。氷を入れて取っ手を回すだけ!」

凛「この作業...地味だね」

P「まぁな」

凛「ふぅ、これくらいの量でいいかな」

P「ああ、それくらいでいいんじゃないか?」

凛「はい、どうぞ。先に食べていいよ」

P「お言葉に甘えて...あ」


凛「どうしたの?」

P「シロップ買ってくるの忘れた」

凛「あーあ。海にただの氷食べに来ただけになっちゃったね」

P「ごめんな...本当にごめん」

凛「私は気にしてないよ。ほら、溶けちゃうよ?」

P「うん....まぁ悪くはないな」

凛「当たり前でしょ、私が作ったんだからね」

P「それもそうだった」


凛「ふー、ごちそうさまでした」

P「ごちそうさまでしたー」

凛「あっという間にもう夕方だね」

P「そうだなぁ、そろそろ帰ろうか」

凛「うん。今日はありがとね」

P「いやいや、こちらこそ微妙な休日にしちゃってごめんな」

凛「私は楽しかったけどね」

P「ならいいんだけど」

凛「毎日暑いけど、また明日からも頑張ろうね」



おわり

ありがとうございました。
>>2から酉変わっちゃったけど気にしないで

確かに夏かってくらい暑いよな

まぁまだ夏じゃないけどな

夏、夏って何だ

いいテンポでよかった。…そろそろ梅雨です

梅雨も来てないし夏SSには早いかもってのもわかるし、梅雨も来てないのに暑すぎんだろってのもわかる

茜とその辺の修造がばったり出会ったら夏到来だからな

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